第006回国会 議院運営委員会 第12号
昭和二十四年十一月十七日(木曜日)
    午前十一時四十分開議
 出席委員
   委員長 大村 清一君
   理事 石田 博英君 理事 今村 忠助君
   理事 佐々木秀世君 理事 福永 健司君
   理事 山本 猛夫君 理事 土井 直作君
   理事 椎熊 三郎君 理事 神山 茂夫君
   理事 坪川 信三君
      江崎 真澄君    大石 武一君
      大橋 武夫君    岡延右エ門君
      岡西 明貞君    倉石 忠雄君
      田中  元君    田渕 光一君
      塚原 俊郎君    福永 一臣君
      淺沼稻次郎君    松井 政吉君
      土橋 一吉君    寺本  齋君
      竹山祐太郎君    玉井 祐吉君
      中野 四郎君
 委員外の出席者
        議     長 幣原喜重郎君
        副  議  長 岩本 信行君
        議     員 田嶋 好文君
        議     員 林  百郎君
        議     員 中村 寅太君
        議     員 石野 久男君
        議     員 佐竹 晴記君
        議     員 浦口 鉄男君
        事 務 総 長 大池  眞君
        衆議院参事   西澤哲四郎君
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本日の会議に付した事件
 委員派遣承認申請に関する件
 公聽会開会承認要求に関する件
 本日の本会議に関する件
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○大村委員長 これより会議を開きます。
 法務委員会の委員派遣承認申請の件について議長から諮問があります。まず事務総長から御説明を願います。それから法務委員会の方から会期切迫の折でもありますので、特に委員を派遣しなければならない理由について御説明を承りたいと思います。まず事務総長からお願いいたします。
○大池事務総長 十一月七日付になつておりますが、法務委員長の方から武生の裁判所及び検察庁の怪火事件調査のために田嶋好文君、田万廣文君、大西正男君の三名を、七日間にわたつて調査のために派遣をいたしたいという申出がありますので、いかが取扱いますか。日はここで御許可になり次第、日程をつくりたいと言つております。
○大村委員長 それでは法務委員長代理田嶋理事の御説明を願います。
○田嶋好文君 私から説明いたします。この武生市の怪火というのは、昭和二十四年の九月二十日に、裁判所が何者かの手によつて焼かれてしまつた。こういう事件なのであります。この事件につきましては新聞で報道されておりますように、現在検察機関の発動となりまして、検挙されております。いずれ裁判にかかることでございますから、私たちはこの事件の内容とか、その裁判の運行に対する問題とは離しました意味においての調査を目的としておるのであります。そもそもこの武生に起りました怪火事件というのは、新聞紙上の報道その他の情報を総合いたして見ますと、よつて来るところの原因が深いのでありまして、おそらくこの怪火の後には、警察の綱紀弛緩、検察当局の綱紀弛緩という大きな問題がはらまれていたと考えられているのであります。なおこの怪火前に裁判所において八冊の記録が紛失をいたしております。それらを総合いたして見ますと、警察、検祭ばかりではなくして、裁判所においても相当にその事件処理におきまして、綱紀の弛緩が見られるでありまして、これらの点を追究することが私たちの調査の目的であります。なおこの期間の点でありますが、これは向うへ参りまして、そうした意味の調査の関係上、五十名になんなんとするたくさんの証人を調べなければならぬことになつております。従いまして三日、四日というような短期間では参りませんので、特に会期中一週間をお願いしなければならないことになつたのであります。なお法務委員会では、現在法案が四件提出されておりまして、いずれも審議は修了いたしました。あとの法案の提出を待つておるような状態でございますので、委員の派遣によつて委員会の活動が渋滞を来すというようなことはないわけであります。よろしくお願いいたします。
