第024回国会 農林水産委員会 第33号
昭和三十一年五月八日(火曜日)
   午後二時七分開会
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  委員の異動
四月二十三日委員佐藤清一郎君辞任に
つき、その補欠として紅露みつ君を議
長において指名した。
四月二十四日委員小西英雄君、横川信
夫君及び三浦辰雄君辞任につき、その
補欠として植竹春彦君、平井太郎君及
び北勝太郎君を議長において指名し
た。
四月二十五日委員植竹春彦君、平井太
郎君、雨森常夫君及び北勝太郎君辞任
につき、その補欠として小西英雄君、
小幡治和君、松原一彦君及び三浦辰雄
君を議長において指名した。
四月二十日委員紅露みつ君及び戸叶武
君辞任につき、その補欠として長島銀
藏君及び荒木正三郎君を議長において
指名した。
三月二日委員松原一彦君辞任につき、
その補欠として高橋進太郎君を議長に
おいて指名した。
五月四日委員重政庸徳君及び荒木正三
郎君辞任につき、その補欠として三木
與吉郎君及び戸叶武君を議長において
指名した。
五月七日委員小幡治和君及び菊川孝夫
君辞任につき、その補欠として重政庸
徳君及び東隆君を議長において指名し
た。
本日委員三木與吉郎君及び河井彌八君
辞任につき、その補欠として一松政二
君及び飯島連次郎君を議長において指
名した。
    ―――――――――――――
 出席者は左の通り。
   委員長
           棚橋 小虎君
   理事
           青山 正一君
           重政 庸徳君
           関根 久藏君
           戸叶  武君
           三浦 辰雄君
   委員
          池田宇右衞門君
           小西 英雄君
           宮本 邦彦君
           東   隆君
           河合 義一君
           小林 孝平君
           三橋八次郎君
           森 八三一君
  国務大臣
   大蔵大臣農林大
   臣臨時代理   一萬田尚登君
  政府委員
   農林政務次官  大石 武一君
   農林大臣官房長 谷垣 專一君
   農林省農林経済
   局長      安田善一郎君
   農林省農業改良
   局長      大坪 藤市君
   農林省蚕糸局長 永野 正二君
    ―――――――――――――
  本日の会議に付した案件
○理事の補欠互選
○北海道の水害対策に関する請願(第
 七号)
○米の配給日数復元等に関する請願
 (第一三号)
○水産業協同組合法改正に関する請願
 (第二八号)
○漁業法改正に関する請願(第二九
 号)
○農地改革行過ぎ是正に関する請願
 (第三〇号)(第六七号)(第七七
 号)(第八二号)(第八六号)(第
 九九号)(第一五六号)(第一六四
 号)(第一九三号)(第二六一号)
 (第三七九号)(第三八〇号)(第
 三八一号)(第四六四号)(第五〇
 七号)(第五四七号)(第五七九
 号)(第六三九号)(第九〇九号)
○和牛の消費流通等に関する請願(第
 五二号)
○自作農維持資金融通法実施の適正に
 関する請願(第六六号)
○わら工品の需給維持に関する請願
 (第七五号)
○内水面水産増殖事業費国庫補助等に
 関する請願(第七八号)
○建物に関する共済事業を農業協同組
 合に一元化するの請願(第八五号)
○大分県昭和井路支線水路工事復活等
 に関する請願(第九六号)
○さつまいもでん粉の政府買上げに関
 する請願(第一〇〇号)
○宮崎県田原村五ケ所開発事業中止に
 関する請願(第一一一号)
○カムチャツカ災害融資等の融資金返
 済期限延長に関する請願(第一二四
 号)
○三陸沖暴風浪等の漁業被害復旧資金
 特別長期融資実施促進に関する請願
 (第一二五号)
○漁業被害保険補償制度確立促進に関
 する請願(第一二六号)
○農業共済団体事務費国庫負担増額に
 関する請願(第一三一号)
○岩手県近海のモーカさめはえなわ漁
 業の許可制度に関する請願(第一三
 五号)
○岩手県沖さんま漁場の限定操業に関
 する請願(第一三六号)
○急傾斜地帯農業振興臨時措置法の適
 用期限延長に関する請願(第一四一
 号)(第一七一号)
○岩手県江刺平野等の開墾事業に関す
 る請願(第一五七号)
○米の統制撤廃等反対に関する請願
 (第一五八号)
○新農業団体設立に関する請願(第一
 八〇号)(第一九〇号)(第二六二
 号)(第二八七号)(第三〇七号)
 (第三二一号)(第四五三号)(第
 四五四号)(第四五五号)(第四八
 九号)(第四九六号)(第五一六
 号)(第五一七号)(第五三七号)
 (第五四八号)(第五六〇号)(第
 五七四号)(第五八〇号)(第五八
 一号)(第五八二号)(第六二五
 号)(第六五九号)(第六六六号)
 (第六六七号)(第六八〇号)(第
 八〇三号)(第九三二号)(第九六
 二号)(第一、一七七号)(第一、
 二五六号)
○三陸沖暴風浪の被害漁業復旧対策等
 に関する請願(第一八一号)
○みつまた生産農家救済に関する請願
 (第二一四号)(第二五一号)
○兵庫県小坂村出石川沿岸農地に排水
 ポンプ設置の請願(第二一八号)
○伝貧研究所設置に関する請願(第二
 三一号)(第二六〇号)(第三八三
 号)(第四八一号)(第五〇八号)
○日本中央競馬会法第二十七条改正に
 関する請願(第二六三号)
○新潟県耕地地すべり地災害防止対策
 事業費国庫補助に関すす請願(第二
 六四号)
○農産物価格安定法の一部改正に関す
 る請願(第二九二号)(第四八五
 号)(第一、二五五号)
○造林事業費国庫補助増額等に関する
 請願(第三三四号)
○治山事業費国庫補助増額等に関する
 請願(第三三五号)
○森林組合の育成強化に関する請願
 (第三三六号)
○林産物の需給及び価格の適正化に関
 する願請(第三三七号)
○開拓行政の合理化に関する請願(第
 三三八号)
○林道網の整催促進に関する請願(第
 三三九号)
○林業災害補償制度の合理化に関する
 請願(第三四〇号)
○森林計画経費国庫補助増額等に関す
 る請願(第三四一号)
○北海道天の川地区土地改良事業施行
 に関する請願(第三九一号)
○北海道石崎漁港修築工事施行等に関
 する請願(第三九二号)
○北海道遠別漁港築設促進に関する請
 願(第三九三号)
○北海道根室未開発地域の農業開発に
 関する請願(第四一五号)
○北海道元地漁港築設に関する請願
 (第四一六号)
○北海道福島漁港修築工事継続等に関
 する請願(第四一七号)
○かんがい排水機設置費等国庫負担に
 関する請願(第四三五号)
○大分県西国東干拓建設事業予算に関
 する請願(第四五六号)
○宮城県田尻川沿岸地域のかんがい排
 水総合改修事業促進に関する請願
 (第四六五号)
○茨城県筑波郡下の開拓適地選定基準
 厳正運用等に関する請願(第四九二
 号)
○積雪寒冷地域の大規模区画整理事業
 予算増額等に関する請願(第四九三
 号)
○水質汚濁防止法制定等に関する請願
 (第五〇四号)
○滋賀県愛知川ダム建設反対に関する
 請願(第五四二号)
○新農業団体設立に関する請願(第五
 六二号)
○神奈川県相模湖町管内の国有林払下
 げに関する請願(第六〇四号)
○あ麻、ちよ麻事業の振興対策に関す
 る請願(第七一一号)
○秋田県十和田湖姫ます養殖事業復興
 に関する請願(第七一七号)
○北海道浜頓別内ポンニタチナイ開拓
 道路開さくに関する請願(第七四一
 号)
○北海道熊石村黒岩地区かんかい事業
 施行に関する請願(第七四四号)
○北海道落部漁港築設工事促進に関す
 る請願(第七四六号)
○北海道頓別船入まの昇格に関する請
 願(第七四七号)
○北海道熊石漁港しゆんせつ等に関す
 る請願(第七四八号)
○北海道砂原漁港修築工事促進等に関
 する請願(第七四九号)
○北海道野田追地区造田事業促進に関
 する請願(第七五〇号)
○福岡県内市町村の水害復旧費国庫補
 助に関する請願(第七七三号)
○農林省札幌統計調査事務所庁舎移転
 に関する請願(第七八三号)
○新指導農業団体法制定に関する請願
 (第八一六号)(第八二七号)(第
 八二八号)(第八二九号)(第八三
 三号)(第八六七号)(第八六八
 号)(第八八三号)(第九三三号)
 (第一、〇三二号)(第一、一一五
 号)(第一、一九七号)
○水産業協同組合法の一部改正等に関
 する請願(第八五二号)
○こんにゃく価格安定化に対する恒久
 施策確立の請願(第九二八号)
○食糧科学研究機関設置に関する請願
 (第九六三号)
○強化合成米育成に関する請願(第九
 六四号)
○岩手県種市漁港修築工事促進に関す
 る請願(第九六五号)
○北海道東鷹栖、鷹栖両村鷹栖地区の
 道営軌道客土事業施行に関する請願
 (第一〇二二号)
○秋田県平鹿郡地区の土地改良事業施
 行に関する請願(第一〇五八号)
○岩手県綾里漁港修築工事促進に関す
 る請願(第一〇六九号)
○米穀取扱業者の免許制施行に関する
 請願(第一〇七八号)
○北海道新篠津村でい炭地開発に関す
 る請願(第一〇九二号)
○茨城県旭村涸沼干拓事業促進に関す
 る請願(第一一〇六号)
○奈美大島産黒糖の価格安定に関する
 請願(第一一一一号)
○家畜商法の一部改正に関する請願
 (第一一一八号)
○静岡県庄内村地先浜名湖干拓工事反
 対に関する請願(第一一二一号)
○大阪湾水質浄化促進に関する請願
 (第一一二二号)
○北海道浜益漁港修築工事促進に関す
 る請願(第一一四七号)
○北海道新川地区排水工事施行に関す
 る請願(第一一五〇号)
○北海道浜益村等の漁業転換に関する
 請願(第一一五一号)
○千葉県県営大利根、干潟用排水総合
 土地改良事業計画認可等に関する請
 願(第一一五二号)
○北海道広島村共栄排水こう改修工事
 施行に関する請願(第一一六一号)
○北海道千歳川地区漁川ダム建設に関
 する請願(第一一六二号)
○森林雪害救済に関する請願(第一一
 九八号)
