第013回国会 運輸委員会 第17号
昭和二十七年四月十四日(月曜日)
    午後一時四十三分開議
 出席委員
   委員長 岡村利右衞門君
   理事 滿尾 君亮君 理事 山崎 岩男君
   理事 原   彪君
      稻田 直道君    大澤嘉平治君
      岡田 五郎君    尾崎 末吉君
      關谷 勝利君    玉置 信一君
      山口シヅエ君    江崎 一治君
      木村 俊夫君
 出席国務大臣
        運 輸 大 臣 村上 義一君
 出席政府委員
        運輸事務官
        (鉄道監督局国
        有鉄道部長)  細田 吉藏君
        運輸事務官
        (自動車局長) 中村  豐君
        運輸事務官
        (自動車局整備
        部長)     中村 俊夫君
 委員外の出席者
        專  門  員 岩村  勝君
        專  門  員 堤  正威君
    ―――――――――――――
三月二十九日
 委員尾崎末吉君辞任につき、その補欠として武
 藤嘉一君が議長の指名で委員に選任された。
同月三十一日
 委員武藤嘉一君辞任につき、その補欠として尾
 崎末吉君が議長の指名で委員に選任された。
四月三日
 委員稻田直道君及び玉置信一君辞任につき、そ
 の補欠として星島二郎君及び小玉治行君が議長
 の指名で委員に選任された。
同月十日
 委員小玉治行君及び星島二郎君辞任につき、そ
 の補欠として玉置信一君及び稻田直道君が議長
 の指名で委員に選任された。
同月十四日
 委員柄澤登志子君辞任につき、その補欠として
 江崎一治君が議長の指名で委員に選任された。
    ―――――――――――――
四月一日
 気象業務法案(内閣提出第一四六号)(予)
同月九日
 海上警備隊の職員の給與等に関する法律案(内
 閣提出第一六〇号)
同月十二日
 国際観光ホテル整備法の一部を改正する法律案
 (内閣提出第一六六号)
同月二日
 国鉄工事の入札制度改正に関する請願(黒澤富
 次郎君紹介)(第一八五〇号)
 別所村地内に駅設置の請願(岡田五郎君紹介)
 (第一八七九号)
 観光局設置に関する請願外三件(岡村利右衞門
 君紹介)(第一八八七号)
 同外一件(岡村利右衞門君紹介)(第一八九
 九号)
 北濃、半原間鉄道敷設の請願(岡村利右衞門君
 紹介)(第一九一一号)
 野岩羽鉄道路線中日中、西米沢間変更敷設に関
 する請願(牧野寛索君紹介)(第一九一二号)
 姫路、幡生間電化促進の請願(船越弘君紹介)
 (第一九一三号)
 八丈島に避難港築設の請願(菊池義郎君紹介)
 (第一九一六号)
 郡山市に鉄道管理局設置の請願(今泉貞雄君紹
 介)(第一九三八号)
同月四日
 木船事業の育成振興に関する請願(上林山榮吉
 君紹介)(第一九五八号)
 浜原、備後十日市間鉄道敷設の請願(大橋武夫
 君紹介)(第一九五九号)
 豊永駅、久生野間に国営自動車運輸開始等の請
 願(長野長廣君紹介)(第一九六〇号)
 観光局設置に関する請願(西村直己君紹介)(
 第二〇〇七号)
 出羽加島に燈台設置の請願(眞鍋勝君紹介)(
 第二〇一二号)
 名古屋、瑞浪間に内燃車運転の請願(早稻田柳
 右エ門君紹介)(第二〇一三号)
 出雲今市、備後十日市間鉄道敷設の請願(大橋
 武夫君紹介)(第二〇一四号)
 東京中央卸売市場荏原、淀橋及び豊島三分場に
 鉄道貨物専用引込線敷設の請願(岡田五郎君外
 二名紹介)(第二〇三八号)
 小型貨物自動車運送営業免許の簡易化に関する
 請願(山口好一君紹介)(第二〇五一号)
同月十日
 香深港修築工事促進に関する請願(玉置信一君
 紹介)(第二〇六七号)
 元地部落に燈台設置の請願(玉置信一君紹介)
 (第二〇六八号)
 山陰線に急行列車運転等の請願(田代文久君紹
 介)(第二〇六九号)
 小型貨物自動車運送営業免許の簡易化に関する
 請願(鈴木正文君紹介)(第二〇八五号)
 四国循環鉄道幡多海岸線敷設の請願(長野長廣
 君外二名紹介)(第二〇八六号)
 掛川、御前崎間鉄道敷設の請願(神田博君外一
 名紹介)(第二一〇八号)
 市の川部落に駅設置の請願外一件(松野頼三君
 紹介)(第二一〇九号)
 日本海沿岸の浮流機雷対策強化に関する請願(
 橘直治君紹介)(第二一三六号)
 菓子に対する鉄道貨物運賃基準改正に関する請
 願(淺香忠雄君紹介)(第二一三七号)
 同(永井要造君紹介)(第二一三八号)
 遠江横山より浦川を経て佐久間に至る間に国営
 自動車運輸開始の請願(神田博君紹介)(第二
 一四〇号)
の審査を本委員会に付託された。
三月二十九日
 観光局設置に関する陳情書(岡山県小田郡真鍋
 島村観光協会長山本代吉)(第一〇八七号)
 日本海海運局設置に関する陳情書(新潟市議会
 議長小島喜藏)(第一〇八八号)
 新潟海運局廃止反対に関する陳情書(新潟県民
 主労働組合協議会議長杉山善太郎)(第一〇八
 九号)
 乗鞍岳気象観測所移築に関する陳情書(高山市
 長日下部礼一)(第一〇九〇号)
 牟岐線延長の急速実現に関する陳情書(徳島県
 町村議会議長会会長川真田徳三郎)(第一〇九
 一号)
四月二日
 観光局設置に関する陳情書(新潟県小千谷観光
 協会会長山本友三郎)(第一一五七号)
 同(山口県秋吉観光協会会長藤村正雄)(第一
 一五八号)
 板柳駅にこ線橋架設に関する陳情書(青森県北
 津軽郡板柳町長齊藤正次外一名)(第一一五九
 号)
同月十日
 入舸村ニマンボ海岸に燈台設置に関する陳情書
 (北海道積丹郡入舸村長山路泰治郎外一名)(
 第一二一三号)
 観光局設置に関する陳情書(社団法人青森県観
 光協会会長津島文治)(第一二一四号)
 同外一件(栃木県塩谷郡栗山村観光協会会長山
 口梅吉)(第一二一五号)
 同(山梨県北巨摩郡韮崎町北亘摩観光協会会長
 淺川彦六)(第一二一六号)
同月十二日
 観光局設置に関する陳情書(茨城県観光協会長
 蛯澤高一郎)(第一二六三号)
 同外二件(埼玉県観光連盟会長大沢雄一外三
 名)(第一二六四号)
 同(神奈川県観光協会会長内山岩太郎)(第一
 二六五号)
 同(山梨県西八代郡山保村四尾連湖観光協会会
 長小林弘嗣)(第一二六六号)
 同(社団法人全日本観光連盟近畿山陰支部長富
 森吉次郎)(第一二六七号)
 同外一件(兵庫県観光連盟会長瀧川清一外一
 名)(第一二六八号)
 同外一件(和歌山県観光連盟全長小野真次外二
 名)(第一二六九号)
 同(奈良県観光連盟会長奧田良三)(第一二七
 〇号)
 同(三重県観光連盟会長青木理外一名)(第一
 二七一号)
 同外一件(岡山県観光協会会長星島義兵衞外一
 名)(第一二七二号)
 同外四件(広島市観光協会会長藤田定市外四
 名)(第一二七三号)
 同外一件(鳥取市観光協会長平尾富治外一名)
 (第一二七四号)
 同(福岡県観光協会会長内本浩亮)(第一二七
 五号)
 海上保安並びに警備施設の充実に関する陳情書
 (福井県議会議長杉山孝二)(第一二七六号)
 土讃線豊永駅、久生野間及び豊永駅、刈屋間国
 有バス運行に関する陳情書(高知県長岡郡東豊
 永村長高木定盛外五名)(第一二七七号)
を本委員会に送付された。
    ―――――――――――――
本日の会議に付した事件
 小委員及び小委員長補欠選任
 道路運送両法の一部を改正する法律案(内閣提
 出第一一八号)
 海上警備隊の職員の給與等に関する法律案(内
 閣提出第一六〇号)
 気象業務法案(内閣提出第一四六号)(予)
  請願
 一 尻内、八木間にガソリンカー運転の請願(
   鈴木善幸君紹介)(第一八二号)
 二 大阪、篠山口間にデイゼルカー運転の請願
   (佐々木盛雄君紹介)(第一八三号)
 三 青森、野辺地間にガソリンカー運転の請願
   (山崎岩男君紹介)(第三一九号)
 四 中山線にガソリンカー運転の請願(淵上房
   太郎君紹介)(第三六三号)
 五 岐阜、下呂間にデイゼルカー運転の請願(
   岡村利右衞門君紹介)(第六九七号)
 六 真岡線にガソリンカー復活の請願(佐藤親
   弘君外一名紹介)(第一五七四号)
 七 大宮、仙台間電化促進の請願(尾関義一君
   外三名紹介)(第一〇三号)
 八 大宮、白河間電化促進の請願(尾関義一君
   外二名紹介)(第一八〇号)
 九 姫路、幡生間電化促進の請願(山久雄君
   紹介)(第二一九号)
一〇 長崎、諌早間電化促進の請願(田口長治郎
   君紹介)(第三一二号)
一一 姫路、幡生間電化促進の請願(坂本實君紹
   介)(第四六九号)
一二 高崎、直江津間電化促進の請願(林百郎君
   紹介)(第五三八号)
一三 高崎、直江津間電化促進の請願(井出一太
   郎君紹介)(第五八〇号)
一四 同(小林運美君紹介)(第五八一号)
一五 姫路、幡生間電化促進の請願(逢澤寛君紹
