第006回国会 議院運営委員会 第5号
昭和二十四年十一月八日(火曜日)
   午前十時二十一分開会
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  本日の会議に付した事件
○議長の報告
○図書館運営委員長の辞任願に関する
 件
○外国為替管理委員会令第三條第二項
 の規定による外国為替管理委員会委
 員任命につき承認を求める件
○日本銀行法第十三条の四第三項の規
 定による日本銀行政策委員会委員任
 命につき承認を求める件
○国家公務員制度に関する一般調査承
 認要求の件
○予算提出時期に関する件
○国務大臣の演説に対する質疑の件
○人事官彈劾の訴追に関する法律案に
 関する件
○国会予備金支出の件
○図書購入費に関する件
○請願及び陳情の取扱に関する件
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○委員長(高田寛君) それではこれより議院運営委員会を開会いたします。
○議長(松平恒雄君) ちよつと私から御報告をいたします。それは去んぬる一日開会式の際に幣原衆議院議長が手違いをされたことでありまするが、その午後早々幣原議長は私の部屋に自身わざわざ見えまして、本日議場において手違いをしたことは誠に申訳ない。これがために皆さんにも御迷惑を掛けて相済まなかつたということを、参議院の議院運営委員会の諸君にも申上げたいと思うが、運営委員会が開かれていないから、どうぞ私からそのことをお伝えして呉れということを申述べられました。こちらに見える前に衆議院の運営委員会で同じことを言われたそうであります。それで特にそれがためにわざわざこちらの運営委員会を開催するのもどうかと思いまして、次回運営委員会のあるときにそのことをお話しするということを運営委員長とも協議しまして、今日に至つたわけであります。そのことをこの機会に皆様にお伝えいたして置きます。(「了承」と呼ぶ者あり)
○事務総長(近藤英明君) 去る十一月一日、図書館運営委員会の図書館運営委員長金子洋文君より議長に辞職の申出があり、「私事今般一身上の都合により図書館運営委員長を辞任いたしたく右御届けいたします。昭和二十四年十一月一日」ということの辞職の申出がありますので、御報告申上げます。尚又この後任のことについては何も申出が出ておりません。御後任の問題が決まつた上でこちらの手続をすべきだとかように考えております。
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○委員長(高田寛君) それでは次に前回から懸案になつておりました外国為替管理委員会委員任命につき承認を求める件、並びに日本銀行政策委員任命につき承認を求める件を議題に供します。
○兼岩傳一君 共産党は外国為替管理法、日本銀行法の一部改正という法律そのものが、国の独立を決して確保する法律でないというので反対いたしておりますし、今度の委員が国民の思惟をあまねく代表しておるということは認め難いということで賛成できないのです。
○羽生三七君 社会党としては最初の外国為替管理委員会の委員については別段異議ありませんが、次の日本銀行政策委員会の委員につきましては、こちらに現われた候補者の誰彼が悪いということではないのでありますが、ここで出て来る人が大体金融代表ばかりでありますので、近く日本銀行の一部改正法律案もできることと思いますので、そういう場合に他の学識経験者並びに勤労者の代表等をも加えて、バランスを取るということであるならば賛成できますが、この場合の金融代表だけの承認ということは我が党としてはちよつと不可能のように思いますので、御了承願いたいと思います。
○板谷順助君 外国為替管理委員並びに日本銀行の政策委員につきましては、政府は適当と認めて任命して来ておることでありまして、事後承諾を求めることと思いますので賛成いたします。
○事務総長(近藤英明君) ちよつと御参考までに申上げますが、衆議院の方の様子を申上げますと、衆議院では昨日の議院運営委員会でこの任命は承認すべきものなりと決定になり、本日の本会議において御決定になる御予定であるということを伺つております。御参考までに申上げます。
○岡本愛祐君 緑風会の方でも事後承認のことでありますから、承認差支ないという意見でございます。
○委員長(高田寛君) 外に御意見ありますか。
○山下義信君 社会党の意見は只今羽生委員が申述べた通りでありますが、私はこの際運営委員長からですね、議長に通ぜられまして、政府に御注意が願いたい。それは休会中にこういう両院の承認を求めますような人事任命につきましては、休会中でございますから議院の承認を求める手続はできませんけれども、一応非公式にでも院を代表いたしまする議長、或いは運営委員長に人事につきまして政府から一応御挨拶があるのが至当であると思います。今後休会中のかような人事につきましては、さようお取計らいのあるように政府に御注意相成りたいことを申上げて置きます。
○委員長(高田寛君) 今山下委員からの御発言のような趣旨によつて政府に申入れるという件については御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(高田寛君) それではさよう取計らいます。そういたしますと本件のすでに任命してあるものについて承認を與える件二件、これは如何取計らいましようか。
○事務総長(近藤英明君) これはちよつと御意見はお分りになつていると思いますし、ここで決をお採りになるということかも知れませんが、最後的には本会議でこれは御決定になることで、或いは本会議で賛成の方は御起立願うし、反対の方は御起立にならんということになることだろうと思いますが、だからここで一応委員会としての態度を御決定になり、一応ここで決をお採りになる、こういうことかと思いますが、それともまあ黙つて本会議にお出しになりますか。ここで一応委員会として結論をお取りになつて出しますか。どうせ本会議で決めなければ……衆議院の決議がいい悪いいに拘わらず本会議で決定になるので……。
○山下義信君 この件に関しては運営委員会は本会議で報告なさるのですか、全部なさるのですか。
○事務総長(近藤英明君) 報告いたしません。
○山下義信君 では本会議の採決が至当でございましよう。
   〔「異議なし」「進行」と呼ぶ者あり〕
○委員長(高田寛君) それでは別段御異議なければ、ここでは決を採らずに本会議の方に出すということに御異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
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○委員長(高田寛君) それから次に調査承認要求に関する件を議題に供します。
○参事(宮坂完孝君) 朗読いたします。
 国家公務員制度に関する一般調査承認要求書
 一、事件の名称 国家公務員制度に関する一般調査。
