第006回国会 議院運営委員会 第22号
昭和二十四年十一月三十日(水曜日)
    午後三時七分開議
 出席委員
   委員長 大村 清一君
   理事 石田 博英君 理事 今村 忠助君
   理事 佐々木秀世君 理事 福永 健司君
   理事 山本 猛夫君 理事 椎熊 三郎君
   理事 神山 茂夫君 理事 坪川 信三君
      江崎 真澄君    大石 武一君
      大橋 武夫君    岡延右エ門君
      岡西 明貞君    倉石 忠雄君
      田中  元君    田渕 光一君
      塚原 俊郎君    福永 一臣君
      淺沼稻次郎君    田中織之進君
      松井 政吉君    園田  直君
      長谷川四郎君    土橋 一吉君
      寺本  齋君    竹山祐太郎君
 出席国務大臣
        国 務 大 臣 増田甲子七君
 委員外の出席者
        議     長 幣原喜重郎君
        副  議  長 岩本 信行君
        議     員 土井 直作君
        議     員 玉井 祐吉君
        議     員 佐竹 晴記君
        事 務 総 長 大池  眞君
十一月三十日
 委員土井直作君及び吉川久衛君辞任につき、そ
 の補欠として松井政吉君及び竹山祐太郎君が議
 長の指名で委員に選任された。
    ―――――――――――――
本日の会議に付した事件
 会議延長に関する件
 人事官弾劾訴追に関する法律案及び人事官弾劾
 訴追手続規程案起算の件
 国会議員の歳費、旅費及び手当等に関する法律
 の一部改正に関する件
 議員会館運営規則に関する件
    ―――――――――――――
○大村委員長 これより会議を開きます。
 まず会期延長の件を議題といたします。事務総長より説明を願います。
○大池事務総長 今朝の本会議の散会直後に官房長官から議長まで、政府の意向といたしまして重要議案の成立を望んでおるけれども、それには会期が本日一ぱいでございますので、少しむりではないかと思われるから、参議院と十分御協議の上に、しかるべく延長方について配慮を願いたい。こういう意味合いの申入れがあつたのであります。そこで参議院と協議をする前に、議長としては衆議院の方の常任委員長の方の意向を徴しなければならない法規上の規定になつておりますので、参議院とこの点について協議をする前提といたしまして、常任委員長の意向を徴し、かつ運営委員会に御諮問も申し上げてこの点をとりはからいたいと考えまして、十二時に常任委員長会議を開く予定にいたしておつたのであります。そうしております間に、その後十一時ごろでございますが、参議院の運営委員会で三日間会期を延長したいということに一致をしたそうであります。そこで参議院の議長から本院議長に、ぜひこれに同調を願いたいという意味の協議の申出が参つたのであります。従つて本院では常任委員長会議をさつそく開きまして、約二時近くになりましたが、その結果は、参議院の方で三日の会期を必要とするということで、参議院議長から本院に同調方の申入れがあつたのであるから、本院は当然これに同調すべきものである。従つて三日間の会期を延長することがしかるべきだ、こういうことで三日間の延長を願いたいということの常任委員長の意見でございました。実はそういうことを議長から申し上げますとともに、当運営委員会にお諮りをいたしまして、これに対する御処置方について御協議を願いたいと思います。
○大村委員長 ただいま御要求の官房長官が出席になりましたから、どうぞ……
○神山委員 ちよつと事務総長にもう一ぺん確かめておきたいのですが、参議院へは政府から会期延長を申し込んだのですか。
○大池事務総長 参議院の方からは、別に政府から会期延長の申入れがあつたから云々ということは申し出て来ておりません。ただ参議院の方では、正規の手続きを経て運営委員会に諮つた上、三日間の会期を延長したいということに意見が一致した、そこで参議院議長は衆議院議長に、これに同調してもらいたいという意味の申出があつたわけであります。参議院がそういうような御決定をいたしました経緯については私ども存じておりませんが、ただ参議院から正式に私どもの方へ申入れがある前に、官房長官から延長方について、参議院と御協議の上でしかるべく配慮を願いたいという意味の申出が、議長まであつたのでありますから、ちようど官房長官から参議院側にも、同様の意味のお話があつたかどうかは、私ども存じておりません。
○神山委員 それは官房長官の方から、こちらの議長の方に申入れがあつたのですか。
○大池事務総長 そうです。
○神山委員 いつの何時ですか。
○大池事務総長 それは今朝の本会議の散会直後で、ほぼ九時半ころだそうでございます。
