第012回国会 議院運営委員会 第19号
昭和二十六年十一月十六日(金曜日)
   午前十一時十一分開会
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 出席者は左の通り。
   委員長     山田 佐一君
   理事
          小笠原二三男君
           鈴木 直人君
           境野 清雄君
   委員
           上原 正吉君
           川村 松助君
           中川 幸平君
           安井  謙君
           菊川 孝夫君
           原  虎一君
           赤木 正雄君
           小宮山常吉君
           油井賢太郎君
           三浦 辰雄君
           水橋 藤作君
  委員外議員
           岩間 正男君
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   議長      佐藤 尚武君
   副議長     三木 治朗君
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  政府委員
   内閣官房長官  岡崎 勝男君
  事務局側
   事 務 総 長 近藤 英明君
   参     事
   (事務次長)  芥川  治君
   参     事
   (議事部長)  河野 義克君
   参     事
   (委員部長)  宮坂 完孝君
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  本日の会議に付した事件
○委員の辞任及び補欠選任の件
○綱紀粛正に関する緊急質問の件
○議員会館に関する件
○会期延長の件
○議院の運営に関する件
○請願及び陳情の取扱に関する件
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○委員長(山田佐一君) それでは只今から会議を開きます。
 先ず常任委員の辞任及び補欠に関する件を議題に供します。
○参事(河野義克君) 社会党から予算委員の岡田宗司君、決算委員の小林孝平君がそれぞれ辞任せられて、予算委員に小林孝平君、決算委員に岡田宗司君を後任委員に指名せられたいとの申出がございます。
○委員長(山田佐一君) 只今の情報通り決しまして御異議ございませんか。
○委員長(山田佐一君) 御異議ないものと認めまして、さよう決します。
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○委員長(山田佐一君) 次に緊急質問に関する件を議題に供します。
○事務総長(近藤英明君) 今朝の運営小委員会で一応申上げましたが、社会党の松永義雄君から綱紀粛正に関する緊急質問十五分間、通産大臣、大蔵大臣を御要求になつております。
○委員長(山田佐一君) 右承認を与えまして御異議ございませんか。
○委員長(山田佐一君) 御異議ないものと認めまして、さよう決します。
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○委員長(山田佐一君) 次に、今期国会の会期延長に関する件を議題に供しますが、官房長官がお見えになつていませんので……。
○赤木正雄君 私は官房長官の来られるまで、その前にちよつと発言したいのですが、昨日この委員会に私は止むを得ず欠席いたしました。その席上自由党の木村委員から、議員会館のことについていろいろと事務総長に対してお話があつたそうです。御承知のように議員会館のすべてのことは、この議院運営委員におきまして自治委員会に任されております。従つて最近起つた盗難のこととか、その他のことは実は私が一番責任を持つておりまして、むしろ事務総長に対しましてお話することはこれは当つておりません。それでこれについて一応申しますが、最近あすこの浴場で三回盗難が起りました。それは洋服を来て入つた人がポケツトに金を入れておつた、それを取られたのです。無論あすこには御承知のようにボツクスに鍵がありますが、どなたも実は鍵をかけてお入りになるかたはありません。もう一つはやはり自分の部屋で外套その他を取られた人があります。それはやはりドアのところに鍵を外から挿しつ放しで幾らでも自由に入り得るような状態であつたのです。そういうことでありまして、私どもといたしましては、成るべく今後そういうことのないように十分気を付け、又外からも非難のないように気を付けたいと思います。甚だ遺憾のことでありますが、一応皆さんに御報告いたしまして、この責任は、むしろ私はあすこの委員長をやつておりますから、私が全責任を負います。ですから事務総長におつしやつたことは、これは当らない、私はそう思いますので、一応申上げます。
