第005回国会 議院運営委員会 第26号
昭和二十四年五月七日(土曜日)
   午前十一時四十二分開会
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  本日の会議に付した事件
○國会法第三十九條但書の規定による
 議決要求の件
○議院の運営に関する件
○会期の件
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○理事(梅原眞隆君) それではこれより議院運営委員会を開会いたします。
 昨日から議題になつております三十九條の但書の問題を議題に供します。
○門屋盛一君 三十九條の問題は討論をしてやるというのですか、各派の態度は決つたわけですか。
○矢野酉雄君 緑風会はまだ結論に達しておりません。積極的にこれを是非やりたいという理由を発見するに苦しんでおりますから、もう暫くお延ばしを願いたいと思います。
○委員外議員(佐々木良作君) 待つより方方がないと思いますが、その後政府からこの問題について別にお話はありませんか。
○理事(梅原眞隆君) 別にありません。
○門屋盛一君 やめるようなふうはないですか。
○理事(梅原眞隆君) やめるとかやめないとかということは、政府から言うて來ておりません。
○中村正雄君 緑風会はいつ頃態度が決るのですか。
○矢野酉雄君 成るべく早く決めたいと思いますが……
○中村正雄君 大体國会に対して政府から承諾を求めたのは数日前ですから、一つの会派として態度が決らないというのは納得できない、決らなければ決らないで、そういう会派だつたら解散したらいいでしよう。
○門屋盛一君 自由党の方に申上げるのですけれども、若し政府に撤回の意思があるならば撤回して頂きたい、撤回の意思がなければ、國会で否決される運命にあります。ちよつとこれは言い過ぎるようですが……労働委員会において、今後の審議が進まないことになつております。こういう審議は、労働委員会のみならず、どこの委員会でもそうだろうと思うのだが、追いつめられると、かくの如き審議会を作つてやるということが、一つの重要な答弁の要素になつておると思つておりますから、それがはつきりするまでは少くとも、平野委員もここにおられますが、労働委員会では、これがはつきりしない間は、逐條審議に入れないということになつておりますから、労働関係の法規は審議未了になるということを、與党の方に御警告申上げます。これは保留して下さい。
○城義臣君 結論は出かかつております。ただ時間の問題で……
○理事(梅原眞隆君) それでは保留をするということにいたして御異議ありませんか。
○中村正雄君 この次の運営委員会までという條件をつけて……
○理事(梅原眞隆君) それではこの次の運営委員会まで保留をするということに決定して御異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○理事(梅原眞隆君) さように決定いたします。
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○矢野酉雄君 今朝小委員会で、この議院運営委員会で決めるべきものだという話が出たものがありますから、折角集まつたから議題にして頂きたいと思います。
○参事(寺光忠君) 先程の小委員会で問題になりましたのは、國会法の五十六條の二でございます。これにつきまして、昨日來の労働大臣の説明に関連して、五十六條の二の解釈が問題になる、こういうことでございますので、事務局がとりました五十六條の二の解釈について、簡單に御説明いたしたいと思います。この五十六條の二は五十六條を受けた規定でありまして、どうも初めからのお話を申上げて恐縮でありますけれども、五十六條は旧議院法の第一読会、第二読会、第三読会の手続を止めまして、すべての議案は直ちに委員会にかけ、本会議の議題にはならないという建前を確立いたしましたが、その後の運用上、新國会になりましてから、五十六條の二というようなものが必要になつたので、改正でこれが加わつた、こういう過程を経ておりますので、五十六條の二は一種の例外規定ということになつております。「各議院に発議又は提出された議案につき、議院運営委員会が特にその必要と認めた場合は、議院の会議において、その議案の趣旨の説明を聽取することができる。」こういうのであります。議院の本会議において議案の趣旨の説明を聞くのは、議院運営委員会が特にその必要を認めた場合に限るということを規定しておりますが、議院運営委員会が必要と認めても、これは一種の委員会活動であつて、更に本会議の決定を要するということが含まれておる、こういうように解釈しておるのであります。