第007回国会 大蔵委員会 第5号
昭和二十四年十二月二十四日(土曜
日)
   午前十時三十七分開会
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  委員の異動
本日委員小宮山常吉君辞任につき、そ
の補欠として柏木庫治君を議長におい
て指名した。
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  本日の会議に付した事件
○国家公務員に対する臨時年末手当の
 支給に関する法律案(内閣提出、衆
 議院送付)
○調査承認要求の件
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○委員長(櫻内辰郎君) これより委員会を開会いたします。議題は国家公務員に対する臨時年末手当の支給に関する法律案であります。前回に引続き質議を願いたいと存じます。
○油井賢太郎君 大蔵大臣がお見えになりましたからお伺いいたしたいのですが、今度の臨時年末手当の支給の提案理由の中に書いてありますが、大体政府におきましては、今回の年末手当というのは六千三百円ベースというものが大体十分でなくて、段々と不足を生じて結局年末に皺寄せとなつたものを補正してやるというような意味で以て出されるのですか、それとも或いは又公務員に対して賞與的な意味で出されるのですか、どうもその点がはつきりしておらないのでありますが、その根本理由を御説明願いたいと思います。
○國務大臣(池田勇人君) 提案理由で申述べております通りに、公務員の経済状況並びに勤務状況を考えまして出すのでございます。多分賞與の性質を持つておるものであります。
○油井賢太郎君 賞與の性質と申しますれば、今の六千三百円ベースでは生活は十分間に合つておつていわゆる公務員がその分で以て生活が立つておる。ただよく働いたから賞與的に支給すると、こういうふうに解釈してよろしいのですか。
○國務大臣(池田勇人君) 私もそういうふうに解釈しております。
○油井賢太郎君 そうしますと、賞與を出さるるその財源ですが、今度の財源につきましては節約をして、各省或いは各庁あたりでもつて節約をしてその賞與を拂うというふうなことになつておりますけれども、それでは予算をお立てになるときに相当幅を取つてゆとりを取つて我々に提出された、こんなふうに解釈されるのですが、そういうふうになるのですか。
○國務大臣(池田勇人君) 賞與の性質と申上げましたが、実は我が国の経済状況、給與の関係から申しますと、御承知の通り従来は年末には二、三ケ月分を出しておつたのであります。二十二年に問題になりました二・八の賞與も出ました。昨年は三千七百円ベースか六千三百円ベースに十二月に変つて、相当十二月にはお金が入つて来たのであります。今年の状況を見ますると、行政整理をやりまして、そうして相当公務員には仕事の分量が増えたのであります。而して又何とか財源が許せればと検討いたしましたところ、概ね人件費におきまして相当の余裕がありますので、国鉄従業員に裁定の趣旨を尊重して出します関係上、公務員にも節約し得るものがあればというので検討いたしましたところ、財政法の趣旨に反せざる範囲におきまして、出し得ることになりましたので、実は今の給與制度では賞與というのは制度としてはないのでありますが、今回特に法律を出しまして、予算の範囲内におきまして、主として人件費において出し得るということに相成りましたので、公務員の勤務状況、或いは又経済状況を見まして今年度限り出すことにいたしたのであります。
○油井賢太郎君 只今の御説の中で人件費を節約して出すのが大体趣旨であると言いますが、このお出しになりました資料によりますと、五十三億のうち、人件費は僅か十五億しか計上されておりません。その外の物件費や何かで残りは賄つておるわけであります。そうしますと、我々に提示されました予算というものが甚だ杜撰であつたというふうにしか解釈できないのでありますが、只今大臣は人件費で大部分賄うと、大分率が違うのですが、どういうわけですか。
○國務大臣(池田勇人君) 公務員のこの五十三億というのは、全体の、国鉄或いは公団等を入れましての分でございます。私がここで申上げておりますのは、公務員即ち一般会計と特別会計を主にいたしておるのであります。で、概ねということを申上げましたが、原則としては人件費を主にいなしております。平均に足らないところにおきましては、物件費を一般会計、特別会計で切ることにいたしておるのであります。
○油井賢太郎君 尚、先程お話しの六千三百円ベースで以て十分やつて行けるように大臣は御解釈のようでありますが、あのベースを決めたときから比べますと、今日はすでに物価は相当上つておるということは、人事院勧告で十分証明されておつて、大臣はこれを御了承になつておられると思うのであります。六千三百円ベースを決めたときと、実際支給されるときの間のズレによつて相当生計にマイナスを生じておる、その累積が、やはり年末等には一般家計の上に現われて来ると思うのです。そういうものに対して本来ならば政府としては補正予算なり何なりを計上して、それを埋めてやるというようなお気持があらねばならないと思うのです。そういう点でなく單に賞與で以てそれを賄つて行くような形では、私は大分根本原則に違いが出ると思うのですが、大臣はそうお考えになりませんか。
○國務大臣(池田勇人君) 私は六千三百七円ベースは維持して行きたいという考えでおるのであります。このことは、第六国会におきまして十五ケ月予算を作りますときに申上げた通りで、今後におきましても将来永久にというわけではございません。二十五年度予算におきましても賃金ベースは据置きで予算を立てておる次第であります。何分にも公務員の六千三百円ベースが、これが一番いいので、将来永久にこうだとは考えておりませんが、最近の情況を見ますると、六千三百七円ベースが本当に確立いたしましたのは三月か四月と考えております。一月二月は調整で六千三百七円は貰つておりません。而して、四月のときと今の状態と比べて見ますると、消費者の総合支出と申しまするか、CPIは四月を百にいたしますと九月は九十九、十月は九六、幾ら、こういうふうに下つて、実質賃金においては、向上しておると見ておるのであります。而して又来年からは相当の減税をいたしまして、又できれば主食も増配いたしまして、この上とも実質賃金を上げて行けば、公務員の方々に、今のベースでまあ経済安定が確保するまでは、我慢して行つて頂きたいという私の考えであるのであります。
○油井賢太郎君 六千三百七円ベースが決定された際の指数と、実際今大臣がお話しになつた支給される節になつたときの四月の指数は相当開きがあつた筈ですが、それは大臣はお認めになりますか。
○國務大臣(池田勇人君) 私はこの昨年の七月、今の七月とをとつて、形式的にずつとやる七千八百七円には賛成しかねる点が多いのであります。で、経済安定の途上におきましては、国民は相当やはり耐乏生活をして頂かなければいかんし、若しこれを人事院の勧告のようにいたしますというと、月に四十八億円、年にまあ六百億円近いものが中央、地方を通じまして、税收入で賄わなければならん、或いは運賃の値上で賄わなければならんということになるのであります。而して又これは公務員と地方職員でありますが、公務員、地方職員のベースを変えるということになりまするというと、公務員以外の者で、農業会だとか外部団体に相当な影響があるのであります。こういうことを考えますと、安定途上におきまして、これはどうしてもやはり賃金ベースというものにつきましては、我慢し得る点は我慢して頂きたい。経済の安定を壞すということは、結局公務員その他に対しても、長い目で見ればよくないことであります。日本の経済再建に支障がある、こういう考えの下に維持して行こうといたしておるのであります。これは勿論私は無理をしようと思いません。今の物価がどんどん上つて行くような情勢であつたり、而して今度減税も行われなかつたりということでありますれば、これは考えなければなりますまいが、私はこの六千三百七円ベースの本格的に行われた三、四月の頃よりも、物価は横這いか、或いは将来どんどん徐々に下つて行く、そうしていろいろな施策によりまして実質賃金を上げ得る見通しがつきましたから、この程度で我慢して行つて頂きたいという考えを持つておるのであります。