○木炭公営検査強化の立法措置に関す
 る請願(第一二〇九号)
○新農薬による内水画魚族死滅の防止
 対策の請願(第一二一〇号)
○岩手県胆沢川県営第二発電所用水等
 の取水による漁業損害補償の請願
 (第一二三九号)
○北海道千歳町の反転客土事業費国庫
 補助に関する請願(第一二五七号)
○農林水産政策に関する調査の件
 (凍霜害に関する件)
 (米価に関する件)
 (韓国ノリに関する件)
    ―――――――――――――
○委員長(棚橋小虎君) ただいまから農林水産委員会を開会いたします。
 まず委員の変更について御報告いたします。去る四月二十三日佐藤清一郎君が辞任され、紅露みつ君が選任され、四月二十四日三浦辰雄君、小西英雄君及び横川信夫君が辞任され、北勝太郎君、植竹春彦君、平井太郎君が選任され、四月二十五日植竹春彦君、平井太郎君、両森常夫君及び北勝太郎君が辞任され、三浦辰雄君、小幡治利君、小西英雄君及び松原一彦君が選任され、四月三十日紅露みつ君、戸叶武君が辞任され、長島銀藏君及び荒木正三郎君が選任され、五月二日松原一彦君が辞任され、高橋進太郎君が選任され、五月四日荒木正三郎君及び重政庸徳君が辞任され、戸叶武君及び三木与吉郎君が選任され、昨日菊川孝夫君及び小幡治和君が辞任され、東隆君及び重政庸徳君が選任されました。また本日三木与吉郎計及び河井弥八君が辞任せられ、一松政二君、飯島運次郎君が選任されました。
    ―――――――――――――
○委員長(棚橋小虎君) 次に委員の変更に伴い理事が欠員になっておりますので、その補欠互選を行いたいと存じます。互選の方法は成規の手続を省略して、便宜その指名を委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(棚橋小虎君) 御異議ないと認めます。それでは私より重政庸徳君、青山正一君、戸叶武君及び三浦辰雄君を理事に指名いたします。
    ―――――――――――――
○委員長(棚橋小虎君) 請願第七号北海道の水害対策に関する請願及び百五十七件を議題にいたします。
 今国会中四月二十一日までに当委員会に付託せられました請願百五十八件の御審査を願うため、去る四月二十七日委員会を予定いたしましたが、都合によって懇談会とし、これら請願の取扱い方について御懇談が行われ、その結果について御報告を受けましたので、その結果をただいまから委員会に御報告申し上げ、これが取扱いについてお諮りをいたしたいと存じます。
 付託審査された請願はお手元にお配りしておきました参議院公報第九十三号(二)の通りでありまして、その趣旨は多種多様でありますが、これを大別いたしますと、農業関係百十七件、林業関係十二件、水産関係二十九件、計百五十八件であります。さらにこれを細別いたしますと、農業関係百十七件のうち、最も多いのはいわゆる農業団体再々編成に関連するもので、合計四十一件に達し、これらのうち二十九件は新農業団体の設立に反対するもので、残りの十二件は新農業団体の設立を要望するものであり、次いで灌漑及び排水、ダム及び溜池の構築、干拓及び開拓等土地改良の促進に関するもの二十一件、農地改革行き過ぎ是正に関するもの十九件、農産物の価格安定に関するもの八件、馬の伝染性貧血研究所設置に関するもの五件、急傾斜地帯農業振興臨時措置法の期限延長に関するもの三件、その他でありまして、毎年件数の多い米価あるいは米の統制に関するものはただいままでのところわずかに三件であります。
 林業に関するもの十二件のうち、造林あるいは治山事業等に対する国庫補助の増額に関するものが三件、その他関拓基準の適正化、林通網の整備拡充、森林組合の育成強化、あるいは木炭検査の公営に関するもの等があります。
 水産関係のもの二十九件のうち、漁港の築設あるいは修築に関するもの十件を始めとして、漁業法及び水産業協同組合法の改正、漁業調整、内水面漁業増殖、水質汚濁防止、原水爆実験による損害補償その他に関するものがあわせて十九件であります。
 懇談会におきましては、これらの請願のおのおのについて、政府関係当局の意見をも参酌し、慎重な検討が行われ、いわゆる農業団体再々編成、農地改革の行き過ぎ是正、建物共済の農業協同組合に一元化、漁業法等の改正、及び漁業の限定操業に関するもの等、直ちに結論を得がたいもの、あるいは現在審議中の法律案に関係あるものを除さ、お配りしておきました公報の請願一覧表において赤丸を付してあります九十件はこれを採択することが適当であると認められたのであります。しかして赤丸のうち単なる赤丸は政府をしてすみやかに実施せしめることが必要であると認められたものであり、赤丸の中に赤点のあるものは政府における慎重な検討を促し、その善処を求めることにしようとする趣旨のものであります。
 大要以上のようでありますが、この結果について委員各位におかれまして御異存がなければ、これを委員会の決定として措置することについてお諮りいたしたいと存じますが、御異議ございまんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(棚橋小虎君) 御異議がないようでありますから、以上をもって委員会の決定として併置をいたしたいと存じます。
 なおそれでは請願七号ほか八十九件は議院の会議に付するを要するものとして内閣に送付を要するものと決定して御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(棚橋小虎君) 御異議ないと認めます。よってさよう決定いたしました。
 次に請願第十三号ほか九件については、意見書案を提出することに御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(棚橋小虎君) 御異議ないと認め、さように決定いたします。
 なお報告書及び意見書案の作成については、これを委員長に御一任願いたいと存じます。御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(棚橋小虎君) 御異議ないと認め、さよう取り計らいます。
    ―――――――――――――
○委員長(棚橋小虎君) 凍霜害の件を議題にいたします。
 去る四月二十九日から五月一日にわたって各地に発生した霜害は被害が激甚な模様でありまして、はなはだ残念に存じております。そこで本日は政府当局に被害状況及びこれが対策について説明を聞き、その善処を求めるため特にこの問題を議題にいたします。
 まず政府当局の説明を求めます。
○政府委員(大石武一君) 四月の二十九日から五月一日までの凍霜害につきまして、その対策について簡単に御報告申し上げます。
 四月の二十九日から五月一日までの発生した凍霜害につきましては、農林省統計調査部の組織におきまして、その実態の把握に努めておるほかに、被害を受けた府県関係各課よりの報告について目下取りまとめ中でございますが、その被害は大体三十数府県に及ぶのでございまして、今日までにその報告が参っておりますのは十数府県でございます。その報告によりますと、きのうあたりまで参りました十四府県分につきましては、すでに百六億八千万円の被害が報告されております。御参考までに申し上げますと、昭和二十八年の凍霜害の被害額は農林省統計調査部の調査の結果によりますと、総額約百億になっておりますので、この報告は約半数以下においてその二十八年度の被害を突破しておるような状態でございます。
 なお、被害の発生しました三十日には、蚕糸局長が群馬、埼玉の実態を調査して参りましたが、さらに福島、北関東、東海、東山、近畿地区十一府県に対して、それぞれ本省より関係官を派遣して実態を調査せしめております。
 次に、本年の気象台における長期予報により、降霜の被害が予期せられておりましたので、以前よりそれぞれ関係各局、ことに農業改良局、蚕糸局におきましては、都道府県及び関係者に対しまして、その予防方法並びに対策について注意を喚起しておきました。で、改良局におきましては、四月九日に局長通達によりまして、普及組織をあげてその対策を指導いたしましたし、また、蚕糸局におきましては、ラジオ、業界紙及び農林弘報をもって四月一日以来数次にわたり予防法及び善後処置について指導いたしておったわけであります。
 次に、樹勢回復用硫安の緊急譲渡でございますが、懐霜害発生当時の樹勢回復用その他の追肥需要に備えまして、保管硫安一万トンを五月末日までに放出するように、五月四日全購連に対して緊急譲渡の指令を行なっております。
 今後農林省といたしましては、被害実態の判明次第、おそらく今明日中に統計調査部におきまして全国の調査が判明すると予想しておりますので、関係方面とも十分に協議いたしまして、適切な対策をすみやかに講ずる方針でございますが、さしあたり系統金融機関の利用による融資措置を円滑に実施するよう、農林中央金庫当局と打ち合せをいたしまして、その他諸般の措置につきまして目下検討中であります。
 以上、まことに簡単でございますが御報告申し上げます。
○委員長(棚橋小虎君) 以上説明を聞いたのでありますが、御質疑の向きは順次御質疑を願います。
○池田宇右衞門君 ただいま政務次官から、二十九日、三十日の被害は福島より九州にわたる三十数県にわたって、かつてない大災害を生じておるという報告に接したのであります。しかも、予防方法といたしましては、大よそ寒風が襲うというように各県に通報になっていたにかかわらず、時ならぬ寒風の襲うところとなって大凍霜害に相なったと、かような報告でございます。私ども調査いたしましたところにおきましても、農林省蚕糸局長、ほか各位が各県に出張いたしまして、実情を調査したと、同じそこにはそれぞれ行っておるでございましょうが、まずもって桑園、果樹園、野菜、麦、水苗しろ等に与えた被害は、農林省のただいまの報告でも百六億円以上というのでございまして、おそらく桑園だけでも七万町歩、繭減収の予想は三百三十四万貫、金額にして約八十億円以上の収入減を来たしておるというふうに聞いておるのでございます。かような大被害はかつてなく、養蚕、生糸あるいはその他の農産物の輸出上において非常な挫折を引き起すような状況にも立ち至っておるのでございます。ことに、不慮の大災害地におけるところの農家のこうむりたる精神的、経済的の打撃は全く筆舌に尽しがたく、このまま放置せんか、せっかくの増産意欲をそぎ、農作物確保の挫折を引き起すような状態が地方に生ずると言わざるを得ないのでございます。ことに、地方におけるところの府県、市町村は、この農家の収入減によりまして、相当納税上に対しましても、これまた地方財政における大きな欠陥を生ずるという結果を見なければならないと思います。これらに対しまして、直ちに政府当局といたしましては、回復の道を講じなければならないと思うのでございまして、ただいま政務次官のお話によれば、農林中央金庫と相談をいたしまして、それぞれ融資の道の門戸を開いたという説明でありました。私は、次に一つずつ質問するからお答えを願いたいと思います。
