第007回国会 議院運営委員会 第65号
昭和二十五年五月一日(月曜日)
   午前十時十一分開会
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  本日の会議に付した事件
○委員の辞任及び補欠選任の件
○義務教育費確保に関する決議案の委
 員会審査省略要求の件
○引揚問題について官房長官談及び失
 業、税金問題等に関する緊急質問の
 件
○標準義務教育費に関する緊急質問の
 件
○小委員長の報告
○任期三年の議員に対する送別の辞に
 関する件
○任期三年の議員に記念品贈呈の件
○任期三年の議員の送別会開催の件
○職員の運動会開催に対する寄附に関
 する件
○控室の事務職員増員の件
○参議院手帳に関する件
○任期三年の議員の任期満了に伴う前
 議員記章に関する件
○継続審査等の場合における議員の旅
 費に関する件
○議員の退職金に関する件
○議員專用バスに関する件
○北海道開発法第十條第一項の規定に
 よる北海道開発審議会委員の指名に
 関する件
○各種委員の変更に関する件
○委員長の辞任及び補欠に関する件
○両院法規委員の変更に関する件
○職員の辞任及び任用の件
○継続調査要求及び継続審査要求の取
 扱に関する件
○議案の付託法に関する件
○電波監理委員会設置法第六條及び同
 法附則第二項の規定による電波監理
 委員会委員長及び委員任命につき同
 意を求める件
○放送法附則第二項及び同法第十六條
 の規定による日本放送協会経営委員
 会委員指名につき同意を求める件
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○委員長(竹下豐次君) これより議院運営委員会を開会いたします。
 先ず常任委員の辞任及び補欠に関する件についてお諮りいたします。
○参事(河野義克君) 自由党から、法務委員の鈴木安孝君、内閣委員の城義臣君、農林委員の柴田政次君、水産委員の加藤常太郎君、建設委員の今泉政喜君、電通委員の橋本萬右衞門君、郵政委員の森田豊壽君、外務委員の團伊能君、それぞれ辞任されて、後任として法務委員に今泉政喜君、内閣委員に橋本萬右衞門君、農林委員に森田豊壽君、水産委員に團伊能君、建設委員に柴田政次君、郵政委員に鈴木安孝君、電通委員に城義臣君、外務委員に加藤常太郎を推薦せられて参つております。それから民主党から運輸委員の栗栖赳夫君、労働委員の田方進君、内閣委員の門屋盛一君、建設委員の安達良助君がそれぞれ辞任せられて、後任として運輸委員に安達良助君、労働委員に門屋盛一君、内閣委員に奧主一郎君、建設委員に田方進君をそれぞれ推薦されて参つております。もう一つ民主党から郵政委員の奧主一郎君が辞任せられて栗栖赳夫君を後任として推薦して参つております。以上御報告申上げます。
○委員長(竹下豐次君) 只今の議事部長の御報告の通り、常任委員の変更を認めることに御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(竹下豐次君) 御異議ないと認めます。
○委員長(竹下豐次君) 次に義務教育費確保に関する決議案の委員会審査省略要求に関する件についてお諮りいたします。
○事務総長(近藤英明君) これは先刻小委員会でちよつと申上げたのでございますが、義務教育費確保に関する決議案が山本勇造君外十六名から発議になつております。尚これは発議者から委員会審査省略を要求されておりますので、この審査省略を御承認になるかどうか、お諮り願いたいと思います。
○大隈信幸君 これは文部委員全員によるものでありますから、審査省略を承認してもよろしいと思います。
○委員長(竹下豐次君) 只今の大隈君の御意見に御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(竹下豐次君) 御異議ないと認めます。
○委員長(竹下豐次君) 次に緊急質問に関する件についてお諮りいたします。
○事務総長(近藤英明君) 緊急質問が二件ございます。一件は中野重治君からでございまして、引揚問題についての官房長官談及び失業、税金問題等に関する緊急質問、所要時間二十分、要求大臣は総理大臣、法務総裁でございます。
 それから次の緊急質問は、河野正夫君からでございまして、標準義務教育費に関する緊急質問、所要時間は十五分、要求大臣は総理大臣、法務総裁、本多国務大臣の三大臣でございます。
○委員長(竹下豐次君) 只今の二つの緊急質問を承認することに御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(竹下豐次君) 御異議ないと認めます。
○委員長(竹下豐次君) 本会議開会前に急いでお諮りいたさねばならないことは今のところございません。それでは暫く休憩いたしまして、本会議に並行して議運を開くことにいたしたいと思います。御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(竹下豐次君) 御異議ないと認めます。それでは暫く休憩いたします。
   午前十時十五分休憩
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   午前十一時二十分開会
○委員長(竹下豐次君) 只今より委員会を再開いたします。先ず委員の辞任及び補欠に関する件についてお諮りいたします。
○参事(河野義克君) 自由党から経済安定委員の左藤義詮君及び文部委員の西川昌夫君が辞任されて、その補欠として経済安定委員に西川昌夫君を、文都委員に左藤義詮君をそれぞれ指名されたいとの申出がございます。又緑風会から労働委員の川上嘉市及び外務委員の佐伯卯四郎君が辞任されて、労働委員に佐伯卯四郎君、外務委員に川上嘉市君をそれぞれ指名されたいとの申出がございます。
○委員長(竹下豐次君) 只今議事部長から報告の通り許可、指名することに御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(竹下豐次君) 御異議ないと認めます。
○委員長(竹下豐次君) 次に庶務関係小委員長から御報告があります。
○大隈信幸君 先日の庶務関係小委員の懇談会において決定いたしました事項を御報告いたします。