○神山委員 私の方から総理の出席を要求しておるのですが、これはどうなりましたか。
○大池事務総長 総理と官房長官との御要求がありましたが、事務的には交渉いたしましたけれども、総理は少し御都合がありまして、御出席ができなない。従つて官房長官がかわつて出て来るということでおいでを願いました。
○神山委員 官房長官では総理のかわりにはならないからこそ、今まで何度も総理を呼んでおるのです。それをきようになつて、また官房長官が出て来るということは無意味です。ことに官房長官に聞きたいという要求が社会党からありましたし、私の方でも事務的なことは官房長官に聞いてもよい。しかし私どもとしては吉田君に聞きたいことが特にあつて、前から留保してあるのです。今度も特に要求してあるのに出て来ない。衆議院においては予算委員会その他においては、このごろはなかなか勉強して出て来る。参議院の運営委員会には総理は早起きをして出ておる。それでいてどうして衆議院常任委員会には出て来ないのだ。それをはつきりしてもらいたい。衆議院をなめておるのか、それとも参議院の工作上、特に総理が出席されたのか、こういう問題も出て来る。私たちとしては衆議院をなめて出て来ないというふうに解釈せざるを得ない。だからあくまでも総理の出席を要求します。
○石田(博)委員 これはあなた方から要求があつて、その要求があつたことを委員長が成規の手続を取られた。それによつて返答があつたのですから、そういう御議論をされてもしようがない。だからこれは、委員会としては強制的に出席を要求するものか、どうかということをおきめ願つた方が早い。
    〔発言する者あり〕
○大村委員長 静粛に願います。
○椎熊委員 会期延長の問題ですが、これは私どもの十分考えなければならぬことですが、先般来たびたび総理の出席を要求したけれども、総理が出て来ないのです。参議院には行く。会期もないのですし、ここにも一度ぐらい総理が出てもらつた方がよいだろうと思う。官房長官が幸いにお見えになつておるから、よく御相談になつて、一度ぐらいは衆議院の運営委員会に出た方がよいじやないか。少し衆議院を軽視しておるという感を抱かざるを得ない。そういう意味合いで政府は、ひとつ進んで総理大臣を出席せしむべきである。
○淺沼委員 今の問題に関連しながら官房長官にお伺いしたいと思うのですが、政府では衆議院に対して、参議院と協議の上しかるべくとりはからいを願いたいという申出があつたようであります。政府は衆議院以外に、参議院の方に対しても、何かけさの新聞かラジヲか記憶ありませんが、総理大臣並びに官房長官が運営委員会に出席されて、会期延長の問題について政府の立場を述べられたというように聞いておるのですが、参議院に申入れをやつたのはいつ申入れをやつたのか。きようの運営委員会には、参議院の要求で官房長官、総理が自発的に出ているのか。それから参議院に対する要望は、どういうものであつたのかということを伺いたいと思います。
○増田国務大臣 総理が参議院の運営委員会に出られたのはどういうことかと申しますと、昨日参議院の社会党の中村正雄君が総理の出席要求をしておつたのです。ところが政府がそのことを告知を受けたのはきようであります。あたかも総理が衆議院における食確法の裁決のために登院いたしましたから向うへまかり出た、こういう次第でございます。それと前後いたしまして、まず第一に衆議院へ行き、それから参議院へ行きました。政府の意向といたしまして、重要法案議案が、今や最終日に参つておりまするが、本日余すところ十四時間半しかない。そういう状況からにらみますと、会期等の件につきまして、参議院と御相談の上御配慮願うことを希望します、こういう意味の申入れをいたした次第であります。会期の期日その他のことについては、政府は何ら意思表示をしなかつたのであります。というのは会期を延ばすことは、国会で決定あそばすことでありますから、政府は、ただ議案、法案等を通過せしめたいということを熱望いたしております。ついては会期の延長方について、参議院と御協議の上、しかるべき御配慮を煩わしたい、こういう申出であります。参議院も同様になつております。
○淺沼委員 それでお伺いいたしますが、今まで政府は大体において日を切つて幾日くらいあればということであつたのですが、今度は日を切つておらぬ。
○増田国務大臣 この前は実は私どもの方で申出をいたさなかつたのです。
○淺沼委員 今までどうですか。
○増田国務大臣 今までは参考に何か政府の意見を開陳せよということを議運で言われまして、政府はこんなところを見込んでおりますが、しかしながら会期は自主的に御決定あそばすことであると申し上げております。