 被害桑園に対しては、回復用速効肥料を無償交付する決意があるかどうか、これをまず政務次官並びに蚕糸局長にお尋ねします。
○政府委員(永野正二君) 被害桑園の回復をなるべくすみやかにいたしまして、春蚕の掃き立て量をなるべく減少しないようにする、農家の被害をなるべく軽減をするということは非常に緊急な問題であると思います。私どもといたしましては、まだ政府部内としての最終的な結論に達しておりませんのでございますけれども、できるだけ速効性肥料を施すことができるように、それに必要な予算措置その他を折衝いたしたいと、こう考えておるわけでございます。
○池田宇右衞門君 被害桑園並びに果樹園に対しては、病虫害防除用として必要な薬剤を、これまた無償交付するのが適当と思うが、これに対する意思ありやどうか。
○政府委員(大坪藤市君) 今回の凍霜害によって、果樹園が相当凍霜害にかかっておるということが報告され、またわれわれの方の調査の方でもそういうようなことに相なっておるわけであります。凍霜害になりました場合には、御承知の通り病虫害の異状発生というものが予想されますので、できるだけそういうような病虫害の発生を防除するような薬剤散布ということも必要でありまするが、これらの点につきましても、ただいま蚕糸局長が申しました通り、政府部内といたしましてまだ結論に達しておりませんが、私どもといたしまして努力いたしまして、できるだけ御意見の通りいたしたいとかように考える次第であります。
○池田宇右衞門君 掃き立て不能に陥った結果、蚕種代金の助成ということを考えなければならないと思います。春蚕掃き立て用として準備した蚕種は、桑園が被害にあったら放棄せざるを得ないような状態に立ち至るのでございます。これら新たに掃き立て用の蚕種を求めるについては、やはり相当の助成と蚕種のそれぞれ掃き立て用に対する必配をしてやらなければならないと思います。蚕糸局はこれに対してどういう方法をおとりになっておるか。
○政府委員(永野正二君) 地帯によりまして、掃き立て直前の所と、掃き立てまでに多少の時日の余裕がある地帯と、いろいろあるわけでございます。私どもといたしましては、技術的に可能な限度におきまして掃き立てを抑制して、その後の桑の伸長を見まして、なるべく掃き立てを減らさないというふうな指導をできるだけ――すでに各県とも相談をいたしてやっておりまするが、ただいま御指摘のような全然掃き立て不能な場合の蚕種代金をどうするかという問題が当然あることはよく考えておるわけでございます。この点は各地帯の被害の状況等の正確な数字も見る必要もあるかと思いますが、また農業共済の関係がどういうふうな結果になるかというような点もあわせ考えまして、必要があればこれに対する措置を考えて参りたい、こう考えております。
○池田宇右衞門君 被害農作物及び蚕繭の共済保険金の概算払いの実施を必要といたしますが、これに対する計画並びに見通しについて答弁を願いたいと思います。
○政府委員(安田善一郎君) 農業災害補償制度に基きまする今回の凍霜害の措置につきましては、被害量の確定をすみやかにいたすよう努力をいたしまして、再保険金の概算払い、または仮払いの措置を講ずるよういたすつもりでございます。
○池田宇右衞門君 営農低利資金の貸し出しは、低利にして長期にわたって返済できるような方法をとるのが最もよいと思いますが、これに対する処置に対しまして、いかなる方法を考えておられるか。またいかなる方法をもってこれに臨むか。具体的にこれに刻する御答弁を願いたいと思います。
○政府委員(大石武一君) 幸いに以前の国会におきまして、天災による被害農林漁業者等に対する資金の融通に関する暫定措置法という法律がございまして、非常に低利の長期の金をお貸しすることができるわけでございますので、これを基準として、できるだけ広範囲に融資を政令をもって定めて行いたい。これを基本にいたしたいと考えております。
○池田宇右衞門君 被害農家に対する課税は、もちろんその状況によって減税あるいは免税の処置を講じなければならないと思います。従って直接の関係省たる農林省としては、大蔵関係、国税庁とこれが十分なる協議をしなければなりませんが、これに対する打つ手を打ってありますか。また今後どういう手を打ってこの方法を実現するか、これについて答弁を願いたいと思います。
○政府委員(大石武一君) お答えいたします。これにつきましては、でき得る限り被害の実態を十分に調査いたしまして、その被害の実態なり、こまかなめんどうなところまでよくこれを大蔵当局に認識させまして、これを末端まで大蔵当局の指令が浸透するようにあらゆる努力をいたしまして、被害農家に困窮を与えないような方針にしたいと念願する次第であります。
○池田宇右衞門君 たとえて言えば、長野県方面の例をとっても、十六億以上の赤字県であるという際、二十五億に近いとこの災害を生ずる。従って先に申した通り、地方自治体、県及び市町村の税収入は非常な欠陥を生ずる。いわゆる激減を来たして、地方自治は困難な実情に遭遇する。地方交付税及び交付金、補助金を十分に増して、これらの自治体までも救済しなければならないような状態に立ち入るのでございます。従って農林当局としては、自治庁の長官及び自治庁の関係の方が来ておいでになれば、要求はしておいたのでございますが、どういう方法を講じ、またどういう処置をとる計画があるか、また大蔵当局とどういう折衝をするか、この点も承わりたいと思います。
○政府委員(大石武一君) このたびの災害によりまして、おそらく各府県においては、税収の減少ということが予想されるわけでございます。これにつきましては、交付税なり特別交付税なりにおいて、十分に自治庁からめんどうがみてやれるということを念願いたしまして、私どもも極力そのように働きかけまして、その実態を調べてその措置をとりたい、こういう努力をしたいと思う次第であります。
○池田宇右衞門君 災害地に対しての土地、品種改良、あるいはまた蚕糸技術員、その他改良普及員は一線の指導員として相当働かなければならぬ。これらに対して働かせる上においては、やはり予備金及びその他の交付金を必要とするが、これに対しての準備はどうなっておりますか。
○政府委員(大石武一君) これらの指導員なりあるい普及員なりを十分活躍せしめるためには、私どもも必ずしも十分な予算を獲得しておるとは申されない状態でありますけれども、でき得る限り剰余金あるいは繰り上げの使用等をいたしまして、そうしてでき得る限り十分な活躍をさして、一日も早く正確な実態を把握いたしたい、こう念願いたしております。これにつきまして、将来予算の面におきまして困るようなことがありました場合には、予備金の支出なり、あるいは特別の措置なりをいたさなければならぬ、こう考えておる次第であります。
○池田宇右衞門君 災害がすでに百億を上回った、おそらく報告は災害の増大を必ず各府県から報告されることだと思います。農林当局としては、今度は大蔵大臣が農林大臣の臨時大臣となるというふうに、本日ごあいさつがあるということを聞いておりますが、補正予算の追加を見るか、あるいはその他一時政府の手持ちにおいての支払い、交付その他によってこの災害を救助するというような、何か打つ手があるだろうと思いますが、その打つ手に対して大臣と政務次官その他の局長各位が相談になったかどうか、なっておったら詳細に報告していただきたい。
○政府委員(大石武一君) 話が違いまして、実はこのたび高碕代理大臣が、きょうフイリツピンにお立ちになりまして、一万田大蔵大臣が農林大臣代理をすることになりましたので、ここに出てごあいさつ申し上げるはずでございますけれども、ただいま衆議院の本会議において、緊急質問の答弁中でございますので、今失礼いたしておるわけでございます。このことにつきまして、被害の実態が判明いたさなければどうとも申されませんので、できるだけ早くその実態を把握いたしまして、それによりまして今言ったような融資とか、いろいろなことの道を講じますけれども、それでも足りない場合には、当然予備金の支出なり、あるいはさらに補正予算なりを考えなければならぬと思う次第でございますが、これもいずれ実態が判明した結果になると考えておる次第であります。
○池田宇右衞門君 昨年の大豊作によって、ようやく戦後の農家は多少の曙光を見出した。そうして一息つこうと思ったときに、またかつてないところの大天災をこうむってしまった。かように農家にぼう然自失の日を送らせるということは、それだけあらゆる生産に支障を来たすということになる。実態を調査の上においてそれぞれの方法を講ずるというのは固い行き方であるけれども、おなかのすいたときにはやはりそれに沿うようなものを与えて健康を維持していくというのが建前である、農林当局といたしましては、目の前の、掃き立てる蚕の状態を見てからだと、補助金はいつでもあと回しになる。それではせっかくの生産に手おくれとなりがちでありますから、今度の災害農家に対しましては、直ちに農家自身が災害の中から立ち上って生業にいそしむとというような、農家の生産意欲を越させるのが農林省並びに大蔵、自治庁の仕事だろうと私は思います。よって順次わかり次第、できるだけ早く長期助成金あるいは出すべきものは出して、災害の程度を少くし、さらに生産意欲を向上さして農家の安定、地方自治の安定を得させるような最善の努力、最善の方法を講ずるように特に強く要望いたします。これに対する答弁を願いたいと思います。
