第009回国会 議院運営委員会 第11号
昭和二十五年十二月六日(水曜日)
    午後一時五十四分開議
 出席委員
   委員長 小澤佐重喜君
   理事 寺本  齋君 理事 福永 健司君
   理事 石田 一松君
      石田 博英君    今村 忠助君
      岡延右エ門君    岡西 明貞君
      川本 末治君    菅家 喜六君
      倉石 忠雄君    佐々木秀世君
      島田 末信君    田中  元君
      田渕 光一君    塚原 俊郎君
      中川 俊思君    椎熊 三郎君
      園田  直君    長谷川四郎君
      赤松  勇君    田中織之進君
      松井 政吉君    竹村奈良一君
      梨木作次郎君    中村 寅太君
 委員外の出席者
        議     長 幣原喜重郎君
        副  議  長 岩本 信行君
        議     員 高倉 定助君
        議     員 石野 久男君
        議     員 佐竹 晴記君
        議     員 浦口 鉄男君
        事 務 総 長 大池  眞君
        衆議院参事
        (事務次長)  西澤哲四郎君
    ―――――――――――――
本日の会議に付した事件
 小委員の補欠選任
 旅館業法の一部を改正する法律案の付託委員会
 に関する件
 昭和二十六年度の裁判官彈劾裁判所予算の追加
 に関する件
 決議案の取扱いに関する件
 緊急質問の取扱いに関する件
 本日の本会議の議事に関する件
    ―――――――――――――
○小澤委員長 大分お待たせいたしました。これから運営委員会を開きます。
 第一に、院内の警察及び秩序に関する調査小委員の指名のことであります。前回御指名を申し上げましたけれども、いろいろな都合上、田渕光一君及び石田一松君より、それぞれ小委員辞任の申出がありましたので、この際寺本君、椎熊君のお二人を御指名申し上げます。御異議ございませんか。
○石田(一)委員 私は辞任も何も申し出ておりません。けれども、一ぺん帰つて相談してみます。
○小澤委員長 石田君御本人が、そういう意思を発表したことがないそうでありますから、それでは本日は、田淵君のかわりに寺本齋君だけを御指名申し上げておきます。
    ―――――――――――――
○小澤委員長 次に、昨日留保になりました旅館業法の一部を改正する法律案の付託委員会の件でありまするが、大体厚生委員会というような御意見もありましたけれども、厚生委員会に付託することに決定して御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○小澤委員長 では、さように決定いたします。
    ―――――――――――――
○小澤委員長 次に、裁判官彈劾裁判所の昭和二十六年度予算追加額要求書が提出されておりまするから、これを御協議願います。事務総長から内容について説明を伺うことにいたします。
○大池事務総長 裁判官彈劾裁判所の二十六年度の予算につきましては、すでに当委員会で御承認を得まして、一応提出の準備をいたしておつたのでありますが、御承知の通り給與ベースの変更に伴いまして、職員の給與等をべース変更の金額だけ追加して要求いたしたい。こういう趣旨のものでございます。
 御承知の通り裁判官彈劾裁判所のおもなる所管は、参議院の方へお願いいたしておりまして、衆議院の所管といたしましては、訴追委員会の方をおもなる所管といたしておるのでありますが、本件については参議院の方でも、議院運営委員会、並びに議長等の承認を得た額でありまして、両院の所管となつている関係上、衆議院議長に承認方申出があつたのであります。従つて議長は当運営委員会にかけて、運営委員会としてはこれを審査して、必要があれば勧告等を付して議長に答申する権能を持つておりますので、お諮りを願う次第であります。
○田中(織)委員 私の方の党の建前からいたしますと、ぺース改訂について、政府の考えておるのと、党の主張しておるのとは隔たりがあるわけであります。その意味におきまして、この案件につきましては、できるならば現在の公務員全般と同じように、その生活を確保し、公務員としての体面を維持できるように、さらにベースを引上げるという処置をとつてもらいたいという條件を付して、賛成いたします。
○佐々木(秀)委員 全般的な給與ベースの引上げであるならば、社会党の主張は十分本会議で主張されて、速記録に載つているわけです。それがきまつたことに基いてこれが出て来たのですから、條件をつけなくともいいのではないですか。
○田中(織)委員 これは二十六年度の予算で、これから出るものだと私は思うのです。條件ということは、嚴密な言葉では言えないと思いますが、そういう意味で私ども希望を申し上げておきたいのです。