○石田(博)委員 この事件については、ただいま田嶋君から御説明がありましたが、新聞社関係も非常に関心を持つて、この調査団の一行には各社みなついて行くというような話でほかはどうか知りませんが、私どものところには、そういう事情を見た記者も言つて来ておる事情があります。ただこの委員会のこの種の申請の取扱いをする基準としては、会期中はなるべく行かないという建前であつたと思う。時期その他についてはこの運営委員会の今までとつて来た原則を動かさない範囲において、議長の手元で調整をしていただくということで、承認するのが適当であろうと思われるのであります。時期を狭めると同時に、審議に直接影響を及ぼさないように、議長のお手元でおとりはからいを願うということを前提として、承認をするということに御決定を願いたいと思います。
○大村委員長 ただいまの法務委員会の委員派遣の件につきましては、石田君から発言のありました通り、議長において適当に御処置を願うという條件付でこれを承認すべきものと答申するに御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○大村委員長 御異議がなければさように決しました。
    ―――――――――――――
○神山委員 先ほど事務総長を通じて総理の出席を求めておいだのですが、昨日の本会議の紛糾の責任の一端は、やはり総理の動きにあると思います。きようの時事新報の報道によりますと、これはI・N・Sの電報に載つておるのでありますが、総理は昨日二時から三時にわたつて、アメリカの一土木建築業者と外相官邸において会つておる。昨日ここで私たちが事情が了解できればということで、官房長官その他に釈明を求めました場合に、渉外関係の非常に機微に関する問題のように言われましたが、一土木業者と会うのに、国会の重要な職務をおろそかにしてしまうということが、昨日の問題を起す根拠だつたと思います。しかも昨日の参議院の本会議において、――――
    ―――――――――――――
軽々しく論じないでもらいたいというふうなことを言つております。これは單に参議院に関係するだけでなくして、昨日も問題になりました国会無視の思想の、最近の傾向の現われだと思うのです。これらを考え合せます場合に、私たちは当然昨日の紛糾の責任を持つて、総理みずからがここに出席してはつきりと了解を求め、あるいは釈明される必要があるのではないか。そのことによつて全体の運営をはかる、そこを私たちはあくまでも追求したいのであります。
○大村委員長 神山君からお尋ねがございましたが、総理の出席の御要求は事務局の方から通知をいたしたのでありますが、ただいま予算委員会に出席中でありますから、この要求には応ぜられないということであります。
○神山委員 ただいま予算委員会は野党派全体が総退場をしたために、総理のからだはあいておると思います。ですからその理由は成立たない。
○江崎(真)委員 ただいま神山君から根拠薄弱な新聞記事を取上げて、一土木業者と会つたというようなお話だが、私どもの記憶に間違いなければ、その土建業者と見返り援助金の問題で会つた。日本再建の問題について協議したというようなことを伺つておる。そういう片言をとらえまして、ただちに総理ここに出て来て釈明しろというような、こだわつたものの言い方をせられたのでは、ほんとうの議論にならないと思う。やはり一土建業者であろうと、日本の再建に関連する重大な問題であつたかもしれないのです。
○大村委員長 この際ちよつと申し上げますが、ただいまの問題は議事進行上の問題であると思いますが、これはいわばきのうの継続というような感がございますので、次会に処理したいと思います。
○神山委員 江崎君は奇怪なことを言う。ぼくは外国の一土建業者と言つた。しかし見返り資金の使い方に関連しておるということを言えば、内容はどうかということの問題になる。出ないならば出ないとはつきり言つた方がよい。
○淺沼委員 これはやはりきのうの総理の言動が問題になるのである。私もけさの新聞を見て非常にふに落ちないのは、参議院で首相は国会、ことに――――――――――――――――――――――軽軽しくされることは遺憾であると言つた。―――――ということは参議院自体の問題と思いますが、ことに――という言葉を使つておる。これは講和会議に関することでありますから、いろいろ議論もあろうと思いますが。こういうようなことで議会で議論することを、行政府の方が押えるような形はおもしろくない。そういうことはどういうことになるのか聞きたいと思つておつた。さらに加えて私はこの前出席要求をしておいてそれ以来出席されないのでありまするから、何かきよう返事があるかと思つて待つておつたのであります。従いましてきよう出て来なければ、これもやむを得ないと思いますが、しかしやはり議会の運営ということになると、今問題の中心は、政府側が何だか議会を軽視するのじやないかというような印象を與えられておるときですから、政府の方も、何もぼくらがいじめるというようなことでなくして、腹を割つて出て来るように、ごあつせんを願いたいと思います。これは委員長ばかりではなく、議長においてもそういうふうにとりはからつていたたきたいと思います。
