第009回国会 議院運営委員会 第7号
昭和二十五年十一月三十日(木曜日)
    午後二時二分開議
 出席委員
   委員長 小澤佐重喜君
   理事 寺本  齋君 理事 福永 健司君
      石田 博英君    今村 忠助君
      岡延右エ門君    岡西 明貞君
      菅家 喜六君    倉石 忠雄君
      島田 末信者    田中  元君
      田渕 光一君    中川 俊思君
      柳澤 義男君   山口喜久一郎君
      椎熊 三郎君    園田  直君
      長谷川四郎君    松井 政吉君
      三宅 正一君    竹村奈良一君
      梨木作次郎君    中村 寅太君
 委員外の出席者
        副  議  長 岩本 信行君
        議     員 篠田 弘作君
        議     員 石野 久男君
        議     員 浦口 鉄男君
        事 務 総 長 大池  眞君
十一月二十九日
 委員赤松勇君辞任につき、その補欠として松井
 政吉君が議長の指名で委員に選任された。
    ―――――――――――――
本日の会議に付した事件
 小委員の補欠選任
 国政調査承認要求に関する件
 決議案の取扱いに関する件
 次回の本会議の開会に関する件
    ―――――――――――――
○小澤委員長 それではこれから議院運営委員会を開きます。
 最初に庶務小委員の補欠選任の件を議題にいたします。実は土井直作君が先般小委員を辞任されましたので、庶務小委員に欠員ができました。その補充について御協議願いたいと思います。――社会党からは松井君を推薦して来ておりますが、松井君に決定して御異議ございませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○小澤委員長 それではさように決定いたします。
    ―――――――――――――
○小澤委員長 次に国政調査承認要求の件が出ておりまして、議長から諮問を受けておりますので、事務総長から内容の御報告を願い、御承認を願いたいと思います。
○大池事務総長 国政調査承認要求が文部委員会から参つております。これは宗教教育、社会教育等に関する事項等を本会期中、資料の要求もしくは小委員会を設置して、関係各方面の意見聽取並びに研究をいたしたい。こういう申出であります。
○小澤委員長 これを認めるに御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○小澤委員長 それでは承認することに決定いたします。
    ―――――――――――――
○小澤委員長 次に昨日に引続きまして、決議案の取扱いについて御協議願います。
○椎熊委員 この決議案の問題について、前回の運営委員会で、自由党の諸君との間にある種の了解を遂げておりますので、きようは自由党から御発言になつた方がいいと思います。
○石田(博)委員 昨日この決議案の取扱いについて、各派の了承を得ましたので、この決議案は委員会の審査を省略し、定例日の本会議に上程いたすことに願いたいと思います。
○椎熊委員 明日じやなかつたのですか。
○石田(博)委員 土曜日ということを申し上げてあります。
○椎熊委員 共産党は賛成演説だけで、撤回するという了解があります。
○石田(博)委員 アジア競技大会へ日本代表団派遣に関する決議案はどうですか。
○椎熊委員 これはちよつと問題が起つて来ておる。
○大池事務総長 アジア競技大会へ日本代表団派遣に関する決議案は、昨日各派一致という意見がございましたが、ちよつと関係筋との交渉の点があるので、待つてくれと言つて来ております。
○石田(博)委員 問題がなかつたら出しましよう。
○椎熊委員 ちよつと私説明しておきたいのは、昔の極東オリンピック大会の復活みたいなものなんですが、日本から七種目くらいの競技に五十人くらい出したい。その中に日本の得意の水泳選挙手を送りたいというのがわれわれの希望なんです。ところが水泳連盟なるものはスポーツマンらしくなく、行くことを拒絶しておる。これは非常にスポーツ精神に反したやり方だと思う。インドにやつたつて何も得するところはない。あんなところでは必ず勝てるから、そんなところにはやれない。再来年のオリンピックに勝たなければならぬというので、いくら議員連盟の連中が懇切丁寧に頭を下げて頼んでも聞かない。これはスポーツ精神に反するばかりでなく、他の民族を侮辱するような印象を與えることはよくないというので、再三交渉しておるにもかかわらず応じない。そういうことも頭に置いてこの決議案をきめるにしても、勧告するなり何なりして、スポーツマンはスポーツマンらしい行動に出るようにしないといけないと思う。