○事務総長(近藤英明君) 只今赤木さんから詳細のお話のありました通りでございまして、自治委員会の規則に従いまして、会館の問題については自治委員会を通じてでなければ要望いたさないということが規則に定まつておることは事実でございます。それからなおその際木村さんからのお話で、会館においては事務室、受付等において電熱器を使つておる云々ということがお話ございましたが、さような事実はございません。湯沸器は夏冬通じてお湯を沸かしますという関係がありまするから、湯沸器を撤去する理由はないので、これは存置いたしたいと思います。
 なお昨日のバスについての問題につきましては、職員一同に対して文書を以て通達いたしました。なお乘車の方法その他につきましては、一層工夫をいたすということを関係のほうに命じておきましたことを御報告いたします。
○小笠原二三男君 なお事務総長のお話ですが、それは公式的にはいいことと思いますが、湯沸器が股ぐらのなかに入つているなどということはあり得ないことでありますから、やはりその使い方にあると思います。まあ適宜……。了解します。
○委員長(山田佐一君) 了解をいたして頂きましてよろしうございますか。
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○小笠原二三男君 官房長官にお伺いしたいのですが、これは私改まつて責め立てる意味で申上げるのではございません。会期の初めにも再三要望しましたのですが、会期半ばを過ぎて、法案の提出等についてはそれぞれ十分な連絡が当該委員会宿にもなされるように常任委員長の一部からも要望があつたわけで、又議運でも再三官房長官にもお願いしておつたのですが、それについてどうなるものやら、当該委員会にも連絡のないというふうなものも実はあるということを伺つております。併し今そういうことをお尋ねするのではなくて、明日、明後日と差迫つたこの会期において、大体政府として今かかつている法案の中で、どういうものが是非上げられてほしいものであるか、又最悪の場合にはどういうふうにあり余る法案を措置してもらいたいという御希望であるか。又政府としての問題ではありまするけれども、会期等に関して、こういう審査状況に鑑みて政府側としてどういう要望を持つておられるのか、一応お伺いしたいと思います。
○政府委員(岡崎勝男君) 今小笠原君のおつしやつたことは誠に事実その通りで、我々としては少くとも会期の半ばまでに全部の法律案を提出したいと思つて非常に努力したのであります。次官会議等におきましても、再三督励したのですが、実は関係方面の承認の関係もありまして、思うように行かなかつたのは誠に残念であります。そこで只今閣議決定しております案件が七十一件ありまして、そのうちで国会提出済みのものが四十七件、併し更に今印刷中で本日提出見込のものが……昨日もうすでに提出したもの一件でありまして、本日提出するのとで四件であります。合計国会に提出は五十一件になります。七十一件から五十一件を引きますと、只今まだ関係方面に行つているものが二十件あるわけであります。そこで今申上げる前に、先ずまだ提出していない案件についてどう取扱うかという政府の考え方を申しますと、この中で恩給法の一部を改正する法律案というものが考えられております。それからもう一つは租税特別措置法の一部を改正する法律案、これは必ずしもどうしてもということはありませんが、給与に関係もありまするし、今度の予算の税のほうに直接関係がありまするので、この二件をできれば御審議を願いたいと思つておりますが、これはまあ必ずしも……、まだ関係方面にかかつておりますから、提出できるかどうかもわからないので、大きなことは言えないわけです。