○神山委員 私たちは国会の権威のために申し上げておるわけでありますから、どうぞごあつせんを願つて出て来るようにしてほしい。
○倉石委員 運営委員会に必要がある場合に総理に出てもらうということは、私どもはそのこと自体についてとやかく申すわけじやないが、今新聞記事などでそういうことをただそうということならば、運営委員会は適当な委員会ではない。ことに今言われたような―――――――――――――――――――――ということは、とりようによつては私たちも同じように考えておる。つまりお互いにそういう講和問題などについて、とやかくつまらない議論をされることがもしあるならば、それはまことに残念だ。大事な場合だからお互いに注意しようという意味のことを言われたのであると思う。
○淺沼委員 考え方としてはこう考うべきである。それはやはり行政府が、幾らあなたのよな考えを持つておつても、議会の行動、議院の行動に対して説教がましいことをやるのはいかぬと思う。そのこと自体がいけないということになれば、議員同士あるいは参議院の内部において問題が起るべきであつて、行政府なるものが、議員の行動に対してああしろ、こうしろと注意がましいことを言うべきじやないと思う。
○倉石委員 吉田という衆議院議員の考え方を言つておるのであつて、われわれも実はこの間最初の外務委員会であの問題が取上げられたときに、党内で自粛自戒すべきじやないという意見を出した人もある。とにかくわれわれの腹の底まで外国から見すかされるような、へたな議論はせぬようにしようじやないか、これは当然われわれの考うべきことだと思う。
○淺沼委員 それは吉田代議士が参議院においてやられるということはおのすから別だけれども、衆議院議員の資格において、参議院で発言するということはあり得ない。
○倉石委員 それはそうであるが、その事柄でもつて対外的に悪影響をもたらすことは慎もうじやないか、これは皆さんも同感だろう。
○淺沼委員 私の言うのは、こういうことを取上げてあげ足をとろうとかなんとかいうことをするために、来てもらいたいというのじやない。議会運営のためにわれわれは総理大臣に出席してもらつて、お互いに政府と立法府の関係において話合いをしたことは全然ないとは言えない。増田さんが出て来たこともけつこうです。ときには吉田さんが出て来て、こういう考えだということがあつてもしかるべきじやないか。そういう意味で言つておるのであつて、こういうことのないように円滑にやるためには、総理に出て来てもらつた方がよい。案外あれはこうだということになれば、われわれは了解ということになろうと思う。
○倉石委員 あげ足をとろうということもあるのだから……。
○神山委員 そう言つてはおかしいけれども、この前幣原君の問題のときに率直に話をされた。ぼくたちは話さえわかればよい。吉田君だつて、今度の場合、きのうは済まなかつたと一言言えばよい。それを何とか君たちがはばむために、牽強附会の言を述べておるからおかしい。きのうの参議院の発言は考えようによつては佐藤賢了が黙れと言つたと同じ感じを與えるのだ。だからここへ出て来てあつさり話をした方がよい。
○椎熊委員 旧憲法時代でもそういうことは言わない。
○神山委員 あつせんしてもらつても、どうにもできないと言うならば、子供じやないからわかる。きのうのようなことがあつてはならぬから、ぼくは言つてるわけだ。君たちもやかましいことを言つて防ぐばかりが能じやないのだ。
    ―――――――――――――
○大村委員長 それでは次に移ります。次に大蔵委員会の公聽会開会承認要求の件について議長の諮問があります。事務総長から御説明を願います。
○大池事務総長 大蔵委員会川野委員長からの公聽会を開きたいという御要求であります。その公聽会を開きたいという議案は、所得税法の臨時特例に関する法律案、それと物品税法の一部改正、織物消費税の廃止、この三つの法案について公聽会を開きたいという御要求でございます。
○大村委員長 ただいまの大蔵委員会の公聽会開会の件は、議長においてこれを承認すべきものと答申するに御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○大村委員長 御異議がなければさように決しました。