 一、調査の目的 国家公務員制度についての各般の根本基準を確立するため、人事に関する一般基本的諸問題を調査研究する。
 一、利益 国家公務員制度の完全なる施行及び公務の民主的能率的運営に寄與する。
 一、方法 政府及び国家公務員、民間関係者より説明及び意見を聽取し、資料を要求し必要に応じて実状を実地調査する。
 一、期間 今期国会開会中。
 右本委員会の決議を経て、参議院規則第三十四條第二項により要求する。
  昭和二十四年十月三十一日
     人事委員長 中井 光次
  参議院議長松平恒雄殿
○委員長(高田寛君) 人事委員長申出の調査承認要求、これは承認することに御異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(高田寛君) それでは承認することに決定いたします。
○国務大臣(増田甲子七君) この前も皆様に申し上げました通り、総理大臣の施政方針演説は本日八日に予定いたしておりましたが、予定通り本日施政方針演説をなし得る運びになりましたから愼んで御報告申上げます。
 それから予算案でございますが、予算案は十日を目途として池田大蔵大臣をして一生懸命努力せしめて参りましたが、今のところ十日には提出しにくい状況でございます。併しながら十二日頃までには是非とも予算大綱でも国会に提出する運びとするように審議期間その他と勘案する等できるだけ早い方が然るべきことであるからというわけで、政府といたしましては一生懸命に努力いたしておる次第であります。十二日までには大綱を提出し得るのではないか、こう考えております。そういたしますと、十四日頃予算の説明を兼ねた財政方針に関する演説を蔵相をして行わしめ得る、こういうふうに考えておる次第であります。十二日に提出できなくと、十三日は御承知のように日曜でありますが、十四日になりましても、十四日に財政方針に関する演説を蔵相をして行わせたい、こう政府としては考えておる次第であります。以上愼んで御報告申上げます。
○山下義信君 只今長官の御説明で了承しましたが、今回安本長官の御演説がないようでございますが、これはありますか、ございませんか。又御演説なさらないということになりますと、これはどういうわけでお取止めになりましたか、御説明願いたいと思います。
○国務大臣(増田甲子七君) 今回は安本長官をして演説を行わしめることは考えていないのでございます。というのは通常国会ではございませんし、臨時国会において臨時的に上程提案するのを必要と認めた案件についての説明というふうに絡んだ施政方針演説なり財政方針演説を行う、こういうふうに考えております。従いまして来る十二月四日から開かるべき通常国会においては、安本長官の経済安定に関する方面からの方針演説をさせるというふうに考えております。
○山下義信君 今回の補正予算と雖も本予算に密接な関係がございますことは言うまでもございません。それは常識として我々了承しておるところでございます。当然経済安定に関する総合企画に関連ないとは言えないのでございますが、今回の補正予算は安本のいわゆる経済安定計画には関係ない、かような見解の下にお取止めになりましたのですか。
○国務大臣(増田甲子七君) 山下さんの御説の通り関係のないことはないのでございまして、そこで安本長官をして経済安定に関する方針演説をなさしめようということは一応閣議で議題にもなり、又各般の場合においてそれぞれ研究もいたしましたが、併し只今申上げました通り、すべきであるという議論からすればするに越したことはないけれども、やはり臨時国会は補正予算を中心とする。比較的会期の短かい国会でもあるし、又通常国会と接着しているからこの度はこの直ぐ接着している来るべき通常国会の方へ移譲したらというような意見になつたので、御説は御尤もでございますが、そういうわけで今回はいたさないことになつたのでございます。
○山下義信君 駄目を押すようでございますが、安本長官としての表明すべき案件は大蔵大臣若しくは総理の演説の中に含まれてあると了承いたしてもよろしうございますか。
○国務大臣(増田甲子七君) 山下さんの御所見の通りに、安定に関する部面も総理の演説にも相当入つておりますし、来るべき財政演説の中にも大体入つております。
○山下義信君 了承いたしました。
○中村正雄君 今官房長官が十二日前後予算大網を提出したい、遅くとも十四日には出す。こういう御発言でありまするが、正式の予算案としてはいつ頃お出しになる見込か、お伺いしたいと思います。
○国務大臣(増田甲子七君) 今のところ十四日には予算案――予算書という形で遅れても提出いたしたい、こういう目途の下に一生懸命勉強さしている状態でございます。
○中村正雄君 これは官房長官、今までの例に変るわけでございますが、総理大臣の施政演説と大蔵大臣の財政演説と分けて行う場合、いつの場合でも本会議の例から行きますと参議院が午前、衆議院午後という例でありますが、この演説に限つて衆議院を先にするという関係で衆議院が午後一時にやり、参議院は二時か三時かにやつて行く。従つて総理大臣の演説は今日は両方とも日程を組んでおりますが、財政演説が若しも十四日乃至十二日にやられるわれなんですが、財政演説の方は参議院を先にやるというようなことはお考えになつておりませんですか、どうですか。若しやるという要求をされた場合にどういうふうにお考えになつておりますか。
○国務大臣(増田甲子七君) 中村さんにお答え申上げますが、総理の演説は御承知の通りの状態で運んでおります。又大蔵大臣の演説も従来のような状況で運んでおります。勿論こちらも大体そういう状況で行つております。
○中村正雄君 もう一つ、これは衆議院の決定かどうか知りませんが、本日の方針演説に関する質問は明後日からやる、こうなつておるわけなんですが、参議院は本日どういうふうに御決定になるか知りませんが、参議院は議事の日程の都合上明日から引続いてやるということに決定しましても、政府の方としては何らそれによつて大臣の答弁その他について障害はないんですか、どうですか。
○国務大臣(増田甲子七君) 中村さんにお答え申上げます。衆議院の議院運営委員会に私も出席いたしておりましたが、施政方針演説がなされた場合に施政方針演説を検討いたしまして、質問事項を定める必要があるのじやないか。そのために一日本会議は開かないことにして明後日から開始する。昨日で申しますとつまり十日、そういうふうな運びにいたしたわけでございます。我々といたしましては、参議院の議院運営委員会でいずれに御決定になつたにいたしましても用意はいたしておりまするが、やはり衆参の平仄が合つた方が客観情勢から見てもいいんじやないか、これは私見でありますが、用意はいたしております。どうぞ御了承願います。
○委員長(高田寛君) 外に別段御質問ございませんか。