間に合えばです。あと十八件ありますが、これは、この中の大部分はここにもありますように、ポツダム政令の改廃に関する法律案でして、これは只今閣議でも相談しましたが、こういう事態になりましたから、通常国会の劈頭に十分準備して出して、この国会には提出を見合せようじやないか、それでも間に合う。……間に合うというのはちよつと法律案のやり方がありますが、やり方によつてはそれでも間に合う、こう思つております。従つて仮に出すようになりましても二件だけ、それも出すかどうかまだちよつとわかりません。従つて目下国会に提出されておりまする五十一件について今度申上げたいと思うわけです。その五十一件の中ですでに法律となつたものが八件あります。今日の本会議にどうなりますか聞いておりませんが。そこで昨日の夕方までの様子で、つまり本日のことを除いて言えば、三十九件とあと四件ありますので、四十三件が両院で審議中のものでありまして、参議院で審議しているものは二十三件か四件だと思います。というのは、昨日訴願委員会に関する法案なんかを出しましたから……。そこで、参議院のほうにあります中では、大体原則としてはこの国会で成立を是非させたいと考えているものばかりでありますが、ただその中でちよつと件名を言つてみますると、そこにおありになるかどうかわかりませんが、連合国財産補償法案というのがあります。これはかなり大きな法案ですが、これは條約発効までに成立すればよろしいもので、この国会でどうしても成立しなければならんというわけのものじやないのです。それから地方税法の一部を改正する法律案というのがあります。これは今年の十二月の三十一日までに成立すればよろしいということで、これも今国会でなければならんというものじやありません。同じく地方財政平衡交付金法の一部を改正する法律案、これもやはり今年の年末、十二月三十一日までに成立すればいいという法案であります。それからそのほかにまだ裁判所職員臨時措置法案、これも同じく年末までに成立すればよろしい、こういうものであります。そのほかは何とか一つこの国会で成立を見たいと政府としては希望しているものでありまして、御覽の通り大部分は予算に関係のあるもの、例えば定員法とか、年末手当とか、或いは減税とか、財産税に関する法律案、そういうものであります。そのほかに外務省の設置法案というのもございます。大体そういう状況になつております。それで政府としてはこういう点について特に意見を述べる立場にないのですが、かなり法案もありますから、会期延長というようなことも無論国会側で考えておられるとは思います。
○中川幸平君 一昨日の委員長懇談会で、予算委員長から十日間の会期延長、内閣委員長もそれだけほどあつたら、どうにかこうにかなるだろう、地方行政委員長も相当日数はかかると思うと言われております。大体四十日間にきめた会期に十日の延長は非常に大幅の延長にように思いますけれども、どの委員会とも開会早々から予算審査をしておつたけれども、政府側の出席も悪かつたし、非常に審議が遅れたという話も出ておりました。我々も非常に遺憾でございます。又委員会の審議についても我々は非常に遺憾な点もあると考えますけれども、今日になりまして、これだけのことを申しましても、事実委員長がかようなことを言われますけれども、そこを五日間延長をすると申しましたところで無理だろうと思います。そういたしますると、予算委員長、内閣委員長の言われたように、十日間延長を認めてもらうということは非常に効果的ではないかと思います。
○委員長(山田佐一君) 官房長官に何か御質疑があるでしようか。
○小笠原二三男君 只今のお話のうちに、本日の本会議で上つたものも含めて三十九件に四件の四十三件をこれからやつて行かなければならんのですが、この四十三件のうち、前半に出て来たものは参議院としては随分少ないもので、多分会期の初めに予算に関係のないことで参議院先議に廻したものもあるというようなお話を承わつておつたわけですが、必ずしもそうなつておらないのですが、どういう御事情だつたのかお伺いしたい。
