第019回国会 通商産業委員会 第11号
昭和二十九年二月十九日(金曜日)
   午後一時五十八分開会
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 出席者は左の通り。
   委員長     中川 以良君
   理事
           松平 勇雄君
           藤田  進君
   委員
           石原幹市郎君
           小林 英三君
           西川彌平治君
           酒井 利雄君
           高橋  衛君
           岸  良一君
           豊田 雅孝君
           西田 隆男君
           三輪 貞治君
           武藤 常介君
           白川 一雄君
  国務大臣
   通商産業大臣  愛知 揆一君
  政府委員
   通商産業政務次
   官       古池 信三君
   通商産業大臣官
   房長      岩武 照彦君
   通商産業省公益
   事業局長    中島 征帆君
   中小企業庁長官 岡田 秀男君
  事務局側
   常任委員会専門
   員       林  誠一君
   常任委員会専門
   員       山本友太郎君
   常任委員会専門
   員       小田橋貞寿君
  説明員
   工業技術院長  駒形 作次君
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  本日の会議に付した事件
○委員長の報告
○参考人の出頭に関する件
○中小企業金融公庫法の一部を改正す
 る法律案(内閣送付)
○中小企業信用保険法の一部を改正す
 る法律案(内閣送付)
○通商及び産業一般に関する調査の件
 (工業技術振興策に関する件)
 (通商産業政策の基本方針に関する
 件)
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○委員長(中川以良君) それでは只今より通商産業委員会を開きます。
 先ず最初に本日委員長理事打合会におきまして今後の日程につきまして御協議を申上げ、取極めましたので、その点を御報告申上げます。
 来週は火曜日の午前十時からガス事業法案につきまして審議を行います。なおこの際時間が余りましたならば中小企業関係の二法案をも審議をいたします。それから木曜日午前十時半、これには最近英国から通商局長も帰つて参りましたので、日英通商会談の点につきましていろいろお話を聞くことにいたしたいと考えます。それから二十六日金曜日午後一時半より貿易対策に関する件を議題といたしまして、最近いろいろ通産省におきまして貿易に対する新らしい施策が漸次表てに現われて参つておりますので、即ち外貨割当制度の問題、これに伴う輸出振興をどうするかという問題、又賠償の問題、特に東南アジア方面に対する賠償の問題について日本の産業振興との関係、それから今問題になつておりまするところのイラン石油のバーターによる取引の問題、それから貿易金融の問題、殊に最近輸入金融を引締めておりますので、貿易手形の制限等をいたしまして、こういう問題を主として取上げて、いろいろな点を政府の所信を聞き、又質疑を行いたい、かように考えております。来週の日程は以上でございまするが、これで御異議ございませんでしようか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(中川以良君) ではさように決定いたします。
 それから先般の電気料金改訂に関する審議途上におきまして、この次には参考人として需用者側を招致いたして意見を聞くことにお打合せを頂きました。そこで需用者側を呼びますのにあらかじめ通知をいたしまする関係もありまするので、来々週の三月の四日と五日に午後一時からこの参考人を呼びたいと考えます。参考人の人選につきましては先般委員長にお任せを頂いておりましたが、大体人選の方針は今日も委員長理事打合会で御了承を得たのでありまするが、こういう方針によつて人選することにいたしました。先ず多数の消費者でありまするが、これにつきましては主婦連合会のかたがたにおいでを願う。それから中小企業関係といたしまして、今のは一般電燈需用家として主婦連合会の人を呼ぶ。中小企業の関係といたしまして日本中小企業団体連盟、それから農業団体といたしまして土地改良協会、それから労組のほうからこれは電気関係の労組からお願いをしたいというふうに考えております。それが多数小口消費者であります。それからその次は影響の多いと予想されておりまするところの大口消費者、これは日本硫安工業協会、それから電鉄、いわゆる私鉄経営者協会、それから日本鉄鋼連盟、日本鋼業協会、以上の四つの団体からそれぞれ人を出してもらうことにいたしました。それからその次は資金調達と関係の深いもの、これには金融機関といたしまして日本興業銀行からおいでを願う、それから電源開発協力会、日本電気工業会、以上のところから、それから東京証券業協会、これは証券投資の関係等によりましてこのほうからも出て頂きたいと考えております。その次は経済一般の代表者、これには公益事業、学界、経団連、日本商工会議所、日本貿易協会、以上を呼ぶことにいたしまして、この団体等から来て頂く人につきましては、当委員会の指定あるものを除いては関係団体の推薦にお願いすることにいたしております。必ずしも大物を呼ばないで、本当に詳しい人を呼ぶことにいたしたいと考えております。
 なおそのほかに地方的の代表からいろいろ御陳情もあるのであります。例えば地方の電気を使つておられるところの電気消費者代表とか、電力協会、こういうようなのがございますが、これは日をきめてお呼びするのもなかなか大変でございますから、これらのかたがたが上京の都度、委員会の前後において陳情を聞くように委員長において取計らいをいたしたいと考えております。従つて地方のいろいろな代表が陳情に見えました際には一つ私に御連絡を頂きますれば、できるだけ委員会で以てお話を伺う、こういうことにいたしたいと存じます。以上で御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(中川以良君) なお呼びまするのは、最初の日には多数消費者と影響の多いと予想される大口消費者、これは四日の午後一時から、それから五日の午後一時からは資金調達と関係の深いものと経済一般の代表者、こういうふうに二日に分けて呼ぶことにいたします。それではさように決定をいたします。
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○委員長(中川以良君) それでは本日は最初に中小企業信用保険法の一部を改正する法律案と中小企業金融公庫法の一部を改正する法律案につきまして、政府より提案理由の説明を求めます。
○政府委員(古池信三君) 中小企業信用保険法の一部を改正する法律案の提案理由を御説明申上げます。
 中小企業保険法は、中小企業者に対する事業資金の融通を円滑にするため、中小企業者に対する貸付及び中小企業者の債務の保証につき政府が保険を行い、これによつて、中小企業の振興を図ることを目的といたしまして、昭和二十五年十二月に発足をいたし、その後二十六年十一月及び二十八年七月の二回に亘つて改正され、すでに満三カ年の時日を経過して参つたものでありまして、その間、中小企業の信用を補完することによつて中小企業金融の円滑化に貢献し来つたものと考えるのであります。即ち、本制度発足以来の利用状況を見ますと、融資保険におきましては、満三カ年の付保実績が二万七百七十三件、約二百五十七億円に及び、指定法人を相手方とする保証保険におきましては、満ニカ年間に二万一千六百四十四件、約七十五億円、金融機関を相手方とする保証保険では、五カ月間に百八十六件、約四億円で、これらを累計いたしまして、四万二千六百件、三百三十六億円の利用を見、制度の普及改善と共に、その利用は逐次上昇の一途を辿り、以て、深刻な中小企業の金融難打開に貢献して参つたものであります。併しながら、現下の経済及び財政金融情勢の下において中小企業金融の前途は誠に困難なものがあるごとに鑑みまして、中小企業信用保険についても以上の実績を以て満足するにとどまらず、更に制度の改善及び拡張を行う必要があります。そこでこの際更に中小企業者中でも特に金融の逼迫に苦しむ零細企業者に対する小口融資の促進を図るための措置を講じますと共に、保険の領域を拡張いたしまして、中小企業者の期待に応えたいと考えるのであります。
 今回、改正を必要とする要点といたしましては、第一に、中小企業者の定義を改正し、新たに消費生活協同組合及び同連合会を加えること、第二に指定法人を相手方とする保証保険において、指定法人が付保し得る債務の保証を手形の割引にも適用できるようにし、保険の領域を拡大して一般の要望に応えること、第三に指定法人が中小企業者中資本金五十万円以下の会社、従業員五人以下の会社、又は個人、その他これに準ずる組合等特に小規模の企業者の金融機関に対して負担する債務の保証を付保する場合には、保証した債務の額が小企業者一人につき、合計十万円(その小企業者が中小企業等協同組合であるときは合計三十万円)を超えないものに限り、保険てん補率を普通保険の六〇%に対し、八〇%に引上げる途を開くことを内容とする指定法人を相手方とする小口保証保険制度を創設することでありますが、これによりまして、中小企業金融、特に小口金融の円滑化に大いに資するところがあると存ずるのであります。
 何とぞ御審議の上御賛同あらんことをお願いいたす次第であります。
 次に中小企業金融公庫法の一部を改正する法律案につきまして、提案の理由及びその概要を御説明申上げます。
 先ず提案の理由について御説明申上げます。
