第166回国会 本会議 第40号
平成十九年六月三十日(土曜日)
   午前零時十一分開議
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○議事日程 第四十号
  平成十九年六月三十日
   午前零時十分開議
 第一 日本年金機構法案(内閣提出、衆議院送
  付)(前会の続)
 第二 国民年金事業等の運営の改善のための国
  民年金法等の一部を改正する法律案(内閣提
  出、衆議院送付)(前会の続)
 第三 厚生年金保険の保険給付及び国民年金の
  給付に係る時効の特例等に関する法律案(衆
  議院提出)(前会の続)
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○本日の会議に付した案件
 一、日程第一より第三まで
 一、三案を厚生労働委員会に再付託することの
  動議(津田弥太郎君外一名提出)
 一、内閣委員会において審査中の国家公務員法
  等の一部を改正する法律案について、速やか
  に内閣委員長の中間報告を求め、委員長が報
  告を行わないときは事故あるものとみなして
  理事に報告させることとし、報告時間を十分
  以内とすることの動議をこの際議題とするこ
  との動議(岩永浩美君外一名提出)
 一、内閣委員会において審査中の国家公務員法
  等の一部を改正する法律案について、速やか
  に内閣委員長の中間報告を求め、委員長が報
  告を行わないときは事故あるものとみなして
  理事に報告させることとし、報告時間を十分
  以内とすることの動議(岩永浩美君外一名提
  出)
 一、国家公務員法等の一部を改正する法律案の
  中間報告
 一、中間報告があった国家公務員法等の一部を
  改正する法律案は議院の会議において直ちに
  審議することの動議(岩永浩美君外一名提出
  )
 一、国家公務員法等の一部を改正する法律案(
  内閣提出、衆議院送付)
     ─────・─────
○議長(扇千景君) これより会議を開きます。
 日程第一 日本年金機構法案
 日程第二 国民年金事業等の運営の改善のための国民年金法等の一部を改正する法律案
  (いずれも内閣提出、衆議院送付)
 日程第三 厚生年金保険の保険給付及び国民年金の給付に係る時効の特例等に関する法律案(衆議院提出)
 以上三案を前会に引き続き一括して議題といたします。
 まず、委員長の報告を求めます。厚生労働委員長鶴保庸介君。
    ─────────────
   〔審査報告書及び議案は本号末尾に掲載〕
    ─────────────
   〔鶴保庸介君登壇、拍手〕
○鶴保庸介君 ただいま議題となりました三法律案につきまして、厚生労働委員会における審査の経過と結果を御報告申し上げます。
 まず、日本年金機構法案は、政府管掌年金事業の適正な運営及び政府管掌年金に対する国民の信頼の確保を図るため、社会保険庁を廃止するとともに、日本年金機構を設立し、その業務運営の基本となるべき事項等を定めようとするものであります。
 次に、国民年金事業等の運営の改善のための国民年金法等の一部を改正する法律案は、国民年金事業等の運営の改善を図るため、被保険者の届出手続の簡素化、保険料の納付方法の多様化等、被保険者の利便の向上を図り、保険料の納付を促進するための施策を導入するほか、福祉施設規定を見直す等の措置を講じようとするものであります。
 次に、厚生年金保険の保険給付及び国民年金の給付に係る時効の特例等に関する法律案は、政府管掌年金事業における被保険者等の記録の管理に対する国民の信頼を確保するため、記録した事項の訂正に係る年金の支給を受ける権利について時効の特例を設けるほか、正確な年金個人情報の整備に関する政府の責務規定を定める等の措置を講じようとするものであります。
 委員会におきましては、三法律案の審査を一括して行い、参考人からの意見聴取や社会保険業務センター等における年金記録管理の実情の視察を行うとともに、未統合の年金記録問題が生じた要因及び責任の所在、未統合年金記録の統合作業の進め方、総務省に設置する第三者委員会の役割、社会保険庁を廃止し日本年金機構を創設する理由、年金事務費の財源と使途の在り方、国民年金保険料納付率の向上に向けた取組等について、安倍内閣総理大臣にも出席を求め質疑を行いましたが、その詳細は会議録によって御承知願います。
 三法律案に対する質疑の終局を諮ったところ、異議がありましたので、採決により質疑の終局を決定いたしました。
 次いで、討論に入り、採決により討論を終局することを決定いたしました。
 続いて、三法律案を順次採決の結果、三法律案はいずれも多数をもって原案どおり可決すべきものと決定いたしました。
 以上、御報告申し上げます。(拍手)
    ─────────────
○議長(扇千景君) 津田弥太郎君外一名から、賛成者を得て、
 三案を厚生労働委員会に再付託することの動議が提出されました。