○事務総長(近藤英明君) そういたしますと、次には総理大臣の施政演説は本日、これは時間は二十分間の予定でやることになつておりますが、それでこれに対する御質疑をいつからお始めになるかという只今の問題、これは明日お始めになるか、明後日からお始めになるかという問題である。それからこの質疑をおやりになるにつきまして、日数は何日間でおやりになるかということ。それから時間を何時間御予定になさるか。従つて今度は各会派に割当てられる時間はどういうふうに割当てるか。それからその順序をどうなさるか。この細かいことは小委員会で問題になると思いますが、一応の大綱だけは当委員会で決めるべきだと思います。それからさつき官房長官の言葉にありました通り、財政演説が十四日生にある。かようなことからいたしますと、財政演説との関係を如何取扱うかということ。それから緊急質問は御承知の通りこれは残つております。これとの関係をどういうふうにおやりになるか。こういう問題があると思います。
 それから衆議院の方の昨日の議院運営委員会の御決定を御参考までに申上げます。衆議院の議院運営委員会では、明日は休んで明後日から、つまり十日から十日、十一の二日間に八人の方がおやりになる。これに対してはこの八人の中には、民自党並びに民主連立派と申しますか、はおやりにならない。そして野党側八人。時間は四時間半。それから尚財政演説に対する質問を同時にこの際予定されておりますが、これは六名と、かような御予定であると聽いております。
 それからこちらの方の前回の例を御参考までに申上げます。第四国会のときの例を申上げますと、総時間は、総体の時間が五時間半、それで緑風会が百分、それから民主党が六十分、社会党六十分、民自党は四十分でございましたが、実際上は二十分を一人がおやりになつて、一人はあとに小串さんでしたか放棄せられまして、実際は二十分、しかおやりになつておりません。それから無所属二十分、新政クラブ二十分共産党二十分、これが前回の例でございますが間違いました、第五国会、前回第五国会の例でございます。それから尚今回御参考までに申上げて置きますが、議事部の方へ昨日でございますか、純無所属の小川友三君から施政演説に対する質問をいたしたいという御要求がありましたことを併せて申上げて置きます。一応申上げます点でございます。
○委員長(高田寛君) それでは只今事務総長からいろいろ御説明がありました内容につきまして、順次にお諮りいたしたいと思います。いつからおやりになりますか。そうしますと先ず最初に質問は明日から始めるか、明後日から始めるか、この点をお諮りいたします。
○中村正雄君 今までの例によりましても、参議院は午前十時から始めて、衆議院は午後一時から開く関係で、非常に時間が狭められておる。で衆議院のようにゆつくり時間でとれません。そういう関係もありますし、政府の答弁の準備ができておるということでありますれば、今まで通り前例により、今日施政方針演説があれば、明日から質問を始めるというふうにやつて行きたいと思います。
○委員長(高田寛君) 外に御意見ございませんか。
○兼岩傳一君 緊急質問はどうしますか。
○委員長(高田寛君) 緊急質問はちよつと……あとに一つお諮りしたいと思つております。それでは明日から質問を始めるということに御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(高田寛君) ではさようにいたします。
○事務総長(近藤英明君) 事務局では明日午前十時からということに一応考えておりますから……。
○委員長(高田寛君) 次に総時間を……。
○北條秀一君 この総時間の問題は、先程質問がありました緊急質問とに関連がありますので、緊急質問と施政方針に対する質問とは恐らく私は整理すればし得るのじやないかと思うのです。勿論一応この議運で正式に緊急質問をすることになつておりますので、前に決定された方針を覆えすことについては相当愼重に考えなければなりませんけれども、一応緊急質問される各党においてその間を十分勘案して頂いて調整、調節して貰うことが可能なので、施政方針に対する質問と緊急質問を時間的にも整理したらどうですか。
○中村正雄君 北條君のお話御尤ものことで、私緊急質問と一般施政方針演説に対する質問と調整するということは事実上これはむずかしいので、一般質問を一応やりまして、やつたことによつて緊急質問の必要のない人は取下げられればいいので、調整というよりも緊急質問は別に考えて、この方を先にやれば自然消滅するのじやないでしようか。
○委員長(高田寛君) 中村君の言われるような取扱で進めた方が整理上都合もいいと思います。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(高田寛君) ここで明日から始めるとしまして、その日数と総時間を一つお諮りいたします。
○中村正雄君 與党の人は別に保留願うとして、財政演説の分も今一緒に考えましても、十四日におやりになるかどうなるか、先のことは切離して、一般方針演説に対する質問だけを決定したら如何でしようか。そうして前例によつてやる、時間その他……。
○委員長(高田寛君) 前例とは第五国会の前例というのですか。
○中村正雄君 そうです。だから緑風会百分、民主、社会六十分、民自四十分、無所属三十分、新政、共産二十分、これで一般施政演説に対する質問をやる。
○北條秀一君 この時間は前例に倣うことは大体私は結構だと思うのですが、どうも時間が極めて多数党に不公平な時間になつておるということを考えますので、今回は前例に倣うということでなしに、全体の時間を五時間半にして、これは前例に倣つていいと思います。併しその按分は、この際私は最も民主的に公平に時間の按分をやり直したいと考えます。
○中村正雄君 この前も北條君と同じような見解でこういうふうに決まつたわけですが、いわゆる五時間三十分を二百五十人で割つたのではこれは最低限というのではなく、一応無所属、共産党、或いは新政クラブ……小会派にあつても最低二十分を確保するという線を決めて、それ以上人員で按分しておるので、大会派に不利とは考えないのです。
○北條秀一君 それは私はこの前もどういうふうに討議したか知りませんが、どう考えても無所属、或いは共産党その他が二十分で、少くとも質問演説の最小限度を二十分にするということは、これは実は合理的だと思うのですが、緑風会の場合には、この前相当な無理をしたと思うのです。無理をして圧縮いたしましたので、これは百分ということは今俄かに承服し難いのです。で多少これについては調節しなくちやならく。で若し民自党が與党として前に四十分予定されたのが二十分であつて、実際には二十分であつたというならば、今回も同じように民自党は二十分にされれば、その二十分を緑風会の方へ廻して貰いたい。
○羽生三七君 緑風会は大臣を出して、半ば與党的立場を取つておられるから、多少遠慮されたら如何ですか。
○北條秀一君 緑風会は與党的立場を決して取つておりません。
○羽生三七君 それでは、例えばこの間の除名のときには殆んど全会一致の態度を取つているでしよう。この場合も質問を整理されて、その範囲内でやつたらいい。
○北條秀一君 除名問題はこの問題とは全く違う問題でございますから、その点は御理解願いたいと思います。
○委員長(高田寛君) そこでどういうふうに決めて参りましようか。
