第013回国会 議院運営委員会 第7号
昭和二十七年一月二十二日(火曜日)
    午前十一時五十一分開議
 出席委員
   委員長 石田 博英君
   理事 倉石 忠雄君 理事 福永 健司君
   理事 椎熊 三郎君 理事 土井 直作君
      飯塚 定輔君    押谷 富三君
      鹿野 彦吉君    菅家 喜六君
      島田 末信君    高塩 三郎君
      田渕 光一君   橋本登美三郎君
      柳澤 義男君    小林 運美君
      長谷川 四郎君
 委員外の出席者
        議     長 林  讓治君
        副  議  長 岩本 信行君
        議     員 今野 武雄君
        議     員 高田 富之君
        議     員 田中織之進君
        議     員 小平  忠君
        事 務 総 長 大池  眞君
        衆議院参事
        (庶務部長)  山崎  高君
        裁判官彈劾裁判
        所参事     池田 英雄君
        裁判官訴追委員
        会事務局長   野間  繁君
        国立国会図書館
        参事      武内時之助君
    ―――――――――――――
本日の会議に付した事件
 昭和二十七年度の本院、国立国会図書館、裁判
 官訴追委員会及び裁判官弾劾裁判所の予算に関
 する件
 議員の請暇に関する件
 明日の本会議の議事に関する件
    ―――――――――――――
○石田委員長 それではただいまより議院運営委員会を開会いたします。
 本日御協議申し上げたい案件は、昭和二十七年度の衆議院予算、裁判官訴追委員会予算、裁判官弾劾裁判所予算、並びに国立国会図書館の予算について御協議願いまして、次に明日の本会議の議事について御協議をお願い申し上げたいと思います。
 最初に、各予算について事務総長の御説明を願います。
○大池事務総長 この前の十八日の議運のあとで、庶務小委員会をお開き願い、各派の委員の方に二十七年度の衆議院予算につきまして、新規要求事項等について御報告を申し上げ、御了承を得ました。二十七年度の衆議院の予算につきましては、庶務小委員の方が非常な御努力をしてくださいまして、参議院の委員の方々と御一緒に、主計局長等にも十分御説明を願つた次第でありますが、国家財政の関係から、要求事項全部はもちろん認められませんでしたけれども、おかげさまで、急を要するものの一部分の要求はいれていただいたのであります。つきましては御手元の表について概略を申し上げたいと思つております。
 一番最初に昭和二十七年度衆議院予定経費要求書というのをごらん願いたいと思います。ここに書いてあります通り、二十七年度の要求総額は十二億二千五百余万円になりまして、昨年度と比較いたしますと四百万円以上の増加になつております。その内容について一応御説明申し上げますと、国会の運営に必要な経費十一億四千七百余万円、衆議院営繕工事に必要な経費七千余万円、予備金は従来通り七百万円で動きはございません。この全部を合せたものが、衆議院合計としてそこに出ております。その内容として、上記金額の科目別内訳を示すと下記の通りであるというところから御説明申し上げたいと思います。
 議員歳費は御承知の通りベース・アップの関係で議員歳費が増加をいたしました結果、昨年のものにその増加費用を盛つただけの数字であります。これは四千四百万円余プラスになつておるわけであります。
  次の職員給與の分につきましても、従来の職員給與の分に対しまして、給與のベース・アップの部分だけプラスされまして三千七百万円余プラスになるわけであります。
 特殊勤務手当は、速記授業その他の特殊勤務手当、これは従来あつたものがこれに載つておるのでありますが、従来よりも渉外課の行政整理によりまして定員を落さなければならない分がマイナスになつておりまして、昨年よりも十二万四千円ばかりの減額になつております。
 それから超過勤務手当は、開会中大体三箇月の一番忙しいときが五十時間、前後の二箇月が三十時間、その他閉会中は十五時間という標準に基きまして、それを計上いたしたものであります。別に大差ないわけでありますが、定員の多少の減員等に基きまして、昨年度よりも八十八万一千円の減となつております。
○山崎参事 これは臨時国会の分だけを除いたものであります。