議院運営委員会が特殊な、独立の機関として活動し得る場合は、例えば二十七條「参事その他の職員は、事務総長が、議長の同意及び議院運営委員会の承認を得てこれを任免する。」こういう規定のときのように、承認というような事項については、これは独立の機関としての活動をいたしますけれども、その他の場合にはそういう活動はしないものだというように解釈しております。從つて今度の場合においても、議院運営委員会は議案の趣旨の説明を聞くことは御決定になるけれども、院議決定というものがなかつたわけであります。これは日程にも上らないし、院議決定を要する、かように解釈したのであります。衆議院におきましても御承知のように―衆議院のことを申上げることは甚だ恐縮でございます。けれども―衆議院の場合におきましても、衆議院は、自由討議という、いわば嘘の日程を掲げまして、労働大臣の説明を聞いております。そうして院議決定の方法といたしましては、本院におきましては、議長発議という形式で院議を問うたのでありますが、衆議院におきましては、動議で問うております。その動議の問い方は、五十六條の二により、説明を聽取することを決定いたしたから、この際その説明を聞きたい、こういう動議でありまして、そうして院議決定をいたしておるのであります。
 大体事務局が解釈いたし、とつて参りました方法はそういうところであります。
   〔「了承」と呼ぶ者あり〕
○門屋盛一君 了承じやないよ。そうすると議事部長にお尋ねするが、参議院規則の八十六條との関係はどうなんですか。日程の問題……
○参事(寺光忠君) 八十六條は、これは会議は議事日程に事件、日取、順序等を記載しなければやれないことになつておるわけです。
○門屋盛一君 それが日程追加とかで……そのときは、議長は議事日程を印刷して予め配付する。
○参事(寺光忠君) その通りであります。
○門屋盛一君 議長の責任で本会議で承認を得なくても、運営委員会で決定したならば、それを議長が重んずるか重んじないかという問題……
○参事(寺光忠君) 門屋さんの御言葉でございますけれども、それは議事日程というものは、議題としてやらなければならんものを載せるのでありまして、一旦議事日程にせせましたら、例えばこの議事日程は延期するとか議了するとかという責任があるのでありまして、途中で立ち消えになることはないわけであります。
○門屋盛一君 今日の問題だつて、途中で立ち消えになるような問題じやないじやないか。
○参事(寺光忠君) それは先程御説明申上げましたように、これは院議決定を要するという解釈をいたしておりますから……
○門屋盛一君 私の解釈は、議事日程を組むのは議長の責任であるから、議長の責任において、運営委員会で決定されたものを議事日程に印刷することは差支えない、こういう私の解釈です。
○参事(寺光忠君) 國会法の五十六條の二を、今日まで事務局及び衆議院はかように解釈して参つておりますということを、御説明申上げたわけであります。
○門屋盛一君 それは大変問違いです。五十六條の二はかくかくの議案を「運営委員会が特に必要と認めた場合は、議院の会議において、その議案の趣旨の説明を聽取することができる。」という趣旨を書いたのであつて、規則の方で以て日程が出ておるんだから、今佐々木議員からお話の出ている、何故これを公報に印刷できなかつたかという問題は、規則の日程のところで解すべきものであつて、この方は大したことではない。
○参事(寺光忠君) 五十六條の二で、議題になることが決定したら、それは議事日程に載せるのであります。
○門屋盛一君 この間の運営委員会では、これを六日の本会議でやるということを決定しておる。もう一つ堀り下げて言えば、運営委員会の決定というものは、一々本会議の承認を得なければ効力はないかということになる。
○参事(寺光忠君) この件に関する限り、さような解釈をしております。
○門屋盛一君 議案の取扱い方を、運営委員会で決めておるのであります。議長が運営委員会の決定を、素直に日程に組むということは何ら差支えないと思う。