 これより本動議の採決をいたします。
 足立信也君外八十二名より、表決は記名投票をもって行われたいとの要求が提出されております。
 現在の出席議員の五分の一以上に達しているものと認めます。
 よって、表決は記名投票をもって行います。本動議に賛成の諸君は白色票を、反対の諸君は青色票を、御登壇の上、御投票を願います。
 議場の閉鎖を命じます。氏名点呼を行います。
   〔議場閉鎖〕
   〔参事氏名を点呼〕
   〔投票執行〕
○議長(扇千景君) 投票漏れはございませんか。──投票漏れはないと認めます。投票箱閉鎖。
   〔投票箱閉鎖〕
○議長(扇千景君) これより開票いたします。投票を参事に計算させます。議場の開鎖を命じます。
   〔議場開鎖〕
   〔参事投票を計算〕
○議長(扇千景君) 投票の結果を報告いたします。
  投票総数         二百十九票  
  白色票           九十六票  
  青色票          百二十三票  
 よって、本動議は否決されました。(拍手)
    ─────────────
   〔投票者氏名は本号末尾に掲載〕
    ─────────────
○議長(扇千景君) 三案に対し、討論の通告がございます。順次発言を許します。足立信也君。
   〔足立信也君登壇、拍手〕
○足立信也君 民主党の足立信也です。
 私は、会派を代表して、政府並びに与党提出の年金関連三法案に対し、断固反対の立場で討論いたします。
 委員会に参考人としてお呼びした六十六歳の女性は、この年になって国のやること、政府に対して不信感を持たざるを得ない、このことは大変悲しいことだ。また、ある夫婦は、国の年金制度は信用できない、若い人には年金保険料を払うよりも貯金を勧めるとおっしゃいました。国民皆年金は危機に陥っています。失敗を踏まえてその原因を究明し、制度改革を進める中で組織改革を行うべきです。政府・与党は余りに組織論のみに固執してはいませんか。制度の限界に目をつぶり、選挙目的の犯人捜しをし、ついには、総理が親方日の丸体質の行政機関を改めるために特殊法人に変えると暴言を吐く。行政のトップとして口にすべき言葉ではありません。日の丸の親方はあなたではないですか。
 報道によれば、総理は部下に当たる社会保険庁の職員をごみと呼んだそうではないですか。さらに、親方日の丸的に上から下を見るような気持ちが社会保険庁にはあったとも言われた。本来、親方日の丸的とはそういう意味ではありません。総理にこそ、上から下を見る気持ちがあるからごみなどと発言するのではないですか。無責任、不見識極まりない。そのような総理の言動が国民の不安感をあおっているということを全く気付いていない、まずそのことを申し上げます。
 以下、具体的に反対の理由を申し上げます。
 第一は、真実を覆い隠した法案提出の経緯です。
 総理も厚生労働大臣も、この消えた年金記録問題を認識したのは昨年暮れと答弁されました。年金記録が宙に浮いているから、一部あるいは全部の年金給付が消えているんです。まだ分からないのか。しかしながら、与党の年金制度改革協議会の取りまとめは昨年十二月十四日、総理が施政方針演説で本法案の骨子を表明されたのが本年一月二十六日です。宙に浮いた五千九十五万件の年金問題の報告が二月、法案提出は何と三月十三日です。つまり、政府提出の法案は、前代未聞の大問題である消えた年金記録問題の解決には全く無関係であるということです。せっかく設置された検証委員会の報告を待って、二度と過ちを犯さない制度と組織を構築すべきです。被害者救済を図りながら本質の議論をすればよいのです。
 実は、恐らく総理も大臣もこの問題を昨年八月から御存じだったのではないですか。なぜなら、ほぼ月一回のペースで開かれていた社会保険新組織の実現に向けた有識者会議が昨年の八月以降、今年の四月三日まで一度も開かれておりません。真実を覆い隠したのではないですか。
 第二に、平成二十二年一月に社会保険庁を解体し、職員の給与は税金を充てる特殊法人に変えることです。
 年金記録の統合が終わる前です。なぜ今、特殊法人なのですか。その理由が分かりません。自民党政権においても、特殊法人の業務の非効率性、コスト高を渋々認め、七十七ある特殊法人から最終的に二つにする、その改革に取り組んだのではなかったですか。リゾート施設を造り、保険料を浪費した年金福祉事業団も特殊法人ではないですか。社会保険庁は、現在でも、年間二千七百億円の予算を背景に所管の公益法人だけでも四百名以上の天下りがいます。年金機構の役職員は非公務員であり、天下りし放題になるのです。
 社会保険庁長官は国会に対する説明責任を負っていますが、日本年金機構の理事長は説明する義務を負っていません。国民生活に密接に関係する年金の運営者でありながら、国民に説明する責任さえ回避できるのです。今週の前半、厚生年金旧台帳の保管会社に野党の議員が視察に訪れましたが、現場で社会保険庁から拒否されました。更にひどい情報非開示が生じる危険があります。
