第119回国会 本会議 第5号
平成二年十一月二日(金曜日)
   午前十時一分開議
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○議事日程 第五号
  平成二年十一月二日
   午前十時開議
 第一 地方公共団体の議会の議員及び長の選挙期日等の臨時特例に関する法律案(内閣提出、衆議院送付)
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○本日の会議に付した案件
 一、議員長谷川信君逝去につき哀悼の件
 一、特別委員会設置の件
 一、裁判官訴追委員辞任の件
 一、裁判官訴追委員の選挙
 一、国家公務員等の任命に関する件
 以下 議事日程のとおり
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○議長(土屋義彦君) これより会議を開きます。
 議員長谷川信君は、去る十月二十八日逝去されました。まことに痛惜哀悼の至りにたえません。
 つきましては、この際、院議をもって同君に対し弔詞をささげることといたしたいと存じますが、御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(土屋義彦君) 御異議ないと認めます。
 同君に対する弔詞を朗読いたします。
   〔総員起立〕
 参議院はわが国民主政治発展のため力を尽くされさきに文教委員長の要職に就かれまた国務大臣としての重任にあたられました議員従三位勲一等長谷川信君の長逝に対しつつしんで哀悼の意を表しうやうやしく弔詞をささげます
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○議長(土屋義彦君) 鈴木省吾君から発言を求められております。この際、発言を許します。鈴木省吾君。
   〔鈴木省吾君登壇〕
○鈴木省吾君 本院議員長谷川信君は、去る十月二十八日、急性心不全のため東京都港区の虎の門病院において逝去されました。
 長谷川君は九月三日、最高裁判事の認証式当日、法務大臣として天皇陛下に内政報告をした後、皇居内で病に倒れ、虎の門病院に入院され治療を続けられていたのでありますが、御家族の懸命な御看病もむなしく、ついに永遠に不帰の客となられたのであります。まことに痛惜哀悼の念にたえません。
 私は、ここに、同僚議員の御同意を得まして、議員一同を代表し、従三位勲一等故長谷川信君のみたまに謹んで哀悼の言葉をささげたいと存じます。
 長谷川君は、大正七年十二月四日、新潟県長岡市にお生まれになり、県下の名門、旧制長岡中学へ進まれました。
 長岡中学時代の長谷川君は、剣道部の猛者として鳴らし、また、スキーのジャンプ競技では県大会に出場した経験を持つスポーツマンでありました。同中学卒業後、早稲田大学第一高等学院に入学されたのでありますが、御尊父の御死去により学窓を去られ、十七歳の若さで父祖伝来の造り酒屋、長谷川酒造株式会社の社長に就任されました。
 その後、昭和十七年五月、長谷川君は南西方面艦隊海軍民政府に志願され、セレベス島マカッサルに勤務されましたが、日本への帰路にはジャワ沖、マニラ沖で二回にわたり米潜水艦の攻撃を受け、ジャワ沖では海中に投げ出され、ドラム缶に体をロープで結び四十二時間も漂流しながら、六百四十人中四十二人の生き残りの一人となったという特異な体験を持たれております。
 昭和十九年十二月に帰国された長谷川君は、終戦後の混乱期に、当時盛んであった青年団活動を基盤として村議、町議、市議を二期、そして県議四期を務められ、政界の道を着実に上ってこられたのであります。
 昭和五十二年、新潟地方区の補欠選挙で本院議員に当選された長谷川君は、自来十三年余にわたり本院にあり、その間、法務、逓信、決算、予算、科学技術等の委員及び理事を歴任されたほか、文教委員長としての重責を全うされ、また、党にありましては、政策審議会逓信部会長、同文教部会長、同科学技術委員長、副幹事長などとして重要な党務に当たられました。
 さらに、第二次大平内閣の郵政政務次官として行政に参加され、本年、総選挙後の第二次海部内閣では法務大臣として初入閣され、長年の課題であった商法改正を実現されるなど、法務行政におきましても大きな業績を果たされたのであります。
 長谷川君の政治信条は、政治とはおくれているところを引き上げて全体をよくするということであり、新潟県の七〇%を占める積雪寒冷単作地域の向上なくして県の発展はない、東北、北陸、北海道の開発なくして我が国の発展はない、さらに、世界の人口の三分の二以上を占めるアジア・
アフリカ地域の発展なくして人類の平和はあり得ないと終始述べてこられたと承っております。
