第005回国会 議院運営委員会 第47号
昭和二十四年五月三十一日(火曜日)
    午前十一時四十五分開議
 出席委員
   委員長 大村 清一君
   理事 石田 博英君 理事 今村 忠助君
   理事 佐々木秀世君 理事 田渕 光一君
   理事 山本 猛夫君 理事 土井 直作君
   理事 椎熊 三郎君 理事 林  百郎君
   理事 平川 篤雄君
      大石 武一君    岡西 明貞君
      田中  元君    塚原 俊郎君
      西村 直己君    福永 一臣君
      福永 健司君    淺沼稻次郎君
      松井 政吉君    園田  直君
      土橋 一吉君    寺本  齋君
      山手 滿男君
 委員外の出席者
        議     長 幣原喜重郎君
        副  議  長 岩本 信行君
        農林委員長  小笠原八十美君
        議     員 田中伊三次君
        議     員 岡田 春夫君
        議     員 黒田 寿男君
        議     員 玉井 祐吉君
        議     員 浦口 鉄男君
        事 務 總 長 大池  眞君
    ―――――――――――――
本日の会議に付した事件
 回付案の取扱いに関する件
 登院停止の効力に関する件
 中央更生保護委員会の委員の任命につき同意を
 求めるの件
 檢察官適格審査、委員会の予備委員の選出に関
 する件
 地方自治委員会議の委員の内本院の指名する委
 員に関する件並びに同委員の任命につき同意を
 求めるの件
 緊急質問の取扱いに関する件
 考査特別委員長の本会議における中間報告に関
 する件
 法制局の人事承認に関する件
 本日の本会議に関する件
 運輸審議会の委員の任命につき同意を求めるの
 件
 閉会中の審査に閲する件
 委員派遣承認申請に関する件
    ―――――――――――――
○大村委員長 それでは第四十七回目の運営委員会を開会いたします。閉会中の審査事件に関する件を議題といたします。
○大池事務總長 閉会中の、各常任委員会等におきましての、審査事件を継続審査をお願いいたします場合に、特に院議をもつて審査すべき事件を付託しなければなりませんので、本日最終日でもありますのでこれをおきめ願いたいと存します。各常任委員会から閉会中に、こういう事件を審査したいという申出がたくさんにございまして、その中には多少閉会中の審査とすべき事件としては、いかがかと思われるようなものもありましたので、一應整理をいたしまして、前会の先例等にも習つてその事件をここに並べたわけであります。もしもこういう程度で御承認を願えますれば、各常任委員長の希望される審査の事項は、ほぼ包含されるものと思いましてお願いいたすわけであります。ただいままでのお申出は内閣委員会といたしましてはお手元にありますように行政機構に関する件を審査いたしたい。その目的は行政機構並びに運営の改善の方途を発見するという点でございます。人事委員会におきましては人事行政の改革または改善のために、人事行政の件を審査する。地方行政委員会におきましては、地方財政、地方自治に関する件並びに警察及び消防に関する件、地方税法の一部改正をする法律案これは地方財政並びに地方自治権の確立、警察制度及び消防制度の改善等のための審査でございます。経済安定委員会は、重要物資の需給計画資金、その他経済の總合的計画に関する件を審査いたします。各委員会ともそういうふうなことに相なつております。なおただいまお手元に差上げましたうちに、建設委員会の四番目に住宅復興に関する件ということが落ちておりますから、これを入れていただきたいと思います。それから懲罰委員会と考査特別委員会、選挙法改正に関する特別委員会これらは全然ございませんが、これは閉会中といえどもその問題については審査できるという決議に基きまして、特に閉会中の審査の決議を要しないためであります。それから議院運営委員会については、國会法、衆議院規則改正に関する件、これは國会法かただいま参議院の方に行つておるようにかわりますれば、衆議院規則は閉会中に、ある時期にきめていただきまして、この次の議会の最初に改正のできるようにお願いいたしたい。各常任委員会の所管事項等か多少の変更を來たしておりますことと、それから議員の福利施設、院内秩序、議長の諮問事件、それ以外に運営委員会に御諮問を申し上げねばならぬ事件が起つて來得ると思います。
○佐々木(秀)委員 これは各委員会が、おのおのの立場から閉会中はこういうことをやりたいということは代議士としての勉強をする心構えのお申出たと思いますので、これはこのまま承認した方がいいではないかというのがわが党の立場でございます。
○大村委員長 それではこの閉会中の審査事件に関する件は、原案通り御了承を得まして、本会議で決定をすることに御異議ございませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○大村委員長 それではそのように決します。
    ―――――――――――――
○大村委員長 次に登院停止の効力に関する件を議題といたします。
○大池事務總長 登院停止の開会中における効力関係の問題につきましては、この前々会に共産党の立花さんの登院停止三十日間の問題が残つておりまして、かりに本日をもつて会期終了をいたしました場合に、明日以降の問題として、この効力をいかに決定すべきかという具体的の問題がございますので、事件が起りました際に問題を起しても相なりませんので、一應御決定をお願いしたいということで申し上げてあるわけであります。
○松井(政)委員 私の方はこれにつきましていろいろ研究いたしましたが、要するにその國会の会期中に起つた懲罰は、原則としてその國会における懲罰だという考え方を持ちたいということか第一点。それから閉会中における登院の問題をどうするかということになりますと、閉会中に第五國会からの継続審議、ここで協議されたものに対する審査、そういうものは当然第五國会の引続きであるから、これは出席をして発言あるいは採決に加わるべき性質のものではなかろう、こういう考え方であります。だから構内に入ることについては制約すべき筋ではないという解釈で行きたいと思つております。
○大村委員長 委員会の傍聽はどうでしようか。
○松井(政)委員 そこまでこまかくは相談いたしませんが、傍聽はさしつかえなかろうと思います。
○林(百)委員 登院停止は國会議員としての正常なる活動を停止することだが、衆議院議員が建物に入る入らないは重点ではないと思う。事務当局もそういう解釈だつたと思うので、私はそれで行きたいと思います。
○佐々木(秀)委員 開会中はその建物に入ることを禁ずる。閉会になつたらここには自由に入つて來てもいいか、審議には携わらないという松井君の考え方が正しいのではないかと思います。
○土橋委員 今問題になつているのは閉会中に登院停止の効力がどういうふうでなければならぬかということですが、松井君が言われたように閉会中の問題は閉会中でも継続審査する事項については、各委員会等で國会議員として行う権利は、私は当然停止されたもりと解釈していいと思うが、一市民として傍聽するのは自由にさせなければならぬと思う。要するに國会議員としての議員の権利を行使して、議事に参画するなり、諮問を受けるなり、いろいろのことを行う権利は停止されたものと解釈しますが、それ以外の事項については制限をしないでおく。そういうふうに懲罰という問題は解釈を狭くすることかいいと思います。