 国民年金保険料未納者に対して、短期の国民健康保険証による制裁を科すとしております。与党は、我が党の社会保険庁を解体し国税庁に合併するという案に対して、税と保険料の違いを理由に難色を示してきました。現在、国民健康保険料は八七%の市町村が健康保険税として徴収しているのです。制度改革として、将来、最低保障年金部分は税で賄うしかないことは自明であります。納める側の利便性を考え、国の責任を明確にするには国税庁への統合しかないと考えます。
 第三に、年金保険料の流用を恒久的に認めようとする点です。
 厚生労働省は、年金保険料を事務経費や教育、広報に恒久的に使えるようにすると説明しております。しかし、条文では、年金事業に要する費用には何でも使えるようになっております。なぜ年金保険料を流用するのですか。三年前に、自民党は、年金保険料を年金の給付以外には使わないということを決めたのではないですか。そのワーキンググループのリーダーは、安倍総理が社会保障に関しては最も信頼できると評価し、考え方が最も近いとして自民党に復党させた人ではないですか。総理は、これから年金保険料を何にでも使おうとするのですか。アベノ年金教育ピアや、あるいはアベノ相談センターを造る気ですか。あの小泉前総理でさえ、保険料は基本的に年金に充てると言ったのです。
 社会保険庁特有の三層構造が保険料の流用をそれぞれ行いました。族議員や厚労省のキャリアはグリーンピア建設、天下りの確保、社会保険庁採用のノンキャリアは裏金作りをしてきました。この構造も変わらない、保険料は使い放題です。
 第四に、国民への年金給付が一部あるいは全部消えていることに対する責任の取り方です。
 与党案では時効の適用除外を定めていますが、あくまでもこれは納付記録の訂正が前提となっています。これまで被保険者等の申出により社会保険庁が自らの記録の不備を認め訂正に応じたのは、わずか八十四人にすぎません。これに対して、記録の訂正を申し出ているにもかかわらず領収書等の証拠がないために訂正されなかった対象者は二万六百三十五人です。すなわち、消えた年金被害者の九九・六%の人は与党案の救済の対象とならないのです。さらに、年金給付が申請主義であるために、五年間で九万人、千百五十億円が時効によって給付されない事態となっております。この方々の救済をなぜしないのですか。
 最後に、私たちは何をすべきか申し上げます。
 三千九十件のサンプル調査では、何と三十五件、一・一三%に入力ミスがありました。この年金記録を手書き台帳、マイクロフィルムと照合することによって可能な限り正確に更新し、不安を払拭するために年金の納付記録を一人一人にお知らせすることが今一番必要なことです。ここに我々が三年前から提案している年金通帳があります。年金の納付記録が一目で分かる、それが大切なのです。
 大きな枠組みで見れば、社会保障制度をめぐって官僚が与党の族議員に利権を与える一方で、厚生労働省からの社会保険庁への出向組が渡り鳥のように天下りできる仕組みを与党が温存してきました。政権交代しないことにはこの構図は崩れないと確信します。
 与党の皆さん、年金機構法案が未曾有の大問題を解決する法案ではないことを多くの国民は知っています。国民の求めているのは、この問題の原因を究明し、二度と過ちを犯さないための法案を作って不安を取り除くことなのです。それを国の責任としてやることなんです。廃案にすべきです。
 国民の皆さんに申し上げたい。今皆さんは、かつてないほど国に対して、行政機関に対して不信を抱き、将来に不安を持っておられる。長期間政権に居座り、行政の監視を怠り、そればかりか、行政と一体となって甘い汁を吸ってきた政党はどこなのか。行政をしっかり監視し、国の責任を追及し、将来にわたって改善策、ビジョンを示すにはどの政党の議員が多数を占めるべきなのか。皆さん一人一人の真剣な選択の機会が今目前に迫っております。
 金融庁は、医療保険の不払問題で、申請がなく支払漏れとなった保険金は本来支払われるべきものと命令いたしました。我々民主党は、政府・与党に対して業務改善命令を出し続けております。今、正に国民の皆さんが政府・与党に対して業務停止命令を出す機会です。
 このことを申し上げて、私の反対討論を終わります。(拍手)
○議長(扇千景君) 中原爽君。
   〔中原爽君登壇、拍手〕
○中原爽君 自由民主党の中原爽でございます。
 私は、ただいま議題となりました社会保険庁関連法案等につきまして、自由民主党、公明党を代表して、賛成の立場から討論を行います。
 まず冒頭、戦後政治に大きな足跡を残された宮澤喜一元総理大臣が御逝去されました。衷心より御冥福をお祈り申し上げます。
 年金記録問題に関しまして、我々政府・与党は、年金記録問題の解決に向け、今全精力を傾けて取り組んでおります。