○油井賢太郎君 六千三百七円ベースは御堅持なさるという精神はよく分るのでありますが、又それによつて国内各企業体のいわゆる勤労大衆の收入というものも横這いにして、而も又物価も横這いにして行きたいというその点もよく分るんです。併しながらあなたがおられる民自党の政策といたしましては、生産増強第一主義ということをモットーとされております。その線によつて国内の生産は大分殖えておるのです。一方においていわゆる生産数量が殖え、一方においては賃金を抑えて、購買力というものを横這いにさせて、而も物価というものは横這いになつておるという結果、滯貨がそこに非常に出て来るということが、今日いろいろ経済事情の困難を来しておるという原因になつておると思う、そういう点から見ても、やはり耐乏生活にも限度があるのでありまして、いわゆる生産と需要というものはマッチしておるときは、あなたのお説の通りで結構ですが、生産が殖えて物資が豊富になつた以上は、それに対して購買力を増して行くというふうな政策を採られるのも一つの方法でないかと思うんですが、これに対して大臣はどういうふうにお考えになつておられますか。
○國務大臣(池田勇人君) 日本が今までのような鎖国経済、統制経済の下におきましては、お説のような議論も立ち得るかと思いまするが、これからの日本は、国際市場に乗り出して行かなければ国が立つて行かないのであります。従いましてポンドの切下げの関係その他で、一時的の滯貨があつたり貿易が極く短期間不振であつたり何かしたのであります。又一方ではデイス・インフレ政策を強行いたして行きます関係と又金融面におきまして時間的なズレがありましたためにそういうふうになつておるのでありますが、来年の予算を御覧下されば分ることと思うのでありますが、来年の予算を待つまでもなく、この十一月におきましても三月におきましてもあらゆる施策を講じまして外国貿易を助長すると同時に、滯貨の直接消費、而もこれは個人消費でなしに、生産の方に持つて行つて滯貨の減少を来し、生産の復興を図らんといたしておるのであります。
○油井賢太郎君 その点は又いずれ折を見てお伺いいたすとしまして、然らば年末賞與の形で公務員に、いわゆる常勤者にお拂いになるという趣旨が書かれておるのでありますが、常勤者だけが年末賞與を受けて非常勤の人には何らの手当も出さないという趣旨はどう考えて出ておるんですか。
○國務大臣(池田勇人君) 予算の関係もありますし、又賞與の性質を持つておりますので、一応常勤者に出すというのが適当ではないかと思います。殊に石炭手当とか寒冷地手当ということにつきましても従来常勤者を主体にしてやつておるのであります。
○油井賢太郎君 常勤者と非常勤者の差というものが甚だ不明瞭でありまして、中には常勤者よりも非常勤の人が相当時間的にも余計働いておるというような人々もあるのであります。この際やはり非常勤の人に対しても同じ国民の公務員の一員といたしまして年末賞與をお出しになるという御意向はないのですか。
○國務大臣(池田勇人君) 検討はいたしたのでありまするが、何分にも非常勤の方の数も相当あり、線もなかなか引きにくうございます。従いまして従来の慣行によりまして非常勤の方には賞與の性質を持つておる臨時年末手当は出さないということにいたしたのであります。
○油井賢太郎君 これは参議院の大半の意向といたしまして、是非出すべきであるというふうな意見が強いようでありますから、尚後程木村委員或いは木下委員からその点御説明あると思いますが、御考慮願うことといたしまして、次に国家で以て今度年末手当を出す、五十三億を出すということによつて約三分の一の十五億見当のはね返りの税金が入るということになつております。国家が支拂うべきものの中から更に国家が一方の面において財政上の余裕の出る收入が十五億というような大きな金が入るというようなことは、これはちよつと不合理のように考えられるのですが、これに対して主計局長にもお伺いしておつたのでありまするが、予算措置でも何でもとられてもつと年末賞與を増すとか、或いは非常勤の方にも恩典を及ぼすとか、そういうふうな思いやりをされなかつた点についてはどうお考えになつておられますか。
○國務大臣(池田勇人君) これは所得税法を改正するとかなんとかいう手もないことはないのでありますが、何と申しましても給與の支拂いがあるときに税をとるということは当然のことなんであります。特殊のものに免税をするということになりますと、丁度官吏が国から出しておるんだから、官吏の所得税は少くしてそうして俸給を少くしてはどうか、こういうふうな考えに進んで行くわけでございますが、税制全体といたしましては、私はやはり給與のあるところにはとるべきだという考えを持つております。第二段の問題としてそれだけの増收があるではないかということは勿論であります。これは予算を執行し、税をやつて行く場合におきまして、増收の出て来ることは当然なんであります。ちよつとの増收が出て来たから直ぐ予算を更正する。その場合に直ぐ予算を更正するということは、私は只今のところでは考えておりません。相当の更正をする必要があるとすればこれは更正するのであります。おのずからその時と場合があると考えておるのであります。
○油井賢太郎君 尚地方におきましては、いわゆる地方公務員というものも、国家公務員の年末手当の支給と右へならえをいたしまして、或る程度の年末手当というものは出すことになるのは当然であります。その場合に又地方においても相当の税金のはね返りが出るわけでございます。国家の方では国家財政の見地から、国家の面から見れば、このくらいのことは大差ないかも知れませんが、地方において全く地方財政の困難を極めているときに一応公務員に対して支給をする。その中から今度は税金という形で以て国家に、更に三分の一ぐらいのものを吸い上げるということは、実際これは大きな問題になりますが、そういう点は、予算の措置か何かおとりになつて、初めから地方に対してもそういう補給金を出すというような方法を採られるのが親切なやりかたではなかつたかと思うのですが、そういう点はどうお考えになりますか。
○國務大臣(池田勇人君) 地方職員に対しましては、我々として地方財政の許す限り年末臨時手当を出して頂くように期待いたしております。今お話の通りに、三分の一というふうな税率にはなりません。まあいずれにいたしましても相当、金額は増收があると思うのであります。この増收についてはどういう手を打つかということは、先程お答え申上げましたように今後の状況を見てから考えるべきであつて今早急に出さなければならないというときに予算補整とか、いろいろな法律改正とかいうことは、私はすべきではないと考えたのであります。
○岩間正男君 先ず伺いたいのでありますが、人件費その他を節約して五十三億程度捻出したのでありますが、これによつて今後の運営に支障がないか。これはどうです。
○國務大臣(池田勇人君) 運営には支障ございません。
○岩間正男君 今後このために補正予算を組むというような必要は起らないですね。全然そういう懸念はありませんか。
○國務大臣(池田勇人君) このために補正予算を組むということは、とにかくお金が足りなくてそうして又追加の要求というふうなことは、考えておりません。
○岩間正男君 そうすると非常に財政の組み方というのは、これだけ捻出できるというので従来杜撰であつたというような、一部にそういう論が起つておるのでありますが、こういう点はどうです。