○中村正雄君 いろいろ議論もありますけれども、併し民自党の減らした分を緑風会にやるというのは私は納得できない。従つて緑風会の百分が不公平であるならば、一応北條君からこういうふうに案にして貰いたいという案を出して貰つて検討をするならばいいが、緑風会だけ考えて呉れということでは納得できない。
○北條秀一君 そうではない。私はそれだけの準備をして来れば直ぐできたのですが、遺憾ながら我が党は打合せをしていなかつたからそれは俄かには言えなかつた。ところが皆さんが前例前例と拘わつてしまうから皆さんの方に引きずられてしまつたのです。ですから一番最初に申しましたように、適当にこれを修正しよう、修正することの私は意見を出すわけです。
○板谷順助君 今北條君から言われた民自党から減らすということは私の方では約束できませんよ。
○中村正雄君 明日から質問を始めるのに決めなければ困るのです。北條君のおつしやるのは御検討なさつていないとすれば無理かも知れませんが、本日運営委員会があり、一般施政方針演説があるのだから、今日決めることは分り切つたことだ。準備せずにここに来て文句だけ言うのでは困る。
○北條秀一君 そうじやない……。
○委員長(高田寛君) ちよつと待つて下さい。如何でしよう。この議院運営委員会で幾日と幾日に質問するか、時間の割当ということを決めて行きたいと思いますが、大体如何ですか。第五国会のときいろいろ検討して参りましたが、その後各派の勢力にも大した変動はないようですから……。
○北條秀一君 それでは今ここで相談したけれども前例に倣うことに賛成いたします。
○委員長(高田寛君) それではやはり総体五時間半、第五国会のときの前例に倣う……。
○事務総長(近藤英明君) ちよつと中村さんにお尋ねしますが、民自党はこの前は四十分になつておりますが、今六十分とおつしやつておりますが、六十分で一応お割当になりますか。
○中村正雄君 それは六十分……。
○事務総長(近藤英明君) そうなりますと緑風会は百分、民自党六十分、社会党六十分、民主党六十分、無所属三十分、新政二十分、共産党二十分計三百五十分、五時間五十分になると思います。一応割当は五時間五十分、そうして民自党の問題は別に新らしくお考えになる。それから先刻申上げました純無所属の小川友三君の問題をどう扱うかということをお考え願いたい。
○左藤義詮君 今割当を決めましたね。従つてそうすると割当はないのですから話はこれで済んだということになります。
○委員長(高田寛君) 時間は五時間五十分と決めまして、各会派に割当ててあと時間の余裕がないということですか。それではさように取計らいます。そうしますと、日にちは九日から始めまして、九日、十日二日間にいたしますか。九、十、十一と三日間にいたしますか。
   〔「三日間がいい」と呼ぶ者あり〕
○委員長(高田寛君) 九日より三日と決定いたします。
○中村正雄君 これにつきまして、この前の第五国会のときに一応いろいろ話もして、野党を優先的にやるという話をしていたわけなんですが、従つて具体的に申しますると、人員にも関係しますが、人員も前の第五国会の時と同じような人員でおやりになるとするならば、社会党、無所属、新政クラブ、共産党、緑風会、民自、民主、この順序でやるべきだと思います。民主党が一番終いになるか、或いは民自と民主と振替えるかということは……。
○事務総長(近藤英明君) 前回のを御参考に申上げましようか。第五国会のときの例を申上げますと、四日かかつております、日数は……。第一日には社会党が第一、第二番日が無所属、第三が緑風会、これが第一日の順序で、第二日には続いて民主党、民自党、新政クラブ、第三日が緑風会、民主、共産、第四日が緑風、民主、社会、緑風、緑風、民自、この最後の民自が放棄になつております。このときには順序が第一日はどこ、第二日はどこというのでなはしに、初めから順序がずつと決まつて、そのときの都合で一番あとになつてからはずつとズレておりますが……。
○小串清一君 籤引でやつたのではないか……。
○事務総長(近藤英明君) 最初のところの何といいますか、社会党、無所属というのは……、社会党が一番初めにおやりになるということの申合せがあつて、第一の順序は社会党がお取りになつたと思います。あとは籤引になつております。念のために申上げますが、各会派のおやりになる人数、この割当時間の中で何人やるかという問題が決まりますと、それで抽籤をいたすということになると思いますが、最初おやりになることはお申合せがあるなら、一応この前のようなお申合せができれば、お申合せによつて第一陣はどこがやるということになると思います。
○中村正雄君 その順序は、各手持時間があるわけで、その範囲で大体一人、或いは二人、三人のところもあると思いますが、一応順序を各会派内で決めて置けばそれによつて組んで行けば抽籤をしなくても行ける。この前に確か社会党や無所属が先にやるかどうかで、緑風会、民主党の皆さんが與党か野党かの問題が起きたと思うのですが、一応大臣か政務次官を出して置けば與党になつたという考えから社会党が先にやつたのです。従つて今度は抽籤を止めまして、野党を先にやる、先にやると会派の順にやるから、社会党、無所属、新政、共産、それからそれが済みまして、與党の緑風会、民主党、或いは民自党とおやりになるか、民主、緑風、民自とやるか、それは與党幹事がお決めになつたらよい。各会派の順位を先に御決定願いたい。
○北條秀一君 社会党は緑風会が與党であるということについて拘わりますが、その点ははつきり認識して置いて頂きたい。緑風会は決して與党として行動しておりません。非常にはつきりしておりますから……。
○中村正雄君 これはこの前のときも話があつたわけなんで、なにも緑風会が與党としての行動をとつているとか、とらないとかいうのではなくて、各会派といたしましても、大臣或いは政務次官を出しておれば與党と見なくちやならない。とにかく大臣や次官を出した場合は……緑風会を出られれば野党として順位も決めてよいが、そのまま緑風会に席を持つておられる以上は各会派の会合においては與党と見なければならないのが道理であろうと思う。この前の運営委員会でも問題になつて止むを得ないということになつて、この質問演説については緑風会は與党としてあとからやられるということになつたと記憶しておりますが……。
○北條秀一君 その問題については拘わらない方がよいと思いますが、緑風会は超然野党であり、超然與党であるかも知れないという立場です。その問題については拘わらないようにして頂きたい。
○委員長(高田寛君) ちよつと速記を止めて。
   午前十時五十九分速記中止
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   午前十一時四十三分速記開始
○委員長(高田寛君) それでは速記を始めて下さい。それでは今の質問の段取りについての御相談は、いま少し保留いたしまして、次の問題に移ります。