○政府委員(大石武一君) 御意見ごもっともでございます。全く御意見の通り、最善の努力をいたしまして、つまらない議論とか、つまらない手わざはできるだけ省きまして、できるだけ早く農家が十分立ち上れるように万全の措置を講ずる決意でございます。
○戸叶武君 農林次官からの報告で、もう今回の被害というものは二十八年度よりもさらに深刻で、広範囲にわたるということが大体大ざっぱながら把握されておりますが、私も三日ほど自分の県だけを回ってみましたが二十八年のときに長野県や新潟、群馬、栃木等を回った経験からすれば、確かに今度の方が被害がひどいようであります。従って私はこの対策は緊急を要するのじゃないかと思いますが、いずれにしても政府におきましては、二十八年の際の経験もありますので、きわめて迅速にこの対策が立つと思うのですが、被害を受けた所の農民が一番欲しているのは、何と言ってもやはりこの融資の問題で、それはこの前のときからで、暫定措置法ができているから、それによって長期低利資金の融資ということはできるということでありますが、これをやはり円滑にやってもらいたいと思います。
 それから農業共済金の仮払いもいつでもこの早期支払いをと言っておるのでありますが、これが非常におくれがちですが、この問題もやはり名実ともに早くやってもらいたいと思います。
 それからこの凍霜の場合に考えてもらいたいのは、いつの場合においても凍霜害のときには桑の被害の大きさが一番目立つのですこの前も桑だけ目立って、麦の被害や果樹の被害の方をおろそかにしたために、具体的に言うと、養蚕の盛んな群馬と埼玉だけにしこたま取られてしまって、ほかの県は被害地が均等な恩恵に浴せなかったというので、これは大問題が起きているのです。そういう形からこれは実態の把握というものは私は早期に把握すると同時に、何段階かを経て被害の程度というものを正確に把握することが必要だと思うのです。特に私の見たのは果樹等の被害ですが、この前よりもひどい。この前の経験があるのでナシなんかを割って見ますと、表面は被害がないように見えるが、中がやはりだめになっておるので、果樹栽培をやっておる人たちでもそれを割って見せると、これほどの経験を自分たちは持たなかったと言って、がく然としておるようなわけでありますが、そういう意味で、第一にとにかく正確に被害の実態を把握すること、それから応急処置をやること、もう一つは、蚕糸関係の対策等はすでに前の質問者からも言われましたが、技術員なり指導員というものは、待遇はそれほど恵まれておりません。それで恵まれていなくても、予算がなくても、これは農民の要求に対して応じなければならないと思う。私は迅速に動き回らなければならないそういうときに、機動力が具備されているかどうか、やはりオートバイなりスクーターなり、何か身体をそれほど労力をむだに費すことなく迅速に立ち回れるようなやはり足を与えること、待遇とともにこういうことを考慮しなければならないと思うが、それらのことに対して配慮はできているかどうか、それを承わりたいと思います。
○政府委員(大石武一君) 戸叶さんの仰せの通り、この被害に対しましては十分に迅速に、かつ正確にやらなければならないと念願いたしております。ことに二十八年の経験もございますので、ぜひそのように努力いたしまして、手落ちのないようにいたしたいという決心でございます。
 なお、普及員なり指導員の活躍につきましては、三十一年度の予算の獲得に当りましても、自転車やオートバイを与えようということが問題になりまして、ある程度の手当はいたしておりますが、必ずしも十分であるかどうかといいますと、これはまあ自信がございません。しかし、できるだけの、まあ余分の努力もしてもらいまして、旅費等もできるだけ繰り上げの支給もいたしまして、そうしてできるだけ正確な調査を早くさしたい、こういうことに一生懸命努力いたしておる次第でございます。
○戸叶武君 こういうふうに突発事件が起きたときには、すぐに応急処置を講ずるというのが一番成果を上げられる。それはいろいろな金をやるとか何とかということよりも、まず第一に農林省からでも何でも、そういう被害のひどい所のそういう技術員なり指導員なりそういう者に、まずオートバイでも何でも送ってやってごらんなさい、それに感激してやはり動きますから、速効肥料じゃないが、肥料だけじゃなくて、人間にそういう活動のきくような措置をやはり急速に講じてもらいたい。
○池田宇右衞門君 関連して、今戸叶委員から非常な適切なことを言われたが、私は果樹は長野県のナシ、リンゴ、ほとんどちょっと今見ましたところが十五億以上、長野県はナシ、リンゴの花盛りのが全部凍霜害にやられて、ことしは一円の金すら収入のない者があり、全滅になるというようなことであるが、幸い谷垣官房長も見えたが、融資の道はこの方面にも十分お開き下さる決意はできておるだろうと思うが、政務次官並びに融資方面の局長としてどういう方法をとっているか、政務次官と官房長に一つお尋ねしておきます。
 なお関係の局長の皆さんから、果樹災害その他水稲などに対するお考えがあったら、この際承わりたいと思います。
○政府委員(大石武一君) 仰せの通り万全の努力をいたす決意をいたしております。なお詳しいことは谷垣君からお答えいたします。
○池田宇右衞門君 果樹その他の災害対策の融資だね、これはどんなふうにやっています。大蔵当局とも相談したり、各農林中金、農林公庫、その他から低利資金を貸し出すような計画を立てておりますか。
○政府委員(安田善一郎君) 官房長という御指名でございましたが、私の担当でございますから……。今回の被害は地方庁等からも報告をいただくとともに、特に私ども統計調査部の組織で、前年以上に拍車をかけて急速に、正確に実態を把握をして報告せしめるよう、まず第一回の措置としまして、昨日来統計調査部で全国の所長と打ち合せをいたしておるわけでありますが、まだ正確な数字はしばらくおきますとしましても、特に桑、バレイショ、お茶等におきましては、御指摘のように相当な被害でございまして、さらに戸叶委員から、また池田委員から、御指摘がありましたように、麦類におきましても菜種におきましても、また野菜等は相当のものでございます。果樹はナシ、リンゴ等を通じまして、時期の関係もございまして、雄しべ、雌しべ等まではっきりとやられておったりしまして、タバコ等についても、雑穀についても被害が相当あることは事実のようでございます。長野県のリンゴだけで十五億あるかどうかはちょっと疑問ですが……。
○池田宇右衞門君 ナシ、リンゴその他クルミ、あらゆる果樹……。
○政府委員(安田善一郎君) 今後急速にこれを実態把握するよう統計調査部においてやってもらっておるわけでございますが、幸い国会の御審議によりまして、政務次官らお話がありましたように、天災等に伴いまする災害金融は恒久法ができておりまして、政令をもって指定いたしますれば、たとえば二十八年度に二十億の融資をいたしましたようなことは、政府の措置としてできるようにお定め願っておりますので、特に融資に第一の方法をとりまして、まっ先にこれをやるべきだと考えておるわけであります。一萬田大臣が昨日おいでになりましたときにも、さっそく政務次官を通じまして御了解を願いまして、本日も閣議で、他の措置も要すべきこともあろうとともに、災害融資に関することは特に急速にやろうという御発言を願ったわけでございます。
 お話のまた中に、果樹その他というものにつきましての点はいかがかということでございますが、当然にこの現行法に基く災害融資法によりましては、農作物の被害についての、一定の被害程度に応じまして営農資金を供給することになる。また貸付条件等に応じましては、二十八年にたとえば行いましたことを申上げますと、一般の上場合、果樹の場合、開拓者の場合などは貸付年限、金利の度合い、それに対しまする政府の利子補給の割合、おのおの差をつけておるわけでございます。また損失補償もこれに対して加えて、県に対して国が二分の一の補助をすること等の措置をとりましたが、これを受けまして、集大成してでき上っております法律の実施でございますから、特に先ほど申し上げました各作物、各農業対象を通じて、できるだけまんべんなく調べますると同時に、各地域の各県別、その池の地域の被害程度に応じましても、公正に参りますように、融資の対象に応じましては、条件も若干変えて、果樹などは有利と申しますが、連年作物ですから、賞還年限等を長く持たしめるようにしたいと思っておるわけです。
○森八三一君 最初に一つ改良局長にお伺いしたいのですが、長期予報によって今回のような災害の起きるということがあらかじめ予測せられた。そこで数度にわたって予防措置を通達をして、それを実施せしめたということでありますが、その通達をなさった予防措置について、実際に効果のあった事例を一つお話を願いたいのでございます。
○政府委員(大坪藤市君) 実は森先生御承知の通り、凍霜害につきましての的確なる予防措置というものはきわめて困難と考えるのでございます。またこれにつきましてのいわゆる試験研究というものも、まだ十分でないと考えておるのでございますが、現在までやっておりますものにつきましては、あるいは果樹園につきましては、重油等をたきまして煙を出して、それによって霜害を防ぐ。苗しろ等におきましては、被蔽物をやる、あるいは水を一ぱいにするとかというような措置を講じまして、稲の先が霜害を、苗しろの何と申しますか、枯れるのを防止するということが割合簡単であるわけでございます。しかしながら、これは相当大面積になりまして、たとえばバレイショ等になりまするというと、傾斜地等の場合におきましては、被蔽物を設置するということによりまして、ある程度の効果を発揮し得まするが、一々袋をかぶせるというような措置もこれは経済的効果と申しまするか、経費がかかりまするのと、それから非常な人手を要するというような関係で、実際問題として困難じゃなかろうか、かように考えられるのでございます。
