第007回国会 議院運営委員会 第25号
昭和二十五年二月十六日(木曜日)
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  委員の異動
本日岩間正男君辞任につき、その補欠
として中野重治君を議長において指名
した。
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  本日の会議に付した事件
○委員の辞任及び補欠選任の件
○外航配船促進に関する決議案の委員
 会審査省略要求の件
○米国マサチユーセツツ州議会の共同
 決議に関する件
○緊急質問の取扱に関する件
○日鉄争議解決に関する緊急質問の件
○今国会提出予定法律案に関する件
○職員辞任の件
○議院の運営に関する件
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   午後三時三分開会
○委員長(竹下豐次君) 只今から議院運営委員会を開会いたします。
 先ず委員の辞任及び補欠につきましてお諮りいたします。
○参事(河野義克君) 民自党から労働委員小串清一君、人事委員寺屋豊君の辞任を認めて頂き、代つて寺尾豊君を労働委員に、小串清一君を人事委員に指名されたいというお申出がございます。
 それから共産党から議院運営委員の岩間正男君が辞任して、後任には中野重治君を、それから欠員中の予算委員に岩間正男君を指名されたいというお申出がございます。
 それからこれは特別委員会でございますが、電力問題に関する特別委員会の委員につきまして、緑風会から野田俊作君が辞任されまして。後任に安部定君を指名されたいというお申出がございます。
 又同じく緑風会から在外同胞引揚問題に関する特別委員の九鬼紋十郎君の辞任を認めて頂きまして、阿竹齋次郎君を後任に指名せられたいという申出がございます。
○委員長(竹下豐次君) 只今議事部長から御報告申上げました辞任及び補欠の件につきまして、御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(竹下豐次君) 御異議なしと認めます。
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○委員長(竹下豐次君) 次にマサチユーセツツ州の議会におきまして、国会から派遣された議員団の歓迎について決議がございました。この件につきまして、先ず次長の報告を求めます。
○門屋盛一君 副議長はいないんですか。
○参事(河野義克君) 連絡はいたしてあるのですけれども……。
○門屋盛一君 次長で悪いというわけではないのですが、余りに事務的に扱い過ぎている。この前は麗々しく議長がやつて、ここがいいと言うなら、事務屋に任せてしまう。言いたくないけれども、こんなことは……副議長というものがあるのだから、議長はお客さんがあつて来られないなら、副議長はなんで来られない。それは国際的に考えて私は言つているのです。
○委員長(竹下豐次君) 今暫くお待ち願います。
 それじや今の問題は後にいたしまして、次の議題に移ります。
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○委員長(竹下豐次君) 外航配船促進に関する決議案につきまして、委員会審査省略の要求が出ております。前回これは留保いたしておつたのでございますが、如何いたしますか。
○中野重治君 それはどういうことですか、内容がよく分らない。
○委員長(竹下豐次君) 発議者が見えておりますから、発議者から御説明願つたらどうかと思います。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員外議員(小林勝馬君) 従来日本の船舶が外航に廻りまして、あらゆる面で貿易外收入を得ておるのでございますけれども、戰後におきまして、我が国が敗戰の結果いろいろな点で統制を受け、外航は許されなくなつた。そうして現在輸入その他におきましても外国船によつて輸入をし、又輸出についても外国船において輸出をしておる。現在ではそういう面も閉ざされておるような状態でございます。一部先般から許されまして、油の積み取りその他を僅かにやつておるような程度でございまして、これを速かに外国航路の配船をして頂きたいということを懇請をする意味の決議案でございまして、何とぞ皆さん方の方にお手許に決議案の趣旨その他御配付申上げてある筈でございますから、御賛同を願いたいと、かように考えます。
○河野正夫君 社会党といたしましては、いろいろ相談しました結果、この決議案の趣旨誠に結構なので、委員会審査省略で本会議に提出するということに異議ございません。
○中野重治君 委員会審査省略の理由というものは、どんなものがありますか。発議者の方から説明されるならば、聽きたいと思います。
○門屋盛一君 この決議案のここに出て来るまでの経過は今お話になつたのですが、大体委員会審査省略をやります場合は、まあ外交委員会とか或いは各派……外交の委員会が全部で出すとか、各派共同提案の場合が前例みたいになつているのですが、発議者に伺いますが、これはいずれの方ですか。各派共同提案ですか。運輸委員会なら運輸委員会が申合せでこれを出されたのですか。