○委員外議員(佐々木良作君) 今の問題、私から出た問題でありますので、ちよつと言いたいと思いますが、規則の八十六條を、それには相当疑義があるけれども、尚一應狹義に解して、議院の会議に付する事件というのを、会議で採決なり、その他決定を要する事件というふうに狹く解しても、それから尚更にもう一つは、その順序云々について「議事日程に記載しなければならない。」この記載事項をそれぞれ私は非常に疑義がありますが、これを必要規定、最小限の必要規定というふうに解釈しても、つまり会議に付する事件というものを、單なる必要とか、そういうものでなくて、大体決定を要するような事件だというふうに狭く解し、それから議事日程に載せなければならない事件というものは、その会議に付する事件というふうにすると限定的に解しても、今の國会法の五十六條の二を、今議事部長の言われる通り、仮りにこれを解釈しても、その場合でも、十分に日程は載せ得る理由があると思うのです。その理由は、今議事部長がいわれたように、五十六條の二をそのまま解しても、本会議で説明を聞くか聞かないか、問わなければならないでしよう。聞くか聞かないか、問わなければならないということが、会議に付さなければならんことでしよう。そういうふうに解釈し得るでしよう、私は三つの大きな讓歩した場合でもそう解釈できると思うんです。だから載せられないということは、どうしてもよくないと思う。
○参事(寺光忠君) 最後の点を申上げますと、それは動議とか議長の発議とかいうものによつて初めて……
○委員外議員(佐々木良作君) 動議とか議長の発議だけではなくして、五十六條の二の場合には、「議院運営委員会が特にその必要と認めた場合は、」という前提があつて、そうしてその場合に、議院運営委員会がその必要を認めておつたわけですから、そうすると、議員の発議によつて動議になろうと、議長の発議にしようと、どつちにしてもそれを諮るべき事件が事前に決定しておるわけです。現実に説明を聞くか聞かないかということを、諮らなければならないということが決定しておるわけでしよう。
○参事(寺光忠君) それはそうです。
○委員外議員(佐々木良作君) それは会議に付する事件としてそのこと自身がなつておると思うんです。そうでしよう、今の労働関係法に関する大臣の説明を聞くと……
○門屋盛一君 聞くの件でいい。
○委員外議員(佐々木良作君) 聞くか聞かんかということ自身も、狹義に解しても、前に予め決定しておるんです。議院運営委員会が聞こうということになつておりますから、院議が否定すれば駄目としても、否定するかしないかそれを諮るということが決定しておるわけでしよう、だからこれは載せられないということはどうしてもない。
○門屋盛一君 そんなこといつたら、今後の運営委員会が大変なことになる
○参事(寺光忠君) 議事日程というものの性質が、私達が解釈しておる議事日程と少し違うと思いますがね。
○委員外議員(佐々木良作君) どこが違うんですか。あの八十六條を、恐らくあなたはそう狹く解釈すると思つて、あなたのいうままに解しても、尚そういうふうになると思うんですが、どこが惡いんですか。
○参事(寺光忠君) 例えば国会法の五十五條に、予めこれを報告するということがございますですね。これを受けたのが五十六條なのですが、議事日程というものが、そもそも何かということがはつきりしないんでございますけれども、今までの解釈では、議題として明確に決まつておるものを……
○委員外議員(佐々木良作君) 議題として決まつておるんじやなくして、聞くか聞かないか諮るというんでしよう。
○参事(寺光忠君) 私はそういうのは動議というふうにしか解釈しておらんのです、それは。
○門屋盛一君 それじや何のために、そういうことを協議する必要があるんだ。
○参事(寺光忠君) それですから、議長発議でやりましたときに、一議員が労働大臣の説明を聞きたいといつても、それは取上げられないという趣旨であろうと思つております。幸い議院運営委員会が決定いたしましたので、その決定に基いてこの際聞くということを、その動議の中に含む必要がある、そういう精神だと思つております。
○委員外議員(佐々木良作君) それはちよつと横道に入りますけれども、その場合でも仮りに議院運営委員会が決定しなくても、動議が若し成立するならば、当然これは聞くんですよ、緊急質問でも外の場合でもなし得るし、本会議でやれることですから、動議が仮りに成立するならば、議院運営委員会が決定してなくても、これは当然やり得ると、こういうふうに解釈しますけれども、それを別にしても……併しそれだつたら全然ナンセンスになるでしよう。
○参事(寺光忠君) ナンセンス仰しやるのは、それは先程申上げましたように、五十六條というものの基本的な大きな原則があるものでございますから……
○委員外議員(佐々木良作君) それはいいですよ、それはいいから、基本的な大きな原則があるから、特別な場合に議院運営委員会で相談し、或は議場へ諮つて決めるという特別の措置をとるでしよう、特別の措置をとること自身が、それが一つの議題になつておるということが、一つの特別な場合になることですから、五十六條の前段に対して、今の原則を強めたことになるのであつて、原則を弱めたことには決してならないでしよう、尚大きな手続を附加したことになつておるだけですよ。