 これが予防措置につきましては、今後とも一つ十分検討をする必要がありまするが、今までいろいろ考えられておりまするそういうような苗しろにつきましての措置、あるいは果樹等に対しまする措置につきましては、これはもうすでに改良普及員等におきましては、二十八年以前からも例年多少とも各地におきまして凍霜害がありまするので、これにつきましての指導は十分いたしておるわけでございまするが、なお経費等の関係、あるいは労力等の関係から、一般の作物につきまして、的確な予防措置はきわめて困難である、かように考えるわけでございます。
○森八三一君 そうすると、ただ霜がおりるぞということを通知をしただけで、かくすべしという具体的な指導がなかったということにもなるのですが、今お話の中には、重油等を燃焼せしめて温度を上げる、煙幕を張るというようなことが過去の経験に基いても効果はあったということでありますれば、そういうような具体的な措置を講ずべしという親切な指導が私はなければならないと思うのです。同時にただ重油を燃焼すればよろしいと言いましても、その重油の手当ができておらなければいかぬことなんですから、そういうような点について何か具体的に措置をされたのかどうか、ただ重油をたきなさいと言ったって、急に間に合わんということならば、これは何にもならぬので、もう長期予報によってある地域に当然凍霜害が発注するという予知ができますれば、そういうような地域における農業協同組合とか、一般の配給店とかいうところである程度の手当をせしめる、そうしてその手当をせしめたものがもし幸いにして使わなかったというときには、その措置に要した経費の一部を分担してやるというような措置までいかなければ、これは予防措置通達をしたって何にも効果がないのですから、そういう点まで踏みこんでおやりになったのか、どうなっておるのか、その点一ぺん聞いてみたいと思うのです。
○政府委員(大坪藤市君) 重油をたきますとか、あるいは被蔽物をやるとかいうようなことにつきましては、それによってある程度の効果があるということにつきましては、これは相当認識されておるわけでございます。ただ具体的にどういう場合にどういうふうなたき方をするか、あるいはそれによってやりました場合に、果して凍霜害の場合に、経費といたしましてそれだけかけて農家として実際引き合うかどうかという点におきましては、時と場合によりまして、これはあるいはやったけれども、実際問題として霜がきつ過ぎて効果がなかったというような場合も考えられますので、実際問題としてこれは非常に困難な問題であろうかと思うわけでございます。しかしながらこの点につきましては、私どももただいまの御意見の点は十分に一つ検討いたしまして、今後の指導につきましては、これは今後も相当例年凍霜害の点は起きてくる、かように考えますので、今後の問題といたしまして研究いたしたい、かように考えるわけであります。
○森八三一君 災害が起きて、跡始末をするのは当然やらなければならぬことでありますが、本来はそういうような災害を未然に防ぐということがこれは一番大切なことなんで、試験場その他の研究によって、それらが必ずしも的確に百パーセントの効果を上げるということでないといたしましても、やっぱり災害を予防するという措置が十分に講ぜられるということを私は希望し、今すぐの問題ではありませんが、農林予算等において申し上げましたよなことが早急に実現されるように、今後の心がまえとして十分に御高配を希望しておきます。
 その次に、先刻池田委員の御質問で、樹勢回復用の肥料だとか、この際発生するであろう病虫害の防除に対する石灰硫黄合剤等と思いますが、農薬の配給については無償交付をする意思があるかという質問に対して、政務次官のお答えは善処をするというようなお答えであったと記憶をいたしますが、これはお話の通りに、額の問題は今後の調査によっておのずから決定されると思いますが、方針としては、樹勢回復用の肥料及び病虫害防除用の農薬というものを無償交付にする御決心でありますかどうか。今の御答弁だけだとそういうように理解される。そのつもりで農民がやったあとで、それはその三分の一補助だということになりますると、ここに非常に大きな問題が起きると思いますが、無償交付の御決心でありますかどうか。
○政府委員(大石武一君) お答えいたします。このお答えにつきまして、蚕糸局長及び改良局長から善処するとお答えしたと思っておりますけれども、これはできるだけの努力をいたします。二十八年度におきましても、農林省におきまして、約五億程度の補助をいたしております。私どももできる限りの補助率を上げまして、できる限りの金額をさきたいと思っておりますけれども、無償ということは果してできるかどうか、これは困難じゃないかと思います。ただできる限りの補助率を、そして額を多く上げたい。そういうように努力いたしたいという決意でございます。
○森八三一君 そこでさらにお伺いしますが、昭和二十八年の経験によりますと、農薬に対する助成もあり、それから樹勢回復用の肥料に対しても相当額の補助が行われました。が、補助の行われましたのは、実際の行為の済んだあとで行ったのです。これはおそらく今回もそうならざるを得ないと思う。そこで、実際その農家がやった実行動が、農薬を散布するよりは石灰窒素のようなものを樹勢回復用と病虫害防除を兼用でやるということが非常に効果がある、また改良普及員なんかもそういう指導をした。それでやったところが、その補助が行くときには農薬の補助金として幾ら、肥料として幾ら、こういう指令が来ちゃった。ところが使ったあとで来るのですから、もう直しようがないのです。そこで結局帳面をそういうように適当に作っておいた場合にはこれはお叱りを受けない。ところが正直に実際やった通りに記録をしてあるという場合には、それがお叱りの材料になっておるという事実があるのです。そういうようなことでございますと、これは別に補助金を着服するとか、不正に使ったというわけではございません。最もふさわしい方向へと補助金を使ったことは間違いありせんが、あとで来るというために実際のものとは食い違ってしまうという事実がおそらく今回も発生すると私は思います。そういうことに対処して、予算をお取りになるときには一応目安がなくちゃなりませんから、それぞれの費目というか、行為に応じての予算をお取りになると思いますが、それが地方へ通達せられる場合に、その通達のワクとは違った内容で行われたという場合には、地方の申請によって、もちろんこれは改良普及員等がその実態を証明する行為が伴ってよろしいと思います、通達の内容を変更して事実に合うように変えるという措置を講ぜられる意思がございますかどうか。
○政府委員(大石武一君) ごもっともな御意見でございます。二十八年度におきまして、仰せのように非常に、何と申しますか、悪意でなくして妙な結果が生じたといようなことがありまして、今回はそれを何とかして是正して、最も有効通切に補助金なり融資なりが使えるようにしたいと願っているわけでございます。まだ被害の実態が完全にわかりませんので、具体的な要綱はきめておりませんけれども、方針といたしましては、ただいま仰せのように、いろいろな使用項目は決定いたしますけれども、各県において融通無碍に、自由に使い得るような方針にいたしたいということを一応考えているわけでございます。
○森八三一君 今の点は、これは非常に重要な点ですから、政務次官御回答のように、あまりルーズにしますと、そこに不正が伴う危険がありますから、その点は十分警戒しなければなりませんが、善良な意思をもってやったというものが、あとで不正な記載をしなければいかんというようなことがございませんように、今回の措置につきましては、万全を期していただきたいと思います。
 それからその次にお伺いいたしますのは、融資のことにつきましては、すでに天災法ができておりますが、基本法がございますから、先刻安田局長のお話のように、早急に措置ができると思いますが、その場合に、今はっきり法律を記憶いたしておりませんから明確にお尋ねできませんが、過年度に災害をこうむってすでに融資を受けているというものが、また今回重ねての災害を受けた。そこで今回のものだけを切り離しての融資ということになりますと、実際問題としては償還に非常な支障を生ずるということになろうと思うのでございます。今までの私の経験によりますれば、旬月水害とか旬月風水害というようなことで営農資金の供給をいたしました場合、その立法に当りましては、そういうような重複災害をこうむっているというものについては、その償還に支障のない、過重な負担をせしめないというようなことの経過的な措置を法律の上に織り込んであったと記憶いたしておりまするが、今回の融資につきましては、そういうことはお考えになっているとは思いますが、その辺の御意向はいかがでございましょうか。
○政府委員(安田善一郎君) 実はその問題でざっくばらんに申し上げますと、衆議院の農林委員会の一部の方と研究なり、御意見をお聞きして事をやって参りましたのですが、災害対策でありますれば、おそらく超党派的に国会においても御尽力をお願いできるかと思います。私のただいま知っている、また考えておりますことを申し上げますと、まだ農林省の省議にまで持ち出しておりませんが、二十八年、二十九年、三十年の災害で、三十年は凍霜害が入っておりますが、それ以外は、便霜害が入らない災害につきましては、五年の範囲内でありましたならば、二年乃至三年を償遷期限として予定して融資しましたものを償還延期するということは、政令措置をもって可能であります。しかるに今回起きましたような凍霜害の過去の場合、二十八年、二十九年、三十年の凍霜害は、いずれも二十八年の台風二号の場合とともに償還延期をいたしますというと、これは個々の法律でできておりましたので、法律改正を要するのでございます。また、天災法が幸い国会の御尽力でできましたが、この場合は政令措置に譲りませんで、法文をもって特にその期限が規定してありますので、政令では技術的に研究を要しますので、今後出しまする天災に基く災害融資法の政令では、今回融資するには償還期限をどうするとか、その他の条件をつければいいわけですが、過去のものが連続被害を受けて払えない場合をどうするかということにつきましては、一般論でありますが、一般論につきましては現在ありまする天災災害融資法ではむずかしいのであります。だから少くとも過去のものについて法律改正を要するものが措置をとれば、そういう措置をとることにすれば要ると思うのです。また現行の集大成された天災法で政令をもって措置し得るように簡便になりましたものにおいても、法律上そういう問題があるわけです。私どもは一度一応償還させまして、償還してもらいまして、その分を余分に融資する方法がないわけではないと思いますが、この場合は使途が変更された目的外融資になりますので、利子補給がついて目的外融資になりまするから、法律改正を明確にしていただいて措置した方がいいと考えておるわけです。