○大池事務総長 これは臨時国会が昨年は数回ありまして、その補正予算で追加いたしましたものからその分だけがなくなりまして、通常国会だけが載つておるわけであります。従いまして今後臨時国会等がありますれば、その都度補正をして、また補充をお願いしなければならないことになつております。
 議員通信手当は、この前庶務小委員会でも御説明申しました通り、今回月額一万円になりましたので、これが三千四百万円ばかりプラスになつております。
 それから議員秘書手当でありますが、議員秘書手当は、この前の額は月一万三千五百円でありましたが、今度一万五千円にお願いすることになつておりますために、そこに千五百円のプラスで、千四百万円余増額をいたしております。
 次に非常勤職員手当でありますが、これは行政監察委員会の分その他非常勤の者の予定の報酬を載せてあるだけで、従来と新規の関係では何もございません。
 次の雑手当も増減ございません。
 次に休職者給與、これは今回新たに載つたものでありますが、従来休職を命じてありました者には給與を払わなかつたのでありますが、今回から八割の額が払えることになつておりますから、二十一人分の八割の給與を載せてあるわけであります。
 次に公務災害補償費、退官退職手当、これは従来通りでかわつておりません。速記生徒の手当も前と同じであります。
 次に諸謝金、それから議員旅費であります。議員旅費については、各省全部旅費に関して何ぼかの減額がありましたが、これは減額をいたしておりません。この四千五百万円ばかりの減額に相なつておりますのは、臨時国会の分がないためであります。次の職員旅費については、各省並の減額をいたしてあります。委員等旅費についても多少の減額をいたしてあるわけであります。証人等旅費もそうでございます。
 次に庁費、議案類印刷費などは大した問題はございません。
 公邸及び土地借料、議会雑費、審査雑費、各所修繕費、会議費、立法資料調査委託費その他は、大他従来通りで昨年の率によりまして、新規増額の分はございません。かわつておりません。ただ数字だけをこういうように書いておくということだけでございます。
 その次の衆議院施設費、これは前に申し上げました営繕工事費の内訳でございます。一番最初の衆議院議員宿舎新営費、これも庶務小委員の方にいろいろ御心配願いましたのですが、大体二十五室分だけを新規に認められまして、二十五室を鉄筋コンクリートのものでつくりたい、鉄筋コンクリーで三百坪ばかりのものをつくりたいというのが、ここに載つております三千余万円でございます。
 次に自動車置場新営費であります。これは自動車がふえました関係で、四十七台分の置場をつくらなければなりませんので、これが約二日八十坪で、二千百万円余というものを認められたわけであります。その次に傍聴人等休憩所新営費でありますが、傍聴人等の休憩所が非常に狭くていろいろ困りますので、これを百坪ばかりふやしていただくために五百万円をいただいております。これも新規のものです。
 その次に統合電話交換所附属施設その他新営費でありますが、これが四百万円、次の衆議院敷地買収費これが四十四万円でありますが、これは運輸省の土地を有償で保管転換を受ける場所がこの先の方にありまして、その分だけをとりあえず有償保管を受けておきませんと、よそに持つて行かれますので、四十四万円だけ新規増額になつております。
○椎熊委員 どこですか。
○山崎参事 旧文部大臣官舎と旧海軍施設本部の間にございます。1
○大池事務総長 これは元の文部大臣の官舎のあそこにありますものであります。
 それから各所新営及修繕費でございますが、これは従来通り衆議院がいろいろ持つております分の修繕費等でございます。
 大体ただいままでで一応数字を整理して申し上げたのでありますが、結局今回新しくふえました分は、議員の通信手当の郵便料値上げ等によりまして当然上らなければならぬ分と、議員の秘書手当が上りました分と、ただいま申し上げました営繕関係で、宿舎の二十五室分、自動車置場、傍聴人の休憩所を少しふやすこと、運輸省よりの保管転換、これ以外は、昨年の予算に対しまして、ペース・アップした分だけの既定率をプラスして出したというだけで、あとは多少各省並の減額をいたして、全部合せてみますと、一番最初に申し上げましたように十二億二千五百六十八万九千円ということになります。昨年度の予算に比べますと、四百七万余円だけ多くなつた、こういうことになつております。ただ残念なのは、本議場の冷房装置を認めていただきたいと思つたのでありますが、相当な費用になりますので、これができなかつたのは残念であります。次回までにはお願いをいたしたいということになつております。
