第019回国会 議院運営委員会 第13号
昭和二十九年二月十七日(水曜日)
   午後五時十五分開会
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 委員の異動
本日委員田畑金光君辞任につき、その
補欠として村尾重雄君を議長において
指名した。
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 出席者は左の通り。
   委員長     寺尾  豊君
   理事
           加藤 武徳君
           杉山 昌作君
           天田 勝正君
           寺本 広作君
   委員
           石村 幸作君
           上原 正吉君
           井上 清一君
           剱木 亨弘君
           榊原  亨君
           田中 啓一君
           松岡 平市君
           横川 信夫君
           赤木 正雄君
           加賀山之雄君
           上林 忠次君
           楠見 義男君
           菊川 孝夫君
           藤田  進君
           戸叶  武君
           最上 英子君
           鈴木  一君
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   議長      河井 彌八君
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  事務局側
   事 務 総 長 芥川  治君
   参     事
   (事務次長)  河野 義克君
   参     事
   (委員部長)  宮坂 完孝君
   参     事
   (記録部長)  丹羽 寒月君
   参     事
   (警務部長)  佐藤 忠雄君
   参     事
   (庶務部長)  渡辺  猛君
  法制局側
   法 制 局 長 奧野 健一君
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  本日の会議に付した事件
○委員の辞任及び補欠選任の件
○茨城県における教員の思想調査に関
 する緊急質問の件
○造船汚職に関する緊急質問の件
○疑獄事件政界波及に関する緊急質問
 の件
○緊急質問の取扱に関する件
○本委員会の運営に関する件
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○委員長(寺尾豊君) 会議を開きます。
 常任委員の辞任及び補欠に関する件。
○参事(河野義克君) 自由党から、決算委員の中川幸平君、同じく堀末治君。文部委員の松本昇君、同じく大野木秀次郎君、同じく山縣勝見。君郵政委員の瀧井治三郎君、同じく中川幸平君。厚生委員の田中啓一君が、それぞれ辞任せられて、決算委員に石川榮一君、同じく宮田重文君。文部委員に田中啓一君、同じく中川幸平君、同じく瀧井治三郎君。郵政委員に山縣勝見君、同じく大野木秀次郎君。厚生委員に松本昇君を後任として指命せられたいというお申出が出ております。
 緑風会から、運輸委員の加賀山之雄君。文部委員の高木正夫君が、それぞれ辞任せられて、運輸委員に高木正夫君。文部委員に加賀山之雄君を後任として指命せられたいというお申出が出ております。
 日本社会党第二控室から、懲罰委員の村尾重雄君。議院運営委員の田畑金光君がそれぞれ辞任せられて、懲罰委員に田畑金光君。議院運営委員に村尾重雄君を後任として指名せられたいというお申出が出ております。
○委員長(寺尾豊君) 以上の通り決するに御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員員(寺尾豊君) さよう決します。
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○委員長(寺尾豊君) 前回、本委員会に提出をされました高田なほ子君の緊急質問につきましては、理事会でこれを許すべきだという決定をいたしました。理事会決定通り認むるに御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(寺尾豊君) さよう決します。
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○委員長(寺尾豊君) なお本日、緊急質問が出ております。
