第012回国会 議院運営委員会 第20号
昭和二十六年十一月二十七日(火曜日)
    午後一時二十九分開議
 出席委員
   委員長 小澤佐重喜君
   理事 寺本  齋君 理事 福永 健司君
      石田 博英君    岡西 明貞舞
      押谷 富三君    川本 末治君
      菅家 喜六君    倉石 忠雄君
      島田 末信君    田中  元君
      田渕 光一君    小林 運美君
      椎熊 三郎君    土井 直作君
      松井 政吉君    林  百郎君
      田中織之進君    中村 寅太君
 委員外の出席者
        議     長 林  讓治君
        副  議  長 岩本 信行君
        事 務 総 長 大池  眞君
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本日の会議に付した事件
 回付案の取扱いに関する件
 決議案の、取扱いに関する件
 本日の本会議の議事に関する件
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○小澤委員長 ただいまから本委員会を開きます。
 最初に議長から御発言があります。
○林議長 私から皆さんにぜひ御承認得たいと出心いますのは、アメリカの上院議長、バークレー副大統領が国会を訪問せられる件につきまして、きのう副議長から本委員会にも諮つたわけでありますが、この問題は、バークレー氏が来られてから以来、最初佐藤参議院議長とシーボルト氏あたりとも話があつたようで、きのう実は私に佐藤議長から御相談がありましたことは、バークレー副大統領が明二十八日午後二時半ごろから三時の間に国会に訪問して来られるので、参議院の議長サロンで参衆両院議長の主催でお茶の会を催して、各派の代表の方の御参加を願つて歓迎と感謝の意思を表したい、場所が狭いのできゆうくつだが、衆議院の方の側としては二十五名、参議院の側としては二十名程度の代表者を出すように、まげて御承認をお願いしたいというお話が実はあつたのであります。事が明日に迫つたものでありますから、参議院では、昨日右の計画を議院運営委員会で諮つて、満場一致で賛成せられたとのお話であつた。種々こちらの方でも考えたわけでありますが、今回のバークレー氏の国会の訪問に対する処置は、以上の計画通りできておるわけでございますから、私からもぜひ皆さんに御了承をお願いしたいと思います。なお参議院では、同氏がもし本会議の参観をせられる時分には貴賓席に御案内申し上げて、議長から議場に御紹介をして、あわせて謝意を表するとい、建前になつております。岩本さんから申し上げましたのは、こちらとしては渉外課長の島君からガバーメント・セクシヨンの方に御相談申し上げたのでありますが、向うでは今度は関係しておらないというので、その間に、これはシーボルト氏と佐藤参議院議長との間に話を進められたわけで、今度は佐藤さんのおつしやられた通りにするよう御承認をお願いしたい、こういうわけでございます。
○椎熊委員 たいへんけつこうなお催しですが、なお私は、こういうことはできないものかと思います。具体的に相談するときはまた申し上げようと思つておつたのですが、さきに私どもが国会を代表してアメリカに行つた際も、次の倉石君が団長になつて行つた際も、上院では歓迎決議文を議決してくれて、しかも団長には議長席から発言を許した。外国人としては珍しいことだそうです。倉石君もその通りだつたと思いますが、山崎さんも堂々と上院の議長席から演説をした。こういう異例な歓待を受けたのに対して、ただ單に議長サロンでそまつなお茶を差上げるということでおわかれをすることは、どうもわれわれ心もとない点がありますので、われわれは感謝決議でも、歓迎決議でも、こういうことをやつて――明日は特に来られた時間に議題がないとしても、何かそういう決議でもするとすれば本会議は開けますから、そういうことでもして、りつぱに札を盡した方が、ことにこの際、條約に対するアメリカの批准を前にしておる現状では適宜な処理と思いますが、そういうことはどうでしようか。
○林議長 実は新しい構想等もあるわけですが、向うに時間があるかないかということもございます。私どもが聞いておりますのは、総理と十二時四十五分から午餐ということで、それを済ませてからこちらにということになると思います。
○岩本副議長 それが終つてから最高裁に行かれるでしよう。
○小澤委員長 どうですか、一応これを承認してもらつて、椎熊君の気持を体してなお議長に交渉してもらつて、可能であればいいが、可能でなかつたら議長の言われたようにということで……。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○小澤委員長 なお二十五名のわけ方は……。
○椎熊委員 いつもの割当だと、かんじんの人が行けないようなことがございますから、この点多少お考えを願いたいと思います。
○小澤委員長 各派で讓り合つてということで、どうですか。
○倉石委員 これは御相談があれば、こちらでもまた考えますから……。
○大池事務総長 一応割当の数字を申し上げておきますと、自由党が十六名であります。民主党が四名、社会党二名、共産党、社会党の二十三控室、農協、おのおの一名、こういう割当の数字になります。
○福永(健)委員 共産党は出るのですか。
○林(百)委員 まだよくわからぬのですが……。
○小澤委員長 それでは一応そういうことにいたしまして、各派のいろいろな事情があつて、もう少しほしいというようなときは、党派同士で御懇談願うことにいたしております。
○福永(健)委員 時間は何時ですか。
○大池事務総長 二時半に集まつていただくことになつております。
○林(百)委員 あした決議文を上程して決議するのですか。
○椎熊委員 そういうことをやつてもらいたいという、私の希望です。
○岩本副議長 感謝の決議をするというなら、両院やらなければならぬでしよう。自由党の方では椎熊君提案の趣旨には賛成ですね。
○林(百)委員 私の方は党に帰つて相談します。
○倉石委員 衆議院側では、上院議長がおいでにならなくてもいいと思うのです。参議院はなるべく来られたときやる。こちらはおいでにたらなくてもけつこうだと思います。
○小澤委員長 そういう点は、正副議長に御一任願うということでいかがですか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