○石田(博)委員 決議案の趣旨弁明のときに、そういうことも弁明しようじやないか。
○竹村委員 この決議案については各党とおつしやいましたが、わが党は派遣することについで異議がある。
○小澤委員長 共産党を除く各党ということに改めます。
○椎熊委員 費用は幾らか出せるのじやないですか。
○大池事務総長 派遣することを適当と認めるというだけの決議ですね。
○岩本副議長 衆議院でそんなことを決議するのはおかしいじやないか。交渉して行けるようにすればいいのじやないか。
○椎熊委員 スポーツ議員連盟が院内にあるのですが、これが日本のスポーツの最高権威の団体なわけです。それが賛成しないようでは、歩調を乱ることになつてもおもしろくないから……。
○小澤委員長 ですからもう少し進行程度を見てあらためて御相談するごとにいたします。
○大池事務総長 決議案の取扱いはきまりましたが、それに関する緊急質問か残つておるわけです
○椎熊委員 三宅さん、これは撤回されてもいいのですか。
○三宅(正)委員 いいです。
○椎熊委員 それでは撤回します。
○大池事務総長 それから共産党の方からも出ておりますが。
○石田(博)委員 それはあとのことにしましよう。次の運営委員会で……。
○三宅(正)委員 決議案の方は話合いで行けばけつこうですが、時間の行き違いがあつてもいけないから、きめておいていただきたい。特に共産党の方は同じものを二つやつてもまずい、討論の方でけつこうだと言つておられますから、その辺もひとつおきめ願いたい。
○小澤委員長 趣旨弁明はあなたの方から出るのですか。
○椎熊委員 私がやります。
○三宅(正)委員 その次に反対があるわけですね。
○石田(博)委員 私の方からただいまのところは倉石君。
○三宅(正)委員 次に私の方から武藤運十郎君が賛成をいたします。
○石田(博)委員 共産党はだれですか。
○竹村委員 林君がやります。
○石田(博)委員 それだけにしようじやないか。
○園田委員 小会派もやりたいでしようが、こちらで時間をたつぷりやつてもらつて、小会派はやらないでどうでしようか。
○石田(博)委員 この前、小会派の発言については速記録にも載せてありますが、申合せの中に入りませんから……。
○中村(寅)委員 小会派も反対と賛成とわかれたときは、やらせるということですね。
○石田(博)委員 反対がございますか。
○中村(寅)委員 わかれておるだろうと思います。
○石田(博)委員 おかしい話ですね。(笑声)
○小澤委員長 趣旨弁明は三十分以内ということでいいですか。
○石田(博)委員 二十分でどうですか。
○三宅(正)委員 私の方は三十分ぐらい……。
○石田(博)委員 こういう討論は十分間にしましよう。十分という慣例がありますから。
○椎熊委員 共産党と社会党は二人で三十分でどうですか。
○石田(博)委員 それならいいです。
○椎熊委員 十五分ずつでもいいし、二十分と十分でもいいようにして……。
○石田(博)委員 私の方は反対討論として三十分、場合によつては二人立てるかもしれませんから……。
○椎熊委員 了解の上にやることだから、きちんときめておかなくても……。
○石田(博)委員 それでは一人十五分でどうですか。
○椎熊委員 賛成、反対一人十五分平均だね。
○石田(博)委員 一人十五分としましよう。
○椎熊委員 万一、自由党の方から、趣旨弁明を聞いて賛成の人ができたら、自由党からも賛成者を出すことを動議で決定しないと……。
○石田(博)委員 お返事の限りでないですね。(笑声)
○松井(政)委員 二人で四十分でどうですか。
○石田(博)委員 こういう決議案はせいぜい十分ですよ。それを十五分ずつにしようというのだから、十五分ずつでいいじやないですか。
○松井(政)委員 とにかく四十分くれたまえ。
○石田(博)委員 椎熊君が三十分といつたじやないか。
○三宅(正)委員 そう長くやるわけじやないから、話合いをつけていただく意味で、両方で四十分でどうですか。
○小澤委員長 三宅さんどうですか、三十分ということが出ておるから……