○竹村委員 共産党も同じ希望を申し上げておきます。
○小澤委員長 それでは、ただいまの社会党並びに共産党の希望を付しまして、これを承認することに御異議ございませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○小澤委員長 それではこれを承認することに決定いたしまして、その旨議長に通知いたします。
    ―――――――――――――
○小澤委員長 次に、せんだつてから問題になつておりました決議案及び緊急質問の取扱い方についていて、御協議を願います
○大池事務総長 アジア競技大会へ日本代表団派遣に関する決議案は、諸種の関係で延びておりましたが、一応全部了解がついたので、ぜひ本会議に上げてもらいたいという提案者の申出が、ございました。つきましては、これは各派共同提案になつておりますが、上げる時期等についてお考えおきを願いたいと思います。
 それから緊急質問は、お手元に表にして差上げましたもの以外に、追加されたものが一、二件ございますが、これらの取扱い等も、いつやるかというようなことを一応御協議願いたいと思います。
○石田(博)委員 緊急質問の取扱いにつきましては、時期を失したものもありますから、いろいろな議論は拔きにして、整理するものは整理し、認めるものは認めるというふうに、一つ一つ御審議願いたいと思います。
 ついては、この表にあります第一番目は別でありますが、二番、三番、四番は撤回されたらいかがでしようか。
○椎熊委員 一番目もすでに解決した問題だから、撤回したらどうです。
○小澤委員長 共産党はどうですか。
○竹村委員 いいです。
○石田(博)委員 五番目もいいじやないですか。
○竹村委員 五番目は、今問題になつている最中で、重要な問題ですから、残しておいていただきたい。
○石田(博)委員 とりあえず保留することはいいですけれども、これは非常は広汎な問題を含んでおり、予算委員会でずいぶんやられた問題でもあるし、重要な問題であることは認めるが、今日緊急質問でやらなければならない性質のものではないと思いますので、なるべく撤回してもらいたいと思います。
○竹村委員 これはやはり緊急の問題ですから、保留しておいてもらいたい。
○石田(博)委員 それでは保留なら保留でいいです。
 第六はどうです。これも総理の施政方針演説に対する質問においてあるいは外務委員会でもやつたのではないですか。
○椎熊委員 これは委員会にまわしておいたらどうです。
○石田(博)委員 それでは五、六は委員会でやつてもらいましよう。
 それから七ですが、これも給與ベースの問題が済んだのですから、撤回したらどうですか。
○赤松委員 これは給與ベースと違うのでして、人事院の勧告の問題と関連しての人事行政の問題ですから、残しておいてもらいたい。
○石田(博)委員 それでは保留にしておきましよう。
○椎熊委員 九の年末手当の問題は撤回でいいでしよう。
○赤松委員 では撤回しましよう。
○石田(博)委員 十も撤回……。
○赤松委員 十は今まで一つもやつていないからだめだ。私の方は国鉄裁定と二つ撤回したのだから……。
○倉石委員 それでは委員会でやろうじやないですか。
○赤松委員 委員会じや反対です。
○石田(博)委員 それでは保留にしておきましよう。
○赤松委員 二十五年度の米価の問題は、いかなることがあつてもやらしてもらいたい。
○石田(博)委員 これは重要だから、きよう緊急上程に賛成します。
○椎熊委員 十二は撤回します。
○石田(博)委員 十三は緊急上程を願います。
○椎熊委員 それから十四の追放解除審査の問題は、ぜひやらしてもらいたい。
○小澤委員長 それでは緊急質問は、今お話合いの通り決定いたします。
    ―――――――――――――
○小澤委員長 それでは次に、本日の議事の順序について御協議を願います。
○椎熊委員 日程第一、岡野国務大臣不信任決議案、縦熊三郎君外百二十七名提出は撤回いたします。それから日程第三、予算委員長小坂善太郎君解任決議案、椎熊三郎君外六十五名提出、これも社会党提案と同じ内容ですから、撤回いたします。
○倉石委員 そうすると、きようはあとの法律案だけということになりますね。日程が済んだら、上つて来た法律案の緊急上程をやりましよう。
○長谷川委員 日程第二が残つている。
○椎熊委員 日程第二は、きのう副議長のごあつせんにより、一切を水に流して、本日勢頭に緊急上程するという條件で留保になつたものですから、これはやらしていただきます。
○大池事務総長 これは稻村さんが趣旨弁明される御予定と承つておりますが、賛成討論として風早八十二君から申入れがあります。
○石田(博)委員 これは賛成反対各一人ずつということに願えませんか。
○中村(寅)委員 小会派の方もやらしていただきたい。