 我が国経済の自立体制を確立するためには、その基盤をなす中小企業の振興を図ることが必要でありますが、中小企業者の行う事業の振興に必要な設備資金及び長期運転資金を供給する目的を以て、昨年八月、中小企業金融公庫が設立されたことはすでに御承知の通りであります。その後今日まで、公庫は着々とその機構を整備し、代理店網を拡張して、中小企業者に必要な長期資金を供給し、鋭意その使命達成に努力して来ているのであります。即ち、代理店は、業務開始当初は取りあえず百六十九を指定したのでありましたが、逐次これを追加し、現在ではその数四百六となつております。又その貸出状況を見ますと、本年一月末現在で、代理店より公庫に対して貸出の申出のあつたものは、三千九百三十八件、八十五億一千九百万円、このうち公庫においてすでに貸付を決定したものは、三千百九十件、七十一億七百万円に達しておるのであります。併しながら、今後の経済事情を見るに、ますます中小企業金融の困難は容易に解消しがたく、従つて本公庫に対する資金需要の増大も予想されますので、昭和二十九年度公庫予算において計上いたしました資金運用部よりの借入金百五億円のほか、この際中小企業金融公庫法に所要の改正を加え、公庫の資本金を増加して中小企業者の需要に応ずると共に、公庫の融資対象の範囲を拡張する等の措置を講じまして、公庫の機能を整備拡充し、以て中小企業振興に効果を挙げしめる必要があると考えるのであります。
 次に改正を必要とする諸点につき御説明申上げます。
 先ず第一に、昭和二十八年度における政府の一般会計からの出資金百三十億円に、新たに昭和二十九年度における出資金二十五億円を増加して、一般会計からの出資金を百五十五億円に改めることであります。第二に、中小企業者の定義を改正し、新たに塩業組合、消費生活協同組合及び同連合会を加えることであります。第三に、登録税法の一部を改正して、公庫に係る登録税に対しては非課税とするよう所要の改正を行うものであります。
 以上が本法案の提案の理由及び改正点の概要でありますが、何とぞ御審議の上御賛同賜わりますようお願い申上げる次第であります。
○委員長(中川以良君) お諮りいたします。只今の二法律案につきましては、審議は次回にいたしたいと考えまするが、御異議ございませんでしようか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(中川以良君) それではさように決定いたします。
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○委員長(中川以良君) それでは、次に工業技術振興策に関する件を議題といたします。
 本件に関しましては、先に愛知通産大臣より通商産業省の施策大綱の一環といたしまして、大いにこれを強調せられたことでございます。これを要約いたしまするならば、通産省としては管下各試験研究所の機能を活用してその水準向上に努力をしているということ、又民間企業に対しては六億円の試験研究補助金を交付いたしまして優秀な試験研究及び発明の普及を図るということ、それから機械工業の設備更新を根強く実施するために、重要機械の国産化補助金一億円を交付をいたしまして、優秀なる国産機械を増産をさせる、こういう趣旨の御説明があつたのであります。そのうち通産省の管下試験所の機能が如何に活用されておりまするかという質問に対しましては詳細な答弁が保留されておりまするので、本日は先ずこの問題に入りまして、工業技術院長より御説明を聴取いたしまして、逐次質疑を進めて参りたいと存じます。
○説明員(駒形作次君) 工業技術院におきましては、二部と十一試験所で構成をいたしておるのであります。で、十一の試験所、これは人員が試験所全体で四千五十名、二十九年度の予算におきましては、人件費、物件費全部引つくるめまして、工業技術院全体の予算といたしまして二十五億若干欠けておるんでございますが、先ほども委員長からお話がございましたように、その中には民間の試験研究機関の助成補助の金額が含まれておりまして、試験所全体といたしましては二十九年度に見積つておりますものは十六億六千万円となつておる次第でございます。試験所は、これは書いたものを持つて来ればよかつたのでございますが、十一の試験所と申しますのは、中央度量衡検定所、中央計量検定所、ここにおきましては桝、秤、物差という度量衡関係の仕事をやつておりまして、国の単位になります長さ、重さの単位になりますものをここで保管をいたしておるのでございます。併しながら御承知のように度量衡につきましててはやはり国際的の関連において日本の単位を維持しなければならないのでございまして、日本も国際度量衡委員会に参加をいたしておりますので、この中央計量検定所におきましてはその国際的の関連における仕事もいたしておるのでございます。特に最近は長さの単位を非常に細かくもう一遍再検討することが国際的の仕事として、協力的な仕事としてやることになつておりまして、波長によりまして長さを決定するという従来の方法があつたのでございますけれども、それを今回又更に或る種の水銀から出ますところの波長を以て長さを組かくきめて行くというような非常にむずかしい仕事が国際的に取上げられておりますので、我が国におきましても中央計量検定所がその仕事の一部を目下分担してやつておるような次第でございます。
 第二番目の機械試験所と申しますものは、これは機械の関係の試験研究でございますが、工作機、それから精密機械、特に機械の金属材料関係のことをこの機械試験所で以て重点的に研究をいたしておるのでございます。
 それから東京工業試験所、これは大体化学の関係の仕事をやつております試験所でございまして、東京工業試験所は化学と申しましても現在力を入れてやつておりますのは、又特徴を持つておりますのは高圧合成関係の仕事が東京工業試験所におきましてはその重要な研究項目にいたしておるのでございます。これは前に御承知のように窒素肥料関係の、硫安関係の仕事を日本の研究としましてはここは発祥の地として研究がやられた関係がございます。現在は海水の利用の研究というようなものも東京工業試験所におきまして非常に力を入れてやつておるのでございます。
 大阪工業技術試験所、これは大阪にございまして、総合的の研究をここで以てやるように考えてはおりますけれども、どちらかと申しますというと、化学工業関係の仕事が多いのであります。ここは光学ガラス、或いは炭素工業等の仕事をここにおきまして非常に力を入れてやつておるのでございます。現在の日本の写真工業のための光学ガラスというような技術の基礎は大阪工業技術試験所がかなり大いにそのお役に立つておると考えておるのでございます。
 名古屋工業技術試験所というのが二年くらい前に発足いたしました。これも総合研究所としての運営を持つておりますが、窯業の関係、焼物の関係、或いは自転車工業というようなものを対象に相当そういうところに力を入れるように考えております。
 発酵研究所というのがございまして、アルコール特別会計の研究所として発足いたしたのでございますが、これを一般会計に切換えまして工業用のアルコールというものを対象にとりまして今ここで研究をやらせておるのでございます。
 繊維工業試験所、この繊維工業試験所は合成繊維関係の紡織、或いは染色、加工の技術等に対して現在いろいろと重点的に仕事をいたしております。で、この繊維の工業試験所は先年、極く最近樹脂加工をここで非常に研究をいたしまして、そうしてその結果を各民間の業者にその方法の指導をやりまして成績を挙げておるのでございます。
 地質調査所、地質調査所は地質図を作る仕事並びにいろいろ鉱床の開発調査の仕事をやつておるのでございまして、砂鉄関係の地質調査、或いはこの数年間地熱開発に必要な調査研究を地質調査所におきましていろいろやつておるのでございます。
 電気試験所、電気試験所は電信、電話関係を除きました電気全般の試験研究をやつておるところでございまして、送電、配電関係の研究をここで以てやり、日本の送電、配電技術に対しまして非常に貢献するところが多かつたのでございますが、近年は特に直流送電で大きな電力を遠方に送るための基礎的の研究をやつておるのでございます。で、なお電気試験所は中央計量検定所で度量衡の国の単位を維持しておりますと同じように、電気の単位を電気試験所におきまして維持いたしておるのでございます。これもやはり国際的の関係におきまして従来の単位からこれを絶対単位と申しますものに変えるということが今問題になつておりますので、まあそういう仕事もここで以てやつておる次第でございます。この送電関係の仕事といたしましていろいろなたくさんの発電所、送電線、そしてその先に結んであります負荷の関係を、目で以て直ちに困難な問題を解く交流計算盤と称する装置が電気試験所に数年前に国産でこれを作りまして、現在それが非常に有効に動いておりまして、むずかしい電気の受け渡しに対しましてその装置で非常に簡明に解決ができる交流計算盤の完成、そういうものがございます。
 それから産業工芸試験所というのがございまして、これは昔工芸指導所と申しましたものでございます。工芸関係の試験所でございますが、現在は専らインダストリアルの観点から工芸というものを見て行くというそういう方針に切換えまして、包装の研究でございますとか、或いは商品分析の関係の仕事でございますとか、その他いわゆるインダストリアル・デザインの関係の方面の仕事をやつておるのでございます。
 資源技術試験所というのがございまして、資源技術試験所は昔の燃料研究所でございまして、燃料関係の仕事をここで以てやつておりますが、そのほか鉱物関係のマンガンの活用の研究とか、或いは鉱床関係の研究も、ここで資源技術試験所となりましていたしておる次第でございます。
 各分野におきまして非常に細かに亘つて試験研究いたしておりますが、私どものこの十一の試験研究所の研究のやり方に対しましては指定研究というものを先ず年度の初めにこれを取上げまして、その指定研究というのに重点的に仕事を盛り上げて行くような工合にするようにいたしておるのでございます。これは二十九年度、今目下作業中でございますが、大体二十七、八件くらいを取上げまして、この十一の試験研究所にこれをやらせるような工合にいたしたいと考えております。その指定研究を取上げます場合に、一つはやはり資源開発及び有効利用に関する研究というふうなものを、そういう事柄を対象にいたしたいと思つております。先ほど申上げました海水利用でございますとか、或いは地熱の開発研究でありますとか、或いは磁硫化鉄鉱の問題でありますとか、そういう問題は資源開発有効利用の研究といたしまして取上げたいと考えております。
 第二は、やはり輸出振興に関する問題を取上げたいと思つておりまして、これは先ほど申しました商品分析の関係、或いは輸出製品の防黴に関する研究、こういう研究は日本のものが、輸出品が向うへ参りまして非常に黴が出て困るというので、その黴どめの方法、薬品、そういつたものの研究などがこの部類に属するものでございます。
 第三番目は工業技術の基礎の確立に関する研究、これは今、先ほど申しましたいろいろな標準化の仕事でございますとか、或いは金属材料、工業材料等材料に関する研究というようなものを、ここでこの、こういつた項目で特に取上げてやるようにいたしたいと思つております。