○椎熊委員 本議場の冷房装置はどのくらいかかるのですか。
○山崎参事 七千二百万円ばかりかかります。
○椎熊委員 それを大蔵省が認めなかつたわけですか。
○大池事務総長 全部の額のわくがありますから、それを持つて来ると、ほかの方にまわらないというわけでがまんしてもらいたいというわけであります。
○椎熊委員 それは復活要求をしようじやありませんか。七百万円くらい国会のために使つたつていいと思う。大蔵大臣を呼んで、運営委員会で交渉しようじやないですか。
○田中織之進君 職員の給與で、三千七百万円ばかり前年度より増加しておりますが、ベースにするとどのくらいの増額になるわけですか。これは現在のベースで、去年のベースを基準とした予算総額よりこれだけふえるというわけですか。
○大池事務総長 そういうわけです。去年の分よりも、この間の十月からのベース・アップで額が上つております結果、この二億七千二百余万円というものは、三千七百万円ばかりプラスになつておるわけであります。
○田中織之進君 二十六年度の最終のベースで二十七年度の給與の予算を組んでおるというわけですか。本年度における物価の上昇とか、人事院が近く再勧告する新しいベース・アップの分とかは織り込まれていないわけですね
○大池事務総長 それは織り込んでいないわけです。
○柳澤委員 この中で、議員滞在雑費などはどこに入つているのですか。
○大池事務総長 それは議員旅費の七千三百余万円の中に、応召旅費、滞在雑費等が入つております。
○柳澤委員 これを見ますと、そういう細目がわからないのです。これは事務総長に対する希望ですが、今の御説明で省略されたものもある。すなわち旧来のものにつきましても、たとえば雑手当とか、あるいはまたほかの旅費にしても、大体延べ人員幾らで、一人あたり幾らに見積つてあるかということがわからないのです。われわれとすると、これから先一年間、たとえば出張などの問題があつて、旅費の関係はどうとかいろいろの問題が起つて来るわけです。それで参考にする場合が起つて来るので、これはやはりとつておかなくちやいけないものなのです。その際今の御説明の程度では、またあなたのところに行つて詳しく聞いてからでないと、内容がわからないということがありますので、今後の問題もありますから、私としては備考をできるだけ詳しくつけてもらわなければ、予算要求の意味がはつきりしないので、詳しくつけていただくようにお願いしたい。
○福永(健)委員 それは予算書には全部詳しく出るわけです。
○柳澤委員 それはもちろんわかりますが、この委員会で審議する場合にも、これを詳しく書いてもらいたい。
○大池事務総長 ここで詳しくわかるようにしたいという御趣旨は、よくわかりました。
○小平忠君 自動車を本年は十人に一台、さらに明年は五人に一台ということを聞いておりますが、それは予算に現われておりますか。
○大池事務総長 そういうことは別にございません。十人に対して一台ずつの分だけを、この前予算にとつていただきまして、それは本年度中に差上げるように努力をしておつたわけであります。割当の輸入自動車が参りませんために、少し遅れて御迷惑をかけておりますが、それをさらに五人に一台にするということはまだきまつてもおりませんし、そういう御要求も受けておりませんので、大蔵省の方にもその案は出してございません。
○小平忠君 明年度の予算には考えていないということですね。
○大池事務総長 考えておりません。
○椎熊委員 参議院などでは、全部買つてしまつたというようなことを聞くのですが、その通りですか。
○大池事務総長 参議院は今度買いましたが、それは古いもので、向うは委員の数が少いし、絶対数はないということです。
○田中織之進君 台数をふやしてもらうようなことについては、庶務小委員会では議論にならなかつたのですか。
○土井委員 この間庶務小委員会を開いて、まだ十人に一台もないのだから、五人に一台というようなことは、またあとでやつたらどうかということで……。
○石田委員長 それではほかに御質疑ございませんか。――御質疑がなければ、これを承認するに御異議ございませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○石田委員長 御異議がありませんから、さように決定いたします。