   介)(第六五六号)
一六 高山線電化促進等の請願(土倉宗明君紹
   介)(第七〇二号)
一七 浜松、米原間電化促進の請願(江崎真澄君紹介)(第一二一三号)
一八 明石、姫路間電化促進等の請願(岡田五郎
   君紹介)(第一二七二号)
一九 姫路、幅生間電化促進の請願(船越弘君紹
   介)(第一九一三号)
二〇 国鉄長崎線の複線施設に関する請願(田口
   長治郎君紹介)(第三一六号)
二一 沼宮内、一戸間路線こう配改良工事施行の
   請願(山本猛夫君紹介)(第四六八号)
二二 青森港中央ふ頭臨港鉄道整備に関する請願
   (山崎岩男君紹介)(第一一二〇号)
二三 横堀、鳴子間鉄道敷設の請願(飯塚定輔君
   紹介)(第一五三六号)
二四 米沢、熱塩間及び荒海、今市間鉄道敷設促
   進の請願(牧野寛索君外二名紹介)(第一
   五七五号)
二五 戸井線敷設促進の請願(川村善八郎君紹
   介)(第一六三八号)
二六 日南線全通促進の請願(瀬戸山三男君外五
   名紹介)(第一七三〇号)
二七 岡崎、多治見間鉄道敷設の請願(千賀康治
   君外九名紹介)(第一七三一号)
二八 飯山、新井間鉄道敷設の請願(田中彰治君
   紹介)(第一七五四号)
二九 天塩沿岸鉄道敷設促進の請願(玉置信一君
   紹介)(第一八二四号)
三〇 石城、高山間鉄道敷設の請願(高橋英吉君
   紹介)(第一八二五号)
三一 北濃、半原間鉄道敷設の請願(岡村利右衞
   門君紹介)(第一九一一号)
三二 野岩羽鉄道路線中日中、西米沢間変更敷設
   に関する請願(牧野寛索君紹介)(第一九
   一二号)
三三 四国循環鉄道幡多海岸線敷設の請願(長野
   長廣君外二名紹介)(第二〇八六号)
    ―――――――――――――
○岡村委員長 これより会議を開きます。
 海上警備隊の職員の給與等に関する法律案及び気象業務法案を一括議題とし、まず政府より提案理由の説明を求めます。村上運輸大臣。
    ―――――――――――――
○村上国務大臣 ただいま議題となりました海上警備隊の職員の給與等に関する法律案につきまして、その提案理由並びにその要旨を御説明申し上げます。
 さきに御審議いただききました海上保安庁法の一部を改正する法律によりまして、新たに海上保安庁に設けられました海上警備隊には、海ト警備官及びその他の職員が置かれ、これらの職員は、国家公務員法第二条の特別職の職員とされたのであります。従いましてこれらの職員に対、する給與につきましては、新たにその支給基準を定める必要があるのであります。よつて海上警備隊の職員の給餌に関しましては、その勤務の実態に相応する上うしかも一般職またはその他の国家公務員の給與水準との均衡を考慮し、さらに給與事務の簡素化をはかることを基本原則といたしまして、この法律案を立案いたしました次第であります。
 次に本法律案の要旨を御説明いたします。第一に海上警備官の給與についてでありますが、陸上勤務者との人事交流を容易にするとともに、給與事務を簡素化するため、給與すなわち俸給、扶養手当、乗船手当、航海手当等は日額制とし、俸給につきましては一般職の警察官の給與ベースを基準といたしまして、海陸一本建として定めることといたしてあります。また扶養手当につきましては、一般職の国家公務員とおよそ同じ程度になるように定め、船舶に乗り組む者の給與につきましては、右のほか海上勤務の特殊性を考慮いたしまして乗船手当及び航海手当を設け、この二つの手当を合せまして、俸給のおよそ四五%程度の額を支給することにいたしてあります。なお海上警備官につきましては、一般職の国家公務員に支給されております勤務地手当は設けてありませんが、これに相当する額のものは、平均して俸給に加味いたした次第であります。
 第二に海上警備官には、一定の範囲におきまして、食事を支給するものとし、また職務に必要な被服を支給または貸與することといたしてあります。
 第三に海上警備官が私傷病により病養の必要がある場合には国家公務員共済組合法に定める例により療養費の負担をすることにいたしてあります。
 第四に恩給法の規定の適用につきましては、三等海上警備士以上の海上警備官は、文官と同様に、その他の海上警備官は警察監獄職員と同様に取扱うことといたしてあります。
 第五といたしまして、海上警備官には以上申し上げましたほかに、休戰中の職員の給與並びに寒冷地手当及び石炭手当等につきましては、一般職の国家公務員の例により支給することといたしてあります。
 第六に海上警備官以外の職員の給與でありますが、これら職員の等級は一級から十四級までとすることにいたし、その給與はすべて一般職の国家公務員の例に準じて支給するよう定めることといたしてあります。
 第七に海上警備隊の職員の勤務時間及び休暇につきましては、職員の健康保持及び福祉の増進を考慮して政令で定めることといたしてあります。
 以上がこの法律案を提出いたしました理由並びにその内容の概略であります。何とぞ御審議の上すみやかに御可決あらんことを御願い申し上げます。
 続いて気象業務法案を提案する理由につきましてお聞き取り願いたいと存じます。
 御承知のようにわが国は、台風、地震、津浪、冷害、早魃等の自然現象による災害が多いために、産業、交通等に重大な影響を受けることが多いのでありまして、これらの原因となる自然現象を正確に予想して発表することによりまして、災害の防止及び軽減をはかり、あるいは進んで気象の調査を行つて電源の開発に資するなど、産業の興隆に寄與することが必要であります。これがためには、観測施設及び予報業務を拡充強化して、気象業務を円滑に運営できるようにすることももちろん必要でありますが。これとともに気象業務の基本制度を確立して、国の気象業務に対する責任を法律上明確にしておく必要があると考えるのであります。一方気象業務は、国際間の密接な協力が必要でありまして、このために世界気象機関が、世界気象機関条約によつて設立されておりますが、わが国も講和条約署名の際に、講和条約発効後六ヶ月以内に加入することを宣言しておりますため、加入後のためにも気象業務に関する基本制度を確立しておく必要があるのであります。以上のような理由に基きまして、この法案には大体次のようなことが規定されてあるのであります。
 第一に観測関係といたしましては、まず中央気象台以外の機関の行つている観測については、観測方法の統一と観測水準を高める必要から、一定の技術的基準に従つて観測するとともに、観測網の確立のため必要があると認める者から報告を受けるように規定し、また観測網の補助的役割として、船舶、航空機からも観測結果の報告を受けるようにいたしました。
 第二に予報関係といたしましては、一般予報や警報のほか、船舶、航空機に対しましては、特殊な予報、警報を行うなどの中央気象台の義務づけを規定するとともに、予報業務については公安保持の観点から許可制とし、警報の発表につきましては、中央気象台以外は、原則として禁止することといたしました。
 以上がこの法案のおもな点でありますが、気象に上る災害の予防をはかり、気象を利用して産業の興隆をはかるなど、公共の福祉を増進するためにはぜひともこの法案が必要でありますから、何とぞ十分御審議くださるようお願い申し上げる次第であります。
○岡村委員長 この両案に対する質疑は次会に行いたいと存じます。原君。
○原(彪)委員 私はただいまの法律案が上程される前に、政府から過日の航空事故について誠意ある御説明があるものと思つておつたのでありますが、委員長のお話によりますと、政府の都合により延期するというお話でありましたから、それはどういう理由であるかちよつと承りたいと思います。
○村上国務大臣 去る九日に惹起されました航空事故につきましては、きわめて痛恨きわまりないでき、ことであるのであります。乗客三十三名、乗員四名、すべて惨死せられたという次第であるのであります。これにつきましては一日も早く本会議に御報告申し上げたいと実は考えておつたのであります。衆議院は去る土曜日には本会議が開かれませんでしたが、承りますと明日本会議が開かれるそうでありますので、まずその席で報告をお聞き取り願つて、その上で種々御質問にお答えしたい、こうい、う考えで実は委員長にお願い申したような次第であります。
○原(彪)委員 大臣の本会議を通じて国民に陳謝するというお気持は十分にわかるのでありますが、航空関係は当委員会の所管事項になつておりますので、当委員会としても、こういう事故があつた際に本会議を通じて国民に知らされるということは、一つの儀礼的の問題であると思うのであります。われわれもこの委員会において、かねてより航空活動についてはその安全性のことについてずいぷんくどくどしく御質問も申し上げ、航空長官は航空安全についてはレーダーその他の設備によつて、十分万全を期するということを当委員会で御答弁もあつたにかかわらず、このような重大な事故が起きたということについては、どこにその原因があるかということは、政府としても新聞紙上によりますと調査委員会をおつくりになつて、十分御検討されるようでありますけれども、当委員会としても今後の航空の安全性につきまして、最も重大な関心を寄せなければならぬ問題でありますので、早急にいろいろなデータをこの委員会にお出し賜わりまして、今後の航空の安全を期せられんことを切願するものであります。事故があつてからもう数日を経過いたしておりますので、わかつた範囲でけつこうでありますからデータをお出し願いたいと存じます。
