第010回国会 議院運営委員会 第4号
昭和二十五年十二月十六日(土曜日)
    午後一時五十九分開議
 出席委員
   委員長 小澤佐重喜君
   理事 寺本  齋君 理事 福永 健司君
   理事 石田 一松君
      石田 博英君    岡延右エ門君
      岡西 明貞君    菅家 喜六君
      佐々木秀世君    島田 末信君
      田中  元君    塚原 俊郎君
      中川 俊思君    柳澤 義男君
     山口喜久一郎君    椎熊 三郎君
      園田  直君    赤松  勇君
      田中織之進君    松井 政吉君
      立花 敏男君    梨木作次郎君
      中村 寅太君
 委員外の出席者
        議     長 幣原喜重郎君
        副  議  長 岩本 信行君
        議     員 石野 久男君
        事 務 総 長 大池  眞君
    ―――――――――――――
十二月十六日
 委員竹村奈良一君辞任につき、その補欠として
 立花敏男君が議長の指名で委員に選任された。
    ―――――――――――――
本日の会議に付した事件
 特別委員会の設置に関する件
 人事承認に関する件
 回付案の取扱いに関する件
 本日の本会議の議事に関する件
    ―――――――――――――
○小澤委員長 それではこれから議院運営委員会を開くことにいたします。
 本日の議事について事務総長から御説明申し上げますから、御協議願います。
○大池事務総長 本日の議事は、別にむずかしいことはございませんで、昨日御決定を願いました衆議院規則中改正案、これは公益事業委員会等の関係を通産委員会に持つて行く、それから首都建設委員会の分を建設委員会に持つて行く、こういう規則改正を議院運営委員長提出の法案としてまずお願いいたしたい。それだけが日程に上つておるのであります。
 それから、特別委員会設置に関する小委員会を本日開きまして、海外同胞引揚げに関する特別委員会は、従来通り今期議会も設置しようということに御決定になりました。つきましては衆議院規則の改正の方と、その前後はいずれでもよろしいと思いますが、これは特別委員会を設けるという本国会の構成の問題でもありますから、これを一番先に緊急動議でもつて御決定を願いまして、それから規則の改正をお願いするという順序が適当かと思つております。なお明日から自然休会のお話もありますので、その委員は、従来通り一応議長の方で御指名申し上げて、必要があればあとから御変更申し上げるということにして、委員長は、あとから委員会で御決定を願つてお届けを願う、こういうことにお願いいたしたいと思います。
 議事としてはそれだけでございますが、ただそれが済んで、すぐ散会していいか悪いかということに関連する問題といたしましては、参議院の方から――他の法案は特に修正の御意見は聞いておりませんが、地方選挙の期日等に関する法案については、参議院では修正案が可決になる情勢であるということを聞いておりまして、本日これが参議院の方で議題になりまして修正をされれば、本日中にこちらへ回付をされて来るごとと考えております。従つて、その回付案の問題をどうするか、本日中にこれを御決定願うように手続をするか、あるいはどういう取扱いをされるかということがありますので、それとにらみ合せて休憩をした方がいいか、散会をしてしまえば、結局次の本会議でこれを決定するという問題が起つて来ますが、その点を御考究願つておきたいと思うのであります。
 そこで、参議院の方から修正案としてこちらへ返つて来るであろうと思われる点はどうなつておるかといえば、こちらを通りました法案は、立て方が市町村並びに都道府県等の議員の選挙の日と、市町村並びに都道府県の長の選挙の日と、二つにわけてあるわけであります。議員の方は四月二十九日、長の方は五月二十日という建前であるのが、参議院の修正では、議員と長との選挙をわけずに、市町村の方の選挙と都道府県の方の選挙とを二つにわけた考え方でありまして、市町村の議員と長とを同時に選挙する。都道府県の議員と知事とを同時に別の日にやる、こういう考え方でありまして、市町村の方は議員並びに長の選挙を四月二十五日にやる、それから五日遅れて三十日に都道府県の議員と知事の選挙をやる、こういう修正が多数をもつて可決される情勢と聞いております。従いまして本院を通りましたものとは立て方の根本理論において違つておりますのと、日にちにおいて、議員の方は二十九日と二十五日とで、それほどの差異はございませんでしようが、長の選挙が、五月になるのと四月になるのとで、立法において違いますので、これらを本会議でいかに取扱うかということを御決定願つて進めていただきたいと考えます。
