第016回国会 本会議 第2号
昭和二十八年五月十九日(火曜日)
   午前十一時四十六分開議
    ━━━━━━━━━━━━━
 議事日程 第二号
  昭和二十八年五月十九日
   午前十時開議
 第一 議長の選挙(前会の続)
 第二 副議長の選挙
 第三 議席の指定
 第四 常任委員の選任
 第五 常任委員長の選挙
 第六 会期の件
 第七 内閣総理大臣の指名
    ━━━━━━━━━━━━━
○事務総長(近藤英明君) 諸般の報告は朗読を省略いたします。
     ―――――・―――――
○事務総長(近藤英明君) これより本日の会議を開きます。
 日程第一、議長の選挙。(前会の続)
 昨日の投票は、執行中に午後十二時となり、無効となりましたので、これより改めて議長の選挙を行います。
 念のため申上げますが、投票は無名投票でございます。お手許に配付してございます白色の単記無名投票用紙に被選挙人の氏名を御記入の上、白色の木札の名刺と共に、順次御登壇の上、御投票を願います。氏名点呼を行います。
   〔参事氏名を点呼〕
   〔投票執行〕
○事務総長(近藤英明君) 宇垣一成君から、足痛により登壇することが困難のため、投票の投函を参事に委託いたしたいとの申出がございました。これを許可いたします。
   〔参事投票代行〕
○事務総長(近藤英明君) 投票漏れはございませんか……投票漏れはないと認めます。投票箱閉鎖。
   〔投票箱閉鎖〕
○事務総長(近藤英明君) これより開票いたします。投票を参事に点検いたさせます。
   〔参事投票及び名刺を計算、投票を点検〕
○事務総長(近藤英明君) 投票の結果を報告いたします。
 投票総数二百二十九票、名刺の数もこれと符合いたしております。本投票の過半数は百十五票でございます。
 河井彌八君 百三十三票
   〔拍手〕
 松野鶴平君 九十五票
   〔拍手〕
 白票 一票
 よつて河井彌八君が議長に当選せられました。(拍手)
    ―――――――――――――
 議長選挙投票者氏名
   河野 謙三君  佐藤 尚武君
   高良 とみ君  小林 武治君
   小林 政夫君  楠見 義男君
   岸  良一君  北 勝太郎君
   上林 忠次君  河井 彌八君
   加藤 正人君  片柳 眞吉君
   梶原 茂嘉君  柏木 庫治君
   加賀山之雄君  奥 むめお君
   井野 碩哉君  石黒 忠篤君
   飯島連次郎君  赤木 正雄君
   山川 良一君  森田 義衞君
   森 八三一君  村上 義一君
   宮城タマヨ君  溝口 三郎君
   三木與吉郎君  三浦 辰雄君
   前田  穰君  前田 久吉君
   廣瀬 久忠君  林   了君
   早川 愼一君  野田 俊作君
   西田 隆男君  中山 福藏君
   豊田 雅孝君  常岡 一郎君
   土田國太郎君  田村 文吉君
   館  哲二君  竹下 豐次君
   高瀬荘太郎君  高木 正夫君
   新谷寅三郎君  松岡 平市君
   横川 信夫君  雨森 常夫君
   青山 正一君  中川 幸平君
   伊能 芳雄君  青柳 秀夫君
   高野 一夫君  西川彌平治君
   石井  桂君  井上 清一君
   剱木 亨弘君  川口篇之助君
   吉田 萬次君  佐藤清一郎君
   関根 久藏君  森田 豊壽君
   谷口弥三郎君  宮本 邦彦君
   長島 銀藏君  長谷山行毅君
   瀧井治三郎君  木村 守江君
   大矢半次郎君  石川 榮一君
   岡崎 真一君  松本  昇君
   石原幹市郎君  植竹 春彦君
   岡田 信次君  安井  議君
   大谷 瑩潤君  一松 政二君
   深水 六郎君  西郷吉之助君
   古池 信三君  北村 一男君
   寺尾  豊君  左藤 義詮君
   中山 壽彦君  中川 以良君
   山藤 勝見君  吉野 信次君
   重宗 雄三君  大屋 晋三君
   津島 壽一君  大達 茂雄君
   青木 一男君 大野木秀次郎君
   愛知 揆一君  宮田 重文君
   小津久太郎君  宮澤 喜一君
   大谷 贇雄君  榊原  亨君
   高橋  衛君  横山 フク君
   西岡 ハル君  重政 庸徳君
   田中 啓一君  鹿島守之助君