 第一に明日の本会議において、三年議員の方々に対して議長から感謝の辞を述べて頂くこと。
 第二に三年議員に対して記念品を贈呈すること、これに要する費用は六年議員の方々から醵出して頂きます。
 第三に三年議員に対する送別会を明日適当な時期に行うこと。
 第四に近日行われることになつている事務局職員の運動会に、議員一人宛二百円の寄附をすること、これは六年議員にも三年議員にも醵出して頂きたいと存じます。
 第五に各会派の控室の事務員の定員を次期国会からは議員十人に付き一人の割合として二十六人とする。但し閉会中は現在のままとすること。
 第六に新らしく作る参議院手帳は、七月から十二月までの日附を入れ現在より軽便なものにすること。
 第七に三年議員の任期満了に伴う前議員記章は、現行の議員記章の前に用いていた記章を用いること。
 第八に継続審査等の場合における議員の往復旅費を支給するようにとの要望がありましたが、これについては、法律の改正等も必要となるので次期国会において考慮することになりました。
 第九に議員の退職金に関する件は、関係方面とも折衝を重ねておりますが、目下の状況では、今期国会中にこれに関する法律案を提出することは困難な模樣であります。但し将来これが立法化された場合には、今回の三年議員に適用されるよう極力折衝しております。
 最後に議員専用バスを現行のようにその都度片道のみでなく往復共に利用できるようにするため、発着時刻を明示したタイム・テーブルを作ること。以上であります。
○中村正雄君 只今の庶務関係小委員長の御報告には異議ありませんが、第一、第二、第三の件の細目については、明日午前中くらいに庶務関係小委員会において決めて頂くよう、一任したいと思います。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(竹下豐次君) 只今庶務関係小委員長御報告の件は、いずれも御異議ないと認めます。
○大隈信幸君 三年議員に対する記念品に要する費用は、六年議員一人当り大体一千円見当で、これは今月の歳費から差引き、又先程申上げた事務局職員の運動会に対する寄附として、全議員一人当り二百円を同樣歳費から差引くことにいたしたいと存じます。
○中村正雄君 六年議員は一千二百円、三年議員は二百円をそれぞれ歳費から差引くことに、異議ありません。
○委員長(竹下豐次君) 御異議ないと認めます速記を止めて下さい。
   〔速記中止〕
○委員長(竹下豐次君) 速記を始めて下さい。それでは、暫時休憩いたします。
   午前十一時四十一分休憩
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   午後六時十五分開会
○委員長(竹下豐次君) 開会いたします。速記を止めて。
   〔速記中止〕
○委員長(竹下豐次君) 速記を始めて。それじや中村君。
○中村正雄君 一応委員の割当は三名でありますので、緑風会、自由党、社会党、各会派から一名ずつ推薦願つて、議決するということにしたらいいんではないかと提案いたします。
○委員長(竹下豐次君) 御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(竹下豐次君) 御異議ないと認めます。
○門屋盛一君 それでは決つたんですが、これは次の国会の問題でありますから、ここで強く決めることでもないですけれども、今度次の国会で新らしい委員の割振り等がありますれば、これを考慮に入れるということを記録に留めて置きたいと思います。(「異議なし」「進行々々」と呼ぶ者あり)
○中村正雄君 午前の委員会のときに、事務局に調べて貰うように頼んでおいたわけですが、先般の議院運営委員会で、五月二日で三年議員の任期が切れるので、各常任委員長並びに法規委員長、及び運営委員、法規委員、及び各種の委員は六年議員に振替えるという申合せをしてありまして、今まで相当実行されておろと思いますが、現在におきまして未だ実行されておらないところがあれば調べて貰いたいと、こういう提案をしておいたわけですが、お調べつきましたか。
○参事(河野義克君) これにつきましては、各種委員調べというものを四月十九日現在で各会派へお配りいたしましたが、その中で六年議員、三年議員別を明らかにしておいたわけであります。従つて先般議院運営委員会の申合せに従つて、各会派から三年議員の方を六年議員に変更のお申出があるものと存じておりましたが、未だにお申出がないので、このことはこちらからもお願いしたいと思つておりました。但しその際におきまして社会保障制度審議会委員につきましては、穗積眞六郎さんが三年議員でその後任といたしましては、藤森眞治さんが民主党から社会党に変られた関係で、その方も委員であります関係から、民主党から出されることになるわけでありますが、これについては民主党から竹中七郎君を御推薦になつております。併しこれは議場に諮ることではなくて、議長から報告をすればいい問題でありますから、いつでも議長から竹中七郎君を推薦するという通知を出す手筈になつております。それからその他の者につきましては、各会派からのお申出を待つておるという段階でございます。ただその際ちよつと申上げますが、最高裁判所裁判官国民審査管理委員というようなものにつきましては、委員の辞任は委員会の規則によつて委員会を開会して、そこで委員会の議決で許可することにしております。その委員会というのは最高裁判所裁判官国民審査管理委員会でありますが、ところがなかなか最高裁判所裁判官国民審査管理委員会を開き難いような状態になつておりますのと、衆議院の解散がありませんければこの委員会が動くことはないので、まあこのままでもというようなお話がその委員会の方からはあることを申上げておきます。又両院法規委員会等につきましては、先般の御決定でこれも御選考願うわけで、それを待つておりますが、両院法規委員会の中には、両院法規委員が閉会中活動いたしますのには、衆議院と参議院の両院の議決が必要でございますが、その議決がありそうもない今日の場合において、両院法規委員会は実際的に活動しないのであるから、このまま委員の差替えをしなくてもいいのじやないかというような御意向があるということを承つております。併し私共といたしましては、議院運営委員会の決定が各会派を通じてなされるということを一応期待しておる、そういう状況でございます。以上が各種委員のことでございます。