○淺沼委員 それはもちろんであるけれども、どのくらいのところを延ばしてもらいたいということを言つたが、今回はそういうことでなく、政府は重要法案の成立ということをいうわけですね。それからもう一つは総理大臣はたまたま出席したということを言われておるのですが、今神山君から言われたように、総理大臣をここへ出てもらいたいと要求するのであつて、何も官房長官の出ることでなく、政府を代表する意味から総理大臣に出てもらいたい。しかしながら総理大臣が出られぬときには、政府の方では副総理が出るということは今までもあつた。これは何も官房長官では足りないというわけではありませんけれども、総理大臣に聞きたいことがあるのだ。官房長官は政府を代表して出たといつてもおのずから別である。自然それは総理事故ある場合においては、代表すべき者があつて、今まで林副総理がたびたび出られたということは、第二次吉田内閣ではございます。参議院の方には本会議あるいは委員会等には、大分出席されて、衆議院の方にはあまり総理大臣は出られぬ。ことに議会の運営ということになれば、一応議長は衆議院を代表して、政府等と関係を保ちますけれども、議事運営の上において、一体どこが政府との関連を持つかと言えば、この運営委員会である。この運営委員会の要求があれば当然出て来なければならぬ。私は極力その方向に向けて行くことが当然だと思う。そういう取扱いを願いたいと思います。
○大村委員長 官房長官、この際何か御発言ございますか。
○増田国務大臣 総理の御都合がつけば出るに越したことはございませんが、きようは昼過ぎ御都合が悪いということでありますから、その点を申し上げておきます。副総理は総理に事故があるときは代理すべきものでありますが、数日来欠席をいたしております。
○淺沼委員 会期の問題はただいま初めて私ども聞くのでありまして、この前の会のときにも、衆議院側においては会期を延長しない、何かの問題があつたときにはまた考えようということになつておつて、今初めて政府から申入れがあり、参議院の方からも協力方云々ということですが、私どもは一度党の方に帰りまして、どう扱うかということをきめてとりはからいたいと思います。議事が済んだあとでよいのですが、三十分くらい御猶予を願いたいと思います。
○神山委員 ちよつと官房長官に聞いておきたい。いま日付を忘れましたが、あなたは予算案及びこれに関連する税法関係の重要法案が、いつごろ出るかという私たちのお尋ねしたのに対して、一番初めは大体十日ころには何とかなるというようにおつしやつた記憶はありませんか。
○増田国務大臣 神山さんにお答え申し上げます。十日ころを目標にして提出方をせつかく急いでおります、こういうことであります。
○神山委員 その次にお尋ねいたします。その次には十二日ころというふうにここでお答えしたことを御記憶ですか。
○増田国務大臣 関係方面と折衝の結果―私は非常に正直に申し上げますが、十二日の土曜日に提出をいたしまして、十四日に財政演説をやる、そういう予定になりつつあるということを申し上げた事実はございます。
○神山委員 もう一つ伺います。その次には十四日というふうにおつしやつたことがありますか。
○増田国務大臣 その次は十四日ころではありません。十四、十五、十六の間において行うことになる、こういうことを申し上げました。
○神山委員 それならけつこうです。予算の提出については私は初めから念をおしておる。十日とおつしやるならきちんと十日に出してもらいたい。十二日なら十二日、十五、六日なら十五、六日とはつきり言つてもらいたいと言つたが、いつもなまず問答みたいに逃げた。しかるに会期の延長の責任が野党側にあるがごとく、山口国務大臣が国会討論会で言つておる事実がある。その次に財政演説に対する質問演説が延びた原因は、あなたも御承知の通り、私たちはぜひ本会に総理に出席してもらいたいと言つたときに、あなたは渉外関係で一外人と会つて云々ということを言われてその日は拒まれた。ところが翌日の新聞によれば、それは外人であるから渉外関係であるかもしれない。しかし外人は単なるアメリカの太平洋沿岸の一土木業者であるということが、外国電報ではつきりしておる。こういうふうな事実のために会期が二日むだ使いされておる。こういうふうな責任を野党側に負わせるような政府の行き方に対して、私たちは断じて承服できない。従つて会期延長の責任は当然政府側にあることを、認めるか認めないか。
○増田国務大臣 政府側にあるとは認めません。というのは私が第二回に申し上げました通り、十四日に提出し、しかして財政演説は十五日にしております。しかもこれには実は揣摩憶測がございまして、おそらく臨時国会中は、予算案の提出の運びに至らぬだろうという流説がありましたが、私たちは予想よりもはるかに早い十四日に提出できました。これは私たちの手柄の一つであると思います。