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○大村委員長 なお事務総長から新聞記者の取扱上の件で御協議を願うことがあるそうですから、御説明を願います。
○大池事務総長 院内の取材の新聞として許可をしてもらいたいという御要求がいろいろ参つております。次の通常国会も控えております関係から、先日岡田春夫さんと、米原さんが御紹介になりまして、私の方へ正式に御要求になつて来たのがございます。それは民主団体新聞の共同編集会議の決定といいますか、そういうものの決定をいたしました申入書を持つて要求に参つたのであります。御要求の点は、この民主団体新聞に加盟しておるのは、現在二百六十五新聞あるそうであります。その御要求は、民主団体機関の機関紙の記者の使用する記者室と、報道諸設備をただちにつくれということと、前記記者の出入りを自由に認めてもらいたい、もし数を制限する場合等については、一応われわれと協議してやつてもらいたいという意味の御要求でありますこの御要求につきましては特に向うで申し加えてあります点は、最近全国記者クラブのあり方というものについて、関係方面から注意のわくがあつて、取材上の問題には、一切記者クラブというものは関與しないところの社交的な集団として、再組織されておるはずである。従つてその後その趣旨を逸脱するようなところもあつたために、再び警告があつたそうであります。これはインボデン少佐からの御警告だそうでございます。そこで新聞協会の編集委員会というものが、これに対する対策を研究いたしまして、具体案をつくつて関係方面にすでに了解を得ておるそうであります。その具体案というものは、まず第一に記者の会見に関するもの、二には記者室に関するもの、三は記者クラブの問題、四はこれらの点について問題が起りましたときの苦情処理機関、この四項目をこしらえまして、それに対する一定の方針を立てて、その徹底方をはかつておる。現在そういうことだそうでございます。それに対しまして、取材の場合に記者クラブという一つの絶対的なものだけに許すベきものではなくて、当然われわれ民主団体等に対しても、衆議院としては出入りを自由にできるようにすべきであるという御主張に基いての御要求でございます。そこでこの新聞協会の方の了解を得たと称しますから、ただいまの四項目目の具体案で御了解を得たいというのであります。中味を調べてみますと、特に扱いとして私どもの方に出入りをさせるために、通院記章を議長の手元で出しております関係から見まして、特に国会の関係でどういうところに一番関係があるかと調べて見たのでございます。それは要するに国会その他の公開の会議で取材する場合には、どんな記者でも編集者でも、これに出席できることを建前とするとうことになつております。記者クラブ所属者でなければ、出席の資格がないといつた制限を加えることは不当であるとの建前になつておるようであります。この点は当然のことだと思うのでありまして、衆議院としましては、今日まで大体この通りの建前で進んでおつたのであります。それかといつてだれでも入れてよいかということになりますれば、数千人の記者を自由自在に出入りさせるということは、議長が通行証を出す場合に、新聞記者ならばだれでも出す、あるいは雑誌記者であろうが何であろうが、編集者に出すということになれば、これは場所的な面もありますし、院内秩序の面から見て、無数に出すということはできないのでありますから、そこで一定の必要性を認めまして、その範囲のものに出しておくということになつて、今日まで取扱つておるわけであります。従つてそれ以外の要望のあります会議場の出入または会見をする場合は、議長みずからが認定をいたしまして、適当の数に出しておるわけであります。決して新聞記者クラブ――私どもの方で言えば、国会記者会でありますが、国会記者会がかつてに記章を出しておるわけでにございません。国会記者会の方に所属されておる方からも、いろいろの御要求がたくさんありますのを、この程度に自立的に認めて、各社の要求数等をこちらえ伺いまして、適当なりと見てそれを今日まで出しておるわけであります。その数が大体六百数十個という範囲まで常に出ております。従いましてその範囲につきましては議長が單独で出すわけでなくして、一応議院運営委員会にお諮りをして、通行証の発行をいたしておつたのであります。その後従来の記者会以上に出してある分といたしましては、たとえば従来からずつと入つておりました二十五ぐらいの通信社――国会記者会ではありませんが、出してあるわけであります。また朝鮮の新聞にも出してある。