 最後に、第四番目といたしましては、新技術の開発の研究でございまして、先ほど申上げました中で申しますれば、合成繊維の関係の技術の確立、或いは直流送電、或いはガスタービン、或いは稀元素及び放射性同位元素の利用に関する研究でありますとか、或いは弗素化学工業に関する研究でございますとか、まあこういうものが中に入るかと存じますが、今申しましたように資源開発、有効利用、輸出振興、工業技術の基礎の確立、新技術の開発、こういうような問題に対しまして、重点を入れまして研究を進めて行くような工合にいたしたいと考えております。
 これが試験研究所でやつております研究でございますが、中にはできるだけ問題を共同的に取上げまして、そうして共同研究の形で推進して参りたいと考えております。例えば地熱の関係でございますと、地質調査所は地質の関係、そして機械試験所におきましてはそれのいろいろ機械的の部分、電気試験所は地熱を以てする発電の部門、それから化学関係におきましては、その大地から出て参ります蒸気のいろいろな分析というような工合にして、これを総合的にできるだけ協力体制を以て進めて参りたいと考えております。
 更にこれに附加えまして試験所の仕事といたしまして、外部からの研究を受けるという、受諾研究というような制度を昨年くらいから確立をいたしました。これは前から外部との共同研究というものは進めて参つておつたのでございますけれども、大蔵省から昨年度は約千二百万円くらいの受諾研究費というものを工業技術院にもらつておりまして、民間から研究所が研究を受諾されますというと、そのときに金が大蔵省に納りますので、今あらかじめもらつてあります受諾研究費からそれに相当する額をその研究所の経費に移しまして、そうしてそこでその研究を引受けてやるというふうなこともやつておるのでございます。これは二十八年度はまだ最初の年でございますし、十分の申込も余りなかつたようでございますけれども、予期したようなほどたくさんはございませんでしたけれども、今後こういうような制度は更に活用して参りたいと考えております。まあそのほか研究所は試験の依頼を受けて試験成績を出してやりましたり、実際の産業と協力いたしまして試験研究を進めて行くということを考えている次第でございます。先ほどの委員長の試験所内部のことにつきましては今申上げましたような次第でございます。外部の試験研究の助成につきましては、先ほどお話がございましたように補助金、助成金というものを民間で行われております試験研究に出しまして、その試験研究を促進するということをやつております。二十九年度は先ほどお話がありましたような六億という枠でございまして、そのほか工作機械の試作のために一億というものが目下予算として国会に出ておるのでございます。この補助金は一つは工業化試験の助成、もう一つは応用研究の補助という二つに私どもはいたしておりまして、工業化試験のほうは実際その技術を工場のユニツトでやつて見る、そういう試験でございます。応用研究のほうはまだ研究室におきます試験の域の場合を応用研究とし、それから更に進んで、今申しましたような、工場のスケールで以てやつて見るのを工業化試験、工業化試験のほうが四億、応用研究のほうが二億というふうになつておるのでございます。これにつきましては、二十八年度からやはり重要課題というようなものを掲げまして、申請をして頂くということをやつております。勿論、これは申請されるかたがたの独創的な研究というものを大いに期待するわけでございますからして、この重要課題に限るというふうな性質のものではございませんが、併しながら、やはり一応重要課題というようなものを掲げまして、そうして参考にいたしておる次第でございます。二十八年度におきましては十九件の重要課題を出しましたし、二十九年度の、今その手続を、準備をやつているものにつきましても、やはり大体それぐらいの課題を掲げたいと思つておるのでございます。これは二十五年度からこういう補助金を出すようにいたして参つておりまして、最初は金額も非常に少なかつたのでございまするが、工業化試験につきましては、試験が成功されますと、三年後に五年の期間でその金額を大蔵省に返すような仕組になつておるのでございますが、二十五年度におきます工業化試験もその返還が始まつております。成功率は非常によろしいのでございまして、九〇%以上になつておるのでございます。まあ併しまだそういう程度でございますので、この補助金、助成金の件につきましては今申上げましたような程度でございます。
○委員長(中川以良君) 有難うございました。駒形院長にお願い申上げますが、前段に御説明になりました各試験研究所の一覧表を資料として成るたけ早く一つ御提出願いたいと思います。
 それでは只今の御説明に対しまする質疑を行います。
○西川彌平治君 只今駒形院長から工業技術院のいわゆるアウト・ラインを御説明頂きましたので、私は非常にこの工業技術院というもののはつきりとした認識を実は得たのでございます。実は私が伺いたいと思つたことも今の説明のうちで或る程度私は納得をしておるのでありますが、ただ伺いたい問題は、私の聞き違いであればこれは取消すにやぶさかではないのでありますが、最近議員提案を以て科学技術庁というものを作ろうかというような噂があるようでありますが、そういたしまするとこの工業技術院と科学技術庁というものは重複をするのではないか。重複するという、そういうものを作ろうと言い出した、いわゆる議員提案で作ろうと言い出したことは、工業技術院がその機能を完全に果しておらないからそういう問題が出て来ておるのじやないか。かような考えを私は持つておりましたので、今日特にこの技術院の院長さんから、この技術院というものの大体の内容を知りたかつたのでございますが、この点は院長からでなくて、或いは事務次官からでもどなたでもよろしうございますが、一つこの点について承わりたいと思います。
○政府委員(岩武照彦君) それでは事務的事項の範囲で私から御答弁いたしたいと思います。科学技術庁の問題は実は各省にありまするいろいろな技術行政機関、或いは研究機関等の総合調整を主といたしております。なお科学技術振興に必要な予算等の問題につきましては或る程度まあそこのところで調整をするとか、或いは海外のいろいろ技術情報の収集等もそこでできるだけ正確にやつたらどうかというふうな案に基きまして、まあ科学技術振異議員連盟のかたがたが御中心になられまして提案されたやに仄聞いたしております。まだ最後的な案を承知いたしておりませんが、通産省といたしましては総合調整ということは成るほど大切だと思いますので、その点の問題をどうというわけではございませんが、ただ現実に私どものほうといたしましては工業技術院という組織を以ちまして管下にありまする各種の研究機関並びに民間の研究所に対しましていろいろないきさつを伺つておりますので、その仕事と二重になるようなことでは困るというふうに考えておりますので、その機能を各省のいわば総合調整という点に一つ重点を置いてもらうということでありますれば、これは毫もとやかく申上げる筋合ではないし、又場合によりましては必要なことかと存じております。まあその点のこのいろいろな運用上の詳細等もまだ判明いたしておりません。今後通産省の技術行政とその調整機関との関係がどうなりまするかちよつと判明がつきませんので、まあ正式にどうという意見を私持つておりませんが、ただこの点だけはつきりしておりますのは、一つはこれは通産省としてもそうですが、要するに技術というものは何かそのときの政策なり目的に奉仕するものではないか、従つて技術というものだけが単独に自主性を主張されるのもどんなものだろうか、でき得ればこれは国の経済自立とか、或いはその他のそういうふうな大きな目的と一致するような機構でお考え願つたほうがいいのじやないか。甚だ潜越でございまするが、事務当局としましては単独の技術行政機関よりも経済の総合調整といつた機関と相並行してやられるのが本当ではないだろうかというふうな、これはまあ事務当局の甚だ先走つた意見かも知れませんが、そういう考えは抱いております。それからもう一つは、伝えられております科学技術行政機関の要綱というようなものを拝見しますると、そこに若干の試験研究機関を附属されまして、自分でそういうふうな研究機関を直接にまあ指揮監督される。その中には、実は私のほうにありまする地質調査所など入つておりますので、これはどうも変なことではないだろうか。総合調整機関でありますればこれは経済方面の総合調整機関でありますが、経済審議庁もそうでございまするが、自分でそういうふうな実務はやられなくて、各省の実際の仕事を総合調整されるのがこれがそういうふうな機関のゆえんでありましようから、そういうふうな研究機関をみずから指揮監督されるということは、これはちよつと筋が違うのではないだろうかというような意見を持つわけでございます。
○委員長(中川以良君) ちよつとお諮りいたしますが、愛知通産大臣が見えましたので、先ず丁度先般の御質疑の続きの科学技術振興に関する問題を御質疑になつておられますので、先ず最初にこの問題について一つ通産大臣に御質疑を願います。
○西川彌平治君 大臣がお見えにならないものでありますから、実は私は質問を始めておつたのでありますが、先般私はこの輸出第一主義を以て進んでおると大臣は言われておりまする関係で、工業技術院の試験所の問題を私は取上げたのでございます。只今工業技術院の駒形院長さんから詳しい御説明がありましたので、試験所等の一応のアウト・ラインを私は承知いたしたのであります。実は相当内容において私もまだわからない点もございまするが、併しながら概括的に考えた場合におきましては、なかなか大したもののように私も考えておるのでありますが、果してこの各試験所がおのおのの使命に向つてその機能を果し得ておるのであろうかどうであろうか、これはその予算の関係や何か、いろいろの関係がありまするので、恐らく私は完全な機能を果し得ておらんのではないだろうかという非常な心配を持つておるのであります。その私の心配の現われが今科学技術庁ですか、科学工業技術でしたかちよつと私今はつきりしたことはわかりませんが、そういう一つのものが議員提案として出ようとしておる。かような点に対しまして、それは内容においてこれは違つておる点もあるけれども、大体においては私はこれはもう工業技術院と大同小異のものではないかというような感じがいたしておるのでありますが、それは要するにこの工業技術院が如何なる理由であるか知れないけれども、完全なる機能をそこに果し得ておらないところに、さような問題が起きるのではないか、さように私は考えまして、一つ御所見を承わつておきたいと思います。