 常任委員長については社会党、民主党等が御変更になりましたが、尚内閣委員長、郵政委員長、電気通信委員長、建設委員長それから懲罰委員長の御変更をお待ちしておるという状況でございます。以上が常任委員長でございます。
 その他先般御申合せになりました議院運営委員会の三年議員の方も現在四名程おられるわけで、その方の御変更も待つておるというわけでありますし、図書館運営委員会にも三年議員が現在二人おられます。又先程ちよつと申上げましたが、両院法規委員会には三名の三年議員がおられます。
○佐々木良作君 最高裁判所のは直ぐ変えられるのですか。
○参事(河野義克君) 向うの関係はございません。但し本会議の関係がございますので、今会期中にしなければならないのであります。又これについては予備員の制度がありますからこれでやり得るわけでありますが、ただ会派ごとに予備員とそれから予備員でない六年議員と三年議員の数が一致しませんので、やはり出して頂いた方がいいのじやないか、尚これは閉会中であつても活動することがある。且つ判事の訴追があれば必ず活動しなければならんものでございます。
○中村正雄君 今事務局から御報告がありましたように、この前の申合せの点で末解決のものが相当残つておるわけでありますが、各種委員のうちで、最高裁判所裁判官国民審査管理委員会の委員、これは事務局から報告しましたように、衆議院の解散がなければ実際動かないという関係がありますので、この分は変える必要はないと思いますが、それ以外の各種委員会五名の常任委員長及び議運、図書館運営、法規委員、この三年議員は明日で会期が切れますので、一応各会派で明日午前中にでも差替えの要求を願つて、午後の本会議にでもやるべきものは議決するという手配を進められたい、かように考えます。
○委員長(竹下豐次君) ちよつと速記を止めて下さい。
   〔速記中止〕
○委員長(竹下豐次君) 速記を始めて下さい。速記を止めます前に中村君から御発言がありましたが、中村君の御発言に御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(竹下豐次君) 御異議ないと認めます。
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○委員長(竹下豐次君) 次に常任委員会專門員の辞任の件についてお諮りいたします。
○参事(芥川治君) 文部常任委員会の專門員の岩村忍君が京都の大学の教授に招聘されることに相成りまするので、辞任願が出ております。その点一つ御報告申上げます。
○委員長(竹下豐次君) 辞任を認めることに御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(竹下豐次君) 御異議ないと認めます。
○委員長(竹下豐次君) 次に專門員の補欠選任の件についてお諮りいたします。
○参事(芥川治君) かねて法務委員会の專門員の泉芳政君が議運の御了解を得まして辞められておるわけでございます。その欠員が補充されておりません。極く最近におきまして法務委員長から別紙お配りいたしました履歴書の國宗榮君を推薦して参つております。この点一つお諮りを頂きたいと思います。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○佐々木良作君 異議がある。これは内容に異議があるというわけではないのですが、今までの專門員の格上げの問題を処理した後においてやろうという話になつておつたのが、その問題だけ今別に起きて来たわけですか。
○参事(芥川治君) 法務委員会の方で非常に急いでおられまして、この前のこの委員会で御決定になりました格付の件も、議院運営委員会が明日で、その後閉会になりまする関係上、できましたならば、一応履歴書を前以てお配りしておきまして、皆さんの御了解を得ておく方が手続として穩当であろうと思いまして、本日お配りをいたしたわけであります。
○佐々木良作君 そこまでは分つておるのですよ。午前中の委員会で配られたから、そういう意味かと思つたら、承認を求めて直ぐやろうということの内容ですか、今出された問題は……履歴書だけで内容を見ておく、今度手続が済んだら直ぐやろうということなら……。委員会で今直ぐ補欠しろという問題なんでしよう。
○参事(芥川治君) その点は佐々木さんの言われますように、前以て御了解を得ておきまして、これで御審査を願つて、その後で直ちにこの手続を進めていいというふうに御了解願えれば大変好都合であります。
○佐々木良作君 今ここで任命するのじやなくて、これまでの專門員の格下げ問題の始末をつけて、始末がついたらこれを直ぐにこうやるということの予め了解を得て、おこうというならば、それでよろしうございます。
○参事(芥川治君) その通りであります。そういうふうに御了解を願いたいと思います。
○門屋盛一君 その通りですか、そうじやないでしよう。
○中村正雄君 法務委員会の申出によれば、現在專門員二名のところ一名しかいないので、相当事務が輻輳しておるので、是非ともこれを任命して貰いたいという申出であろうと思います。従つて外の関係がありましようとも、外の專門員で若しも余つておつても廻すということは職務上できない。是非とも早急に任命して貰いたいという要求であると思うので、直ちに任命すべきものと考えて異議ないのであります。
○参事(芥川治君) 私の申上げたことが不十分でありましたので、補足的に申上げますと、この前六人の專門員の給与に関する小委員会の方で御決定になりました現在の專門員を格付けする手続の決裁を済ませましたので、これを人事院の方へ持つて行くわけであります。従いましてそれが明日で済むか或いは明後日になるか分りませんが、それが済んだら直ぐこの國宗榮君を人事院の方へ交渉する、こういう段取りになる。その間一日、二日明きまするので、先ず以てお含みを願う。これは法務委員会としても成るたけ早くというのでありますが、現在のが決つて後でないと手続はできない、これは佐々木先生の言われる通りであります。その点一つ御了解を願います。