○國務大臣(池田勇人君) 今後できるだけ節約してこれだけを出そうというのであります。私は必ずしも杜撰であるとは考えておりません。
○岩間正男君 まあその点は、今の説明だけでは足りないと思うのですが、それは暫く措くとしまして、次に今度の手当を見ると、民間と比べて非常に低い。給與ベースの面から言つても大体三〇%から四〇%民間賃金に対して公務員の場合は低いのが従来の例であります。そのために月三千円ぐらいの赤字になつている。それで、これは大体一月頃から見るというと一世帶二万円ぐらいの借財が残つている。そこにもつて来まして民間では、これは相当出されているようであります。ここに二三の例がありますが、例えば電業社で一万円、それから海上火災で一万八千円、それから京浜私鉄で五千四百円、中外製薬で一万円、その他一万円級というのは相当多いので、これは無論高い方かも知らんけれども、それにしても公務員との比較において二倍三倍というような年末の手当が出ておるのであります。ベースが常に低くて困つているところに、更に今度の額が低い。こういうところは政府がかねがね口にするところの公平な法則というものと非常に掛離れると思いますが、こういうことに対して蔵相はどのような考えを持つておるか、承わりたいと思います。
○國務大臣(池田勇人君) 各業によりまして、賃金はまちまちでございます。平均的に公務員の分は低くなつているようでありますから、民間の一部には賃金の不拂い、或いは遅滯拂いということも起つておる現状であるのであります。この公務員の分を民間の賃金に鞘寄せをしたいという気持を我々持つているのでありますが、先程油井委員にお答え申上げましたように、財政上の理由、又経済安定の立場から、とにかく実質賃金は段々よくなつている今の状況であるので、これで我慢して行つて頂きたいと思います。
○岩間正男君 そうすると、この民間との不均衡を今後どのように処置しようと考えていられるか。
○國務大臣(池田勇人君) 私は只今の財政、経済状況におきましては、公務員においてはこのままで進んで行きたいと考えております。民間の給與との開きはそのうち徐々に是正されなければならないのではないかと思つております。
○岩間正男君 具体策について承わりたかつたのでありますが、この問題がやがて非常に大きく今後問題になると思うのであります。どうしても現在のバランスのとれないということから、ベース改訂に対するところの一つの大きな根拠がどうしても出て来るのでありますが、まあこのベース改訂の問題については、随分今までここでも論争されたことでありますから今更ここで蒸返しません。
 次の問題として承わりたいのは、さつきの油井委員の御質問にもあつたのでありますが、地方公務員並びに地方教員、これに対する年末手当の支給に当つて政府は公務員と右へならえしたいということを言われた。それに対してどういう具体策を採られておるかと、昨日もあの地方自治庁の出席を求めて詳細に聞いたのでありますが、單にこれは通牒を出す、できるだけこれは地方財政において支給をするように勧める。これぐらいの手であつて終つておるようであります。それで尚これに対して足らない部分は、これは国庫において最終的に負担する意向を持つておるようであると、そういうことが大体閣議において一応決定されておるというふうにも聞いたのでありますが、併しもつと現在の地方財政の状況を眺めるというと、そのくらいの緩い手では実際この年末を控えて、具体的に末端では支給されないというところが起つて来る。或いは半額、或いは全額支給されないというようなところが起つて来るのではないか。こういうふうに、地方財政の内容を検討するというと、当然そういうことが出て来るのでありますが、これに対して政府はもつと最終的の保証をするというような点ではつきりした具体案を示す必要があるのではないかと思いますので、その点についてどう考えておられるか、承つて置きたいと思います。
○國務大臣(池田勇人君) 足らざるところは全部背負うというところまで考えておりません。やはり地方団体におきましてもできるだけ経費を節約し、予算の範囲内で出せるだけ出して頂くと、ただ問題は小学校の教員でございますが、これは只今の法制から申しますると、この臨時年末手当を国が出さなければならん当然の義務はございません。併し今までの慣例上二分の一は、給與にいたしましても、又石炭手当、寒冷地手当にいたしましても、今まで慣例上出しておりますので、若し地方の財政が非常に困るという場合におきましては、私は将来の問題として十分考慮いたしたいと考えておるのであります。
○岩間正男君 今学校教員について話かあつたのでありますが、これはまあ半額補助を何とか今後処置したいというように高瀬文相も答えておられます。更にこれに対しては、増田長官も、何とかその点については、二十四年度の補正予算において提出したい。こういう意向も述べられているのでありますが、この点は、蔵相ははつきり確認されているのですか、どうですか。この点をもう一度承わりたい。
○國務大臣(池田勇人君) 金額その他の点ではつきりいたしておりませんので、只今申上げましたように、教員二分の一につきましては、十分考慮する。いつどれだけ考慮するかということは只今申上げられませんが、十分考慮はいたします。
○岩間正男君 私の承つている処置というのは、その補正予算で組む意思を持つておられるかどうか。その点はどうですか。
○國務大臣(池田勇人君) 只今補正予算を組むとか組まないとかは、私としては申上げられません。
○岩間正男君 その点が増田官房長官との意見の食違いがあると思うのでありますが、やはり現在の状況下におきまして、その問題は半額だけになつておるのでありますが、半額にしてもその点が確定的になつているかどうかということで非常に地方の実施状況においては、これは変つて来ると、こういうように思うのでありますが、この点も蔵相において官房長官の言明された点を確認される意向があるかどうか。これは是非確認して欲しいと思いますが、この点はどうですか。
○國務大臣(池田勇人君) 只今申上げた程度しか申上げられません。
○岩間正男君 この食違いについては、更にただしたいと思います。更に、教員の半額ということになつておりまして更に地方公務員とも連関するのでありますが、地方財政においてできるだけこの節約をして出せ、出すように、こういうことを勧めるだけの段階ではないというふうに考えられる。今度の新らしい補正予算によるところの地方配付金を見ましても、その九十億の中の五十五億がすでにこれは出されている分である。あと三十五億しかないというような事情から考えますと、どうしてももつとここで政府が裏付けをするということが必要になつて来ると、こういうように考えられるのでありますが、これについて、もつと具体的な措置をする考えがあるかどうか、その点を承わりたい。
○國務大臣(池田勇人君) 地方公務員の臨時年末手当の金額については、我我は資料を持つていない。金額はどれくらいになるか、或いは今の賃金ベースとの比率がどのくらいになつているか、資料を持つておりませんので、はつきり申上げられません。又はつきり申上げない方がいいと思います。
○岩間正男君 そうしますと何ですか。今の蔵相の御返答では、更に一つこれを検討した上ではつきり裏付けをしたい、こういう意味のように承つていいですか。
○國務大臣(池田勇人君) 先程来お答えした通りであります。
○岩間正男君 次に承わりたいが、さつきの所得税のはねつ返りの問題ですが、これはまあ国家公務員の場合、更に地方公務員、そういうものを考えますというと、相当な額に上ると思うんです。民間においても、これは相当な額になると思います。どれくらい大体今度の年末手当によつて所得税のはねつ返りがあるというように考えておりますか。
