第013回国会 懲罰委員会 第6号
昭和二十七年七月二十九日(火曜日)
   午後四時三十九分開会
  ―――――――――――――
 出席者は左の通り。
   委員長     一松 政二君
   理事
           小野  哲君
           森崎  隆君
   委員
           城  義臣君
           宮本 邦彦君
           杉山 昌作君
           小林 亦治君
           松原 一彦君
  ―――――――――――――
  本日の会議に付した事件
○議員岩間正男君、兼岩傳一君、三輪
 貞治君、鈴木清一君、江田三郎君、
 岡田宗司君、栗山良夫君、中田吉雄
 君、水橋藤作君、河崎ナツ君、高田
 なほ子君、小笠原二三男君、木下源
 吾君、島清君、梅津錦一君、菊川孝
 夫君、吉田法晴君懲罰事犯の件
○継続審査要求の件
  ―――――――――――――
○委員長(一松政二君) それでは只今から本日の会議を開きます。
 昨日本委員会にかかつておりまする懲罰事犯につきまして、この取扱い方について、いろいろ各会派及び党内の一応御意見をおまとめを願う御了解の下に、今日まで過ごして来たわけでありますが、会期もあますところあと一日でございまして、いろいろな理由で、この審査が意のごとく進んでいないのです。で、あますところあと会期は一日でございますから、これを如何ように取扱いますかにつきまして、皆さんの忌憚のない御意見を承わりたいと思うのです。どうか御意見のおありのかたは御発言を願いたいと存じます。
○小野哲君 私の意見を述べたいと思いますが、懲罰委員会としては、できるだけ慎重且つ公正の態度をもつて処理に当つて参りたいというので、今日まで来たわけであります。当初委員各位の間でも、さような心組で進みたいというような御意見も出ておつたような次第でありまして、できるならばこの会期中に結末をつけたいというのも又私どもの希望であつたわけであります。只今委員長からのお話もありましたように、会期も明日一日というふうに、極めて切迫した段階になつておりますし、なお又懲罰委員会としても、慎重を期して審議調査をして行くということも、これ又必要なことでありますので、この辺の事情をかれこれ勘案いたしまして、慎重を期する意味において、又お互いが円滑な審議を更に進めて行くという意味から申しまして、継続して審査をするというお取計らいを願うということが、この際やむを得ないことでありますが、適当ではなかろうか、かように思いますので、私の意見を申上げまして、委員長からそれぞれ各位の御意見のお聞きとりを願いたいと思います。
○小林亦治君 当該国会の案件は、その会期中に全部処理するというのが大原則でありまして、継続という場合は極く稀な例外というのが国会法の建前であると存じますので、でき得べくんば今会期中に松原さんがおつしやつたような結論を得られれば、これに越したことはないのであります。先ほど来のお話のように、懲罰主義を建前とした緊張性を持つておらない限り、やはり冷却期間といいますか、そういうものを期待しながら、次の国会までというような議論には、私もまあ不承々々ではありますが、了解ができますので、明日の会期末の最終日に処理ができないとするならば、今申上げたような言質を頂くというようなさし出がましいことではなくて、十分この政治的な含みを残しながら、継続ということにはこれは賛成しておきます。
○城義臣君 只今まで、小野、小林両委員から御意見が出ましたが、私も自由党という立場で、この間の申合せのように、会派に帰りまして皆の意向をとりまとめるようにいたしたのでありますが、当委員会の当初の懇談会等でも、大体の今後の委員会の運営をどういうふうにやるかという打合せをいたしました際にも、事いやしくも同僚の人であるし、いささかも感情に走るようなことなく、最も参議院らしく公正に、フエアーに、そしてこれをできるだけ速かに円滑に片付けたいというようなお互いの精神決議と申しますか、そういう意味合で参りました点等も併せてお話をして参りましたのですが、結論は、今申上げたような慎重公正を期するという意味から参りますというと、成るべく速かにやるという当初の計画でありましたけれども、明日一日となりました今日では、継続審議も止むを得ないのではないかというようなことに大体今みんなが申しておりますので、只今小林さんのお話もございましたが、私どもはそういう意味で、速かに今会期中に終らなかつたのは残念でありますけれども、慎重を期し、且つ公正に、而も円満に、国民に対しても立派にできるようにいたしたいと思いますので、そういう趣旨で継続に賛成をいたす次第でございます。
○松原一彦君 私は、やはり懲罰事犯の性質は、早く処理しないというと、その人の身分が次の表決にも影響するというものでありますから、成るべくその国会中において処理するということにいたしたいとかねて思つております。併し今回の被懲罰者は、十七名の多数に上つておる。従来のごとき、一人か二人の言動についての判決ならば、これは極めて短時日にでき得るが、多数の中から十七人も御指名になつたところに非常に困難が伴つて来る。これは、いやしくも事国会議員という国民代表の身辺の行動に対する懲罰でありますから、念を入れてやらなければならないことは当然であります。で、若しその純理から言いますというと、十七人の審判ということになりますれば、これは到底この国会では終りません。若し委員長がどこまでも罪を憎んで人を憎まず、今後の戒めをするという、そういう意味において慎重を期しておやりになるということであるならば、私も継続審議に賛成いたします。どうか十二分に慎重に御審議の上に、極めて適正な結果の得られまするように切望するものでございます。
○委員長(一松政二君) それでは大体皆さんの御意見も一致しておられるので、できるだけ速かにではあるが、且つ慎重を期したいと、甚だ残念ではあるが、継続審議も止むを得ないという御意見のように伺つたのでありますが、ここで明日一ぱいの会期でございますから、今日中に若し継続審査の皆さんの御承認がありますれば、一応委員長としては、継続審査要求書を提出しておきたいと考えるわけでありますが、継続審査要求書を提出することに御賛成のかたの御挙手を願いたいと思います。
   〔賛成者挙手〕
○委員長(一松政二君) 全員一致と認めます。それではさように決定いたします。
 一応念のために、継続審査要求書を朗読いたします。
 一、審査事件。議員岩間正男君、兼岩傳一君、三輪貞治君、鈴木清一君、江田三郎君、岡田宗司君、栗山良夫君、中田吉雄君、水橋藤作君、河崎ナツ君、高田なほ子君、小笠原二三男君、木下源吾君、島清君、梅津錦一君、菊川孝夫君、吉田法晴君懲罰事犯の件。
 一、理由、本委員会は目下右の件に関し審査を進めているが、この審査はその性質上慎重なる審議を必要とし、到底本会期中に終了せしめることは困難であるので、閉会中もなお継続して審査を行いたい。
  右本委員会の決議を経て、参議院規則第五十三条により要求する。
  昭和二十七年七月二十九日
     懲罰委員長 一松 政二
   参議院議長佐藤尚武殿
 こういう案でございます。これを承認することに御異議ございませんでしようか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(一松政二君) それじや御異議ないと認めまして、さようの手続をふむことにいたします。
 それでは本日はこれにて散会いたします。
   午後四時五十三分散会