○神山委員 それは詭弁だ。自分で運営委員会に来て十日と言い、十二日と言い、十四日と言つて、さらに十六日に質問演説が延びた責任は、ことごとく君たちの失態にあるのじやないか。その責任を一言も認めないで、一般の流説に反して早く上つたことは私どもの功績であるとは何事だ。現に山口国務大臣はこの前ここへ出席して、まことに遺憾でありますと言つておる。同じ政府部内で官房長官は功績であると言うし、一方はまことに遺憾であると言つておる。これはどういうことだ。答えられないのか。
    〔「答弁無用」と呼ぶ者あり〕
○淺沼委員 この際、会期延長の問題と関連して聞いておきたい。というのは政府の方では重要議案を成立せしめたいために延ばしてもらいたいということでありますが、しかし通常国会がすぐ四日から開けることになつておる。形式的にまた一応、重要議案が成立しない形になつても、継続審議にしておけば、すぐ四日からあらためて国会が開けるから、案外政府は御心配にならなくても、議会は継続から継続という形になつて問題はないと思う。新聞によりますと、政府の方は何か早く予算案も出され、また総理大臣の施政方針の演説も十三日ごろと出ておりますが、通常国会で法案、あるいは予算案の出る大体のプログラムでも聞かれればけつこうです。
○増田国務大臣 来国会の予算をいつごろ提出するか、それから施政方針、財政演説等をいつごろするということは今のところ決定いたしておりません。大体の法案はいろいろ考えることはございまするが、今のところまだ確たる見込みはついておりません。ただし御承知の通り各議員のそれぞれの箱の中には、明年度の予算の大綱は入れる予定をいたしております。
○淺沼委員 これは大蔵大臣が表に発表されておるのではなく、それぞれの話題の中にわれわれは間接に聞くのですが、案外関係方面との折衝は順調に行つて、予算案は少くとも十日ごろ、あるいは十何日ということは別として、いわば一月にわたらないで、年内において早い機会に出るであろうということは想像してよろしいのですか。
○増田国務大臣 そういうお説のような見込みの出せないことはございませんが、政府といたしましては、まだはつきりと大体の見込みを申し上げかねる次第であります。
○神山委員 官房長官に御尋ねしますが、今淺沼君の言われたことは、新聞の報道ですから、あなたはそれは知らないとおつしやるかもしれないが、新聞報道の中には郡君と橋本君その他の話合いの結果、こういうふうにきまつたということを書いておる。そういうことをあなたは知つておるか知らないかということです。
○増田国務大臣 種々の相談はいたしたことがございます。
○神山委員 あなた自身はそういうような問題について、新聞発表をするような動きをなさつたことはありませんか。
○増田国務大臣 各種の相談をいたしておりまするが、まだ決定しておりません。
○神山委員 相談したということは認められるわけですね。
○増田国務大臣 相談しております。
○神山委員 その相談した大体のことを御発表になつたことはありますか。
○増田国務大臣 少しは淺沼君のさつき御指摘のような意見もあります。党としても意見はありますが、もつとも適当と認める時期に発表するわけであります。
○神山委員 いずれ私の方でに総理の出席を求めます。きようは御苦労さんでした。
○大村委員長 ほかに官房長官に対する御質問はありませんか。―それではどうも御苦労さまでした。
    ―――――――――――――
○大池事務総長 ひとつおきめ願いたい点がございます。それは先日の人事官弾劾の訴追に関する法律案を、こちらで仮決定をいたしまして、参議院に送つて、参議院も正式の委員会として研究しておりましたので、同意の旨の返事がありましたので、早速関係方面に連絡をしましたところ、昨日OKが参りました。つきましてはこの際正式に御決議を願いたいと存じます。
○大村委員長 それでは人事官弾劾訴追に関する法律案及び人事官弾劾訴追手続規程案は、原案の通り決するに御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○大村委員長 それでは原案の通り決しました。
○大池事務総長 そういたしますると、この規定案の方は、法律案が通過いたしませんと、本会議で議決することが不可能でありまするから、とり急いで法律案の方の本会議の上程の手続をとるようにお願いをいたしたいと考えます。
    ―――――――――――――
○大池事務総長 さらにもう一つ、これと関連して残つておりました問題で、国会議員の歳費、旅費及び手当等の法律の一部改正に関する法律案、この中に秘書の手当の件がございます。