○国務大臣(愛知揆一君) 科学技術の研究について一つの政府部内に総合的科学技術庁でございますか、そういうものを作つて、専任の国務大臣をその長官にするというような考え方が一部において考えられておることは私も仄聞いたしております。これはその趣旨とするところは、御指摘のような科学技術の振興ということに効果を挙げたいというそういう目的から考えられておる案であるというように承知いたしておるのでありますが、私どもの政府部内の意見もそれに対する考え方というものは、まだきまつてはおりませんので、只今どういうふうにしたらばいいかということについて、慎重に研究をいたしておるようなわけでございます。強いて私見を申上げますると、政府と申しますか、官庁の科学技術の振興ということについては、やはり経済行政と申しますか、そういう方面と密着した機構が私は一番いいのではないかと思いますので、必ずしも理論的に科学技術の研究が、一つの役所に何もかも統合すればそのほうが効果が挙るかどうかという点につきましては、行政官庁との関係ということを考えますと、必ずしもそういう結論に賛成することは、私自身としては早計ではなかろうか、こういうふうに考えておる段階でございます。
○西川彌平治君 私は工業技術院が生れましたその当時のことを思い起しておるのであります。勿論私は直接その問題に関連をしたわけではございませんが、いろいろの新聞、雑誌等においてその工業技術院のできるときの構想が発表されておるのでありますが、丁度そのときの事柄が今科学技術庁というものを作ろうとして構想をされておることと全く私は同一であるように考えておるのであります。即ち屋上屋を作るのではないかというような感じがするのでありますが、この屋上屋を作るというような感じのすること、そこを私は甚だ工業技術院の皆様に対して相済まない言葉であり、私はその部門的な試験所に行つて見まして、先般も申上げましたが、本当にもう頭が下るような御努力を以て乏しい予算の上において研究をされておる。そうして而も偉大なる工業に貢献をされておるというようなことを私は目の前に見ておりまするので、そういうことを見ておりながらこんなことを申上げることは甚だ実は失礼な話でありまするけれども、どうも私はどこかにこの工業技術院の組織でありまするか、実際の運用でありまするかに欠けておるところがあるのではないかということを私は考えまして、いろいろと実は私外部的にこの工業技術院の内容を調べておるのでございます。まあ大臣に率直にそういう点についての御所見がありましたら伺つておきたいと思います。
○国務大臣(愛知揆一君) 只今も申しましたように、これはまだ私の私見の程度なんでありますが、この機構の点についていろいろ考えるということは、なかなか実際の問題としてはむずかしい点がございますので、先ほど申しましたように、政府の各省の技術行政というようなものが、産業行政との関連において初めて有効適切にその成果が活用されるのではなかろうか、又産業行政もそういつたような技術研究行政の裏付があつて初めて十分な効果を挙げ得るのではなかろうか、従つて各省庁に個々の試験研究機関があるからと申しまして、直ちにこれを統合するほうが効果が挙るか、或いはそれぞれの立場で分属をしているほうが効果があろうかということについては、私はむしろ場合によりますと、個々に分散しておつたほうが効果の挙ることも多いのではなかろうかというふうに考えておりますが、なおこの点につきましては至急学識経験者等の意見等をも徴しまして、少くとも通産省としての立場というものは早く結論を出して見たいと考えております。
○西川彌平治君 私も実は工業技術院、それから新らしく提案をされるやに承わつておる科学技術庁というものに対するまだ実は研究が十分に参つておりませんので、又そういうふうな議案も出ておるかおらんかまだ私はわかつておらないような状態でございますので、何らかの機会にいま少し掘下げて一つ御質問を申上げることにいたしまして、今日はこれで質問は打切ることにいたします。
○小林英三君 只今西川君からいろいろ御質問があつたのでありますが、この工業技術院というものが、その当時の工業技術庁ですか、できようとしましたときに、私どもは従来の通産省の管下にある全国十一の試験研究所を、ただその上に長官を設けて並べるだけじやないか、これだけじや大した意義がないというので、我々反対したことがある。これはたしか片山内閣のときにできたものだと思う。そこで私どもが反対いたしましたのは、つまり役所のほうの試験研究所というものは、どうもまちまちに独善的の試験研究だけしたのではいかん、どうしてもこれが直接の産業と直結をして、そうして日本の国の現状に応じた立派な試験研究をするようにしなければいかん、そこで民間人と直結をしてそうしてやらなくちやいかん、ということで、その当時たしか法案が改正されまして、評議員という名前ですか、民間人を入れました。評議員という名前を作つて民間人のエキスパートを入れて、そうして会合を招集して、現在日本としてどういう方面の試験研究をしたらよろしいか、国家機関を動かすかというようなことで私どもはその当時了承いたしまして、その当時の工業技術庁というものの創設を賛成いたしたことがあつたのであります。
 そこで私は、今先ほど駒形院長からして、いわゆる毎年々々研究材料の一つの基礎を考えて、それを全国の試験研究所にやらすのだというので四つばかりお並べになつたのでありますが、そういうふうな工業技術庁ができた当時には十一の全国の試験研究所というものを機動的に総合的に運営して行こう、こういう目的であの当時たしかできていると思うのですが、例えば今年二十八年なら二十八年、或いは二十九年なら二十九年において、どういうような試験研究の課題を全国の試験所にやらすか、こういうふうな問題につきましては、誰がそういう問題を御相談になつて考えられるのか、或いは民間のそういうようないろいろな民間の空気を入れられてそういうような考えができ上るのであるかということにつきまして、先ずお答えを願いたい。
○説明員(駒形作次君) 研究所の設立の経過で今お話のありました点は、研究所を運営して参ります上に一番重要なることと考えておるのでございます。現在やつております方法は先ず各試験所がそれぞれの立場におきまして民間の意見を徴し、部外の意見を徴しまして、各研究所でその年度の業務計画を策定いたしまして、これを工業技術院に持つて参りまして、その間の重複を避け、更に全体から見て抜けておる点というものを、そこで試験所と工業技術院の本院とが一緒になりまして研究をいたしまして作りました工業技術協議会というものが工業技術院に附いておるのでございますが、このメンバーは民間の人が殆んど大部分でありまして、その工業技術協議会にそれをかけまして、審議をして頂きまして、そして最後にそれを工業技術院で決定する、こういうような方法をとつておる次第でございます。
○小林英三君 私はその工業技術院ができましてから今日まで日本の産業に或いは設備の上に相当な貢献をなさつておるということには十分に敬意を表するのでありますが、どうも役所の研究所或いは試験所というものは、私ばかりでなしに一般に象牙の塔に籠つて自分の好きな研究ばかりを窓の下でやつているのではないかということも考えられる、又そういう通弊もあるだろうと思います。そこで私は当時あの法案ができましたときにもよくそのことを主張して、今の工業技術協議会というのができたと思うのですが、実際問題として今年度の試験研究はどういうところに眼目を置くかということについて工業技術協議会というものを毎年毎年相当招集になりまして、或いは大臣が出られ、或いは政務次官が出られ、或いは委員長が出られて十分におやりになつておるかどうか、その点を一つ承わりたいと思います。
○説明員(駒形作次君) 工業技術協議会は委員長が出まして年に大体三回ぐらいやる予定になつております。
○小林英三君 それから承わりたいと思いますことは、工業技術院の予算が先ほどの御説明では二十五億円、外部の助成金を除けますというと、約十六億円、四千何百人ですかの人が、大体これがベースで計算いたしましても約八億円くらい、そのほかのいろいろな出張費とか、人件費も要りましようから恐らく十億円以上の人件費が要つているものと私は考えているのですが、実際の研究、或いは指導研究費というものは大してないと思うのですが、どうですかその点は……。十一の試験所があつて殆んど人件費が恐らく十億円くらいかかるのじやないのですか。
○説明員(駒形作次君) 今の人件費は大体九億幾らということでありまして、人件費、物件費の割合は、物件費が二十九年度は四五・五%くらいであります。
○小林英三君 いや、その物件費というのは、そのうちのいわゆる純粋な試験研究費のことで、十一の試験研究所の占める試験研究費というのはどのくらいのパーセンテージになりますか。
○説明員(駒形作次君) 大体人件費外のものは施設費、消耗品費でございまして、今の四五・五%を、大体集計して分けて行きますれば、施設費がその二五%くらい、消耗品費一切であとの二〇%くらいになるのじやないかと思います。
○小林英三君 それから外部の民間に対する助成費として六億円が計上されているというお話なんですが、これには先ほどいわゆる重要な課題を設けられまして、そして工業化の試験、或いは応用研究等について指導助成をするというお話でありますが、そういう六億円の経費を外部の民間の助成に使う、課題を設けられてやる場合においてどういうふうな選定をされますか。又今非常な九〇%の成功をしておるというお話も承わつたのでありますが、どういうふうな方面が成功されておるかということを一つ伺いたいと思います。
○説明員(駒形作次君) 補助金の効果ということでございましようか。
○小林英三君 そうです。外部の助成の状況ですね。それから助成をするのに、例えばそれを採ろうとか、或いはいいとかいうことをきめられる方法はどういうふうにしてきめられているか。それからその工業化等において成功されているというのはどういうふうな方面に成功されているかという問題ですね。
○説明員(駒形作次君) これを選定いたしますのは、これの審査委員会というものを通産省の中に設けまして、各事務局、それから試験所それぞれの、全部で五十人くらいの審査委員会なるものを持つておりまして、そこで審査をいたしまして、そして更にこれは別に学識経験者の委員会を工業技術院で持つておりまして、その意見を徴しまして決定をいたしまして、省議にかけて決定いたします次第でございます。
