第034回国会 本会議 第10号
昭和三十五年三月九日(水曜日)
   午前十時三十二分開議
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 議事日程 第九号
  昭和三十五年三月九日
   午前十時開議
 第一 昭和三十四年産米穀についての所得税の臨時特例に関する法律案(内閣提出、衆議院送付)
 第二 捕獲審検所の検定の再審査に関する法律の一部を改正する法律案(内閣提出、衆議院送付)
 第三 南大東島における高層気象観測に必要な物品の譲与に関する法律案(内閣提出、衆議院送付)
 第四 国内旅客船公団法の一部を改正する法律案(内閣提出、衆議院送付)
 第五 養鶏振興法案(第三十一回国会内閣提出、第三十四回国会衆議院送付)
 第六 首都高速道路公団法の一部を改正する法律案(内閣提出、衆議院送付)
 第七 中小企業信用保険公庫法の一部を改正する法律案(内閣提出、衆議院送付)
 第八 中小企業振興資金助成法の一部を改正する法律案(内閣提出、衆議院送付)
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○議長(松野鶴平君) 御報告いたします。
 去る二月二十九日、親王命名の儀の行なわれました当日、議長は、皇居において、天皇陛下に拝謁し、また、皇太子殿下にお目にかかり、さきに議決いたしました賀詞を奉呈いたしましたところ、天皇陛下並びに皇太子殿下から御懇篤なお言葉を賜わりました。
 その他諸般の報告は、朗読を省略いたします。
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○議長(松野鶴平君) これより本日の会議を開きます。
 この際、お諮りいたします。藤原道子君から海外旅行のため十二日間、二見甚郷君から病気のため三十日間、それぞれ請暇の申し出がございました。いずれも許可することに御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(松野鶴平君) 御異議ないと認めます。よっていずれも許可することに決しました。
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○議長(松野鶴平君) この際、永年在職議員表彰の件についてお諮りいたします。
 国会議員として在職期間二十五年に達せられました議員木暮武太夫君に対し、院議をもってその功労を表彰することとし、その表彰文は議長に一任せられたいと存じますが、御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり」〕
○議長(松野鶴平君) 御異議ないと認めます。
 議長において起草いたしました同君に対する表彰文を朗読いたします。
   〔木暮武太夫君起立〕
 議員木暮武太夫君、君は国会議員としてその職にあること二十五年に及び常に憲政のために力を尽されました。参議院は君の永年の功労に対しここに院議をもって表彰します。
   〔拍手〕
○議長(松野鶴平君) 表彰状の贈呈方は、議長において取り計らいます。
 木暮武太夫君から発言を求められております。この際、発言を許します。木暮武太夫君。
   〔木暮武太夫君登壇、拍手〕
○木暮武太夫君 一言お礼のごあいさつを申し上げます。ただいまは、私のために、永年在職のゆえをもちまして特に院議により、御懇篤なる表彰を賜わりましたことは、まことに身に余る光栄でありまして、ここにつつしんで御礼申し上げます。
 顧みますると、私が政界に身を投じ、初めて立法府の一員となりましたのは、実に大正十三年、三十一才のときでございました。自来、衆議院議員に当選すること八回、去る昭和三十一年の通常選挙におきましては本院議員に当選いたし、以来、引き続き議席を汚して参ったのでございます。その間、孔子のところの、「政は正なり」を信念といたしまして、いきさか憲政のために微力をささげて参ったつもりではございまするが、振り返ってみまするとき、取り立てていうほどの何の功績もなく、ただいたずらに歳月を重ねたにすぎないことに気つきまして、まことに忸怩慚愧の至りにたえない次第でございます。
 それにもかかわりませず、今日、この栄誉をになうことができましたことは、ひとえに同僚皆様の御懇切なる御指導と選挙民諸君の終始変わりなき御支援のたまものでございまして、深く感激いたしている次第でございます。