 これを簡単に御説明申し上げます。ちようど中ほどの第十条というところから一応御説明して、またあとにもどります。「第十条中「月額七千円」を「月額九千円」に改める。」これは秘書の給与といたしまして、補正予算等でとれますれば、ただちにこれが給与の方法ができるわけであります。九千円に改めるということにお願いいたしたいと思います。次に十一条の次に十一条の二というのを差加えていただきたいのであります。これはただいまの人事官弾劾訴追の法律案ができますと、衆議院議長から人事官弾劾の訴追をする訴訟代理人を指定することができることになりますので、その指定されました議員が、現実にその職務を執行する場合に必要な実費というものがいることと考えております。従いましてその実費支弁の道をこしらえておきませんと、払うわけには参りません。「その職務遂行に必要な実費として、別に定める額を受ける。」ということに相なつております。どういう場合にどれだけ出したらよいだろうかという具体案は、別に両院議長の協議に基いて支給をする規定を後刻御決定を願うことにして、ただそういう場合に実費支弁の道があるということだけを、法律で御決定を願いたいというのが十一条の二であります。それから最初の方へもどつていただきまして「第八条の次に次の一条を加える。」この点は御承知の通り、常任委員長等の便宜のために、自動車の御使用を願つて、委員会等でもご利用を願つておるわけでありますが、その自動車の運転手等に、御自分でチツプその他をおやりにならなければ、現実の面で御不便を来しておるわけでありますので、そういうことにお願いしておるわけでありますが、それだけではとうていまかないかねる場合もあるのであります。ところで予算の流用の問題が非常にむずかしゆうございまして、流用の認可ということが困難であります。特に予備金等で流用して支払わなければならないという面が出て参りましたときに、なかなかそれができないというようなことになつておりますので、国会の開会中に限りまして、予算の範囲内で議会の雑費を受けるという形にお願いをいたしまして、これらの諸費用に充てていただきたいという意味で、各議院の役員及び特別委員長ということにしていただきたい、こういうことであります、但しその金額は日額二百円を越えてはならないという限度を設けまして、この一条を入れてもらいたいというのが八条の二であります。この点は予算の範囲内であるならばよろしいということの関係方面等の意向で、今日まで折衝いたしましてようやくOKが参つた次第でありますので、お願いをいたしたいと思います。
○淺沼委員 ちよつとお伺いしますが、十一条の二の実費という点で、役員、特別委員長の方は国会開会中に限るということになり、閉会中のことは問題になつておらぬようですが、人事官訴追の方は、閉会中といえどもやはり受けるということになるのでしようか。
○大池事務総長 どういうぐあいになりますか、あとで別に定めるということもむずかしいと思います。たとえば一回どのくらい、一日どういうぐあいに定めるかということもあろうと思います。また現実に行かれなくてもいろいろ調べがありますので、そういうものを差加えてやるか、どういうようになりますか。これはまつたく現実に起つた場面を見なければなりませんので、その場面に際して、いろいろ御希望や、実際にいろいろ新しい仕事があるということでお願いをすることになろうと思います。
○大村委員長 ちよつと伺いますが、催促は十三条で両院議長が協議してこれを定めるとあります。お定めになる場合に運営委員長に御諮問がありますか。
○大池事務総長 こういうものはいつもやつております。
○大村委員長 諮問がありますれば、その時また御協議いたします。
○倉石委員 私の方はただいま事務総長の御説明の法律案に賛成いたします。
○大村委員長 国会議員の歳費、旅費及び手当等に関する法律の一部改正に関する法律案は、原案通り決するに御異議ございませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○大村委員長 それでは、原案通りに決しました。
 ちよつと速記をとめてください。
    〔速記中止〕
○大村委員長 速記を願います。
○今村(忠)委員 過日、御了解を求めておきました議員会館運営規則の案は、法制局で目を通していただきまして、もうこれ以上全力を尽す要がないというところまでの、完璧のものができあがりましたから、これを印刷配布することを御了承いただきたいと思います。
○大村委員長 今村君の御提議に御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○田中(織)委員 福利小委員長から提案のあつたことに関連いたしまして、またきようの国会議員の歳費、旅費及び手当等に関する法律の一部改正案にも出ておりますが、こういうことは申し上げたくないのですけれども、先般の特別職の職員の俸給等に関する法律では、衆参両院の事務総長の方が、われわれ国会議員よりも待遇が上だという形が現われに来ておるわけであります。その点から国会議員の歳費の問題についてもひとつ検討をお願いしていただきたいと思います。むちろん大臣の給料との関係もあり、特別職としての事務総長の立場はよくわかりますが、われわれ国権の最高機関としての国会議員の待遇が、国会の事務総長よりも歳費の点で下だということは、これはどうもやはり私は納得できないと思うのです。この点について本委員会におきまして、早急に改正するようにおとりにからいを願いたいと思います。