(「了承」と呼ぶ者あり)
○委員長(竹下豐次君) 只今次長から申上げた意味で了解することに御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(竹下豐次君) 御異議ないと認めます。
○委員長(竹下豐次君) 次に継続審査及び継続調査要求に関する件についてお諮りいたします。
○佐々木良作君 その前に、午前中からひつかかつておるあの問題はどうですか。私の方の委員会と内閣委員会の相談ができんからというので、待て待てという今までの話だつたのですが……
○委員長(竹下豐次君) それじや内閣委員長を呼びますから、それまで只今議題にいたしましたことを、御審議願いたいと思います。
○石原幹市郎君 継続審査の件ですか。
○委員長(竹下豐次君) 継続審査及び継続調査……
○石原幹市郎君 いろいろ案があろうと思いますが、どういう案件が継続審査に具体的に供せられておりますか。
○委員長(竹下豐次君) 今配つております。
○石原幹市郎君 これで検討して見たらどうかと思います。理窟はどうであろうとも、やつて行かなければならんものはやらなければならんと思います。
○佐々木良作君 私は、これはいつかも話があつたように、法制的には当然に委員会が継続するし、従つて法制的には僕はやり得ないという理窟は成立たんと思う。併しあのときも話があつたように、実質上は殆んど不可能なんですから、実際は三年に一遍しかないことだから、特にやる必要はない。むしろここに出ておるくらいのことならば、実質的の必要があるならば、国政研究会なり、その他の方法で以てやつた方がいい、こういうように私は思つております。従いまして形式的に飽くまでも法制に則つて継続審議をやらない、やらないようにしたらいいだろう、こう思います。
○中村正雄君 継続審査の可否につきましては両論があると思いますが、参議院が半数改選という制度になつておりますことは、参議院の継続性を前提としての問題だろうと思いますので、法律的には継続審査も、会期の延長もできるのだということは、大体意見が一致していると思います。従つて問題は、現実の問題として継続審査をやるかどうかの問題でありますが、法律上できるといたしましても、一般の閉会中のような継続審査ということはあり得ないと思います。と申しますのは、たとえ継続審査をやりましても、次の国会では半数の意思しか表現できない継続審査になるわけであります関係上、従つて必要最小限度のもののみに止めなくちやいけない。実は例を挙げて申しますると、運輸委員会からの申出があると思いますが、国鉄の第二次裁定に対する問題、これは大体継続審査をする、こういうふうに決まることと思いますが、これなんかも本会期に結論が出ない。而もあれは、裁定があつてから十日以内に国会に付議しなくちやいけない、こういう状態になつておるわけであります。この一例を見ましても、本会期でそのまま審議未了になつて、継続審査ができないといたしますれば、次の会期にこれを提案することはできないというような解釈も成り立つわけであります。そういう点もありますので、いつもの閉会中とは違つて、最小限度必要なもののみの継続審査を認めるという方針でやつて頂きたい。而も参議院の選挙があります関係上、選挙期間中はこれは審議はできない。選挙が済んで次の国会が開かれるまでの間において継続審査の委員会を開くというような條件の下に、最小限度に認めて貰いたい、こういうふうに私は考えております。
○門屋盛一君 そうしますと、継続審査は、現在の六年議員がなされるのですが、審査されたことに対して次の臨時国会に付議せられて可否を決める折に、議員の半数以上の、今回の場合であると百三十一名の、継続審査の内容を知らない者がその表決に加わるということは、これは審議上に大きな疑問を持つのであります。
○中村正雄君 そのことは門屋君、僕としては普通の場合の継続審査も同じだろうと思います。例えば継続審査いたしますれば、仮に法務委員会が継続審査をやり、法務委員今は二十名で構成するわけでありますから、二十名がやつて後の二百三十名は知らないわけであります。この点は変らないと思う。従つて次の国会におきまして、可決になるか否決になるか分りません。併し継続審査ということは最小限度に認めるべきだろうと思います。
○門屋盛一君 それは違う。普通の継続審査の折には、我々は当該委員でなくても、国会議員としてその議案に対する関心が持てる。併し今回の半数改選の場合百三十一名のものは、それは分らない者が出て来る。その場合と審議の状況が非常に違う。私は継続審査ができる、できんということについての問題を考える場合に、或る特殊のものだけを残すということになると、余程嚴選しなければならん。実際問題として、今の裁定の問題は、これは再び提案ができないという解釈も私は成立つと思う。それに対しては余程考えなければならん。繰返すようですけれども、半数以上の者が改選される。理窟から言えば新たな議員が出て来るから、そういうことを考慮に入れると継続審査をやるものは少くしなくちやならん、こう思うのであります。
○中村正雄君 門屋君の今の意見ならば、私と同意見だと思う。最小限度に止めるべきだと思う。だから私は門屋君の意見に反駁いたしません。
○佐々木良作君 僕は原則的に全部やめた方がいいという議論なんです。特に最小限度の意味は、法的に提案の可能性から非常に困るというものがあつたら、それを認める。例外的に許るすというくらいの立場じやないと、ここに出ておるのを最小限度といつても、重要度から言つて審議したらどうにもならんと思う。特に法制的に次の国会に生かすことが殆んど不可能だという疑義が非常に濃厚なものに限る。例外的に認めるとすれば、その辺じやなかろうかと思います。
○委員長(竹下豐次君) 結局中村君と佐々木君の御意見は、煎じ詰めて見れば同じことになつて行くのではありませんか。