○山口(喜)委員 ただいまの選挙期日の問題ですが、もしこれを一月まで衆議院の決定を延ばすといたしますれば、地方選挙に出馬しようという人々に非常に不安な感じを与えるし、かつそれは国会の親切な行き方じやないと思います。ですから、でき得べくんばわれわれは力を盡して、もし本日をもつて自然休会になるならば、本日中にこれを決定しておきたい。しからざる場合においては、明日まで延ばしてでも、これを年内に決定しておいて上げるということが、国会としての親切な行き方であると思います。ただいま事務総長から申されたのは、参議院ではオーケーはとつてあるわけですね。本会議はまだ未決定ですね。
○大池事務総長 委員会が上つているわけです。それで、きよう中に本会議で議題にするわけです。
○山口(喜)委員 まだ各党の考え方等もあるでしようから、原則論として、明日から自然休会になるのであれば、きよう中にこれをきめる、こういうことにひとつ皆さんの御承認を願いたいと思います。
    〔「賛成」と呼ぶ者あり〕
○小澤委員長 それでは本会議の手続は、日程だけやりましたら休憩いたしまして、向うからまわつて来ればやる。あまり遅くなればまた相談の上にする。従つて議運の方でも休憩ということになります。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○小澤委員長 それでは本日の本会議は何時にしましようか。
    〔「二時半」と呼ぶ者あり〕
○小澤委員長 では二時半から本会議を開きます。
 これで休憩いたします。
    午後二時六分休憩
     ――――◇―――――
    午後七時二分開議
○小澤委員長 それでは休憩前に引続きまして本委員会を開くことにいたします。
 最初に、専門員の任命について事務総長からお諮りを申し上げます。
○大池事務総長 常任委員会の専門員といたしまして、お手元に履歴書を差上げてありますが、徳久君を水産委員長から推薦になりました。これは委員会の理事会等にも諮られましておきめ願つて、持つて来られた方であります。つきましては、昨日選考委員会を開きまして、各党の代表の方にお願いして、来られない方もございましたので、かわりの方に出ていただきまして御選考を願つたのであります。年齢の点等でいろいろ議論が出ましたが、委員会で理事等も承認して出て来たことでもあるし、またほかの専門の分野と違いまして、水産の方はとかく適任者を選考することが困難な御事情のあることをも承つて、選考委員会では承認を得たのであります。従つて当委員会の御承認をいただきたいというわけであります。当委員会が引続き開かれますれば、先例によりましてこの次にするというようなこともあり得るわけですが、昨日の模様では、本日で終るのではないかという情勢でありましたので、本日の運営委員会でおきめ願いたいということで、御了解を得てあるのであります。どうぞひとつ適当に御審議を願いたいと思います。
○田中(織)委員 この方は経歴はあるし、十分資格は備えられた方だと思いますが、昨日資格審査の委員会でもわが党から主張したように、実は年を召し過ぎているように感ずるのであります。年をとつておつても、元気にやつてもらえればよいわけなんですが、専門員に大いに働いていただくということから見れば、今後採用にあたつては、年齢の点について十分考慮する必要があろうと思います。この点今後の問題として、強い希望條件を含めて賛成したいと思います。
○梨木委員 私の方は、今これを見せられたばかりでありまして、前例によれば一旦持ち帰つて、党に相談してやるのが例になつておりますが、今見せられたばかりでありますから、態度を表明することができません。
○佐々木(秀)委員 社会党も御賛成になつて、年の点は今後とも考えなければならぬと思いますが、あすから休会に入るので、共産党の方に御相談ですが、大体皆さんが御賛成のようでしたら、一応きようおきめになつた方がいろいろの点でよくはないかと思うのですが……。