    ―――――――――――――
○石田委員長 次に裁判官訴追委員会の予算について御協議を願います。
○野間裁判官訴追委員会事務局長 私は裁判官訴追委員会の事務局長の野間でございます。昭和二十七年度裁判官訴追委員会予定経費要求書としてお手元にお配りしてありますものについて、御説明申し上げます。
 昭和二十七年度裁判官訴追委員会予定経費要求額は七百二十二万三千円でございます。これを前年度の予算額七百九十三万四千円に比較いたしますると、七十万一千円の減少に相なつておるのであります。この経費は、日本国憲法、国会法、及び裁判官弾劾法の規定によりまして、裁判官罷免の訴追を行うために必要な訴追委員の職務雑費、調査旅費及び事務局職員――これは十二名でございますが、その人件費、事務費及び調査旅費などでございまして、科目別金額を示しますと、次の通りでございます。
 職員給與が二百四十八万四千円、超過勤務手当が十二万四千円、職員旅費が三十六万九千円、委員等旅費が七十五万円、証人等旅費が六万八千円、庁費が九十万四千円、職務雑費が二百三十八万五千円、会議費が十三万九千円、以上でございます。
○石田委員長 何か御質疑がございますか。
○高塩委員 これが減つた理由についで御説明が願いたい。
○野間裁判官訴追委員会事務局長 これは、自動車を昨年は一台買いましたのでそれだけふえておりましたが、今年はそれがなくなりましたのでございません。それを除きますと、全体としては多少増になつておるのでございます。
○長谷川委員 これは十二名の職員に対して二百四十八万四千円の給與でございますか。
○野間裁判官訴追委員会事務局長 さようでございます。
○石田委員長 それではこの件は承認するに御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○石田委員長 御異議がありませんから、さように決定いたします。
    ―――――――――――――
○石田委員長 次に裁判官弾劾裁判所予算を議題にいたします。
○池田裁判官弾劾裁判所参事 裁判官弾劾裁判所にかかります昭和二十七年度予定経費要求書につきまして御説明申し上げます。
 昭和二十七年度裁判官弾劾裁判所の予定経費の要求総額は五百三十四万八千円でございます。これを前度の予算額六百七十九万九千円に比較いたしますると、百四十五万一千円を減少いたしております。その内容は、日本国憲法、国会法及び裁判官弾劾法の規定により、裁判官の弾劾裁判を行うため必要な裁判員の職務雑費、調査旅費並びに事務局の人件費、事務費及び調査旅費等でございます。
 次にこの五百三十四万八千円の総額の内訳を申し上げます。職員給與といたしまして二百四十七万二千円、この人員は昨年と同様でございます。次に超過勤務手当が十二万四千円、諸謝金が四万五千円、職員旅費が三十万九千円、委員等旅費が十四万三千円、証人等旅費が十八万九千円、庁費が八十八万六千円、職務雑費が百四万一千円、会議費が十三万九千円、以上のようになつております。しかして減少額の主要なるものは、訴追委員会と同様、自動車の構入費が除いてございますが、主としてそれによるものであります。そのほか一般の節約による経費の減少でございます。以上で御説明を終ります。
○椎熊委員 弾劾裁判所は、設置以来一件も事件があつたことがないと聞いておるのですが、そうすると、本年度の予算などは事務費、証人旅費その他職務雑費等において、相当の余りが出て来るだろうと想像するのですが、そうは行かないですか。
○池田裁判官弾劾裁判所参事 御説明申し上げます。開設以来取扱いました件数は二件でございまして、昨年は一件もなかつたわけでございますが、この経費の要求は、一応事件が幾件かあるという想定のもとに組みました経費でございまして、年度間におきまして事件がかりになかつたといたしますれば、それに伴う経費は当然剰余金として余るわけであります。これは規定によりまして、不用額として返還することに相なります。
○椎熊委員 前年度はどのくらい余つておりますか。
○池田裁判官弾劾裁判所参事 二十五年度は、六十万円近く不用額が出たと思つております。
○椎熊委員 何も用がないのに、それでは使い過ぎるようにも思うのですが、何ら事件がなくてそれだけかかるのですか。給與はしかたがないとしても、委員旅費もなし、証人旅費もなし、職務雑費もいらないわけです。それで五十何万円しか余らないようなことでは、むだ使いをしておるような感じを與えるのですが……。