○審務総長(芥川治君) 社会党第二控室の天田勝正君から造船汚職に関する緊急質問、所要時間十五分、要求大臣は総理大臣、大蔵大臣、運輸大臣、法務大臣。
 社会党第四控室の菊川孝夫君から疑獄事件政界波及に関する緊急質問、所要時間十五分、要求大臣総理大臣、法務大臣、運輸大臣。
 無所属クラブ、平林太一君から造船等汚職に関する緊急質問、所要時間二十分、要求大臣、総理大臣、大蔵大臣。
 以上、御報告申上げます。
○委員長(寺尾豊君) 只今事務総長が報告をいたしました以上三君の緊急質問を如何にするかということにつきまして、先刻来理事会において審議をいたしましたが、結論をみるに至りませんでした。これを議題といたします。
○加藤武徳君 委員長の御発言のように理事会におきまして午前中から先ほどまで論議をしたわけでありまするが、未だその結論に到達しておらんわけでありまして、御承知の通り三君の質問の件名は、若干用語の差異はございまするが、内容においては殆んど同じであるということが予想されるわけであります。同じ内容の緊急質問が競合して本委員会に上程された場合には、できるだけこれを一本にまとめるんだ。こういう取決めをお互いは約二年前、十三国会の際にいたしております。併しその問題はここで深く論議をしよう。こういう工合には思わないわけでありまして、でき得べくんば一人御質問なされ、一本におまとめ願いたい。こういう気持でおつたわけでありまするが、なかなかその議もまとまらなかつたわけであります。従つて私は妥協的な考え方といたしまして、前例にはならないのだ。こういう了解の下に、通告順にまず第一の人がおやりになり、又若干質問漏れということも予想されるわけでありまするから、私は更に通告順の第二位のおかたにも発言を認める。このような結論をお出し願いたいということを提案いたします。
○菊川孝夫君 私は、只今の加藤君の御提案に対しまして反対いたしますが、その理由は、緊急質問の取扱方につきまして、成るほど申合せをいたしたことがございまするけれども、加藤君が今おつしやつたような趣旨で、何でもかんでも一本に絞るというような決定をしておるのではないのでありまして、非常に幅を持つた而もそのときに適した運営ができるようになつておりますが、あの申合せをいたしまして以来、今日まで非常に緊急質問が今までと比べましたならば、あの申合せの趣旨に副つて各派とも処置して参つたことは、加藤君もお認めになると思うのであります。特にあの申合せ事項の原文起草に当りまして、私もそのとき庶務小委員といたしまして参画しておりまして、加藤君が今おつしやられるような趣旨のものでなかつたということを先ず申上げなければならんと思うのでありますが、次に通告順云々をやかましく言われまするけれども、これは通告競争になつてはいけないというところから、通告順によつて緊急質問を扱うということについては異議があつて、そうしてそのような扱い方をしておらなかつたということも、今お話になつたのはそういうお話でありませんが、必ずしも緊急質問は通告順によるものでないということ、併しこれにこだわるわけじやありませんけれども、今度のこの問題につきましては、影響するところが極めて大きいし、国民も非常な関心を持つて眺めておる問題だと思います。従いまして各派からそれぞれの角度から質問をいたしたいという要求があつたと思いますので、この点については、時間も大した時間をとるのじやございませんから、三名に対してお許しになることが、私は今の問題の重要性に鑑みまして適当ではなかろうかと、かように考えておりますので、加藤君の御提案に対しましては、私は反対をいたします。
○加藤武徳君 二年前に取決めをしたその内容について、私は菊川君の発言とは若干異なつた見解を持つておりますが、併しそのことに関してはここでは蒸し返して議論をしたくない。こういう工合に考えておりますが、あの取決めをして以来、重複した緊急質問の例が極めて稀であつたということは菊川君もお認め願えると思います。
 私の只今の提案は、通告順の天田君と菊川君の発言を認める。こういう提案でありまして、質問の順序なり、持ち時間等に関しましては、私は発言をした順序でやる、こういう工合に申しておるのじやなく、むしろこれは小委員会の件でありますから、そちらのほうに譲りたい。お二人の発言を認める。
 こういう提案であることを申上げます。
○菊川孝夫君 了解。