○委員外議員(小林勝馬君) 運輸委員会の委員長にお願いして大体賛成を得て出したような次第でございます。できるだけ各会派の御了承を得たつもりでございますけれども、共産党はまだだつたかと思います。
○小川久義君 この問題は趣旨においてもいいことでありますし、又各派の共同提案の形でありますから、要求通り委員会審査省略をして、最近の本会議に上程されんことの動議を提出いたします。
○中野重治君 今発議者からおつしやられましたように、共産党の方では各派共同提案という形の問題として話を受けておりませんので、ここに書かれている限りにおいて、とつさに今はつきりした反対理由を述べる必要はないと思いますが、私共に方ではこれから考えて見なければならんと思います。各派共同提案という形のものとしては委員会審議省略の形で問題が出ることに今俄かに賛成しがたいです。
○門屋盛一君 中野議員は、結局委員会審査省略には賛成をしかねると言うのでありますが、この決議案が運輸委員会等で可なり認められて出て来ております関係上、まあ共産党の方で運輸委員会には出ておらなかつたかも知れないが、大体先程申上げましたように、審査省略を許す場合は、当該委員会の方から出て来た場合とか、各共同提案の場合は、今まで大体こういう決議案は審査省略でやつたわけです。私はこの際この決議案の実質上審査省略で本会議にかけても差支えないものだと思うのであります。一言付加しますけれども、大体国会としては決議案の形式を取らずに、何か立法命冷で、行政府をして行わせることは立法命令でやつていいのですが、この問題は立法命令ではなくして、どうしてもやはり決議案以外にこの促進の方法はないと思いますから、是非一つ中野議員の方も御賛成願つて、満場一致で一つ審査省略に御賛同願いたいと思います。(「賛成」と呼ぶ者あり)
○中野重治君 大体の話で、大体においては分つておりますから、賛成いたします。
○委員長(竹下豐次君) それでは本件は委員会審査省略の要求に応ずるということに決定して差支えございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(竹下豐次君) 異議ないと認めます。
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○委員長(竹下豐次君) それでは先の議題に帰りまして、マサチユーセツツ州議会の決議の件につきまして、副議長の報告を求めます。
○副議長(松嶋喜作君) 御報告いたして、御相談いたします。議員団にマサチユーセツツ州、こういうところから大いに歓迎の意を表したる文を、先にサウス・カロライナ州から来たのと凡そ同文の書面を以てマツカーサー元帥の方に通知があり、それからこちらへその旨通知がございましたので、議長を通じてマツカーサー元帥に何らか謝意の方法を前同樣いたしたい。こういうことでございますが、御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○副議長(松嶋喜作君) ではさように取計いいたします。(笑声)
○委員長(竹下豐次君) 只今副議長から御報告いたしまして、御希望を述べられましたが、その通りに取扱うことに御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(竹下豐次君) 御異議ないと認めます。
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○河野正夫君 それから次に、緊急質問の件につきましてお諮りいたします。吉川君と細川君からの緊急質問の申入れがありましたが、これは前の委員会において留保になつております。これを如何取計らうことにいたしますか。
○河野正夫君 社会党の、吉川君の提出いたしました緊急質問の件は、暫く留保することにいたします。
○委員長(竹下豐次君) 吉川君の緊急質問の件は暫く留保することに御意見がありましたが、皆さん御異議ございませんか。
   〔「異議なし」「賛成」と呼ぶ者あり〕
○委員長(竹下豐次君) 御異議ないと認めます。
○門屋盛一君 この際、爾余の緊急質問も暫く留保したらどうかという意見を出します。
○委員長(竹下豐次君) それでは、細川君の緊急質問の件も留保することに御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(竹下豐次君) 御異議ないと認めます。
 その後新たに木下源吾君から緊急質問の希望が申入れつつあります。これをお諮りいたします。爾余という言葉を門屋君お使いになりましたが、その中に木下君の質問も入ることになりますか……説明がありませんから、やはり事務当局から一つ説明して頂いた方が穩当じやないかと思いますが……。
○参事(河野義克君) 社会党の木下源吾君から、日鉄争議解決に関する緊急質問を申出ておられます。時間は二十分間でありまして、総理大臣及び労働大臣を要求されております。これをお認めになりますかどうか、お諮りを願いたいと思います。
○門屋盛一君 やはり留保した方がいいと思います。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○委員長(竹下豐次君) 門屋君から留保の御意見が出ましたが、御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(竹下豐次君) 御異議がなければ……。