○池田裁判官弾劾裁判所参事 職務雑費は、本年度におきましては百四万一千円でございますが、これは手当の日額の増加によりまして、かような多額のものになつておるのでございます。二十五年度におきましては、たしか現在の三分の一以下の額と心得ております。従いまして職務雑費も三十万円程度、委員旅費、証人旅費、こういつた経費につきましても、これよりもはるかに減少された経費で算出されておるわけでございまして、直接事件に関する経費といたしましては、大体二十五年度においては六十万円程度が、純粋に事件の関係経費の不用額として出ておると心得ております。
○椎熊委員 私の言うのはこういう意味です。私は弾劾裁判所の委員なんです。ところが何も仕事がないのです。何も仕事がないのに、予算面だけはこういうように出ておる。これはそうしないで、開設以来そんなに事件がないし、ないことが望ましいくらいの委員会ですから、こういう厖大な予算を組まずに、もし事件があつたら、国会の予備費か何かで補填するような予算の組み方にしたらどうか。一般に要求する予算として、何もないのにあることを予想して――何件予想したか知らぬけれども、厖大な予算を要求しておることはおかしい。こういう考え方なんです自動車でも買わなければ、百何十万円余つておると思うのです。二十五年度予算はもう決算としてできておると思うが、われわれ国会において大蔵省をあれほどいじめ抜いて、経費についてやかましく言つておるのに、国会関係等の予算にこういうずさんなものがあつたのでは、議員としても体裁が悪い。その点、きように至つてはこのことは申し上げませんが、この予算の組み方については、将来非常に考慮を要する点があると私は思う。
○土井委員 今椎熊君から非常に寛大な考え方できように至つてはこの予算について言わないというような御言葉がありましたが、われわれはきよう予算を審議しておるので実際の予算がどうなつておるかということは十分に考えなければならない。たとえば今お聞きすると、昨年度などは事件が一件もないということである。一件もないのに超過勤務手当はとつておるのですか。これは既定の費用として、超過勤務をしなくても、仕事がなくても超過勤務手当などはとるのですか。
○池田裁判官弾劾裁判所参事 超過勤務手当につきましては、一般各省並みに、最少限のところを規定することは、大蔵省でも盛り込んでおります。
○椎熊委員 実際二十五年度の決算を見なければわからぬのですが、超過勤務手当などは受取つておらぬでしようね。受取つておるとすればおかしい。仕事がないのに超過勤務をとるわけがない。
○土井委員 今の問題は、受取つておるというよりも、仕事がないのだから、超過勤務があるはずがない。仕事の内容から見て、実際に一件もなければ、特に超過勤務をしなければならない事態は起きていないのではないですか。
○池田裁判官弾劾裁判所参事 御説明申し上げます。直接の仕事でなしに、それに付随いたしまして、あるいはそれの予備的な事務といたしまして、弾劾裁判所の当然の任務があるわけでございます。たとえば弾劾裁判制度の研究であるとか、あるいは外国図書の翻訳研究であるとかいうことを常時いたしておりまして、事件が参つたときに遺漏のないように十分盡しておるつもりでございます。それに従いまして僅少な人員でございますので、時によりましては事務の都合で、多少超過勤務をいたさせておるわけでございます。
○土井委員 実際上の問題としては、超過勤務は各省並に出しておるということは、端的に言えば、官庁の経費の一つのアプレ傾向だと思う。むしろこれは給與ベースの中に包含されるべきものである。それで各省で超過勤務手当というものが一人について幾らという予算がきまつておるからそういうふうにしておるかしらないが同時に超過勤務をしなくても、したような形で費用をとる。こういう形が実際に行われておると思う。これは小さなことを言うようだけれども、要するに国費を濫費するという形になつております。今の御説明のように、要するに弾劾に関するケースというものは個々まちまちなケースであつて、一定のわく内で問題を処理することはそれぞれ条件が違つておるのではないかと思うし外国の文献とかその他を研究するということも必要であるには相違ないかもしれないが、来るべき事件というものを想定して問題を論議することはないじやないかと思う。そういうことでオーバー・タイムをしなければ研究できないという問題はないと思う。仕事が全然ないのだから、ないところでわざわざ超過勤務手当をとれるかどうか知らぬけれども、とることはちよつと不自然だと思う。むしろこれは給與ベースの中にこういうものを包含されて行つていいのではないかと思うのです。その点はどうですか。
