第002回国会 議院運営委員会 第16号
昭和二十三年二月二十四日(火曜日)
   午後二時十七分開會
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  本日の會議に付した事件
○国立國會圖書館長任命の件
○議院の運營に関する件
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○委員長(木内四郎君) それでは只今より運營委員會を開催いたします。先ず圖書館長の任命についてお諮りいたしたいと思います。
○事務總長(小林次郎君) 二月九日國立國會圖書館法が公布せられまして、その法律に基きますと、圖書館長は、第四條に「両議院の議長が、両議院の圖書館運營委員會と協議の後、國會の承認を得て、これを任命する。」、こういうことになつております。議長といたしましては、両院議長話合いをいたしまして、そうして國會圖書館運營委員會の協議は濟んでおります。それで國會の承認を得る必要がありますので、一應この運營委員會の方に御相談申上げたわけであります。それで候補者は金森徳次郎君であります。
○委員長(木内四郎君) 只今事務總長から説明がありましたように、両院の議長が協議をいたしまして、すでに圖書館運營委員會の承認を經ておりまするので、金森徳次郎君を國立國會圖書館長に任命することに本院として同意を與えることに御異議ございませんか。ちよつと速記を止めて。
   〔速記中止〕
○委員長(木内四郎君) 速記を始めて。御異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(木内四郎君) 御異議ないと認めます。
 それから次に、休曾の問題について御報告をしたり、お諮りをいたしたいと思うのでありますが、實は總理大臣の指名がありましても、まだ内閣もできておりませんので、必要な決議をしたり、法律案を通した上はある程度自然休會をするのは止むを得ないと思うのでありますが、先程常任委員長の懇談會を議長の方で招集されまして、そごに法制長官に來て賞つていろいろ説明を聞いたのでありますが、急速に議決をしり、或いは審議をしなければならん法律案というのは大體こんなようなことになつております。三月六日までに警察法に基くところの公安委員五名でありますが、その任命の承認をいたさなければなりません。それから三月七日に施行しなければならん法律案が一件ありますが、それは警察法施行に伴う關係法規の整理に關する法律案というのがあります。それから更に三月十四日までに両院を通過しなければならん法律案が、四件あります。それは刑事訴訟法の改正法律案、民事訴訟法の改定法律案、それから裁判官の報酬に關する法律案、檢察官の報酬に關する法律案、こういう四件があるのであります。それで尚その外に現在すでに提出され又は政府の方で考えておりますものとしては〇・八の豫算、それからそれに伴う關係法律案、こういうものがあるのであります。そういう状態になつております。そこでそういう前提の下に今後の議會の運營をどういうようにして行つたらいいか、御協議いたしたいと思います。ちよつと速記を止めて。
   〔速記中止〕
○委員長(木内四郎君) 速記を始めて。それでは今後當分の間の日程につきましては、議長におかれまして諸般の事情を勘案され又各會派の意向も聽取された上に、然るべく御決定願うということにいたしたいと思います。御異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(木内四郎君) 御異議ないものと認めます。尚他に何か議題がありましたら……。
○佐々木良作君 豫定のものは全部濟みましたか。
○委員長(木内四郎君) 濟みました。
○佐々木良作君 この國會の運營に相當重大な、將來も關係あると思いますので、注意だけ喚起して置きたいと思います。それは先達ての首相指名の問題に關する両院協議會の問題なのですが、両院協議會において、こちらの参議院の代表として出られた協議委員の首相指名に對する協議の際の理由ですね、その理由にはこれは相當問題があると思うのです。両院協議會で述べられるべき、而も首相指名という問題について述べられるべき理由については、私は一遍も本會議で議題になり、討議になつたことのない内容が院の代表として述べられるということには、相當問題があると思うのです。そこであの際述べられるべき内容は、かくかくかくのごとき經過によつてかくのごとき結論を得たと、そういつた參議院の本當のルートを通つた内容だけが述べられて、衆議院からもそれが述べられて、そこで以てその内容的に、例えばこつちの參議院の方は二票の差であつたとか、向うの方は絶對多數であつたとか、ここで以て、絶對多數と二票、それなら衆議院の方に讓つてくれとか、いや讓らんとか、そういう話合いがなさるべきであつて、投票の個人的理由、例えば憲政の常道論が正しいのであるから、我々參議院は首相に吉田を指名するとか、四黨連立が正しいと思つたから衆議院はこう決めたとか、そういう理由は述べられるべきではなかつたのではないか。殊に昨日の下條委員の報告におきましては、參議院を代表してかくのごとき理由で以て衆議院と協議をして、それによつて破裂をした。こういう報告なのですけれども、これに對しては、今のような理由から、相當將來の問題があると思うのですが、議院運營委員會においては、將來の問題として十分考慮されるようにお願ひして置きたいと思います。
   〔「全然同感です」、「同感々々」と呼ぶ者あり〕
○委員長(木内四郎君) 他に御意見ありませんか。
○島清君 佐々木委員は非常に穏健な將來の問題だけを考慮されての御發言のようでございましたが、私はあの言は取消すべきだと考えております。若し取消さない場合には相黨將來に政治的な紛糾の種になることではないかと憂えております。從いまして一應議院運營委員會としては御本人に取消の勸告をするなり、將來に禍根を残さないようにすべきであると、私はさように思います。
○佐々木良作君 あの問題に勸しまして一應私は將來の問題と言いましたですが、それは昨日あの報告があつた後、直ちにどういう方法であの内容が決められて向うでやられたか、或いは各會派がどのような態度を持つているかということを昨日直ぐ私ずつと當つて見たのであります。それによりますと、一應協議委員はあのような内容の協議をして、ああいうふうにやろうというふうな決定を見ずにやられたということ、又各曾派では全然話合いがついていないので、直ぐ問題になりそうもないというので、差當つて議事部の方に對して私の個人的な、と申しますか、無所屬懇談會としての意向を申述べて、そうして十分善處を願いたいということだけ言つて置いたわけでありますが、その手續の問題と内容の問題とありますので、ここに直ぐという問題にならんかと思いますので、とにかく問題を提起して置きたいという意向で申上げたのであります。
○委員長(木内四郎君) 如何でしよう。この問題の取扱いにつきましてはいずれ後の機會にいたしたら如何でございましよう。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○塚本重藏君 この機會にちよつと派遣議員のことにつきまして、厚生常任委員會でこの前議院運營委員會で承諾を與えて頂きました派遣議員に變更のあつたことを一應御報告申上げて御了承願いたいのであります。それは一人中山委員が公務の都合上行けないことになりましたので、その代りに私に行つてくれ、こういうことでありましたので、中山委員が私に代つただけ御了承願いたいと思います。
○委員長(木内四郎君) ちよつと速記を止めて。
   〔速記中止〕
○委員長(木内四郎君) 速記を始めて。外にございませんければ、この程度で散會いたしたいと思います。
   午後二時四十六分散會
 出席者は左の通り。
   委員長     木内 四郎君
   理事
           藤井 新一君
           竹下 豐次君
   委員
           天田 勝正君
           島   清君
           塚本 重藏君
           松本治一郎君
           平沼彌太郎君
           伊東 隆治君
           櫻内 辰郎君
           木下 辰雄君
           鈴木 憲一君
           佐々木良作君
  事務局側
   事 務 總 長 小林 次郎君
   參     事
   (事務次長)  近藤 英明君
   參     事
   (法制部長)  川上 和吉君
   參     事
   (議事部長)  寺光  忠君
   參     事
   (委員部長)  河野 義克君