 ごらんの通り、私は心身ともに至ってすこやかでございますので、この表彰の感激を肝に銘じまして、ますます奉公の誠を尽くして、民主主義と議会政治の確立のために邁進する覚悟でございます。
 何とぞ、皆様方におかれましても、旧に倍して御指導御鞭撻を賜わりまするようお願い申し上げます。
 以上、簡単でございまするが、皆様方の御厚意に対し深甚なる謝意を表しまして、ごあいさつといたします。(拍手)
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○田中茂穂君 この際、私は、去る二月五日、内閣から送付されました「日本国とアメリカ合衆国との間の相互協力及び安全保障条約の締結について承認を求めるの件」、「日本国とアメリカ合衆国との間の相互協力及び安全保障条約第六条に基づく施設及び区域並びに日本国における合衆国軍隊の地位に関する協定の締結について承認を求めるの件」並びに、二月十九日に内閣から送付されました「日本国とアメリカ合衆国との間の相互協力及び安全保障条約等の締結に伴う関係法令の整理に関する法律、案」を審査するため、委員三十五名からなる特別委員会を設置することの動議を提出いたします。
○光村甚助君 私は、ただいまの田中君の動議に賛成いたします。
○議長(松野鶴平君) 田中君の動議に御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(松野鶴平君) 御異議ないと認めます。よって、「日本国とアメリカ合衆国との間の相互協力及び安全保障条約の締結について承認を求めるの件」、「日本国とアメリカ合衆国との間の相互協力及び安全保障条約第六条に基づく施設及び区域並びに日本国における合衆国軍隊の地位に関する協定の締結について承認を求めるの件」、「日本国とアメリカ合衆国との間の相互協力及び安全保障条約等の締結に伴う関係法令の整理に関する法律案」を審査するため、委員三十五名からなる特別委員会を設置することに決しました。
 本院規則第三十条により、議長は特別委員を指名いたします。これを参事に朗読させます。
   〔参事朗読〕
 日米安全保障条約等特別委員
   青木 一男君  青柳 秀夫君
   井上 清一君  鹿島守之助君
   木内 四郎君  木村篤太郎君
   草葉 隆圓君  剱木 亨弘君
   後藤 義隆君  笹森 順造君
   杉原 荒太君  鈴木 恭一君
   苫米地英俊君  永野  護君
   鍋島 直紹君  野村吉三郎君
   堀木 鎌三君  増原 恵吉君
   吉武 恵市君  大矢  正君
   岡  三郎君  加藤シヅエ君
   亀田 得治君  栗山 良夫君
   小林 孝平君  佐多 忠隆君
   羽生 三七君  森元 治郎君
   大和 与一君  曾祢  益君
   田畑 金光君  石田 次男君
   辻  政信君  石黒 忠篤君
   佐藤 尚武君
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○議長(松野鶴平君) 湿田単作地域農業改良促進対策審議会委員清澤俊英君は、さきに常任委員長に選任され、国会法第三十一条第二項の規定により、その職を解かれました。
 つきましては、この際、日程に追加して、その選挙を行ないたいと存じますが、御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(松野鶴平君) 御異議ないと認めます。
○光村甚助君 本選挙は、その手続を省略し、議長において指名することの動議を提出いたします。
○田中茂穂君 私は、ただいまの光村君の動議に賛成いたします。
○議長(松野鶴平君) 光村君の動議に御異議ございませんか。
  [「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(松野鶴平君) 御異議ないと認めます。よって議長は、湿田単作地域農業改良促進対策審議会委員に武内五郎君を指名いたします。
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○議長(松野鶴平君) この際、日程に追加して、土地調整委員会委員の任命に関する件を議題とすることに御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(松野鶴平君) 御異議ないと認めます。
 内閣から、土地調整委員会設置法第七条第一項の規定により、伊藤俊夫君を土地調整委員会委員に任命することについて、本院の同意を求めて参りました。本件に同意することに賛成の諸君の起立を求めます。