 まず、基礎年金番号に統合されていない五千万件の年金記録については、今後一年間ですべての年金受給者や被保険者の方々の記録と突き合わせた上で、御本人に記録の確認をお願いし、着実に年金受給権に結び付けていきます。さらに、記録を訂正したいが領収書等の証拠がないという方については、総務省に年金記録確認第三者委員会を設置し、申し立てた方のお気持ちに立って公正に判断する仕組みを設けました。平成二十三年までに、年金記録管理システムを構築し、国民だれもがいつでも自分の年金記録を知り得るカードを配付いたします。
 以上のような年金記録問題への真摯で迅速な取組が国民の年金不安解消につながるものと考えます。
 法案について、まず日本年金機構法案ですが、これは、安倍総理が言われる社会保険庁を六つに解体し、年金の運営体制を再構築するものです。
 現在の社会保険庁職員は、いったん退職し、能力が高く、かつ社会保険庁での不祥事に手を染めなかった者など、勤務成績が良好な者だけが新法人に採用されます。また、民間からも多くの職員が新規に採用されることになります。新法人は、業務をできる限り民間会社へアウトソーシングし、大幅な効率化を進めます。
 次に、国民年金事業等の運営の改善のための国民年金法等の一部を改正する法律案についてですが、この法律案は、年金にかかわる様々なサービスを向上させ、保険料徴収面の手続簡素化、多様化による納めやすい環境をつくることが主眼になっています。また、年金保険料の使用に関して、その使途を年金教育・広報、相談その他の援助などに限定し、安易な随意契約を見直し、競争入札を拡大することになっています。
 そして、議員立法である厚生年金保険の保険給付及び国民年金の給付に係る時効の特例等に関する法律案です。これは、国民が受けるべき年金に関し、現行制度では記録の訂正によるものでも五年の時効が適用されますが、この時効を撤廃するものであります。
 一方、野党の対応策を見ますと、とても年金問題の解決につながるとは思われません。社会保険庁と国税庁を統合して歳入庁を設置するとしておりますが、様々な問題のあった社会保険庁を公務員組織のまま温存することになります。また、年金記録問題への対応策については、その具体的な内容や、実施から完了に至るスケジュールは明らかにされておりません。
 年金への国民の信頼の回復には、今後とも我々与党の政治家の粘り強く明快な説明が必要であります。また、厚生労働省を始めとする行政の血のにじむような業務の遂行と、これまでの反省に立った社会保険庁の組織改革が必要不可欠であります。
 我々政治家は、それをやり遂げる強い意志を持って年金問題に取り組むことをすべての国民に固くお約束して、以上、夜半の時間帯でありますので、簡潔に取りまとめて私の賛成討論といたします。(拍手)
○議長(扇千景君) これにて討論は終局いたしました。
    ─────────────
○議長(扇千景君) これより三案を一括して採決いたします。
 足立信也君外八十二名より、表決は記名投票をもって行われたいとの要求が提出されております。
 現在の出席議員の五分の一以上に達しているものと認めます。
 よって、表決は記名投票をもって行います。三案に賛成の諸君は白色票を、反対の諸君は青色票を、御登壇の上、御投票を願います。
 議場の閉鎖を命じます。氏名点呼を行います。
   〔議場閉鎖〕
   〔参事氏名を点呼〕
   〔投票執行〕
○議長(扇千景君) 投票漏れはございませんか。──投票漏れはないと認めます。投票箱閉鎖。
   〔投票箱閉鎖〕
○議長(扇千景君) これより開票いたします。投票を参事に計算させます。議場の開鎖を命じます。
   〔議場開鎖〕
   〔参事投票を計算〕
○議長(扇千景君) 投票の結果を報告いたします。
  投票総数         二百十九票  
  白色票          百二十三票  
  青色票           九十六票  
 よって、三案は可決されました。(拍手)
    ─────────────
   〔投票者氏名は本号末尾に掲載〕
     ─────・─────
○議長(扇千景君) 岩永浩美君外一名から、賛成者を得て、
 内閣委員会において審査中の国家公務員法等の一部を改正する法律案について、速やかに内閣委員長の中間報告を求め、委員長が報告を行わないときは事故あるものとみなして理事に報告させることとし、報告時間を十分以内とすることの動議が提出されました。
 また、岩永浩美君外一名から、賛成者を得て、
 この中間報告を求めることの動議をこの際議題とすることの動議が提出されました。
 これより中間報告を求めることの動議をこの際議題とすることの動議の採決をいたします。
 足立信也君外八十二名より、表決は記名投票をもって行われたいとの要求が提出されております。
 現在の出席議員の五分の一以上に達しているものと認めます。
 よって、表決は記名投票をもって行います。本動議に賛成の諸君は白色票を、反対の諸君は青色票を、御登壇の上、御投票を願います。
 議場の閉鎖を命じます。氏名点呼を行います。
   〔議場閉鎖〕
   〔参事氏名を点呼〕
   〔投票執行〕
○議長(扇千景君) 投票漏れはございませんか。──投票漏れはないと認めます。投票箱閉鎖。