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○小澤委員長 次に繭糸価格安定法案の参議院回付案について御協議を願います。内容について事務総長から御報告を願います。
○大池事務総長 繭糸価格安定法案が当院から向うに参りました。それに対して三、四箇所修正を受けて返つて来たのであります。修正のおもな点を簡軍に申し上げますと、第三條の第一項の修正でありますが、これは標準生糸の最高と最低の価格を決定する場合に、今までのこちらの方で決定した原案の方では、生糸の価格と繭の生産費とその他のものをすべて同列的にあげておつたのですが、それではいけないということで、向うの方では、繭の生産費の額に生糸の製造及び販売に要する費用を加えて出た額を基準といたしまして、それに主要な繊維の価格、物価その他の経済事情を参酌してきめるということに、第三條で改めて参つたのであります。
 第二の修正点といたし額しては、第九條の修正でございます。これは輸出確保のための條件付売渡しにつきまして、原案では生糸のみであつたのを、これに生糸の加工品を加えて参つた点が、修正要点でございます。
 次は第十條に新しく條文を入れまして新設いたしたわけでありますが、それは、不当な利益を目的とする買占めその他の行為による生糸の価格の異常な値上りを防止するために、政令で一定の価格を越える契約または対価の支払い、または受領というものを禁止することを規定して参つたのであります。それが第十條の新しいものであります。
 次は第十五條第二項の修正であります。これは繭糸価格安定審議会委員の構成につきまして、関係行政庁の職員というものを削りまして、養蚕業者、製糸業者というものを加えて参つております。
 その次には、第十七條を新設いたしたものでありまして、これは第十條の一項の、一定の価格を越える契約という、この政令に違反した場合の罰則を設けておるのであります。その他の点は、全部條文整理のためのものであります。
 以上申し上げた点が修正のおもな箇所でございます。
○倉石委員 自由党では、この修正案を了承することにいたしたいと思います。
○小林(運)委員 この問題は先般本院におきまして、わが党は大体参議院で今回修正したような希望的條件を付しまして、こういうことをぜひやれということを言つておるのでありまして、大体われわれの線に合致いたしますので、わが党といたしましては参議院回付案に賛成いたしたいと思います。
○松井(政)委員 私の方も参議院の修正案に同調いたします。
○林(百)委員 私の方はまだはつきりしておりませんから……。
○小澤委員長 それでは場内で伺うことにいたします。
○田中(織)委員 私の方も参議院修正に同意いたします。
○小澤委員長 それでは共産党だけは本会議場で御報告を願うことにいたしまして、その他は全部承認するということでございますから、これを承認することにいたします。
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○小澤委員長 次に社会党第二十三控室の田中君から、昨日一応決定しました緊急質問の問題を、きようそのまま認めてくれないかという御意見がありましたので、これについて皆さんの御意見を伺います。
○田中(織)委員 これは簡單ですし、厚生大臣だけでいいわけですから……。
○福永(健)委員 きのうの問題についてそういう御懇望だから、われわれの方でも考えていいと思いますが、ああいうふうにきまつた日にいないで、いなかつたからあくる日ということで、いつもそういうことで行くことが前例になると困ると思うのです。
○田中(織)委員 本人が厚生委員会の調査で、ちよつと院外に出ていた間に急にきまつたものでございますから……。その点はよく本人にも注意いたします。
○小澤委員長 それではこういう問題は前例としないことにして、特に今回の問題は認めることにいたします。時間は十分以内。
○大池事務総長 もう一つ、きようの委員会で上ります法案がございますので、それを緊急上相をお願いいたしたいと思うものがございます。それは大蔵委員会の財政法、会計法等の財政関係法律の一部改正、この法律案が全会一致で上つておりますので、緊急上程をお願いいたしたいわけでございます。
○小澤委員長 この緊急上程に御異議ございませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○小澤委員長 それでは緊急上程することにいたします。
○林(百)委員 私の方から出ておる決議案はどうですか。これは本日ぜひ上程していただきたいと思います。
○小澤委員長 きのう林君から、ぜひ委員会にまわすようにやつてくれというお話でしたが、この点はどうですか。
○林(百)委員 いや、ぜひ委員会にまわしてくれというのじやない。そうしたらどうですかということで、救助の方法を申し上げたわけです。
○小澤委員長 それでは林君の希望通り、委員会にまわすことに御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○小澤委員長 それから田中君の方の、今の厚生大臣に対する問題ですが、御承知の通り定員法の問題で参議院でやつておりますから、できるだけ大臣が出るように努力しますが、万一時間の調整ができないときには、政務次官でも御了承をお願いしたいと思います。
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○小澤委員長 それでは本日の議事の順序について、事務総長から伺います。
○大池事務総長 本日の議事の順序を申し上げますと、図書館運営委員長の報告、これが日程第一にありますが、これは委員長の申出もありますので、明日まで延期をお願いいたすことにいたしまして、ただいま御決定願いました繭糸価格安定法案の参議院回付案に対する同意、不同意、この点を一番最初にお願いいたしたいと思います。共産党の御態度によつて起立採決かどうかということになります。次に大蔵委員会の財政法、会計法等の財政関係法律の一部正改の緊急上程をお願いいたしまして、それから緊急質問をやるということになるわけでございます。
○小澤委員長 今の事務総長の御報告通りで御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○小澤委員長 それでは本会議の開会時間は二時十五分ということにいたしております。
 本日はこれで散会いたします。
    午後一時四十九分散会