○国務大臣(池田勇人君) これは一人一人について計算を分析しなければ分らんのでありますが、まあ五十億円といたしまして、二割五分の控除を受ける人が概ねでございましよう。そういたしますと、三十七億五千万円になりますが、そうしてこれに対して税率を掛けるのでありますが、それが二割五分の平均税率といたしますと、十億円程度になります。そこで扶養家族の控除の引き足りなかつた人等を考えますと、先ず大体九億円程度ではないかと思われるのであります。ただ問題が五千円で切つた関係等がありますので、正確な数字は申上げかねるのです。
○岩間正男君 今の数字は国家公務員だけの場合ですか。更に地方公務員、それから民間においてどれ位のはね返りがありますか。この点如何ですか。
○國務大臣(池田勇人君) 五十億円を主体にして言つたのであります。正確に申しますれば五十三億円で、そういう考え方で算盤をはじいたら分ると思いますが、私は彈いておりません。それから地方公務員の方はどれくらいになるか分りませんのでお答え申上げかねます。とにかく二割五分の控除をして、それに税を掛けて、そしてそれから今までで控除不足のある人の分を計算する、こういう考えで進めております。
○岩間正男君 それは去年なんかの例もありますので、大体の見当はついていないのですか。この点は重要だと思いますが……
○國務大臣(池田勇人君) 去年は給與が年の途中で変つて参つております。各自各人で扶養家族も違つておりましようし、なかなかそういう計算は大体の大数観察以上にはできません。民間の話がありましたが、民間は、どれだけ出すかは分つておりません。これは例年の例によるものと思いますが、とにかく源泉課税の所得税につきましては、六、七月、十二、一月は相当普通の月よりも沢山入つて来るのであります。
○岩間正男君 その詳しい計算については又後刻報告を求めたいと思いますが、ただここで問題になるのは、こういうような苦しい中から出した年末手当の中から非常に相当多くのものが吸上げられる。そうしてむしろこれによつて非常に利益を受けるのは国家財政だと、こういうふうに思うのです。当然この税額から考えれば勤労者から取つたものは勤労者に戻す、更に地方財政から吸上げたものは、地方財政に均霑するというものが、こういうような課税の性格としては非常に重要だと思うのですが、この点はこの所得のはね返りを将来どのように使用するというふうに考えておるのですか。現在尤も具体的には考えていられないでしようが、これに対する大体のアウト・ラインだけ承つて置きたいと思います。
○國務大臣(池田勇人君) 今のそういう問題については申上げない方がいいと思います。私は地方に財源を渡さなきやならん場合、これで取つたものだから出すのだ、こういう目的税的な考えは持つておりません。
○岩間正男君 目的税的な考えではないにしても、今言つたつまり非常に今度の手当の性格から考えて、非常に苦しいところに、まるで雀の涙程出たその中から、多くのものを控除されておるのでありますから、それをですね、当然やはり勤労者、或いは地方財政の方に返えすというような建前が重要なものと考えられますが、この点非常に漠然としておるのです。もう一回蔵相の考えを承つて置きたいのです。
○國務大臣(池田勇人君) そういうようなことは私は考えておらないのです。
○木村禧八郎君 簡單にお伺いしたいのですが、二十五年度の予算ですね。算定の場合は米価のパリティはどういうふうになつているのです。パリティです。正確にちよつと河野さんでも……
○政府委員(河野一之君) 本年の十一月が一五六・二四、春が一六四、秋が一六八。
○木村禧八郎君 そうしますと、物価が先高であるということは見通しているのですか。先に物価が相当上る。パリティが上つて来ると、物価が上るということを見通しているわけですか。
○國務大臣(池田勇人君) 物価が全般的に上るということは考えておりません。併し特殊なものにつきましては、補給金その他につきましては或る程度上るということはあると思います。
○木村禧八郎君 それはおかしいと思う。パリティが上るということは、米価とその他の生産品との比較においてパリティが上つて行くのであつて、パリティが上る計算において予算が算定されておるのです。今お話のように、秋に百六十八にまで本年十一月百五十六ですか、秋に百六十八になるという見込がある。そうすると相当のやはり物価は全般的に上る、まあ急激ではありませんけれども、先行き上るという見通しになつていると思うのですが……
○政府委員(河野一之君) 一五六・二四でありますが、その後補給金は例えば肥料補給金が一部撤廃になるとか、或いは運賃の値上をするとか、それから鉄鋼の補給金が整理されるとか、そういう関係でのはね返つて来るパリティがこのくらいになるであろう。併しながら、と申しますことは一般的にその物価が全般に上るという趣旨ではございませんので、食糧の価格を、来年のものを、予算を積算する上において基礎になる来年の米価というものはこういうふうに考えておる。ただそれを平均いたしまして一年間を通じて收支がとんとんになるように、来年の一月から一〇%程度の値上をする。その影響は先日来申上げました通り、減税によつて吸収する。従つて生計費は動かん。むしろ或る程度の実質賃金は向上になるという計算になるわけであります。
○木村禧八郎君 それは河野さんも御承知と思いますが、パリティは農村において農家が買う、そういう品目を取られて、それと農村物価価との比較を取るのであつて、やはりそれは農家において必要とする、しないというのは、やはり都市一般の国民生活必需品だと思うのです。そういうものとの比率が百六十八に上るということは、これはやはり物価が上るというふうに見ていいわけであつて、その他のいろいろな措置によつて、生計費に成るべくその物価の高いのが影響しないようないろいろの措置を講ずるということはまあ別問題としまして、一応これは物価が高くなるということをこの予算の算定……、一番初めの算定基礎において予定している、そういうように見て差支ないのじやないですか。
○政府委員(河野一之君) 予算を積算する上においては米の買入価格はこの程度に見るということでありまして、これがために一般的な物価水準が上るというふうには考えておりません。殊に統制が撤廃になりまして、石炭のごとき、粗物炭というものは非常に下つております。補給金の時代より下つておる。そういう現象が全般的に今後出て来るであろうと思います。従つて仮りに米価が今のような価格になるといたしましても、その他の物資で相当下るものもありまするし、全般的には物価水準は動かん、こういう考え方であります。
○木村禧八郎君 大蔵大臣に伺いたいのですが、給與ベースを引上げることが困難であり、又できない、そういう意味は、財政上財源がないから困難であるという意味か。或いは引上げると又物価を引上げて、大蔵大臣のいわゆる安定の軌道に入つて来たのに、これを又壊す、そういう意味か、どちらの意味になりますか。
○國務大臣(池田勇人君) 二つの意味、並びにその他の意味であります。
○木村禧八郎君 まあ両方を兼ねている……。財源については私は又いろいろ意見があるのですけれども、この物価についてはこの前も増田長官に伺つたのですが、増田長官の話では財源はともかくとして、ドツジ・ラインに副うていわゆる消費インフレが起るから、これを引上げることが困難だ、これがまあ相当大きな理由であるということを言われたのですが、私民間の財界人にいろいろ聞いて見たのですが、給與ベースを引上げても民間給與の方、賃金、そういうものにそう影響はないとこういうことを民間の人が言つておる。現にそれでこれまでと、従来ともドツジ・ラインによつて経済情勢が変化した場合と公務員の給與の引上げの物価及び民間賃金に対する影響が違つて来たとはお考えにならんですか、同じであるとお考えになつておるのですか。
○國務大臣(池田勇人君) 昨年或いは一昨年のときの引上げ程一般民間には響かないのですけれども、相当のやはり影響はあると考えております。