○委員長(棚橋小虎君) 一万田農林大臣が就任のごあいさつに御出席されましたので、そのごあいさつをお願いすることにいたします。
○国務大臣(一萬田尚登君) 皆さん御承知のように、河野農林大臣が御不在の間高碕国務大臣が代理をすることになっておったのでありますが、今回高碕国務大臣がフィリピンの賠償の全権として出向きましたので、また留守になる、そこで私が農林大臣の代理を指名されたわけでございます。きわめて短期間と心得ておるのであります。が、しかしながら、短期間であれ、この間におきましては自分のベストを尽して責任を果したい、かように考えておる次第であります。どうぞ皆さん方の御支援をお願いいたします。
○委員長(棚橋小虎君) ちょっと速記をとめて。
  〔速記中止〕
○委員長(棚橋小虎君) 速記を始めて。
○小林孝平君 大臣は非常に御多忙のところ御出席され、ごあいさつになったのですが、本日は就任早々でございますので、農政問題プロパーの問題についてはいずれ他日お尋ねすることにいたしまして、本日はむしろ大蔵大臣として従来の立場に立ってお答えを願えればけっこうだと思うのです。
 それは米価の問題でございますが、米価の問題については、河野農林大臣は田植え前の五月中にきめるということを言明されております。また事務当局も当委員会においてはっきりと五月中にきめると、こういうふうに言われておるのです。この米価の問題については、昨年は参議院の予算委員会において、大臣はこの問題が非常に紛糾した際に御関係になっておりましたので、十分この重要性を御存じのことだと思いますが、こういうふうな情勢になっておるのですけれども、大蔵省ではこの米価を参議院の選挙前にはきめたくないという意見が相当強いそうでございますが、この点は大臣はどういうふうにお考えになっているか、選挙前にはきめることに同意されないお考えかどうかということをお尋ねします。
 もう一つは、大蔵省ではどうせ今きめても、先になって作柄や何か悪いとまた高くされるおそれがあるから、どうも五月中にはきめたくないという意見も相当強いようであります。そういうことでは非常に困るのでありまして、予約制度をとる以上は、どうしても田植え前にきめてもらわなければ困るわけであります。従来の大蔵大臣としてのお考え、それからただいま今度農林大臣を兼任されましたが、どういうお考えでございますか、お伺いいたします。
○国務大臣(一萬田尚登君) お答えします。
 米価の決定につきましては、いろいろとまた意見もあり得ると思うのでありますが、私といたしましては、何さままあほんとうの――ほんとうのと言うとおかしいのでありますが、河野農林大臣も今留守であります。しかもごく近く御帰朝にもなるのでありまして、河野農林大臣が帰りました上で大臣ととくと相談をいたしまして、何分のことを考える、かように思っております。
○小林孝平君 私は最初に申し上げたように、農林大臣としての一万田さんにお尋ねしているよりも、大蔵大臣としてのあなたにお尋ねしているのでありまして、農林大臣は五月中にきめたい、こう言っているのに、大蔵省では選挙前にはきめたくない、あるいは早くきめると先になってまた引き上げをさせられるおそれがあるからきめたくないという意見が相当強いのでありまして、地方では非常にこれが問題になっているのです。だからこれはあなたが大蔵大臣としてどういうふうにお考えになっているのか。農林大臣と相談するもしないもないのです。五月中にきめるということをしばしば言明されているのです。また農林大臣は旅行出発に際しまして、自分がいないけれども、そのあとはちゃんと事務的にこれはきめて、帰ってきたらすぐきめるようにしていくということを、こういうように言って行かれたのでありますから、大蔵大臣としてのあなたにそういう五月中にきめる意思があるのかどうかということをお尋ねします。
○国務大臣(一萬田尚登君) ただいま私はきわめて率直に御答弁申し上げたつもりでありまするが、なおしかし言葉が足らなかったかも知れません。特に大蔵省の関係についての御質問の点でありまするが、大蔵省におきまして、たとえば秋の作柄の豊凶を見なくてはきめないとか、あるいはまたそれが影響するであろうから今きめるのはちゅうちょされる、あるいはまた参議院選挙との関係においてその前にはきめない、そういうふうなことは何も大蔵省として、少くとも大蔵大臣としては何も考えておりませんということをはっきり申し上げておきます。私は今のところ一に農林大臣が帰ったらどうしてもこれは農林大臣と十分相談してきめなくちゃならぬ。ただいま留守中に私がかれこれ言うのも適当でない。それに農林大臣が五月中にきめるということは、私は農林大臣からなお直接には聞いておりませんということもありますので、農林大臣が帰ってからよく相談してきめる、かように考えておる次第であります。
○小林孝平君 そうすると、農林大臣は直接お聞きにならないかも知れませんが、予約制度をとる以上は早くきめなければならぬことは明らかなんです。そうしますと、農林大臣は五月中にきめるということを従来言われておる。でありまするから、それに少くとも反対の意思を今後表明されることはないわけでございますと、そういうふうに理解してよろしゅうございますか。
○国務大臣(一萬田尚登君) 今どうとかこうとかということは私今ここで申しませんが、予約制度をとる以上はこの前の例もありまして、なるべく早くきめなければならぬだろうということは私も考えておるわけであります。
○小林孝平君 この前の例というのは、この前は予約制度というものは途中において実施されましたから六月にきまったのです。それを前例とされては困るのでありまして、その田植え前に少くともきめなければならぬことは、これはだれでもわかるところであります。特に大蔵大臣は昨年の予算委員会でも、私は農家の出身だから農業のことにはよく十分理解していると、こういうことを特に言われたことを私は今記憶しているのです。そういう立場からいけば、当然五月中には農林大臣はきめるとおっしゃっているのですから、きめますとおっしゃったっていいじゃないかと思うのです。これから研究するとか、前例があるからと言われますけれども、昨年のは前例にならぬのです。
○国務大臣(一萬田尚登君) いや昨年のあの例を、六月というふうなところを私とって申し上げたのではないのでありまして、昨年もやはりこの秋の豊凶というふうなことはまだ見ずにきめたというふうな点を申し上げただけで、やはり予約制度をとっておれば、なるべく早くきめなければならぬという十分事情はあるということを申した私はつもりであります。ただいつきめるかという点は、これは農林大臣と米価について、何も私は一言もまだ話し合っておりませんので、それで帰ってから、しかもその帰るのもそう遠い将来ではないのでありますから、帰ってからきめる、こういうふうに申し上げるわけであります。
○小林孝平君 私はくどくものを言うのはきらいなんですけれども、大蔵大臣があまり回りくどく言われるから、仕方なく私はお尋ねするのです。これは百姓の身になってみたら大へんなんです。一体いつきめるか、それで少くとも田植前、これは常識なんですよ、予約制度をとる以上は。だから農林大臣と相談されるのは一万円にするのか一万一千円にするのかということは御相談になりましょうけれども、この時期は農林大臣が今五月中にきめたい、事務当局も言明している、それが大蔵省の事務当局では、先ほど申し上げたようにいろいろな意見がある、だからあなたがそういう事務当局の意見を排除して農林省の農林大臣の言われるように五月中にきめるということに同意されるのかどうかということだけお尋ねしたいのです。あまり大臣は回りくどく言われるからだんだん時間が延びますから、どうか簡単にそういうことに同意するかしないかということだけお答え願います。
○国務大臣(一萬田尚登君) いや、私も回りくどいことを言うのが好きな万ではないのです。しかし、まだ何も農林大臣と話していない、農林大臣の御意向も全然私聞いていない、それで帰ってから一つ――帰るのもそう先ではないことは事実が示すところであります。帰ったら一つ農林大臣と相談してきめる、何も話しておりませんですから、私はいろいろと先走って申し上げるわけにはいかない、かように申し上げておるわけです。
○小林孝平君 その農林大臣と相談されるのは具体的の米価の内容だと思うのです。この時期はこれは予約制度をあくまで認められておる以上は、これは田植え前にやらなければならねことは昨年の予算委員会にずっとあなたがこの問題に関係されておるから御存じだろうと思うのです。私は特にあなたが私は農家の出身だから農業のことはよく知っているとあのとき言われたときに、私は直ちに質問しようと思ったんです。農家の出身だから何も農業のことはみんな知っているなどということはちょっと言い過ぎじゃないかと思っておったのです。しかし私は大臣が非常に真剣に言われたからそれをいまだに覚えているのです。大ていのことは忘れるけれども、それだけ私は頭の中に強く印象づけられているのです。ところが今になってこれはいつきめるかわからぬということでは、これはあなたが予算委員会で言われたことは、実際これはただ当座の間に合せに答弁されたにすぎないと思うのです。いやしくも農業のことをわかっているなら、これは農家は五月中にきめてもらわなければこまるということくらいはわかると思うのです。だからそのくらいのことは御答弁になってもしかるべきことじゃないかと思うのです。はなはだあなたには失礼かもしれませんけれども、重ねてお尋ねいたします。