○大村委員長 今までの御意見から行けば、たとえば委員会が委員を派遣して調査するような場合には、閉会中はできないですか。
○土橋委員 それはできません。國会議員として職能を停止されておりますから……。
○大村委員長 それでは本件は松井君、及び土橋君からお話のありましたように決するに御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○大村委員長 それではそのように決します。
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○大村委員長 檢察官適格審査委員会委員の予備委員の選出に関する件を議題といたします。
○大池事務總長 これは松木弘さんの予備委員が西村直己さん、柳津義堆さんの予備委員が加藤隆太郎さん、鈴木義雄さんの予備委員が石井繁丸さん、吉田安さんの予備委員が福田繁芳さん、こういうことにおきまりになりましたから、これを本会議で指名選任さるることに御了承を願います。
    ―――――――――――――
○大村委員長 次に地方自治会議委員の選挙に関する件を議題といたします。
○大池事務總長 地方自治会議委員の方は、衆議院、参議院の議員のうちから一人ずつ出ますのと、それ以外に全國の都道府孫知事の連合組織が、その代表者として推薦したものが安井誠一郎さん、それから全國の市長の連合組織からその代表者として推薦したものが神戸正雄さん、それから全國の町村長の連合組織の代表者として推薦されたものが伊藤幟さん、それから全國の都道府縣会の議長の連合組織の代表者として推薦されたものが石原永明さんであります。それから全國の議会の議長の連合組織の代表者として推薦されたものが藤本慶一さん、以上五名であります。それ以外に田中一郎さんと春彦一さん、小暮藤三郎さん、この三名は学識経験者として推薦されておりますが、これは四人出るわけでありまして、そのうちから一名また欠員になつて、この三名だけ申込みかあるわけであります。これ以外に衆議院議員のうちから一名参議院議員のうちから一名、それとまた欠員になつておりますのに、全國の町村議会の議長の連合組織からの代表者、これがまた欠員であります。
○土橋委員 この推薦方法はどうなつておりますか。
○大池事務總長 ただいまの五人は法文上、たとえば安井さんは全國の都道府縣知事の連合組織がその代表者として推薦したものであります。五番まではみなそういう形でありますから、問題はありませんが、九の学識経験ある者、これは推薦する様式がございませんから、総理大臣の方でかようなものを学識経験者としてきめたいということで両院の同意を求めて來るわけであります。
○松井(政)委員 衆議院から一名、参議院から一名の場合の指名の方法はどうなりますか。
○大池事務總長 衆議院の方は先日議題になりましたときに、第一党の民自党から推薦されることに相なつております。ただいまのところは中島守利さんか候補者になつておします。
○大村委員長 これは後刻の運営委員会でさらに御意見を伺うことにいたします。
    ―――――――――――――
○大村委員長 次に運輸審議会委員の選任の件を議題にいたします。
○大池事務總長 これも運輸省設置の法案が通りましたので、設置法の第九條第一項及び附則第二項の規程により同意を求めるということになつております。これは設置法をまだはつきり調べてございませんが、運輸審議会として申入れは太田、岡田、柏原、木村、平井、松浦、以上の方々で、その履歴等はお手元に差上げてございますから、同様後刻までに御相談を願いたいと思います。
○大村委員長 それでは本件も後刻の継続会において御意見を承ることにいたします。
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○大村委員長 次に法制局の人事承認の件を議題といたします。これは昨日お願いいたしました新井勇さん、熊本の税務署長さんでございますが昨日のところは本日まで待てということでございましたので、各党の御意見がまとまつておりますればお願いをいたします。
○松井(政)委員 わが党はまだ相談中です。
○林(百)委員 私の方は反対とはつきりきまりました。現職の署長を持つて來ることには反対です。
○大村委員長 それでは各派の御意向を一應承つておきます。
○佐々木(秀)委員 私の方は異議なし。
○園田委員 私の方はきのう言つた通り。
○平川委員 私の方は異議なし。
○田中(伊)委員 私の方も異議なし。
○大村委員長 それではまた機会もありますし、社会党がまたきまらぬそうでありますから、後刻伺うことにいたします。
    ―――――――――――――
○大村委員長 次に考査委員長の報告の件を議題といたします。
○大池事務總長 考査委員長が考査委員会の規定に基きまして一箇月に一度報告をすることになつておりますので、この特別委員会の調査の今日までの中間報告を本日中にお願いいたしたいと思います。時間は十分間程度であります。
○林(百)委員 その点ですが、私の方の神山君が委員長報告に少数意見として発表したいことがあるということで、その発言を許してもらいたいと言つておりますから、これをお願いいたします。
○佐々木(秀)委員 これはきのう理事会を開いて一應檢討して、考査特別委員会を開いて、その委員会の総意に基いてこれならいいだろうということできめたのであつて、もちろんそのときには神山君と徳田君は反対しておりましたが、しかし委員長報告は大多数でこれでいいだろうときめたもので、これに対して少数意見をやること自体がおかしいと思います。
○林(百)委員 結局委員長の報告は、率直に言つて考査委員会というのは立場の違う人たちがいる。たとえば同じ民主商工会でも與党側でいつたら、あれは税金を納めない運動をしている。しかも非民主的の動きで非常に反税的な動きだろうということを言われるし、また野党側のわれわれから言わせれは税金がむりなために、商工業者がやむを得ず自主的にああいう組織を持つて税務署に対して税金の適正化を運動するための民主的な組織だというふうに意見か対立するわけです。それを委員長報告もこちらが非常に主張したにもかかわらず、こちらの主張は報告書の中に入れない、それでは一方的な印象になる。各証人の証言も正しく委員長の報告に載つていない。その点委員長の報告に対してこういう見解が委員会のうちにある。しかも各証人の事実の証言によれは、こういう立場があるんだということを主張しないと正確な報告にならないと思う。それを十分委員長の報告の中に入れてくださればいいが、佐々木君たつてよく知つているはずです。