○石田(博)委員 小会派の方は、反対討論なら別ですが、この間施政方針に対する質問を二人やるということの條件として、今期国会において討論される問題は、予算と、会務員の給與ベーストと、国鉄裁定と、電力法案の四つに限ると、ちやんとお約束して、速記録にも載つておるはずです。
○中村(寅)委員 それは、小さい案件に対してはなるべくやらないということであつて、不信任案というようなものは重要だから、やらしてください。
○赤松委員 小会派で一名やるということは反対じやないでしよう。
○石田(博)委員 電力と、給與ベースと、公務員法と、予算と、この四つのほかは出ないから、施政方針演説に対する質問を二人やらしてくれんということで、はつきりきめたものです。
○中村(寅)委員 あのときは、重要法案には出すということであつたのでしよう。
○赤松委員 実は昨日、私たち常識できまつたことを、岩本副議長のごあつせんによりまして、きのうの議事は円満に運営したわけです。本日再び岩本副議長からお話がございまして、野党の方といたしましては、いろいろ意見もございましたが、とにかく岡野国務大臣の不信任案は民主党の方の提出案件でもございまして、民主党の方も快く撤回するというお話になつたのであります。私どもといたしましては、きのうの副議長の約束が、私の責任においてきようは冒頭に必ず上程させるから、了解をしてもらいたいというお話でございますので、私どもきようそういう申出があるとは、実は予期しておらなかつたのでありますが、いろいろな点を考慮いたしまして野党側といたしましては、副議長の申出を了解いたしまして、快く民主党においてはこれを撤回されたのでございます。小会派の各派も快くそれに同意をされたのでございますが、解任決議案というようなものは重要な議案でございますから、ぜひ小会派全体の中から一名を加えていただいてきのうと同じように、円満に議事の運営を期していただきたいということをお願いしたいのであります。
○石田(博)委員 これは、まつたく違つた問題でありまして、昨日懲罰問題と不信任案とは別だとおつしやつたが、まつたく違つた問題であります。岡野国務大臣の不信任案撤回は、私どもとしては非常に皆様方の措置に対して満足しておるわけでありますが、しかし、それと議事運営上せつかくみんなが立ち合つてきめた約束の履行とは違うのであつて、それと関連を持たされての御議論は迷惑でございます。それから、その約束による利益と申しますか、契約による利益はすでに享受してしまつておかれてから、他の義務の方を放棄されるということは、お互いの話合いとしてはちよつと違つて来るのではないかと思います。その点はやはり約束通りやつてもらいたい。
○赤松委員 それは、前にはそういう約束もあつたでしようが、実は不信任案なるものが出て来るということは、お互い予期しておらなかつた。これは内閣不信任案とは違うのでありますが、予算委員長の解任の決議案でございまして、きわめて重要な問題であります。
○小澤委員長 赤松君、これは小会派の方の問題でありますから、小会派の人に言わせればいいのではありませんか。
○赤松委員 でありますけれども、野党としては、引続き信義上の問題もありますから、私ども社会党が言つて悪うございますが、運営委員会の円満なる議事の運営からいいまして、お願いいたしたいと思います。
○小澤委員長 ちよつと速記をとめてください。
    〔速記中止〕
○小澤委員長 それでは速記を願います。
○石田(博)委員 それでは、ちよつとこれだけを保留しておいて次を進めていただきたいと思います。
○大池事務総長 それでは日程第二の方は、一応討論順位は保留いたしまして、日程第四でありますが、これは特別鉱害復旧の問題でありまして、通商産業委員長の報告による、全会一致の議案でございます。
 日程第五は、農林委員長の報告によります競馬法の一部改正法律案でありまして、これは共産党が反対だそうでございます。
○長谷川委員 これは討論なしですか。
○大池事務総長 共産党からは別に討論はございませんか。
○竹村委員 なしです。
○大池事務総長 それから、御承知の通り会期も切迫しておりますので、時間が許されれば緊急上程をお願いしたいと思うのでありますが、本日上つて参ります予定の法案が相当ございます。今刷つたものをお手元にお渡し申し上げまして、議事部長から一応上つて来る予定の法案について御説明を願いたいと思います。
○西澤参事 今お手元にお渡し申し上げました審査予定法案についてご報告を申しあげます。
 最初の内閣委員会の二件は、終了して上つて参りました。これは共産党だけが反対あります。
 その次の法務委員会の三件も終了いたしました。裁判所法の一部を改正する法律案は全会一致で、あとの二件は共産党が反対であります。この両委員会の分がただいま上つております。
 なお大蔵委員会の分は、そこにあります二件のほかに、国有財産法第十三條の規定に基き、国会の議決を求めるの件、それからもう一件、参議院提出の法律案で、未復員者給與法の一部を改正する法律案、合せて四件が、きよう上つて来る予定になつております。