○梨木委員 私の方は、きよう初めてです。
○佐々木(秀)委員 御賛成願えなくとも、できればきようおきめ願つた方が都合がいいと思うのです。
○小澤委員長 さつきも話したように、あしたからも続いて会議があるのだと、明日決定するということもできるだろうと思いますけれども、社会党も、民主党も、自由党もみな賛成だから、今度だけ、あなたがそういう発言をしたままで、決定さしていただきたいと思いますが……。
○中村(寅)委員 私の方は、この徳久氏については異議はありませんけれども、大体最近の専門員の推薦を見ると、非常に年をとつた人が多いようであります。何も年をとつた人が悪いとは申しませんけれども、若さというものは大切なものだと思います。どうも最近の推薦が、年をとつていて、言葉が過ぎますけれども、行先がなくなつたような人を拾つておるような傾向が感じられないこともないようでありますので、将来はもつと若い、からだも十分動かせるような人を推薦していただくように希望を申し上げて、賛成いたします。
○石野久男君 この問題につきましては、私どもの方は選考委員会にも出ていませんし、初めての問題でありますので全然わかりません。従つて党に相談もしませんが、今中村委員から言われましたように、年齢の点についての問題は、われわれも同様に、今後の選考にあたつては十分注意していただきたいということをひとつ希望いたしまして、私どもの方としては一応これに賛成いたします。
○小澤委員長 それでは、ただいまのような、希望條件については、常任委任長あるいは事務総長に今後十分注意していただくことにいたしまして、本件を承認することに御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○小澤委員長 それでは本件は承認することにいたします。
    ―――――――――――――
○小澤委員長 次に、本日の本会議の問題について、事務総長から御説明を申し上げて皆さんの協議を願いたいと思います。
○大池事務総長 選挙期日の法案について、先ほど当委員会で御説明申し上げました通りの修正案が参議院から回付されて参つております。つきましては、その取扱いをどういたしますか、協議を願いたいと思います。
○田中(織)委員 この修正案の取扱いについては、きよう午前中の運営委員会においても山口喜一郎委員から特に御発言がありまして、地方選挙に臨まれる人たちのいろいろの都合も考えて、修正案を成立させるかいなやということについては、きよう中にとりきめを行おうじやないかという、非常にごもつともな御発言がありまして、われわれも賛成いたしておりますから、本日これを取扱うことにしたらいかがでしようか。
○佐々木(秀)委員 選挙の期日については、いろいろ重大な関連があると思うのです。そこでこれについては、民主党あるいはその他においても修正意見を出していただきましたし、また参議院の修正ということも、われわれ聞いておりますが、今日までお互いが非常に努力いたしましたけれども、一致した帰一を見出すことができなかつたということにおいては、非常に残念に思つておるのでして、私らも、一日も早くこれをきめてやりたいということにはかわりはないのであります。しかしやはり諸般の情勢を考えて、各党といたしましても、この選挙期日には重大な関心があると思うのです。わが党の提案そのものが通つたということでありますれば、一日も早くこれをきめて上げることが、次に立候補する人たちに対する親切であると思うのでありますが、たまたまいろいろな意見が出まして、お互いの意見が一致しなかつたというような今日の状態から考えまして、今度の通常国会も決して本日一日で終るものではないし、慎重審議してきめるということにおいて、できますならば、各党一致した意見できめたいとわれわれも考えております。きよう山口さんから御発言があつたのだろうと思いますが、それが各党の一致した結論に達しなかつたというような状態から考えまして、できるならば明年までゆつくりお考えを願つて、お互いの意見がまとまるような時期におきめ願うより方法がないと考えるのであります。