○国務大臣(一萬田尚登君) お答え申します。先ほどから申しますように、農林大臣がお帰りになってから十分その意見を聞いてきめたい、こう申しているのですが、むろん先ほどから申し述べますように、予約制をとっておるのでありますから、なるたけ早くきめる趣旨は私もよく了承をいたしております。さよう御了承願いたいと思います。
○戸叶武君 実は一分の質問と限ったのは、二十八年度の凍霜害のときに、実に農林大臣の答弁よりも――当時の農林大臣は内田農林大臣でした。当時大蔵大臣は小笠原大蔵大臣でしたけれども、私の本会議における緊急質問に対して内田農林大臣の大切な答弁が何ら用意を周到に持っていなかった、特に予算問題に関係して大蔵省と折衝しなければ何ら答えられないという不誠意きわまる――これに対して大蔵次官の愛知君の答弁の方が対策並びにその裏づけ等に関しても親切な答弁がなされた、でこの農林大臣の不準備と不誠意に対して、衆参両院が怒って、結局内田農林大臣が辞任せざるを得ない事態が起きたのです。こういう事変が起きたときには、やはりいつでも私たちが農林大臣なり農林次官なりの意見を聞いているだけでは安心できない、大蔵省との折衝というものがきわめて重要なんです。幸い大蔵大臣がここにおいでになり、また農林大臣を今兼ねられるということは、この災害にとっては非常に幸福で、二十八年に行われたような不幸を繰り返さないためにも私は今農林大臣に内容歴には一分の質問をします。
 それは凍霜害に対するところの緊急措置としては、どんな対策があっても予算の裏づけがなければ何にもならないんです、その問題、この前は取りあえず五億八千九百万円を二十八年度には出しておりましたが、そのときも大蔵省と農林省の折衝が非常に骨が折れましたが、今度は円滑に行くように願いたい。それから長期融資の問題、所得税の減免の問題、地方交付税の増額等の問題、これはもちろん調査が全部済んでからでなければ私も具体的な対策は立てられないと思いますが、大蔵大臣のこれに対する基本方針だけは承わりたい。それから心がまえを承わりたい。この際承わっておかないと、あとでまた本会議やまた農林委員会でもって紛争を重ねると、また大臣その他に御迷惑をかけるから、そういう意味においてこの際承わっておいた万がよいと思います。
○国務大臣(一萬田尚登君) 私の今基本的に考えておることは、すみやかに被害の状況を把握してそうしてなるべく早く措置をしてゆきたい。そうしてみんな運動がましいことはなくしてゆくことが、済むようにしたいというのが今の私の目標であります。今具体的にそれで来ておることは、関係の者を督励いたしまして被害状況をすみやかに報告さしておるのであります。同時にこれと並んで当面なし得べきことをすみやかになすということで、たとえば硫安の肥料を放出するとか、あるいはまたつなぎ融資について、農林中央金庫と連絡をとってすみやかに円滑に行くようにする、あるはまた今後におきましては、農業共済金を早く出すようしするような準備を進める、あるいはまた国庫が利子負担をし得る営農資金の融資というものを今後において準備してやる、かような、その他等につきましては、被害の状況が判明次第これに即応して適切な措置をとりたい、かように考えておるのが今の状況でありけす。
○委員長(棚橋小虎君) 一萬田大臣におかれましては、近い機会にあらためて御出席を願います。
 引き続いて凍霜害の件を問題にいたします。御質疑の向きは順次御質疑を願います。
○森八三一君 大臣に対する質問は小林委員だけに限るということですから発言しなかったんですが、委員長の宣告は非常に権威のある宣告ですから、今後とも間違えられないようにやってもらいたいと特に希望しておきます。
 そこで引き続き質問をいたしますが、この国会で成立いたしました農業改良資金制度でありますが、これに関連していろいろの融資対策が講ぜられることになるわけであります。そのことを見越して、おそらく現地ではそれぞれの対策が取り進らめれておると思いますが、今回のこの凍霜害に関連してそういう措置が事前に講ぜられておるものの損失が生ずる場合の県と実施機関との負担の区分でありますが、これはどういうように措置されるつもりであるのか、これは必ずしも今回だけの問題ではないと思いますが、県と金融機関との二割と八割ですか、というような原則的な方針になっておると思うのでありますが、そういう区分、それからそれの優先弁償を受ける場合の順位等についてはどうお考えになるかを伺いたいと思います。
○政府委員(大坪藤市君) 今回当委員会におきまして御審議を得て成立いたしました改良資金法によりまして、協同組合等の自己資金を技術改良のために協同組合が都道府県の債務保証を得て融資をいたしまする資金、つまりこれは施設資金と申し上げまするか、施設資金につきまして貸し倒れがありました場合には、これらに対しまして政府が半額の補助金を出しまして、いわゆる貸し倒れ準備金というものを設置いたしておるわけでございます。従ってもし現実に貸し倒れが起きました場合には、もちろんこの基金でそれを負担することになりまするが、実質上の負担関係は政府が半額補助をいたしておりますので、実質上の負担割合は政府半分都道府県半分に相なろうかと、かように考えられるわけでございます。
○森八三一君 先刻池田委員からも御質問のあった事件でありますが、今回の凍霜害に関連する減免税の措置は当然法律行為を要するわけでありますが、この国会中にこの提案を政府がおやりになる意思がありますかどうか。その点を重ねて明確にしておきたいと思います。
○政府委員(大石武一君) これは所管が違いますので、何とも私ども申し上げられませんけれども、でき得る限り大蔵省によく相談いたしまして、早い措置をいたしたいと念願する次第でございます。
○関根久藏君 蚕糸局長にお尋ねしたいのですが、当然今度の凍霜害で、非常に産繭額が減少いたします。従って各養蚕団体は財政が逼迫して参ります。技術負の給料の支払いにも困難を生ずる向きができると思うのであります。何とか作業技術指導強化費等の増額をする必要があると思うのですが、お伺いをしたいと思います。
○政府委員(永野正二君) 昭和二十八年の凍霜害の際には、前年の産繭額に対しまして相当急激な減少を見たわけであります。ただいま御指摘のように、そのために各種の団体活動等にも相当大きな影響が及ぶというような実情であったわけであります。本年の災害の結果の数字等はまだ最後的に判明いたしておらないのでありますが、相当大きな被害であることは間違いないのであります。これらの結果が団体の活動にどの程度の支障になるかというようなことも検討いたしまして、私ども事務当局といたしましては、できるだけの措置を講じて参りたい、こう考えておりまするけれども、なお数字的の根拠もございませんし、関係当局との折衝も実は遂げておりませんので、現在の考え方だけをお答えさしていただきたいと思います。
○関根久藏君 それから、結局掃き立て調節が具体的に遂行せられることが一番重要な問題ですが、そういう際において共同飼育をして、あるいは予備蚕児の配給をするとかいうような場合には、これは何らかの蚕種代金やあるいは飼育経費の助成がしかるべきだと思いますが、この点についてはいかがでございますか。
○政府委員(永野正二君) 今回の被害の善後措置といたしまして、共同飼育の際の予備蚕児を設けるということは非常に適切なる処置であると考えるのであります。これについて助成を必要とするのではないかと実は私どもも考えております。なお、各県の被害状況を見ました上で、できるだけそういう農民の側の御希望に沿って参りたいとかように考えております。
○関根久藏君 こういう年には、次に来たるべき夏秋蚕あるいは晩秋蚕等がなかなか正常にいかない場合が多いのだと思うのでありますが、それらの場合にもあるいは予備蚕児の配給等の必要等もあると思います。これらの処置についても何らかの助成はお考えになっておりますか。
○政府委員(永野正二君) 夏秋蚕以降におきまして、桑の生長がどういうふうになるかという見通しと関連いたしまして、掃き立て数量をどうするかということは非常に問題のある――ただいま御指摘のようた問題を含んでおるのでございまするが、これにつきましては、私どもといたしましては、できるだけ現地の技術指導機関を十分に活動いたさせまして、今後適正なる掃き立てをする、あるいは違蚕を防止するというための技術指導を徹底いたさなければならんとこう考えておる次第であります。そのための予備蚕児についての助成等につきましては、なお十分検討をいたしまして、措置いたしたいと考えております。
○戸叶武君 二十八年度の災害のときに、農業災害補償法の根本改正の問題とともに取り上げられたのは、この農業気象観測制度の確立だったと思います。この点は森さんが先ほど質問されましたが、今回のこの凍霜害にどういう成果が上ったかということを聞くために、私は現地を歩いてずいぶん聞きました。そうすると、やはりこの問題は通達方法と予防措置の具体的対策において欠けておる点が非常にあると思います。それはやはり通達は一応するしかし受け取ったところの機関においてこういう通達が来たという程度で、それを受け取る側にまでそれを浸透する点においては十分な措置を講ぜられていない。それから予防措置の方でも、果樹栽培等に相当経験のある人は直ちにこの重油を燃やして、そしてこの災害を免れたというところが各所にあります。またそういうふうな方法で重油を燃やしても、時期その他手段方法において適切でなくて、あまり成果を上げられないという所もあります。で相当の費用がかかるというけれども、果樹が今度の場合にはほとんど全滅しておりますが、全滅を防げるか防げないかのせとぎわにおける重油を燃やしたことはいいかどうかなんということは、燃やした方がいいにきまっておる。しかしそれに対するそういう災害が来たときには果樹園において、それにすぐに対応できるところの重油の入ったドラムカンを備えておく措置が講ぜられておるかというと、必ずしも講ぜられておらない。また資金関係その他の不足からそういう準備ができない向きもあるのだろうが、そういうことが全部通達方法においてまでも下にまで浸透するような通達方法、それから予防措置においても具体的に現実にこのような措置が講ぜられるような方法が講じられなければ、せっかく農業気象観測制度が確立しても、おざなりの通達に終ってしまうと思うのです。その弊害が今度は非常に随所に見られておるので、そういう点に対して今まで農林省等においてはどういうふうな措置を講ぜられておられたか、それを承わりたいと思います。そういう欠陥が特に生じた点はどういうところにあったか。