○木村禧八郎君 大蔵大臣は大体この恒久的な、今の安定を恒久的な安定に持つて行きたいと、それまでは給與のベースを改訂したくないと言つておられますが、大体いつ頃を目標にして恒久的な安定と考えておられるか。
○國務大臣(池田勇人君) 成るべく早い方がいいと思うのでありまするが、これは一に国民全体の努力如何によることと考えております。
○木村禧八郎君 これは大蔵大臣は大体この十月頃、来年の十月頃をですね、恒久的安定の時期と大体考えられてその時期においてやはり農産物価の、或いは給與の改訂こういうものを一応考えておられたのじやないですか。
○國務大臣(池田勇人君) 早くてそうでございますが、まだそこまで、十月というのは大体その頃になつたら、今までの補給金の撤廃ができるのではないかとこういう、輸入補給金以外は……。そういうところから十月ということも考えられます。これは余程うまく行つたときであると考えます。
○木村禧八郎君 これは十二月十一日の時事新報の記事なんですが、池田大蔵大臣が総司令部のマーカット経済科学局長との要談に先だつて次のように語つた。こういう記事が出ておるのです。私相当重要だと思うのですが、大蔵大臣は「予算編成に当つては給與ベースは変えずに経済の恒久的安定を持ち、その時期に米価を思い切つて国際物価に鞘寄せし、一般物価も全面的に検討し直し、同時に賃金ベースも改訂するつもりであつた。自分の目算ではその時期は明年十月頃と見ていた。併し最近の給與問題の重大化など客観情勢の変化が現われたため恒久的な安定を十月頃と見たことに、再検討を加える必要が起きて来たわけだ。」これは若し報道が誤りでないとすれば、私は非常に重要な問題と思うのですが、大蔵大臣は大体先程の御答弁でも、早くて十月、うまく行けば十月頃とそういうふうに考えておられたようですが、最近では又再検討を加える必要が生じて来ておるとこの新聞では報じておりますが、この新聞記事については全然これは間違つていると、そういうようにお考えになりますか。
○國務大臣(池田勇人君) 合つておるところもありますし、違つておるところもあります。再検討を要するというのはどういう意味で新聞記者が書いておるのか分りませんが、私は日本のこの今までの国内経済、或いは鎖国経済が段々国際市場に鞘寄せして来て最後に来るものはやはり米価と賃金の問題だと考えておる。而してその米価、賃金を決めます場合には、これはもう安定への最後のしるしだ。一番お終いになつて来ると思います。それができるだけ早いことを望んでおりますが、併し急いでは事を仕損じます。やはりこれで日本の経済は大丈夫だというところまで行つてそうしてその国際的に低い米価につきましてもアジャストして行かなければならないのであります。又米価をアジャストして行けば賃金にも影響しますから、賃金についても考えなければならないのは当然じやはいかと思います。十月というのはこれは余程うまく行つたときです。十月には補給金もなくなる、こういうことがアジャストすると思います。併しそのときまでにも日本の民間の賃金も相当私は変化があると考えておるのであります。そのときまでにはやはり必要な合理化をやつて行かなければならない。とにかくいろいろな問題が起きて、これで大体安定の見通しが確実なものだと、向うの外国に対しましても競争できるというところまで行つて、最後の手が米価と賃金の問題だというように自分は前から考えておるのであります。こういう意見を自分は言つたのであります。
○木村禧八郎君 来年の十月頃米についてもこの補給金は撤廃する。輸入食糧についてもですか。そういう意味ですか。
○國務大臣(池田勇人君) これは輸入食糧の補給金というのは、外国の相場とこつちの相場の收支関係の相違がございますので、これは一応米価を改訂すれば補給金が動いて行く。で、その輸入食糧の補給金がなくなるときが本当の日本の経済が安定したときだと、こういうふうにお考え頂けばいいと思います。
○木村禧八郎君 それが十月という意味ですか。
○國務大臣(池田勇人君) 十月とは申上げておりません。これは日本の経済の安定の度合によつて考えなければなりません。
○木村禧八郎君 あと一つだけ……。最近の金融問題ですが、預金部から預金部資金百億ですか市中銀行へ貸すことになつたのですが、これは市中銀行に貸すことが惡いという意味じやないんですが、預金部に二百億くらい遊金が生じておる。この遊金をどう使うかということは相当重要な問題であつたのですが、それで前の復興金融金庫の法案が出た場合に復興金融金庫に対してこの預金部が貸付けるのは預金の性質上非常に合理的ではない。それで銀行局長も非常に熱心に司令部の方にいろいろ懇請したけれども、なかなか困難であるとこういうお話を聞いたんですが、そういう中小業者が非常に金融に困つている際に預金部資金を今度百億も思い切つて市中銀行に貸し得るんなら、国民金融公庫あたりにもまだ百億あと残つておる。遊んでいる金がある。そういうものを思い切つていわゆる国民金融公庫の方に貸すと、こういうような御努力はなされないのですか。
○國務大臣(池田勇人君) 預金部資金の運用につきましては過去一年ばかりその運用先をできるだけ確実な方面へ、而も多岐に亘らせたいという念願をいたしておつたのであります。御承知の通りに、公債の引受しか認められなかつたが、最近公団への融資が認められた。約二百億ばかり、或いは年度末になりますと三百億くらい、これを何とか中小商工業者の方面、或いは株式金融の方面に使いたいという強い決意をいたしまして、そうして話合をしまして、その通りに来たという状況であります。私はこの預金部資金の活用として非常によいことだと思つております。将来の問題といたしましては、まあ遊んでいる金はできるだけ動かして、見返資金につきましても出遅れておりますが、最近において相当出ることを私は期待いたしておるのであります。国民金融公庫は借入金を認められていないのでありまして、全部政府出資という建前になつておるのであります。従いまして今年度におきましては当初十三億円、十億円は借入金を返した。貸付ける金が三億円だ。これじや少いからというので五億円程増額して来年度は二十億円にする予定であります。併しこれは公庫の事務の性質上預金部の方から出すということはできないので、国民金融公庫の余裕があつたならばその方から出して行くべきじやないかという考えを持つております。併し引揚者その他のいわゆる何と言いますか、庶民階級と言いますかの金融につきましては今後ともいろいろな努力をして行きたいと考えております。
○木村禧八郎君 尚今度の国会で簡易生命保險並びに年令等、こういうものは地方に還元して使わせるべきであると、そういう又決議があつたわけですが、そうして政府は大いにこれに努力して行くということで、預金部の資金の性質上、これはまあ簡易生命保險、年金も普通の郵便貯金も一緒に運用されておると思いますが、大銀行に百億も貸付けて、これを地方に還元しない。そういうことは私は資金運用上非常に不合理だと思うのですが、預金部の資金の運用は、今どういう形に決めて行くことになつておりますか。
○國務大臣(池田勇人君) この簡易保險とか厚生年金の金額の使用につきましては衆議院、参議院の両院の決議がございます。政府もその線に沿うべく関係方面と折衝中でございます、この問題は別にいたしまして、今回の百億円の預金は、市中銀行への預金は、市中銀行に限つておりません。無盡会社にも、或いは市街地信用組合にも行くようにいたしております。銀行と言わずに金融機関と書きまして、無盡の方にも出すつもりであります。而して大銀行ばかりではございません。七十九の銀行に、預金額に応じましてそうして、やるように手配をいたしております。
○委員長(櫻内辰郎君) 外に御質問は……
○小川友三君 本案に対しましては質疑も相当盡されておりますので、質疑打切りの動議を提出いたします。
   〔「賛成」と呼ぶ者あり〕