○中村正雄君 今両方の意見を聽いておりますと、それはどちらも理窟はあつて、議論を言えば、私は議事日程については確定されたものを記載するのが本当と思つて、今門屋さんが言われておるのは議事日程に記載しない方がいいと思います。理由は省畧いたします。いずれにしても議事日程に載せるか、載せないかという問題は結局議員各位に知らせるのに便利かどうかという問題で、議事日程の外に注意書その他の問題はないと思います。又若し門屋さんなんかの、或いは佐々木さんの意見によりまして、仮に明日、僕なら僕が緊急質問するということを、運営委員会で了承すれば、それも議事日程に載せなければいかん。又動議でもすべて載せなければならないということにしても、その動議が成立するかどうか分らない、動議が成立するかしないかの一つ動議を出すわけで、議事日程は確定議案でなくなる。議事日程に記載されたものは確定議案というものだから、緊急質問とか、その他のものは前の運営委員会で決まれば、委員会の経過報告の中に入れて置けば議員各位は見るわけだから、議事日程に載つておろうと、経過に載つておろうと大した変化はないと思います。
○委員外議員(佐々木良作君) 今の動議の場合は少し違うと思います。動議の場合はそのときの小委員会の問題にもなりますし、これは法律に書いてある。議院運営委員会でこの問題は決定しろと書いてあります問題ですから、普通の質問や動議の場合と違うと思います。
○中村正雄君 それは議案の性質については違うでしよう。併し議院運営委員会で、明日僕なら僕が緊急質問をやると決定すれば、内容は違つておつても当然議事日程に載せなければならん。從つて私の言うのは今の五十六條の問題でも、そういうふうに運営委員会で決めても、本会議で成立するかしないか疑問の問題ですから、これはやはり動議としてやつても問題はない。若し議事日程に載せるとすると、皆に周知させるというけれども、何でも議事日程に載せなくても、議院運営委員会の経過というのが載つておるから、それを読めばいいと思いますから、大して議論する必要はないと思います。
○門屋盛一君 私は日程に載せるか載せないか、とにかく議事日程として公報を出す以上は、公報を全部見る義務がある。今日何があるかということを見る場合に、昨日の場合を言えば、昨日で一番重要なのは大臣の説明を聞いて質問をするというのが昨日の運営委員会で決められておるということは、それを載せ得ないということであれば……載せようとすれば議長の権限で載せ得る。
○中村正雄君 そうすればその議題の件です。私の言いましたように、いわゆる明日会議にかかる議題をすべて考えて、不確定なものであつても何でも今後議事日程に載せるということになればいいのでしようけれども……
○門屋盛一君 不確定といつても全然纏まりがないわけではなく、少くとも特別に運営委員会を開いて、五十六條の二に準拠して、労働法案はどうしても一應本会議で説明を聽かなければならんという決定をした以上は、この委員会の一つの決定があるのだから、後は議長の職権で載せるのが至当だ。
○中村正雄君 緊急質問は議院運営委員会の承認を得ますよ、今までの例は。
○門屋盛一君 小委員会ではしておりません。
○中村正雄君 今までの例を見れば、運営委員会でやつております。日程は小委員会でやるということになつております。許すか許さんかは運営委員会でやつております。
○門屋盛一君 小委員会でやつたのが多いのであります。
○中村正雄君 やつたものは載せなければならんという結果になるのであります。そうすればあなたのおつしやるすべての予定された議案を全部載せるのであれば、議事日程というものは確定したもの、それ以外は……
○門屋盛一君 それはいかんと思う。八十六條には「議院の会議に付する事件及びその順序、及び開議の日時は、これを議事日程に記載しなければならない。」という一つのあれがあるのだから、会議に付することに間違いがありません。否決になりますか、可決することになりますか、動議が成立しようが、しまいが、会議に付することは運営委員会で取上げておるのじやないか、それを日程に載せたつてどれだけ費用が違いますか、議院運営委員会がよく議員に知らすためにやるということであれば議事日程に載せるようにしなければならんと思うのであります。議事経過の目的だと思うのであります。
○中村正雄君 それはおかしい。議事日程に載らなければ、議員全体に周知できないということはおかしいと思います。それではなんのために交渉委員があるか、やはり來た以上は皆に周知させるための各派の代表じやないか、公報に当然載せなければ周知できないのはおかしいです。