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○委員長(高田寛君) 次に人事官彈劾の訴追に関する法律案等に関する件、これを議題に供します。
○事務総長(近藤英明君) これは御承知の通り公務員法の第九條によりまして、人事官の彈劾に関する手続的なものを定めなければならんことに相成つておりますが、これの人事官彈劾に関する法律案というものと、それからこの法律案を作りますと、最高裁判所におきましてこれに基く人事官彈劾裁判手続規則というものを作り、更に国会側といたしましては人事官彈劾訴追手続規程なるものを作らなければならんと存ぜられます。よつて衆議院事務局、参議院事務局、法制局等で協議はいたじておりましたのですが、尚衆議院におきましてもこれは議院運営委員会でいずれ御協議になることに相成つております。それで現在まで両院の事務当局で折衝いたしましてでき上つたものをここにお配りしてございますが、参議院事務局と衆議院側との間に意見の食い違いのあります点を先ず申上げた方がよかろうと思います。この法律案並びに規程案の方はいずれも簡單なものでございますが、この両者の意見の食い違います点は、この法律の方を御覧頂きますと、第二條の「人事官彈劾の訴追については、衆議院議長が国会を代表する。」という一点にあるのであります。この点につきまして参議院事務当局並びに参議院法制局側で研究いたしましたところでは、この代表は両院議長の共同代表に改めたいと、かような主張を参議院側では、事務当局は持つている次第であります。この衆議院の考え方に対して共同代表の行き方にしたいという案は、一番最後の紙を御覧頂きますと、(参議院)として修正意見と書いてございます。この修正意見のようにいたしますと、これは共同代表という建前で、これは是非修正にしたいと、こういうことでございます。これは衆議院事務当局と打合せましたが、衆議院事務当局といたしましては、どうも自分らの方で共同代表案で提案することはちよつと運営委員会で出しにくいから、この点は衆議院事務当局としては折合いがつきにくい、かようなことでございまして、この点が不一致になつております。これはいずれ衆議院に正式提案があると思いますが、まだ本日まで正式に運営委員会で御決定になつておりませんので、御研究願いたいと思います。
○委員長(高田寛君) そうしますと、これはただ御研究を願つて資料を差上げて置くと……。
  ―――――――――――――
○委員長(高田寛君) 次には常任委員会の経費の件につきまして……。
○事務総長(近藤英明君) これは先般委員会制度の改正に伴いまして、国会法の改正に伴いまして電気通信委員会が設置せられましたために、従来御承知の通り委員会には交際費並びに食糧費があります。この合計は一委員会が七万八千三百六十円ということに年間なつております。ところで今度新らしく委員会が一個殖えたわけでありますが、その一個殖えた委員会に対して十月以降のつまり第三四半期から第四四半期分を一応見積るといたしますと、一委員会分が三万九千百八十円、これだけ必要になるわけであります。二つの委員会といたしますと七万八千三百六十円を必要とするわけでございます。ところが現在までに逓信委員会の経費の残が三万二千八百十五円ございます。ですからこの七万八千三百六十円から三万二千八百十五円を引きますれば、四万五千五百四十五円というものをここに見積つて上げれば公平だろう、かように考えます。この経費は規定経費にはございませんから本院の国会予備費からこれだけを支出するということをここで御承認願えればかようにできると思います。
○委員長(高田寛君) 別段御異議がございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○事務總長(近藤英明君) この際委員会経費のことにつきまして、前回の運営委員会で岡本さんから御意見が出まして、委員会の図書購入費等が不足であるが云々というお話があつたのであります。委員会の関係の図書購入の経費は御説の通りいろいろ不自由をお掛けしておると思いますが、来年度におきましては、一応まだ現在関係方面の決定は経ておりませんが、私の見通しといたしましては来年度は本年度の大体倍額を見積るということに進んでおります。それから現在の予算でも或いは来年度になりますれば大体倍額見積りましても十二分にあるとは申上げかねますが、一応各委員会等で必要とする図書を購入するということにはそれ程不自由はなかろうと思います。ただ同じ種類のものを委員会によりましては委員全部に二十部欲しいとか、更に関係の人が使うから三十部四十部欲しいとこういう御要求が往々にしてございますが、この点は限られた経費といたしましては困難ではないかと思います。尚図書の購入の経費といたしましては国会の側で現在持つておりまするような経費は、外の各省と比べまして、極めて厖大な経費と見られておりますので、将来は余りこの国会の図書購入費というものを大きくするということは、いろいろな関係からいつて楽じやないと思います。成るべくこれを有効に使う面から、種類の違つたものをいろいろお取りになるのがいいじやないかと思うのであります。同じものを全部各委員にお配りするということはむずかしいのじやないかと思います。
 もう一点は図書館の方に相当の図書の購入費が一応見積られてございますが、これは割合予算額の小さいものでございます。もう一つは図書館の方がなぜ小さいかという点でございますが、図書館の方にもつと予算を取つて、もつとやつて貰いたいということを申しますと……図書館に対して直接委員会側から御要求が余りないのでございます。こちらの事務局の資料課あたり、或いは会計課あたりに図書の要求が盛んにおありのようでございますが、図書館の方へもう少しどんどん御注文をして頂きますと、図書館の方も予算を殖やし、図書館の方で沢山買つて頂くと、こういう点が更に円滑に行くんじやないか、こういう点も考えております。一応御参考に申上げて置きたいと思います。
○岡本愛祐君 今の点に関連しまして、図書購入費は倍額に見積つてどのくらいの額になるのですか。
○事務総長(近藤英明君) 今年は六十万円でございますが、来年度は百二十万円になつております。一応それだけ御報告いたします。
○参事(河野義克君) 請願の付託のことでございますが、御承知のように各省の行政機構のことは、内閣委員会の所管になつておりますが、その行政機構のどの程度までは内閣委員会、どの程度までは当該の各委員会におけるかということは、やや検討を要することがございますが、大体の取扱といたしましては、法律で規定されておること、行政機関の機構及び権限に関する制限でこれが法律事項になつておること、こういうことは、規則によつて内閣委員会に付託する。それから法律によつて所管大臣に委任されておること、大臣限りでできる、そういうことは当該省に関係する委員会の方に付託する。こういうふうにすることが事務的に見れば当然のことと思いますし、特に前国会において各省の設置法が出ておる際の請願の取扱について、河井内閣委員長からのお申出があつて、当時の常任委員長会議でもそのように了承されておる筋もありますので、今国会におきましては、そういうふうに付託をして参りたいと存じておりますが、その点の御了承を願いたいと存じます。
