第013回国会 議院運営委員会 第8号
昭和二十七年一月二十五日(金曜日)
    午後零時十分開議
 出席委員
   委員長 石田 博英君
   理事 倉石 忠雄君 理事 福永 健司君
   理事 椎熊 三郎君 理事 土井 直作君
      飯塚 定輔君    岡西 明貞君
      押谷 富三君    鹿野 彦吉君
      川本 末治君    島田 末信君
      高塩 三郎君    田中  元君
      田渕 光一君    中川 俊思君
    橋本 登美三郎君    柳澤 義男君
      小林 運美君    長谷川四郎君
      松井 政吉君   梨木 作次郎君
      林  百郎君    中村 寅太君
 委員外の出席者
        議     長 林  讓治君
        副  議  長 岩本 信行君
        議     員 田中織之進君
        事 務 総 長 大池  眞君
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本日の会議に付した事件
 日本放送協会昭和二十五年度財産目録、貸借対
 照表及び損益計算書並びにこれに関する説明書
 の付託委員会の件
 事務局の人事承認の件
 人事官、公正取引委員会委員長及び同委員並び
 に電波監理委員会委員長任命につき同意を求め
 るの件
 本日の本会議の議事に関する件
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○石田委員長 それでは本日の運営委員会を開会いたします。
 本日御相談申し上げたいことは、本日の議事、それから日本放送協会昭和二十五年度財産目録、貨借対照表及び損益計算書並びにこれに関する説明書の付託委員会の件、それから外務委員会調査員の転職の件であります。なお皆様方に御了承を得る事項はあとで御相談を申し上げます。
 最初に、本日の議事について前会一応御相談を願いましたところを、事務総長から御説明を願います。
○大池事務総長 本日の議事日程は、国務大臣の演説に対する質疑に入るわけでございまして、お手元に差上げてあります通り、第一順位は民主党の苫米地義三君、これは大体四十五分の御予定で、総理大臣だけに質問をされるわけでございます。第二順位は社会党の水谷長三郎君で、大体四十分、総理大臣、大蔵大臣、安本長官、法務総裁、大橋国務大臣、労働大臣、これだけの御予定でございます。第三は共産党の梨木作次郎君で、二十五分の予定、総理大臣、法務総裁、大橋国務大臣、第四は社会党第二十三控室の猪俣浩三君、これが三十分の予定で、総理大臣、法務総裁、大蔵大臣に質問される、本日は大体この四人ということに前会のお打合せができております。本日の議事といたしましては、さよう御了承を願いたいと思います。
○林(百)委員 議事の問題についてちよつと希望があります。これは議長さんにお願いしたいのですが、総理の答弁が、いつも共産党の質問に対しては、まるで木で鼻をくくつたような答弁です。この点は立場が違うので、耳に痛いことを言うかもしれませんが、答弁は誠実にやつてもらいたいと思います。この点をひとつ議長から、国会の権威のためにも、あらかじめお話おき願いたいと思います。
○田渕委員 あなた方の方の質問も丁寧にやつたらいいでしよう。
○林(百)委員 われわれの方も丁寧にやります。
 第二は速記の問題ですが、速記がかつてに、だれが削るか知りませんが、めちやくちやになつて、あとで読んでみると全然わからないような削り方をされておる大体検閲の方も大分ゆるやかになつたそうですから、この点少くとも話した人の了解くらいは得るとか何とかしなければならぬ。読んでみたら伏せ宇ばかりで、何を言つておるかわからないようなことですから、この点は今後国会の自主性を確立する上からいつても、議長さんも相当の御配慮があつてしかるべきだと考えますから、この二つの点を特にきようの代表質問に際してお願いしたいと思います。
○椎熊委員 今の林君の発言に関連して……。林君は国会の権威のためにというが、私は国会の権威のために林君と反対の意見を持つております。それは、議長は発言者に対する権限はあるだろうが、そんなことを認めたのでは、真の言論が国会では闘わされない。議長というものは議事の運営を主宰するものであつて、発言者の言論の内容に立ち至るなどということは議長の職権ではありません。不穏当の箇所があつた場合などでも、それは院議に問うて訂正するとか抹殺するとかするのであつて、議長独自の考えでそういうことはできない。そういうことをしてはならぬ。従つて総理大臣の発言を親切になどということは、共産党から総理大臣に抗議を申し込むべきで、議長として政府の答弁の内容がいいとか悪いとかいうことに立ち至るというのは、越権のさたです。これは政府だけではない。野党側の発言に対しても、かつて副議長の場合、院内で問題を起したのはそういうことです。そういうことはしてはならないことで、国会の権威のために、私は自重をお願いしたいと思います。