中国の新聞にも出してある。それから映画社等もすでに出入りをしておる。その後この前か、その前の議会で問題になりました政党機関紙だけはひとつ入れてくれというようなお話で、政党機関紙に出してあるわけであります。要するに無数のものをいかに制限するかということは、制限の標準を、従来から日刊紙に限つて、旬刊あるいは週刊、あるいは月刊等の雑誌その他にやることはとうていできませんし、国会の議事そのものを国民に報道してもらうのには、できるだけ日刊を通じてやることが穏当であろうという標準で、従来から来ておつたわけであります。そこで先年神山さんの方からもお話がありまして、今申し上げました共同民主団体新聞というものの前に、機関紙記者会というようなもののお話がありまして、機関紙記者会というような面で出してくれということもあつたのでありますが、機関紙の問題は、機関紙記者会が自由に入れるということになれば、これまた雑誌その他新聞いろいろたくさん出て来ることと思いまして、現実には運営委員会にお諮りいたしまして、これを入れるということに困難であろうということで、懸案になつておつたのであります。それが今回関係各方面の取材の自由という面から、何らかの方法がありはせぬかということで、御要求になつたことと考えるのでありますが、それ以外に私どもの方へしきりに申し込んできておる点は、第一新聞協会というものが六十九社でできておりますが、この第一新聞協会、中身は要するに新聞の用紙制限等で、各日刊紙か十分に取扱いかねておる專門的な記事の面を扱つておるのだそうであります。これを全部とは言わぬが、適当に何とかしてもらいたいという御要求が理事長の方から来ておるわけであります。それ以外に在留邦人向け、特に米国だそうでございますが、向うにおる在留邦人向けの外国の新聞記者、日本人ももちろん中心におるようでございますが、その外国新聞の通信社が、約二十くらい日本におるそうであります。それで何らかの方法で、在留邦人に対して日本の議会の実情を知らせたいから入れてもらいたい、これは二十社くらいありますが、実情においては、七、八個の記章があれば間に合うのじやなかろうかという申入れ等もございます。こういう第一新聞協会もしくは在留邦人向けの新聞社というものの取扱い等をも、どういたしたらよいか、これはひとつ運営委員会の方でも、十分御考慮を願いたいと思つておるわけであります。またただいまの機関紙記者会、これは二百六十数社ありまして、労働組合関係が一番多いのでございます。それ以外に文化団体というようなものもあります。また政党関係の部では「アカハタ」などももちろん入つておりますが、これは政党機関紙としてすでに入つておりますから、この面は抜けると思います。これは私どもの考えでは、非常に特殊な組合の機関紙でありますから、議会のニユースというものをとることももろん必要ではございましようが、これだけということになると、まだそれ以外に、相当雑誌とかいろいろのものか出て来るので、御要求通り全部ということはとうてい参りませんし、内部の設備等から考えましても、すでに六百数十個出ておりますから、あとせいぜい二、三十個か四、五十個範囲にとどめておかなければ、院内の秩序から言つてもいかがかと思いますから、その関係で場所的制限を受けなければならぬ。議長として、いかなるものにどれだけのものを交付してよろしいかということは、非常に御困難だと思いますので一応今の御要求のあつたことをお耳に入れておきます。あと参議院との関係もありまして、今日ここでただちに御決定ということは非常に困難だと思います。ひとつ十分御考慮の上、運営委員会等で、場合によれば小委員でもあげて、十分御研究になつて、どの程度、どういうものにやるかということを御決定願いたいと思うわけであります。
○神山委員 今の点てすが、共編会議二百六十三、第一新聞協会六十九、在米邦人向け新聞二十社ばかりあるわけですが、これをここですぐどうこうということは実際上むりだと思います。従つて事務総長の意見にもありましたように、あるいは小委員会でもつくりまして、議長、委員長、事務総長、あるいはそれに福利委員長を加えて、それに他の党紙からも代表者でも出して、こういう便法を講じて十分話し合つて、議会の実際の収容力、先ほど事務総長が言つた院内秩序の問題等と関連させながら、できるだけこういう希望には応じて行く、そのことは全部受入れるということではございませんが、実際上処理して、院内の実情とにらみ合して解決して行くという程度で、処理いたしたらどうかと思います。
