第017回国会 議院運営委員会 第1号
昭和二十八年十月二十九日(木曜日)
   午前九時五十二分開会
  ―――――――――――――
 委員氏名
   委員長     草葉 隆圓君
   理事
           寺尾  豊君
           赤木 正雄君
          小笠原二三男君
           松浦 清一君
           松浦 定義君
   委員
           石村 幸作君
           加藤 武徳君
           剱木 亨弘君
           榊原  亨君
           高野 一夫君
           田中 啓一君
           松岡 平市君
           横川 信夫君
           加賀山之雄君
           上林 忠次君
           楠見 義男君
           杉山 昌作君
           江田 三郎君
           菊川 孝夫君
           藤田  進君
           相馬 助治君
           田中  一君
           寺本 広作君
           鈴木  一君
  ―――――――――――――
  委員の異動
本日委員松浦清一君及び高野一夫君辞
任につき、その補欠として戸叶武君及
び井上清一君を議長において指名し
た。
  ―――――――――――――
 出席者は左の通り。
   委員長     草葉 隆圓君
   理事
           寺尾  豊君
           杉山 昌作君
          小笠原二三男君
           相馬 助治君
           松浦 定義君
   委員
           石村 幸作君
           井上 清一君
           加藤 武徳君
           剱木 亨弘君
           榊原  亨君
           高野 一夫君
           田中 啓一君
           松岡 平市君
           横川 信夫君
           赤木 正雄君
           加賀山之雄君
           上林 忠次君
           楠見 義男君
           江田 三郎君
           菊川 孝夫君
           藤田  進君
           戸叶  武君
           田中  一君
           寺本 広作君
           鈴木  一君
  ―――――――――――――
   議長      河井 彌八君
   副議長     重宗 雄三君
  ―――――――――――――
  政府委員
   内閣官房長官  福永 健司君
  事務局側
   事 務 総 長 芥川  治君
   参     事
   (事務次長)  河野 義克君
   参     事
   (記録部長)  小野寺五一君
   参     事
   (委員部長)  宮坂 完孝君
   参     事
   (庶務部長)  佐藤 忠雄君
   参     事
   (議事課長)  海保 勇三君
  法制局側
   法 制 局 長 奧野 健一君
   参     事
   (第一部長)  今枝 常男君
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  本日の会議に付した事件
○委員の辞任及び補欠選任の件
○理事の辞任及び補欠選任の件
○議院運営小委員の選件の件
○議院運営小委員予備員の選任の件
○庶勝関係小委員の選任の件
○国会法等改正に関する小委員の選任
 の件
○開会式に関する件
○会期の件
○特別委員会設置の件
○欧米各国における議院運営の実情等
 調査派遣議員の報告
○今国会提出予定法律案等に関する件
○国務大臣の演説に関する件
○国務大臣の演説に対する質疑に関す
 る件
○請願及び陳情の受理に関する件
  ―――――――――――――
○委員長(草葉隆圓君) 開会いたします。
 先ず常任委員の辞任及び補欠に関する件をお諮りいたします。
○参事(海保勇三君) 自由党から、人事委員の平井太郎君、水産委員の松岡平市君、大蔵委員の松野鶴平君がそれぞれ辞任いたしましてその補欠といたしまして、人事委員に松野鶴平君、水産委員に平井太郎君、大蔵委員に松岡平市君を指名されたいとの申出であります。
○委員長(草葉隆圓君) 只今申出の通り決するに御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(草葉隆圓君) 御異議ないものと認めます。さよう決定いたします。
  ―――――――――――――
○委員長(草葉隆圓君) 次に、理事の辞任及び補欠に関する件をお諮りいたします。