○河野正夫君 異議あり、その保留という意味によりますけれども、つまりこの次本会議が開かれるときに考えて頂くという意味で、本日は保留するという意味ならば賛成いたします。
○委員長(竹下豐次君) 保留というのは、この次までもう一遍又御相談申上げなければならないという意味だろうと思います。そういうふうに御了承願います。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(竹下豐次君) 御異議ないと認めます。
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○委員長(竹下豐次君) 次に官房長官がお見えになつておりますので、政府提出の法案のことにつきまして御説明をお願いしたいと思います。
○門屋盛一君 官房長官にお尋ねいたしますが、あなたの方から新らしい御説明がありますか。
○國務大臣(増田甲子七君) 門屋さんにお答え申上げます。別段取り立てて御説明することは大してないわけであります。
○門屋盛一君 私の方からお尋ねするのですが、新聞等で伺いますと、電力再編成に関する問題を本国会にあなたの談としては出さないだろうと言い、又出さないことに決つたとも言つているが、極く最近の、本日あたり、昨日今日の新聞等で見ますと、出さなければならんような情勢になるらしいということですが、これはどういう見通しなんですか。
○委員長(竹下豐次君) ちよつと速記を止めて下さい。
   〔速記中止〕
○委員長(竹下豐次君) 速記を始めて。
 次に專門員辞職願いの件につきまして、お諮りをいたします。
○参事(芥川治君) 農林委員会の專門員永田龍之助君から、東京大学教授に就任するため退職いたしたいという退職の申出があります。
○委員長(竹下豐次君) 只今事務次長から御報告申しました永田專門員辞任の件は如何いたしますか。承認することに御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(竹下豐次君) 御異議ないと認めます。
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○委員長(竹下豐次君) 次に自然休会の件についてお諮りいたしたいと存じますが、先ず議事部長の報告を求めます。
○参事(河野義克君) 今本会議に上程すべき議案といたしましては、法律案が三件、常任委員長の辞任の件が二件、それから先程本委員会でお認めになりました決議案が一件、それから決算委員会から出ております昭和二十三年度一般会計予備費使用総調書外三件というものが出ております。法律案は一つは、日本学術会議法の一部を改正する法律案、二番目は、連合国の需要に応じ連合国軍のために労務に服する者等に支拂うべき給料その他の給與の支拂事務の処理の特例に関する法律案、第三番は、水先法の一部を改正する法律案でございます。今委員長が自然休会云々と申されましたが、衆議院におきまして予算案が大体二十三日に本会議に上程されるであろうと予測され、二十三日までは本会議を開かんでよいじやないかという空気が各会派において強いということは御承知と思いますが、その件について向うでも現在頃小委員会において会議としてその問題を検討しておられると思いますが、参議院といたしましては今申上げましたように、法案が三件、決議案が一件、常任委員長辞任の件が二件、それからこれは決算委君長の方で暫く上程を見合せて貰いたいと言つておられますが、先程申上げました件がございます。そういうことを按配されまして、明日本会議が定例日になつておりますが、本会議を開かれるか。その後の本会議をどうなさるか、こういうことをお諮りを願いたいと思います。
○委員長(竹下豐次君) 只今議事部長から御報告の通りでございまするが、如何取計らいますか。
○佐々木良作君 衆議院は二十三日までそういう状況だから本会議は開かないということに決定をしたでのすか。
○参事(河野義克君) それは衆議院がですか。
○佐々木良作君 衆議院が。
○参事(河野義克君) 衆議院としてそういう決定はしたことはないのでありまして、衆議院の各党の中にそういう空気が強いわけすであります。併しこれを何かもう少し会議の形といいますか、正式に申合した方がよいのじやないかというので議院運営小委員会が本日持たれておると存じます。そこでどういうことになりますか、今日の午前中の会議では各会派としてはまあ二十三日までは本会議を開く必要はあるまいという皆の空気で、自然そういう結果になるであろうという状態のままで来ておつたわけであります。
○島村軍次君 ちよつと休憩にして、懇談にして頂きたいと思います。
○委員長(竹下豐次君) 速記を止めて下さい。
   〔速記中止〕
○委員長(竹下豐次君) 速記を始めて下さい。それでは明日まで本件は保留するということに御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(竹下豐次君) 御異議ないと認めます。