○大村委員長 ただいまの田中君の御提議になりました点は、ひとつよく検計いたしまして、福利小委員会等でも検討を願うことにいたします。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○大村委員長 それでは暫時休憩いたしましす。
    午後四時五分休憩
     ――――◇―――――
    午後四時五十三分開議
○大村委員長 休憩前に引続き会議を開きます。
 懸案の会期の件を議題といたします。
○松井(政)委員 会期三日間の延長に対して、わが党はただいま代議士会を開いて、いろいろ議論いたしました結論を申し上げます。大体当初わが党は、野党全体として会期四十日を主張いたしましたが、これは三十日に決定をされ、さらに七日間延長が議題になりましたときに、われわれは九日間延長して継続審査をやり得る余地をおいたらよかろうということを主張したのでありますが、これも採決の結果敗れまして七日と決定されたのであります。従つて長い会期をもつて十分審査することはわれわれ年来の主張であります。しかしながら今回の会期三日間延長は、そういう正しい主張を押切つて七日延長し、さらに三日延長して、延長の仕方自体が、夜店のバナナ売りみたいな状態を呈しておる。さらに先ほども議論が行われたように、一切の会期延長の責任が野党にあるように流布されておる。これは野党全体として考えても、またわが党として考えても承服でき得ないことであります。政府の法律案提出時期の責任、さらに運営委員会で幾たび要求しても総理大臣がおいでにならない。総理大臣初め政府全体が国会を無視する態度、軽視する態度が、結局会期を次々に延長しなければならない不祥事を引起した。こういう考え方に立つて、会期延長については反対ということに決定いたしました。
○椎熊委員 わが党も社会党松井君の述べられたとまつたく同一の理由において、会期延長に反対であります。
○神山委員 共産党も会期延長には全面的に反対であります。理由は松井君によつて尽されておりますが、もう一つつけ加えますれば、会期延長は政府側の責任であると言われましたが、この前われわれの案が否決されましたあとで、私たちが会期延長の場合、社会党に同調しましたのは、当時の実情からみまして、社会党の御意見が妥当であると思つて採決には同調した事実もあるわけであります。先ほども増田君に私が聞いた点でも明らかなように、政府側が常に事態を甘く見ておる。でなければ意識的に事の本質をごまかすように見ておる。従つてこれはあくまでも追究しなければならぬから反対であります。さらに先日日曜日に本会議を開くということが論議せられた際に、決定的な形ではありませんでしたけれども、会期は延長しないというような意思表示がされておるばかりでなく、ある場合それが前提的に含まれていて、二十九日の日曜日に本会議を開くということが申し合された。日ごろ申合せを忘れられないあなた方でありますから、よもやお忘れないと思いますが、当時大臣は参議院方面において云々ということもありまして、新しい逃げ道ができてはおりますけれども、それの有無にかかわらず、お互いに尊重するということを申し合せたのに、こういう問題について民自党側から、すでに参議院側に対して工作が行われ、またこちらの意思が表明されてあるということはまことに奇怪だと思います。日ごろ石田君は信義を強調されておりますが、今日こそ信義を思い出して、さつぱり会期延長はあきらめていただきたい。
○寺本委員 わが党はやむを得ざるものとして、三日間延長に賛成いたします。
○竹山委員 反対であります。
○佐竹晴記君 延長しないでも、継続審議すれば何のさしつかえもないから、継続して四日からお始めになつたらいかがですか。
○玉井祐吉君 代議士会を開いていろいろな点から論議されましたが、結論は会期延長に反対、理由は今までに述べられましたことで大体尽きておるので、あえてつけ加えません。
○石田(博)委員 いろいろと何か言つておられたようでありますが、わが党は延長やむを得ないものと考えます。
○大村委員長 それでは十二月三日まで、三日間会期を延長するに御賛成の方の挙手を願います。
    〔賛成者挙手〕
○大村委員長 なお念のため、延長に反対の方の挙手を願います。
    〔反対者挙手〕
○大村委員長 十三対十で十二月三日まで、三日間会期を延長することに決しました。
 本日はこれにて散会いたします。
    午後五時四分散会