○中村正雄君 問題はこれをどれだけ残すかという実際の問題について相当議論があるだろうと思いますが、今一例として挙げました運輸委員会もありましたし、又これは御承知のように厚生委員会と法務委員会は、いわゆる継続調査の関係で人を雇つております。こういう問題も考えて行かなければならんし、又議院運営委員会の決定で労働委員会に公労法の改正立案準備を命じておるわけなんです。こういう面も考えて行かなければならんという関係から、相当最小限度としても一応この六つの委員会を認めることには恐らくなるだろう。ただ数の問題につきましても、やはり継続審査を認める委員会にはどうしても六年議員と振替えなければならん。そうなればその六年議員の数の上から相当制約を受けると思う。従つて一応本日は今言つた原則で継続審査を最小限度に認めるということにして、各会派に持ち帰つて、明日にでも議運でどれとどれを残すということを決定したら如何かと思います。
○吉川末次郎君 ちよつと伺いますが、今中村君やその他の方が言つておられる継続審査というのは、我々の手許に廻されたプリントによりますと、継続審査、継続調査という二つの言葉が使われております。このプリントによる継続審査というのは三件だけですね、継続調査は含んでいないのですか……
○委員長(竹下豐次君) 議題にしておりますのは、調査も審査も両方含んでおるわけであります。
○吉川末次郎君 中村君の言われるようにやはり人を雇つて継続的にやつたりしておるのを打ち切るわけにも実際上行かんことも非常にあるだろうと思いますし、又その調査の内容において別に支障があると考えられるようなことが、それ程ないところの調査事項もあると思いますね、半数なくてもやつて行ける……
○委員長(竹下豐次君) ちよつとお諮りいたしますが、ここに要求されておる各個の問題について御相談申上げる前に、先程中村君からの御発言のように、許可するものはできるだけ制限する、少数にするという原則を確認するということに御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○佐々木良作君 僕はそれならば異議あります。その最小限ということはいいのですが、最小限と言つたならば、私のはこの最小限の意味を限定しないと、普通の恰好で考えられたら困るというのです。最小限の意味を、特に継続しないと来国会に続かないという意味で、法制的に疑義のあるものというくらいにしないと、重要度その他から判断したら殆んどこれは処置ないというのです。
○中村正雄君 最小限の内容につきましては、それぞれ相談しまして具体的な問題に発展すると思いますが、いわゆる原則を立てるとしますれば、今かかつておる案件が、次の国会に継続しなければ法的に提案不可能という疑義がある問題はやらなくちやいけない。或いは継続的に調査すべき事項を持ち、相当の予算を持つてやつておるもので、人その他の面において打ち切られては困るというような問題、或いは今まで国会の決議において早急に審査しなくちやいけないと規定されたもの等を含めての最小限度と、こういうように一応お考え願います。
○佐々木良作君 その場合でしたら私の意味と大分違つて来るので、これは中村君の三つ出された中のあと二つの場合は、僕は許さぬ方がいいという考え方なんです。
○門屋盛一君 私は中村君の言われる中で、もうすでに特別の立法計画を、調査してやつておる労働委員会の方は、考えによつたら継続調査をやらなくてもいい。それから費用を持つておる厚生委員会と法務委員会は、やはり費用は或る事情の下に独得に持つておるもので、例えば費用を持たない特別委員会等においても、費用がなくても重要性の高いものがある。だからやはり特別許すというのは、例えば公共企業体労働関係法の裁定等で来国会提出困難になるというものに限つたらいい。そうでなかつたらなかなかこれは選考困難だ。
○中村正雄君 それは、具体的な問題で一つ々々検討するわけですけれども、今門屋さんの言われた予算を持つて継続的にやつておるものはやる。予算のないものでも相当重要なものがあると言われますけれども、あのときに予算まで組むということにつきましては、いろいろの問題がありましようともまあ継続的にやる。予算も別個に組まなくちやいけないという重要度があつたから議運でも予算まで組んでやつておるのだと思います。従つていずれが重要度が高いかということにつきましては、これは各委員の主観によつて違うと思いますけれども、常識的に考えれば永続的に予算を取つておるものは、他のものに比較して重要度が高いと言うこともあながち無理ではないと思います。それ以外に私が言いますのは、そういう関係で常勤的に人を雇つておる、やらないとなれば一応解雇しなければならん。又今度の国会で必要と認めてやる場合には、又人を採用するということになりましても相当至難な点があると思うので、そういう面はやはり継続をするのが妥当でないかと、こういうふうな考えからこれを一つの範囲として入れたわけです。いずれにしましてもどれを採るということになれば相当問題が出ると思いますが、方針としてはやはり特殊な閉会中の継続審議であるので、最小限度に止めるというところの方針だけ決めて、どれを残すかは各会派に持ち帰つて検討して、明日決めるという外方法がないと思います。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○門屋盛一君 今予算の問題が出たのですが、中村委員お忘れない筈です。法務委員会と厚生委員会が特別の予算を持つておるというのは、本年度予算を当議運で検討します際において、こういう特殊のものを持たして置くことはよくないということに滿場一致でなりまして、これは單に委員会費用というものに合併したと私は記憶しておるが、そのくらいこの問題は前々国会あたりから問題になつた。忘れもしない、この部屋でこの二つの法務委員会と厚生委員会だけに我々が費用を認めましたために、これが非常な問題を捲き起したことも、又岡本地方行政委員長から抗議を申込まれたこともありますから、費用のあるということは余りここで問題にしない方がいいと思うのです。この費用は一応独得の費用でないということに当議運は認めて、予算の項目を変えた記憶があるのです。私の記憶違いかも知れませんが、私はそういうふうに記憶しておる。
○中村正雄君 私の言いましたのは、予算があるからという意味でなくして、主眼点はそれの調査のために相当の人を雇つておる。それを僕は主に言つておるわけで、重要度が高いかどうかということを言われたから、そういう面もあるということを引例したに過ぎないので誤解のないように願いたい。