○参事(宮坂完孝君) 緑風会から、理事赤木正雄君が辞任されまして杉山昌作君が推薦されております。
○委員長(草葉隆圓君) 只今の申出の通り決することに御異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(草葉隆圓君) 異議ないものと認めます。さよう決定いたします。
  ―――――――――――――
○委員長(草葉隆圓君) 次に議院運営小委員及び同予備員の選任の件をお諮りいたします。
○参事(宮坂完孝君) 各党から推薦の氏名を御報告いたします。
 自由党剱木亨弘君、石村幸作君、寺尾豊君、加藤武徳君、松岡平市君。
 緑風会赤木正雄君、杉山昌作君、加賀山之雄君。
 社会党第四控室小笠原二三男君、菊川孝夫君、江田三郎君。
 社会党第二控室相馬助治君、松浦清一君。
 改進党松浦定義君。
 無所属クラブ鈴木一君。
 同予備員
 自由党田中啓一君、横川信夫君。
 緑風会楠見義男君、上林忠次君。
 社会党第四控室藤田進君、大和与一君。
 社会党第二控室田中一君、田畑金光君。
 改進虎石川清一君。
 無所属クラブ加瀬完君。
 以上であります。
○委員長(草葉隆圓君) 只今御報告申上げました遮りに、推薦の通り決することに御異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(草葉隆圓君) 御異議ないものと認めます。さよう決定いたします。
  ―――――――――――――
○委員長(草葉隆圓君) 次に、庶務関係小委員及び国会法等改正に関する小委員の設置及び選任の件をお諮りいたします。
 今回も従来通りの構成によりまして設置することといたし、なお各派の割当等は従来通りのことといたしまして、各派の推薦を御報告いたしたいと存じまするが、従来通りの構成並びに各派の割当に対しまして御異議がございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(草葉隆圓君) 御異議ないものと認めます。その方法によりまして只今御報告を申上げます。
○参事(宮坂完孝君) 議院運営委員会庶務関係小委員
 自由党寺尾豊君、石村幸作君、加藤武徳君。
 緑風会加賀山之雄君、上林忠次君。
 社会党第四控室小笠原二三男君、菊川孝夫君。
 社会党第二控室相馬助治君。
 改進党松浦定義君。
 無所属クラブ鈴木一君。
 議院運営委員会国会法等改正に関する小委員
 自由党草葉隆圓君、寺尾豊君。
 緑風会杉山昌作君。
 社会党第四控室小笠原二三男君。
 社会党第二控室相馬助治君。
 改進党松浦定義君。
 無所属クラブ鈴木一君。
 以上であります。
○委員長(草葉隆圓君) 只今各会派の推薦の通りに決することに御異議はございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(草葉隆圓君) 御異議ないと認めます。さよう決定いたします。
  ―――――――――――――
○委員長(草葉隆圓君) 次に開会式に関する件をお諮りいたします。
 開会式は、昨日本委員会において理事会に御一任を頂きまして、理事会におきまして衆議院の理事と合同打合会の結果、本日午後三時本院において開くことといたし、式次第は従来通りといたし、式辞案は参議院において修正しまして、只今お手許にお配り申上げました通りに決定いたしたのであります。なお式次第等につきましては、今後検討の余地があるものと認めましたが、本日は従来通りにいたして、次会等で、検討することに申合わせをいたした次第であります。
 以上御報告申上げます。
  ―――――――――――――
○委員長(草葉隆圓君) 次に、会期の件をお諮りいたします。
○事務総長(芥川治君) 昨日衆議院から連絡がございました。衆議院は議院運営委員会におきまして第十七回国会の会期を一週間に決定しましたから正式に御協議を申上げますというふうな連絡が昨日ございましたことを御報告申上げます。
○小笠原二三男君 会期の点に対しては、いろいろ論議もいたさなければなりませんが、十時振鈴が鳴つて本会議になります都合がございますので、この会期の問題を論じておりますと次の開会式の準備に支障を来たすと思います。従つて会期の決定を、協議を受けない、返事を待たないで、衆議院が十時に決するなら決しても、これは我我のほうは我々のほうで本日中に会期を決すればいいという建前を以て、一応返事をする時刻というものは、今ではできない。この時間ではできないということを確認の上で、まず一応本会議を開いて頂きまして、続いて議題を開いて会期問題を決する。こういうことにしたい。
○加藤武徳君 只今の小笠原君の提案のように、今の時刻としては止むを得ない。そういう工合に了承して、先ず本会議を開いて頂きたいと思います。