○委員長(櫻内辰郎君) 小川君の動議のごとくに、質疑を終局することに御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(櫻内辰郎君) 御異議なしと認めます。
○中川以良君 約十分程休憩いたす動議を提出いたします。
○委員長(櫻内辰郎君) それでは質疑を終局して討論に入りますが、中川君の御発言もありますから、十分間休憩をいたします。
   午前十一時三十三分休憩
   ―――――・―――――
   午前十一時四十九分開会
○委員長(櫻内辰郎君) 休憩前に引続き会議を開きます。「国家公務員に対する臨時年末手当の支給に関する法律案」について討論に入ります。
○木下源吾君 私は本案の修正案を提出したいと思います。第一條中「常時勤務に服する者」その下に「及び内閣総理大臣の指定する常時勤務に服さない者」を加える。第二條第二項中「(第二十九條)」とある部分を「第二十八條、第二十九條」、こういうふうに改める。これは御承知のように常時勤務をする者という建前に法案がなつておりますが、常時勤務と非常時勤務という者の限界は非常に曖昧であります。すでに御承知の通り本案は多分に賞與の意味を加味しておるのでありまして然らばいわゆる非常時勤務の者の中にも賞與をやるべき該当者が絶無だということは言えないと考えます。そこでこれらを内閣総理大臣において指定いたしまして、この臨時年末手当を支給すべきであるとかように考えるのであります。財源の点についていろいろ御意見もあるようでありますが、私共はこの財源に直ちに補正予算を編成しなければならんとは考えませんし、又そういう場合があるためにこれは困難だという事情があるならば内閣において然るべき方途を講ぜられるべきものと考えますので、ただ私共は国会といたしましていわゆる非常出時勤務の者にも国家の賞與の恩典に浴せしめるということが当然だと考えまして、本修正案を提案する次第であります。何とぞ満場の諸君の御賛成を期待して止まない次第であります。
○委員長(櫻内辰郎君) 御発言はございませんか。
○西川甚五郎君 今の木下委員の修正案でありまするが、只今御説明を承わりました以上のこの修正案が若しも実施せられる場合には、この所要財源並びに人員数等につきまして何か提案者側、或いは政府において御研究がありますか。
○木下源吾君 その点は明確には分りませんけれども、いずれにしてもこれらの職員は国家の行政遂行の上にやはり必要欠くべからざる人々と考えまして、その数は多かろうと少かろうとは問うところではないと考えております。
○西川甚五郎君 これについて政府の方において御予想がつくでしようか。
○國務大臣(池田勇人君) 今回の法案に伴いまする予算につきましては、目節の移動によりまして各省別に人員金額、又各特別会計別に人員、金額につきまして関係方面のOKを取つておる次第であります。従つて今のような修正案になりますと、政府といたしましては、又考え直さなければならん点が出て来るのではないかと考えます。
○委員長(櫻内辰郎君) 外に御発言はありませんか。
○小川友三君 只今のこの修正案に対しまして木下先生からの意見がありまして、又西川先生から大蔵大臣の御所見を伺つたのでありますが、先ず大蔵大臣から御答弁がありましたからその範囲内でお伺いします。各省で捻出できる財源の範囲内で出せればいいのだから、幾らかあれば出せることと思いますが、大蔵大臣に一つ伺います。
○國務大臣(池田勇人君) この提案では俸給に対しましてのやり方であるのでありますが、非常勤の者は賃金とか、俸給の性質の違つておる者があるのであります。なかなか計算方法その他につきましても余程困難な問題が起つて来ると思います。尚又関係方面との連絡は只今申上げました通り、各会計別に人員と金額で承認を得ておる次第でございます。
○委員長(櫻内辰郎君) 外に御発言はございませんか。
○中川以良君 私は木下君の修正案に対しましては、成る程非常時勤務の者に対しましても常時勤務同様にやつておりますものも相当あるように承つておりまして、これらに対して誠に同情をいたしておる次第であります。それで是非こういう者にも賞與を拂つてやりたいということは私共は全く同様の考えを持つておるのでありまするが、併しいろいろ大蔵大臣その他当局の御意見を承つて見ますると、本法律案を施しになるについては万端いろいろな資料を関係方面にお出しになり、これが人員或いは支給額等これの財源の捻出等につきましては詳細に亘つて承認を取つておられるやに伺つております。若しこの度この修正案を出しました際にはどうなるかということを考えますると、恐らく只今の情勢ではこれが実施は不可能であろうということは明らかなように考えられるのであります。然りといたしますると、殆んど可能性のない法律案を本院として出しますることは、我々といたしまして誠にこれは申訳ない結果になりまして、殊にかような気の毒な方々に対し一時的な満足を買うがごとき案を示して、実際実質的にこれが報いられないものをここに出すということは我々誠に男らしくないこれは処置ではないかと考えます。私は政府においてこれは別途に一つ又御考慮頂きまして、多少時日が遅れても何とかこういう者に対して又惠まれるような方法を特に御考慮を願うことにいたしまして、只今百七十万人の公務員は一日も早く年末に当つて賞與を受けることを皆熱望をいたしておるのでありますから、原案に私は賛成をいたしまして、本修正案に対しましてはかような意味を以ちまして誠に遺憾ではございますが同調できないと存ずるのであります。
○油井賢太郎君 私は木下委員が提案されました修正案に賛成するものであります。只今中川委員からお話がありましたが、政府に何か対策を求められておつたようでありますけれども、ここに修正案といたしまして「内閣総理大臣の指定する常勤に服さない者」というふうに、内閣総理大臣に大きな権限を與えておるのであります。而もこの内閣におきましては絶対に年末手当或いは鉄道の補給金というようなあの五十三億というものを最初は一文も出せないというように力強く公表されておつたのでありますが、その後大蔵大臣の手腕によつてああいう厖大なものを捻出されたのであります。それである以上は常勤でないところの非常勤の人々に対しても或る程度の支給をするくらいの財源の捻出はやはり私は可能であると信頼して疑わないものであります。そういう点につきましても現在常勤の公務員の方々と非常勤の公務員の方々とに何ら相違はないという人々もあり、又その相違があつても僅少な人々が沢山あるのであります。そういう人々に対しましても、この年末の財政、或いは経済面において困難な際に政府におきましては、万全の措置をとられて、均霑されるような方法をとつて頂きたいと思います。こういう意味におきまして私はこの修正案に賛成するものであります。
○委員長(櫻内辰郎君) 外に御発言はございませんか……。それでは木下源吾君の修正案に対して採決をいたします。
 木下源吾君の提案された修正案に対して賛成の方の御挙手を願います。
   〔挙手者少数〕
○委員長(櫻内辰郎君) それでは少数と認めます。御出席が十九名ですから……ですから少数であります。それは修正案は否決をされました。原案について御討論を願います。