○椎熊委員 これは、事の意外なのに私は驚く。国会運営上にそういう信義を欠くようなことをしたら、運営委員会というものは円滑に行きません。それでは一通りこの問題に対する根本の問題から説明しましよう。政府があの改正法案を出して来た時分に、わが党は前国会において修正案をつくりました。その修正案は、四月二十九日に議員の選挙を行い、五月十三日に長の選挙を行う、そういうことです。それは自由党の諸君も賛成したのです。しかるに、それがいよいよ上程される前日になつて、申合せをひつくり返して反対した。反対して、政府原案を多数をもつて押し切つた。これも多数ですからやむを得ません。しかるに参議院へ回付されて後、参議院の態度は政府原案に満足せず、わが党参議院議員の努力によつて、市町村の長並びに議員は四月二十五日、都道府県の知事並びに議員は四月三十日、こういう案にオーケーが来て、それが多数をもつて参議院を通過した。この案は、衆議院における民主党の修正案以上に合理性を持つておるものだと思う。従つて、この案をのんでくれることに自由党の諸君が同意さえしてくれれば問題はない。自由党の中でも、議院運営委員会に常に出ておられる方々は、大体においてのむことにそう不同意でないことを私は今朝来個々に聞いております。それなのに、事ここに至つて各党の意見がまとまらないということを言う。それはみんな立場があるのですからまとまるわけはない。それを来年まで延ばすということは何事ですか。山口さんは、先刻この運営委員会の席上においても、これを延引するにおいては地方議員候補者等に非常な迷惑を及ぼすから、どちらにしても今日中にきめようじやないかということで、われわれに各般の交渉がありました。交渉の内容等については内密のことですから、この席上では暴露いたしませんけれども、本日きめるということだけは確約した問題なんです。それを、あなた方の党の都合によつて来年まで持ち越して、地方議員立候補者に対して混乱を来すようなことでも、党略上からはやつて行くということははなはだ不信の行為である。そういうことはなすべきことじやありません。どちらにきまつてもいいじやないか。われわれ少数だから敗れるかもしれません。敗れても、われわれは参議院の修正案をのむということに党議を決定しております。社会党もその通りだと思う。自由党がそれができなければ、反対せられればよい。そうしてまた別の内容の違つた案なら、本国会でも出せないことはないのですから、来年になつてから出したければ、それをやつたらいいでしよう。政府与党にして絶対多数たる自由党の諸君が、今朝来の信義を蹂躪して、そういうことをこの期に及んでするということは、今までせつかく円滑にあなた方と同調を保ち協力しつつ約束を守つて来たわれわれにとつてははなはだ意外である。そういうことは御撤回になつて、ただちにきよう中に処置をつけるべきだと思う。
○佐々木(秀)委員 ただいま椎熊委員からお話があつたごとく、民主党の修正案なるものは、四月二十九日に地方議員の選挙を行い、地方首長の選挙は五月十三日に行うということでした。それが、やはり参議院におきましては、四月二十五日ないし四月三十日というような修正案が出るごとく、この選挙期日をきめるということは、いろいろな意味合いからしてきめにくい問題だと思う。民主党それ自体においても、参議院と衆議院で意見がおのおのまとまらないがごとく……(「結論は一致した」と呼ぶ者あり)結論は一致したけれども、最初は首長の選挙は五月十三日ということであつた。そうすると、同じ党内においても、参議院と衆議院とでは違う。それが今月一致したといたしましても、わが党といたしましてはいろいろな意見を持つている人がいる。通常国会はきようだけではないのだから、きようただちにきめなくてはならぬということはない。
○椎熊委員 きようきめなくてはならぬという議論は、あなた方から言われて、もつともであるというのでわれわれ賛成したのです。
    〔「全会一致の了解事項だ」と呼ぶ者あり〕
○佐々木(秀)委員 了解したとしても、その後の情勢を無條件に、きようきめるということではないと思う。山口さんの御意見は、いわゆる政府提出の原案そのものがきまるならば、本日きめるというので……(「どつちにしてもきようきめるということだつた」と呼ぶ者あり)どつちにしてもきめるということは、やはり大多数を持つておるわれわれとしては、自由党にあなた方が同調されるものなりと考えておつた。