○椎熊委員 関連して……、今になつてこの予算について何言わぬと私が言つたのは、二十五年度の決算書が国会に出る次の国会を待たなければ、この議論はほんとうはできないと思う。私は幸か不幸かその委員であるからそのことが予想し得るので、この予算もずさんじやないかという警告を発しただけなんです。この予算を今認めなければならぬということは、いつ何どき事件が起きないとも限らぬし、年度末までに事件が起きないとも限らぬから、予算は予算として組んでおくが、次の国会で決算を見たときに、今までの予算がずさんであつたということは証明することができると思う。そういうことを基礎に置いて、来年度の予算の編成をするときには、もつと厳密な予算を組まなければならぬ。超過勤務手当を一応は載せておくべきであるが、私が去年は超過勤務手当をとつた人はないでしようねと聞いたのは、非常に含蓄のあることなんです。その辺は十分考慮してやつてもらわぬと、むだに金が使われておるということを国会自体としてやつておることは、大蔵省全般の予算について、われわれが文句を言えないことになるので、そういう意味から言つておるわけであります。
○石田委員長 ただいま椎熊君から非密に適切な御発言がありましたが、大体弾劾裁判所という制度が現存しておりますし、事件の予測ということも考えなければなりませんから、椎熊君の御発言の御趣旨のような意味におきまして、この経費要求は承認いたしたらどうかと思いますが……。
○土井委員 今、椎熊君の言つた超過勤務手当というのは、昨年度においてはとつていないだろうということについて、適切な回答がなかつたんだが、これを明確にしてもらえませんか。
○椎熊委員 それは翻訳等で、超過勤務したということだから……。
○土井委員 何か翻訳その他でやつたというふうに承つていいですね。
○池田裁判官弾劾裁判所参事 その通りです。なお御趣旨に沿うように、今後十分努力いたします。
○石田委員長 それでは、そういうことでこれを承認するに御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○石田委員長 御異議がありませんから、さように決定いたします。
    ―――――――――――――
○石田委員長 次に国会図書館の予算を議題に供します。どなたか御説明願います。
○武内国立国会図書館参事 昭和二十七年度会所管国立国会図書館の予定経費要求額は二億九千百二十六万二千円でございまして、前年度の予算額二億一千四百四十三万四千円に比べますと、七千六百八十二万八千円の増加でございます。これは事項ごとに申し上げますと、まず国立国会図書館の管理運営に必要な経費、これは国会に対する奉仕、それから行政及び司法各部門に対する奉仕、一般国民に対する図書館の奉仕、それから国際図書交換に要する経費及び人件費、こういうものでございまして、一億七千百五万六千円になつております。それから人員は四百四十九名、ほかに九名分を二箇月分計上してございます。これは行政整理の関係でございます。
 次に参りまして、国立国会図書館支部上野図書館の管理運営に必要な経費、これが三千七百九十五万六千円、人員百十七名、ほかに二箇月分三名ございます。これの人件費、物件費及び図書購入費等でございます。
 次に参りまして、国立国会図書館の施設費でございますが、営繕工事に必要な経費が八千二百二十五万円になつおります。これは国立国会図書館庁舎の敷地買収費と国立国会図書館三宅坂分室に書庫を新営いたします経費、国立国会図書館支部上野図書館の書庫の新営に必要な経費でございます。以上合計いたしまして、二億九千百二十六万二千円であります。人員は五百六十六名、ほかに十二名二箇月分を計上してございます。
 これを科目別に申し上げますと、職員給與、これが一億七百五十五万六千円、超過勤務手当が八百六十五万六千円、非常勤職員手当が十二万円、休職者給が百十一万円、公務災害補償費が十四万八千円、退官、退職手当が百五十一万二千円、諸謝金が五十六万五千円、職員旅費が百七十二万七千円、庁費が三千七百五十八万九千円……。
○石田委員長 朗読はけつこうです。御説明だけお願いいたします。