○政府委員(永野正二君) 桑園の凍霜害防止について申し上げるわけでございまするが、これは二十八年の非常に苦い経験によりまして、これが防止につきましては、私の方からあらかじめ各養蚕地におりまする技術指導員に対しまして、その予防方法については相当数を重ね、また具体的な指示をいたして参ったのでございます。本年に入りましても最初に申し上げましたように、いろいろな方法によりまして凍霜害を防止する手段というものは、これはおそらく末端に普及をいたしておると私どもは考えるのでございます。今回の凍霜害に当りましても、夕刻から相当冷えて参りましたので、現地におきましてはあるいは稲わらをかける、あるいは桑条を結束してその上にむしろをかける、あるいは重油を燃やす準備をするというような、相当熱心な地帯におきましては、それを防止するための措置が具体的にとられておるのでございます。ただ今回の凍霜害の何と申しますか、特色と申しますか、非常に早く冷えて参りました。しかもその低温が相当長い間継続をいたしたのでございます。従いましてたとえば重油を燃やすというような措置によりまして、一度くらいの温度は上るのでございますけれども、何しろ参りました低温が非常に長い間であり、また相当低温であったというために、それらの予防対策を施した所ですら、凍霜害をこうむっておるというような状況でございます。もちろん中には私も見て参ったのでございまするが、ところどころ、あるいは村をあげて非常に熱心な防除活動をされた結果、被害を著しく軽減しておるというような事例があるのでございまするが、今回の凍霜害の場合は、そういうところに従来の予防措置が百パーセントの効果を上げなかった原因があるように私は考えておるのでございます。
○宮本邦彦君 一つだけちょっとお尋ねしたいのですが、この災害の起った場合ですね。従来どうも農林委員会でもしばしばこの災害に対して論議されるのですが、まあお互いが国会議員でありまするものだから、つい災害のあとの対策だけに終ると、この問題は政治問題でなくなってしまう。農林省もそういうわけじゃないだろうと思うのですけれども、防除対策かやはり欠けておるのじゃないかという気がいつも僕はされるのです。今戸叶委員が言われたように、農業気象というもので大体研究されておるのです。ある程度までは。そうして霜害というのは決して夏にはない。霜害のこわいのは四月の終りと、五月とほんの短期間なんです。この短期間の防除、予防ということに対して、どうも技術的に−ということを最近よく言われておるのだが、どうも手ぬかっておるのぢやないか。実は私の知っておるところでは、私の郷里でもって一昨年この霜害を心配したある篤志家が自記寒暖計を備えて、そうして自動的に電流でもってサイレンを鳴らすという措置をとったのです。今年も実施されたそうです。それで重油に早く火をつけてやって、まあほんとうをいうと万全な効果というものはなかったようです。私もちょっと見て来たのです。だけれども、やはり相当な効果が上っておるのです。そういった場合に、その自記寒暖計をつけてその自記寒暖計から電流でもって自動的に警報を鳴らすというような装置をやったって金はかからないのです。機械を試作させたのですが、大体二万円くらいでできておるのですね。そういう問題は民間の方が進んでおって、予防というようなことでもってそういうことを指導し、そういうものに施設をするように補助金を出すというようなことをやれば、これは非常な効果があるのです。どうも災害対策には本気になるけれども予防対策に本気にならぬということは、これはどうもよくないのではないか。私はむしろそういった積極的な施設に、この前言った補助金を出せるかと聞いたら、そういうものは補助金を出しておりませんというような話だった。こういうことを一つ御研究になっていただきたいと私は思うのでございます。これは特に政務次官の方に一つ御希望だけ申し上げておきます。
○政府委員(大石武一君) ごもっともの御意見だと思います。今まで割合に、役所の悪口ではありませんけれども、今まで役所の仕事というのは先例がない先例がないということで、新しいことを取り入れるということは少かったと思いますが、ただいまのような御意見はぜひ今後とも採用いたしまして、できるだけ予防にも万全の努力を尽すような方面に進まなければならぬということを痛切に感じているわけでございます。
○三橋八次郎君 いろいろお話がありましたが、凍霜害の対策といたしましては、一年生の作物に対する対策、多年生の作物に対する対策があるでしょうけれども、得てして融資などというような営農関係にはずいぶん注意されますけれども、果樹その他のものにつきましては、この害の作用というものは来年度もあるいは再来年度も続くのでございます。そういうような恒久的な作物に対しましての今後の救済方針というようなものは、どのように立てられておりますか、お伺いしたい。
○政府委員(大石武一君) お答えいたします。これはやはりいたんだ木を回復させるような、樹勢回復に一番意を注ぐことが重要ではないかと思います。それから次に病虫害を防止すること、こういうことをでき石だけ中心として、その被害が早く除去されるようにということを念願する次第でございます。
○三橋八次郎君 先ほどから災害予防の話が出ておりますが、今年はもちろん農林省の方からも麦のサビ病に対する警告が出ているようでありますが、今年は日本にまだあまり大発生をしたことのないコサビ病の大発生の年だと思われるのでございます。おそらく西日本、愛知県は境でしょうけれども、この地帯のサビ病というものは相当激甚になって、大被害を与えるのではないかと思うのでございます。警告されている点についての薬剤散布などの手配が十分できておりますかどうか。それからもう一つは今どういう県を主体にこの病気が発生しておるか、お伺いしたいと思います。
○政府委員(大坪藤市君) 本年はただいま先生がお話しになりました通り、相当気象台等の予想によりましても天候が順調ではなかろう、いわゆる異変が多かろうというふうに想定されております。従いまして、天候異変の年にはつきものといたしまして、病中害の異常発生ということが想定されるわけでありまして、この点が今後農業を進めていきます場合には、病虫害に対する対策というものが非常に重要な問題であるわけでございます。私も実は一々具体的な病虫害の問題につきまして詳しい点は全然存じておりませんが、この点につきましては、常に各県を督励いたしまして、病虫害に対する薬剤の早期手当という点につきまして意を払っておる次等であるのでございまして、麦類等につきまして、今年の凍霜害につきまして、どの程度の被害があるかという点は、御承知の通り非常にこれは麦の穂の状態をただいまのところ見ましたところでは、被害の程度が判定困難でありまするが、これがひいて病虫害をさらに引き起すというような危険がございますので、その点は各部道府県の普及員等にもとくと注意をいたしまして、今後病虫害の異常発生のないように努力をいたしたいと考えております。
○三橋八次郎君 今私申し上げましたのは、凍霜害の発生地帯以外の部分の病害による被害を懸念して申し上げたわけでございますが、多分農林省の万では御調査になっておられると思いますから、今全国麦のサビ病の発生状況並びに発生しておるサビ病の種類の御調査がありましたら、簡単なものでよろしゅうございますから、資料をちょうだいしたいと思います。
○政府委員(大坪藤市君) 次の委員会までに調査いたしまして、提出いたします。
○委員長(棚橋小虎君) ちょっと速記をとめて。
  〔速記中止〕
○委員長(棚橋小虎君) 速記をつけて。
○関根久藏君 今回の凍霜害に対します申し入れを政府当局にいたしたいと思うのであります。
 案文を朗読いたします。
  凍霜害に関する申入(案)
  過般各地に発生した凍霜害は、その被害甚大であって、まことに遺憾に耐えない。
  よろしく、政府は、速かに実情を調査し、既往の例にならない、早急万全の対策を確立実施せられたい。
  なお、右の結果を今期国会開会中に当委員会に報告せられたい。
  右当委員会の総意を以て申入れする。
  昭和三十一年五月  日
       参議院農林水産委員会
 農林大臣
 臨時代理   一萬田尚登殿
 大蔵大臣   一萬田尚登殿
 内閣官房長官 根本竜太郎殿
○委員長(棚橋小虎君) それではただいまの関根委員の御提案に御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(棚橋小虎君) さように決定いたします。
 ただいまの申し入れに対して、政府の御所見をお伺いいたします。
○政府委員(大石武一君) ただいまの当委員会の申し入れに対しましては、できるだけ早く万全の方策を立てまして、御報告申し上げたいと存じます。
○委員長(棚橋小虎君) 韓国ノリの件を議題にいたします。
 本件については、去る三月二十三日、四月十二日及び二十日の三回にわたって御審議を願ったのでありますが、本日はこの問題の取扱い方について御協議を願いたいと存じます。
 速記をとめて。
  〔午後三時五十六分速記中止〕
  〔午後四時二十二分速記開始〕
○委員長(棚橋小虎君) 速記をつけて。
 この件につきましては、本日の御懇談の結果によって、明後日の委員会においてあらためて問題にしてこの取扱いを御審議、御決定を願うことにいたしたいと存じますが、いかがでしょう。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(棚橋小虎君) それではさように決定いたします。
 都合によって残余の議事は後日に回し、本日はこれをもって散会いたします。
 牛後四時二十三分散会