 今や、ますます複雑化する内外の諸情勢の中で、豊かな経験とすぐれた識見を備えた長谷川君を失ったことは、御遺族のお悲しみはもとより、本院にとってもまことに痛恨のきわみと申さなければなりません。
 ここに、謹んで長谷川君のありし日の御功績とお人柄をしのび、院を代表して心から御冥福をお祈り申し上げ、追悼の言葉といたします。
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○議長(土屋義彦君) この際、特別委員会の設置についてお諮りいたします。
 土地問題及び国土利用に関する対策樹立に資するため、委員三十名から成る土地問題等に関する特別委員会を設置いたしたいと存じます。御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(土屋義彦君) 御異議ないと認めます。
 よって、土地問題等に関する特別委員会を設置することに決しました。
 本院規則第三十条により、議長は、議席に配付いたしました氏名表のとおり特別委員を指名いたします。
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○議長(土屋義彦君) この際、お諮りいたします。
 加藤武徳君から裁判官訴追委員を辞任いたしたいとの申し出がございました。
 これを許可することに御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(土屋義彦君) 御異議ないと認めます。
 よって、許可することに決しました。
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○議長(土屋義彦君) つきましては、この際、裁判官訴追委員一名の選挙を行います。
○上杉光弘君 裁判官訴追委員の選挙は、その手続を省略し、議長において指名することの動議を提出いたします。
○稲村稔夫君 私は、ただいまの上杉君の動議に賛成いたします。
○議長(土屋義彦君) 上杉君の動議に御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり
○議長(土屋義彦君) 御異議ないと認めます。
 よって、議長は、裁判官訴追委員に斎藤栄三郎君を指名いたします。
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○議長(土屋義彦君) この際、国家公務員等の任命に関する件についてお諮りいたします。
 内閣から、運輸審議会委員に黒川武君を任命することについて、本院の同意を求めてまいりました。
 内閣申し出のとおり、これに同意することに賛成の諸君の起立を求めます。
   〔賛成者起立〕
○議長(土屋義彦君) 総員起立と認めます。
 よって、全会一致をもってこれに同意することに決しました。
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○議長(土屋義彦君) 日程第一 地方公共団体の議会の議員及び長の選挙期日等の臨時特例に関する法律案(内閣提出、衆議院送付)を議題といたします。
 まず、委員長の報告を求めます。選挙制度に関する特別委員長鈴木貞敏君。
   〔鈴木貞敏君登壇、拍手〕
○鈴木貞敏君 ただいま議題となりました法律案につきまして、委員会における審査の経過及び結果を御報告申し上げます。
 本法律案は、全国多数の地方公共団体におきまして議会の議員または長の任期が平成三年三月、四月または五月中に満了することとなる実情にかんがみ、これらの選挙の円滑な執行と執行経費の節減を図るため、選挙の期日を統一しようとするものであります。その期日を、都道府県及び指定都市の議会の議員及び長の選挙については平成三年四月七日、指定都市以外の市、町村及び特別区の議会の議員及び長の選挙については四月二十一日とすることのほか、統一選挙の実施に伴い、同時選挙、重複立候補の禁止、寄附等の禁止及び共済給付金の特例等につき所要の措置を講ずることを主な内容とするものであります。
 委員会におきましては、政府より趣旨説明を聴取した後、採決を行いましたところ、本法律案は全会一致をもって原案どおり可決すべきものと決定いたしました。
 以上、御報告申し上げます。(拍手)
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○議長(土屋義彦君) これより採決をいたします。
 本案に賛成の諸君の起立を求めます。
   〔賛成者起立〕
○議長(土屋義彦君) 総員起立と認めます。
 よって、本案は全会一致をもって可決されました。
 本日はこれにて散会いたします。
   午前十時十四分散会