○杉山昌作君 これは先ほどの理事会でも私は申上げたのですが、同じ問題について緊急質問をたくさんでやるということも、本会議の体裁と言いますか、印象としてもどうか。あちらから突きこちらから突くというふうなことで、却つて変な体裁にもなるというふうなこともあるので、まあそんなことを考えて、理窟はいろいろありましようけれども、二年前の申合せは一人を原則とする。止むを得ない場合には二人まで認めた例が、その後二、三あるのです。まあ大体この事例は、本会議の運営として適当なものであろうと、こう考えておりますので、成るほどここに出ておる問題、今日の問題として重要な問題であります。世間の注目を引いておる問題ではありますけれども、やはりこの慣例を守るということが本会議の運営にとつて一番いいのではないか。かように思いますので、やはり二人ぐらいにして、従来の例をここで崩さないということが望ましい。まあこれを崩して三人でもいいということになると、おのおの四人、五人と各会派挙つて、その一つの問題を緊急質問するというふうな気風が、若し今後においてできると、なかなかこれは不体裁な場面が出るのじやないか。将来のことを恐れます関係で、この際前例通り、二人以内というふうなことにしたらいい。
 そういたしますと、そこで具体的に三人出ておりましたので、これをどの人どの人というふうなこともなかなかむずかしい問題でありをすけれども、まあ二人に絞るとすれば、結局通告順によるとか、或いは会派の大きさの順によるとかいうふうなことが、まあ一応の線をきめる標準になるのじやないかと思いますので、そういたしますと、まあ結論としては加藤君がおつしやつたような天田君、菊川君。こういうことに落着いて、平林君に誠にお気の毒であるけれども御遠慮願つたらと、かように実は考える次第であります。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○鈴木一君 時間もありませんので、多弁はしないつもりでありますけれども、理由につきましては、先ほど菊川君が言われましたような理由で加藤君の意見には反対です。
○寺本広作君 昭和二十七年の申合せの解釈について、若干意見の食い違いがあるようでありますが、申合せの趣旨自体は尊重すべきものと考えております。なお質問通告順に発言を許すということになれば、通告の競争が出るというお話がありましたが、まあ只今加藤君から大会派順でもよろしいという譲歩もありましたし、私どもとしては、加藤君の意見に賛成いたします。ただ併し小会派の立場はこの際の発言で、無所属のほうの発言する機会を失われるということになりますと、非常に酷になりますから、将来小会派の立場が無視されんように考慮いたしておきたいということを申添えておきます。
○天田勝正君 まあ長時間に亘りまして理事会で審議いたした結果、意見の一致を見ずということになつて本委員会に掛けられるように至つたのでありまして、私はその経過等をここに申しませんけれども、ここへ来ては要するに、どうこれを採決するか。ここに絞つて来られるのではないか。
 第一は、要するに先ほど来私どもが主張しておりますように、三人を挙つて認める、認めない。こういう形で採決をするのか。或いは通告順に従いまして一人一人。ピツクアツプをして、これはよろしい、いけない、これはよろしい、いけないという形で採決をして行くのか、或いは二名をまとめて、そしてこれを認めるか、認めないかという形で採決するか。こういう三つに結局私は集約されるのではなかろうか。こういうところて先ず議事の進行を委員長は一つ、その点を整理して……。(「原案が出ている」と呼ぶ者あり)一つ出ておるけれども、他の方法もあろうということを申上げます。別に水をさすのではないが、その結果に対してそういうまとめ方を一つおきめをお願いする。
 更に私としては、今お聞きすると、加藤君が大会派順ということをおつしやつたように最後には聞いたわけですけれども、これは私はにわかに承服しがたいのであつて、というのは、理事会でも繰返し繰返し申上げましたように、私どもとしてはすでに昨日の四時頃これは出しておつたことであります。若し昨日のうちに理事会が開かれるなり、今朝例の通り理事会が開かれておれば、そのときの状態は、私どもの会派一つなんでありますから、当然そういうものはお許し願つたはずであります。ところがたまたまその後になつて他の両会派から出て来ましたために、そこが混乱をしたのであつて、これは必ずしも同時に出たときに、僅かの時間差をこだわつて先にやらしてくれなどという我がままを申上げるつもりは毛頭ございませんけれども、ここにはおのずから常識的にかなりの時間差があつたことは、これは理事会でも皆様がお認め願つておると思うので、この際一つ採決の方法がどういう決定になりましようとも、私は一つこの順序に従つて発言のほうはお許し願いたい。こういうことであります。