○大池事務総長 なお通産委員会の鉱業法案、採石法案、鉱業法施行法案、それから先日持つて参りました土地調整委員会設置法案、この四件はみな修正のオーケーが参りましたから、きよう中に上つて来る予定になつております。これらは、きよう上り次第、逐次緊急上程の御配慮をお願いしたいと思います。
○石田(博)委員 逐次やつてもらうことにしましよう。
○大池事務総長 それから、時間がございましたら、ただいまおきめになりました緊急質問の緊急上程、それからアジア競技大会の決議案等をお願いしたいと思います。
    〔「競技大会はあした」と呼ぶ者あり〕
○小澤委員長 そうすると、ただいまお話合いの通り、上つて来たもの、あるいは上る予定のものは、逐次緊急上程することに決定いたします。
 それでは、先ほどの日程第二に対する討論順位の問題にもどります。
○椎熊委員 いろいろお話合いがありましたが、なかなか話合いがつかないので、先般の協定をここで破るということも将来の悪例になりますから、やはり約束は約束として嚴然と残しておきたい。けれども、あの約束の際に論議にならなかつた緊急突発の問題、たとえば不信任案とか、ただいまの解任決議案とかいうものは、あの際予想できなかつた問題であります。きようはこのことを論議するのでなくして、将来こういうものは、先般の四つの約束以外に取扱うという原則的な考え方を保持してもらえるなら、私は小会派の方にお願いして、きようの発言は遠慮してもらおう、こう思います。大体会期も切迫しておりますし、将来の問題については、その問題が起つたときにしたいと思います。
○石田(博)委員 本国会は大体これで約束通りやつていただけると思いますが、次国会の場合はどうせお約束を願わなければならないでしよう。あるいは約束しなくても、原則で行くかもしれないし、原則をかえることは契約を願わなければならぬが、そのことは、また與党として研究しなければならぬということは考えます。
○椎熊委員 それでは、本日のところはそういうようにお願いいたします。小会派は発言いたしません。
○小澤委員長 そうすると、時間の点を御協議願います。
○石田(博)委員 私どもの方は井手光治君が反対討論をいたします。
○田中(織)委員 私どもは稻村君の趣旨弁明を三十分ということにしていただいて、時間はできるだけ圧縮するようにしたいと思います。
○園田委員 私の方は十五分。
○小澤委員長 それでは、討論はすべて十五分以内ということにいたします。
○石田(博)委員 稻村君の趣旨弁明も、せいぜい二十分程度に切り詰めてくれませんか。
○田中(織)委員 できるだけ切り詰めることにいたします。
○石田(博)委員 採決は、起立でいいでしよう。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○小澤委員長 それでは、この問題はさように決定いたします。
 なお、緊急質問がもし時間の都合で上る場合には、この順序でよろしゆうございますか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○小澤委員長 では、さようにいたします。
○園田委員 アジア競技大会の決議案は全会一致ですから、明日なるべく劈頭にやつていただきたいと思います。
○石田(博)委員 緊急質問の時間は十分間ということにしていただきたい。なお、今参議院の方で予算委員会その他重要委員会が開会中でありますので、答弁者等につきましては、できるだけ要求者の希望に沿つて出席を求めますが、出られない場合には政務官で御了承願いたいと思います。
 それから、多数の法案も追加上程されることでありますので、定足数についても御了承を願います。
○椎熊委員 定足のことまで、野党に責任を持たすということはだめだ。
○佐々木(秀)委員 御協力を願いますということなんです。
○佐竹晴記君 権利を主張なさつて、われわれの義務を云々なさるならば、われわれが成規によつて発言する権利は、私どもの方でも留保したいと思います。
○石田(博)委員 これは礼儀として申し上げておるので、拘束する意味で申しておるのではありません。
○小澤委員長 それでは、きようの本会議は三時ということで御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○小澤委員長 では、さように決定いたします。
    ―――――――――――――
○今村(忠)委員 ちよつとこの際お願いしておきたいのですが、第一議院会館並びに第二議院会館の世話人合同会議を開きまして、年末御出費の多いときでありますが、各会館の従業員に対する心づけその他の諸経費として、一部屋について百円ずつ会計の方で歳費から引かしていただくということでお願いいたしたいと思います。この点各代議士会に御報告願つて御了承願いたいと思います。
○小澤委員長 それでは本日はこれで散会いたします。
    午後二時四十分散会