○木内四郎君 私は本法律案に賛成するものであります。十分ではありませんけれども、この年末に際しまして官吏の経済的事情を考えまして、年末の手当を與えようとする政府の提案に賛成するものであります。ただこの際一言この財源の捻出につきまして政府に注意を促して置きたいと思うのであります。政府はむしろこの際補正予算を出して堂々とこの財源を取つて、そうして年末手当を支給されるならば一層よかつたんだろうと思うのです。今回のような財源の捻出方法をいたしますと、予算というものが著しく権威を失うことになると思うのであります。殊に国鉄などにつきましては、運賃の値上げをしなければならん、或いは一般会計からも数十億の金を繰入れなければならんということを言つておりながら、さて官吏に分けるということになると、直ぐに十何億というものが出て来るというようなことになつて来ますと、国民の予算に対する信用を著しく毀損する虞れがあると思うのであります。又国会の審議に対しましても国民が非常に疑惑を持つ。又こういうようなふうにして今後年末賞與などを、或いは人件費、或いは物件費、或いは石炭代、或いは修繕費というようなものから出すというようなことにしますと、今度予算を要求する際に、非常に水増しをしたいろいろなものを附加えた予算を出して置いて、年末になると又その中から出すというようなことになつて、各省の予算の要求が非常に不当になりはしないか。大蔵当局においてこれを査定される歩合にも非常に又いろいろな問題を起こしはしないかと思う。そういうところから言いましても、こういうことをしないでむしろ例えば食糧管理特別会計に繰入れるところの財源の百七十億余というようなものを一時一部を止めて堂々と補正予算を出してやられることが適当ではないかというふうに考えるのであります。勿論この財源の方法については、私は今申述べたようないろいろな問題があつて必ずしも賛成しかねますが、この法案で臨時手当を與えるという点については、私は賛成をするものであります。
○西川甚五郎君 私は本案に賛成するものです。先般来年末臨時手当につきましては、最初出るか出ないか、或いは五百円程度、千円程度、二千円程度とか、いろいろありましたが、大変なる政府の御盡力によりまして、又皆様方の御同情によりまして、この最低千五百円、最高五千円の間において支給されるというのでありますから、年末ももうあと一週間、でき得る限り政府においてはこれを速かに皆さんの手許に渡るように御盡力頂きたいと思うのであります。尚先程の修正案にありましたごとく、今回の支給される年末手当の性質に鑑みまして、非常勤者の中も常勤者に準じて支給するのが適当だと認められる人があると思いますから、この点については、政府において絶大なる御考慮をお拂い願わんことを希望いたしまして、本案に賛成いたします。
   〔「お体裁いいのう」と呼ぶ者あり〕
○岩間正男君 私は本案に反対します。反対の理由を簡單に申述べますと、大体雀の涙程の、これは年末手当である。六千三百円の改訂を政府がしてから、実際は六千三百円になつていないで、非常にむしろ切り落しをやつている。そうしてそのために、民間給與とこれを比較して見ますると三〇%から四〇%低い。こういうようなことのために、月々の公務員の生活は非常に赤字に追込まれている。そこに負債も非常に発生している。こういうものを解決するにはとても問題にならないところの額なんであります。従つてこの問題を本当に公務員の生活の実態に即してこの問題を解決しようとするならば、当然ベース改訂と並行して行われなければならない問題だと考える。ベース改訂の必要については、もう詳しくここで申上げません。委員会でこの論議は盡されたところだと思うのであります。政府の方向と真向にこれは対立しているのでありますが、我々はベース改訂をも伴わないこのような、誠に問題にならないところの年末手当に対して、これは賛成することができないのであります。若しこの額が相当な額であり、而もその裏付として今後の生活を再建するベース改訂を伴つておれば我々賛成するに吝かでなかつたのでありますが、そういう点におきまして誠に考慮が拂われてない。而もこの手当の性格といいますと、非常にこれはインチキになつていると思います。政府は一つのものを使いまして一石二鳥、一石三鳥というような、政府にとつては非常に妙手か知りませんけれども、非常に公務員を愚弄したやり方をしている。つまり今までの赤字の補填的な性格を一つ持たしております。更にベース改訂をしない言訳賃としてこういうものを出しています。更に国鉄の裁定の一部を履行するのだというような提案理由までこれに附しておる。このような点から考えますとこの二千九百二十円に託したところの意味は、誠にそれは政治的な手かも知れませんけれども、公務員の生活実態から考えまして欺瞞と言わなければならない。このような馬鹿げた法案に対して私達は賛成することができないのでありましてここに日本共産党を代表しまして、反対の意を表明いたします。
○小川友三君 本案に対しましては、僅かに一票違いで本案が委員会を通過したのであつて、その一票が不肖我が小川友三の動きが相当影響を與えて効を奏したということは大蔵大臣も万々御承知と思います。そこで本案に対しましては賛成はしますが、併しこの官庁において、殊に国会においても国会議員秘書は国会予算の余裕がどうやらできるのであると、先程の大蔵大臣は本員に対し、とにかく国会議員秘書は常勤だからというので出すという意見ですから、本案に賛成するのですから、その点よろしく大蔵大臣もお忘れのないように念を押しまして、本案に対して賛成をいたします。
○九鬼紋十郎君 本案につきまして私も賛成するものでありますが、現在の情勢を考えますと、人事院で給與ベースの改訂を勧告されておるような状態でありまして、給與者の給與について非常に少いといつたような情勢にもなつておると私は考えるのであります。そういつた意味におきましてこの年末手当を支給されることは最も我々の希望するところでありまするが、併しながらこの法案によりますと、非常勤者がこれから省かれておるのでありましてその点につきましては常勤者と非常勤との間には性格的に多少、全然一致していないところがあるのでありまするが、併しながら非常勤者の中にも常勤者と同様の、殆んどこれに準ずべき勤務をしておる者が相当あると考えるのであります。そういつた方々が省かれておるということは非常に同情に値するのでありましてこの点につきましては是非政府において何か適当な措置を講じて、これに対して惠まれた方法を採られんことを切望して、本案に賛成するものであります。
○川上嘉君 私は本案に反対いたします。本案は肝腎の公務員が殆んど全部が不満足な程非常に額が少い。それでこの程度のものでは却つて後日に大きな問題を残す、かように考えられます。尚、給與ベースの問題につきましては、この改訂を絶対にやらない、かようなことを政府は言うております。つまり人事院の勧告を無視している。勧告そのものさえも非常に額が少い。而も勧告をする時期がすでに遅かつたのであります。そこでこの程度の僅かな金額で以て人事院の勧告にすり換えようとしておるのであります。更に改訂をやらない原因として、政府はその困難な理由として財源がない、又、物価に影響するといつたようなことを言うておりますが、財源はある。それの一例といたしまして、旧債務償還を緩和することによつても財源は生れて来る。尚、物価の問題は政府みずからが物価は下る、かようなことを言うておるのであります。それから税金の措置でありまするが、これに対して今回のこの額に対して飽くまでも税拔きで行きたいのでありまするが、こういつた点に対して税金の面の措置が全然講じられていない。この理由として政府は民間との不均衡を指摘しているのでありまするが、民間と比較すればお話にならない程官公吏も公務員も、今回のこの年末給與は非常に少い額であります。従いまして政府にその意思さえあれば税金の措置は十分に講ぜられるものである。こういつた点に対して何らの熱意を持つていない。それから只今のこの修正案、こういうものがとにかく否定されるようなことでは、これは後日大きな問題を起す。以上のような観点から、私は本案に反対するものであります。