   木内 四郎君  藤野 繁雄君
   近藤 信一君  石村 幸作君
   小滝  彬君  秋山俊一郎君
   入交 太藏君  高橋進太郎君
   仁田 竹一君  松平 勇雄君
   永岡 光治君  加藤 武徳君
   上原 正吉君  郡  祐一君
   山本 米治君  西川甚五郎君
   小野 義夫君  徳川 頼貞君
   藤田  進君  平井 太郎君
   川村 松助君  堀  末治君
   白波瀬米吉君 池田宇右衞門君
   島津 忠彦君  湯山  勇君
   松野 鶴平君  小林 英三君
   草葉 隆圓君  泉山 三六君
   黒川 武雄君  石坂 豊一君
   井上 知治君  岩沢 忠恭君
   栗山 良夫君  木下 源吾君
   秋山 長造君  阿具根 登君
   岡  三郎君  小松 正雄君
   大倉 精一君  河合 義一君
   亀田 得治君  白井  勇君
   竹中 勝男君  清澤 俊英君
   成瀬 幡治君  小林 亦治君
   森下 政一君  小酒井義男君
   佐多 忠隆君  重盛 壽治君
   江田 三郎君  田畑 金光君
   秋澤 兼人君  高田なほ子君
   安部キミ子君  矢嶋 三義君
   岡田 宗司君  山口 重彦君
   堂森 芳夫君  吉田 法晴君
   中田 吉雄君  藤原 道子君
  小笠原二三男君  菊川 孝夫君
   若木 勝藏君  山田 節男君
   東   隆君  内村 清次君
   松本治一郎君  三橋八次郎君
   荒木正三郎君  羽生 三七君
   野溝  勝君  三木 治朗君
   山下 義信君  加藤シヅエ君
   永井純一郎君  加瀬  完君
   木村禧八郎君  堀  眞琴君
   須藤 五郎君  戸叶  武君
   團  伊能君  本林 太一君
   宇垣 一成君  鮎川 義介君
   赤松 常子君  田中  一君
   最上 英子君  石川 清一君
   後藤 文夫君  三好 英之君
   曾祢  益君  松永 義雄君
   武藤 常介君  寺本 広作君
   木村篤太郎君  野本 品吉君
   市川 房枝君  八木 秀次君
   村尾 重雄君  井村 徳二君
   紅露 みつ君  八木 幸吉君
   三浦 義男君  白川 一雄君
   相馬 助治君  天田 勝正君
   有馬 英二君  松浦 定義君
   菊田 七平君  長谷部ひろ君
   千田  正君  上條 愛一君
   松浦 清一君  棚橋 小虎君
   鶴見 祐輔君  一松 定吉君
   苫米地義三君  松原 一彦君
   鈴木  一君
     ―――――・―――――
   〔相馬助治君発言の許可を求む〕
○事務総長(近藤英明君) 相馬君、何でございますか。
○相馬助治君 動議提出です。
○事務総長(近藤英明君) どうぞ。
○相馬助治君 私は、この際、動議を提出いたします。暫時休憩せられんことの動議を提出いたします。
○小笠原二三男君 只今の相馬君の動議に賛成いたします。(「賛成」「反対」と呼ぶ者あり)
○事務総長(近藤英明君) 相馬君の休憩すべしとの動議の採決をいたします。
 相馬君の動議に賛成の諸君の起立を求めます。
   〔賛成者起立〕
○事務総長(近藤英明君) 過半数と認めます。よつて相馬君の動議は可決せられました。
 暫時休憩いたします。
   午後零時八分休憩
     ―――――・―――――
   午後二時七分開議
○事務総長(近藤英明君) 休憩前に引続き、これより会議を開きます。
 日程第二、副議長の選挙を行います。
 念のため申上げますが、投票は無名投票でございます。お手許に配付してございます白色の単記無名投票用紙に被選挙人の氏名を御記入の上、白色の木札の名刺と共に、順次御登壇の上、御投票を願います。氏名点呼を行います。
   〔参事氏名を点呼〕
   〔投票執行〕
○事務総長(近藤英明君) 投票漏れはございませんか……投票漏れはないと認めます。投票箱閉鎖。
   〔投票箱閉鎖〕
○事務総長(近藤英明君) これより開票いたします。投票を参事に点検させます。
   〔参事投票及び名刺を計算、投票を点検〕
○事務総長(近藤英明君) 投票の結果を報告いたします。
 投票総数二百三十六票、名刺の数もこれと符合いたしております。本投票の過半数は百十九票であります。