○政府委員(岡崎勝男君) これは私のほうで言い方が惡かつたかも知れませんが、予算に関係のないものは全部ということは私は考えてなかつたのです。例えば條約は、これはどうしても衆議院先議でなければいかんだろうと申しておりました。その他の普通の法案ですな、これを参議院に出したい、こういうことやつておりました。それで原則的には私は行つたと思いますが、中には衆議院が先だつたものがあるようでございます。これはどうも関係各省で委員会等との話合いの結果、こちらに出せなんて言われてやつた結果かと思いますが、併し原則的には参議院先議にしております。極く例外じやないかと思います。
○小笠原二三男君 まあ必ずしも我々の見たところそうでもないようですが……。次に会期の問題に絡んで来るわけですが、例えば今回会期を何日か延長と、延長になつたから、又政府では延長前の会期中には出すことのできなかつた二十の案件のうちの二つ以外に、準備のできたものは出して来るというようなことであると、又これは問題が別になつて来るのでありますが、この点さつきのお話もありましたが、もう少しはつきりお伺いしたいと思います。
○政府委員(岡崎勝男君) 只今のところは、若し延期になれば一つだけ法案を考えております。これは両院共に、関係委員会で希望しておられる事業者団体法等の改正の法案なんですが、これは我々のほうに関係の委員会からの非公式の申入ですが、政府が出さなければ議員提出で出す、どうだと言つて来ておられる、そこでこれも間に合うか、間に合わないか、私のほうは一応諦めておつたのですが、そういうような話もありますので、若し余裕があつて間に合えば、委員会の希望もありますので、仮に継続審議せざるを得なくても、とにかく出したい、こう思つておるのが一件ありますが、それ以外は今のところ会期延長したからと言つて出そうという考えはないのであります。
○委員長(山田佐一君) 官房長官に対しての御質疑はもうありませんか。
○小笠原二三男君 自由党さんのほうでは一昨日来の話で以て、本日は会期延長十日間というような御意見でしたが、こういうふうにまあ事を運ぶことについて、私たちも協力して来ておる立場から異論はないのです。併しそこで反省してもらいたいことは、国会の初めにおいてこういう事態のあることは再三我々から口をすつぱくして申上げておることなんです。それを皆さんのほうで衆議院のほうと或いは政府と御連絡の上、これでよろしいということで突つ張り合い、私たちは五十日ということを従来話をしておるけれども、それで済むということで我々としては同調したわけなんです。ところが御覽のように、参議院のほうに本審査がかかつて来ておるのは、先週の後半から漸く本審査の法案がかかつて来ておる、予備審査の法案でさえも最近出ておるものがある。こういう状態で会期延長なしに済むということはあり得ないので、これはやつぱり政府部内に対する与党の鞭撻が足りない。特に参議院のほうで、やつぱり参議院の運営を与党として十分うまくやつて行こうという考え方からして、皆さんがたのほうの、政府に対する鞭撻の仕方が足りない。一にかかつてこの会期の延長の問題は政府並びに与党に責任があると私たちは言わなければならんと思うのです。この点をはつきり皆さんがたもお考えになつて頂いて、今後会期をきめる場合に、二日か三日或いは一週間ぐらいのところをこま切りにして、それぞれ野党の要望というものを一概に封じてしまつて、そうしてあとでこういう事態にならないように、やはりこういう点はもう少し打割つた話を以て、しつかりした見通しの上に立つて決定してもらうように、与党の皆さんがたに十分反省を求めると共に、要望します。そうでない限りは会期延長の問題について何日にするかというようなことには必ずしも同調したくない。これを絡んだと言うなら絡んだと考えられて差支えない。
○中川幸平君 小笠原君のお話御尤もですけれども、議案の件数と、又通常国会との期間の関係から、まあ四十日ぐらいで一つ仕上げてもらいたいというところから協調しておるわけなんですが、事今日になつて十日間と言われるのを、それを短縮願つたところで、予算、人事、内閣委員会等の審議ができんということなら止むを得んので、どうか議長においても、委員長においても、両委員会の意思を汲んで、十日間延ばすのだから、どうかそのうちに仕上げてもらいたいということを伝えてもらつて、とにかく十日間延長に協力してもらいたいと思います。
○小笠原二三男君 だから協力しておるのだから、私の申上げることは御尤もであると言うなら、はつきり御尤もであると言つてもらいたい。そこでいつでも自由党さんのほうでは、私たちが十日と言うと一週間というふうにこま切れにして来るのが常套的なやり方だつたわけなんですが、一つ一週間ぐらいでどうです。