○委員長(草葉隆圓君) 只今の小笠原君の御提案に御異議はございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(草葉隆圓君) それでは、暫時休憩をいたします。
   午前九時五十九分休憩
   ―――――・―――――
   午前十一時二十九分開会
○委員長(草葉隆圓君) 休憩前に引続いて再開いたします。
 先ず常任委員の辞任及び補欠に関する件をお諮りいたします。
○参事(河野義克君) 日本社会党第二控室から、議院運営委員の松浦清一君、予算委員の戸叶武君がそれぞれ辞任せられ、議院運営委員に戸叶武君、予算委員に松浦清一君を後任として指名せられたいというお申出が出ております。、
○委員長(草葉隆圓君) 只今申出の通り決することに御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(草葉隆圓君) 御異議ないものと認めます。さよう決定いたします。
  ―――――――――――――
○委員長(草葉隆圓君) 次に理事の辞任及び補欠に関する件をお諮りいたします。
○参事(宮坂完孝君) 社会党第二控室から、松浦清一君が辞任せられ、相馬助治君が推薦せられました。
○委員長(草葉隆圓君) 只今推薦の通りに決することに御異議はございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(草葉隆圓君) 御異議ないものと認めます。さよう決定いたします。
  ―――――――――――――
○委員長(草葉隆圓君) 次に、会期の件についてお諮りいたします。
○小笠原二三男君 会期の件をきめますに当つては、正式には、政府側も予算提出の時期、或いは法律案の提案されるもの等についてお尋ねしなければ見通しを立てることは困難であると考えます。従つて官房長官なり、政府側の代表に出て頂いて質疑をいたしたいと思います。
○委員長(草葉隆圓君) それでは、只今小笠原君のお申出もございますので、政府側の出席を求めて会期の件を御相談申上げることにいたしまして、その前の、次の問題から御議協を頂くことに御異議はございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  ―――――――――――――
○委員長(草葉隆圓君) それでは、次に特別委員会の設置に関する件をお諮りいたします。
○小笠原二三男君 これは、昨日理事会において検討するように話合いが出まして、理事会でも話合いましたが、各会派の意向を聞いてまあ簡単直截にこれをきめようということでございましたが、併しこの問題は置く置かないを一応きめたにしましても、その構成等については、内面的に一つのルールをきめなければならん問題があると考えます。従つてここで直ちに各会派の意向を表明し合つて動きのとれない形にして、ただ表決で決するということになつては、あとあと又問題が残ると思いますので、一応理事会の検討にもう一度お任せ願うようにして頂きたいと思います。
○加藤武徳君 理事会で話合いをしまして、まだ党に持ち帰つて結論を出しておらないところもあるかも知れません。私のほうもまだ結論は実は出していないものがございますので、従つて小笠原君の提案されましたように、理事会で再び検討を加えて頂きたいと思します。
○委員長(草葉隆圓君) 只今小笠原君の御提案の通りに理事会に移しまして、理事会にこれをお任せ願い、御協議を頂くということで御異議はございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(草葉隆圓君) 異議ないものと認めます。さよう決定いたします。
  ―――――――――――――
○委員長(草葉隆圓君) 次に請願及び陳情書の締切期日に関する件がありまするが、これは会期の問題と関連をいたしまするので、その会期の問題を決定いたしました後にいたしたいと思います。
  ―――――――――――――
○委員長(草葉隆圓君) 一言申上げておきたいと思います。
 過般の議運の委員会におきまして、皆さんの御決定によりまして、我が院からそれぞれ海外御派遣を頂くことになりまして、一班は先般お帰りになりましたが、他の一班が一昨日杉山君、お帰りになつたようであります。欧米各国を御視察を頂きましてなかんずく国会運営等について詳細に御視察を頂いたようであります。その間、短い期間でありましたが、本数カ国を御視察に相成りまして、今後その知識によりまして、国会の運営上多大に資するところが多いと御期待を申上げております。幸いにお元気な姿で無事御帰朝に相成りましたことを皆さんと共に衷心よりお喜びを申上げて、今後一層本院の運営につきまして、いろいろと資料、その他御指導を頂くことを御期待を申上げてお帰りのお喜びといたす次第でございますが、杉山君から発言を求められておりますから、この機会に発言をお許をいたしたいと思います。