   〔投票箱閉鎖〕
○議長(扇千景君) これより開票いたします。投票を参事に計算させます。議場の開鎖を命じます。
   〔議場開鎖〕
   〔参事投票を計算〕
○議長(扇千景君) 投票の結果を報告いたします。
  投票総数         二百十九票  
  白色票          百二十三票  
  青色票           九十六票  
 よって、本動議は可決されました。(拍手)
    ─────────────
   〔投票者氏名は本号末尾に掲載〕
     ─────・─────
○議長(扇千景君) 内閣委員会において審査中の国家公務員法等の一部を改正する法律案について、速やかに内閣委員長の中間報告を求め、委員長が報告を行わないときは事故あるものとみなして理事に報告させることとし、報告時間を十分以内とすることの動議を議題といたします。
 中間報告を求めることの動議に対し、討論の通告がございます。発言を許します。内藤正光君。
   〔内藤正光君登壇、拍手〕
○内藤正光君 私は、民主党を代表して、中間報告を求める動議に反対の意を表明し、以下にその理由を申し述べます。
 今年の一月に始まった通常国会は、既に定められた期間を過ぎ、参議院選挙のある年としては異例の延長国会に入っています。通常国会で最も重要な今年度の政府予算案は、前年度内に成立しています。それにもかかわらず、この国家公務員法の改正案については、総理のリーダーシップの欠如から、党と政府、そして党内でのすったもんだに時間を取られ、国会に提出されたのは会期末まで二か月を切った四月二十五日のことでした。
 衆議院では、三分の二という数の力に物を言わせて、内容はお構いなしの突貫工事で審議を強行してきました。報道によれば、自民党参議院の幹部は、会期内に成立の見込みがないので参院には送ってこないよう要請したとのことですが、安倍総理が無理やり押し切ったということです。何という参議院軽視の姿勢でしょう。
 実際に参議院で審議が始まってみれば、この法案はやはりとんでもないざる法案で、問題点は山積。その上、何一つまともに答弁できない渡辺大臣。委員会で議論すべきは法律案の中身であって、壊れたテープレコーダーのように繰り返される根拠なきスローガンではありません。与党は、審議が思うように進まないと見るや、会期延長を強行してきました。その結果、参議院の投票日は当初の予定から一週間ずれ込み、国民や自治体に多大な迷惑を掛ける結果となったのです。
 そこまでして国会を延長したにもかかわらず、この法案について参議院ではいまだ十分な審議はできていませんし、また、満足のいく答弁も何一つ得られてはおりません。それでも与党は今、中間報告そして本会議採決という禁じ手で強行突破を図ろうともくろんでいます。事ここに至っては、参議院どころか、国会の権威も何もあったものではありません。
 この法案は、ここ参議院で改めて審議すればするほど、欠陥法案であることが明らかになっていきました。その問題点は以下のとおりです。
 まず、公務員制度改革は安倍内閣の最重要政策であり、中でも人材バンクは唯一のセールスポイントのはず。ところが、その人材バンクがどんな規模でどんな仕事をしていくのか、何一つ具体的内容を示すことができず、口を開ければ、今後、有識者会議で話し合って決めていただくの一点張り。また、各省庁の個別あっせんを禁じ、官民癒着を根絶すると元気よく言うものの、その具体的な理由を何一つ示せず、委員会室にむなしく響くのは渡辺大臣の根拠のない意気込みばかり。私は、こんなずさんな法案を今まで見たことはありません。憲法四十一条に、国会は国権の最高機関、唯一の立法機関であるとありますが、本法案は国会を甚だしく軽視したものだと断ぜざるを得ません。
 また、憲法の要請である官民癒着の防止を受けて規定されている国家公務員法の第百三条二項、いわゆる二年、五年の事前規制を廃して、事後規制と人材バンクで対応するというのが政府の主張です。しかし、さきの水門談合では、むしろ民間側が天下りの受入れ等を積極的に仕切った構図が明らかになっております。そこには、本法案が規制する押し付け的なあっせんもなし、公務員個人の求職活動も一切ありませんでした。事後的な罰則を幾ら強化しようとも、何一つこの法律案は機能しないのです。
 そもそも、天下りとは、OBの再就職先の確保を望む役所と、役所の予算と権限に期待する民間という、組織と組織の間に生じた癒着関係の中で正にあうんの呼吸で行われるもので、個人に着目した行為規制などに効果を期待すること自体、事の本質を全く理解していないと言わざるを得ません。
 人材バンクにしても、官民癒着を防止する目的で規定されていた事前規制が廃止され、人材バンクのあっせんという体裁を整えてさえいれば、例えば国交省の役人が大手を振ってゼネコンへ天下れるなど、直前の職務権限と密接に関係した企業に自由に天下ることができるようになってしまうんです。