○委員長(山田佐一君) 小笠原さんに申上げますが、過去の実績に鑑みまして、今度は自由党のほうも野党の小笠原君の言うことを呑みますから、今度は再び会期の延長にならないように一つ御協力願いまして、今回の十日間で御異議ないようですから、さようきめまして、各委員会を督励いたしまして、再び会期の延長にならないように、この期間内にすべての議案の終了せられんことを望みます。
○小笠原二三男君 委員長の考えもよくわかるが、これは野党側の要望によつてこういうふうになつたなどということではけしからん話なのであつて、あなたたちのほうで一応にも二応にも形式を立てて、こういう事態になつたことに対して尤もであるというお考えになつたのだから、だから本日は改めて形式上はあなたがたのほうから懇請する形を以て会期延長のことを出してもらいたい。それによつてこつちで受け答えするということでないと恰好が付かない。
○中川幸平君 小笠原君の言われることは御尤もで、さようなことで私のほうから特に発言を求めて十日間延長というお願いをしたわけでありますから……。
○小笠原二三男君 それでは先ほどの官房長官のおつしやるように、二十件の未提出の準備せられつつある案件がありますが、そのうちの三つの案件については或いは出すかも知れない。他は出す意思は今のところないということですが、他のものは出さないという條件を以て、決して会期延長に便乘して逐次思い付いた法案を出して来ないという條件を以て、会期延長十日間に賛成いたします。与党においてもこの点は十分政府側に連絡して、又混乱しないように願いたい。
○委員外議員(岩間正男君) 与党側のたつての懇請だから、これはまあ了承せざるを得ないと考えるのですが、我我としては予算の審議なんか、委員長から話があつたけれども、むしろもう少し時間を……、十五日くらいの延長は必要だというふうに予算委員会では考えらおりますが、委員長もさように話されておるので、そういう懇請をこの際呑みがたきを呑んで賛成します。
○菊川孝夫君 今委員長の、各委員会を督励してと言われましたが、委員会でも一生懸命やつているんだけれども、いつも政府の出席が悪いために遅れているのだから、政府を督励するよように与党側のほうも一つ御努力願うようにされたい。特に大蔵大臣あたりの出席は悪いんですからね。
○委員長(山田佐一君) かしこまりました。政府にもせいぜい督励いたします。
 それでは十日と決定いたしました。そうして議長から衆議院のほうへ御連絡を正式にお願いいたします。
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○委員長(山田佐一君) それから明日の本会議は開くということに御承認を得まして御異議ございませんか。
○委員長(山田佐一君) それではさよう決しました。
○委員長(山田佐一君) 次に、請願及び陳情書の取扱いに関する件を議題に供します。
○参事(河野義克君) 請願が出まして、その内容が現在国会に提出されている法律案と関係のあるものにつきましては、従来初期のときから、衆議院におきましても、貴族院におきましても、又新らしい国会になりまして、両院ともその法律案の審議が決定いたしましてから、その請願の審議をする。つまり委員会におきましては、法律案の可決、否決或いは修正可決という態度がきまるまで請願の審議は見合わして置きまして、法律案の審議の態度によつて請願の態度をきめて行く。こういうあうにしておつたわけでありまして、そうでございませんと、請願に対する参議院の態度と、法律案に対する参議院の態度が異なることになつて、おかしい事態が生ずることになるわけであります。それで第五国会におきましても、常任委員長懇談会におきまして、当時政府整理の問題が問題になつておつたのでありますが、そういうことに関する請願及び陳情の取扱いについては、その関係の法律案が、定員法が決定するまではその請願及び陳情の審査は見合わせるというふうにお話合いになつて実行しておつたわけでありますが、最近退職所得に対する課税免除の請願等が出まして、これに関しまして、所得税法の臨時特別に関する法律案第十八條の中には、課税免除じやなくして、課税軽減に関しての規定があるわけでありまして、法律案と請願とが同一の事柄について異なる狙いを持つているわけでありますが、その場合には請願の審査を先にしますと、先ほど申しましたような、参議院の態度があらかじめ固定してしまうという例もございますので、従来の両院の先例通り、関係の法案が出ております場合には、法案の審査を持つて請願の審査をするというふうに、この際改めて御確認をお願いしたいと思います。若しそういうことになるとしますれば、各委員長にもその旨を改めてお願いを申上げたいと思つておりますので、一つその確認を願います。