    ―――――――――――――
○岡村委員長 次に道路運送車両法の一部改正する法律案を議題とし、これより質疑に移ります。質疑の通告がありますのでこれを許します。滿尾君亮君。
○滿尾委員 今回の道路運送車両法の一部を改正する法律案の御要旨を伺つてみますと、大体において事務の簡素化をねらつて、合理化して行くという建前の部分的な修正でございますから、その根本のねらいにおきまして私どもあまり重大なる異議はないのでございますが、若干具体的なことをお尋ね申し上げてみたいのであります。
 これによつて第一今回手数料をおとりになることに相なつておる。ところがこの手数料の案を拝見してみますと、手数料それ自体としては今日の物価水準から見まして、あまり不穏当だと思わないのでございますけれども、たとえばその第五号におきまして謄本もしくは抄本の交付または閲覧、この謄本をもらつたり抄本をもらつたりするのに、金額が同じというのも少しおかしい。さらに何ももらわぬで、見るだけの金も同じ、だというのは、ちよつと世の中の常識に合わぬように思います。戸籍謄本をとつても戸籍抄本をとつても手数料が同じだということは、世の中の常識に合わぬように私は思うのでありますが、どういう関係でこういうように同額におきめになつたかということをお尋ねいたしたい。
 それから、かようにして得られましたところの収入というものの予算を大体拝見しておるのでありまするが、これはもちろん国の予算でございまするから、この収入をもつてただちに自動・車事務に形式的に還元することは困難だと思いまするけれども一体さような形式的な手続を貫いて財務当局とどういうように御相談になつておるのか。私の伺いたいのは、これによつてあげられた収入ということを念頭に置いて、たとえば車体検査場の整備というようなことについてどういうような御計画を立てておられるか、お伺いいたしたい。
○中村(豐)政府委員 手数料をつくつた標準でございますが、これは今回の改正ではございませんで、昨年国会を通していただいた道路運送車両法の現行法の問題と思いますが、このときにこの額をきめるにつきましては、いろいろと他の例や、大蔵省方面の意向も伺つてしたのでございまして、大体他の手数料、その他の費用と同じような割合になつております。それで、そのうち特に謄本と抄本の閲覧料を同じにしてあるのはおかしいじやないかというお話、でもつともと思いますが、これまた他の法令においても同じような建前をとつておるのでございまして、すべて証拠書類としてはできるだけ抄本で済ましていただくということにしており、どうしても詳しく知らなければいけない場合だけ、例外的に謄本を必要とするということでございますので、特に謄本と抄本については区別をしないで、原則として抄本でできるだけ済まして行きたい、このような点から同額ときめたような次第でございます。
 次の今回の手数料による収入見込みでございますが、これについても、大蔵省と予算の際にいろいろと打合せをしまして、とうてい全額をまかなうことはできませんが、できるだけ必要な経費を所有者に負担願いたいという要望が、財務当局からあつたわけであります。しかしながらわれわれとしては、従来無料であつたものを、この際受益者負担の性質があるからといつて、必要な経費の全額をまかなう手数料をいただくということは、その負担の増加が著しいものでありますから、いろいろと話合いの結果、その一部分だけを負担していただく、かようにしたわけでございまして、そのために現在のこの改正案のような額をきめたわけでございます。もちろんこの額では必要な経費を全部まかなえないのでございまして、人件費とか、旅費、庁舎費というような程度で、とうてい検査場の本格的な整備拡充には充当できないのであります。
○滿尾委員 私のお伺いしたいのは、一体来年度車体検査場をどれくらいおとりになる御予定であるか、どういうような計画を持つておられるか、それからまた検査官等の人員等に対する手配というようなものもどういうふうにお考えになつておられますか、車両の増加というものは必至の状況でありますから、大体運輸省としては、年々歳々車体検査をなすべき両数というものを漠然なりと一応計画されて、それに合うように車体検査場あるいは検査官なりの人的な整備というものを用意しておられるのであるかどうか、またいろいろな行政整理その他の問題もあつたわけでありますが、それらの問題が、この車体検査に付属する人員等についていかなる影響を持つているか、それを伺いたい。
○中村(豐)政府委員 車両検査施設の整備拡充の問題でございますが、二十六箇所整備をする計画を持つていたのであります。そのうち昭和二十六年度において二十箇所一応整備いたしましたが、二十七年度はその内容を充実いたしたいと考えております。
 それから検査官の人数の問題でございますが、これは大体お話のように、非常な勢いで車両数がふえておりますので、このままで行けば検査官を増員しなければいけない。しかしながら他面行政整理によつて人を減らさなければならないという要請があるので、この間を調整いたしまして、必要な最小限度の検査だけを実施して行きたいと思いましたので、今回の改正案を出して、比較的走行キロも短かく、しかも他に與える影響も少い、所有者に十分な責任を持つていただけば何とかできそうな乗用車については、これを二年以内というふうに改正するということで相当検査の回数を減らしたのであります。他面旅客営業をやつているところのバスとかタクシーハイヤー等については九箇月に短縮いたしましたが、全体として見れば車両数の増加を見込んでも、検査の回数はほとんど増加しないかつこうになるのでありますから、定員としては八百五十人ばかりの現在の人間と同様の同数を維持する、増減なしということにしているわけであります。
○滿尾委員 ただいまの政府委員の御答弁は、少しお考えが違つてはいませぬかと私は思います。というのは、自動車のように年々歳々増加することが必至なものについて、行政整理の余波を食つて自動車の検査自体の回数を減らすということになりますと、非常にこれは本末転倒のお考えではなかろうかと思うのであります。こういう場合に、機械的に分量に正比例して人手のかかるような性格のものを、一般の行政整理のわくでものを考えて行くことに非常に無理がある。今年四十万台あつたものは、どうしても来年は五十万台になる。してみれば、国家が車体検査をしなければならぬという案質的な理由の存する限り、検査官の人員は当然ふえるの、がほんとうなんです。それをふやさないでおいて検査回数を減らすような、期間を延長してつじつまを合せるということになりますと、車体検査を国がいたそうという根本精神が蹂躙される。それではまつたく国家の方式が逆になつて来はせぬかと思う。私はあとから質問するつもりでありましたが、自家用乗用車について検査期間を二年にこの際御延長になることについても、非常にその意を得ないと考えております。どういうわけでこれを二年にするのか。割合走行キロが短かいからと言われますけれども、今日までの自家用自動車の走行キロが短かかつたというのは、むしろ変態現象である。厳格な油の規正があつたりなんかいたしましたので、ほとんどそういう足が伸びなかつた。しかしながら近く油は自由になる。日本の自動車はアメリカほどの走行キロは示さないにしても、この自動車の走行キロがうんと伸びることは絶対明白なことだと考える。何のために自動車の車体検査をたすかということから考えてみまして、私はこの車体検査の意味は、自動車を使用するものの利益のためにやるのではなくて、もちろん自動車を使用するものの利益も入つておりますけれども、最も根本的なものは公共的な性格にある。つまり道路上を高速度で運転する。それによる一般公衆のこうむる危険を除去するために、その公益を確保するための車体検査であると考える。従つてこの乗用車の車体検査を二年に延長するということは、まつたくその意味を解するのに苦しむのであります。ただいまの御説明にございましたようなぐあいに、自然増加して行く仕事量にマッチする人間を備えないで、むしろ期間延長をして検査を省略してつじつまを合せるというお考えでは、わが国の自動車行政というものはまつたく逆に流れる結果になると思われるのでございますが、この基本的な問題に関してのお考えをもう一度御説明いただきたいと思います。