○小林英三君 それから実際問題といたしまして日本の輸出品に対する実際的の指導という面についてどういうことをやつておられるかということを例を挙げて一つ……。
○説明員(駒形作次君) 輸出の面についての御質問でございますか。
○小林英三君 輸出品に対する指導というふうな実際問題にタツチして日本の輸出品に対する品質或いは設計その他の問題に対して工業技術院の関係の全国で十一の試験所というものはどういう指導をされているか。
○説明員(駒形作次君) 今の助成の面から、今の助成に関する事柄としてのことでございましようかどうもちよつと……。
○小林英三君 助成以外です。
○説明員(駒形作次君) それ以外ですか。それ以外の輸出の面につきましては先ほどもちよつとお話を申上げました防黴、かびをとめます研究、これは先ほど申しましたように発酵研究所におきましていろいろと研究をいたしております。日本の輸出品がアメリカ等へ参りまして非常にかびがついて困るというので、それをとめます薬品等を研究をいたしておる次第でございます。特に通信機械、そういつたようなものに関係いたしまして、かびの問題があるのでございます。それから包装の研究、これはミシンの輸出のものに対して包装のどういうような工合にして包装をしたらよいかということを産業工芸試験所におきまして指導をしており、又いろいろと新らしい包装の様式を考えてやつておる、まあこういうような例を申上げる次第でございます。
○小林英三君 通産大臣にお伺いいたしたいと思いますが、今その輸出品に対する指導の問題で我々聞き及んだような御説明があつたのですが、これは私はそう思うのですが、何か輸出品に対する指導所、研究所といいますか、つまり日本の海外輸出品に対する抜打的にどんどん改良して行くような試験所が今日の日本の情勢として必要なんじやないか。例えば私は万年筆を見てもいつもそう思うんですが、これはアメリカのパーカーにしましてもそうですが、日本の万年筆は金ペンでも大体千円か二千円、而もそれを買つたつて本当によくはないが、向うのほうは値段が高いからいいのじやなくて、どこか違つている。併しそれはちよつと技術者が指導をすれば私はアメリカのものに絶対に負けないものができると思う。向うのものは三倍もしている。高くつたつて向うのほうがいいとして我我は使つておる、こういう問題がたくさんあると思う。それを抜き取つてどんどん専門家が指導してそこまでいいものにして行くということを外地の日本の人と連絡をしてやらして行くというような、指導機関といいますか、試験機関というものが私は工芸試験所になくちやならんと思いますが、その点につきましてはどうですか。通産大臣に一つお伺いしたい。
○国務大臣(愛知揆一君) 全く御尤もでございまして、これは一つは只今も御指摘がございましたように、海外に人を出してそれとの連絡をとる、人を出すということは必ずしも政府の役人である必要はないと思うのでありますが、そしてそのときどきの移り変りをうまくつかんで外国の製品よりも一歩前進し、且つ廉価なものを作る。そういう点については何とか一つ格別の努力をいたしたいと考えております。又そういう感覚が、先ほどもお話がありましたが、得てして、いわゆるお役所仕事の技術研究というようなところには反映しなかつた点もあろうかと思いますので、そういう点は御趣旨に副うようにいたしたいと考えます。
○委員長(中川以良君) 三輪君に申上げますが、大臣に対する工業技術振興に関する御質問を願いまして、院長に対するのは又院長に来てもらいますから、一つこれは大臣に対する工業技術振興に関しましての質問を終つて頂きます。
○三輪貞治君 これは工業技術院の全部の機構といつたようなわけの問題ではないんですが、今の小林さんの御質問とも関連しますが、先ほどの御説明のように産業工芸試験所でインダストリアル・デザインの研究をやつておるというお話がございました。非常に大切な問題であるということをつねづね感じておつた。併し政府がそういう機関で研究せられておるということを寡聞にして知らなかつたのでありまして、今日その話を伺つて非常に心強く思つたのであります。今小林さんから万年筆の一つの例がございましたが、これは万年筆の質そのものというよりもデザインというものが非常に何か立遅れておる。これは簡単に舶来偏重というように片付けられない非常に大きな問題があると思うのであります。その他プラント物の大きな機械のデザインにいたしましても、或いは機関車その他船、こういつたものにいたしましても、何かそこに外国のものと比べて見劣りがするということを感ずるのは私一人ではないと思いまするし、これが又貿易上の非常に不利を招いておるのではないか。これは実は私は誠に遺憾に思つておつたのであります。先進諸外国におきましては全くデザインの研究というものが非常に進歩しておるように思います。これはインダストリアル・デザインと多少関係が異なりまするが、或る国では或る喫茶店にデザインの技師を置いておる。色彩の技師を置いておる。どうも近頃お客が安い金を払つてコーヒーを飲んで長い時間をねばる。少しデザインを、色彩を変えて見ると、だんだんお客が金を払つて出て行くようになる。一人くらいの技師を置いたその金よりもその収穫が多い。或る工場ではそういう機械のデザインを変えその配置を変えることによつて夏は涼しく、冬は暖かく労働者が働いて非常に能率が上る、こういつたことまで進歩をしておるのであります。ところが遺憾ながら日本ではそういつたような研究が実際私は欠けておつたのじやないかと思います。最近商業デザイン等については私はスイスから発行されておる世界のデザインを集めた雑誌をとつて見ましたが、これには最近は日本のものもぼつぼつ顔を出すようになりましたが、以前は全く日本のものはそれに載つておらない。又そういつたような研究というものも割に閑却されておつたのではないか。ところが去年の夏でありましたが藤山さんが書かれた「口紅から機関車まで」という本でありましたが、レイモンド・ローウイーのインダストリアル・デザイン研究の本が出て、あれ以来大分そういつたものに対する関心が高まつた。我々は日本の貿易というものを考える場合に、その原料である鋼材の質を改善するとか、いろいろな技術的な問題も誠に大切でありますが、併し問題は買う人の見た目によく映ずるということが商業の非常に大きなフアクターになるのでありますから、デザインの問題は将来の日本経済が貿易に依存するというものが多いことを考えると、最もこれは重点的に考えるべき問題ではないか。併し恐らく先ほど小林さんによつていろいろと質問をされて、十一の研究所で約七億くらいの試験研究しかなさらないのでありますから、その中の一つの、そういつた研究の一部門である商業デザインの研究がどのくらいまでされておるかということはおよそこれは想像に難くないのであります。私はこの際最も貿易振興を重点に考えられておる愛知通産大臣においては、将来こういつたような面について、忘れられておるこの重要な面に一つ十分に御留意頂きまして、予算面においても大いに一つ奮発してもらわなければならん。こういうふうに考えるのでありますが、その点についての御所見を一つお伺いしたいと思います。なお院長からは具体的に一体どのくらいの人間がどのくらいの経費でこれを研究されて、それがどういうふうてに実用化されており、なお民間にはそういつたような研究がされておるかについてあとでお願いを申上げます。
○国務大臣(愛知揆一君) 先ほど申しましたように、只今三輪さんの言われますことは私も全く同感でございます。例えば万年筆の例が出ましたが、曽つて戦争前にはヨーロツパ、特にイギリスを中心にして日本の並木万年筆だつたと思いますが、非常な進出を示した。それから最近においても、丁度ここへ持つて来ておりますが、パイロツト万年筆でも非常にいいものができるようになりました。これは一つには今御指摘のようなデザインの問題であろうと思いますし、例えば罐詰などにしても、私も現に通産省に参ります前でありますけれども、アメリカの輸入業者のほうから、同じまぐろの罐詰を日本から輸出するにしても、あのレツテルといいますか、これがもう少しアメリカ人の感覚にアツピールするようなものであつたならば、これは相当金では計算できないような非常な利益があるに違いない、是非その方面に進言したらどうかということで、当時そういう意見を具申したこともございますぐらいでありまして、又もう一つの例で言えば、このピースにいたしましても、このデザインは御承知のように外国人の手を借りまして、相当高い代金を払つてこのデザインを採用しておるというようなわけでございますから、積極、消極両面におきまして私も是非一つ関係の各方面のかたがたの御協力を得まして、これはひとり政府の補助金は勿論大事でありまするが、それ以外に民間側、或いは芸術界等の協力を求めることも必要だと思いますが、今直ちに具体的に斬新な案をまだ持つに至つておりませんが、是非一つ実現を図りたいと思います。
○説明員(駒形作次君) 産業工芸試験所は全部の人が二百十五名になります。今ほどのお話がありましたインダストリアル・デザイン関係の人は大体本名ぐらいになつておると考えております。ここにおいては自転車を対象にいたしましたデザイン、それからいろんな家具類のデザイン、特に事務関係の家具類のデザイン、それからなお細かいところを申しますと、病院などで使います食器などのデザイン、医療厚生関係などのデザインというようなものもいろいろやつておるのでございます。昨年日本インダストリアル・デザイン協会というものが生れまして、インダストリアル・デザインというものに対しまして関係者が一応団結を図つたような次第でございます。なお毎日新聞社がインダストリアル・デザインのコンクールをいたしまして、これで二回のコンクールをやつておるのでございますが、一回百万円という賞金を出しまして、第二回目は五十万円、三十万円、二十万円といつたようなものでございましたが、こういうインダストリアル・デザインの普及というようなことに対しまして、いろいろ産業工芸試験所及び産業工芸試験所以外のところで盛んにこれをいたしたいということでやつておる次第でございます。