○小笠原二三男君 もう一度要点として……理由はどうでもいいが、結論をはつきりおつしやつて下さい。
○参事(河野義克君) 国会において審議中の議案に関係する請願につきましては、該請願の審査は、その議案の審査が終了するまで延期する、その決定があつてから請願の審査をする、こういうふうに御決定願いたいと思います。
○委員長(山田佐一君) 只今の議事部長の報告通り決しまして御異議ありませんか。
○委員長(山田佐一君) 御異議ないものと認めます。さよう決しました。
○委員外議員(岩間正男君) 請願に関連しまして、会期延長が決定されたのですが、この前十日で打切になつたが、これは手続上どうなんですか。今あとでそういう請願が来ておるのですが、若し間に合えばもう少し今度会期延長に伴なつて何日まではこれを認める、こういう方法はどうですか、議事部長に伺いたい。
○参事(河野義克君) その点は御尤もなお申出でございますが、明日本会議で可決して十日ということになるのでありまして、今週の水曜日に今度文書表を出して、次のが来週になりまして、委員会に付託するのが十日間延長しても、最後のもう一回文書表を出すとすると、会期満了の三四日前になるわけでありまして、従来そういう時期に委員会に付託いたしますと、委員会のほうでは、こういう時期に請願を付託されるのは非常に困るということから、請願の締切ということをお願いしておつたわけでありまして、次の通常国会がまだ甚だしく先のことでございますれば、なおいろいろのことを考えて見ようということで、請願課ともいろいろ話したのでございますが、次の通常国会がもう間近でございますので、今度出ましたものは、通常国会に出たものとして処理させて頂く、こういうことにいたしまして、一応の締切はこのままにして頂く。これは衆議院の処理工合とも相談した結果でありますが、そういう工合にお願いしたいと思つて……。
○委員外議員(岩間正男君) その請願の中には、通常国会では時効にかかるような案件もあるわけです。そういう意味で、ここで若し処置できれば一応締切つたあとではあるけれども、何とか方法はないでしようか。何とか取上げて頂きたい。
○参事(河野義克君) 只今の説明で違つた点もありますので、訂正いたしますが、十五日で文書表を出して、もう一回出すことになりますので、もう一回出しますと、二十二日に出すそうであります。それで十日間この会期を延長すれば二十八日でございますので、ここの範囲内でそういうふうに延ばすことはよろしいかと思いますが、ただ衆議院議員のかたがたから、請願を成るべく最後まで扱つてもらいたいというので、一方これを委員会に付託しますと、こういう土壇場になつて付託することはけしからんということで非常なお怒りを受けるのであります。それでその調整として適当な時期に打切つておつたわけでありますが、この運営委員会で特段のそういうお話合いになりまして、十日間延長になつて以上は、今回はこうしてもらいたいということでありますれば、委員会等にもお願いいたしまして、なお一回付託することができようかと思います。
○委員外議員(岩間正男君) それでは具体的に二十日ぐらいまで手続にあまり支障のないように認めてもらいたい。二十日まで、二十日一ぱい……。
○委員長(山田佐一君) それでは岩間さん十九日では……。
○委員外議員(岩間正男君) いいでしよう。
○委員長(山田佐一君) それでは十九日まで請願、陳情を受付けるということにいたしまして御異議ございませんか。
○委員長(山田佐一君) それでは御異議ない……。
○小笠原二三男君 只今の十九日というのは根拠のあることですか、事務手続上のことですか、ただ思いつきのことですか。そんなことを言われて、はあ、そうですかときめるわけにはいかんよ。