○中村(豐)政府委員 もちろん車両検査を完全に実施して、それによつて車両の保安を確保し、通行人一般公衆に対して危害を與えないようにする、また積荷あるいは乗客に対して危害を與えないようにするということは必要でございまして、それに必要な要員は十分に要求し、確保すべきであるわけでございますが、一般的に官吏の定員を減して財政支出を減そうという国家的な強い要望も確かにもつともなことでございますので、その間についていろいろと考えてみますと、車両検査を従来のように一律に実施する必要はないのじやないかということを考えたわけであります。それで車両検査を実施して保安を確保する目的は、二つあると思うのであります。第一は、お話のような一般通行人その他の公衆を保護するということ、第二は車の上に乗つておる旅客または貨物を保護するということであろうと思うのであります。第一の点については車両の走行キロその他が短くて、エンジンその他に対する損耗度合いが少い場合には、検査の期間を延長してもいいじやないかということが考えられます。そういう点から見ますと、自家用はその人のほんとうの目的に使うだけでありますから、何といつても営業車に比べて走行キロがはるかに少いことは明らかなことでありますので、その点から期間を延長してもいいじやないかと考えたわけであります。第二の積荷あるいは乗客の保安という点から考えますれば、これは営業用であればそういう必要が非常にありますので、保安度を極度に高めなければいけませんけれども、積荷、乗客というものがなく、オーナー自身がドライヴするというような場合、あるいは運転手を雇つてそれに御主人公が乗とるいうような場合には、営業に比べて検査の度合いを多少ゆるめてもよいのではないかと考えるわけでございます。以上のような二つの点から考えますれば、検査はその対象とする車両、その性質、目的あるいは性能、使用方法に一応じて、重点的に変更することが当然である、かように思いまして今度の改正案のような案を考えたわけでございます。それによつていろいろと計算してみますと、検査の回数も大体同様で済みますので、特に無理に定員の増加を要望しなくても済む、かよなことになつております。
○滿尾委員 私は政府委員の御説明にまだ納得しないのであります。車体検査の期間を延長する分について、なるほど新車の時代についてある措置をもつて延長せられるというような弾力のある御考慮はよろしい。しかしながら車の性能いかんということを考えないで、たとえば日本の乗用車につきましては、相当古い乗用車が出ておる。そういうものも二年に一ぺんしか車体検査をしないということは、率直に申せば乱暴きわまるお考えだと思う。一体外国にかような事例があるかどうか。私の乏しい知識では、アメリカ等においても必ず一年に一ぺんは車体検査をしておるようでありますが、日本が二年に一ぺんしか車体検査をしないということは、世界でも特殊の立法でないかと思うのでありますが、その辺の御調査は一体どういうことになつておりましようか。
○中村(豐)政府委員 二年に一回しかないというのはマキシマムでございまして、ただいま御指摘のような古い車については、その期間を短縮して一年なり一年半ということにすることはできるのでございまして、二年以下となつておるのでございます。ですからぴかぴかの新車については二年ということですが、それだけで一律にやる意思はございません。それから外国にその例がないというお話でございますが、そうではございませんので、先進国にも相当あるわけでございます。御承知のようにアメリカにおきましては州ごとにその期間が違つておりますが、一番極端な場合にはニューヨーク州のように、全然車両検査をやらずに、所有者自身の責任にまかすという方法をとつておるところもございます。このような極端な例は別にしましても、その他の州でも二年という例はあるわけでございます。
○滿尾委員 それでは車体検査の延期の問題ははなはだ不満でありまするが、これで一応打切ります。
 次にお伺いいたしたいことは、道路運送事務の簡素化ということが今回の改正の主眼点になつております。少くとも車両法に関する限りにおきましては、一応相当に簡素化されて場おるのだろうと拝見するわけでございますが、広く一般自動車行政の事務の簡素化という問題を考えて見ましたときに私は現行道路運送法及びその付属法令等の定むる行政事務が、きわめて煩雑であるということを感ずるのであります。この間も、さる人が私のところに陳情に参りました。聞いてみますと、たとえば新規営業の免許の申請をするのに、非常にむずかしい書類をたくさん整えて出さねばならぬ。それを三部出せとか五部出せとかいう。三部がいいか、六部がいいか、十部がいいかということは、問題にしておらないのであります。なぜかならば、タイプで打つときの手数は同じでございますが、その基本資料をつくりますために計理士等に頼みますと、今日どんなに安くても三万円以下では調達できないそうであります。どうかすると五万円ぐらいかかる。非常に複難きわまるばか念を入れた書類をおとりになる。しかもそれを出したからといつて、必ずしも免許になるわけではない。でありまするから免許になつた後に、ある程度つつ込んだ書類を出させるというふうに、この手続の簡素化ができないものかどうか。申請人のいろいろな資格について、ごく重点的に資料をおとりになつて、なおさらにつつ込んだいろいろな書類はあとからおとりになつてもおそくはないのではないか。つまり願書を受付ける段階においては、もう少し簡素にやれるのじやないかと考えられるのでありますが、これは民間の声として非常に熾烈なものがあるが、政府委員はどういうふうにお考えになつておるか、御説明をいただきたい。
○中村(豐)政府委員 自動車関係の申請書の様式は非常に複雑で、厖大な書類を整えないと申請できないというお話は、ごもつともだと思います。私たちもたびたび聞いておるので、絶えず反省をいたしまして、内部で検討しておるのでございますが、われわれの。当初の意思に反して手続が複雑過ぎるということは、私は率直に認めたいと思います。それで最近特にその点を督励いたしまして、できるだけ書類を簡素化しようじやないかという研究を内部で続けております。近くその改正の施行規則を出そうと思つております。それによると三分の一ぐらい減らすことができるのでありますが、三分の二残るということになりますと、もつと簡素化の余地があるのじやないかとおつしやられると思うのであります。この点はいろいろとたたいてみたのでありますが、せめてこれだけのものはほしいというものが相当ございまして、それで遺憾ながら三分の二程度は存続するということになつたわけでございます。まあその程度で御了承を願いまして、今後われわれとしても実施の上でもつと簡素化を検討いたしたいと思います。
 それからその簡素化の方法として、申請のあとで免許になつてから、それ以上の書類をとる方法はないかという問題でございます。それも一つの考え方かと思うのでありますが、どうも免許になつてしまつてからではあとの祭りで、実際いろいろと事前に申請人の事業あるいは資力、信用内容を拝見してかからないと、免許してしまつてから、結局よく俗にいうどんぶり勘定で、責任体制のはつきりしないようなものがたくさん出ますので、免許の結果の実績に徴しまして、どうしても最初の免許のときに十分に、特に資力、信用、碁仕体制という点を調べないと、不正なものが入るという心配があるのでございます。この点は今までの実績に徴して、もうしばらくそういうやり方を存続して行きたいと思うわけであります。
○滿尾委員 当局においても簡素化の用意があるということで、はなはだ満足でありまするけれども、さらに望蜀の希望を申し上げまするならば、たとえば印鑑証明のごときものであります。私はこういうもはだんだんいらなくしてもいいのじやないか。過去の日本においては印鑑ということを重く見て来ました。しかし今日においては株式の譲渡等では、印鑑というものは非常に軽く扱われておる。アメリカの例で見ましても、ほとんどサインだけで用が足りておる。なぜ日本ではサインだけでできないのか。印鑑というものについての考え方をかえてもいいのじやないかという時期が到来しておると思うのであります。
 それから形式的な書面審査で、資力、信用あるいは有機的な組織体制というようなものを非常に深くキヤツチできるというお考えは、少し無理じやないか。結局書面になつた資料というものは、死んでいると言つては語弊がありまするけれども、やはり内部にはいろいろからくりのある。からくりをして表面的には合法的な適正な書類の作成される場合も相当あるのでありまして、それらのものを十分御探究になるということにつきましては、公聴会等の席上で一問一答でよくお聞きになれるというりつぱな機会が、これらの問題にはあるのでありますから、あまり事前の書類の整備ということにのみ気をつけて、厚さ三、四寸もあるほどのたくさんのものを出さなければならないということのないように、さらに一段の御研究と御考慮を望んで、私の質問を終ります。