 重宗雄三君 百三十六票
   〔拍手〕
 羽生三七君 五十一票
   〔拍手〕
 棚橋小虎君 二十七票
   〔拍手〕
 松原一彦君 十七票
   〔拍手〕
 竹下豐次君 二票
 館 哲二君 一票
 松野鶴平君 一票
 三木治朗君 一票
 よつて重宗雄三君が副議長に当選せられました。(拍手)
    ―――――――――――――
 副議長選挙投票者氏名
   河野 謙三君  佐藤 尚武君
   高良 とみ君  小林 武治君
   小林 政夫君  楠見 義男君
   岸  良一君  北 勝太郎君
   上林 忠次君  河井 彌八君
   加藤 正人君  片柳 眞吉君
   梶原 茂嘉君  柏木 庫治君
   加賀山之雄君  奥 むめお君
   井野 碩哉君  石黒 忠篤君
   飯島連次郎君  赤木 正雄君
   山川 良一君  森田 義衞君
   森 八三一君  村上 義一君
   溝口 三郎君  三木與吉郎君
   三浦 辰雄君  前田  穰君
   前田 久吉君  廣瀬 久忠君
   林   了君  早川 愼一君
   野田 俊作君  中山 福藏君
   豊田 雅孝君  常岡 一郎君
   土田國太郎君  田村 文吉君
   館  哲二君  竹下 豐次君
   高瀬荘太郎君  新谷寅三郎君
   島村 軍次君  松岡 中市君
   横川 信夫君  雨森 常夫君
   青山 正一君  中川 幸平君
   伊能 芳雄君  青柳 秀夫君
   高野 一夫君  西川彌平治君
   石井  桂君  井上 清一君
   剱木 亨弘君  川口爲之助君
   吉田 萬弐君  酒井 利雄君
   佐藤清一郎君  関根 久藏君
   森田 豊講君  谷口弥三郎君
   宮本 邦彦君  長島 銀藏君
   長谷山行毅君  杉原 荒太君
   瀧井治三郎君  木村 守江君
   大矢半次郎君  石川 榮一君
   岡崎 真一君  松本  昇君
   石原幹市郎君  植竹 春彦君
   岡田 信次君  安井  謙君
   大谷 瑩潤君  一松 政二君
   深水 六郎君  西郷吉之助君
   古池 信三君  北村 一男君
   寺尾  豊君  左藤 義詮君
   中山 壽彦君  中川 以良君
   山縣 勝見君  吉野 信次君
   重宗 雄三君  大屋 晋三君
   津島 壽一君  大達 茂雄君
   青木 一男君 大野木秀次郎君
   愛知 揆一君  宮田 重文君
   小津久太郎君  宮澤 喜一君
   大谷 贇雄君  榊原  亨君
   高橋  衛君  横山 フク君
   西岡 ハル君  重政 庸徳君
   田中 啓一君  鹿島守之助君
   木内 四郎君  藤野 繁雄君
   近藤 信一君  石村 幸作君
   小滝  彬君  秋山俊一郎君
   入交 太藏君  高橋進太郎君
   仁田 竹一君  松平 勇雄君
   永岡 光治君  加藤 武徳君
   上原 正吉君  郡  祐一君
   山本 米治君  西川甚五郎君
   小野 義夫君  徳川 頼貞君
   藤田  進君  平井 太郎君
   川村 松助君  堀  末治君
   白波瀬米吉君 池田宇右衞門君
   島津 忠彦君  大和 与一君
   湯山  勇君  松野 鶴平君
   小林 英三君  草葉 隆圓君
   泉山 三六君  黒川 武雄君
   石坂 笠一君  井上 知治君
   岩沢 忠恭君  栗山 良夫君
   木下 源三君  秋山 長造君
   阿具根 登君  岡  三郎君
   小松 正雄君  大倉 精一君
   河合 義一君  亀田 得治君
   久保  等君  白井  勇君
   竹中 勝男君  清澤 俊英君
   成瀬 幡治君  小林 亦治君
   森下 政一君  小酒井義男君
   佐多 忠隆君  重盛 壽治君
   江田 三郎君  小林 孝平君
   田畑 金光君  松澤 兼人君
   森崎  隆君  高田なほ子君
   安部キミ子君  矢嶋 三義君
   三輪 貞治君  岡田 宗司君
   山口 重彦君  堂森 芳夫君
   吉田 法晴君  中田 吉雄君
   藤原 道子君 小笠原二三男君
   菊川 孝夫君  若木 房藏君
   山田 節男君  東   隆君
   内村 清次君  松本治一郎君