○椎熊委員 君らは、ぼくらの案に同調すると言つて来ている。
○佐々木(秀)委員 それは内輪の話は知らない。しかしながら、この公の席において野党の諸君の提出されたものに同調するというようなことを、自由党の代表が言つたとすれば不謹愼きわまる。
○田中(織)委員 同調するということは言わない。同調しなくても、反対なら反対すればよい。
○椎熊委員 それでは、私は言うまいと思つたけれども言います。山口委員並びに石田博英君は、参議院の修正案には同意しかねる、しかしながら原案よりこれはいいのだ、そういうことを認めつつ、なお参議院のそんな優先的権利を認めることは悪例になるから認めたくない、それで民主党の衆議院における修正案を、両院協議会の席上、決裂する寸前に自由党から出す、そういうことで参議院を納得さしてくれということで、あなた方の幹事長も正式にわが党を訪問して言つて来ております。これは私的会談でも何でもない。わが党を訪問しての話ですよ。あなたの言うように、自由党の案に同調するならきめるなんという、そんな話じやない。わが党の修正案に同調するということにまで折れておる。
○佐々木(秀)委員 衆議院の案にでしよう。それなら今申し上げた通り、それほどまでに各党代表が民主党の衆議院の修正案に同調するというお話合いがあつたのならば、われわれは何をか言わん。四月二十九日、五月十三日ということで、あなた方の御努力によつて参議院の民主党もこれに同調されたのなら……。
○椎熊委員 それ以上の案が参議院を通過した。
○佐々木(秀)委員 私の申し上げたのは、党と党との交渉は、四月二十九日ないし五月十三日の、この案です。
○椎熊委員 あなたの言うように、自由党の案に同調するなんて、そんなことは寸分も出ておりません。
○佐々木(秀)委員 事態がかわつておるから……。
○椎熊委員 かわつていない。
○小澤委員長 椎熊君、民主党の衆議院案よりも、参議院できめたことがよいというのでは、話が違うじやないですか。石田君の話は、あなた方の修正案で行つたのでしよう。
○椎熊委員 佐々木君の言うのは、自由党の案に同調したら、きようきめると言うから……。
○松井(政)委員 椎熊さんが今お話になつたように、自由党の方からは、やはり私の党の方へもいろいろ話がありました。しかしこれは、ここの運営委員会でそういう議論をすることはどうかと思いますので、省きますけれども、今ことさらに内容にわたつて盛んに議論をおやりになつているようですが、内容の問題じやなくて、参議院からの回付案をどうするかということが議論になるので、回付案の取扱いについては、きよう午前中の議院運営委員会で、すでに満場一致、きよう取扱うということに決定しているのです。従つて、いまさら内容の問題について議論をなさつて、時間をとるということは、議院運営を円滑に進めることにならないのではないかと思う。きよう午前中に、お互いに満場一致できようやろうじやないかという考え方できまつておるのですから、ただちに本会議を開いて、回付案の審議をしていただきたいと思う。
○佐々木(秀)委員 これは他の法案と違つて、根底から内容が違う違わぬじやない。日にちということが内容なんです。日にちの決定において各党の態度もきまるのです。要は選挙期日の問題なんです。選挙期日の内容ということがはつきり決定しない以上は、各党の態度もいろいろ意見が出て来ることは当然だと思う。他の法案と同様に考るべき性質のものじやないと思うのです。(「みんなはつきりしている」と呼ぶ者あり)はつきりしてるけれども、民主党それ自体においても、参議院と衆法院とでは考え方が違う。
○小澤委員長 とにかく佐々木君の言う意味は、自由党の方でも、一応党議としてきようどうするという決定もできないし、同時に人も大分いなくなつたから、何とかきようやらないようにということなのです。
○椎熊委員 否決なら否決でいいじやないですか。両院協議会を開くなら開いていいじやないか。いまさらあなた方に参議院の案をのんでくれなんて言いませんよ。あなた方は政府案を支持したのだし、あなた方から十名出るのでしよう。決裂してもしかたがない。案の処理をつけろということです。
○佐々木(秀)委員 議論するわけじやないが、ことほどさように、お互いにこの日にちの問題を重大視しているのです。