○岡村委員長 他に質疑はありませんか。――質疑はないようでありますから、次に移ります。
○岡村委員長 これから請願の審査に入りますが、審査方法については前会の審査方法により行いますから、御承知願います。
 日程第一、第三、第二二及び第三三を一括議題とし、紹介議員の説明を求めます。山崎君。
○山崎(岩)委員 尻内、八木間にガソリンカー運転の請願、請願者岩手県九戸郡種市町長館石基治外一名、紹介議員にかわりまして、私から簡單に請願の趣旨を弁明いたしたいと存じます。本請願の要旨は、戰後岩手県九戸郡種市町の産業は非常に発達し、従つて交通機関の利用も逐日増加して来ているが該町内にはわずかに八戸鉄道線と国鉄、バスが運行されているのみで、町政上はもとより、学童の通学にも多大の不便を及ぼしている。ついては種市町内の尻内、八木間にガソリンカーを運転されたいというのであります。
○岡村委員長 日程第一につきまして政府より意見を求めます。
○細田政府委員 お答え申し上げます。現在ガソリンカー運転の御要望は、各地で非常に熾烈なものがございます。国有鉄道におきましても気動車によりますフリークェント・サービスをいろいろ研究しおりますが、ただいまのところ手持ちの車両が約百八十両でございまして、非常にわずかでございます。今後できて参りますものも、二十七年度予算におきましては一応三十五両計上されておるような次第でありまして。なかなか御要望に全面的に沿いかねるような状況でございますがこの請願の八戸線の問題につきましては、混雑状態もただいま御趣旨にございましたように、他の線よりは非常にひどくなつております。二十七年度申請の気動車の落成を待ちまして、途中ではございますが、とりあえず鮫駅ままでの間の運転をいたす計画になつております。鮫から先の点につきましては、今後気動車の新造と相まつて研究をいたしたいと考えております。
○山崎(岩)委員 ただいま部長さんからお話があのました通り、尻内、八戸、鮫にはガソリンカーが通ることに、先年度すでに決定しておるようなわけであります。従つてこれはさつきゆうに実現されるものと私どもは期待しておる次第でありますが、鮫から八木間というものは、青森県内においても有数な名勝地帯である種差というところを通過しまして八木に及ぶのであまりすが、八木方面から八戸の高等学校に通学する生徒の数は莫大なものであります。しかるところ同区間におきましては、省営バス等の運行もすこぶる困難なのでありまして、鉄道を利用しておるのでありますが、その鉄道の運転回数も非常に少いので、何とかしてガソリンカーを通しまして、それによつて生徒の通学に便益せしめようというのが請願者の趣旨なのでございます。従つてもしも尻内から鮫の間に四、五両程度のガソリンカーを配給していただくことができますならば、私はそれをさらに八木まで延長するということは必ずしも難事ではないと考えておるわけでありますが、この点についての政府委員のお考えを承りたいと存じます。
○細田政府委員 つけ加えて申し上げますが、気動車の運転をいたしたい、またいたさなければならぬというような線は、全国的に非常にたくさんあるわけでございます。すでに山崎先生も御承知と存じますが、当委員会の電化小委員会におきましても、気動車の問題を全面的に取上げようということで、いろいろ御検討になつておるところでございまして、今後気動車をどの程度増偏して行くか、またどういつた線区に配置すべきかといつた点につきましても、いろいろ当委員会においても御議論が出ているようでございますが、その全体のいろいろな線区とのにらみ合せの上で決定される問題ではなかろうかと考えておる次第でございます。この点につきましては、今後十分御趣旨を体して善処いたしたいと考える次第でございます。
○山崎(岩)委員 本請願と関連がありますので、この機会に政府委員からはつきりしたお話を承りたいと思うのでございますが、鮫、尻内間におきますところのガソリンカーは、一体いつごろから運行することに相なりましようか。
○細田政府委員 気動車の本年度のもののできぐあいにもよるわけでございますが、私どもとしてはなるべく早く持つて参りたいと考えております。確実なところにつきましては、その後の車両の進行状況等との関係もございますので、後ほど別にお答え申し上げたいと思います。私の記憶にして誤りがなければ、おそくも秋の初めごろまでには持つて行くというように国鉄の方から私ども聞いておるのでございますが、なお調査をいたしましてお答えいたしたいと思います。
○山崎(岩)委員 これは昭和二十六年度中に運行するように手はずが整うておりましたのが、物価高のために遂に資金が足りなくなりまして、その新造車が遅れておるというようなことは承知しておるわけでありますがもう昭和二十七年度に足をかけたのでありまして、地方民がすこぶる待望しているような状況でございますから、一段と御奮発の上、一日も早く実現せられるようにお願い申し上げたいのでございます。その実現と同時に、本請願を何とぞひとつ御採択くださいまして、地方民の要望におこたえくださるよう私からお願い申し上げたいと存じます。
 次に青森、野辺地間にガソリンカー運転の請願でございます。第三一九号、請願者青森県東津軽郡小湊町長辻村秀雄外四名、本請願の要旨は、東北本線青森、野辺地間は、その乗降が繁雑をきわめ、特に通勤者が多く、客車運行回数が不十分で、かつ運行時刻の間隔が長いため、利用者は著しい不便を感じている。ついては青森、野辺地間にガソリンカー二台運行を実施し、一日数往復を行うとともに野内村久栗坂、小湊町浜子、東平内村口広、野辺地町馬門の四箇所にガソリンカーの簡易停留所を設置されたいというのでございます。この点についての政府委員のお考えを承らしていただきと存じます。
○細田政府委員 御趣旨につきましては、先ほど申し上げたようにごもつともでございまして、混雑の度合いも相当大きいかと考えておりますが、先ほども申し上げましたように、現在の国鉄の気動車では早急に同区間にこれを配置いたすことは非常に困難ではなかろうかと考えておりますので、今後の気動車の増備と相まちまして、研究をさせていただきたいと考えます。
○山崎(岩)委員 本請願の特色は、これは東北本線自体でありまして、ただいまの尻内、八戸、鮫間と異なりまして、ローカル線ではないのであります。従いましてほんとうの幹線を運行してもらいたいという請願でございますので、この点どうぞ御注目をお願い申し上げたいと思うのであります。御承知の通り青森市は戰災を受けまして、非常に住宅が払底しております。従いまして今日の青森市民は浅蟲あるいは小湊、それから野辺地、そういう方面から通勤しておるような状態でございまして、その数はまことにおびただしいのでございます。しかも青森市は県内の文化の中心地でございます関係上、学校もそこに集結しておるようなわけで、ございまして、従いましてこの東津軽郡の地方から迂回するところの生徒数は、まと一とにおびただしいものなのでございます。それのみならず県庁その他の諸官衛に通勤する者の数も非常に多いのでございますので、これはこの機会にひとつ緊褌一番されまして、この線にガソリンカーを運行されることが、国鉄自体のためにも私は非常に有利なことではなかろうか、かように考えておるわけでございまして、この点については、ひとつ何分にもよろしく御考究のほどをお願い申し上げたいのでございます。
 次に青森港中央ふ頭、臨港鉄道整備に関する請願、第一一二〇号、請願者青森市長横山實外一名、本請願の要旨は、青森市民多年の要望である青森港三千トン岸壁は、昭和二十七年度においてこれが利用の運びとなつたが、これと表裏一体をなすべき臨港鉄道はいまだに整備されず、本岸壁の利用上不利不便を来している。ついては青森港の国際的使命の重大性にかんがみすみやかに中央ふ頭臨港鉄道を警備されたいというのであります。この点について政府はいかなる処置をとつておられまするか、この機会に承りたいと存じまする。
○細田政府委員 埠頭ができましても臨港線が入らなければ、これが十分活用できないことにつきましては、あらためて申し上げるまでもないのでございまして、青森市の新岸壁に現在の臨港線を延長いたします必要性については、これはもとより十分あるものと考えておる次第でございます。ただ国鉄の現状から考えますと、現在のものの維持、あるいは戰前の状況に復旧するというようなことだけでも、相当追われておるような状況でございまして、実際問題といたしましては、早急に実施がなかなかむずかしいのじやないかというふうに考えておるのでございますが、必要性については十分認識いたして、おりますので、今後財源の問題等ともにらみ合せまして、研究いたしたいと考えておる次第でございます。