○白川一雄君 産業の種類によりましては遺憾ながら外国にうんと優れたところがありますので、これを理論的な面よりも実際の面を学ぶために技術者及び現場員をあちらに派遣する必要が大変あると思うのです。これに対しまして外資の割当が一日十ドルくらい、これは倹約さしてそれで辛抱さすといたしましても、期日をニカ月に切られてしまいまして、言葉は不十分ですし、向うの習慣もわからないで、向うの現場のことを漸く勉強し始めるためには少くも一カ月の期日は済んでしまうわけです。今日たくさん、非常に厖大な計画の下に視察に行かれるかたよりも実際に工場に入つて見習つて来るという必要が大変あると思うのです。このニカ月では結局勉強するのが一カ月でございます。十分のことを把握することができない。これを更に一カ月とか、十五日とか小刻みにむずかしくお説教を食いながら延ばしてもらつて、現在勉強さしてもらつているというような状態ですが、通産当局といたしましてはこういうものが必要だとお考えになるならば十分徹底して技術をつかんで来るまでの期日は外貨の割当をやつて頂くように御尽力を願いたいと思うのでございますが、今後そういうことがお願いできるのかどうか、お尋ねしたいと思います。
○国務大臣(愛知揆一君) この点は実は独立になりましてから以降におきまして、御承知のように特に海外に出る人が非常に多いわけでございます。これはなかなか渡航審議会でも常にむずかしい問題でございまして、どういうかたをどの程度認めるかということについては、一定基準を客観的に設けておることは御承知の通りでございますが、現実の問題としてはそう言うと多少言い過ぎになるかも知れんが、この外貨の窮乏の折に、行かれなくてもまあ済むのではなかろうかというような方面からの希望も実は非常に多いものでありますから、非常に私どもから見ますると、こういう人はもう少し割当を多くし、又期間も長くして差上げたいと思う場合でありましても、やはり客観的な一律の基準によつて規制せざるを得ないというのが現在の偽らざる状況でございます。只今御指摘の点は私も御尤もと思いますが、なお一つ来年度の外貨予算の編成の問題、根本的ないろいろな考え方も打立てたいと思つております。それとも併せまして十分研究させて頂きたいと思います。
○西川彌平治君 この外国との工業技術の提携の問題でございますが、最近各社で競つて外国の技術と提携をいたしまして、そうしていろいろのものを作つておられるのでありますが、ああいうものの提携に対しましては通産省といたしましてその斡旋とか、或いは橋渡しといいますか、そういうことに対しては今までどんなことをおやりになつておりますか、伺いたいと思います。
○政府委員(岩武照彦君) 問題はいろいろ分れておると存じまするが、一つは外国との技術提携に関係する問題だと思います。これにつきましては現実にいろいろ民間のベースにおきまして話合いがあることにつきまして、役所の手続といたしましては外貨審議会でそういうような技術提携に関しまする、例えばロイヤリテイーの支払でありますとか何とかいうようなことで、認可という手続があるわけでありますが、その場合におきましてもいろいろ各社間の調整なんかをいろいろ行いまして、できるだけ妥当な条件で早くそういう契約がまとまるようにいろいろ及ばずながらやつておるわけであります。
 それからその次には、外国の技術、或いは発明等の紹介の問題でございます。これにつきましては、実は特許関係の問題につきましては特許庁のほうで乏しい経費のうちでいろいろ各国との公報の交換等をやりまして、一面におきましては我が国の発明を保護いたしますると同時に、外国のいろいろな技術の動向を遺憾なく探りたいというような点等もございまして、それからまあいろんな技術関係の情報等でございまするが、これは実は余り海外とのコンスタントな触手を持つておりませんので、今後いろいろ在外公舘等にできますれば技術スタツフというような形のものを設けたらどうかということで折角研究しておりますが、御案内のようにアメリカのドイツ占領軍がドイツの工業技術を押えましたPBレポート等につきましては我が国の工業技術院でございますか等におきましても部分的な紹介を行なつておりますし、又国会図書館等におきましても今年度の予算を以ちましてマイクロフイルムでございますか、これを入手いたしまして、これはドイツの技術の趨向を国内に紹介するというふうな手を打つております。この技術関係のいろんな情報或いは資料の収集につきましては、先ほどちよつと申上げましたように、現在までの機構が必ずしも十分でないというふうな意味合いもございまして、科学技術庁を作つたらどうかというような案が出たわけでございます。通産省としましては我々の行政の範囲内におきまして、先ほど申上げましたようなラインに沿つてできるだけ努力したいと思つております。
○西川彌平治君 もう一つ伺いたいのは、技術提携をいたしますると、自然とそこに外国との合弁会社というようなものが最後はでつち上ることになるのが今までの行き方のように考えておるのでございますが、そういう場合におけるいわゆる資本のあり方等につきまして、何かこれは政府としてそういうものに対しての指導といいますか、監督といいますか、そういうような規定はございましようか、どうでしようか。
○国務大臣(愛知揆一君) この点につきましては、昭和二十五年に外資に関する法律が制定施行せられておるわけでございまして、なおそのほかに外国為替管理法によりまして入りました外資、それの生みました利益の送金その他の点につきましては規制が施されているわけでございます。なお行政運営上の問題としてはどういうものが、例えば資本参加をすることがいいか、悪いかということにつきましては、外資審議会におきまして日本として自主的な立場で審査をいたしているわけでございます。
  ―――――――――――――
○石原幹市郎君 私は今回の電力料金の値上げ問題について、二、三大臣の所見を伺つておきたいのであります。今回の料金の値上げにつきましては、各方面から非常な反対が起きて来ておるわけでございまして、只今通産当局においても十分御研究中のこととは思うのでありますが、これはなかなかむずかしい問題でありまして、やはり一つの公益企業とは言え、営利企業でありまするから、採算が全然とれないということであれば、これは将来の開発いうことができないでありましようし、それから又この値上げをやつて行くということになりますれば、当面の日本のいろいろの経済政策、各種の政策に各方面でいろいろ矛盾を来たす、こういうことになろうかと思うのでありまして、非常にむずかしい問題とは思いまするが、併し我々といたしましてできる限り今回の料金の値上げは、私はこれを抑制して行かなけりやならんかと思うのであります。そこで当局のほうでもいろいろ研究中のことと思いまするが、この問題はやはり電気事業に課せられておりますいろいろの各種の税、税制方面においてもいろいろ検討を加えまして、できるだけそういう方面の負担も軽くして行きたい、或いは又この事業に要しておりまする殆んどの費用は建設に対する金の金利といいますか、こういう方面のものが大部分を占めておるのでありまするから、この電源開発等に対しましては、特に低利な融資を考えるとか、或いは又何らか特別なる開発事業に対しての助成の方法を考えるとか、こういう面からも検討を加えて行かなければならんと思いますが、これらの面について、何か今こういうことを検討中であるというようなことがございましたならば御所見を聞かして頂きたいと思います。
○国務大臣(愛知揆一君) 電気料金の問題につきましては、先ず第一に政府側と申しますか、政府側の態度といたしましては会社の申請をいたして参りました根拠を十分に只今いろいろの面から検討を続けております。
 それから第二には、それと並行いたしまして公租公課、金利といつたような面における負担の軽減につきまして先般来いろいろと案を練り、具体的な処理を進行いたしております。その具体的なものの内容といたしましては、地方税並びに国税等につきまして先般もちよつと申上げましたような線に沿いまして、電力の問題というものは、
   〔委員長退席、理事松平勇雄君着席〕特に国家的な要請の高いものであり、且つこれから新規開発を相当やらなければならんものでございますから、各税に亘りまして関係の税目について、できるだけ法律上も結果において電力会社の負担が或る程度軽減されるようなことを考えておりまして、その内容につきましては殆んど法律案の作成の段階まで入つて参りました。それから金利につきましては開発銀行当局等と打合せを進行しておりまして、大体結論に近い段階に不日到達するのではなかろうかと思います。併しながらいろいろこういうふうな措置をやりましても、勿論会社側の申請の根拠といたしておりましたところを相殺するには勿論足らないわけでございまして、勿論会社の申請の基礎になりました点については、先ず第一段に申上げましたように、政府の立場と申しますか、通産省の立場において第三者として立つて見れば、こういう点は更に削れるのではないかということを勿論並行的にやつているわけでございます。
 それから将来におきましても、これは会社側にも要請をしなければならん点でございますが、例えば水力につきましては建設費を更に一層節約することができないかどうか。火力につきましては低能率の旧設備を置換えることができないかどうか、又炭価の引下げについて一段の見通しと努力をする必要がないかどうかというようなこと、その他ロスの低減でありますとか、いろいろの意味の企業努力を期待するというようなことで、私どもといたしましては私どもの立場でできるだけ料金の高騰を抑制しなければならんということを頭におきながらさような作業を進めております一方、聴聞会等も不日開催することに告示を出したいと考えておるわけでございます。
○石原幹市郎君 これらの問題につきましては先般の委員会において豊田委員から大体今回の料金値上げをしない、現状のままで行くという場合には、例えば金利をどういうふうにしたらいいかとか、税制についてどういうことを考えて見たらいいか、その他各方面に亘つての研究の資料を出して欲しいということを要求されているようでありまするが、大臣は只今もいろいろ御検討のようでありまするが、そういう資料を持つておりまするか、参考意見は聞もなく頂けるでしようか。