○佐々木(秀)委員 今の問題は税金の問題ですが、委員長というものは自分の主観で委員長報告をきめるんではない。いろいろの証人の証言とか、それから今まで取扱つて來た事柄をただ事務的に委員長か報告するので、問題になつたのは数百人が税務署長に面会を申し込んで來た、その申し込んで來たことか反税運動であつたかどうかという議論はあつたが、しかし反税という言葉も書いていないし、それから恐喝したという文句かありましたが、きのうは委員会でそれを取つたんです。ただ数百名が税務署に來て喧噪をきわめて、税務署員に対して税金をまけさせるということも書いてない。交渉に当つたということを入れておるので、喧噪ということにあなた方の方で文句をつけた。数百人集れば喧噪になることけ当然です。それに対して神山君は少数意見だと言つているんですが、聞いてもらえばわかるか、委員長の発言の中で税務署自体の税のかけ方にもむりがあるといわれておる。それからまた納める方にも税金に対するいろいろ考え方の違つた者がいる。この両方を取扱つているので、決して一方的に委員長が自分の主観を入れた委員長報告というものは入つていないんです。あなたは考査委員でないからそう言われますが、少数意見というものはわれわれとしては考えられない。委員長が主観を持つてこれはこうであると断定したのではない。証人の証言によると数百人が税務署に行つて、こういう交渉をした事実があるといわれていると書いてある。だからこういう点を論じ合えば意見はたくさんありますげれとも、それは委員会できめたものは……。
○土橋委員 佐々木君のお話はよくわかりましたか、とにかくいずれにしても四百人も來れば、その場の空氣というものは喧噪にわたることは当然ですが、喧噪という文字をしいて使わなければならぬということは、私は了解できない。それはいろいろ話合いをすれば交渉の話もあるだろうし、いろいろの相談もあるでしよう。そこへもつて來て喧噪にわたるという文字をことさらに入れるところに、どうも一方的な考え方がある。何も喧噪ということをそこに入れなくてもいいと思う。
○今村(忠)委員 ちよつとその前に委員長報告に対する少数意見の開陳があるんですが、それは法規上さしつかえないですか。
○大池事務總長 少数意見は議案について結果を得てこうなつたんだ。それにはこういう問題もあつたという少数意見の留保はありますけれども、今のは委員長報告と言つてもこれは中間報告でありまして、特に普通の委員長の報告というのは、審査の経過及び結果を言えということになつておるのでありまして、それには委員長としては勝手に意見をつけてはいかんというのが建前です。ところが考査委員会に一箇月に一ぺん報告書を出すということが、正式の決議上の義務であります。その報告には意見を付して出さねばならぬことになつております。そこで考査委員会は從來は不当財産でありましたが、不当財産の方では委員長が勝手に自己の意見を付することはいかんということで、委員会でかくのごとき報告をするんだということを委員会の総意として認めたものをやつているわけです。從いまして今度のも結論はいずれ正式に報告するけれども、本日で議会か終るから、今日までの中間報告をするということでやつているわけですから、中間報告そのものに少数意見というものはあり得ない。ただいまその報告書が不当なりということであるようですが、御意見があれば、これは委員会でかくかくの報告をせよときまつたことですから、それは委員会の問題にしてもらいたいと思います。
○林(百)委員 この報告書には課税に対する運動なるものが行われ、数百名の者が税務署に押しかけ喧噪をきわめ、多勢を利用して特に税を安くさせるという運動か行われているという事実があるが、云々とあつて、民主商工会の動きがいかにも不当の反税闘争のような印象をこれでは與えるではないかと思われるから、その点を明らかにしなければならぬ。
○佐々木(秀)委員 この運営委員会が考査委員会できめた内容そのものまで議論することは、議院運営委員会の審議権を逸脱していると思う。またこれは神山君に少数意見の発言をやらせるか、やらせないかということをきめればいいのであつて、われわれはやらせないということの考えです。私どもは反対です。
○林(百)委員 要するに常任委員会の少数意見に準じた形で、委員長の報告に不正確の点があるから、少数意見者として発言するか、あるいは委員長の報告に対して質疑という形で、その不明瞭な点を明確にするという形でするか、いずれにしても委員長報告の点について、委員のうちに不満の点があり、あるいは党として不平の点があるからそれを明らかにするために、質疑という形でもいいし、少数意見の形でもいいから、その機会を與えてもらいたい。
○松井(政)委員 これはおかしいと思う。考査委員会の報告書の内容の当否は、もちろんこの運営委員会で論議すべき事柄ではない。今問題になつているのは考査委員長の報告を本会議にやつてもらうかどうかが、この委員会の議題だ。さらに共産党の方から少数意見としてということでなく、もし考査委員長の報告に委員が質問を行う、あるいは質疑があるということになれば、それは少数意見の発言となるから、正式に委員長報告に対する質問はあり得るのであるから、そういう手続をとつてそれをやらすかやらせんか、この二つの点についてのみわれわれは決定すれはいいと思いますから、これを整理してください。
○山本(猛)委員 松井君の御意見は至当と思いますので、共産党の方々にも御意見がありましようが、いつまで論議しても限りはないことでありますから、松井君の発言を議題として決をとつていただきたい。
○大村委員長 まず鍛冶委員長の報告を……。林君発言を許しておりません。動議が出ましたからこれを採決いたします。ます神山君の質問を許すか許さんかについて採決いたします。
    〔林(百)委員「疑問があるから質問をするのに、すぐ採択するなんて、そんなばかなことがあるか。」と呼び、その他発言する者あり〕
○大村委員長 それではまず考査特別委員長鍛冶良作君の報告を、本日の本会議に上程するという点について採決をいたします。これにつきましては御異議ございません小。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○大村委員長 それでは本日の本会議にこれを上程することに決しました。
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○大村委員長 次に神山茂夫君から鍛冶委員長の報告に関連して、少数意見の申し出があります。この問題について採決いたしたいと存じますが、その前に林君簡単に願います。
○林(百)委員 少数意見という形でもいいし、それから委員長報告の中で不明の点があり、かつ委員並びに共産党としては考査委員会における各証人の証言の印象からして、委員長の報告とは異つている結論を持つている点がある。その点について委員長報告の疑義を質したいと思いますから、委員長報告に対する質疑という形で、委員長報告の疑点を明確にする意味で発言を許してもらいたい。それは少数意見の形でもいいし、あるいは委員長報告の疑点に対する質疑の形でもいい。もし許されないというならば、民自党諸君にお聞きしたいが、考査委員長の委員長報告についてだけ、特に皆さんがこれを許さないというその理由を明らかにしてもらいたいと思う。
○佐々木(秀)委員 それは少数意見として発言を求められたのであつて、質疑という形は別個たと思うから、少数意見として取扱いたいので、それに対して御返答を申し上げたいと思います。神山君の要求されている少数意見というものは、神山君それ自体が考査特別委員会の委員であり、昨日の考査委員会においては十分これを述べて、その結果大多数をもつて委員長の報告はこれで可なりということに決定して、しかもそり報告たるや結論を見出した報告ではありません。要するに中間報告であつて、その報告は委員長の自主的の報告にあらずして、今まで取扱つて來ました各方面の証人、その他のことをただ中間報告をするだけの、そういうものに対して、少数意見などというものがありようはずはない。もしそういうものかあるならば、委員会でもう十分今まで述べられている。しかもまた結論の見出されないものに、その委員か一々少数意見を持つてやるということは、今後の悪例になります。そういう視点から考えましても、神山君の少数意見としての発言に対しては、わか党は反対であります。