○加藤武徳君 若干誤解があるようですから付加えておきたいと思いますが、私の提案は、通告の第一陣の天田君と、第二陣の菊川君の発言を許す。こういう結論をこの委員会で出して頂きたい。まあこういう提案をしたわけであります。
 御発言の順序なり、或いは所要時間等に関しましては、これは小委員会で取決めをすることであつて、この委員会で、ここで結論を出さなくてもいいのである。こういう意味の提言でありまして、発言の順序までを私が提案したということではないということを言つておるのであります。
○藤田進君 私は、先刻まで理事会において権討をいたしました一人でありますけれども、この結論は、委員長の報告の通り何もない。申合せが一致いたしませんので、若干加藤君の提案に対して反対の補足るいたしたいと思います。
 先ほど来言われておる反対理由は、ただ一つ、曾つて昭和二十七年に申合せたようにまとめようということにあるようであります。これ以外にはない。併しこの昭和二十七年当時の申合せを調べて見ますると、おのずから当時の情勢殊に院内の委員会との関連、この下でなされているという点が第一であります。その内容を見ますると、委員会の運営との関係上、このことが論じられる。更に四項目に亘つておりますけれども、これはかように只今出て来ているようなこういう場に、こういう理由の使い方に持ち出されるような性格のものではない。これは当時の記録を見れば明らかな通りです。そういうまとめるように努力するということについては、私どもも無論異論のないところですが、あの申合せにもあります通り、まとめるべき努力はする。努力してできない場合には止むを得ないということなんです。あの申合せは。而も今日小会派の発言の機会というものが漸次失われつつあるということをお互いが反省しなければならない。このことははしなくも、寺本君の発言でも窺える通り。従つて二名が許されて、而も僅か十五分という本日のこの委員会も何もない実情からしても、なぜ一名が許されないか。殊に特別委員会を作つて十分ここにおいて検討調査を進めるということは、すでに自由等の御反対等もあり、これが設けることができなかつた。この状態において、本会議における国民に代つての質問というものは、当然許されて然るべきものであつて、昭和二十七年の申合せをここに楯としてこれを否定する何ものもない。これはやはり許されるべきものである。又各会派に分れておる関係から、各会派間の申合せによつて努力してもまとまらないということになれば、それはその上はいたし方ないのでありますから、この際大会派としても度量を示し、小会派の発言の機会は当然与えられるべきものである。
 こういう趣旨で私どもは、僅か三名の而も十五分程度の質疑通告については、許すべきである。こういう立場でありますから補足いたします。
○加藤武徳君 委員会の関係等については、今藤田君の御発言はあのときの取決め内容とは相当違つた御発言である。かように私は了解いたします。併しここであの取決めのことに関して論議を又繰返しますと、更に時間を必要とすることになりますし、私は只今の御発言にに、相当の意見はございますが、この機会では差控えておきたいと、こう思います。
○委員長(寺尾豊君) 加藤君の御提案を動議として採決いたしたいと思います。御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶものあり〕
○加藤武徳君 重ねて申上げますと、造船汚職に関しまする緊急質問について、三名の御要求がございまするが、私は通告の順序に従いまして第一通告の天田勝正君と第二通告の菊川孝夫君の発言を認める。このように結論をお出し願いたい。こういう提案であります。
○委員長(寺尾豊君) 只今の加藤君の御提案を動議として採決することに御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶものあり、「委員外議員の発言を許せ」「進行々々」「何を言つているのだ、当然のことじやないか」「議長の槌をたたくとは何ごとだ」「進行々々」と呼ぶものあり〕
○委員長(寺尾豊君) 加藤君の動議に賛成の諸君の御挙手を願います。
   〔賛成者挙手〕
○委員長(寺尾豊君) 多数と認めます。さよう決定いたします。
 次回の委員会は、明後十九日午前十時より開会いたします。御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶものあり〕
○委員長(寺尾豊君) さよう決定いたします。
 それでは散会いたします。
   午後五時三十六分散会