 さらに、社保庁は先ほど成立した法案により特殊法人となりますが、今回の改正案は、実際に緑資源機構等多くの問題が起こっているにもかかわらず、独立行政法人や公益法人等から民間への天下りを何一つ規制してはおりません。しかし、これらの法人には運営交付金や補助金の形で多額の国のお金が流れています。官民癒着の背景に役所の予算と権限があることを考えたならば、当然規制対象とすべきではないんでしょうか。
 今回の改正案における以上の問題点を考えたなら、これを天下り促進法案と呼ばずして一体何と呼べばいいんでしょう。このように欠陥法案でありながら、会期を延長してまで安倍総理がその成立にこだわった理由はほかでもありません、明らかに参議院選挙において消えた年金問題への批判を和らげるための争点隠し以外の何物でもありません。
 戦後レジームからの脱却とか美しい国へとか、あいまいなことだけを格好付けて言っているだけで、国民の生活を顧みない安倍政権の弱点が明らかになったのが正にこの消えた年金問題なんです。
 今年の二月以降、民主党の追及にもかかわらず、宙に浮いた年金記録が五千万件にも上ることを政府は隠し続けてきました。そして、先月に入って、民主党から言い逃れのできない確かなデータを突き付けられてようやく事実を認めたものの、なおも、いたずらに不安をあおってはいけないなどとあいまいな発言を続けてきたんです。
 その挙げ句、私たちから領収書などを持っていない人も救済すべきだとの主張に対し、安倍総理は、言ってきた人には確かな証拠がなくてもすべて払えというのかと開き直る始末。政府としては、あくまでも年金を支払ってきた確かな証拠がないと支払うことができないというのです。しかし、その一番確実な証拠である年金記録をなくしたのは一体どこのだれなんでしょうか。
 国民の反発は極めて大きいものでした。安倍内閣の支持率は一気に危険水域と言われる二〇%台まで下落していきました。これに慌てた安倍総理は、この宙に浮いた年金記録五千万件を一年以内に処理をすると明言はいたしました。しかし、改めてその意味を問いただしてみると、一年以内というのは現在コンピューターに入っているデータだけを使って行う名寄せ作業までで、きちんともらうべき人がもらえるようになるまでに行う作業については全く考えられてはいなかったんです。
 安倍総理は、年金問題にしろ、天下り問題にしろ、参議院選挙をやり過ごせば何とかなると考えて、取りあえず目くらましのような対策を立て続けに打ち出していますが、これらの問題はそのような一時的な対処で解決できる問題ではありません。歴代の自民党内閣が長期政権にあぐらをかいて国民の生活をないがしろにしてきたツケが今、回ってきているのです。
 以上のように、党利党略から、本来大事なテーマを扱っている公務員法改正案について、全く不十分な審議のまま、中間報告の後の本会議採決という行為は、我が国議会制度に大きな汚点を残すばかりか、官民癒着をますます増幅してしまう愚行であることを指摘し、そして再度反対の意を強く表明し、私の討論を終わります。(拍手)
○議長(扇千景君) これにて討論は終局いたしました。
    ─────────────
○議長(扇千景君) これより中間報告を求めることの動議の採決をいたします。
 足立信也君外八十二名より、表決は記名投票をもって行われたいとの要求が提出されております。
 現在の出席議員の五分の一以上に達しているものと認めます。
 よって、表決は記名投票をもって行います。本動議に賛成の諸君は白色票を、反対の諸君は青色票を、御登壇の上、御投票を願います。
 議場の閉鎖を命じます。氏名点呼を行います。
   〔議場閉鎖〕
   〔参事氏名を点呼〕
   〔投票執行〕
○議長(扇千景君) 投票漏れはございませんか。──投票漏れはないと認めます。投票箱閉鎖。
   〔投票箱閉鎖〕
○議長(扇千景君) これより開票いたします。投票を参事に計算させます。議場の開鎖を命じます。
   〔議場開鎖〕
   〔参事投票を計算〕
○議長(扇千景君) 投票の結果を報告いたします。
  投票総数         二百十九票  
  白色票          百二十三票  
  青色票           九十六票  
 よって、本動議は可決されました。(拍手)
    ─────────────
   〔投票者氏名は本号末尾に掲載〕
    ─────────────
○議長(扇千景君) 委員長報告の準備のため、これにて休憩いたします。
   午前一時三十二分休憩
     ─────・─────
   午前二時三十一分開議
○議長(扇千景君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。
 これより、国家公務員法等の一部を改正する法律案について、内閣委員長の中間報告を求めます。内閣委員長藤原正司君。
   〔藤原正司君登壇、拍手〕
○藤原正司君 内閣委員長の藤原正司でございます。
 内閣委員会に付託されました国家公務員法等の一部改正案の審議状況につきまして、中間報告を申し上げます。