   三橋八次郎君  荒木正三郎君
   羽生 三七君  野溝  勝君
   千葉  信君  三木 治朗君
   山下 義信君  加藤シヅエ君
   永井純一郎君  加瀬  完君
   木村禧八郎君  須藤 五郎君
   戸叶  武君  平林 太一君
   宇垣 一成君  鮎川 義介君
   赤松 常子君  田中  一君
   最上 英子君  石川 清一君
   後藤 文夫君  三好 英之君
   曾祢  益君  松永 義雄君
   深川タマヱ君  武藤 常介君
   寺本 広作君  木村篤太郎君
   野本 品吉君  市川 房枝君
   八木 秀次君  村尾 重雄君
   井村 徳二君  紅露 みつ君
   八木 幸吉君  三浦 義男君
   白川 一雄君  鈴木 強平君
   相馬 助治君  天田 勝正君
   有馬 英二君  堀木 鎌三君
   松浦 定義君  菊田 七平君
   長谷部ひろ君  千田  正君
   上條 愛一君  松浦 清一君
   棚橋 小虎君  鶴見 祐輔君
   一松 定吉君  苫米地義三君
   松原 一彦君  木島 虎藏君
   鈴木  一君
   〔事務総長近藤英明君議長河井彌八君を演壇に導く〕
   〔拍手起る〕
○事務総長(近藤英明君) 議長に当選いたされました河井彌八君を御紹介いたします。
   〔拍手起る〕
○河井彌八君 一言御挨拶を申上げます。私は図らずも本日参議院議長の重職を拝しました。私といたしまして真に光栄の至りでございます。又同時にみずから顧みまして甚だ恐縮に堪えません。私は、議長の職を行うに当りましては、憲法及び国会法を固く守りまして、そうして最も公平に正しく参議院の運営に努めたいと考えます。そうしてどうか国会特に参議院をして、真に国民から尊敬せられ信頼せられるものであるようにいたしたいと念願いたしております。或いは党争に耽り、或いはいろいろの掛引というようなことをば、できるだけそういうものをやめて頂いて明期な政治が日本に行われるようにいたしたいと考えております。(拍手)前議長の佐藤先生、又その前の松平先生、そういうかたも同様なお考えを以ちまして国家のために参議院において御尽瘁になつたと深く景仰いたしておるものであります。そのあとを継ぎまして、私自身を顧みますれば、甚だ浅学菲才、殊に老齢でありまして、この職に堪えるかどうかということを深く心配いたしております。願わくば議員諸君の強い御支持を得まして、又更に強い御是正を願いましてこの職責を尽したいと考えております。これが私の御挨拶であります。而してこの世上からの国民に対する私の誓いの言葉であります。(拍手)
   〔河井彌八君議長席に着く〕
     ―――――・―――――
   〔事務総長近藤英明君副議長重宗雄三君を演壇に導く〕
   〔拍手起る〕
○事務総長(近藤英明君) 只今副議長に当選いたされました重宗雄三君を御紹介申上げます。
   〔拍手起る〕
○重宗雄三君 図らずも当院の副議長に当選いたしまして感激おく能わざるものがございます。この上は公平無私、最善を尽して行きたいと存じまするが、何分にも浅学非菲のものでございます。どうぞ皆様方の御支援御鞭撻を賜わりまするようお願い申す次第であります。甚だ簡単でありますが御挨拶といたします。(拍手)
○議長(河井彌八君) 一松定吉君から発言を求められました。この際、発言を許します。一松定吉君。
   〔一松定吉君登壇、拍手〕
○一松定吉君 私は、慣例に従いまして皆様のお許しを得て、只今御当選に相なりました議長並びに副議長に対しましてお祝いの言葉を申述べたいと存じます。
 河井議長は、帝国大学を卒業せられまして官界に身を投じられ、宮内官或いは貴族院の書記官、或いは書記官長の栄職に着かれ、後、貴族院議員、参議院議員に御当選に相成りまして、温厚篤実の政治家として令名のあるかたであります。
 又、重宗君は、電気の学校を卒業せられた後、電気事業に努力せられて、幾多の貢献を残され、後、貴族院議員並びに参議院議員に選任せられた御経歴を持つておるかたでございます。