   〔賛成者起立〕
○議長(松野鶴平君) 総員起立と認めます。よって本件は、全会一致をもって同意することに決しました。
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○議長(松野鶴平君) 日程第一、昭和三十四年産米穀についての所得税の臨時特例に関する法律案(内閣提出、衆議院送付)を議題といたします。
 まず、委員長の報告を求めます。大蔵委員長杉山昌作君。
   〔杉山昌作君登壇、拍手]
○杉山昌作君 ただいま議題となりました昭和三十四年産米穀についての所得税の臨時特例に関する法律案の大蔵委員会における審議の経過並びに結果を御報告申し上げます。
 本案は、昭和三十四年産米穀について、生産者が事前売り渡し申し込みに基づいて売り渡した場合は、従来と同様に、その売り渡し所得について、一石当たり平均千四百円を非課税としようとするものであります。
 委員会の審議におきましては、米穀の需給見通しはどうか、集荷の促進上本措置がどれほどの効果を持つか、本案提出の時期及び理由が適切を欠くのではないか等の点に関し質疑応答が行なわれましたが、その詳細は会議録によって御承知を願いたいと存じます。
 かくて質疑を終了し、討論採決の結果、全会一致をもって原案通り可決すべきものと決定いたしました。
 右、御報告申し上げます。(拍手)
○議長(松野鶴平君) 別に御発言もなければ、これより本案の採決をいたします。
 本案全部を問題に供します。本案に賛成の諸君の起立を求めます。
   〔賛成者起立]
○議長(松野鶴平君) 総員起立と認めます。よって本案は全会一致をもって可決せられました。
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○議長(松野鶴平君) 日程第二、捕獲審検所の検定の再審査に関する法律の一部を改正する法律案、
 日程第三、南大東島における高層気象観測に必要な物品の譲与に関する法律案、
 日程第四、国内旅客船公団法の一部を改正する法律案(いずれも内閣提出、衆議院送付)
 以上三案を一括して議題とすることに御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(松野鶴平君) 御異議ないと認めます。まず、委員長の報告を求めます。運輸委員長平島敏夫君。
   〔平島敏夫君登壇、拍手〕
○平島敏夫君 ただいま議題となりました捕獲審検所の検定の再審査に関する法律の一部を改正する法律案ほか二法案につき、運輸委員会における審議の経過並びに結果を御報告申し上げます。
 まず、捕獲審検所の検定の再審査に関する法律の一部を改正する法律案につき申し上げます。
 現行法は、日本国との平和条約第十七条に規定する義務を履行するため、旧捕獲審検所が検定した事件に対して、連合国より要請がありました場合に、これを国際法に従って再審査することを目的とするものであります。事案の性質上、この法律の存続期間は、当初法律施行後三年と定められておりましたが、その後、再審査の要請に関する連合国の状況にかんがみ、第二十二回特別国会以後五回にわたり、それぞれ一年延長することの改正が行なわれ、本年四月二十七日限りでこの法律は失効することとなっております。
 本法案は、政府の説明によれば、連合国の再審査の要請が今後もなおあるものとの予想のもとに提案されたものでありまして、本法の存続期間をさらに一年延長し、そのほか関係法律の改正に伴う条文の整備を行なうものであります。
 運輸委員会におきましては、小酒井委員より、再審査の取り扱い状況等について質疑が行なわれた後、討論に入りましたところ、別に発言もなく、直ちに採決の結果、全会一致をもって原案通り可決すべきものと決定いたしました。
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 次に、南大東島における高層気象観測に必要な物品の譲与に関する法律案について申し上げます。
 まず、本法律案についての政府側からの提案理由の要旨について申し上げますと、わが国は台風その他の自然災害により、年々莫大なる損害をこうむっているが、この災害予防と損失の軽減をはかるためには、的確な気象予報を行なうことが必要で、政府は気象事務の整備強化に努力している。中でも高層気象観測は、一般気象予報はもちろん、台風予報上重要な使命を持っている。これが整備について、沖縄本島より東方三百キロの地点にある南大東島は、年々わが国に来襲する台風の通過地点でもあり、また転向地点にもなっているので、政府は、気象庁と琉球政府工務交通局との協力業務として、南大東島における高層気象の観測業務を実施し、その観測資料を入手するよう計画した。そのため政府は、必要な物品を琉球政府に譲与することができるよう、財政法第九条の特別立法として本法律案を提案したとのことでありました。