○山崎(岩)委員 青森市におきましては、敷地等の関係については政府に献納するだけの考えを持つておるのでございます。あるいはまたこれを請願線といたしまして、青森市当局といろいろ相談することにつきましては、負担等の点も多少は考えることができるかと思うのでございます。つきましてはどうかそういう点についても、市当局といろいろ御連絡をくださいまして、そして地元負担にせしむべきものは地元負担とする、また政府において支弁すべきものは政府において支弁する、国鉄において支弁するということにして、どうぞひとつ一日も早くこの問題のお取上げのほどをお願いいたす次第でございます。御承知の通り本州と北海道の関門でございまして、せつかく運輸省が力こぶ身入れて三千トン岸壁が竣工いたすのでございますから、これにどうぞ精魂をぶち込むことができますように、ただいまの臨港線を何とぞお取上げのほどをお願い申し上げたいのでございます。次に四国循環鉄道幡多海岸線敷設の請願、第二〇八六号、請願者高知県幡多郡中村町大字中村九百七十二番地、篠川隆徳外五千九十六名、本請願の要旨は、高知県高岡郡窪川町より同県幡多郡佐賀、白田川、大方、東山、中村、宿毛等各町村を経て、愛媛県宇和島市に至る四国循環鉄道幡多海岸線の敷設は、関係町村民の三十余年にわたる宿願であるが、種々なる国内情勢の変化に伴い、今日に至るも実現されていない現状である。今回政府は、四国西南地域を国土開発特定地域として指定し、電源の開発、国内資源の開発促進並びに地方産業、経済、文化等の発展を企図されたのであるが、これが事業の成否は、一に同鉄道の敷設にかかつている。ついては幡多海岸線をすみやかに敷設されたいというのであります。
○細田政府委員 請願の線のうち宇和島、中村間は、敷設法の予定線に該当いたしておるのでございますが、中村ほかこの海岸の線は、鉄道敷設法の別表にもない全然新しい線になつておるのでございます。しかしこの沿線につきましては相当大きな都邑もございますし、また林産、海産等の資源も非常に豊富であるように承知をいたしております。ただこの線につきましては、一部海岸線の平坦なところを除きまして、山間部は相当多くの隧道あるいは橋梁等がありまして、工事量としてはかなり多いようであります。しかしながら本線は地方開発上非常に有効な路線であると思われますので、今後とも十分研究いたしたいと考えております。予定線に入つておらない新線をどういたすかというような点につきましては、実は明後日からまた再開いたされます建設審議会でも、いろいろ議論になると思つております。私どもといたしましても、十分研究いたしたいと考えております。
○關谷委員 ただいまの海岸線の問題でありますが、昨年度行いましたところの影野、窪川間は、これは終了したのでありますが、四国全般といたしましては吉野生、江川崎線をまず完成して、一応あの四国循環線ができ上つて後に海岸線を考えるのが至当である。これが四国のほとんど九割以上の願望でありまして、海岸線はその後に考慮すべきものというふうに一般からは考えられておるのでありますが、これに対しまする政府委員の御所見を伺いたいと思います。
○細田政府委員 ただいまの關谷委員のお考えと同様に政府といたしましても考えておるのでございまして、窪川、江川崎間が建設未成線になつておりまして、一応循環線をまず通したい、さように考えておるのでございます。と同時に海岸線につきましても、非常に資源の豊富なところでありますので、追つかけて考えなければならぬ、かように考えておる次第であります。
○山崎(岩)委員 ただいまのお説の通りに宇和島、中村間は、敷設法に基きますところの予定線に相なつておるわけでございますが、この中村から窪川、しかもその窪川は昭和二十六年度におきまして初めて取上げて着工いたしましたところの、まことに記念すべき箇所なのでありますが、その窪川、中村間は、これは敷設法の別表にありません。そこでただいま關谷委員からお話のございました通りに、今の宇和島から江川崎を経まして窪川に至る鉄道が竣工いたしましたあかつきにおきまして、これは御採用を願いたい。つきましては先ほど政府委員からのお話もございました通りに、これは敷設法の別表にないので、これをいかにして取上げるかという問題にかかわるかと思うのでございますが、私ども委員会の方の側といたしまして、実は第一回国会から今日の第十三回国会に至るまで、この鉄道敷設法にありませんところの路線で、しかも産業線として見るべきものとして地方民が非常に要望しておりまするところの路線、それが一体何本本委員会に請願として付託されておるかという点を調べてみましたところが、本州、北海道、四国、九州等全部加えまして、ただいまの窪川から中村に至る鉄道まで入れて七十五線あるのでございます。これは第一回国会から今日の第十三回国会の、しかも今日ここに御審議いただきまする窪川より中村に至るまでの海岸鉄道を入れまして七十五線あるのでございます。この点につきましては先ほど政府委員のお話にも、建設審議会等におきましても議題となつて、いろいろ論及されるとうお話で、ございましたが、私ども運輸委員会といたしましてもこれを取上げまして、これは何とかしなければならない。戰時中におきましていろいろ重要路線として今日まで考えられて来たものでありましても、終戰後民主主義国家として、日本が経済的にも再建して行かなければならぬ今日の段階におきましては、これはいろいろの点から再検討を要するものと考える。しかるに今日までの鉄道敷設法というものは、大正十一年に別表として記載されておりまして、今日に至るまで何らそれに改廃が加えられてないのであります。かくのごとき状態では、これは国民の要望にこたえることができませんので、本委員会といたしましても今日からこれはいろいろ研究をいたしまして、政府当局とも連絡をとり、国鉄当局とも連絡をとりまして、これは何とか処置して行かねば、ならない。私どもはただいまかような考え方をもつて研究を進めているような状態であります。細田政府委員におかれましてはどうかこの点何とぞひとつ御考究くださいまして、私ども委員会と緊密なる連絡をとりまして、鉄道敷設法別表改正にあたつてどういう処置をとるべきかという点も、これは近々にひつ御解決願わなければならぬ問題であると思います。一言本線の請願に関しまして、ここにつけ加えてお話申し上げた次第であります。
    ―――――――――――――
○岡村委員長 次は日程第二九、天塩沿岸鉄道敷設促進の請願を議題といたし、紹介議員の説明を求めます。玉置信一君。
○玉置(信)委員 北海道の天塩沿岸鉄道敷設促進の請願につきまして、紹介議員として私から御説明申し上げます。本請願は北海道留萌市の市長、議長外十二箇町村長、議長合計二十七名より請願をいたしておるものでありまして、その要旨を簡單に申し上げます。本線は本道西北部における産業経済開発並びに本道北辺の防衛上の枢要線でありまして、北海道の苫前郡羽幌町築別より天塩郡遠別町に至る間の鉄道復元をいたしてもらいたいというのがその要旨であります。ごく簡單に理由を申し上げますが、本線は留萌市を起点として天塩浩岸の各町村を縦貫して宗谷本線に連絡し、稚内に至るのでありまして、これによつて初めて本道西北部海陸重要資源が開発されるわけでございます。沿線には申すまでもなく無盡蔵の石炭、石油等が埋蔵されておりまして、しかもその沿線には広大な森林を包容いたしておるのでありまして、資源の開発の上におきましては、前段申し上げましたようにまことに国家的に見て緊要欠くべからざる線であるのであります。この線は一昨年当運輸委員会の委員長外委員各位八名が親しく現地を御視察くださつたところであります。またここにおいでになりまする關谷委員が政務次官御在職中にも、格別な御高配をいただきまして、御認識を得ておるところでございますが、さらに皆さんの格別なる御高配をいただき、政府当局に特に関心を持つていただきたいと存じますことは従来この委員会におきまして鉄道新線問題につきまして、各委員からの質疑に対する政府の御答弁によりますと、公共性の利益と産業開発の地点のウエートをどう見るかという二つの点に重きを置かれておつたように思いますが、この沿岸はさらに一つの大きな要素があるわけでございます。この点につきましても私は当委員会で政府並びに国鉄総裁に要望いたしたのでありますが、近時北海道は御承知のように治安上きわめて重要に取扱れれているところであります。まずこの沿岸におきましては最近国籍不明の艦船が現われまして、これがために沿岸住民の神経を非常に刺戟いたしている事実があるのでございます。かような点からいたしまして北海道西海岸の治安確保の面からも、関係方面におきましてはきわめてこれを重大視し、この沿岸線の一日も早く完成することが要望されているわけであります。かような重要な線でありますので、特に御留意を願いたいのであります。しかもこの線は昭和十三年より五箇年計画をもつて、その一部が着手されたのでおりますが、たまたま戰争勃発によつてこの工事が中止されておるのであります。接続すべき線はわずかに四十三キロであります。かようなところでございますので、特に委員の皆さんに格別なる御同情、御配慮を願うとともに、政府におかれては二十七年度にぜひ実施されるように御考慮願いたいのであります。すでに審議会の議にも上るようになつているように承つておりますので、その場合にも政府は以上申し上げました重要なる三つの要素特に御考慮くださいまして、ぜひとも昭和二十七年度に施行されるように格別の御高配をお願いいたし、簡單でありますが以上請願の要旨を申し上げ、各位の請願採択を特にお願い申し上げる次第であります。