○国務大臣(愛知揆一君) 実は税制の問題につきましては昨晩遅くまで関係の向きと協議いたしまして、本日の閣議に大体まとまつたところを持出した配の会社すら出る傾向なんでありますわけでございます。で実はざつくばらんに申上げるのでありますが、ゆうべ遅くまでやつて一応その結論となつた要綱を閣議に持つて行つたのでありますが、これが具体的に料金の値上げの問題と関連して経理上どういう姿になるかということを各税目に亘り、同時に計算をいたしまして、それを表にいたしまして、それで御説明することがよかろうと思いましたのですが、先ほどもあれしましたのですが、ちよつとまだ間に合わないわけでございます。もう一両日御勘弁を願いたいと思います。なお豊田委員のおつしやいました点は、仮に値上げをしないでずつと行くとすれば、どれだけ金利を下げなければいかんか、どれだけ税を下げなければいかんかというような構想で一つの経理の、何といいますか、一つの姿を見せてもらいたい、こういう御註文であつたと思うのでありますが、それとは、ざつくばらんに申しまして、かなり開きがあるのでございますが、取りあえず、我々として税なり或いは金利のほうでここまではやれるというもので一つ現状というものとの比較を見て頂きたいと思います。
○豊田雅孝君 今いろいろ御研究になつておるようですが、税の問題、金利の問題その他につきましても、私はやはりこの結論の出ない前に電気料金をこの際引上げないという前提で行くならば、税はどの程度軽減し、金利はどの程度引下げ、而して会社の経理関係についてもどの程度の査定をする、更に配当につきましても、一割二分を固執するということは、これからの財界から、今までの一割二分というような考え方でなく、電気料金を下げるとすればどの程度の配当まで下げなければならんかという案を出してもらいたいと思うのであります。特に最近は出水を見ましてもなかなか豊水状態でありまして、これも曽つての想定とは大分違うと思うのであります。現状に立つたところの諸条件をここで再検討するならば、どの程度まで電気料金の引下げをしなくて済むという案をやはり参考に是非ともこれは出して頂きたいと思うのであります。先般通産大臣も約束せられたのでありますし、公益事業局長も約束せられたのですから、少くとも政府当局がこの際電気料金の引上げに対しては消極的な態度をとつておるということを示すためにも、その資料ぐらいはこの委員会に配られて然るべきだ、又それが国民全般に対する態度から言つても私は当然だと思うのでありまして、従つてその資料をいつまでに出してもらえるか、この際改めて伺いたいと思います。
○国務大臣(愛知揆一君) 承知いたしました。これは私どももそれを作ることに大いに努力いたしておるのでございますが、来週の木曜か金曜日には差出せると思います。
○石原幹市郎君 それから私は先般各社の代表が参考人として見えたときに書面でまあ伺つたのでありますが、この企業合理化の問題と関連いたしまして、電気事業の従業員数の変遷と、それから料金の、賃金の動き方の資料を求めたのでありまするが、この委員会の速記に載つておるのを拝見しましたが、従業員の数は電力再編成前の昭和二十四年四月末の十四万八千四百四十七人を頂点とした、昨年九月末現在で十三万七千百十二人と、まあ一万一千三百三十五人の減とはなつておりまするけれども、又この電気事業が事業の特殊性から相当な人手を要するものであるということも私は理解するものの一人でありますが、これらが他のいろいろな産業、殊にまあ国鉄であるとか、そういう方面の人の動きなんかと比べて、大体どういうものになつておるか。それから賃金の動き方もこの資料によりますると、他の産業と比べて必ずしも電気事業は高くないということになつておりまするが、大体通産当局で今検討されたところでは、こういう面について更に研究の余地があるかないか。それから数日前の新聞で見たのでありまするが、最近又近くこの電気産業のほうにおいてベース・アツプをしたいというようなことが見えたのでありまするが、これは果してこういう動きがあるのかどうか。折角今回まあいろいろ経費の増嵩によりまして、料金の値上げをやつている、すぐ引続いてベース・アツプが計画されておるということでは、これはもういたちごつこでございまして、どこにて尽きるかわからんという感じを持つのであります。こういう問題に対して、将来まあ料金制度がどうなるかわかりませんが、ベース・アツプの動き等に対して、どういう関心を通産当局として持つておられるかどうかについて御所見を伺いたいと思います。
○国務大臣(愛知揆一君) 先ほど申しましたように、総合的な私どもの研究が、もうちよつと時間をかして頂きたいので、具体的な数字を挙げての意見は遺憾ながら只今ここで申上げるまでに研究が積めておりませんので、その点御了承を願いたいと思います。それから賃金等につきましては、私どもは一般的に物価の引下げ等と関連いたしまして、実質賃金を下げないように、充実するようにということは一般的に考えておるわけでございます。なお、只今御指摘のような、他と関連しての検討ということを私どもも現に進めておりまするので、それらの数字を以ちまして更に意見を申上げることにいたしたいと思います。
○石原幹市郎君 電気産業方面において何かベース・アツプをいろいろ考えているということを新聞でちよつと見たのでありまするが、そういう動きがあるのかどうか、又ありとすれば、そういう動きに対してどういう考えを持つておられるか。まあ、只今大臣が実質賃金を増嵩するという面において賃金の一般的増嵩は抑制したいというようなお考えのように見えましたので、大体理解はするのでありまするが、重ねてこの問題について所見を承わりたい。
○国務大臣(愛知揆一君) ベース・アツプの問題は新聞に出ておる通りでございまして、要求が出て、そうしてこれを中労委におきまして目下検討中ということに承知いたしております。それから全体としての意見といたしましては、只今石原さんのおつしやいましたようなふうに私どもも考えております。
○石原幹市郎君 それから、この問題は私先般の参考人にもいろいろ聞いたのでありまするが、私が電気事業に対して、どうも疑問に堪えない問題が一つあるのでありまして、その一つは例の水火力調整金の問題であります。これは先ほどの電力再編成のときに、従来電気料金というものは大体日発によつてプール計算されておりましたので、それが一遍に地域的の変動が起きないようにという意味で、こういうものが生れたと思うのであります。我々は極力反対したのでありまして、電力の豊富なところが電気料金が安くなつて行くということは、これはもう当然なことで、だんだんそういうふうに仕向けて行かなければ日本の産業編成といいまするか、その人口の徒らなる都市集中というようなことは、これは防止し得ないのであります。そういう面から考えても、この問題は自然の推移に移して行かねばならんと我々は考えて極力反対したのでありまするが、まあ、こういうものが生れたのであります。その後水火力調整金というものが相変らず続けられまして、殆んど減つていない。先般の説明では二十八年度か九年度ですか、若干減つて来たようでありまするが、殆んど減つていない。と同時に、私が不思議に思いまするのは、今回の電力料金の値上げについて、東北とか北陸とか、電源開発を非常にたくさんやつておるところは、これは開発のコストが非常にかかるのでありまするから、その地帯が各社の申請と比べまして、一番高率の値上率になつているということであります。これは水力調整金をずつと取つて電力料金の平均化を図ろうという思想から行きましたならば、この発電コストのたくさんかかるところが、いろいろ犠牲を払つて電源の開発をやつたのでありまするから、それならばそこの値上率が一番最高率になるというような考え方でないような方途を講じられなきやならんのではないかと思うのです。それができないのなら、少くともこの水力調整金というようなものは、この際全廃いたしまして、開発をうんとやつておるところが非常な高い料金にならないような措置を私はとるべきではないかと思うのでありまするが、こういう問題に対しまして、通産大臣としてどういうふうに考えられるか、お伺いいたします。
○国務大臣(愛知揆一君) 地域差の調整金は御指摘の通り、再編成後の暫定措置といたしましてとられた措置でございますから、いずれは撤廃すべきものと考えるのであります。同時に、電気及びガス関係法令改正審議会の答申にもございますように、一般に対して急激な変化を避けるためには、当分の間は存続せしめたほうがいいのではなかろうかというような答申もございましたので、漸進的にこの調整金の幅を狭めて行くということにいたしたいと考えております。
 それから第二の御質疑の点でございますが、これは常識的に申しましても、開発に努力したところが、電力料金が高くなるということはどうも常識的に納得できないという意見も多いわけでありますので、先ほども申上げましたように、一つには新規開発に対する資本費の増嵩ということが原因になつておりますから、恒久的な一つの対策といたしましても、税法上や金利の面におきましても、できるだけ負担の軽減するような措置ができないであろうか。これが少くともそういう問題に対する一つの対策としては成立つであろうというふうな考え方をいたしまして、例えば資本の増加、増資等の場合におきましての税制上の工夫というものも、先ほど申上げましたように、いろいろと今考えておるような次第でございます。
○石原幹市郎君 くどいようでありますが、どうも電源開発を非常に忠実に無理をやつたところが、一番高率の電気料金、引上率を負担せなければならんという、この矛盾は私はどうしても解いてもらわなければならんと思うのでありまして、先般参考人に水力調整金をやめることによつて、どのくらいの違いがあるかと言えば三%響く、こう言つておりました。そこで少くとも私は今回の各社の値上げを見て、比較検討される際に、この矛盾を幾らかでも縮減するように考えてもらいたいということと、それからいま一点、水力調整金はたしか五年間の時限的のものであつたと思うのでありまするが、今でもやはり五年後にはこれを全廃するという考え方の下に進んでおられるかどうかということについて、重ねて伺つておきたい。
○政府委員(中島征帆君) これはお話の通りに、当時一応五年間という前提であつたようであります。今回も大体はその年数割にいたしまして、前回に比べまして、八分の二・五だけを減らしまして実施いたしておる。一応五年後にはなくなるという方針で進んでおるわけでございます。