○杉山昌作君 私のほうから先に帰つて参りました御挨拶を申上げるべきところを、却つて委員長のほうから御鄭重なお言葉で恐縮でございます。
 折角欧米の国会の運営の状況その他視察という機会をお与え頂きましたので、できるだけの勉強をいたしたいと思いまして、同僚四人の諸君とアメリカ、イギリス、スエーデン、デンマーク、オランダ、ベルギー、ドイツ、フランス、スイス、イタリア、すべて国会の見学もいたしましたり、又運営状況等についても、言葉が不自由ながらできるだけのことをいたして参つて来た次第でございます。ただ何分期間が短かつたのと、言葉が不自由なために、十分なことができなかつたのは甚だお恥かしい次第でありますけれども、これらのことにつきましては、他の機会を以ちまして御報告申上げることにいたします。一応無事に視察をして一昨夜遅く帰つて参りました。
 このことを申し上げまして、御挨拶に変える次第でございます。
  ―――――――――――――
○事務総長(芥川治君) 昨日、内閣総理大臣から議長宛に通告が参つておりますので、御報告申上げます。
   明二十九日本会議において国務
  大臣が左記の、ごとく演説をいたし
  たい。
   右国会法第七十条によつて通告
  する。
   昭和二十八年度補正予算に関する
   演説、国務大臣小笠原三九郎。
  以上御報申上げます。
○委員長(草葉隆圓君) それでは、暫時休憩をいたします。
   午前十一応三十九分体恕
   ―――――・―――――
   午後一時十四分開会
○委員長(草葉隆圓君) 休憩前に引続いて再開いたします。
 先刻の委員会で、特別委員会の設置に関しまする件は刑事へに御一任に相成つたのでございますが、理事会を開きました結果を御報告申上げます。
 理事会を開きまして、いろいろと各党からの御意見等が出ましたが、理事会におきまして最後に決定いたしましたのは、風水害緊急対策特別委員会の設置をする。その人数等は従来の例による。なお経費等も従来の例によつていたすということに決定をいたした次第であります。
 以上御報告を、申上げます。
 今の理事会の決定の通りに決定いたしまして御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(草葉隆圓君) 異議ないものと認めます。さよう決定いたします。なお私が申上げました以外の点でお気付の点は、他の理事から御報告をお願いいたします。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
  ―――――――――――――
○委員長(草葉隆圓君) 次に会期の件について御相談を申上げます。只今官房長官が御出席になりましたので、午前中保留にいたしておりました点……。
○小笠原二三男君 時間がないようですから端的にお伺いしますが、閉会中にお手ねしました場合に、予算案或いは各種の法律案を御提案になられる旨でございましたが、その当時の内容と、今日の段階において国会に提出になられるものは、異同がなかつたかどうかお伺いしたい。
○政府委員(福永健司君) 前に申上げましたもののうちで、事によりますと、外務関係のもので二つばかり申上げておきましたが、それが一方だけお出しすることになるのじやないかというふうに思います。なおそれと逆に、八、九月の災害に対する特例法的な、六、七月の分に準ずると申しますか、これと歩調を合せる意味での改正でございますが、これにつきましては、当時はまだ政府におきまして提案するということにきまつておりませなんだのでありますが、国会側の水害対策委員会その他ともお打合せをいたしまして、今度は議員立法でなく、政府提案ということにするのがよろしかろうということでございましたので、本日の閣議でそれらの災害に対処する法律の改正案を決定をいたしましたので、これを速かに提出いたしたいと思います。この分が、この前に申上げたものよりも殖えることに相成ります。
○小笠原二三男君 それで、外交関係の法律案のうち、一方の法律案で見合せるのは何ですか。
○政府委員(福永健司君) 刑事裁判権の特例に関するもので、国連軍との間にNATO方式に改めるという分、それは出すことになるのであります。他のほうは或いは出さないことになるのではないか。こういう意味でございます。
○小笠原二三男君 それから、今日何時頃予算が国会に出て来たわけでございますか。と申しますのは、その予算内容は、巷間新聞紙上等で伝えられるものと違つた予算案大綱に基くものであるか、従前我々が御披露頂いたものであるのか。この点について……。
○政府委員(福永健司君) 提出につきましては、閣議を終りまして、速かに国会に提出するようにと事務当局に私命じておきましたので、すでに提出になつておると存じます。なお只今のお話の内容の点でございますが、これは数日前に閣議で大綱を決定いたしましたところによりまするところの案でございます。従いまして新聞等に、只今小笠原さんの言われた言葉を以てするならば、巷間伝うると言われたが、その伝わつておりますところの案であります。