○倉石委員 ただいまの事務総長の御説明を私どもは初めて承るのでありまして、事情がよく明確でありませんから、十分研究した上でまた後日の委員会で御相談を願うことにしたいと思います。
○神山委員 倉石君の方でも初耳でしようが、私たちの方でも初耳の面もあるわけです。しかし新聞記者諸君や今名前をあげられましたものの希望を、できるだけ生かすということを建前として行くということならば、私たちも了解できます。
○大村委員長 それでは倉石君の発言もありますから、きようは聞きおく程度にいたしまして、次会あたりなるべく早く処理することにしたいと思いますが、いかがでしよう。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○大村委員長 それではそのように決しました。
 ほかにこちらの方からの議題はないようです。
○神山委員 ちよつと伺いますが、私の方の決議案の取扱いはどうなつておりますか。
○大池事務総長 まだ緊急質問もたくさん出ております。すでにOKのある決議案だけ、ちよつと申し上げておきます。六三制の完全実施に関する決議の実行に関する決議案、それから苫米地さん外二名から出ました科学技術研究振興に関する決議案、これがOKが参つております。それから野坂さんから出ております古美術保存に関する決議案、それから失業対策促進に関する決議案、給與ベース改訂に関する決議案、この三案、並びに前の一案はOKが来ております。それからただいま共産党からお話のありました講和問題に関する特別委員会設置に関する決議案、これはただいまのところOKは参つておりません。
○神山委員 初め共産党が提案した講和問題特別委員会は、後に労農、社革その他の同調を得まして共同提案になつておりますから、その点一応御了解を願つておきます。なお申し加えておきますが、この前にお話しましたように、たとえば六・三制の問題、後ほどの問題にしても、各党の意見が一致するのじやないかと思います。私たちは事務の手続上、敏速を要するので、一応共産党の三十五名で出しましたけれども、もし各党で御協力を願えれば、私たちは共同提案にすることは決してやぶさかではありませんから、この点も御了解願いたいと思います。
○大村委員長 ただいまの問題の処理のために、明日午後一時からでも運営委員会を開きまして御相談願いたいと思います。暫時休憩いたします。
    午後零時二十分休憩。
     ――――◇―――――
    午後三時四十三分開議
○大村委員長 これより開会いたします。
 場内交渉の結果この会議を開くことになつたのでございますから御了承願います。
○石田(博)委員 本日の本会議について、昨日からの御議論がございます。ごもつともでございまして、もとより政府閣僚の出席については、與党といたしましても御趣旨を体して、十分努力をいたして参つた次第でございます。ところがはからずもけさの十時ころになりまして、ただいま来朝中のスナイダー・アメリカ財務長官から、総理に対して、本日午後にアリカ大使館に来てもらいたいというお話があり、同時に大蔵大臣並びに通産大臣、安本長官に対して、五時半にアメリカ大使館に来てもらいたいという申出があつたのであります。その連絡を私どもは受けたのでありますが、本日は国会開会中、最も重要な財政演説に対する質疑を行うのであつて、しかも三時開会ということでありまして、本日中に終了するという建前から行くと、どうしても五時に終了することは不可能である。従つて面接時間の変更方をしてもらうなり、明日にしてもらうなり、いずれにしろ時間の変更をしてらいたいということを、向うに交渉してもらうように、当局に対して強く要望をいたしたのであります。ところが一時ごろになりましても、やはり依然として向うはぜひ来てもらいたいという意向でありますし、こちらとしては何とか都合してもらいたいという交渉を継続しておりまして、本日午前中に開かれました本委員会においても、その経緯を御報告して御了解を得たいと思つておりましたけれども、結論を得るまでに至つておらなかつたのでのあります。ところが先ほど三時二十分に官房長官から連絡がございまして、向うにはなかなか難点があるけれども、総理だけ五時に参りまして、他の閣僚は明日にしてもらう。あるいは本日終了後にしてもらうことに、こちらは何としてでもするからと、こういうお話で、各派の御了解を得てもらいたいというお話でありまして、経理は五時に行かなければなりませんから、四時五十分ごろここを退出して、約一時間で会談は終了する見込みでありますから、六時前後に再びここに来る、こういうお話であります。それは幾度も念を押しておきましたので間違いないと思います。従つて総理に対する質疑は、いろいろな関係で、風早君までは終るのではないかと思いますが、あるいは延びるかもしれない、五時に終れば都合がよいと思いますけれども、五時までにできない場合においては、質問順位を変更していただくということにするか、あるいは六時過ぎ再び来たときに答弁をせしめるように、ひとつ御了解をいだきたいのであります。以上簡單な経緯を御報告申し上げまして事情御了承の上、よろしくお願いしたい。