○椎熊委員 議長において三分や五分は大目に見るということで……。(笑声)
○石田(博)委員 三分、五分じやだめだ。(笑声)
○三宅(正)委員 ほかに議案もないのですから、特別に時間制限もそうしないで……。
○石田(博)委員 これはおかしなことを承ります。時間制限をすることは建前ではありませんが、議事運営の都合上やつておることなんです。それに話やきめたのですし、従来の例は十分間なのですから…。
○倉石委員 土曜日になればまた上つて来るものもあるでしようから……。
○三宅(正)委員 上つても大したことはないのだから……。
○石田(博)委員 それはそのときにならなければわからない。
○三宅(正)委員 それはわかつておりますが、もうちよつとください。(笑声)
○石田(博)委員 あなた方も御承知のはずだと思うのですが、こういう時間制限は、趣旨弁明には制限しないが、あとは十分間ということでやつておりますから……。
○松井(政)委員 こういうことが慣例だというのはどういうのですが、決議案について賛成、反対とわかれておるのに、時間制限をするという申合せはしておりません。満場一致ならば討論は原則としてしない。趣旨弁明だけということで時間を節約しておるが……。
○石田(博)委員 前例があるのだから常識的にやりましよう。
○椎熊委員 それではぼくの方は三十分もらつておりますが、五分社会党にやります。
○小澤委員長 そうすると提案者が二十五分、あと社会党が二十分、共産党が十分、合計では同じですね。
○椎熊委員 そうしてくれませんか。
○石田(博)委員 そういうことになると、これからこういう話合いをつけるときに、前もつて時間のことや何かも條件をつけなければならなくなる。こつちの党内もおさまらないのに、その話合いをつけたのを、五分、十分のことで慣例がないとかなんとかいうことは、紳士協約として……。
○松井(政)委員 そちらが言うからだよ。
○石田(博)委員 そちらから言うといつたつて、制限をつけるのはあたりまえじやないか。無制限にやることがあるか、そんなら初めから話をぶちこわそうじやないか。
○松井(政)委員 ぶちこわすといつたつて、あなた一人でぶちこわせるものじやない。
○石田(博)委員 そういうことならやりましよう。
○松井(政)委員 やるならやろうじやないか。
○石田(博)委員 それなら委員長の今までの話合いはなしにしよう。
○松井(政)委員 毎日でもやりましよう。一週間でも続けてやりましよう。
○椎熊委員 まとまりかけておるのだから……。
○倉石委員 そういうことを言われるなら、委員会に付託して愼重審議しようじやないか。
○椎熊委員 国会では一ぺんきまつたことはあともどりしないのだよ。
○倉石委員 そうじやない。御破算にしろとあなたの方から希望が出ておるから……。
○椎熊委員 それはそつちの人がやつておるので、おれがやることはきまつておるからおれはやる。(笑声)
○篠田委員 椎熊委員の提案通りでいいじやないか。
    〔「賛成」と呼ぶ者あり〕
○小澤委員長 それではどうでしよう。提案者は二十五分、反対が三十五分、つまり民主党が二十五分で社会党が二十分、共産党が十五分、自由党は必要によつては三十分ですね。
○石田(博)委員 私の方も三十五分。
○小澤委員長 それでは自由党は三十五分、これでいかがですか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○小澤委員長 それではさように決しました。
○椎熊委員 それから採決は記名投票にしよう。選挙区に持つて行かなければならぬから。(笑声)
○田渕委員 今椎熊さんから記名投票なんてことをおつしやつたが、それほど内容が恐ろしいものであるなら、われわれも考えなければならぬ。私は起立採決でたくさんだと思います。
○椎熊委員 きまつたことはむし返すなよ。
○田渕委員 きまつてはいない。それなら考えなければならぬ。
○石田(博)委員 重要な案とか重要でないとかいうことでなしに、権威があつてやるかどうか……。
○小澤委員長 参議院ですでに起立採決でやつておるでしよう。それを記名投票ということは、今までやつて来た経緯から見てむちやですよ。
○椎熊委員 野党連合できまつているのですから。
○石田(博)委員 野党連合できめたというなら、こつちもまた話をしなければならぬ。
○椎熊委員 私が賛成したつて、だれか記名投票を主張すればしなければならぬから……。