○林(百)委員 これは佐々木君がよく知つている通り、神山君か非常に反対してあなたとつかみ合までしそうになつている。そこで神山君はこれは不満だ、不満であるから必ず自分の意思を表明する機会を本会議で與えてもらいたいということで來ている。しかもこの報告の中で見ると、民主商工会の動きか不当に税金を低下させるために、多数の力を利用して特に税金を安くする運動だ、しかも遵法精神の低下と書いてある。この民主商工会の中には土橋君、神山君という名前まで出ている。共産党としてはこれは重要な問題だ、共産党が遵法精神を低下させるということになれば、その点を明確にする必要かあるから、共産党としては委員長の報告に対して質疑をしたい。これは公党としてあたり前だと思う。
○松井(政)委員 われわれはこの委員会の委員長の報告が中間報告であり、審議の経過並びに結果の報告であれば、質疑は本会議でできないことはないと思う。その場合に共産党の方の言い方も妥当の言い方だから、いい悪いを論ずる資格はないが、少数意見だから本会議でやるというのではなく、委員長の報告に対する質疑をやるということに訂正をしていただいて、質疑をやらしてもらうことがいいじやないかと思う。そうでないと本日一日の本会議において委員長報告に対する質疑が別の形における発言の通告をするということになると、本日の議事進行にいろいろの問題が起つて來ようと思う、從いまして委員長報告に対する質疑ということで簡單にやつていただいて、それを明瞭にしておくことが本日の議事運営のために一番いい、從つてそういうぐあいに民自党の諸君も考えていただいて、本日一日の会議の運営をきわめてスムースに行くようにするには発言をしていたたくということにしてもらう方がいいと思います。
○山本(猛)委員 先刻この問題に関しては、私から動議を提出したことでもありますし、論議ももう許されたと思いますので、この際先刻の動議をすみやかにお取上げを願います。
○大村委員長 いろいろ御意見もあり、御議論もございましたが、この問題については結局意見の一致がないようであります。そこで山本君から採決の動議が出ております。この際採決をいたします。
 鍛冶考査特別委員長の報告に関連して、神山茂夫君から質疑を求められておりますが、この質疑を許すか許さないかについて採決をいたします。榊山君の質疑を許可することに御賛成の方の挙手をお願いいしします。
    〔賛成者挙手〕
○大村委員長 少数、よつて神山君の質疑はこれを許可せざる、ことにいたします。
    ―――――――――――――
○大村委員長 次に緊急質問に関する件を議題といたします。
○大池事務總長 緊急質問がたくさん出ておりますから、御紹介申し上げます。公安條例反対運動に対する東京都廰内における警官の労働者虐殺事件に関する緊急質問川上貫一君提出、それと同じように松谷天光光さんからの東京都議会における警察官の暴行殺害事件に関する緊急質問、猪俣浩三さんからの東京都議会における警察官の暴行致死に関する緊急質問、三件ともおそらく同一事件の内容かと思います。それに肥料生産危機に関する緊急質問高橋清治郎君提出、それと石狩川、天塩川の昨日留保になつておつたものがあります。
○佐々木(秀)委員 今の東京都廳内の虐殺事件に関する緊急質問は、だれに質問されるのですか。
○林(百)委員 樋貝國務大臣と法務総裁、林副総理です。
○佐々木(秀)委員 この虐殺事件については、内容は私は知りませんが、この緊急質問に現われておる字句から申しますと、東京都廳内の虐殺事件であつて、その取扱い方は政府といえども自治体警察のことに関しては、何ら権限はない。権限のないものを政府の國務大臣や何かに聞いても、おそらくは答弁もできないであろうし、こういうことは自治警察の東京都廳内で治めるべき問題であつて、これを國会の本会議の席上で、答弁の権能もないところの國務大臣に質疑するというそれ自体に対して、われわれは理解できませんので、緊急質問には値しないと思います。
○林(百)委員 これに結局東京都において公安條例を出し、しかもその公安條例が人民の利益を圧殺する憲法違反の公安條例を出すということに対して大衆が非常に大きな不満を持つたわけです。しかもこうした不祥な騒擾事件が起きたということは、大きく言えば日本全体の治安維持の問題になつている。大阪でもしかり、京都でもしかり、こうした國内の治安の問題について明らかに責任を負うことは当然である。こんな大きなデモが起き、警察官が人を殺したということを、政府が知らないというばかなことはない。だから國内のこうした大きな人民の不安に対して、内閣はどういう責任をとり、しかも警察官のこの殺害ということは、人権蹂躙でもあるし、憲法違反であり、明らかに政府の責任である。刑法問題にしても、人民の不満に対しても、明らかに政府は責任があるのじやないか。
○山本(猛)委員 今の林君の御申出に対しては、私どももこの問題は治安上の重大問題だと思います。最近はまた自治体警察にしろ、國家警察にしろ、警察官の品位と申しますか、教養上の問題が云々される場合が多く、非常に低下しているようにも考えられます。そこで林君の言われるこの緊急質問は、三つ出ているようでありますが、いずれも関連した同一問題に対する質問のように思わしれますので、この際三つを一つに整理して、緊急質問を許す。出す場所は追つて相談することにしたい。
○佐々木(秀)委員 私はこういう発言は許すべきでないと思う。なぜかといえば答弁する人がない。これは都廰内で処理すべきだ。必要だというならばこの問題に、本日に最後の國会でもあるし、日程を変更してまで緊急質問というのは先にやらなければならない。今から一應われわれの取扱つている法律案を全部処理してからやるべきだ。
○岡田春夫君 佐々木君は自治体警察の問題だと言うけれども、そういうことになるとどんな事件でも自治体警察になる。あなたのそういう論拠ではあとへまわすとか、そういうことは成立たない。それで問題は同じ民自党の中でも、山本君はそういうように言つておる。それは重要性を認めているからで、こういう点はあまりこだわらないで、こういう重要性は重要性として取上げようではないですか。
○土橋委員 これは佐々木君のおそらく失言だとは思うけれども、自治警察の問題に関連せんという問題は、非常に不見識な問題だ。起つた事件の内容そのもとは、当該の所管の自治警察にあろうとも、國会がこの問題についても監督することは当然であつて、また法務総裁なり、あるいは國警本部長なり、関係閣僚がこの事態について、報告を受けていないということはない。しかもこの問題に集会結社に関する問題、これは憲法上の基本的な問題だ。特に五月十日あるいは十一日に、各都道府縣においては公安條例を出しているというような問題について、私の聞くところでは、殖田法務総裁もこれは違反じやないかというような見解を持つておられるということを聞いている。從つてこの問題は國会の問題で、しかも基本的な事件の問題と関連して、政府はどういうように憲法の集会結社の内容について運用する考えを持つているか、当該の事件については國会がどういうように処置するか、どういう責任をとるか、あるいにとらないならはとらないでどう処置するかということは、明確にすべきであつて、当該の問題は自治体警察がやつている。それはあなたのおつしやる通り、これは緊急上程をして責任者が答弁するなり、きちつとしてもらいたい。