○委員外議員(佐々木良作君) 議事日程に載せるのは……そういう議論はおかしい。
○門屋盛一君 理窟はそうだけれども……
○矢野酉雄君 門屋君発言の許可を得てやつて下さい。うまい工合に議事を進めるために……
○板野勝次君 拜聽しておるのでありますが、議事日程というものはどの範囲のものを議事日程と称するのでありますか、そこの問題を解決して行かんと……
○事務総長(小林次郎君) 議事日程というのは二つの観念がある。この一つは議事の順序、一つの議事の順序を書いた書類という、この二つ。その法文には両方に使つてあります。議事の順序というのは、今までのやり來りは衆議院でも同じですけれども、確定したものを掲げて、動議とか、報告とかいうものは掲げない、こういうやり方でやつて來たのであります。それがそういうふうに議事の内容を周知させる際に不便である。從つてこれから変えなくちやならんということでございますれば、更にもう一遍研究さして頂きたいのでございます。
○板野勝次君 從つて今までそういう慣行があつたということはやはり非常に不便なので、門屋議員の言つたようなものをどうしてもこれは議事日程の範囲以外のものとは想像されん。特に便利のいい形に研究して貰つてやる方がいいと思うのであります。
○矢野酉雄君 議事日程の今までの解釈の範疇を拡げるわけであります。今まで通則として議事日程としたものは、今総長がはつきり説明されたわけだから、これをよくしたいという氣持で佐々木、門屋両議員からの御意見が出ておるわけですから、今までの議事日程の解釈から言えば、最前中村さんの言われたことはあたり前のことだから、今日はなかなかどちらも御理窟が立つておるようですから、委員長、然るべく事務当局においても、これは一方的に解釈しないで衆議院の方の事務総長と御連絡頂いて、余りかけ離れて参議院だけがちよつと通則に反するようなことではいかんから、暫く研究の時日を持つて頂きたいと私は思います。
○門屋盛一君 私は中村君の言うところも尤ものところもあるけれども、各派を代表して交渉会に出ておつて、全部に周知しろといいますけれども、今の議員の登院の状態とかいうことを考えたら、この問題は実際に休会中に問題が起つた問題ですから、私もあの日の公報を見て、自分自身それを知つたのであります。外のところを見たんじやない。前日の公報を見て、初めてここの運営委員会のことが出ておる、前後二日見なければ分らない。この頃、非常に、私は法律屋でないから、法律のことは余り言おうと思つても言えないが、実際問題として公表を見るより、新聞を見て來た方が、議院の運営は確かだということになる、公報というものが出る以上は、私は廣義に解釈して、その日にやることの予定は日程に載せるように、特別の、規則に差支えないということは……敢えて強調して置きます。それの方が議会運営が榮に行くのであります。
○理事(梅原眞隆君) 今事務当局の方から、更に研究して見たいということがありましたので、研究をして頂いて、この次のときにもう一遍お諮りいたすと……
○委員外議員(佐々木良作君) 運営委員会か小委員会で私は言いましたのですが、今現にこういうおかしな事態が出て來る。その大きな原因をもつと考えて貰つて、あり來たりのことに余り拘泥せずに、法律でなければ非常に工合が惡ければ、法律化しなければならんけれども、今のように、どう見ても、これで法律違反になるような疑がないような場合には、なるべく今一審議会を活かすような方向に工夫して、事務局の案を立てて貰いたい。私特に希望して置く。
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○理事(梅原眞隆君) それでは、さきにお話になりました定足数の問題でありますが、この議場で確認をして御決議して御異議ございませんか。
○門屋盛一君 何を確認するのですか。
○理事(梅原眞隆君) 先程小委員会で、これを議院運営委員会に掛けたいという御意見が出ているから、ここでお諮りするのです。小委員では定員ということは、議事の非常な重要なことであるから、だからしてこれは文字通りにこれを行なうようにしたい。あまり彈力性を持たせるというようなことはよろしくない。そういう話が出まして、各派共そういうような御意見であつて、その上で委員会なんかが同時に行われるというような事件が起つて來て、そうしてその場合で措置をしなければならん時があれば、その時の小委員会に諮つて、十分に相談をして、それを処理するということが附け加えられておりました。