○佐々木良作君 ですから僕はさつき言いましたように、少し法制的に疑義のないこともないのだけれども、そういう疑義があるという意味においては、今度継続審議をやるということについても疑義があるから、それで或る程度僕は相殺勘定にもなると思います。相殺勘定と言つては何だが、そういう意味で実質的の仕事は国政研究会とか、その他の恰好で実質的に続けらるべし。特に調査というものは実質的にやればいい。で今の解雇問題その他は、実質的に解雇しないように、そうして実質的に継続審議できるように国政研究会その他でやればいい。やればいいというよりやる方が妥当だ。そうしないとこの区切るということが非常に困難だということなんです。
○中村正雄君 切りがつきませんよ。
○委員長(竹下豐次君) 今内閣委員長がお見えになりましたか……
   〔「これを切りをつけておこう」と呼ぶ者あり〕
○委員長(竹下豐次君) 今のを続けて内閣委員長のを後にしますか。
○佐々木良作君 私は困難じやないと思う。
○兼岩傳一君 私は議論すればむずかしいと思うけれども、やはり中村君の言われるように形式と内容と両方から見て、各派で適当なところに落着くことはできると思う。私は中村君の提案に賛成します。
○佐々木良作君 私は形式だけでものを言つたのじやなく、内容と両方で言つているのだ。形式だけで言うなら半分になる……
○兼岩傳一君 そういうことを徹底的に討議してやつて貰いたい。
○佐々木良作君 前回討議されました。前回討議されて形式的には続ける、実質的には困難だということになつたから……
○中村正雄君 この議運で議論すれば人事委員会はどう、外務委員会はどうということになつて議論が起きるけれども、これを持つて帰つて各会派で相談すれば一応まとまると思う。社会党の考え方と緑風会の考え方は余り喰違いがない。そこを調整すれば各委員の主観によることとは違つて、各会派へ持つて帰れば大体私はまとまると思う。
○石原幹市郎君 一応各会派へ持ち帰つて、大体の方針は先程中村君が言われたようなことで明日決めるということにしたらどうでしようか。
○門屋盛一君 私はこの予算には基礎を置かないということが言える。原則は極めて少数にするということで各派に持ち帰る、それならばいい。
○佐々木良作君 私はそのままで言われるならば反対だ。今の両方の問題を含めて言われるというのならば結構だ。ただ最小限というのを最初出されたままのもので、私の出した問題が削られておるということなら反対だ。
○中村正雄君 いろいろ途中に入つておりますが、私の言うのはいろいろ條件を付けないで、一応法的には継続審査が可能であるが、特殊な閉会中であるので、継続審査をやるとしても最小限度に止めなくちやいけないということの前提の下に、これを各派へ持ち帰つていろいろの面から検討して明日にしたらいいじやなかろうというのです。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(竹下豐次君) お諮りいたします。最小限度に止めるということについては皆様御意見が一致していると思います。(「異議なし」と呼ぶ者あり)ただ佐々木君の御意見と中村君の御意見の違うのは、佐々木君は法的に許すより仕方がないものだけは認める。中村君の御意見は、その外に止むを得ないものがあるならばそれも認めなければならない場合もあるだろうと言うのだろうと思つております。その違いにつきましても各会派に持ち帰れば又いろいろ各会派で意見も出るのじやないかと思いますが、最小限度に止めるという申合せを各会派に伝えてまとめて貰うということにしたら……
○佐々木良作君 最小限でいいですけれども、最小限の内容の問題がある。両方の問題を含めて言うのでないと、最小限という言葉だけが生きて、私の提案したのが消えてしまう。最小限の内容について中村君の場合は三つ挙げられた。私の場合は一つにした、そのことでこの二つの問題があつたということを含めて……
○中村正雄君 私の申上げましたのは條件と言いますけれども條件に喰違いがあるから一応最小限度を決めて、各会派に持ち帰つていろいろの面から検討して、明日にするということになれば意見の喰違いはないと思う。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(竹下豐次君) すでに頭に入れてありますから、ここの空気を正直に各会派に帰つてお伝え下されば……
   〔「了解」と呼ぶ者あり〕
○油井賢太郎君 ただ單に出された内容の一覧表だけの調査でなしに、又追加されるかも知らんということは含めてあるのでありますか。
○委員長(竹下豐次君) 一つ追加があるという……
○参事(宮坂完孝君) 一覧表に一件追加して頂きたいのは在外同胞引揚問題に関する調査、委員長から御希望があります。
○委員長(竹下豐次君) それでは先の問題を最後に申上げて置きますが、各会派へ持ち帰つて……
○大隈信幸君 国政調査はやつたらいいと思うのでありますが、その場合に費用は出るのですか、出ないのですか。
○中村正雄君 この内容に入れば佐々木君に反撥したかつたのですが、国政調査でやるのと、継続審査でやるのと何も変りはないのであります。従つて話合いだからというのならば形式的に継続審査の形でやつても、国政調査の形でやつても疑問が残る。又費用の面もあるのでこれを各会派へ持ち帰つて研究することとして、打切つたらどうでしようか。
○委員長(竹下豐次君) 中村君からの御意見でどうですか、御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○門屋盛一君 費用はどうだ……
○中村正雄君 費用もここで決めるわけですから、出せるとしたら議運で決めるのだから……
○兼岩傳一君 そこまで押付けるのならば……
○中村正雄君 会計課長を呼ばなければ分らないだろう。
○門屋盛一君 それは方法論だから……
○参事(清水齊君) 只今の法規の上では議員さんに国政調査の場合に日当ですか、手当ですか、出す途はないのです。
○小林英三君 出す途がないのですか。
○委員長(竹下豐次君) それでは先程申しました通りに取扱うことに決定して御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(竹下豐次君) ただ申添えて置きますが、まだこの表の一部変更がございますから……