○委員長(高田寛君) 今の議事部長から御説明いたしました問題は御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(高田寛君) 御異議ないと認めます。それでは委員部長。
○参事(宮坂完孝君) 中村委員から御要求がございました閉会中の継続審査及び継続調査経過一覧表を作成いたしまして、前回の議運のときにお手許にお配りいたしてありますから、御覧を頂きたいと思います。
○委員長(高田寛君) それでは一時まで休憩いたします。
   午前十一時五十四分休憩
   ―――――・―――――
   午後一時三十一分開会
○委員長(高田寛君) それでは議院運営委員会を再開いたします。
○大隈信幸君 先程の質問順位についていろいろの御説も出たのでありますが、こういう行き方は如何かと思いますので御提案いたします。
 社会党が野党の第一党でありますから、その社会党で第一声を上げることは異議はないのでありますが、その後の順位につきましては、各会派の数に応じて、要するに大会派から順次やつて頂いたらどうかと思います。こういう方法を採つて頂いたらどうかと思いますが、参議院は衆議院と違つて大分色彩といいますか、そういう考え方が衆議院と全然同じでなければならんということはないと思うので、そういう意味で参議院は参議院独自の方法をこの際立てられたらどうかと思います。そういうふうに御提案いたします。
○兼岩傳一君 そういう妥協策はあるでしようけれども、私はやはり原則としては前に午前中に中村正雄君から御提案になつておる通り、野党を第一にして、與党に近い立場の者は後にするという原則をここではつきりさして頂きたいと思います。そういう順序でやつて貰いたいと思います。併し緑風会のように中立でいろいろな苦しい事情におられるということは私も十分分るので、そういう原則が決められれば、その順位についてお互いに話合つて讓つてもよいと、こういうふうに考えております。ですからそういうようにお決め願つたらどうかと思います。
○藤井丙午君 緑風会は先刻からこの問題を中心に会務委員会を開きまして、いろいろ議論がありましたが、必ずしも衆議院その他の慣例による必要はないじやないか。大会派順にやつてよいではないかという議論もありましたけれども、過去の第一国会から第五国会までの例を見ましても第四国会の吉田内閣の施政方針の際においては私の方の田村君が第一陣を承つたことがありますけれども、それ以外は四国会とも野党第一党が質問の第一陣に立たれるという先例等もありますので、社会党が第一陣に立たれることについては緑風会は異議はありません。それ以降の質問順位につきましては只今大隈委員の述べられたような線で行くということに会務委員会として意見がまとまりましたので、只今の大隈委員の意見に緑風会は賛成いたします。
○鈴木清一君 私は先程も申し上げましたように、やはり一つ原則的なものをはつきりして行かなければならんと思う。今大隈さんの提案の問題の中に、社会党を第一位にしてあとの順位は抽籤というようなお言葉になるのか、それは與、野党全部を含めての抽籤ということになりますか。それは與、野党を含めての数で行くのですか。
○大隈信幸君 一緒です。
○鈴木清一君 そうしますと、むしろこれは社会党を野党第一党でやつて行くということとそのこととは余りにも矛盾すると思う、運営上から言つて。それでは社会党を野党の第一党としてそれをやらなければならんということはどこから出て来たかということをお互いが話合わなければ、あとにおかしな例を残すと思う。従つてやはり野党と與党との立場というものははつきりして行かなければならん。兼岩君の提案のような方針で行くべきだということをこれは無所属として申上げたい。
○板谷順助君 参議院は参議院としての独自の立場がありまして、我々は成る程民自党に属しておりまするけれども、衆議院の民自党と連繋を取ることは勿論であるが、場合によつてはやはり参議院の立場において独自の態度を取る場合もあるというような意味から野党與党の区別ということはなかなか私は困難だと思う。(笑声)私はそういうふうに考える。今大隈君のお話の数で行くのがこれは公平ではないかと思う。
○中村正雄君 社会党は午前の意見と変りません。
○委員長(高田寛君) どうもこの問題は午前中から引続きまして、何とかお話合をうまくして皆さんの御了解の下に進めたいと思います。
○羽生三七君 今兼岩君の言われたのは、原則として野党としての発言を確認して貰えればあとは話合の余地があるというのですが、どうですかその辺で……。
○委員長(高田寛君) ちよつと速記を止めて下さい。
   〔速記中止〕
○委員長(高田寛君) それでは速記を始めて下さい。
 それでは先程大隈委員の御提案になりました方法について何か特別御意見ございますか。先程に変つた別の御意見は……。
   〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○山下義信君 若し御採決なさるならば、意見の一つ整理をして頂いて、いずれが原案に遠いかということから決めて頂いては如何ですか。
○委員長(高田寛君) それでは先程の大隈委員の御提案は、この質問演説の順序は大会派の順序による。この方法によつて順位を決める。(「ちよつと違います」と呼ぶ者あり)但しそのうちで野党第一派である社会党には敬意を表して、これは最初にする、こういうことでありますが……。(「賛成」と呼ぶ者あり)。
 その趣旨について、御質問があれは、これははつきりして置きたいと思いますが、大隈委員にもう一度伺いますが、それで間違いございませんか。
○大隈信幸君 間違いないです。
○兼岩傳一君 趣旨は聽かして貰おうじやありませんか。
○小林英三君 野党優先という考え方について、中村君の今朝程の御意見につきまして、これを原則とするという考え方については、私はおのずから意見があると思います。野党優先という考え方につきましては、第一党である社会党を先にやらせるということは、これは当然でありますが、然らば野党であれば、どんな少数党でもそれに引続いてやらせるということについては、そういう原則は私はおのずから別に考えなければならんと思う。そこで今大隈委員の意見は、多数の順位によつてやろうという考え方と、それから野党を先にやらせるという考え方との折衷案だろうと思います。そういう意味におきまして、私は賛成いたしたいと思います。
○北條秀一君 先程委員長が言われたように、意見が出盡して、それ以上に変つた意見がないのですから、今の意見を整理されたところで、皆さんの意見をまとめて貰いたいと思います。又まとまると思います。ところが、特殊な人がそれに対して飽くまでも反対しておる。そうしてこの運営委員会がいつまでも引きずられるということになると、切りがつかないと思う。それですからこの辺で、意見が出盡しておると思いますから、先程申上げましたように、円満なる多数決でやつて頂きたいと考えます。