○中村正雄君 その後の附け加えは、これはここで確認するのは不適当だ。それはその時々に、問題が起きた時に、了解事項として勝手にやるのならば別だけれども、本委員会においては、そういう附け加えをするのは困る。本委員会で確認すべきことは、定足数の問題は國会の構成の問題であるので嚴格に守るということだけ考えればいい。
○板野勝次君 大体委員会は、本会議の開会中は、原則としてやらないわけですか。そうしておかないと、委員会をどんどんやつて、一方において定足數と言つておつたのでは……
○中村正雄君 そういう場合は、これは本会議に定足數が欠けると思えば、議長は職権を以て委員会を停止したつてよいし、定足数さえあればいいのだから、両方開いても差支ない。
  (「その通り」と呼ぶ者あり)
○門屋盛一君 どうもそれは、今中村君の言う通りに、飽くまでそれは了解事項であつて、この委員会なんかの決定事項とすべきじやない。(「了解事項になる」「それじや決定せんがよい」「そんなことを今更取り上げるということがおかしい」と呼ぶ者あり)運営委員会では、定足数の問題が起つておるけれども、これの本当の眞相を言うと、登院者の少いことに原因がある。登院しておつても、ちよつと來たら、勝手にどこかへ行つて、商賣をしておる人が多い。これをどういうふうにするかということなんです。
○石坂豊一君 本会議において定足数がやかましいということは、頭数で直ぐ分ることです。そういうことをやかましく一々いうと、大変困ることが起りましようから、これはやはりそのときにおける委員会の数とか、現在の我我の数……それで各派を代表して出ておる者は、この各派の中の定足数を欠いておるものは又寄せることもできます。だから今一々嚴格に、委員会の発言の最中において、定足数云々といつてそれを妨害するということは、これは誠におとなげないわけですから、そういうところをうまく運営して行くために、議会運営委員会があるのです。それを余り嚴格に議論したらこういうものは要らなくなる。(「その問題は決定したのでしよ」と呼ぶ者あり)
○矢野酉雄君 これは小委員会で十分に檢討して、一つの結論に達しましたから……残念ながら、あなたはそのとき御出席していなかつた。新たに又ここで出すと、小委員会に持ち帰つて、又やり直さなければなりませんから…
○理事(梅原眞隆君) これははつきりしておりますから……今中村さんから官房長官の出席を要求されましたが……
○門屋盛一君 私の今の発言はどうなるのです。私は定足数の問題が起るのは、議員の出席率の惡いことと、いろいろな点があるから、それに対して後刻運営委員会で協議しようということで、この運営委員会が開かれたと思うのですが、あなたが勝手に打切るというのはどういうわけです。官房長官が來たから、議員の発言は勝手に打切つていいのか、お諮りしますと言うわけには行かんのですか。
○理事(梅原眞隆君) それではお諮りいたします。今門屋さんから出ましたこれを、どういうふうに処置をするかということを議題にすることに御異議ありませんか。
○矢野酉雄君 これは小委員会の決定の通り、これ運営委員会においても重ねて承認する。それでいいでしよう。
○門屋盛一君 私は定足数の問題に関して、今後長期に亘る欠席者とかいうものに対して、私はこの委員会として結論を申上げますれば、運営委員会の決定を以て、議長から欠席している人に、國会法の條文に從つた、嚴重なる戒告を表向に発して貰うということを決めて貰う。その表する準備のために、月曜日の運営委員会までに、どういう状態になつておるのかという実情をここに御報告願いたい。これだけを提案して置く。(「賛成」と呼ぶ者あり)それからもう一つ附け加える。もう各会派では分つておるのでありましようが、成るたけ各会派は自粛的に出席を促すということを申し合わすということで打切つて置きます。(「賛成」と呼ぶ者あり)
○理事(梅原眞隆君) 今の門屋君の御提案に御異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○理事(梅原眞隆君) さように決定いたします。