○武藤常介君 私は中小企業金融公庫の件について二、三お尋ねしたいと思うのです。中小企業金融公庫ができましたことは、中小企業者の待望のことが実現したのでありまして、丁度いわゆる旱天に慈雨を見るということでありましようが、その実施の結果が、どうも余り思わしくない、こういうふうな点があります。どういう点であつたと申しますならば、この貸出の取扱が銀行に委託されておりますので、その銀行の性格等によりまして非常に差異がありまして、丁度昨年実施されました。十一月になりまして九月から十月までの統計を徴しましたときに、企業庁長官は、これは銀行の信用の程度によつて枠がきまるのであるからして、機密に属する。こういうようなことでありましたが、私それでも一体どういうふうに運営されておるかわからないのでは、我々としての職責が勤まらないと、こういう点から無理に要求しまして各県の状態は承知いたしました。その当時の状態では、或る県は数千万円に上り、或る県は数億に上つておりまするが、甚だしい県は貸出がゼロであります。又百二十万或いは百五十万というような、極めて成績の悪い県もあるのでありまするが、これでは非常に期待されておりました金融公庫が、全く用をなさないというので悲鳴を挙げておる県もあるのであります。これらを調べて見ますと、銀行の性格であるとか、その県民性によりまして、これらを利用するところのつたない県もありまして、結局そういう点に行つたのでありますが、金融公庫の性格はやはり地方の中小商工業者を育成するというところにあるのでありますから、借りる方法が下手だからというのでこれをそのままにすることは、私はこの公庫の性質から非常に重大な問題であると、こういうふうに感じておつたのでありますが、新大臣におかせられましては、これを十分一つ御調査頂きまして、この欠点を補われんことを私は切望いたしているのでありますが、これに対して大臣はどういうふうなお考えを持つておられますか、お伺いいたしたいと思います。
○国務大臣(愛知揆一君) 誠にこれは私も非常に心配しております点を御指摘頂いた次第でございまして、従来のやり方については業務開始以来日が浅いわけでありますが、まあ期待が大きかつたと申しましようか、非常に運営の問題については議論が多いのでございまして、苦情も盛んに私どもの耳にも入るわけでございます。これはただ当初の案の考え方ができるだけ既存の民間の金融機関を利用して、中小企業金融公庫はどちらかと言えば、その資金の源を作るための政府機関であるという観念で出発いたしておりまするだけに、国民金融公庫などとはやや趣を異にしているところがございますから、自然代理業務を扱う、或いは委託を受けて業務をやつておりまする金融機関の熱心の度合とか、或いはその営業についての性格の相違でありますとか、そういうところも確かに御指摘のようにいろいろの論議の的になつている点があろうと思います。私も先般来中小企業金融公庫の総裁その他のかたがたとも直接にいろいろと実情について検討をいたしておりますが、これらの点については今後御指摘のような線に沿いまして、御非難の少くなるようにやつて見たいと思いますが、一つは同時に、例えば小口保険制度というようなものを増設する等によりまして、侍りるほうの信用力を高めるということがこの問題解決にも側面的には相当効果があろうかと思います。いろいろ公庫自体の資金の運営、或いは委託のやり方等につきまして工夫をいたしますと同時に、そういつた面からの側面的な改善策も併せ用いて参りたいと思つております。
   〔理事松平勇雄君退席、委員長着席〕
○武藤常介君 只今大臣から非常に我々のやや希望に副うような御答弁でありましたが、私はなお考えますことに、県によつても違うでありましようが、従来の国民金融公庫が最近非常に利用されまして、むしろ中小企業者が国民金融公庫のほうが非常に利用しやすい、こういうふうなことを盛んに申されておりまして、これは一体何のためにそういう差があるかというと、成るほど中小企業金融公庫は、発足は遅いという点もありましようが、どうも銀行にのみ委託するということが、非常に支障の重要な要素をなすのではないかと思うのでありまするが、御承知のように昨年来日銀あたりが地方に対し金を引締めるという政策をとりましたので、従来の銀行の地方貸出が、どうも焦付きや何かは何とか整理をしなければならん、こういうところに中小企業金融公庫の金が参りましたので、どうもそれらと睨み合せ、又はそれらの肩代りにするというような傾向もないではない、こういうようなことになつて来ますというと、なお更二十九年度は貸金を引締めるという、こういう結果が、そういうような弊害が極度に現われて来るのではないか、こういうことになりますというと、折角の公庫も十分な効率を発揮することができない、どうしても私はやはり過去の国民金融公庫がだんだん成績を挙げましたのは、公庫独自の出張所を置く、これが非常に効果を発した、こういうことを考えるときに、やはりこの中小企業金融公庫というものは、将来非常に重要なものであると同時に、地方にやはり出張所を設置することが必要ではないか。そうしないならば或る特殊な者に利用されたり、或いは銀行の重宝になるだけで、真に中小企業者を育成するというところの金融機関としての使命を発揮することができないようになるのではないか。こういうことを私は考えておるのでありまするが、愛知大臣の将来に対するお考えを一つ伺いたいと思うのであります。
○国務大臣(愛知揆一君) 国民金融公庫のほうは、御承知のようにこの国民金融公庫の発足いたしましたときの沿革から申しまして、生業資金と申しますか、非常に零細な金融をやるということで発足いたしましたし、特にその当時は引揚者等に対する措置も併せて講じてやつておりましたので、これは相当地方公共団体等と、常識的に申しますると相当近い性格を持つております。いわゆる金融業務と言うには、余りに何と申しますか、小さいところを狙つているというだけに、政府的な色彩を非常に濃厚にし、且つ独自の店舗を中心として業務を運営することが、この公庫自体の性格であるというふうに考えて参つておるわけです。これに反して中小企業金融公庫のほうは、それよりは少し上の程度の、いわゆる中小金融の問題として、これは例えば預託金制度というようなものは、むしろ恒久的な対策としては私は如何かと思つておるのでありまして、むしろ中小企業金融公庫のようなところに財政資金をできるだけ配当をして、そうしてこれが余りコストをかけず、手数をかけずにということは、裏から言えば独自の職員、店舗というものをできるだけ倹約をして、そうしてその資金の管理者といいますか、配当をし、又それがどういうふうに使われておるかということを管理をすることに重点を置いて、そうして長期運転資金、或いは設備資金というものの資金源を作つて行くのがいいじやなかろうかというのがこれまでの考え方であります。先ほども申上げましたように、この運営のやり方等につきましては、いろいろと批判等も出ておるようでございますので、改善を考えて参りたいと思つておりますが、私どもといたしまして、今すぐに直接貸を原則にするということ、或いは至急に各地方に店舗を持たせるということについては、私は只今のところは消極的な考え方でございます。
○武藤常介君 なおお尋ねしたいのですが、この地方の銀行がこの金庫の金を扱いましても、割合に銀行としては手数料にならないのみならず、万一の場合には非常な銀行としても損失をこうむる、かような仕事をやるよりは先ず自分の資金を有利に運用することが最もよろしいということ、或る銀行のごときはこれは中小企業金融公庫というものができたのだが、これは本当の議員や政府の業者に対する何かゼスチユアーにやつたので、そういう言葉は使わなかつたでしようが、要するに大したことはないのだから、こんなものには期待しないほうがよかろうというようなことを大体説明の際に申されたということが或る県においてもあるのでございまして、従つてそういう県は更に利用されていない。又県民性も経済観念が非常に程度が低うございまして、これらを利用するのに非常に億劫であるとか、或いは余り銀行でも歓迎しないから、どうも利用するのはいやだ、こういうふうな状態で、ただ悲鳴ばかり挙げている、こういうふうな状態なんでありまするからして、やはりこれは本当に利用させるのには、これ専門の機関が各県に一つずつはあつて然るべきではないか、こう考えるのですが、なかなかにわかにこれを実現するということができないならば、課題としても私は止むを得ないと思いますが、なお各県の実情をお調べ下さいまして、これが本当のいわゆる中小企業金融公庫の使命が十分に果されるように、又各方面によく均霑されるように特に御高配を願いたいと希望を最後に申上げておきます。
○豊田雅孝君 指定預金の問題についてこの際緊急に御質問いたしたいと思うのでありますが、御承知のように日銀の発行高はどんどん減つて来ているようでありまして、更にこの際指定預金が引揚げられるようなことになりますと、容易ならぬことになろうと思うのでありますが、殊に二月の引揚は各金融機関とも非常に額が多い。而ももうあと二月末まで、と言つても一週間そこそこなんでありますが、特にこの際二月引揚予定の指定預金について政府のほうはすでに態度がおきまりになつているかと思うのでありますが、その点について伺いたいと思います。
○国務大臣(愛知揆一君) この点前回の当委員会でも申上げましたごとく、特に通産省の立場におきましては急激な引揚というようなことには絶対反対であります。例えば二月に期限の到来するというようなものにつきましては勿論でございます。三月に期限の到来するというようなものにつきましても、相当長期に亘りまして計画的な返済計画を立てようという建前で、なお運用の妙味を発揮して行きたいということで、関係省との問も大体その考え方はまとまつています。あとは具体的な措置をどうするかということですが、御心配のないように私はいたすつもりでございます。
○豊田雅孝君 只今の通産大臣の御答弁で実質的には満足を一応いたすのでありますが、只今申しますように、もう二月末と言いましてももう十日もないわけなんでありますから、一日も早く具体的な措置を発表せられることが必要だと思うのでありまして、その点特にお願いしたいのでありますが、大体いつ頃発表になるのでありましようか、この点を一つ伺いたい。
○国務大臣(愛知揆一君) 二月末までの問題につきましてはもう余日幾ばくもございませんから速かに発表いたします。できればその後の処理についても大体の考え方は発表いたしたいと思うのでありますが、そのほうまでは或いはここ数日中ではできないかも知れませんが、取りあえず二月の分については速かに措置いたします。
○豊田雅孝君 一日も早くどうぞお願いいたします。
○委員長(中川以良君) ほかに御質疑はございませんか……。
 お諮りいたしますが、本日はこの程度にして終りたいと存じますが、御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(中川以良君) それでは本日はこれにて散会いたします。
   午後四時二十二分散会