○武内国立国会図書館参事 大体におきまして、明年度の事業費は本年度の事業費の九五%ということになつております。図書費のごときは、二割方増加をされております。三宅坂に建てます書庫は、坪数が二百坪でございます。上野に建ちます書庫は三百坪ということになつております。以上御説明申し上げます。
○石田委員長 御質疑がありますか。
○椎熊委員 三宅坂のはいつできますか。
○武内国立国会図書館参事 明年度できます。
○椎熊委員 つまり今年中にでき上るのですか。
○武内国立国会図書館参事 ただいま事務室のために百六坪の建設をいたしております。本年中に完成いたす予定であります。
○椎熊委員 現在国会の四階に来ておるのは、何人来ておりますか。
○武内国立国会図書館参事 十人ほど米ております。
○椎熊委員 これをやめさせることになると、国会議員が国会図書館を利用するのに非常に不便を感ずるので、なるべく從来の四階で事足りるようにしてもらいたい。これは金森さんにも再再要求してあるが、国会の四階に優秀な職員を充実しておいて、何でもあそこに行けば本部と連絡して、間に合うようにしてもらわぬと、われわれの能率が上らない。三宅坂の図書館ができるまで、四階の方も充実してもらいたいと思います。
○土井委員 大体今までの成績は、国会図書館について、議員の諸君はどういうぐあいに利用しておりますか。
○武内国立国会図書館参事 読書をいたします方は割合に少ないようでございますが、但しこれは議員の方々が参考になる事項の調査を命じてくださるならば、私の方ではこれに対して調査いたすことになつております。これは最近非常にふえまして、昨年度は一年を通じて三百五十件から四百件ぐらいでございましたのが、昨年の十一月は急に百十三件もござ心まして、この分で参りますと、千二百件ぐらいになるのではないかと思います。これが非常にふえますことは、私どもとして非常に望ましいことと思つております。
○土井委員 たとえば、議員の方から電話で依頼するとか、あるいは手紙でそういうことを頼んだ場合、受付けてやつてくれますか。
○武内国立国会図書館参事 やつております。それから一般に対するそういう質問なども、非常に多く参りまして、十一月は約五百件ございました。
○飯塚委員 項目の第六ですが、諸謝金というのはどういうものですか。五十六万五千円とありますのは……。
○武内国立国会図書館参事 これは図書評価委員会、マイクロ写真委員会、納本代償委員会とか幾つかの委員会がございまして、この委員会には民間の方々が入つております。そういう方々に対する謝金を計上しております。
○大池事務総長 ちよつと附加して御説明申し上げておきます。一番最後の項の国立国会図書館施設費の一番最初の国立国会図書館庁舎敷地買収費二千万円、これは本館を建てるために買収をしておく土地の費用でありまして、庶務小委員会等でいろいろ御奔走願いまして、図書館の方の御要求金額だけは、急には参りませんでしたが、ここに頭を二千万円だけ出して、買収費を今度新たに認められた。これだけが新たに載つておるものであります。
○柳澤委員 今の事務総長の説明ですが、その場所は今きまつておるわけじやありませんか。
○大池事務総長 どこというわけではございません。
○柳澤委員 場所はあらかじめきまつておらぬけれども、毎年幾らかずつ積んでおくというわけですね。
○大池事務総長 大体は三宅坂を中心にやらなければなりませんが、民間の土地がありまして、それをどうしても買収しなければならなぬものがありますから……。
○柳澤委員 つまりこれは積んで、ためておくという予算ですね。
○大池事務総長 そうじやございませんが、大体土地だけは少しずつでも、手をつけて参りたいということであります。これについては来年度も御奔走を願いまして、またお願いしたいと思います。
○小平忠君 上野図書館の書庫を三百坪新営しなければならないという理由について、御説明願いたい。
○武内国立国会図書館参事 今の図書館は九十万冊ぐらいの本を持つておりますが、書架の上に載つておるのは半分ぐらいで、その他の半分は積み重なつてあるという、非常に残念な状態におかれております。そこで書庫をどうしても建てて、これを保管いたさなければならぬ必要に追られております。実はもつとたくさん建てていただきたいのでございますが、このくらいでがまんをしたいというので、三百坪ということになつております。
○石田委員長 他に御発言はありませんか――それではこの案件は、承認するに御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○石田委員長 それではさように決定いたします。御苦労さまでした。