○石田(博)委員 そんな話はない。それなら委員付託のことだつて、だれか私の方で反対ということになれば、反対しなければならないから同じだ。そういうことでなく、今までの経緯にかんがみて、きのうあれだけ議論して、われわれの方で忍びがたきを忍んで話をつけたんじやないか。
○椎熊委員 この決議案中には議席を離れる人が多いと思う。ところで賛成投票したくなる人があつたらどうする。どつちが多数かわからないから……。
○篠田委員 わが党の内部のことまで心配しなくもいい。
○石田(博)委員 そういうことをおやりになろうとするなら、よほど考えなければならない。そこまで立ち入つて話合いをしておりませんけれども、そういう御態度であるならば、私どもも考えなければならぬ。そうでなく話合いをつけたはずだ。
○小澤委員長 参議院も起立採決だから……。
○田渕委員 それがだめなら、委員会付託で愼重にやつてもらわなければならない。
○菅家委員 田淵君の御説明に賛成、記名投票絶対反対。
○椎熊委員 それでは相談するから――それでは採決の問題ですが、野党連合で話し合つて参りましたが、円満に行つたことを、そんなことでいきり立つても意味のないことですし、自由党が反対ということも明かなんで、これ以上だれがどうしたということをあくまで言うことも意味のないことです。従つてこの重大な決議案をほんとうにまじめに取扱う意味において、起立採決でもよろしい。こういうことにきめました。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○小澤委員長 それでは起立採決に決定いたします。
    ―――――――――――――
○小澤委員長 それから事務総長から報告があるそうですから。
○大池事務総長 その次に共同募金のことで一応御報告申し上げたい思います。毎年共同募金をやつておりまして、現実には共同募金の期日は過ぎたのでありますが、東京都の共同募金委員会の委員が事務局の方に参つての話によりますと、各党にお話をして、民主党の方は大体御了承になつておるように聞いております。自由党並びに社会党の方へも伺つたそうでありますが、これはいつも国会でやることになつておるから、臨時国会が近く開かれるので、その際交渉してくれということで、そのままになつておつたそうでございます。きよう委員長の高橋君の使いで、委員の村上秀子さんという方が参りまして、昨年は議員さんから御寄付をいただいたというので、非常にお礼を申しておりました。実は本年も時期は過ぎましたが、臨時国会が開かれましたので、各党の方々におかれましては例年の例にならい、参議院の方は一人百円ずつで、きよう頂戴して帰つたそうでございますが、衆議院の方もひとつお願いをいたしたいとい、申出がありました。つきましては各党で御賛成でない党も過去にはございましたが、御賛成の党については、来月分の歳費からでも御寄付を願いたいと考えております。
○松井(政)委員 賛成の党はまとめてやるということで、控室を一人一人議員を追いかけて歩くわけじやないですね。
○大池事務総長 そういうことをされては困りますので、賛成の党の方々は、歳費の中から百円ずつ頂戴して、私の方でとりまとめて差上げたいと思います。この前共産党の方は御賛成でありませんでしたけれども……。
○竹村委員 今年も反対です。
○長谷川委員 私の方は党で全部集めておりますから……。
○大池事務総長 それでは党の方から頂戴いたします。自由党、社会党の方はとつてよろしゆうございますか。
○三宅(正)委員 よろしいです。
○石野久男君 私の方は相談上て御返事いたします。
○中村(寅)委員 私の方も相談してやります。
    ―――――――――――――
○田渕委員 昨日の本会議で、特別委員会として海外同胞と災害ができたようであります。考査の方は何にも伺つておりませんが、これはいつごろきまるのですか。
○小澤委員長 この問題は先般小委員会を開いて相談いたしました結果、とりあえず災害と引揚だけは本会期中に限り認めるよう、考査委員会についてはいろいろ御意見があつて延びているのですが、きようあすのうちにまた小委員会を開きまして適当な結論を得たいと思います。
○田渕委員 至急にひとつおきめを願いたいと思います。
○小澤委員長 本日はこれで散会いたします。次回の運営委員会は、大体土曜日の午前十一時に開きます。
    午後二時三十七分散会