○石田(博)委員 緊急質問の取扱いについての可否の議論をこれ以上申す必要はないのでありますか、私どもとしては本日が最終日であつて、重要なる法案の処理が目捷に迫つておる。從つて現在ほかの日であるならば、これはまた松井君のおつしやられたような議論も多少聞きますけれども、最終日であるという建前から、本日処理すべき法律案を処理した後において、この緊急質問をせられるということについては、私どもは承認してもよろしいと思います。ただその場合に同一議題について三人がばらばらに出て來るというやり方は、今後の運営、あるいは今までの経過を考えても、承認できないのであつて、同一事態に対する質問でありますので、質問者は一人にしていただきたい。私どもはそういう二つの條件のもとなら、この緊急質問の取扱いに賛成でありますが、それ以外ですと賛成できません。
○土橋委員 石田君から一人にしてくれといつても、社会党、共産党、労農党と、われわれの方は三人出しているから、そういう問題については三党で話合いをして、後で聞いてやつてもらいたいと思う。
○松井(政)委員 今の問題はダブるようですが、警察官の暴行事件については三派から出ている。一つのところから三人出ているわけでない。これをあなた方の方の希望を入れるにしても、われわれは休憩を必要とする。そのほかに今一緒に議題になりました緊急質問がもう一つあります。肥料生産危機に関する緊急質問、これをどうするかということも、御休憩を願つておやり願いたい。
○大村委員長 この際申し上げます。東京都の警察官の問題については、休憩の御意見が多いようでありますから、適当の時期に休憩するとして、その前に肥料生産危機に関する緊急質問をいかに取扱うか、これを御協議願いたい。
○園田委員 肥料生産に関する緊急質問は、これに関連して前回いたしましたが、前回の緊急質問と同じ問題ではございません。これは前回申し上げた通りに、肥料のストツクは現在一週間分くらいしかないのでありますが、これに伴つて、ストライキその他が起つて、食糧増産が重大な危機に当面しようとしております。しかも政府は一トン九千円で、硫化鉱を輸入しようとしている。ところか國内の硫化鉱はトン二千円に釘づけをしているばかりでなく、労働賃金はわずかに四千数百円ベースて抑えられてしまつている。從つてこのままではストライキは解決できないし、かつまた余分な金を使つて輸入するといふ理由もわれわれにはわからない。これに関する緊急質問でありますので、前回の質問と同一の質問ではございません。從つて本日ただちに本会議でやつてもらいたいと思います。
○石田(博)委員 問題の要点は前回の硫化鉱に関する争議の緊急質問の場合と、その原因は全然同じです。先般硫化鉱に対する緊急質問をやられた、その争議の原因というものはそこにある。從つて私どもは同一事案について二度の緊急質問を本日許すことは反対です。
○園田委員 同じではございません。逐次進展して來た問題に対する緊急質問です。
○林(百)委員 ここで休憩してもらつて、緊急質問の問題をどう扱うか、民自党の側からの申入れを野党としてどうするかということもありますから、休憩してもらいたい。
○大村委員長 それでは二時まで、休憩いたします。
    午後一時二十分休憩
     ――――◇―――――
    午後二時三十五分開議
○大村委員長 休憩前に引続いて会議を開きます。
 緊急質問の取扱いに関して御協議を願います。
○松井(政)委員 先ほど休憩を願いまして、緊急質問の取扱い方について、警察官暴行事件については労農党、共産党、わが党と三党から出ております。それから民主党の方の肥料関係の緊急質問が出ております。それから昨日から引続きになつている共産党の石狩川、天塩川の水害関係のものか出ております。こういう問題について緊急質問の本日の取扱い方について、おのおの提出している各派の協議をやつた結果、大体本会議を開かずに延ばしておいたので、ただちに本会議を開いていただいて、緊急質問をやつていただきたいという点が第一点であります。第二点は警察官暴行事件については、三党がおのおの出しておりますので、これはひとつ民主自由党の方で御考慮願つて、ぜひとも三名をやらしてほしいというのが、一致した考え方であります。それから肥料関係に関する緊急質問は、本日緊急質問としてぜひともお取扱いが願いたい、こういうことであります。天塩川、石狩川の問題、こういうぐあいで野党側の方の統一した意見は、緊急質問として出ている分は全部やらせていただきたい。こういう意見にまとまりましたので、一應野党側の協議の結果を御報告いたします。
○石田(博)委員 御協議の結果を承りまして、野党側としてはこのお話合いになるのはやむを得ないと思います。同時に私どもとしても、同一議題に対して三人の質問を許すことは絶対にできない。他の二件についてはまた追つてやるとして、議論は盡きておりますので同一議題について三人できない。私の方はその代表者として、議員数も一番多いことでありますから、社会党の猪俣浩三君の緊急質問はこれを承認する、他のお二人は承認できないということで、すみやかに御採決を願いたいと思います。
○土橋委員 今石田君の動議が出る前に、私は松井君の言つたように重大な問題は、ただちに本会議を開いていただく。それに緊急質問が五つ出ております。その五つの中の一つが討議されておりますが、基本的な問題は早く本会議を開いて、今日の議事日程に載つている三つの法案について、これを上程して、その前に緊急質問をするというふうにして話をきめていただいて、さて緊急質問についてどうするかというように入つていただきたいと思います。
○石田(博)委員 それは本運営委員会においては、この議案を上程するかとしうことを決定するのであつて、その上程の時期、取扱い等は小委員会に移すのが至当でありますから、私どもとしてはやはり上程すべきかいなかということを先に決めて、その取扱いの時期等は、小委員会に移していただきたい。
○大村委員長 この慣例はただいま石田君がお述べになりましたようであります。この際動議が出ておりますから、採決いたします。石田君の動議に賛成の方の挙手を願います。
    〔賛底者挙手〕
○大村委員長 多数。よつて動議のごとく決しました。
○石田(博)委員 高橋君から出されております肥料の問題これについては私どもの方としては多大の疑点があるのでありますが、この際会期も切迫しているときでありますので、これは私どもの方は承認してもさしつかえないと思います。
○大村委員長 石田君の御意見に御異議ございませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○大村委員長 それでは上程することにきまりました。
○石田(博)委員 休憩前の運営委員会においては議題になつておりませんでしたが、緊急質問の発言通告が提出されているそうであります。柄澤登志子君提出の石狩川、天塩川の雪解け氾濫に関する緊急質問、これについては私どもは石狩川、天塩川が雪解けと氾濫のために、二千町歩余りの水害をこうむつているという事態を承知はいたしております。さらにまたわが國の特に東北、北海道における治山治水の問題が喫緊の対策を要することも、承知いたしておるのであしますが、私どもが根本的にとつて参つた緊急質問の取扱いに対する態度、すなわち緊急質問の権威を高めて慎重に取扱うという建前から考えまして、もしもただいま柄澤君から出されている緊急質問を許すならば、五百戸あるいは六百戸の火事が起つたというような場合においても、質問を許さなければならなくなるし、また地震というようなことも一々上げられる事態も考えられます。同時に雪解けは治山治水の問題にかかわることは当然でありますが、やはりこれは一種の状態であると思うので、私どもはこの取扱いには賛成いたすことができません。