○委員長(高田寛君) それでは時間も経ちますものでございますから、一つ大隈委員の提案された方法をここで承認するかどうか、この点を一つ決を採りたいと思います。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○山下義信君 大隈委員は、今後これを原則といるというのですか、今回の質問に限つてこういうふうに扱うというのですか。そこを明らかにして頂きたいと思います。
 それからもう一つ明瞭でなかつた点は、社会党、野党の第一党を第一陣として、あとは大会派にすると、こういうふうに私共聞えたのですが、それに相違ございませんか。
○大隈信幸君 第一の点は、勿論これを前例とするというのではなくて、この臨時国会限りこれでやろうということであります。
 第二の点は、山下さんのおつしやる通りであります。
○中村正雄君 先程のは懇談でありまして、正式に速記を取つてやるので、一応意見を述べて置きます。
 参議院も大体第五国会までやつて、相当運営の経験を経て来たときに、いつも今回限りというのは面白くないと思う。この点で一応質問がありましたが、原則を決定していい時期であると思います。そうすれば政府、與党のマスターである総理大臣が方針演説をやるときに、やはり野党が第一陣に立つてやるというのは、これは私は政治の常識であると思う。従つて参議院としましても、衆議院がどうあろうとも、総理大臣の方針演説に対しては、やはり野党が先にやつて、それから與党、これに近いものがやるということが常道であると思う。従つて今大隈委員が提案されました折衷的意見と仰せられますけれども、これはその場限りの意見であつて、甚だ筋が通つておらない。従つて社会党は、そういう見解には賛成し難い。やはり午前中言いましたように、野党を先にやつて、それから與党の順にやるという点をはつきりと申上げて置きたいと思います。
○藤井丙午君 私も先程緑風会の態度について申上げましたが、緑風会としましては、原則として大会派の順位ということでありまするが、先程も申しましたように、参議院の従来までの五つの国会の前例等もございますので、この際は緑風会としましては、野党第一党である社会党を第一陣に立てるということに御異議ございませんので、結論から申しますと、大隈氏の御提案と趣旨は同じでありますから、その意味において大隈氏の御提案に賛成いたします。
○委員長(高田寛君) 午前中から今までのところを整理いたしますと、二つの案が出ておると思います。午前中中村委員の御提案の会派の数に拘わらず野党を先にやるという案と、それから只今の大隈委員の御提案の大会派から順序にやる、但し野党第一党には第一陣を讓る。こういう案と二つ出ておると思いますが、これについて決を採つて行きます。
 最初に中村委員から御提案になりました会派の数に拘わらず野党から先にやるという、この案について賛成の方の挙手を願います。
   〔挙手者少数〕
○委員長(高田寛君) 少数と認めます。
○中村正雄君 大隈委員の今委員長の紹介は違つておると思います。大隈さんの先に言われたのは、野党の第一党から第一陣にやつて、その次から会派の数によつて決定すると言われたと思う。
   〔「そうだ」と呼ぶ者あり〕
○委員長(高田寛君) 分りました。それでは次に大隈委員から提案されました野党第一党の社会党を第一陣にやつて、その次は会派の大きさの順序によることに賛成の方の挙手を願います。
   〔挙手者多数〕
○委員長(高田寛君) 多数と認めます。よつてさように決定いたします。
 官房長官から発言を求められております。
○国務大臣(増田甲子七君) 私午前中中村さんの御質問に対して、お答えが不十分でございまして、明日からでも政府は施政方針に対する質問に対する答弁の用意があるかという御質問がありましたときに、用意があるということを申しました。ところが未だ表現において十分でないのでございまして、客観的にはいろいろな実は支障がありまするので、総理は一生懸命答弁書を勉強いたしておりまして、そういう意味合において申上げたのでございますが、衆議院におきましては、御承知の通り十日から施政方針に対する質問がございます。そういうような関係もございまして、関係方面その他との折衝に明日を約束をしてしまつたというような関係もございますから、この際議院運営委員会におかれましても、衆議院と同様十日に質問を御開始願うと幸甚に存じます。さように相成りますよう、御再考を願いますよう、是非ともお願いいたしたいと思います。十日から三日といたしますと十二日でございますが、総理初め政府といたしましては、万障差繰つて御質問に対しては御答弁申上げたいということを総理自身も申しておるような次第でございます。皆様の御期待に副うように、十分時間は支障を差繰つて出席いたしますから、明日のところは一つ御勘弁願えますと非常に幸いでございますから、何分よろしくお願いいたします。
○板谷順助君 大体官房長官がさつき用意があるというお話があつたときに、決議をしたので、決議をしたものに対してこれを覆えすということは、これは容易ならん問題でありますが、もう少し今のお話によると総理がその用意ができないというのですか。施政方針の演説に対する答弁その他について用意ができないというのですか。
○国務大臣(増田甲子七君) 表現が足りなかつたのでございます。用意ができるできないという言い方では表現が不十分でございます。でございますから客観情勢その他を睨み合わせますと、そういう意味の用意ということはまだ不十分でございますから、明日は出席いたしかねるのでございます。
○小林勝馬君 官房長官にお伺いいたしますが、それは総理だけの御都合が悪いのですか。全般的にはどういうのですか。
○国務大臣(増田甲子七君) 総理が御都合悪いのでございますが、外の閣僚は支障のある人もあるしない人もある。
○北條秀一君 官房長官の話は曖昧模糊としておるからいけないと思います。はつきりして頂きたいのは、明日の参議院の本会議が十時からですが、十時から出席できない、できない理由が関係方面との折衝があつて、そのために絶対に出席できないというならば、私共としては考え直してもいいと私は考えるのであります。併しながら今のような話だけでは私はどうも受取りかねるのであります。その点はつきりして頂きたい。
○国務大臣(増田甲子七君) 明日は関係方面その他の関係から出席いたしかねるのであります。
○北條秀一君 お尋ねしますが、関係方面その他といいますが、その他とは一体どういうことですか。
○国務大臣(増田甲子七君) 結局出席いたしかねるというわけであります。
○鈴木清一君 ちよつと官房長官にお尋ねいたしたいのですが、関係方面に対する都合上というようなことを言われるのでありますが、これはここであなたがお話して行つた後でそうなつたのですか、その前に分つておつたのですか。
○国務大臣(増田甲子七君) ちつと速記を止めて下さい。
○委員長(高田寛君) 速記を止めて。
   〔速記中止〕
○委員長(高田寛君) 速記を始めて下さい。