 これらの両君が我が参議院の正副議長として御就任相成りましたことは、私ども誠に欣快に堪えません。謹んでお祝いを申上げます。我が国の将来は多事多難、誠に難事業が横たわつておる際でございまするときに、この両君が正副議長として御就任相成りまして、国家のために御尽瘁賜わりますることは、誠に有難い仕合せでございますが、どうか両君ともますます御自重御自愛の上、国家のために御尽瘁相成り、この職責を全与せられますよう切にお願いを申上げます。甚だ簡単でございますが、これを以て御祝辞の言葉に代えます。
     ―――――・―――――
○議長(河井彌八君) 石坂豊一君から発言を求められました。この際、発言を許します。石坂豊一君。
   〔石坂豊一君登壇、拍手〕
○石坂豊一君 私は、満場諸君のお許しを得まして、前参議院議長佐藤尚武君、前参議院副議長三木治朗君の御両君に対して、本院を代表して御礼の言葉を申述べたいと存じます。
 御両君は我が政界におきまして実に練達堪能の方々でございまして、佐藤君は引続き二回本院の議長に当選せられまして、在職三年有余になられたのであります。又、三木治朗君は、これ又副議長に当選以来、引続き三年間御在職になつたのであります。御両君とも公平無私、至誠一貫、その職責に当られまして、我が国新憲法の実施後、年浅き参議院の運営について誠に好模範を示し、申し分のない職務の範を示されたのでございます。かかるが故に、国の内外より本院に対する信用を一しお高めたことと、我々は平素喜んでおつた次第であります。この点に対して、本院の議員一人として御両君の御功績に対して感謝をしておらない者はあるまいと存ずるのであります。任期満ちて今回御退任になつたのでございますが、今回の改選に際しまして、重ねて国民の信頼を得て御当選の栄を担われましたことは、当然の次第ではございまするが、誠に御同慶の至りに堪えない次第であります。私ども御両君がますます加餐自重せられまして、従来と変らず御親交を賜わらんことを、この機会にお願いをする次第であります。ここに御在職中の御功労に対して厚く御礼を申上げるために、一言簡単ながら感謝の言葉を捧げる次第であります。(拍手)
○議長(河井彌八君) 佐藤尚武君から発言を求められました。この際、発言を許します。佐藤尚武君。
   〔佐藤尚武君登壇、拍手〕
○佐藤尚武君 今回任期満ちまして退職するに当りまして、只今先輩石坂豊一君から私に対しまして身に余る過分なお言葉を頂戴いたしましたことは、心から御礼を申上げます。
 去る昭和二十四年十一月、初代松平議長が突然逝去されましたあとを受けまして、不肖私が議長に選任されましたことは、誠に私にとりまして大きな光栄であつたのでございます。爾来三年半、私は菲才の身を以ちまして、できるだけ公平に、且つ中正に、身分の職責を全うすべく努力して参つたものではございまするが、如何せん甚だしく足りない私でありますがために、数多き困難な問題に逢着いたしまして、或るときには、事志と違いまして、皆様方に非常な御迷惑をかけることになつたこともございまするし、又或る場合には皆様方の御不満を買い御批判を受けたこともございました。顧みまして、その点甚だしく至らなかつたことを痛感させられております。この機会に改めて皆様方の前にお詫びを申上げなければなりません。ただ私といたしましては、本心といたしまして、何ら偏頗なく又二心なく、できるだけ中正な道を歩んで行きたいという、そこに私の索志があつたのでございまして、結果はまずいことになつたかも知れませんけれども、考えはそこにあつたということを、皆様方におかれまして御了承を賜わりますならば、誠に私は感謝に堪えないところでございます。
 本日は我々の参議院にとりまして最も適任な議長並びに副議長が選挙されました。このお二方によりまして、この参議院の議事が極めて公正に運用されて行くということを信じて疑いません。お二方の御健康と御成功をお祈り申上げまして、この際、甚だ簡単でございまするが、只今の石坂君のお言葉に対する謝辞といたしますと同時に、又満堂の皆様方に対する御礼の言葉といたします。(拍手)
○議長(河井彌八君) 三木治朗君から発言を求められました。この際、発言を許します。三木治朗君。
   〔三木治朗君登壇、拍手〕
○三木治朗君 不肖三木治朗、任期中無事に大任を果させて頂きましたことは、ひとえに皆さん方の寛容のたまものと、厚く御礼を申上げる次第でございます。只今は又石坂君から過分なお言葉を頂戴いたしまして、感激に堪えないところでございます。今後は皆さん方の驥尾に付しまして、参議院使命の達成のために微力を尽して参りたいと考えております。どうぞよろしくお願い申上げます。有難うございました。(拍手)