○土橋委員 石田君の発言、私もよくわかるので、あなたの言うように基本的な計画の内容に関連しているという話なら、これは地震の場合、火災の場合でも、すべて基本的な問題が解決してないから起つているのであるが、やはり当面の問題は天災地変として良心的に考え、同時に人民大衆の利益を擁護する建前て行かなければならぬ。石田君の言うように基本的な問題からいつたら、何だつて天災地異はないわけである。やはり基本的な問題である。問題は当面起つたものを人民大衆の希望をどういうように見てやるかということを言うべきである。
○林(百)委員 天災地変として認めるのかどうか。しかも今年は特に二千町歩である、いつも二千町歩ではない。今年は特にひどいのです。
○石田(博)委員 今林君からのお話でありますけれども、天災地変ならば何でも許すとかなんとかいうことは、常識の問題です。ですからそれ以上のお話を伺う必要はない。そこで議論は盡きたと思いますから、採決を願います。
○大村委員長 柄澤登志子君の緊急質問については、御意見がわかれておるようでありますから、この際採決いたします。許すことに賛成の方は挙手を願います。
    〔賛成者挙手〕
○大村委員長 少数。それではこの緊急質問許可せざることに決定しました。
○大村委員長 次に地方自治委員会議委員の選任に関する件を議題といたします。
○土橋委員 私は特に学識経験のある人として、第六番目に田中一郎さんがありますが、この中にぜひとも学識経験のある人として、われわれが考えている人があります。それは現在自治労連の委員長をしておられる方、この方はこの中の人と比べても遜色のないりつぱな人だと思います。その人をこの中に入れこもらいたい、これから見ると、なるほど自治関係については相当見識ある人もおられるようだけれども、当面職員の実際の仕事の問題については、自治労連の委員長などがよく知つておられるので、特に職員関係を中心として、地方行政についてもいろいろ御意見があろうと思います。そういう学識経験のある方をぜひ入れていただきたい、こういう考えをもつております。
○石田(博)委員 御意見は十分わかりました。ただいまのところ一人欠けておりますので、御意見の点については、任命するのは政府であつて、両院の賛成を得られることになつておりますので、政府の方、ただいま御意行の向きはお傳えをすることにいたしておきます。
○土橋委員 ただ御意見の点だけ傳えるということでなしに、運営委員会がこれを承認するかどうか、なお欠員があるとおつしやつているから、そういうことにいたしたい。
○石田(博)委員 本院は正式には政府が任命した者を承認するかしないかを決するのであつて、その委員を推薦する権限はないのであります。從つてここでその議題を起すことは、本院の越権行為になると思います。ただせつかくの御意見でありますから、私ども與党のはしくれとして、政府にその旨を申傳えたいと思います。
○平川委員 私どものところでは、都知事の安井さんとか都議会の石原さんとか、同じところから出て來ているということよりも、この際は連合会が推薦しているからでありましようが一應今の土橋君の発言を傳えられるようにしてもらいたい。
○大村委員長 どうですか、承認するかしないかについての御意見を伺いたい。
○林(百)委員 結論を出す前に、それぞれの都道府縣会議員の代表、あるいは町村長の代表、これはわかる。ところが学識経験者はどうしてこういうものか出て來たかということが問題になる。
○石田(博)委員 それは政府の責任において推薦をする形になつております。それをわれわれが承認する。あぶないと思つたら承認しなくていい。
○林(百)委員 りくつを言うと、こういう代表者が下の方から推薦するという形で推薦された者を、内閣が任命するという形になつているのですか。
○石田(博)委員 学識経験者は政府の責任においてやるのです。
○大村委員長 これを承認することに御異議ありませんか。
    〔「異議なし」「反対」と呼ぶ者あり〕
○大村委員長 承認するに決しました。
 この際、なお念のために申しあげておきます。地方自治委員会議委員に衆議院から選任をする人については、本日の本会議において中島守利君を指名することに御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○大村委員長 御了承願います。
○土橋委員 もう一名の補欠はどうなりますか。
○大村委員長 それはいずれ推薦して來たらここでまたやることになります。
    ―――――――――――――
○大村委員長 次に運輸審議会の委員り選任に関する件を議題といたします。
○椎熊委員 この中に松浦薫君というのがあります。これはかつて民主自由党の代議士てあつたと思います。香川縣の民主自由党の副支部長で、林君の秘書みたいだということです。あまり露骨だから、とりかえてもらいたい。
○石田(博)委員 私の方はそう思いません。
○椎熊委員 これには反対、その他了承。
○松井(政)委員 わが党も松浦薫さんには賛成できない。
○大村委員長 それではこの件については、本会議に上程することに御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○大村委員長 本日の本会議に上程することに決しました。
    ―――――――――――――
○大村委員長 次は法制局の人事承認の件を議題いたします。これも、前回から提案になつております。
○林(百)委員 私の方は反対。
○大村委員長 それでは御異議もあるようでありますから採決いたします。原案の通りこれを承認するに賛成の方は挙手を願います。
    〔賛成者挙手〕
○大村委員長 多数。それでは承認することに決しました。
○大村委員長 次に参議院の回付案の取扱いに関する件を議題といたします。速記をとめてください。
    〔速記中止〕
○大村委員長 本日は最終日でありますから、暫時休憩という形にいたします。
    午後三時五分休憩
     ――――◇―――――
    午後九時四分開議
○大村委員長 休憩に引続き、会議を開きます。
 委員派遣の件を、議題といたします。
○大池事務總長 ただいまお手元に差上げました各常任委員会から申出がありました分だけについて御説明申し上げます。委員派遣の件は先日当委員会におきましておきめを願いまして、閉会中の継続審議期間等ともに同一人が二度出かけて行つて御調査を願うことは御遠慮願いたいことと、閉会中を通して十日以内に限つていただきたいという二つの條件を付して当委員会で御承認を得たのでありますから、その條件を各委員長等に通達をいたしておきました。從つてその條件に基く範囲におきまして、各常任委員会から要求が参つでおるわけであります。今お手元に上げました一番最初にあります内閣委員会の委員派遣の件を申し上げますれば、派遣の目的は行政機構並びに運営の改善に資するため委員を派遣して調査をさせたいということでありまして、その派遣方面は東北、北海道班が十日間、山陰九州班が十日間、この二班にわかちまして東北、北海道班の行かれる場所は仙台、札幌、旭川、釧路、函館、青森、山形の七市に参られます。その参られる方は青木さん以下岡田さんまで六名でございまして、参考として各議員の選挙区へはなるたけ遠慮せよということを書いた次第であります。それから山陰班は五名であります。