○小笠原二三男君 次に、今度の国会の性格でございますが、これは衆議院でも論議になつたようでございますが、内閣総理大臣から衆議議長宛に来ました書簡によりますと、政府は補正予算等の審議を求めるため臨時国会の必要をみずからお認めになつてこの国会を召集したようになつておりますが、ところが衆議院のほうの野党四派と申しますか、向うからは、八月に災害予算並びにMSA等重要案件に関する審議のために臨時国会を早期に開けという要請があつたのですが、憲法第五十三条に基いて国会を開いたようでもあり、政府としてはどういう観点に立つてこの国会を開いたのか、この文面では明らかでございませんので、従つてこの点要請に基いて開かれた国会と考えていいのかどうか。お尋ねしておきたいと思います。
○政府委員(福永健司君) 今次国会の召集につきましては、成規の手続によりまして国会からの御要請もございまして、この要請に基きまして召集いたしました次第でございます。先ほどお話の、政府において必要を認める云々、これを言葉を換えて申しますならば、国会からの御要請も御尤もでございますので召集いたしますというようなつもりで書いてあるわけでございまして、補正予算等というのが出ておりますが、等というところにその他のことも含んでおる次第でございます。御了承頂きたいと思います。
○小笠原二三男君 政府としては憲法解釈上は、成規の手続を以て国会召集の要求をせられた場合には、これは時期の問題は政府で勘考するところがあるけれども、開かなければならないというお考えを持つておると了解していいのかどうか。即ちこの文面で見ると、必要を認めれば開くし、認めなければ開かなくてもいいというふうに反対解釈も成立つような疑念がありますので、一応伺つておきたい。
○政府委員(福永健司君) 只今の小笠原さんの御見解の通りでございまして、政府におきましては、成規の手続によつて御要訪のある場合におきましては召集すべきものだという見解でございます。
○小笠原二三男君 そうしますと、災害関係の対策樹立の問題だけではなくて、要求書にもはつきり明記されている通りMSA等といういわゆる外交関係の問題もこの国会において審議の対象になる。こういうふうに我々は当然了解しておりますし、政府もそうお考えになつておられると思うのですが、本日聞くところによると、施政方針演説と申しますか、国務大臣の国政に関する報告と申しますか、それらの演説等で、外務大臣のは本日は行われないやに聞いておりますし、総理大臣もおやりにならんようにお伺いしておりますが、この点は今のところ正式には大蔵大臣の発言の通告しかございませんが、どういうふうになつているのかお伺いしたい。
○政府委員(福永健司君) 前に国会から召集の御要請がございましたときに、いろいろのことが掲げてございましたのでありますが、MAS等につきましては御承知の通りの段階でございまして、結論を得るには至つておりませんので、結論を得て明確な形において御審議を頂くという段階に至つておらない点については御理解を頂きたいと存じます。従いましてさような点につきまして、まあ中間的な経緯等というようなことで、この種の報告等を申上げるということにつきましては考慮いたしているわけでございます。実は今次川会の召集の目的等に徴しまして、焦点を明らかにする意味におきまして、提出いたしました補正予算案についての大蔵大臣の演説、これを中心に考えておつたわけでございますが、適当な時期に、外務大臣からは只今御指摘のような点につきまして、御報告等を申上げるというつもりでおりました次第でございます。実はさような点で外務大臣にも万般の準備を急がせております。間に合う最も早い場合においてと存じておりますので、或いは後刻発言の通告をいたしまして、発言をお許し頂けるようにお願いする運びになるやとも考えている次第でございます。
○小笠原二三男君 総理大臣のほうの問題についてはお伺いしませんけれども、これは会期の問題とは関係ございませんから、次に又その問題をやることにしまして、会期に関連して、政府側の所見は一応わかりましたので、私はもう政府への質問は終ります。
○加藤武徳君 会期の問題につきまして、今若干の論議があつたわけでございますが、開会式の時間も逐次迫つておりまするし、本来なら、本会議で会期を議決いたしまして開会式を迎えるというのが建前かとも存じますが、本会議に持ち込む時間等もないわけでありまして、せめてこの委員会で、今の開会式に臨む前に会期の結論をお出し願いたい。かように考えるわけであります。具体的には、先般衆議院で協議をして参りました七日間の会期という点を御決定願いたいと思います。