○岡村委員長 この件につき政府委員より意見を聞きます。
○細田政府委員 本請願の沿岸線羽幌町築別より遠別町に至る線は、羽幌町築別より約七キロは昭和十六年十二月に開通いたしております。残余の工事は戰争のために延びまして、ただいまぞのままになつているような次第でございます。これが約四十キロでございます。本線の全通の時期に関しましては、ただいま玉置委員からお話がございました通りで、私からつけ加えるべき何物もございません。輸送連絡上これは地図で見ましてもわかりますように、北海道西沿岸の線路を結ぶ重要なルートであると考えている次第でございます。この線は建設未成線でございまして、昭和二十七年度は二十億の建設費をもつて新線建設をいたすことになつているわけでございますが、これにどれを入れるかというようなことを、先ほども申しました明後日から始まります建設議会いろいろ審議をいたされることに相なつているわけでこぎいまして、その際各委員からこの線につきましても種々御議論が出ることかと考えておる次第であります。われわれ事務当局といたしましても、実情その他につきましては十分調査いたしておるような次第でございます。
○玉置(信)委員 なお特につけ加えまして御考慮願いたいと思うことは、御承知のように北海道では、ここで内容を申し上げることは遠慮いたしますが、相当審議の議題に上されておる路線もあるわけでございます。そこで従来運輸省並びに国鉄当局が考えられておる――これは語弊があるかもしれませんが、月並的に考える場合においては、この天塩沿岸線というものは第二義的に、あるいは第三位というように順位が下るかもしれません。しかし先ほど申し上げましたように、また先般の委員会におきまして私運輸大臣並びに国鉄総裁に申し上げましたように、單なる産業経済開発の面のウエートを基礎としたものであるとか、あるいは公益上の利益というこの二つを勘案するときにおいては、右申しましたような理由によつて順位が下るかもしれませんが、何と申しましても、今日北海道の置かれております治安上の問題、ことに樺太に接壌するところの西海岸の治安の問題等を特に御考慮願いますならば、私はもはや論議の余地はないと思うのであります。従いまして審議会において当然審議される中におきましても、この点を政府においては特に御認識を深めて、審議の取扱い上においても格別の御考慮を払い、ぜひ二十七年度において着工を見るように重ねてここに要望する次第であります。
    ―――――――――――――
○岡村委員長 次は日程第七及び第八を一括議題とし、紹介議員の説明を求めます。大澤君。
○大澤委員 大宮、仙台間電化促進の請願でございますが、
    〔委員長退席、山崎(岩)委員長代理着席〕
 本請願の要旨は、東北本線大宮、仙台間延長三百二十二キロの区間を電化することは、従来の消費し切つた石炭消費量を大量に削減し、北関東、東北にわたる広大な一庫を開発して、国内経済交流の円滑化をはかり、もつて経済自立体制の確立に大なる貢献をなすものでありまして、該区間の電化をすみやかに実現されたいというので、あります。
○山崎(岩)委員長 代理本件に対し政府より意見を求めます。
○細田政府委員 東北本線の電化につきましては、国有鉄道の電化の大きな計画の一環として、運輸省においても国有鉄道においても、いろいろ調査をいたしておるような次第でございます。ただすでに御承知の通り、資金関係等の事情からいたしまして遅れておるということでございます。高崎線が、御承知のように昭和二十七年度まだ工事が残つておりますけれども、すでに電化、開通いたしました。さらに二十七年度は東海道線の電化の延長に、全力をあげるというような形に相なつておる次第でございます。今後資金関係等ともにらみ合せまして、逐次実施いたしたいというふうに考えておる次第でございますが、なお本件につきましてはすでに御承知の通り、本委員会の電化小委員全において全般的な角度からいろいろ御取上げになつております。政府並びに国有鉄道といたしましても今後とも十分調査、研究をいたしたいというふうに考えております。
○大澤委員 次に大宮、白河間電化促進の請願でございますが、本請願の要旨は東北本線はわが国を縦貫する一大幹線として、北関東及び東北の開発に偉大な貢献をなして来たのであるが、最近本線の持つ実質的価直が閑却され、勾配と曲線路が少いという一時的財政理由で他線の電化が優先実施されると聞くが、これが実施されれば重要資源の合理的開発はそれだけ遅延し、また本県が計画中の県総合開発計画も総合性を失い、同じ開発効果を上げるのに不必要な国帑を費やす結果となる。ついては大宮、白河間の電化をすみやかに実施されたいというのであります。
○山崎(岩)委員長代理 本件に関し政府より意見を求めます。
○細田政府委員 本件は一〇三号の一部をなすものかと存ずる次第でございます。電化を実施いたしますとすれば、大宮の側から実施いたすこととなろうかと思うのであります。一〇三号につきまして申し上げましたことで省略さしていただきます。
○大澤委員 東北本線の電化は、たびたび当局の説明も伺うのでおりますが、一応新潟県の小千谷の発電所が完成して、電力が何とか間に合うようになれば、これを実現したいというような説明を伺うのでありますが、すでに新潟県の小千谷の国鉄の発電所も完成して、現在電力も過剰しておる。あるいは配電会社等に電力を売つておるというふうな実情であることを伺つておるのでありますが、いまだこれが実際の面に何らの処置に出ておらぬということは、まことに遺憾であると私は思うのであります。国有鉄道の電化は国の産業、経済の発達の上から、当然石炭の節減は火を見るより明らかな問題でありますので、一刻も早くこういう幹線の電化を国鉄としては考えてもらわなければならぬ。同時に運輸省としてはこれに対して何らかの考え方がなくてはならぬと思いますので、重ねて当局の信念をただしたいと思います。
○細田政府委員 電力の問題につきましては、ただいまお説のようにまだ完成いたしておりませんけれども、信濃川の第三期工事完成によりまして、状況が非常によくなつて参るということにつきましては、すでに御承知の通りかと思います。私どもといたしましても石炭の節約、輸送力の増強あるいは旅客のサービス、そういつた見地から電化を推めたいという念願は非常に強く持つておるのでございまして、この点につきまして、気持といたしましてはできるだけ早く進めたいということを考えておるわけでございますが、何しろ電化はすでに御承知のように、設備あるいは車両等に相当多額の資金を要しますので、そういつた点の手配ができませんと、どういたしましても実現いたさないわけでございまして、この点につきましては私どもの方からもすでに大臣あるいは国鉄総裁からもいろいろ申し上げる機会があつたかと承知いたしておりますが、今後本院におかれましても十分御支援くださいますように御願いいたしたい、かように考えておる次第であります。
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○山崎(岩)委員長代理 次に日程第五、第一六及び第三一を一括議題と了し、紹介議員の説明を求めます。岡村委員。
○岡村委員 岐阜、下呂間にディーゼルカー運転の請願であります。本請願の要旨は国鉄高山線は開通以来、本州背梁部における重要なる横断交通路としての使命を果つしつつあります。一方岐阜県の観光地帯を貫く路線といたしまして、その沿線には日本ライン及び中山七里の名所があります。その価値はきわめて高いのでありますが、同線は列車の運転回数が非常に少く、近時激増の傾向にある本県来訪の観光客並びに岐阜、名古屋両市方面への通勤者が、すこぶる不便を感じておることが大であります。この沿線におきましては、岐阜、下呂間には二時間の間にトンネルが二十七もあるのであります。つきましては当地方文化の交流、座業の進展の見地から、岐阜、下呂間にデイーゼルカーをすみやかに運転されんことを望む請願であります。
○山崎(岩)委員長代理 本案に関し政府より意見を求めます。
○細田政府委員 高山線はただいま御説明にもございましたが、勾配部も非常に急でございますし、隧道も多い。デイーゼルカーを運転いたします要望が非常に強いということにつきましても、私ども承知いたしておるのでございますが、先ほどもお答えいたしましたように、現在国鉄の持つております気動車の数がきわめて僅少でございますので、早急には運転が困難であると考えておりますが、今後できるだけすみやかに増備をいたしまして、この気動車の新造と相まちまして配置を研究いたしたい、かように考えておる次第であります。