○神山委員 今石田君の言われたような事情は私たちよくわかりました。私たちとしても、きのうあれほどもめたあと、またもめるのもおもしろくないと思いますが、私ども民自党にどういうふうにするかと気持を聞いたのであります。三時ちよつと過ぎ、渡辺君がわざわざ御返事に見えて、ぜひ円満にというお話もございました。しかし私たちとしては、昨日のここでの申合せというものが行われます場合に、石田君が一々くぎを打たれましたから、私どもがあくまで総理の答弁を要求しておることは御承知のことでありましようし、総理が国会を無視しておる云云という問題はむし返しませんが、実際問題として、風早君の質問の場合に、私はどうしても総理の出席を要求しなければならないばかりでなく、共産党のあとの他の党派の質問の場合においても、当然総理の出席は要求される立場をとると思う。従つて私たちは何も事を荒立てるのではありませんが、総理がかりに一時おられないとすれば、一時休憩をしてもよろしい、とにかく総理のいないところで演説をして、あとで話を聞いた上に答弁されるというようなことでは困るわけです。私たちとしては、あくまで総理のおられるところで質問し、総理から御答弁願いたい。この建前でおりますから、この点あしからず了解してもらいたい。
○石田(博)委員 私ども昨日こういう事態が起ると思つて念を帰したわけではないのでありますが、休憩にしなくても、他の閣僚がおるのですから、時間をむやみに遅くしないようにしたい。この点御了承願いたい
○淺沼委員 石田君のお話を伺えばごもつとものように考えるが、一番問題なのは総理大臣の出席を要求しておるということで、共産党ではどうしても総理大臣に聞いてもらつて答弁願いたい、労農党の方も、総理に出席して聞いてもらつて答弁を求めるということになれば、やほりそのことも尊重しなければならぬと思う。それともう一つはどうせ夕食をとらなければなりませんので、全然飯を食べないで、佐竹さんの方までやつてしまうということも困難な事情ではないか、そうなるとずいぶん時間がかかるような結果になるのでないかと思う。飯を食べるということもあるから、むりをしないでやられたらどうです。
○石田(博)委員 昨日は本日のうちに終了していただくというお約束でありましたので、本日のうちにさえ終了していただけばよろしいのですが、食事後にやるということになると、議場の空気がだれることも考えなければならぬ。もう一つ休憩の点で御了承を得ておきたいことは、七時三十分から、カナデアンとインデアンのミツシヨンと会見することになつておるのです。ですから七時二十分くらいまでには総理は出て行かなければならねということもあります。
○土井委員 石田君の條理の備わつたお話があつて、結局総理の行かれる仕事の内容というものがきわめて明確である。そういう建前から考えても、風早君の質問の途中に総理が退席される場合があるかもしれないが、その点は共産党の方も雅量を示してもらつて、総理の答弁を必要とする事項があれば、休憩後に答弁してもらうというような方法にして、その間はちようど幸い食事時間であるから、一応休憩してやるという方法をとつたら一番無難じやないかと思う。
○石田(博)委員 今の土井君の御提案の通りに御了承願えばけつこうです。
○神山委員 君の方はけつこうかしらんが、ぼくの方はけつこうじやない。
○大村委員長 速記を中止して懇談に入りましよう。
    〔速記中止〕
○大村委員長 速記を始めてください。先ほど政府側から突然総理大臣が関係筋に出頭しなければならぬ事情が出来したというお話がありましたから、それを元にして御協議を願います。
○石田(博)委員 そうなつて来ますと質問の続行は不可能でありますので、本日は荒木君の質問をもつて議事を終了し、明日午後二時から総理の出席も可能のようでありますので、明日質疑を続行する。と同時に明日で質疑を終了していただくということにいたしたいと思います。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○大村委員長 それではそのように決しました。
 本日はこれにて散会いたします。
    午後四時三十六分散会