    ―――――――――――――
○石田委員長 次に明日の本会議の議事の点について、御協議申し上げます。これは大よそ決定いたしておるのでございますが、進行の都合上、各質問者の御氏名並びに大体の時間等が判明をいたしておりますならば、承つておきたいと存じます。民主党いかがですか。
○椎熊委員 民主党は、第一陣は苫米地義三君、持時間九十分のうち、約半分の予定です。
○大池事務総長 今苫米地さんと水谷さんだけ申出があります。
○椎熊委員 まだ二陣はきまつておりません。
○土井委員 私の方は水谷君だけはきまつております。大体の時間は四十分ぐらい。
○石田委員長 共産党はいかがですか
○今野武雄君 私の方は梨木君と山口君。
○石田委員長 梨木君が先ですね。
○今野武雄君 梨木君が先で、およそ二十五分間、山口君が二十分間の予定です。
○長谷川委員 民主党の第二陣は椎熊君です。
○石田委員長 小会派の方は……。
○田中織之進君 実は、この間は農協党と労農しか出ておりませんので、社民その他第三倶楽部と連絡しておりませんが、私の方では大体猪俣浩三君になつております。
○小平忠君 まだきまつておりませんから……。
○石田委員長 それではこの間のお打合せの通り、二十五日は民、社、共、小会派四人やつていただくことになつておりますが、ただいまの御発言の時間をとりますと、四十五分、四十分、二十五分、猪俣君が三十分くらい…。
○長谷川委員 猪俣君がやるかどうかまだわからないというのですから…。
○石田委員長 それはわかりませんが、とにかく三十分くらいですね。そうしますと何分になりますか。
○大池事務総長 二時間二十分ですね。
○石田委員長 それではただいまのお申出通りといたしますと、二十五日の質問者は苫米地義三君、水谷長三郎君、梨木作次郎君、小会派は大体猪俣浩三君、質問時間の総計は二時間二十分程度になります。
 それでは二十六日の質問についてお申出を願います。椎熊君は何分ですか。
○長谷川委員 四十五分。
○石田委員長 社会党は。
○土井委員 社会党は三十分、人はまだきまつておりません。
○石田委員長 そうすると共産党は山口君で二十分、小会派が残り三十分、人選はまだきまつていない。そうすると時間は二時間と五分ということになります。
    ―――――――――――――
○石田委員長 なお植原悦二郎君と勝間田清一君から請暇願が出ておりますので、それについて御協議願いたいと思います。
 これを許可するに御異議ございませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○石田委員長 それでは許可することに決定いたします。
    ―――――――――――――
○大池事務総長 ちよつと簡単なことを御報告申し上げておきます。前議員の野村嘉六君が一月十七日におなくなりになりまして、十九日の十一時に葬儀があつたわけであります。衆議院の方で御通知をいただきましたのが十九日の十時ごろで、その日の十一時から十二時までの間に葬儀がある、こういうことでございました。従つて非常に忙しいものでございましたから、各派に事前に御通知を申し上げて御了承を得る時間がなかつたのであります。永年在職で表彰をされた議員でありますので、先例によりまして、衆議院の弔詞を贈呈いたしておきました。これはずつと前からの例になつておりましてその弔詞の内容は、
 衆議院ハ多年憲政ノ為二盡瘁シ特ニ院議を以テ其ノ功労ヲ顕彰セラレタル従四位勲二等野村嘉六君ノ長逝ヲ哀悼シ恭シク弔詞ヲ呈スというのであります。これはあらかじめ皆様の方に通知をする時間がありませんので、十時に御通知をいただき、十一時までにお届けしなければならぬという事情でありましたので、さようにいたしました。それから議長からの花輪等も、先例によりましてお供えしておきました。御了承を願います。
○土井委員 これは永年勤続者でないとやらないのですね。
○大池事務総長 永年勤続者と前議長前副議長で、それ以外の方は、委員会等で御承認を得た分は別でございます。
○石田委員長 それでは明日は別に正式に議題にいたすこともございませんので議院運営委員会を開く必要はないと思います。もし必要があつたときには、お集まり願うことにします。本会議は定刻一時から開会をすることにお願いいたします。
 それでは本日はこれにて散会いたします
    午後零時四十八分散会