 なおあとにもございますので、この機会に申し上げておきたいと思いますが、ただいまディーゼルカーは約百八十両持つておるのでございます。戰前国鉄が一番よけい持つておりましたときには、約三百両、ばかりございました。その後ガソリンの不足の関係から、だんだん少くなつたのでありまして、実は新しくつくつてもおらなかつた。その当時の状況から比べましても、半分と少しばかりしか今のとこるないというような実情であります。御参考までに現在の保有両数と過去の最大保有画数をつけ加えておきます。
○岡村委員 次に高山線電化促進等、の請願をお願いいたします。本請願の要旨は、国鉄高山線は北陸地方と東海地方を結ぶ重要なる路線であるが、同線は中部山岳地帯を縦貫する関係上、大小幾多の隧道を通過し、かつその間急勾配が多数あるため、輸送及び速度は他線に比べ劣弱であります。また同線は夜間に岐阜行列車がないため、中京、東海方面の急用者は、遠く米原経由を利用するのほかなく、その時間的空費と不利不便は言語に絶するものがあります。ついては快適利便な旅行と地方産業の発展等のため、沿線に全国有数の電源地帯を持つ高山線をすみやかに電化されんことを要望するものであります。
○山崎(岩)委員長代理 本案に関し政府より意見を求めます。
○細田政府委員 高山線の電化でございますが、前にも申しましたように勾配、隧道の多い区間でございますので、電化をいたすのにその面からは非常に高く評価されるべき線区でございますが、ただいまの国有鉄道の方針といたしましては、交通量の多い重要幹線の電化を優先的に考えておりますので、目下のところ早急実施は困難かと考えるのであります。なほ請願のあとにございます夜行列車でございますが夜行列車の運轉計画につきましては、ただいま全国の旅客列車のダイヤル相当程度、サービス改善といつた見地から考え直さなければいかぬということで、いろいろ研究いたしておるのでございまして、請願の趣旨を十分体しまして研究をいたしたい、かように考えておる次第であります。
○岡村委員 この高山線の電化につきましては、先ほど申し上げましたごとく電源地帯でありますので、その電力を関西方面あるいは関東方面に送電しておるのであります。そのロスが非常にたくさんありますのでこれを高山線に利用したならば、そのロスだけでこの電化ができるとまでいわれておるのでございますから、その点十分御考慮あらんことを切にお願いするものでおります。
 次は北濃、半原間鉄道敷設の請願であります。本請願の要旨は、越美線の終点北濃駅より岐阜県郡上郡高鷲村を経て、大野郡石徹白村、上穴馬村を経由し半原駅に達する鉄道を敷設することは、将来城ヶ端線に連絡するに好都合であるばかりでなく、沿線諸村の林産並びに地下資源名勝、温泉等、死蔵林産および観光の活用化となり、ひいては地方自治と文化発展に多大の貢献をなすものであります。ついては北濃、半原間に鉄道を敷設されんことを切にお願いするものであります。
○山崎(岩)委員長代理 本案に関し政府より意見を求めます。
○細田政府委員 越美線の美濃太田、福井の間約百五十七キロのうちで、美濃太田と北濃の間の七十二キロがすでに開業いたしております。それから福井、大野間の約三十二キロは土工工事が完成しておりまして、大野、五箇間の約十キロは線路の設計が済んでおります。本線は沿線資源の開発及び交通計画上からも必要な路線と思いますが、未着手区間の地形が非常に複雑な山嶽地帯で多額の工費を要する見込みであります。なお未設計区間の路線につきまして、この御請願の御趣旨では多少かわつておるようでございますが、今後とも十分調査いたしたいと考えております。
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○山崎(岩)委員長代理 次に日程第二、第四、第六は気動車関係でありますので、これを一括議題とし政府より意見を求めます。細田政府委員。
○細田政府委員 請願の二、四、六のガソリンカーの運転でありますが、これにつきましては先ほど申し上げました通り、現在のデイーゼルカーないしガソリンカーの保有状況では、早急には実施が困難であるというふうに考えておりますが、新造と相まちまして、国有鉄道全体のディーゼルあるいはガソリンカーの配置を考えることにいたしておりますので、その機会に十分御趣旨を尊重いたしましで考慮いたしたい、かように考えております。
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○山崎(岩)委員長代理 日程第九ないし第一五、第一七ないし第一九は電化関係でありますので一括議題とし、政府より意見を求めます。細田政府委員。
○細田政府委員 電化につきましては先ほども方針的な問題につきましていろいろお答えをいたしましたので、つけ加えて申し上げることもないのでありますが、現在の方針といたしましては輸送量の多い、電化によつて非常に効果の上る線区から先に手がけておるわけでありまして、経費の許します限り電化の促進をいたしたいと考えておる次第であります。なおこれらの線区はいずれも電化小委員会でも重要なものとしていろいろ論議され、われわれとしても調査しておる線区であります。
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○山崎(岩)委員長代理 日程第二〇、第二一、第二三ないし第二八、第三〇、第三二は鉄道敷設関係でありますので一括議題とし、政府より意見を求めます。細田政府委員。
○細田政府委員 二〇、二一と二三以下とはやや異なつておりまして、二三以下三二までは新線建設費をもつて敷設をいたすことになつておりますいわゆる建設線の問題であります。これにつきましては先ほども申し上げましたが、この中にも三つの種類があるのでありまして、たとえば二五の戸井線、あるいは二六の日南線、こういつた線はかつて帝国議会時代に、一部予算を計上いたしておりました私どもの方で建設未成線と称しでおるものでございます。さらにたとえば岡崎、多治見間の鉄道といつた鉄道敷設法別表に掲げられておりますもので、いまだ予算に計上されたことが過去にないという、私どもの方で予定線と称しておるものもございます。このほかに敷設法別表にない全然新しい線、この三通りあるわけでございまして、最後のものにつきましては、敷設法別表の改正を要するのでございます。前の二つにつきましては、さしあたり昭和二十七年度からやや本格的に建設が始まるわけでございまして、先ほども申し上げました建設審議会の御審議に基きまして建設を始めて行く、こういう路線になつております。いずれも重要な路線であると考えますので、すでに調査いたしたものもございますが、いまだ調査いたしておらないものにつきましては、今後十分調査をいたし、御希望に沿うよう努力いたします。
 それから二〇、二一の問題でございますが、これはいわゆる改良費をもつて実施をいたす性質のものでございます。この最初の二〇につきまして申し上げますが、長崎本線の複線化の問題でございます。これは戰争中中国との輸送が盛んでありましたときに計画をいたしまして、昭和十六年に鳥栖の側から着工いたしまして、中原まで約七キロ半の路盤工事を竣工いたしました。昭和十八年になりまして工事を中止せざるを得なくなりまして、今日に及んでおるわけでございます。最近貨物輸送帯がこの区間におきましてとみに増加をいたしております。二十七年度におきましては長崎駅の貨物設備の改良に着手いたす予定になつておるわけであります。また現在輸送力を制限しておりますこの勾配区間の改良及び線路の増設につきましては、今後新たなる情勢に対応いたしまして、計画を検討いたしておるところでございます。
 それからその次の東北本線の奧中山付近の急勾配の問題でございますが、これは目下補助機関車を連結して転送をやつておる線区でございます。その区間の勾配改良につきましては、先般来調査を進めておるような状況でございます。必要性は十分考えております。
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○山崎(岩)委員長代理 この際お諮りいたします。去る二月二十二日、三月八日、三月二十九日及び四月三日に山口シヅエ君、石野久男君、尾崎末吉君、稻田直道君及び玉置信一君がそれぞれ委員を辞任せられましたので、小委員長及び小委員に欠員が生じております。その補欠選任を委員長より指名いたしたいと存じますが、御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○山崎(岩)委員長代理 それではさように決しました。観光小委員長に玉置信一君、小委員に玉置信一君、山口シツエ君、航屋小委員長に尾崎末吉君、小委員に尾崎末吉君、電化小委員に稻田直道君、江崎一治君、石野久男君を指名いたします。
 本日はこれで散会いたします。
    午後三時三十一分散会