 運輸委員会における審議に際しましては、大倉、相澤、小酒井の各委員より、わが国の気象業務の整備拡充計画、さらに、北方定点観測を含めての計画並びに本法による物品譲与の品目、金額と、その期間等についての質疑が行なわれましたが、その詳細については速記録に譲ります。
 討論に入りましたところ、別に発言もなく、直ちに採決の結果、全会一致をもって原案通り可決すべきものと決定いたしました。
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 次に、国内旅客船公団法の一部を改正する法律案について申し上げます。
 現行法は、国内旅客船の老朽化にかんがみまして、全額政府出資にかかる資本金二億円の公団を設立し、資金調達の困難な旅客船事業者と協力して老朽旅客船の改善に当たらせるため、昨年三月制定されたものでありまして、公団は昨年六月に発足いたしました。
 改正案は、三十五年度における公団の所要事業資金七億円のうち五億円を資金運用部資金よりの借入金に仰ぎ、残りの二億円は公団に対する政府出資の増額をもって充てることとし、このため現在の資本金二億円を四億円に改めるために提出されたものであります。なお、運輸委員会は、三十一国会において、現行法を可決すべきものと決定した際、公団に対する政府出資の増額をはかるべき旨の附帯決議を行ないました。
 質疑におきましては、相澤委員より、政府出資二億円増加程度のこそく的措置で当初計画を達成し、また、公団の維持管理の円滑を期し得るか等施策の積極化についてただし、また、小酒井委員よりは、本法により整備の対象となる船舶、すなわち、適格船の選定について質疑がありました。このほか、旅客定員十二人以下の小型船の安全性確保等について質疑が行なわれましたが、詳細は会議録に譲ることを了承願います。
 かくて質疑を終わり、討論に入りましたところ、別に発言もなく、次いで採決に入りましたところ、本法案は全会一致をもって原案通り可決すべきものと決定いたしました。
 以上御報告申し上げます。(拍手)
○議長(松野鶴平君) 別に御発言もなければ、これより三案の採決をいたします。
 三案全部を問題に供します。三案に賛成の諸君の起立を求めます。
   〔賛成者起立〕
○議長(松野鶴平君) 総員起立と認めます。よって三案は全会一致をもって可決せられました。
     ―――――・―――――
○議長(松野鶴平君) 日程第五、養鶏振興法案(第三十一回国会内閣提出、第三十四回国会衆議院送付)を議題といたします。
 まず委員長の報告を求めます。農林水産委員長堀本宜実君。
   〔堀本宜実君登壇、拍手]
○堀本宜実君 ただいま議題になりました養鶏振興法案について、農林水産委員会における審査の経過並びに結果を報告いたします。
 この法律案は、過ぐる第三十一国会に内閣から衆議院に提出、本院には予備審査のため送付され、その後衆議院において継続審査に付せられておりましたが、今回かなり大幅に修正議決して本院に送付して参ったものであります。
 しかして、送付にかかる本法律案の目的は、養鶏の振興をはかるために、優良な資質を備える鶏の普及のための制度及び養鶏経営の改善のための措置等を定め、農家経済の安定と国民の食生活の改善に役立たせようとするものでありまして、その内容は大略次のようなものであります。すなわち、
 第一に、鶏の優良品種について標準鶏を定め、都道府県知事によるこれが認定の制度を設け、標準鶏の交配によって生まれた種卵及びこれら種卵から孵化したひなについて、これが生産者は所定の表示をつけることができることとし、かような場合のほかは、かかる表示またはこれにまぎらわしい表示をつけることを禁止し、第二に、種鶏業者及び孵化業者は、鶏の病疫を防除するための施設の整備に努めなければならないことを定め、
 第三に、孵化業者の都道府県知事に対する登録の制度を設け、登録の手続、登録の有効期間並びに登録孵化業者の義務、表示及び都道府県知事の立ち入り検査等について規定し
 第四に、農林省に農林大臣の諮問機関として委員二十人以内をもって組織する養鶏振興審議会を置くこととし、