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○中村正雄君 官房長官にお尋ねしたいと思いましたのは、会期もあと一週間ぐらいになつて、相当法案も各委員会に付託になつて、今審議中でありますが、この状態でありますと、あとの会期中に、現在出ている法案が果して全部審議できるかどうか疑問です。それからもう一つ、この会期中にやるとするならば、各委員会なり、或いは本院においても、それ相当の手配を講じなければならない懸念がある。又今後提出される法案も、新聞によれば、一二まで窺われる。從つて政府としては十六日に終る本國会を延長する意思があるかないかを、一應お伺いしたい。又それに対して現在出ておる法案に対して、どういうふうな審議方を望んでおるか。といいますのは、これはずつと前の運営委員会で申上げたと思いますが、政府が出す法案につきましては、衆議院と参議院と双方按分して出すように考えて貰いたい。恐らく重要法案は全部衆議院に出して置いて、参議院には会期の末期になつて廻つて來ては、どうも審議できません。相互するように按分して出して貰いたいということを、特にお願いしたわけでありますけれども、現在出ておるものを見ますると、非常に簡單な、形式的な案が参議院の先議で出ておりますけれども、内容のある法案は、殆んど全部衆議院先議になつておる。然らば参議院におきましては、会期の末期になつてかたまつて來ることは、火を睹るよりも当然なわけなんです。そういう関係もあります関係上、政府はどういう見通しを付けておるかという点をお伺いしたい。
○政府委員(増田甲子七君) 只今のところ、法案は中村さんのお尋ねもございましたけれども、予算関係の法案は別といたしまして、その他の法案は折半して出すということを折角配慮を私もいたしておりまするし、又部下にも命じておる次第でございまして、各省國務大臣それぞれ、嚴重にそういうことは示達いたしております。大体折半して、半分ずつ両院にそれぞれ提出いたして、御審議を同時に願つておる。こういう状況でございます。
 それから法案は定員法以外には、会期を相当余して提案するのが民主的であるという見解の下に、会期が迫つてから、火事泥的に法案を出すということを、絶対に避けるように、それぞれ事務当局にも言つておりますし、國務大臣諸君にもお願いをいたしておる次第でございます。
 そこで只今の審議状況から見まして、十六日の会期は十分であるかどうかというお尋ねと存じまするが、只今のところ行政整理なり或いは新らしく省を設置するというような関係もございまするしいたしまするから、是非共十六日までに御審議を願いたい、こう存じておる次第でございます。
○門屋盛一君 定員法の問題が出ましたが、この定員法は今回の行政整理関係で最も重要なものなんですが、この提案理由の説明を政府は本会議になさる用意があるのですか、ないのですか。
○政府委員(増田甲子七君) 定員法が出ましたときに、御要望があれば、本会議で御説明申上げまして、決して差支えないと思つております。
○門屋盛一君 事前に要望して置くというのも何だか変なことになりまして、出るか出んか分らんものを運営委員会が要望するわけにもいかんのだが、昨日私は労働大臣への質問にもそれをきつく言つたのですが、凡そ労働関係法案、而もあの労働三法の基礎が変るというような重要法案を出す折には、政府は発言を求めることができるのですから、政府の方から進んで説明をされる方が本当であるので、政府の説明がないからこちらが、議院が説明を要求している、その間において参議院は不幸にして休んでおつた関係もあり、労働法が委員会にかかるのが四五日遅れたというような結果にもなりましたが、定員法のごときは御提案になつてから、それから又運営委員会で、その説明を聽こうじやないかというような手段をとる、少くとも二日三日は審議が遅れることになるので、私は審議を迅速にやるという建前から、定員法というものをお出しになる折には、政府の方から御説明の用意をなさつて、政府発言で、提案と同時に説明された方がいいのじやないかと思うので、用意があるかないか伺つたのです。今の官房長官のお話は、要求があればやる、要求がなければやらないというふうに解釈していいのですか。
○政府委員(増田甲子七君) 御承知の通り、予算案以外は、新國会におきましては、委員会で愼重審議を先ずされるという建前になつておりまするから從來建前通りに一應考えておりましたが、門屋さんの御説も御尤だと思いますし、研究いたしたいと思います。
○中村正雄君 ちよつと官房長官がお見えになつたついでですから、前の問題ですが、先日の議院運営委員会に御要求になりました國会法三十九條の但書に基いた承諾要求、各種審議会、それにつきましてはつきりお伺いしたい。それは政府はあの五つの審議会を撤回なさる意思があるのか、ないのかという点ですね。お見えになつたついでというと失礼ですが、はつきりいたして置きたいと思うのです。
○政府委員(増田甲子七君) 皆様の御要望に基いて、三十九條で当然議決を要求すべきものであるということでございまして、私共折角研究いたしまして、三十九條に基いて決議を要請いたした次第でございます。