 その前に、一言申し上げることをお許しいただきたいと存じます。
 私が本院に籍を置かせていただいて六年、幾たびかこの場に立たせていただきました。会派を代表しての質問、討論、そして委員長報告など、内容や立場は異なっても、一つ一つが私にとって心躍るものでございました。
 しかし、本日、今ここに立つことは、そのこと自身、断腸の思いとしか言いようがありません。それは、本日の中間報告が、委員会の持つ審査権を剥奪し、審議を打ち切り、議決を行う上でのステップにすぎない中で、私がその役回りを演じさせられているからだけでは決してありません。与党を含むほとんどの皆さんが感じておられる、今国会運営の異常さに要因があります。
 立法府である国会に行政府である内閣、官邸が平然と手を突っ込み、とりわけ参議院に対しては、本年が通常選挙を控えた特別の年であり、十分な審議の環境が整っていないことを承知の上で法案を送り続け、その成立を求めるとともに、このためになりふり構わず会期の延長すら行ってまいりました。このことに対し、皆さんは、与野党を超えて怒りを感じられたはずです。にもかかわらず、まるで本院が法律製造会社の下請であるかのごとき官邸の振る舞いに対し、唯々諾々と中間報告で対応するとの結論しか取り得なかった本院に無上の悲しみと怒りを感じざるを得ないのです。
 参議院は、これまで衆議院のカーボンコピーと言われながら、自らの改革のため、長い間改革努力を行ってまいりました。独自性を具体的に持つための努力も行ってまいりました。近年においても、決算監視機能の強化、ODA特別委員会の設置等、与野党が一致して努力してまいりました。参議院の役割強化のためには与野党の壁はない、すなわち同志だったのです。しかしながら、本院がこの暴挙に走るならば改革の努力は水泡に帰します。参議院は自爆の道を歩むしかないのです。
 あえてもう一度申し上げます。参議院の同志の皆さん、今、この場、このときは、国家公務員法等の改正が成るか成らないかだけが問題ではないのです。私たち参議院が参議院らしく行動できるか否かが問われているのです。参議院の存在そのものが問われているのです。皆さんの理性ある行動を心から願うものであります。
 それでは、内閣委員長といたしまして、国家公務員法等の一部を改正する法律案につきまして、現在までの審査の経過を御報告申し上げます。
 本法律案は、国家公務員に係る制度の改革を進めるため、人事評価制度の導入等により能力及び実績に基づく人事管理の徹底を図るとともに、離職後の就職に関する規制の導入、再就職等監視委員会の設置等により退職管理の適正化を図るほか、官民人材交流センターの設置により官民の人材交流の円滑な実施のための支援を行う等の措置を講じようとするものであります。
 本法律案は、四月二十五日に内閣から衆議院に提出されました。しかしながら、国会法が常会の会期を百五十日間と定め、また政府が法案提出の締切りを三月中旬とするのは、国会における審議期間の確保のためであり、法案提出の締切日を大幅に過ぎて、会期の後半、しかも連休直前にかかる重要法案を国会に提出し、その成立を強引に図ろうとすることは国会の審議権を著しく制約するものと言わざるを得ません。
 また、本院が先議し、既に衆議院に送付していた重要で緊急性の高い道路交通法改正案の委員会審査を衆議院では後回しにし、官邸の強い圧力によって後から提出された国家公務員法等改正案の審査を優先させたとするならば、これは正に官邸によって結果的に参議院の意思を軽視したものと言わざるを得ません。
 本法律案は、衆議院の審議を経て六月七日に本院に送付されました。これは、当初の会期終了日であった六月二十三日のわずか二週間前であります。本院におきましては、六月十一日に本会議において趣旨説明の聴取と質疑が行われ、同日、本法律案は内閣委員会に付託されました。会期末までの残された審議期間はわずかであり、また他の重要法案も山積し、関係大臣の本委員会への十分な出席が困難視される中で、十分な審議時間の確保は当初から無理があったと言えます。しかしながら、法案が付託されました以上、委員長の職責として、理事会等での各会派の十分な話合いと合意に基づき、中立公正かつ円満な委員会運営を旨として、粛々と審査が行われるよう最大限の努力をしてまいりました。
 委員会におきましては、法案付託の翌日に趣旨説明を聴取した後、これまで、公務員制度改革の基本法制に先行して法案を提出する理由、中央人事行政機関の在り方、法案による天下り規制の実効性、ハローワークとは別に官民人材交流センターを設置する必要性、再就職に係る事前規制を廃止する理由、能力・実績主義及び人事評価の在り方、国家公務員のキャリア制度の見直し、公務員に対する労働基本権付与の是非等について質疑が行われてまいりました。
 しかしながら、本法案には委員会において更に精査すべき点が山積しております。与党には、形式的な審議時間数のみをもって十分な審議が行われたとする考え方がありますが、これは参議院の自殺行為につながり、参議院の役割を形骸化させるものであります。