 第五に、国及び都道府県における優良な資質を備える鶏の供給の確保、その効率的な普及、養鶏振興に関する試験研究及び技術の普及、種鶏業者及び孵化業者の事業場の施設の取得、改良または復旧に要する融資のあっせん並びに養鶏振興のための助成等に関する六措置について規定しているのであります。
 委員会におきましては、まず農林当同から提案の理由その他について説明を聞き、質疑に入りました。その際、問題になりましたところを要約いたしますと、標準鶏の決定方法と、これを外形上の特徴をもって定めることの当否、鶏の飼育管理がその資質に及ぼす影響、種鶏業者及び孵化業者等がこの法律に基づく措置を実施するために必要な資金の疎通、自給飼料の増産、濃厚飼料の確保とその品質の保全、鶏卵のコスト及び流通経費、養鶏生産物の需給の調整及び価格の安定並びに流通条件の整備、零細養鶏農家の組織化とその育成、本法施行のための予算及び行政機構、この法律案と地方の条例との関係、標準鶏の普及組織及び機構、養鶏振興の基本方針と本法の目的を達成するための措置その他でありまして、これに対し農林当局から、昭和四十四年度を目標として、鶏の飼育羽数を九千六百万羽、鶏卵の生産を百七十二億個と、ほぼ現在の倍加を計画し、本法は他の総合施策と相待ってその目的が達成されることを期待している。養鶏生産物の流通機構は未整備であって、出荷、集荷及び消費の各段階を通じて市場等ステーションの整備に努めることとして、審議会の結論を待って書処したい。本法は専業養鶏者を重点としたものではなく、四百万戸に及ぶ養鶏農家の振興をはかるものであり、飼料の品質保全については検査機構を整備し、関係法律を検討したい。養鶏長家の農業協同組合に対する加入を促進し、融資あっせんの強化に努めたい。標準鶏については、品種改良の現段階では、品種の純粋度と産卵能力は照応し、それは外形上の特徴によることが適当と思う。この法律の施行に伴い地方の条例は改廃されることとなる等の旨が答えられたのでありまして、これら質疑応答の詳細は会議録に譲ることを御了承いただきたいのであります。
 かくて質疑を終わり、討論に入り、森委員かち、養鶏生産物の流通の改善と飼料問題の解決に関する意見を付し
 て賛成が述べられ、他に発言もなく、採決の結果、この法律案は全会一致をもって衆議院送付案の通り可決すべきものと決定いたしました。
 右報告いたします。(拍手)
○議長(松野鶴平君) 別に御発言もなければ、これより本案の採決をいたします。
 本案全部を問題に供します。本案に賛成の諸君の起立を求めます。
   〔賛成者起立〕
○議長(松野鶴平君) 総員起立と認めます。よって本案は全会一致をもって可決せられました。
     ―――――・―――――
○議長(松野鶴平君) 日程第六、首都高速道路公団法の一部を改正する法律案(内閣提出、衆議院送付)を議題といたします。
 まず委員長の報告を求めます。建設委員長岩沢忠恭君。
   〔岩沢忠恭君登壇、拍手〕
○岩沢忠恭君 ただいま議題となりました首都高速道路公団法の一部を改正する法律案につきまして、建設委員会における審議の経過並びに結果を御報告いたします。
 首都高速道路公団は、昭和三十四年六月、首都高速道路公団法に基づき、東京都の区の存する区域及びその周辺の地域において有料の自動車専用道路等の新設その他の管理等の事業を総合的に行なうことを目的として設置されたのでありますが、その事業資金は、出資金等のほか公団が発行する首都高速道路債券により調達することといたしております。
 本改正案は、首都高速道路債券による資金調達の円滑化をはかるため、債券の元利の支払いについて政府が保証することができるよう措置するものであります。すなわち、政府は、法人に対する政府の財政援助の制限に関する法律第三条の規定にかかわらず、国会の議決を経た金額の範囲内において、首都高速道路債券にかかる債券について保証することができる旨を定めようとするものであります。
 委員会における質疑のおもなる点を申し上げますと、日本住宅公団法、日本道路公団法等の他の公団法には、立法当初から債務保証の条項があるにかかわらず、首都高速道路公団法のみにこの条項が欠けていた理由、本事業について外貨借款の意思の有無、その他債券発行の条件、公団発足以来の事業実施状況、用地買収交渉の状況、用地買収における土地収用法運用の基本的考え方の問題等でありました。これらに対し、政府及び公団理事者側から、「立案当初から政府の債務保証の必要性は認めていたのであるが、昭和三十四年度は事務的な経過でその時期を失した。今後、法案の提出にあたっては慎重に取り扱っていく。外貨借款については現在のところ考えていない」等の答弁がありました。