○議長(河井彌八君) 日程第三、議席の指定。
 議長は、本院規則第十四条により、諸君の議席を只今御着席の通り指定いたします。
 これにて暫時休憩たします。
   午後二時四十五分休憩
     ―――――・―――――
   午後四時五十五分開議
○議長(河井彌八君) 休憩前に引続き、これより会議を開きます。
 この際、日程第四及び第五をあとに廻したいと存じますが、御異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(河井彌八君) 御異議ないと認めます。
○議長(河井彌八君) 日程第六、会期の件を議題といたします。
 昨日、衆議院議長から、会期を七十五日間とすることの協議を求められました。議長は、会期の件について議院運営委員会に諮りましたところ、本院といたしましても会期を七十五日間とすべきであるとの決定がございました。会期を七十五日間とすることに賛成の諸君の起立を請います。
   〔賛成者起立〕
○議長(河井彌八君) 総員起立と認めます。よつて会期は全会一致を以て七十五日間と決定いたしました。
     ─────・─────
○議長(河井彌八君) 日程第七、内閣総理大臣の指名を議題といたします。
 これより、本院規則第二十条により、内閣総理大臣に指名される者を定めるため、記名投票を行います。お手許に配付してありまする赤色の記名投票用紙に国会議員のうち一名を御記入の上、白色の木札の名刺と共に、順次御登壇の上、御投票を願います。氏名点呼を行います。
   〔参事氏名を点呼〕
   〔投票執行〕
○議長(河井彌八君) 投票漏れはございませんか……投票漏れないと認めます。投票箱閉鎖。
   〔投票箱閉鎖〕
○議長(河井彌八君) これより開票いたします。投票を参事に点検させます。
   〔参事投票及び名刺を計算、投票を点検〕
○議長(河井彌八君) 投票の結果を報告いたします。
 投票総数二百三十票、名刺の数もこれと符合いたしております。投票の過半数は百十六票でございます。
 吉田茂君百四十一票
   〔拍手〕
 鈴木茂三郎君 四十七票
   〔拍手〕
 河上丈太郎君 二十四票
   〔拍手〕
 重光葵君 十八票
   〔拍手〕
 只今報告をいたしましたところによりまして、吉田茂君を内閣総理大臣に指名することに御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(河井彌八君) 御異議ないと認めます。
 よつて本院は、吉田茂君を内閣総理大臣に指名することに決しました。(拍手)
    ─────────────
吉田茂君に投票した者の氏名次の通り。
   河野 謙三君  佐藤 尚武君
   小林 武治君  小林 政夫君
   楠見 義男君  岸  良一君
   北 勝太郎君  上林 忠次君
   加藤 正人君  片柳 眞吉君
   梶原 茂嘉君  加賀山之雄君
   奥 むめお君  井野 頂哉君
   石黒 忠篤君  飯島連次郎君
   赤木 正雄君  森田 義衙君
   森 八三一君  村上 義一君
   宮城タマヨ君  溝口 三郎君
   三木與吉郎君  三浦 辰雄君
   前田  穰君  廣瀬 久忠君
   林   了君  早川 愼一君
   野田 俊作君  西田 隆男君
   中山 福藏君  豊田 雅孝君
   常岡 一郎君  土田國太郎君
   田村 文吉君  館  哲二君
   竹下 豐次君  高瀬荘太郎君
   高木 正夫君  杉山 昌作君
   新谷寅三郎君  島村 軍次君
   松岡 平市君  横川 信夫君
   雨森 常夫君  青山 正一君
   中川 幸平君  伊能 芳雄君
   青柳 秀夫君  高野 一夫君
   西川彌平治君  石井  桂君
   井上 清一君  劍木 享弘君
   川口爲之助君  吉田 萬次君
   酒井 利雄君  佐藤清一郎君
   関根 久藏君  森田 豊壽君
   谷口弥三郎君  宮本 邦彦君
   長島 銀藏君  長谷川 行毅
   瀧井治三郎君  木村 守江君
   大矢中次郎君  石川 榮一君