○木下源吾君 私も本案には反対であります。と申しますのは、元来日本の民主的な方向を逆転させるものである。給與体系というものを殆んどこれまで築いて来た給與体系を破壊するものである。而して往年もあつたように賞與制度というものが廃されたということは政府みずから分つておる筈であつて、従つてこの賞與制度というものは飽くまでも封建的な給與体系であるということはこれは否むことはできない。この金額の問題を云々する前に、そういうふうの給與体系というものを私共は承服できないという一点を挙げなければなりません。かかる意味でかかる法案はこれは阿片法というものである。私共はこのような阿片法にはたとえこれが一人に一万円やろうともこれはいけない。殊に財源の問題を言つておりますが、財源では御案内の通りこれでも五十三億ある。人事院の勧告に財源がないということはこれは政府の詭弁であつて、すでに五十三億がある、これだけでも財源がある。こういう点を考えて見ても、この政府のやり方というものは我が国の公務員を時代に逆転さして奴隷化しようとする意図が明らかに含まれておるということを断言せざるを得ない。殊にこのものに賛成するということの中には、ただ現実の面だけ見て、これはやらないよりやるがいい、そういうことを考えておるのでありますが、私共はこの出された法案がこの経過を我々は考えて見れば分る通り、公務員の闘いの過程において勝ち得たものである。これは政府が呉れるというそういう立場のものではない。当然闘いによつて獲得したものである。これは賛成も不賛成もする方々が、自分がやるものであるという考え方が私は承服できない。闘いの過程において公務員が闘い取つたものである、当然である。でありまするから、問題はかかる給與体系を破壊する阿片法というものに対して我々は徹底的に闘わん限り、日本の民主化は逆転するものであるというかかる立場から本案に反対するものである。
○木村禧八郎君 私も本案に反対するものであります。反対理由は先程川上委員が述べたところによつて盡きておりますが、ただ一つ附加えて置きたいことは、本法案に対する提案理由において非常に矛盾があるということを指摘して置きたいのです。その提案理由におきまして政府は「日本国有鉄道の職員につきましては、この措置により公共企業体仲裁委員会の裁定の一部履行の義務を果すことと相成るものと考えております。」こういうことを言つておるのであります。そうして国府鉄道の職員についてのこの支給は、政府が国会に提出しました「公共企業体労働関係法第十六條第二項の規定に基き、国会の議決を求めるの件」この提案理由におきまして、これは裁定に基いて十五億五百万円以内の支出が予算上資金上可能であると認められるが、残余は云々とありまして、一応この裁定に基いて支出するということを政府が認めておるのであります。そうするならば、国鉄従業員に対する支給はこれは過去において待遇が切下げられた分に対しての補填でありまして、これを政府は手当というふうにこれを考えておる。そうなれば若しか裁定を尊重して出したとするならば、国鉄従業員に対しても改めて手当というものは出すべきである。この点非常に矛盾があると思います。そういう一点を附加えて私は本案に反対するものであります。
○米倉龍也君 私も本案に対しては反対をするものであります。理由は今まで反対を述べた諸君の理由は一々了承できます。殊に只今木村委員からの御発言の、この案の理由が誠に不徹底と申しますか、矛盾をしておるような点が強いのであります。それは只今木村君が述べましたから申上げませんが、更に一点はこの法律によつて支給を是非して貰わなければならんということは私共同感であります。一日も早く支給をすべきものだと思いますが、それだけの温かい心持でこの案を拵える、その措置をおとりになるならば、なぜ更に人事院が勧告しておる給與ベースの改訂についても親切なお心持ちにならなかつたかと思うのであります。或いは政府は心中はそういうふうな考慮を将来お考えになつておるかもそれは知りませんけれども、とにかく今日まで政府が御説明をしておる点では、給與ベースについては何ら考慮をしないというふうに私は聞いております。政府はそれはいろいろ事情があろうと思いますけれども、もう少しこの案を急遽作るのならば、この案は結局人事院の勧告によつても公務員が非常に困つておるという、やはり同じことを認めておるのでありますからしてもう少し幅のある親切な気持を以ていろいろ説明をし、処理なさらなければならんと思うのであります。その点非常に不満であります。更にこの法律は常勤者だけであつて、非常勤の者については考慮しなかつた。恐らく従来のただ慣例というようなことで現在の困つておるいろいろの面を慎重に考慮しなかつたというものだと思います。只今この点でその不備を補うために修正案が出たのでありますけれども、不幸にしてそれが否決になりました。尚更この案は不備なものであります。この点で私は反対いたします。
○委員長(櫻内辰郎君) 他に御発言はございませんか。御発言もないようでありますから討論は終了したものと認めて直ちに採決をいたします。国家公務員に対する臨時年末手当の支給に関する法律案を原案通り可決することに御賛成のお方の御挙手を願います。
   〔挙手者多数〕
○委員長(櫻内辰郎君) 多数と認めます。よつて本案は可決と決定いたしました。
 尚本会議における委員長の口頭報告は、委員長において本法案の内容、委員会における質疑応答の要旨、討論の要旨及び表決の結果を報告することとして御承認を願うことに御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(櫻内辰郎君) 御異議ないと認めます。委員長が議院に提出する報告書に多数意見者の御署名を願います。
  多数意見者署名
    黒田 英雄  伊藤 保平
    九鬼紋十郎  玉屋 喜章
    西川甚五郎  木内 四郎
    油井賢太郎  中川 以良
    柏木 庫治  高瀬荘太郎
    高橋龍太郎
○委員長(櫻内辰郎君) 御署名漏れはございませんか。なしと認めます。
 ちよつとお諮りいたしたいことがあります。それは自然休会に入ると思いますが、その間においても大蔵委員会といたしまして、金融政策並びに制度に関する調査承認の要求をして、それの調査をいたしたいということに今朝委員長と理事の打合会で決定したのでありますが、事件の名称は金融政策並びに制度に関する調査承認要求書、調査の目的は現下の内外諸情勢に鑑み、我が国金融政策の実態を把握すると共に金融制度の在り方につき検討し、適切なる方策を講ぜんとする。利益としては、我が国金融体制の整備を促進し併せて総合均衡財政下における資金の効率化を図り、産業経済の健全なる発展に資し得る。方法として、各方面の関係者学識経験者より意見及び説明を聴取し、資料の蒐集に当るの外、必要に応じて実地調査をも行う。期間は、今期国会開会中、費用なしということで理事会は決定したのでありますが、これを御承認願いたいと存じますが、御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(櫻内辰郎君) 御異議ないと認めます。それではこれを直ちに今日の議運に要求いたしますからさよう御承知を願います。本日はこれにて散会いたします。
   午後零時二十八分散会
 出席者は左の通り。
   委員長     櫻内 辰郎君
   理事
           波多野 鼎君
           黒田 英雄君
           伊藤 保平君
           九鬼紋十郎君
   委員
           木下 源吾君
           森下 政一君
           玉屋 喜章君
           中川 以良君
           西川甚五郎君
           木内 四郎君
           油井賢太郎君
           柏木 庫治君
           高瀬荘太郎君
           高橋龍太郎君
           岩間 正男君
           川上  嘉君
           木村禧八郎君
           米倉 龍也君
           小川 友三君
  国務大臣
   大 蔵 大 臣 池田 勇人君
  政府委員
   大蔵事務官
   (主計局長)  河野 一之君