○中村正雄君 私のお尋ねしておるのは、三十九條の但書によつて承諾を求めるというときに、相当反対の空氣があつたということは御了ての通りです。反対の根拠は、三十九條の但書によることによつて承諾云々ということでなくして、ああいう審議会の性格自体が不明瞭だからという、根本の性格に基きます反対の空氣が強かつた。從つておそらく、政府としては各般の事情を十分御了承のことだと思うので、こり審議会の件を撤回なさる意思があるかないか、又この承諾要求について一日も早く承諾して貰いたいという御希望があるかないか、二つ併せてお聞きしたい。
○政府委員(増田甲子七君) 中村さんが各派の空氣を傳えての御質問でございますが、実は政府といたしましては、非常にびつくりして、不本意に思つた次第でございます。というのは、この運営委員会における表の議論といたしましては、あの審議会というものは國家的の機関である、そこで三十九條但書によつて当然衆議院若しくは参議院、両方の承諾…或は議決となつておつたと思いましたが、國会の議決を要求すべき事項である、だから官房長官は成規の手続に從つて、議決を要求すべきものである、こういう皆さんの御要望で、私は研究して見ますといつて一遍引下りまして、研究して見ましたところが、御要望は御尤もでございますから、國会の議決を要請することにいたしました。こういうわけでございますから、どうかその点は十分お汲取を願いたいと思います。
○中村正雄君 私のお尋は、しからば一旦出されたものが一日も早く議決して貰いたいという強い意思があるかないかという点と、もう一つ新たなお尋ですが、衆議院のほうは議決は済んでおるのですか。
○政府委員(増田甲子七君) 衆議院は今まだ済んでおりません。それから議決を要請いたしたのでございますから、できるだけ早く議決をして頂くことを重ねて懇請いたします。
○島清君 事のついででございまして、官房長官にちよつと質して置きたいと思うのでありまするが、中村君の発言に対しまして、不本意であるという言葉を洩しておられましたが、それは或はそうであるかも知れません。というのは、私達が要望したのは、承認を與えたいから、そういうふうに出して頂きたい、こういう要望じやなかつた。あたな達が閣議の申合せという言葉を使われて逃げられましたが、申合せと決定とどこが違うかということになりましたら、それは決定でございますということを御訂正に相成りまして、それでそれに基きまして、閣議決定に基くところの機関であるならば当然にこれは國家機関として行政各部と関連がある、関係があるのだから、当然に三十九條の但書に基いて承認を求むべき性質のものではないかというような議論をいたしましたところが、御研究の結果それはそうであるというふうに御訂正に相成つたわけでございます。決して我々のほうから承認を與えたいから、又與えなければならん性質のものであつて、與えたいからそういうふうな御提案を願いたいという要望ではなかつたのでございますから、その点誤解のないように、一つ御訂正を願いたい。
○理事(梅原眞隆君) 外に御質問ありませんか、なければ官房長官お帰りになつて宜しうございますか……どうぞ、こちらのほうにありませんが、何かあなた方のほうにありませんか……それでは今日はこれで散会いたします。
   午後零時二十九分散会
 出席者は左の通り。
   理事
           原  虎一君
           大隈 信幸君
           梅原 眞隆君
           高田  寛君
   委員
           島   清君
           中村 正雄君
           石坂 豊一君
           城  義臣君
           中川 幸平君
           門屋 盛一君
           鈴木 順一君
           平野善治郎君
           奥 むめお君
           矢野 酉雄君
           板野 勝次君
           千葉  信君
           小川 久義君
  委員外議員
   経済安定委員長 佐々木良作君
  ―――――――――――――
   議長      松平 恒雄君
   副議長     松嶋 喜作君
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  政府委員
   内閣官房長官  増田甲子七君
  事務局側
   事 務 総 長 小林 次郎君
   参     事
   (事務次長)  近藤 英明君
   参     事
   (議事部長)  寺光  忠君
   参     事
   (委員部長)  河野 義克君
   参     事
   (警務部長)  青木  茂君