○委員長(草葉隆圓君) それでは、衆議院議長から本院議長宛に会期を七日間としたいという協議を求めて来たことに対しまして御意見を……。
○小笠原二三男君 この問題は、私も野党側理事として、昨日来前国会会の慣例等に鑑みまして、衆議院側と事前の意見交換の機会が持てるものと考え、当委員会の理事会としても、そういう意向で正式な申入れを衆議院側にいたしておりましたが、意見の齟齬を来たして、その合同の理事会等が持たれないままに衆議院側で一応ああいうことが決定になつた。而もそのことが改進党の発言によつて、聞くところによると、自由党乃至政府との間に会期七日を条件として臨時国会を召集する要請をしているので、これは曲げることができないという状態で、参議院側の審議の実際的な経緯等を予想することもなく、計画することもなく、一方的におきめになつたようなふうに私はお伺いしている。而もそういうふうに自由党、改進党の間で、暗黙のうちに国会の運営に関する会期の重要な問題を一方的にきめておき、そうして災害関係の予算国会と言われる災害予算の修正等についても、自由党、改進党が話合いを進めている。超党派でこの国会で災害対策をやつて行こうというような、そういう国会の運営を初めからぶち毀して、一部の取引を以て国会の運営を、我々小会派であろうと会派の意向を無視して、聾棧敷に置いて、これらのことを決定する。こういう国会運営のあり方については断じて承服することはできません。まして衆議院側がこの七日ときめた根拠として、参議院が幾ばくの日程を以て予算審議ができるかということも明らかでない。その点については、参議院側の発言は一切考慮せられないで決定される。こういう衆参両院の会期決定に関する手続なり、或いは緊密な連絡というものが全然欠けておる。一方的に独断的である。こういう点については、将来の議院の運営上私は断じて承服できない。望ましいとは考えられない。遺憾至極であります。従つて我が会派としては今年の八月の野党四派で要求した国会の性格から言うならば、外交問題であれ、給与の問題であれ、緊急な重要案件はすべて審議し得るような臨時国会として三十日を要求しておつたわけでありますが、それさえもができない。而も又実際災害予算を、この一週間の会期を決定し、参議院において何日の審議期間を要するかも不明な今日においてこれに賛成するというわけには行かない。七日では、断じてこういうようなものは、審議は客観的にできない実情にあるということがわかりつつも、こういう決定がなされるのであれば、私たちは賛成できないし、又この会期問題について、根本的にもうこれ以上論議をして、そうしてそれが是か非かというような採決に私たちは参画することはできない。もつと明朗に、もつと各会派の意思を網羅して、そうして衆参両院の意見が盛り込まれて国会入の運営が図られるという方途が充たされない限り、これでは駄目だと考えます。
 今時間がありませんので、もうこれで私の意見は終りますが、従つて会期問題を、今度の取極については我が会派は態度を保留いたします。
○委員長(草葉隆圓君) 社会党第二控室……。
○戸叶武君 同様の意見を打つております。
○委員長(草葉隆圓君) 改進党……。
○寺本広作君 私のほうは、加藤委員の提案に賛成いたします。
○委員長(草葉隆圓君) 緑風会……。
○楠見義男君 意見を申述べる前に、一点だけ伺つておきますが、衆議院側の協議を申出た際に、先ほど小笠原さんから発言されたのにも関連いたしますが、実は我々としては災害予算というのはできるだけ早く短期間に上げて一般の要望に応えたいということを考えておりますが、併し相当のやはり参議院としては審議の期間が与えられなければならない。こういうことをこれ又強く要望しておるわけであります。従つて意見を申述べる前に明らかにしておきたいことがあります。衆議院から参議院に協議があつた場合に、七日間の割振り等について、衆議院側はどういうふうに考えて参議院に協議を申込んで来たか、或いはそういうことがなかつたか。その点について先ず明らかにしておきたいと思います。
○事務総長(芥川治君) ただ七日ということを言つて参りましただけでありまして、内容等については何ら連絡がございません。
○楠見義男君 そうしますと、我々のほうとしましては今申上げたような考え方を持つておりますから、会期の七日という問題は、又そのときにいたしまして、一応七日ということに了承いたしました。
○委員長(草葉隆圓君) それでは、自由党さんの御意見でございますが、衆議院議長から同意を求めて参りました七日ということに、御賛成のかたは御挙手を願います。
   〔賛成者挙手〕
○委員長(草葉隆圓君) 多数と認めます。それでは衆議院議長の求めて参りました通り七日に同意することに決定いたしたいと思います。
 暫時休憩をいたします。
   午後一時三十五分休憩
   ―――――・―――――
   午後五時十九分開会
○委員長(草葉隆圓君) 休憩前に引続いて再開いたします。