○参事(河野義克君) つまり各議員が紹介された請願が出て参りますと、その要旨を請願文書表という報告摘録で、その請願文書表を印刷して、印刷ができたときに委員会に付託するわけでございます。それでその委員会に付託する時期が甚だしく遅くなりますと、委員会の審査が非常に困るという問題が出て参りますので、その印刷期間とか、締め切りましてから、文書表を作る期間とかいうものを従来の実績からあれしまして、十八日が日曜でありますので、十九日の月曜日に皆さんにお出し願つて、九日に出るものならば、それを文書表を印刷して、委員会に甚だしく御迷惑のかからないようなときに付託しようという、こういう手順から出したものでございます。
○小笠原二三男君 さつきの御説明では二十二日ということを言われておりますが、それは何ですか。
○参事(河野義克君) 十九日に締め切りまして、皆さんからたくさん出て参りましたものを文書表に要旨をとつて、その文書表に収録して、それを印刷して文書表を出するので二十二日になる、その文書表ができたときに委員会に付託する、こういう恰好になります。
○小笠原二三男君 私くどいことを申上げておるようですが、請願の問題は国民全体の問題なんですから、請願の受付が延期になるということになるならば、新たに請願して来るだけの余裕と自由があるようにするのがいいんじやないかと思う。それをただ議員の一部が持つているものを今出したいから、一日なり二日なりちよつと延ばしてくれというだけのことで、ここの議運できめても、月曜までということになれば、日曜日を挾んでの三日しかないわけです。そういうような点を考えて、余り便法的な扱いについては私は必ずしも賛成しない。若しも尊重すべきものであるならば、委員会の審査上困ると言いましても、会期は十日延長になつているのですから、従つて二十日なら二十日とか、会期延長は十日だから、十日の半分の五日間残すというように、思い付でなくやるような、十分意思の通ずるようなふうにきてめ延期をしたほうがいいのではないか、こういう意味合いでお尋ねしておつたわけであります。
○委員長(山田佐一君) これは請願陳情の受付は幾日で締切つてあるのですか。八日前に締切つたわけですね。
○参事(河野義克君) 今の委員長のお尋ねは、いつもは十日前に締切つているわけであります。今度は特に八日前までやろうということで、土曜日が八日前であつたわけでしたので、八日前に締切りということで決定になつております。
○小笠原二三男君 そのまま延ばせば二十日ということで筋が通る。
○参事(河野義克君) 要するに規則によりまして文書表を毎週一回出しておりまして、一週間の定日に出しておりますので、その関係で申上げたわけであります。それから先ほど小笠原さんからいろいろお話がありましたわけでありますが、本旨としてそういう便宜的なことであれするということは如何かと私どもも思いまして、今度のことにつきましては、通常国会も次にすぐ迫つておるということで、特段に延さないで処理して頂きたいと思つておりましたが、岩間さんからああいうお話もありましたので、それがこの委員会全体の御意向でありますれば、できるだけ遅くまで、委員会の御趣旨に副いたい、そういうふうにお答えをしたわけであります。
○鈴木直人君 会期延長のためにまだ残つているのが、整理されるべきものが少しあるぐらいでありましようし、勿論これから出すのもあるでしようけれども、今までとは違うのだから、事務的には二十日にしてもそう困難はないのじやないですか、二十二日に出すとすればですね。それを我慢してもらつて、二十日ということにしてもらつたらどうですか。
○委員長(山田佐一君) それでは二十日でいいそうですから、それでは二十日まで受付けるということに決定いたします。
○事務総長(近藤英明君) なお只今お手許に刷り物をお配りいたしましたのはベース・アツプに関連いたします議員歳費の値上げ、秘書の給料値上げ、及び郵便料の値上げに伴う議員の郵便手当の値上げの案であります。これは現在衆議院のほうで関係方面の手続を現在進めておりますので、こちらのほうにあらかじめお配りしておいてもらいたいという希望に従つてお配りした次第でございます。
○委員長(山田佐一君) それでは本日はこれを以て散会いたします。
   午前十一時五十四分散会