○小串清一君 段々官房長官のお話を聞き、又今回の国会は少し異例であつて、大蔵大臣が一緒に演説ができないという形で、政府の方ではまだ交渉中であるのですから、さつき官房長官のお答えが悪かつたから、皆さんもそれなら、用意があるのならば早くやろうと決まつたので、実際の状況から考えたら私もやはり一日延ばすということが本当じやないか。政府の方でもまだ現に十二日に大綱でも補正予算を出して、大蔵大臣の演説を十四日にするというのだから、従つて質問をしても総理大臣の答弁はできても、大蔵大臣は本当のはつきりした答弁ができないような順序じやないかと思うのです。だからそれらの意味から言つて、ここで一日を争つてするよりも大雅量を示して……どうです皆さん私は政府に十二日からその代り立派な答弁をして貰う、こういうことの方がいいのじやないかと思うのです。
○中村正雄君 官房長官の御説明よく分るのですが、恐らく最初に言われましたように、衆議院と参議院と同じ日にやつた方がいいというお気持からいろいろ理屈をつけておつしやつているのだと思うわけですが、ただこれは参議院として一旦決定したことを、これは衆議院が政府をつついてやつて来た申入れによつて、前の決定を覆えして変更するかどうかの参議院自身の問題になつて来るので、一応官房長官のお答えは恐らくもう幾らお聽きしましても同じことだろうと思うのです。後は参議院でゆつくり協議したら如何かと思うのですが……。
○山下義信君 その協議をするのにちよつと官房長官に聞いて置きたいのですが、総理大臣の差支える時間は凡そ分つておりますか。どの時間が差支えておりますか。これを念のために承つて置きたいと思います。
○国務大臣(増田甲子七君) 明日でございます。明日の大体日中は十時頃から……。
○山下義信君 いや明白に、冗談でなしに、午前中お差支ですか、或いは午後お差支でしようか。一日中関係方面に御出張でしようか。時間はどうでしようか、時間の御都合を承つて置きたいと思います。それは総理が御出席ができなくても、質問は続行するということも考えなきやなりませんから、総理のお差支の時間をまじめに伺つているのです。
○委員長(高田寛君) 速記を止めて下さい。
   午後二時九分速記中止
   ―――――・―――――
   午後二時二十四分速記開始
○委員長(高田寛君) それでは速記を始めて下さい。それでは暫く休憩いたします。
   午後二時二十五分休憩
   ―――――・―――――
   午後三時四十一分開会
○委員長(高田寛君) ではこれより議院運営委員会を再開いたします。では暫く速記を止めて下さい。
   午後三時四十二分速記中止
   ―――――・―――――
   午後四時三十二分速記開始
○委員長(高田寛君) それでは速記を始めて下さい。
 それではお諮りいたします。先程、午前中に明日本会議を開いて、総理の演説に対する質問をするということを本委員会で決定いたしましたが、その後官房長官からもいろいろ情勢の説明もあり、これに基いていろいろ論議を重ねたのでありますが、大体明日は総理の出席ができないというような官房長官の説明がありましたが、この論議の結果、明日午前の決定を変更して、明日開かないということにするかどうか、一つお諮りいたしたいと思います。……それではこの明日開かないと……。明後日に延ばすということについてお諮りいたします。
○板谷順助君 そうじやないんでしよう。先程の話では、総理がどうしても明日は出席ができないので、総理が出席しなくても開くか開かんか、こうこう……。
○左藤義詮君 私の提議はそうじやない。総理は出られないなら無意味ですから、渉外事情もあり、前に例もあるから、この際はお延ばし願いたいと、私はそれを提議いたします。
○北條秀一君 院内において一事不再理という原則は、飽くまでも嚴として我々は守つて行かなければならないと我々は考えている。併しながら今回の場合は、これは我々の及び得ざる、止むを得ざる渉外関係の事情によつて、先程の言明がありましたので、参議院としては、運営委員会としては、先の決定を一日延ばすということの方が賢明であると私は考えますので、そういうふうに取計らつて頂きたいと思います。
○中村正雄君 私今の左藤委員の提案に反対です。速記がありますので、はつきり党として申上げて置きたいのは、官房長官の言われたことは御都合主義の発言です。総理は渉外関係で絶対に出られないとは考えられません。今までの懇談会なり、その他の席上で、官房長官の言を開いておりましても、恐らく官房長官の御都合主義による、こうしたことを原因に総理は出られないという無論例はありますけれども、これは御都合主義の詭弁です。本会議を明日開くということを決定し、而も政府が委員に出席を求められたら、当然出る義務があるにも拘わらず、政府の御希望のよつて明日開かないということに対しては、党としては絶対反対です。
○小串清一君 只今のことについて、採決を頂きます。
   〔「賛成」と呼ぶ者あり〕
○委員長(高田寛君) 外に御発言もなければ、採決したいと思います。それでは、明日は本会議を開かず、明後日に延ばすということに賛成の方の挙手を願います。
   〔挙手者多数〕
○委員長(高田寛君) 多数と認めます。よつて明後日から総理に対する質問演説を開始することに決定いたしました。よつて午前中、明日から質問演説を開始するという決議は取消したことになります。さよう御承知を願います。これを以て散会いたします。
   午後四時三十七分散会
 出席者は左の通り。
   委員長     高田  寛君
   理事
           小林 英三君
           左藤 義詮君
           大隈 信幸君
   委員
           中村 正雄君
           羽生 三七君
           三木 治朗君
           山下 義信君
           板谷 順助君
           小串 清一君
           中山 壽彦君
           小林 勝馬君
           宇都宮 登君
           岡本 愛祐君
           岡元 義人君
           奥 むめお君
           藤井 丙午君
           北條 秀一君
           兼岩 傳一君
           鈴木 清一君
  委員外議員
           岡村文四郎君
  ―――――――――――――
   議長      松平 恒雄君
   副議長     松嶋 喜作君
  ―――――――――――――
  国務大臣
   国 務 大 臣 増田甲子七君
  事務局側
   事 務 総 長 近藤 英明君
   参     事
   (総務部長)  芥川  治君
   参     事
   (記録部長)  小野寺五一君
   参     事
   (議事部長)  河野 義克君
   参     事
   (警務部長)  丹羽 寒月君
   参     事
   (委員部長)  宮坂 完孝君