 かくて質疑を終わり、討論に入りましたところ、民主社会党を代表して田上委員から、「首都高速道路公団の全体の事業計画を見ると、用地補償費がはなはだ僅少である。最近の地価の高騰は、はなはだしく事業の遂行が懸念される。事業の遅延は政府の債務保証とも重要な関係があるので、政府は、用地の取得、補償について公団を十分監督するよう意見を申し上げて原案に賛成する」旨の発言があり、討論を終了、採決に入りましたところ、全会一致をもって可決すべきものと決定した次第であります。
 以上御報告申し上げます。(拍手)
○議長(松野鶴平君) 別に御発言もなければ、これより本案の採決をいたします。
 本案全部を問題に供します。本案に賛成の諸君の起立を求めます。
   〔賛成者起立〕
○議長(松野鶴平君) 過半数と認めます。よって本案は可決せられました。
     ―――――・―――――
○議長(松野鶴平君) 日程第七、中小企業信用保険公庫法の一部を改正する法律案、
 日程第八、中小企業振興資金助成法の一部を改正する法律案(いずれも内閣提出、衆議院送付)、
 以上両案を一括して議題とすることに御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(松野鶴平君) 御異議ないと認めます。まず委員長の報告を求めます。商工委員長山本利壽君。
   〔山本利壽君登壇、拍手〕
○山本利壽君 ただいま議題となりました中小企業関係二法案につきまして商工委員会における審査の経過並びに結果を御報告申し上げます。
 二法案の内容について申し上げますと、
 まず、中小企業信用保険公庫法の一部を改正する法律案は、中小企業信用保険公庫に対し、昭和三十五年度において産業投資特別会計から十八億円を出資し、これを融資基金として信用保証協会に貸し付け、その保証能力を拡充しようとするものであります。
 また、中小企業振興資金助成法の一部を改正する法律案は、事業協同小組合の組合活動の活発化をはかるため、新たに補助金の対象に小組合の共同施設を加えるとともに、工場排水等の規制に関する法律等の規定による汚水処理施設に対する貸付金については、一般の場合よりもその償還期間を延長しようとするものであります。
 当委員会におきましては、これら二法案を一括して質疑を行ない、技術革新に伴う設備近代化、特に共同施設の近代化の問題、事業協同小組合に対する指導育成の方策、零細企業者に対する金融措置、信用保証協会の保証料率の引き下げ等につき、政府の方針をただしたのでありますが、それらの詳細は会議録に譲りたいと存じます。
 質疑を終了いたしましてから、まず、中小企業信用保険公庫法の一部を改正する法律案について討論、採決の結果、本法律案は全会一致をもって原案通り可決すべきものと決定いたしました。
 次いで、中小企業振興資金助成法の一部を改正する法律案について討論、採決の結果、本法律案もまた全会一致をもって原案通り可決すべきものと決定いたしました。
 右二法案について御報告申し上げます。(拍手)
○議長(松野鶴平君) 別に御発言もなければ、これより両案の採決をいたします。
 両案全部を問題に供します。両案に賛成の諸君の起立を求めます。
   〔賛成者起立〕
○議長(松野鶴平君) 総員起立と認めます。よって両案は全会一致をもって可決せられました。
 次会の議事日程は、決定次第、公報をもって御通知いたします。
 本日はこれにて散会いたします。
   午前十一時十分散会
     ―――――・―――――
○本日の会議に付した案件
 一、請暇の件
 一、永年在職議員表彰の件
 一、特別委員会設置の件
 一、湿田単作地域農業改良促進対策審議会委員の選挙
 一、土地調整委員会委員の任命に関する件
 一、日程第一 昭和三十四年産米穀についての所得税の臨時特例に関する法律案
 一、日程第二 捕獲審検所の検定の再審査に関する法律の一部を改正する法律案
 一、日程第三 南大東島における高層気象観測に必要な物品の譲与に関する法律案
 一、日程第四 国内旅客船公団法の一部を改正する法律案
 一、日程第五 養鶏振興法案
 一、日程第六 首都高速道路公団法の一部を改正する法律案
 一、日程第七 中小企業信用保険公庫法の一部を改正する法律案
 一、日程第八 中小企業振興資金助成法の一部を改正する法律案