○椎熊委員 重大視しているのなら、あまり小細工し過ぎる。衆議院の修正案なら賛成するとか、参議院の修正案なら反対するとか……。
○田中(織)委員 社会党でも、民主党の修正案とはそれぞれ内容が違うのです。内容の違うものを、参議院でまとめて一致させる意味において、よりよき案が出たことは事実なんだ。
○佐々木(秀)委員 よりよき案が出たとしても、そのよりよき案の内容がわからない。われわれの方の党員としても、よりよき案かどうかということは、朝からまだきまつていないのです。
○椎熊委員 しかし、オーケーが来たのはゆうべですよ。
○田中(織)委員 参議院の委員会を通過している段階において、本会議も通るだろうという予想のもとに山口君が意見を出して、それはごもつともな御意見だということで委員長からも相談があつて、満場一致で、きようはそれを取上げようということで、わざわざ本会議もそのために休憩しておる。休憩して現在まで待つたんじやないですか。それを、今委員長がちよつと言葉を漏らしておりましたけれども、そういう与党の都合はわかります。そういう点では、率直にきようは与党の都合でぐあいが悪いのだというのなら別だけれども、それを内容の問題だとか何とか言うのはおかしい。
○小澤委員長 要するに佐々木君の言うのは、先ほどの段階では、何とかしてみんなと相談して、きよう中にどうでも結論を出そうという考えで進んで来たけれども、いろいろ各党とも交渉したがまとまらぬし、党内の最後的な決定もまだしておらぬから、延ばしてもらいたいというのでしよう。
○椎熊委員 それは、いくら延ばしてもだめだ。
○田中(織)委員 会期があすもあるか、あさつてもあるとかいうことじやない。
○佐々木(秀)委員 あなた方は、会期はきようが大みそかだと思いなさるかもしれないけれども、通常国会はずつとあるのです。
○田中(織)委員 これは召集日に提案されたものを、協定外の事項だけれども、あくる日の午前中に委員会を上げて先に参議院に送つて、参議院の方でも、年内に早く期日を確定してやつた方がよいということできめて、回付されて来たものであるから、参議院の意向に対する各党の態度をきめて、それをきよう取扱うという午前中の申合せであつた。
○赤松委員 召集日の劈頭あんなばかな提案して来たのに、われわれも了承しがたいところを了承し、妥協してやつて来ておるのではないですか。
○佐々木(秀)委員 きよう一日だけというならまだしも、まだ審議する期間があるでしよう。
○田中(織)委員 この委員会できめたことを、くつがえす理由がないじやないか。
○松井(政)委員 午前中の議院運営委員会で満場一致それを決定したために、今まで休憩をしておる。
○田中(織)委員 それが條件だ。
○小澤委員長 條件とか何とかいうのでなく、できるだけということですね。
○松井(政)委員 内容のりくつを言つて延ばそうというようなことはいかぬ。
○椎熊委員 きよう中にきめるという理由も、山口君から明言している。それは、地方が迷惑するし、あすからは休みになることだから、きようきめようじやないかと言つている。
○佐々木(秀)委員 しかし、それは無條件できめようということじやないでしよう。
○松井(政)委員 反対するか、賛成るかしかないのです。
○岡(延)委員 その点は、山口さんに来ていただいてもいいと思いますから、ちよつと休憩してください。
○小澤委員長 山口君に来てもらつて、何か言えばまとまるというものならば、来てもらつてもいいのですが……。
○佐々木(秀)委員 山口さんにしても、だれにしても、一日も早くきめてやりたいということはみな同じです。
○田中(織)委員 与党の国会対策委員長という責任のある立場の人が、特に発言を求めて言われた。それだからその趣旨にはわれわれは党派を越えて賛成して、ここまで休憩までしてやつて来て、これで延ばすという理由はないじやないか。
○岡(延)委員 間違いということもあるから、了承してください。
○佐々木(秀)委員 ぼくらの言うのは、たまたま各党の意見が……。
○松井(政)委員 内容について各党の意見が違う違わぬじやない。参議院の回付案をやるということで休憩しておる。
○赤松委員 きようやるということを言つてくれればよい。けさの決定を再確認すればいいのです。
○佐々木(秀)委員 日にちが一致しなかつたために、こうした結果になつたのです。