   岡崎 真一君  松本  昇君
   石原幹市郎君  植竹 春彦君
   岡田 信次君  安井  謙君
   大谷 豊潤君  一松 政二君
   深水 六郎君  西郷 吉之助
   古池 信三君  北村 一男君
   手尾  豊君  左藤 義詮君
   中山 壽彦君  中川 以良君
   山縣 勝見君  吉野 信二君
   重宗 雄三君  大屋 晋三君
   津島 壽一君  大達 茂雄君
   青木 一男君 大野木秀二朗君
   愛知 揆一君  宮田 重文君
   小津久太郎君  宮澤 喜一君
   大谷 贇雄君  榊原  亨君
   高橋  衞君  横山 フク君
   西岡 ハル君  重政 庸徳君
   田中 啓一君  鹿児守之助君
   木内 四郎君  藤野 繁雄君
   石村 幸作君  小滝  彬君
   秋山俊一郎君  入交 太藏君
   高橋進太郎君  仁田 竹一君
   松平 勇雄君  加藤 武徳君
   上原 正吉君  那  祐一君
   山本 米治君  西川甚五郎君
   小野 義夫君  徳川 頼貞君
   平井 太郎君  川村 松吉君
   堀  末治君  白波瀬米吉君
  池田宇右衞門君  島津 忠彦君
   松野 鶴平君  小林 英三君
   草葉 隆圓君  泉山 三六君
   黒川 武雄君  石坂 豊一君
   井上 知治君  岩沢 忠恭君
   後藤 文雄君  三好 英之君
   木村篤太郎君  野本 品吉君
   白川 一雄君  鈴木 強平君
   木島 虎藏君
鈴木茂三郎君に投票した者の氏名次の通り。
   近藤 信一君  永岡 光治君
   藤田  進君  大和 与一君
   湯山  勇君  栗山 良雄君
   木下 源吾君  秋山 長造君
   阿具根 登君  岡  三郎君
   大倉 精一君  河合 義一君
   亀田 得治君  久保  等君
   白井  勇君  竹中 勝男君
   清澤 俊英君  成瀬 幡治君
   小酒井義男君  佐多 忠隆君
   重盛 壽治君  江田 三郎君
   森崎  隆君  高田なほ子君
   安部キミ子君  矢嶋 三義君
   三輪 貞治君  岡田 宗司君
   吉田 法晴君  中田 良雄君
   藤原 道子君 小笠原二三男君
   菊川 孝夫君  若木 勝藏君
   内村 晴次君  松本治一朗君
   三橋八次朗君  荒木正三郎君
   羽生 三七君  千葉  信君
   加瀬  完君  木村禧八郎君
   堀  眞琴君  須藤 五郎君
   長谷部ひろ君  千田  正君
   鈴木  一君
河上丈太郎君に投票した者の氏名次の通り。
   小松 正雄君  小林 亦治君
   森下 政一君  田畑 金光君
   松澤 兼人君  山口 重彦君
   堂森 芳夫君  山田 節男君
   東   隆君  三木 治朗君
   山下 義信君  加藤シヅエ君
   永井純一郎君  戸叶  武君
   赤松 常子君  田中  一君
   曾祢  益君  松永 義雄君
   八木 秀次君  相馬 助治君
   天田 勝正君  上條 愛一君
   松浦 清一君  棚橋 小虎君
重光葵君に投票した者の氏名次の通り。
   團  伊能君  平林 太一君
   最上 英子君  石川 清一君
   深川タマヱ君  武藤 常介君
   寺本 広作君  井村 徳二君
   紅露 みつ君  八木 幸吉君
   三浦 義男君  有馬 英二君
   堀木 鎌三君  松浦 定義君
   菊田 七平君  鶴見 祐輔君
   苫米地義三君  松原 一彦君
     ―――――・―――――
○議長(河井彌八君) 議事の都合により、本日はこれにて延会いたしたいと存じますが、御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(河井彌八君) 御異議ないと認めます。次会は明日午前十時より開会いたします。議事日程は決定次第公報を以て御通知いたします。
 本日はこれにて散会いたします。
   午後五時十七分散会
     ―――――・―――――
本日の会議に付した事件
 一、日程第一 議長の選挙(前回の続)
 一、日程第二 副議長の選挙
 一、日程第三 議席の指定
 一、日程第六 会期の件
 一、日程第七 内閣総理大臣の指名