 委員会質疑では、公務員制度改革の中での法案の位置付けに関する質疑に対して渡辺担当大臣はまともに答えず、大臣の持論を長々と述べるといった状況が頻発しており、これは与党委員の質疑に対しても同様の傾向が見られました。さらに、六月二十七日の質疑におきましては、再就職規制違反に係る処罰規定について、渡辺担当大臣の答弁が訂正を繰り返しながら二転三転し、担当大臣自身が法案そのものについて十分な理解をしていないことが明らかになりました。このような状況では、参議院らしい審議が行われたとは到底言うことができません。
 衆議院では、安倍総理の出席を求めて委員会質疑が行われました。これに対して、本法案の成立に強い意欲を示し、そのために会期延長まで強行してきたと言われている安倍総理に対する質疑すら委員会では行われておりません。
 残り会期は一週間もあり、内閣委員会において更なる審査を続けることが不可欠であるにもかかわらず、本日突然、このような理不尽とも言える中間報告を行わざるを得ないことは、良識の府、そして再考の府である参議院の存在意義を根底から否定するものであることを指摘せざるを得ません。
 国会法第五十六条の三に基づく中間報告制度は、委員会中心主義の例外として委員会の審査権を強制的に剥奪するものであり、本来、国民生活や安全にかかわる緊急の場合に限られるべきものであります。しかしながら、平成十六年六月、前回の参議院通常選挙前の国会で行われた金融二法案に係る財政金融委員長の中間報告に続いて、本日再び中間報告を求められたことは、本院において積み上げられてきた先人の労苦の結晶を根底から覆し、破壊するものであることを再度指摘せざるを得ません。
 本来、国家の基本となる公務員制度の改革は、与野党の違いを超えて取り組むべき課題であり、参議院選挙目当ての政争の具にすべきではありません。私は、政府・与党の猛省を強く促すとともに、この本会議場におられる皆さんの良識をもって、法案の内容も委員会の審議も含めて不十分で、しかも施行まで十分な時間があり緊急性もない本法案を、この中間報告の後、拙速に成立させることのないよう強く要請いたしまして、内閣委員会における審査の経過報告といたします。(拍手)
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○議長(扇千景君) 岩永浩美君外一名から、賛成者を得て、
 中間報告があった国家公務員法等の一部を改正する法律案は議院の会議において直ちに審議することの動議が提出されました。
 よって、本動議を議題といたします。
 浅尾慶一郎君から討論の通告がありますが、在席しておりませんので、放棄したものとみなします。
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○議長(扇千景君) これより本案を直ちに審議することの動議の採決をいたします。
 本動議の採決について、投票ボタンをお押し願います。
   〔投票開始〕
○議長(扇千景君) 間もなく投票を終了いたします。──これにて投票を終了いたします。
   〔投票終了〕
○議長(扇千景君) 投票の結果を報告いたします。
  投票総数           百三十  
  賛成             百二十  
  反対               十  
 よって、本動議は可決されました。(拍手)
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   〔投票者氏名は本号末尾に掲載〕
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○議長(扇千景君) 国家公務員法等の一部を改正する法律案(内閣提出、衆議院送付)を議題といたします。
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   〔議案は本号末尾に掲載〕
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○議長(扇千景君) これより採決をいたします。
 本案の賛否について、投票ボタンをお押し願います。
   〔投票開始〕
○議長(扇千景君) 間もなく投票を終了いたします。──これにて投票を終了いたします。
   〔投票終了〕
○議長(扇千景君) 投票の結果を報告いたします。
  投票総数          百三十一  
  賛成            百二十一  
  反対               十  
 よって、本案は可決されました。(拍手)
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   〔投票者氏名は本号末尾に掲載〕
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○議長(扇千景君) 本日はこれにて散会いたします。
   午前二時四十六分散会