○椎熊委員 それじや、意見が対立しておるのなら、対立しておるままで出せばよいじやないか。
○佐々木(秀)委員 あなた方のいわゆる妥協しようという気持が、妥協にならなかつたのではないですか。
○椎熊委員 ちよつと休憩しましよう。
○小澤委員長 暫時休憩します。
    午後七時三十一分休憩
     ――――◇―――――
    午後八時二十二分開議
○小澤委員長 それでは休憩前に引続きまして本委員会を開会いたします。
○石田(博)委員 今回の修正案のことについては、いろいろいきさつもございましたことでありますが、もとより原則といたしましては、本委員会の運営は一事不再議の原則を保たなければならぬことは当然であります。ひとり委員会のみでなく、議事の運営はそれを原則として取扱わねばならぬことは当然でございますが、現在の諸般の情勢を御考慮願いまして、将来に悪例を残さないということを前提といたしまして、目下懸案となつておりまする地方選挙に関する参議院修正案の取扱いにつきましては、もう年末にも追つておりますことでありまするし、その他申し上げる必要もない諸般の事情も御勘案願つて、よろしく御延期せられんことを提議いたします。
○椎熊委員 先ほど自由党の幹事長並びに運営委員長は、丁重なお言葉でわが党の最高委員長に会われまして、諸般の事情についてお話合いがあつたようであります。承りますれば、自由党内部におきましてもこの重大問題については非常な御苦心があつたようであります。政党の信義として、私ども反対党でありまするけれども、察するに余りあるものもございますから、諸般の状況を、達観いたしまして、ただいまの石田君の御提案はやや遺憾でありすけれども、了承を与えます。
○田中(織)委員 ただいま自由党の幹事長その他幹部の方から、わが党の国会対策委員長等に、ごあいさつがあつたようであります。本日のこの案件の取扱いの問題につきましては、午前の運営委員会におきまして与党側の山口氏より、まことに事理に徹した御提言がなされましたので、われわれこれに全幅の賛意を表しまして、運営委員会の決定をもちまして本会議を休憩して、現在に至つたのであります。与党の方のいろいろの御都合もあつたことと思うのでありますが、一事不再議の原則は、ただいま石田君の提案がございましたように、われわれもあくまでこれを貫かなければならないと確信するのであります。従いまして、本日の午前中の運営委員会の決定を変更するというようなことは、今後いかなる事情があろうとも、先例として残さないようにしていただきたい。同時にこの案件の取扱いは、修正案を決定いたしました参議院としても、現在なお待期中のことと私は信ずるのであります。両院の円満なる連繋という点から見ましても、われわれ衆議院としても十分考えなければならぬ点だろうと思いますので、今後こういう点について協力して、ルールを確実に守るということを強く希望いたしまして、石田君の提案に遺憾ながら賛成をいたします。
○梨木委員 今民主党並びに社会党の話を聞いておりますと、自由党の国会対策委員長の方から何らかのあいさつがあつたそうでありますが、わが党には別にあいさつもありません。わが党といたしましては、問題が地方自治に重要な関係のある議案でありますから、本日の午前中の申合せに従つて、本日これを上程して解決せられんことを希望するわけでありまして、ただいまの動議には反対いたします。
○中村(寅)委員 わが党といたしまては、石田委員の申出をそのまま了解したいと思いますが、ただ一点、地方の選挙に関係のある人たちは、期日の決定をきわめて重大視しておると思いますので、可能なる範囲において早く円満に決定していただくように要望申し上げまして、石田君の動議を了承したいと思います。
○小澤委員長 それでは大体石田君の提案に対して御賛成でありますので、共産党は反対のようでありますが、あえて採決などしないで、石田君の提案通り決定することにいたします。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○小澤委員長 それから、本日の本会議の跡始末の問題ですが、いかがいたしましようか。
○椎熊委員 このまま延ばしたらいいでしよう。
○小澤委員長 それでは本会議は開かずに、このままということにいたします。
    午後八時二十八分散会