○大村委員長 内閣委員会の委員派遣は御異議ございませんか。
○土井委員 内閣委員として何を調査しに行くのですか。
○大池事務總長 行政機構並びに運営の改善の件が内閣委員会として継続審査の案件となつておりますので、その行政機構並びに運営の改善に資するため実地を調べてみて一つの案を立てようという方向で申出ているわけであります。
○林(百)委員 私の方はこれには反対です。行政機構の調査は必要ありません。
○大村委員長 速記をとめてください。
    〔速記中止〕
○大村委員長 速記を始めてください。内閣委員会の委員派遣につきましては御異議ございませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○大村委員長 それでは一應内定いたしておきます。
 次に経済安定委員会委員派遣の件、これは土井君から二十三人は多いから十二名くらいにしたらどうかということでございますか、いかがですか。それから期間は十五日間となつておりますか、これはどうですか。
○土井委員 経済安定委員会の委員派遣の件は十日間、十二名に削減していただきたい。
○大村委員長 十日間十二名でよろしうございますか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○大村委員長 これも一應そう内定いたします。次は法務委員会。
○土井委員 これも第一、第二は削除して組みかえを要求して、中國、近畿班は承認したらいかがでしよう。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○大村委員長 それではそういうことにして、これも内定して次に移ります。次は外務委員会。
    〔「異議なし」と呼び者あり〕
○大村委員長 それでは外務委員会も一應承認ということにいたします。次は大藏委員会。
○土井委員 これは人数を半減して、派遣方面のみ組みかえをされたい。
○大村委員長 大藏委員会は人数をおよそ半減して、派遣地方の組みかえということで御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○大村委員長 これも一應内定いたします。次は文部委員会。
○石田(博)委員 人数は半減、派遣地方の組みかえ。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○大村委員長 これも一應内定しておきます。次に厚生委員会。
○土井委員 これも人数半減。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○大村委員長 次は商工委員会。
○土井委員 これも人員半減。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○大村委員長 次は農林委員会。
○土井委員 これも人員半減。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○大村委員長 次は水産委員会。
○石田(博)委員 班が多過ぎるから縮小し、人員半減。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○大村委員長 次は運輸委員会。
○土井委員 これも人員半減、組みかえ。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○大村委員長 逓信委員会。
○石田(博)委員 人員半減、組みかえ。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○大村委員長 労働委員会。
○土井委員 十二各で承認。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○大村委員長 それでは十二名ということで承認することにいたします。次は建設委員会。
○土井委員 これも十二名、組みかえ承認。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○大村委員長 次は図書館運営委員会。
    〔「承認異議なし」と呼ぶ者あり〕
○大村委員長 次は人事委員会。
○石田(博)委員 これも十二名、組かえ承認。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○大村委員長 次は予算委員会。
○石田(博)委員 人員半減。方面組みかえ。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○大村委員長 それでは委員派遣の件はただいま御審議の通りでよろしゆうございますか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○大村委員長 それではそのように決しました。
    ―――――――――――――
○大村委員長 それでは考査委員会の委員割当の件を議題といたします。
○大池事務總長 考査委員会の委員割当の変更の件は、一度きまつたのですが、各所属議員の変更によりまして、北二郎さんの分を民主党第九にお渡しすることにお願いして、そのままになつて実行不可能になつておるのであります。そうしてその手続もなくて最終日になつておるので、もし何なら議長が職権をもつて変更し得るのでありますから、運営委員会でこれを変更することの可否をおきめ願つておきたいと思います。それから公正但樂部の浦口さんの分は民主自由党へ行くことになつております。これは公正倶樂部と民自党で御了解がつけば、特に議長の職権を用いておる必要もございませんので、この点は両方でお話合いがあればけつこうですが、実は民自党の第九控室からこの点についての申込みがありますので、議長も任命できないで本日まで保留になつておるわけであります。
○石田(博)委員 北一郎君のに民主第九に行つて、浦口君のが民自党に行くというのにはどういうわけですか。
○大池事務總長 北二郎さんは一人一党で当然割当がないわけです。
○石田(博)委員 民主自由党は一名権利を放棄しているのだから、もらう順位から言えば民主自由党じやないかね。ぼくの方は当然來るべき一名を社会革新党に譲つているのだから……。
○土井委員 君の方は他に譲つたのだから……。
○林(百)委員 職権でやれるというのはどこにありますか。
○大村委員長 國会法第四十六條にあります。
○大池事務總長 石田さんの御質問に当然起るだろうと思いますけれども、当初民自党は十七名割当あるべきものを、割当のない社革に一名を渡して、その結果十六名になつているわけであります。
○林(百)委員 四十六條は比率をかえることかできるのじやありませんか。
○大池事務總長 比率上いかないところを変更することができるのです。
○石田(博)委員 私はこの点は建前を明らかにしていただく必要があつたので申し上げただけですが、私の力へ取るべきものを社会革新党にお譲りしたのでありますから、新政治協議会にお譲りすることには異議ありません。