○中村正雄君 それは各会派で分るのだから……委員がおるのだから。
○委員長(竹下豐次君) それではこの問題はこれで打切ることに御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(竹下豐次君) 御異議ないものと認めます。
  ―――――――――――――
○委員長(竹下豐次君) それでは内閣委員長から……
○委員外議員(河井彌八君) 今この席へ来て見ますと、継続審査の要求の件を御相談になつておるようですが、私の方の内閣委員会はちよつと集まりが惡かつたり何かしまして、今日は朝からやれないで、いろいろなことを決めることができかねておりましたから、遅くとも今日か、明日のうちには出します。その要点はやはり内閣委員会の計画といたしまして、例えば公団等の経理のような点は……
○委員長(竹下豐次君) この問題につきましては、議院で一応決定いたしまして、内閣委員会の方に付託いたしました。その後あの法律案の内容を検討するというと、経済安定委員会に付託するのが本当ではなかつたろうかという意見が出ましたので、どうしようかということになりまして、この委員会で相談いたしましたけれども、一応あなたの方に付託した案件ではありますし、いろいろな問題があると思つて、内閣委員長の御意見を一応承つた上で、又何とか御相談した方がよかろう、こういうことに相成りまして、甚だ御苦労でございましたけれどもおいで願つたわけであります。
○委員外議員(河井彌八君) 内閣委員会としては、一昨日内閣委員会に御付託になりまして、すでに昨日この審議を始めております。従いまして、その決定は運営委員会でお決め願つて審議を始めたのでありますが、今朝何か外へ付託替えのような意見もあると承つたのであります。これは委員長としてそれに対してよろしいとか何とかいうようなことを言うべきものではないのです。運営委員会の御決定は参議院の決定なんです。だからその決定に従つてその通りやつて行くのが当り前なんだということを考えて、委員長としてはそういうことについて御返事の限りではないということを私は非公式ですが思つております。そこで私は念のために、さつき委員会席上で、こういう話があつたがどうだと言つたら、それはいかん、とにかく運営委員会で決めたものを、又更に誰がどう言つてもそういうことは内閣委員長は応ずべきではないということをはつきり申しました。これは委員会の決議ではありませんが、そういう意向であるから私はこれ以上何も申上げようがない。又運営委員会がそれをお変えになるということは私には考えられないそのことを申上げます。それでなぜ私をここへお呼びになつたのか分らないと、こういう考えでおります。
○兼岩傳一君 何ですか、委員部の方で事務的にやつているのですか、たまたまここでこの問題が討議されたのですか。
○中村正雄君 討議されたのです。
○兼岩傳一君 余程熱心に…(笑声)
○佐々木良作君 これは今の話によれば、問題は違つて来ておるのです。今朝ですか、私が一応付託替えをこういう恰好だから願つたらどうか、そいつを御相談願いたいと言つた、そうしてたびたび聞いたのですよ、今日も……そしたら事務局の方から内閣委員会で今相談してなかなか相談ができなくて遅れているのでお晝からになるそうだからという話を聞いたのです。今内閣委員長から承われば、私の言つた理由はどこにもなくなつて、運営委員会で決めたからこうだという返事なんです、ポイントが違うのです。それで私は強いて言うべきじやないが、内容に入るならば……そして今議運で決めたからという形式の問題であるならば、私は意見もあります、討論もいたします。
○委員外議員(河井彌八君) 私はそういう点について佐々木君と討論する必要はないと思う。私の方は決定した通り進行しております。それだけです。
○佐々木良作君 私から言わせれば内閣委員長の方に話があつた、その話が行き違つちやつているのですよ。今内閣委員長に初めて運営委員長から話をされたような様子に見える。午前中の話がどういうふうになつているのかわけが分らない。一体誰が使いに行つて、どういうふうに話をしたのですか。
○中村正雄君 一応内閣委員長に対しては、質問があればして、なければ委員長に帰つて貰つて、議運で審議したら如何ですか。
○委員長(竹下豐次君) 何か外に御質問ございますか、内閣委員長に対して、質問がございませんでしたら委員長はお忙しいですから、これくらいにしてお帰り願つて……速記を止めて下さい。
   午後七時四分速記中止
   ―――――・―――――
   午後七時四十五分速記開始
○委員長(竹下豐次君) 速記を始めて下さい。次に電波監理委員会委員長及び委員の任命につき同意要求に関する件及び日本放送協会経営委員会の委員指名につき同意要求に関する件、以上二件を一括して議題に供します。
○国務大臣(小澤佐重喜君) これは本来から申上げますれば、官房長官が参りまして皆様に御説明申上げるのが順序であろうと思います。併しちよつと官房長官が差支がありますので、もう一つはこの選考に当りましては、私もお手伝いした関係上、便宜私から御説明申上げますことを御了承願いたいと存じます。二つの委員会を通じまして、大体必ずしも理想的な人選だと言うことは或いはできないかも知れないのでありまして、その理由は御承知の通り本法案が両院を通過いたしましたのが二十四日、即ち非常に期間が短かかつたこと、而も今国会中にこれを通さなければ、この法案の実施ができないということ、それからもう一つの問題は、放送法の規定によりまして全国八地区から経営委員会の委員は選ばなければならないこと、もう一つは片方が兼職を禁せられておる関係、又法案では委員長が三万四百円ですか、それと委員の二万五千円程では私共の考えたようにはなかなか承諾して呉れなかつた。こういうような意味で今冒頭に申上げたように、必ずしも理想的だとは或いは言えないかも知れません。併しこの範囲内においては極力努力いたしまして、できるだけ国会の御賛成を願えるべく全力を盡したつもりであります。