 先ず常任委員の辞任及び補欠に関する件をお諮りいたします。
○参事(河野義克君) 日本社会党第四控室から、外務委員の岡田宗司君、経済安定委員の佐多忠隆君がそれぞれ辞任せられて、外務委員に佐多忠隆君、経済安定委員に岡田宗司君を後任として指名せられたいという申出が出ております。それから自由党から、人事委員の加藤武徳君、法務委員の愛知揆一君、予算委員の関根久藏君、同じく大谷贇雄君、議院運営委員の高野一夫君がそれぞれ辞任せられて、人事委員に愛知揆一君、法務委員に加藤武徳君、予算委員に高野一夫君、同じく高橋衛君、議院運営委員に井上清一君を後任として指名せられたいというお申出が出ております。又無所属クラブより、予算委員の木村禧八郎君が辞任せられ千田正君を後任として指名せられたいというお申出が出ております。
○委員長(草葉隆圓君) 只今のお申出の通りに決することに御異議はございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(草葉隆圓君) 異議ないものと認めます。さよう決定いたします。
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○委員長(草葉隆圓君) 次に、国務大臣の演説に関する件を御報告申上げます。
○事務総長(芥川治君) 本日午後になりましてから、内閣総理大臣から議長宛に通告が参つております。
   本二十九日貴院会議において国務大臣が左記の通り演説いたしたい。
   右国会会法第七十条によつて遍止百する。
     記
   最近の外交問題の経緯等に関する報告、国務大臣岡崎勝男。
 以上御報告申上げます。
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○委員長(草葉隆圓君) 次に、国務大臣の演説に対する質疑に関する件をお諮りいたします。
 休憩前並びに只今御報告申上げました通りに、本日大蔵大臣並びに外務大臣より演説の通告を受けたのあります、従いましてこの演説に対しまして、理事会で、いろいろ御検討を頂きました結果、次の通りに決定いたしました点を御報告申上げ、御協議を頂きたいと存じます。
 それは明日午前十時から、これらの演説に対しまして、質疑をし、その質疑の順序並びに時間は、社会党第四控室四十分、次は緑風会二十分、次は社会党第二控室三十分、次は改進党十分、次は無所属クラブ十五名といたしまして、各会派一人に限るということで理事会は決定をいたしたのであります。理事会の決定の通りに御異議はございませんか。
○小笠原二三男君 私も、理事とて、その決定に関係したものとして、異議はございませんが、その他前提となるものは、明日午前十時から質疑を展開して、継続してその質疑が終了するという時間的な制約を前提としておることでございまして、その問題がくずれるというようなときになりますならば、この時間的な協議は又再度相談をし直すということでなければならんと思いますので、それに異議があるかたは御発言を願います。私の申上げていることに異議がないならば黙つているということで賛成だと……。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(草葉隆圓君) 御異議はございませんか……。
 それではさよういたします。
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○委員長(草葉隆圓君) 次に、請願及び陳情書の締切期日に関する件をお諮りいたします。
○参事(河野義克君) 会期のことが、本院本会議において議決せられておりませんので、本院としてこ才を本委員会に申上げることは多少早過ぎるのでございまするが、衆議院の議決もございましたし、本院の議院運営委員会の決定もございましたので申上げるわけでありますが、今度の会期が七日間ということになりますと、請願は普通ですと十日前に締切つておるわけでありますが、今度は、今までが閉会で今度新らたに受けますので、文書表の起案、印刷等最大限の勉強、いたしまして、今日明日まで請願を受けることにいたしまして、川後日以後の分は、文書表の起案のほうが間に合わなくなりますので、明日までに受理するということに御了解を願いたいと思います。
○委員長(草葉隆圓君) 只今、事務次長から申上げた通りに御決定頂いて御異議はございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(草葉隆圓君) さよう決定いたします。
 次回の本委員会は、明日九時四十分一から開会いたします。
 速記をとめて下さい。
   〔速記中止〕
○委員長(草葉隆圓君) 速記を始めて下さい。
 暫時休憩いたします。
   午後五時二十九分休憩
   〔休憩後開会に至らなかつた〕