○河野正夫君 先程の理事会の空気が実現する可能性があるとすれば先程緊急質問で木下君の緊急質問が保留になつたことについてはもう一遍異議を唱えなければならないのでありますが、これが明日本会議がなくてずつと二十五、六日頃になるというのであれば止むを得ないと思います。ところが明日本会議があつて、而も二十五、六日までないという形勢であるならば、緊急質問の性格から言つても、この事柄ははつきりしておる日鋼のスト最中であります。こういうようなことから政府の態度を伺いたいというので、この件だけは是非お認め願いたいと重ねて申上げます。
○委員長(竹下豐次君) ちよつと速記を止めて……
   〔速記中止〕
○委員長(竹下豐次君) 速記を始めて。
○参事(河野義克君) 今報告が参りましたから先程のを若干はつきりさして置きます。只今衆議院の議院運営小委員協議会、こつちの小委員会に相当するものですが、協議会において二月二十三日までは本会議を開かないということを申合せたそうでございます。
○小川久義君 先程本会議の問題は保留になりましたが、衆議院の方ではつきりしたとしますれば、理事会の申合等で御決定になつたらどうかと思います。
○島村軍次君 委員長の懇談会をお開きになることはいいと思いますが、ここの議運としては本会議は二十六日までと申合をしたということで、必要な委員会はお開きになることは委員長の懇談会で決めることにして、改めて明日まで保留しておいて、そうして明日又議運を開くということでなくして、先程小川さんのお話のように議運では一応懇談会で決めたというふうにお計らい願いたいと思います。
○委員長(竹下豐次君) 島村君の御発言お聞きの通りでございますが、その点御異議ございませんか。
○佐々木良作君 それは決めたらそれでいいかも知れませんが、委員長懇談会で話があれば、その委員会を開くと言つたつて、実際問題として今日決めれば明日大概おらないに決つている。そういう形式的な懇談会ではなく、やはり委員長懇談会の意向を聽いた上でというのならば、委員長懇談会を実質的にやつて話合うことがいいと思います。どつちでも結構ですが、委員長懇談会及び各委員会に適当に責任を負わせるようなやり方は私は反対です。
○河野正夫君 それでは委員長懇談会の方で格別支障がなければ、自然休会の形をとるという條件を付けて本委員会は決定しておいたら如何ですか。何か支障が出て来たら至急に運営委員会を開いて改めて決定する。
○委員長(竹下豐次君) 河野君の御発言がございますが、如何でございますか。
○小川久義君 私の申上げたのは、議運としての態度を今日のうちに決定して置くことが、常任委員長懇談会においても態度決定にその方がよくないか、さような意味で今日御決定願いたい、こういうことです。
○委員長(竹下豐次君) 速記を止めて。
   〔速記中止〕
○委員長(竹下豐次君) 速記を始めて。先程申合せのありましたように、今日はこれで決定いたしませんで、明日まで留保することにいたしたいと思います。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(竹下豐次君) 本日は外に何かございませんか。
○大隈信幸君 ちよつと伺いますが、国鉄裁定に関する法制局の方の御調査はいつ頃おできになる予定でありますか、それを伺いたい。
○法制局長(奧野健一君) 御説明申します。その点につきましては研究を遂げまして、大体プリントにいたしたのでありますが、多少不備な点がありますので、もう一回プリントを訂正する間お延しを願いたいと思います。
○委員長(竹下豐次君) それでは本日はこれで散会いたします。
   午前三時四十四分散会
 出席者は左の通り。
   委員長     竹下 豐次君
   理事
           小林 英三君
           左藤 義詮君
           大隈 信幸君
           島村 軍次君
           鈴木 直人君
   委員
           大野 幸一君
           河野 正夫君
           石原幹市郎君
           岡田喜久治君
           門屋 盛一君
          深川榮左エ門君
           宇都宮 登君
           岡本 愛祐君
           鎌田 逸郎君
           小宮山常吉君
           中野 重治君
           佐々木良作君
           小川 久義君
  委員外議員
           小林 勝馬君
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   副議長     松嶋 喜作君
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  国務大臣
   国 務 大 臣 増田甲子七君
  事務局側
   参     事
   (事務次長)  芥川  治君
   参     事
   (議事部長)  河野 義克君
   参     事
   (警務部長)  丹羽 寒月君
   参     事
   (委員部長)  宮坂 完孝君
  法制局側
   法 制 局 長 奧野 健一君
   参     事
   (第二部長)  寺光  忠君