 先ず電波監理委員会から考えますと、いわゆる公正妥当な委員会の審議振りを期待いたしまして、各部門から專門の、或いは良識ある方をお願いしたつもりであります。即ちこの七名の委員の選考に当りましては、先ず文化方面から一人、一般行政面から二人、それから産業方面から一人、電波行政及び科学技術面から一人、一般科学技術面から一人、法曹界関係から一人、こういうような線を分けまして、このうちに当嵌るような人を挙げたつもりであります。委員長の富安さんは、いわゆる文化関係という意味で御推薦を申上げたのであります。それから上村伸一君と瀬川昌邦君は一般行政面という関係で御推薦申上げました。それから坂本直道君は産業関係の部門から御推薦申上げましたのであります。網島君は現在電波監理長官でありまして、これは電波行政及び科学技術という関係上推薦申上げたのであります。拔山君は御承知の通り現在東北大学の電波物理科の教授をされておりまして、而も電気通信研究所長の経験がありまするし、電波物理学の研究の泰斗としてすでに皆さんも御承知の通りであります。それから岡咲君は現在法務府の法制意見第一局長をやつておりまして、法制には極めて明るい方である。こういうふうな方面から七名の方を選び、而も非常に経験の深い富安さんに委員長をお願いすることにしたような次第であります。
 次に日本放送協会経営委員会委員でありますが、これは先程も一言申上げました通り、法制上全国の八地区から適任者を一人ずつ選任いたすことになつております。即ち北海道、東北、関東、東海、近畿、中国、四国、九州、このブロツクから一人ずつ然るべき方を御選任申上げることに法制上なつておりますので、この点に関しましても遠隔の地におります方は、二日間や一週間の間に御選定を申上げることは困難でありますから、必ずしも先程申上げました通り理想的な人選とは言えないかも知れませんが、極力弊害を排除いたしまして適当な方を御推薦申上げました。北海道は宇野親美さん、東北は古宇田清平さん、それから関東は矢野一郎さん、東海は神野金之助さん、近畿は本野亨さん、中国は大原總一郎さん、四国は則内ウラさん、九州は福田虎龜さん、以上でありまするが、而もこの地区別の方に更に職能別と言いましようか、北海道の宇野さんは北海道大学の先生でありまして、教育方面を代表して御承諾を願い、又古宇田清平さんは農業関係、即ち篤農家として有名な方でありますから、そういう関係で古宇田さんの出馬をお願いしたようなわけであります。尚矢野さんは金融関係、それから神野さんは交通関係、本野さんは科学技術、大原さんは産業関係、則内さんは婦人及び教育関係、福田さんは産業関係、こういう意味で御推薦申上げたような次第でありますが、只今申上げましたような事情でありますから、この同意を求める件が通過いたしませんと折角御審議願つた法案が、実施に至りませんような次第でありますから、曲げて御承認願いたいと思います。
○兼岩傳一君 ちよつとお尋ねしますが、勤労者の立場は誰を出しているのですか。あなたの説明には一つもなかつたですね。(「無視だ」と呼ぶ者あり)無視したのですね、これを両方説明して下さい。
○国務大臣(小澤佐重喜君) 余りいろいろなことを答えると、却つて叱られるかも知れませんが、要するに教育の部面におきましても、産業の面におきましても、これは企業も代表している一方、その関係の勤労者も代表するという趣旨で御選定を願つたのであります。
○兼岩傳一君 えらい趣旨ですね。
○中村正雄君 電波監理委員会のことでちよつとお尋ねしたいのですが、この七人のうちで電波行政並びに放送行政についての経験のある方がおりますか。
○国務大臣(小澤佐重喜君) 放送に直接経験のある方は恐らく網島君一人じやないかと思います。
○中村正雄君 この方は何ですか。
○国務大臣(小澤佐重喜君) 網島君は電波監理長官であります。それ以外には直接関係はありませんが、少くとも斯道の人として適当であるのではないかと思いまして御推薦申上げたのであります。電波の関係者を御推薦申上げますと、それは監督官庁でありますから、その辺に弊害があつてはいかんというので、特に注意をいたしまして、従来の電波の、NHKの経験者は御推薦申上げておりません。
○小川久義君 御説明は聞きましたので、決定は明日に延ばしまして散会ということに……
○委員長(竹下豐次君) 明日に留保することに御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(竹下豐次君) 速記を止めて。
   〔速記中止〕
○委員長(竹下豐次君) 速記を始めて。それでは本日はこれにて散会いたします。
   午後七時五十六分散会
 出席者は左の通り。
   委員長     竹下 豐次君
   理事
           石原幹市郎君
           黒川 武雄君
           大隈 信幸君
           鈴木 直人君
   委員
           大野 幸一君
           中村 正雄君
           山下 義信君
           吉川末次郎君
           小林 英三君
           佐々木鹿藏君
           城  義臣君
           門屋 盛一君
          深川榮左エ門君
           油井賢太郎君
           宇都宮 登君
           加賀  操君
           小宮山常吉君
           高田  寛君
           藤井 丙午君
           兼岩 傳一君
           佐々木良作君
           小川 久義君
           鈴木 清一君
  ―――――――――――――
  委員外議員
   内閣委員長   河井 彌八君
   議長      佐藤 尚武君
   副議長     松嶋 喜作君
  ―――――――――――――
  国務大臣
   郵 政 大 臣
   電気通信大臣  小澤佐重喜君
  事務局側
   事 務 総 長 近藤 英明君
   参     事
   (事務次長)  芥川  治君
   参     事
   (記録部長)  小野寺五一君
   参     事
   (議事部長)  河野 義克君
   参     事
   (警務部長)  丹羽 寒月君
   参     事
   (委員部長)  宮坂 完孝君
   参     事
   (会計課長)  清水  齊君