○大村委員長 北君の方は國会法第四十六條第二項によつて、議長において民主党第九の方に渡してもらうことに御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○大村委員長 それではそのように決します。
○石田(博)委員 二、三御報告かたがたお諮りを申し上げたい点かあります。第一は参議院にまわつておりました議案につきましては、現在までのところ可否いずれかに決定せられる確たる情報を得られませんので、まだ御報告申し上げる段階に到達しておりません。いま一方参議院から回付されて参りました食糧確保臨時措置法案、食糧増産確保基本法案、この二つの法案は現行委員会におきまして審議継続中でありますが、委員長からの依頼なので事前にお諮りをいたしておきたいと思います。それは継続審議をいたしたい。ついては委員会において御相談申し上げた後に本日の本会議において中間報告をして、その後に継続審議という形に持つて参りたいので、その旨を運営委員会においてお諮りを願いたいということを依頼されて参りました。その旨御報告を申し上げます。
○椎熊委員 これは継続さして成立させるとか何とかいうものでありませんから、結論を出して否決しようじやありませんか。
○石田(博)委員 私の申し上げましたのは現在の委員長の意向を申し上げたのでありまして、いずれ正式の議案としては農林委員会の決定を行つて運営委員会に申し出て來ると思いますが、時間がありませんので事前に審議をしておいてくれということであります。
○椎熊委員 私の方の農林委員の話を聞くと全員反対だということですが、それは委員長一人の考え方ではありませんか。
○石田(博)委員 そうじやありません。
○土井委員 この問題は今石田君も言つておられるように、農林委員会で現在審議中でありますから、どういうような決定を見るかわかりません。仮定の上に立つて論議を進めることはいけない。これは石田君の年來の主張でありますので、この問題は……。
○石田(博)委員 私の申し上げているのは、時間が迫つておるので今こういう状態にあるということを申し上げて、ここへ來たときに審議を迅速にやつてもらいたいという予告を申し上げたのであります。
○林(百)委員 一應民自党からそういう申出があつたということをお聞きしておきます。
○石田(博)委員 それから自分の党といたしましては、役員会においてもそういう取扱いをすることに決定したということを申し上げておきます。それから農林委員会の動き方についても賢明なる御判断に基きおわかりのことと思いますので、いづれ報告を持ち帰つて御相談をするというようなことで、時間を浪費したくないのであらかじめ申し上げておく次第であります。
○大村委員長 それでは運営委員会はしばらく休憩いたします。
    午後九時五十四分休憩
     ――――◇―――――
    午後十時四十分開議
○大村委員長 休憩前に引続いて会議を開きます。
 閉会中の審議申出を議題といたします。
○大池事務總長 先ほど農林委員長から閉会中審査すべき事件といたしまして、食糧増産確保基本法案、食糧確保臨時措置法の一部を改正する法律案、この二案につきまして開会中継続審査をお願いしたいということで議長までお申出があります。その開会中審査の目的は農業課税、米價、農業用資材等、供出制度の改善と表裏一体の関係にとある諸問題について、詳細なる檢討を遂げ、もつて本改正法案の審議に万全を期したいということで、この申出があつたのであります。閉会中の審査は一應今まで手元に参りましたものは、先ほど休憩前に差上げました審査表のうちにあげておきましたが、この二つの問題が追加要求がありましたのて、本会議でこれが承認についてお諮りを願いたいと思います。
○土井委員 先ほど石田委員からのお話によりますと、農林委員会で決定されてどういうふうになるかわからぬけれども、いずれ後ほど運営委員会に対して農林委員長から、それぞれ報告することになつておるということでしたが……。
○石田(博)委員 そんなことは言いません。農林委員会から通知があるだろうと言つたんです。
○土井委員 いずれにしても継続審議をするに至つた最近の事情を委員長から話してもらいましよう。
○石田(博)委員 本委員会の議案になつておりますものは、農林委員会が先ほど申しました二法案についての継続審査を求めて参つている件でありまして、問題はきわめて簡單に本会期中に審議が未了のものにつきましては継続審査を認めることに決したので、この二法案に限らず漁業法その他にもあるのであります。この問題についても理由は明らかであります。本会期中に十分審査が間に合わない、先ほども農林委員会の討論を傍聽しておりますと、質疑、通告をして質疑の順番がまわつて來ない人もあることは明らかです。そこであらためて委員長の説明を聞く必要はないと私は思う。意見の相違があるようでありますから採決を願います。
○椎熊委員 委員長はせつかく説明のために來ているじやないか。
○淺沼委員 この質疑打切りということがありますか。
○石田(博)委員 質疑の必要はありません。
○淺沼委員 運営委員が運営委員長を通して、常任委員長に聞かんとするときに、他の人かその発言を阻止することはあり得ないことです。このことは議員の発言の自由です。それを他の人が阻止することは、議事運営上できないことです。要求があつたならば一つの行き方として、委員長から答弁をするのがあたりまえだと思う。
○石田(博)委員 農林委員長がお見えになつておりますので、継続審査を要求せられておりますところの経過について、きわめて簡單にその説明を伺つて、これに対する質疑をきわめて簡單に一人の人によつて行われる場合においては、これを許されるよりに望みます。
○大村委員長 常任委員長に発言を許します。
○小笠原農林委員長 農林委員会は食確問題はきわめて重要問題であり、しかもその審議は満足に行かない、今日は時間もありませんから、継続審議をお許しを願いたいというわけであります。もう一つ椎熊君は私にこの法案を通す決意であると、その部分まで言いましたが、私はこれに対して農民の増産意欲を高揚する点を裏づけて通す意思であるということを答えたのであります。
○石田(博)委員 委員長に対する質疑も終りました。この際継続審査要求を承認するかどうか、この議題を本日の本会議に上程するかいなかをお諮りを願います。
○大村委員長 本日の本会議にこれを上程するに御異議ありませんか。
    〔「異議なし」「異議あり」と呼ぶ者あり〕
○土井委員 私は本日この案をただちに上程することに対して反対であります。なぜかと言いますのに、農林委員会の審議の状況を見て行きますならば、食糧問題に対しては農林委員全体が反対をしているような情勢が見受けられる。從つてわれわれ全体は農民階級の立場を十分に考慮して、この案を上程いたしまして継続審議をするよりも、この際かようなものは審議未了にするということが、農民一般のためにきわめて重要であるという立場から、これを上程することに対して反対いたします。
○大村委員長 それでは本案を本日上程するに御異議かあると思いますから採決いたします。本案を本会議に上程することに賛成の諸君の挙手を願います。
    〔賛成者挙手〕
○大村委員長 賛成者多数。よつてそのように決します。
○大村委員長 それでは運営委員会はこれにて散会いたします。
    午後十時五十三分散会