○林(百)委員 一見もつともらしいことを言われるのですが、私は答弁の内容に立ち入れというのじやない。国会の権威のために、政府側が誠意をもつて答弁してもらいたいという希望があるということを言つておる。それは民主党の椎熊君がどう考えようと、われわれはそういう点を議長に希望する。それから椎熊君の言うように、議長とかあるいは事務当局がかつてに伏せ字をしないということ、これはけつこうですが、現実はそうなつていないから私は言つておるわけです。不穏当な箇所があればこれを訂正するというが、あとで見ると、何を言つたかわからないような訂正をされておるから、その点を十分考慮しでもらいたいというのです。
○石田委員長 この点は水かけ論をやつていてもしかたがありません。林君申出の件は見解の相違で、あなた方は親切でないと思つておられるでしようか、与党側の諸君の中には、あるいは人によつては、十分親切だと思つておられる人もあるでしよう。しかしあなたからそういう御発言があつたことは事実ですし、ここに与党側の諸君もおられるのですから、適当な表現をされるだろうと思います。
 それから速記録削除のことは、プレス・コード違反のものについてはあらかじめ削除するということは、本委員会において以前に了解を得てあるのでありまして、この了解を得た立場から議長は処置すべきことであると思います。従つてプレス・コードの違反と認めるか認めないか、あるいはそれをどう取扱うかということについては、今後別の機会に御相談を申し上げます。これはそういう意味に御了承を願います。
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○石田委員長 次に日本放送協会昭和二十五年度財産目録、貸借対照表及び損益計算書並びにこれに関する説明書の付託委員会の件を議題に供します。事務総長から御説明願います。
○大池事務総長 放送法で御承知の通り、日本放送協会の財産目録、貸借対照表及び損益計算書、こういうものを会計検査院の検査を経た後に国会に提出することになつております。そういうことで、この説明書を昨二十四日提出を受けたのであります。これは初めてのことでありますので、これをどの委員会に付託をして御審査を願うか、どの委員会に持つて行くのが穏当かということを御相談願いたいと思つております。大体財産目録並びに貸借対照表及び損益計算書並びにこれに関する説明書というのは、名前は説明書でも、事実上は昨年度の決算に当るものでありますから、決算委員会に持つて行くことが一応考えられます。ところがこの放送協会の予算については、あらかじめ国会の承認が必要であり、その承認を得るために二十五年度の分が出て参つたとき、どこにかけるかということの御相談の際に、これは社団法人の予算であつて国家予算でもないという関係で、電通委員会の方に持つて行つてあるわけであります。その二十五年度の承認を得た予算の使用その他の問題でありますので、その事前に審査した電通委員会にこの決算も持つて行くべきであるという考え方と、事決算に関することであるから、これは決算委員会に持つて行くべきだという考え方、この二つがあると思いますので、どちらが穏当か御決定願つて議長は付託をいたしたい、こういうことであります。
○椎熊委員 ただいま事務総長の御説明の通りですが、電気通信委員会では、予算はもとよりのこと、前回の国会でも、決算の問題についても非常に大きな論争がありました。一億何千万円という金の問題と、決算に関連する問題を一週間にわたつて大論争をして、遂には電波監理委員会等に非常な動揺を来すような大きな問題であつたのでありまして、関連しておる事項でありますし、一般予算と違つて予算委員会を通つた予算ではない。これは電気通信委員会でやつたことで、関連事項を全部電気通信委員会がやつておるのでありますから、当然これは電気通信委員会に審査さしていただきたい。その方がほんとうの真相を究明するのに便利だと私は思います。
○石田委員長 それでは電気通信委員会にこれを付託するに御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○石田委員長 それではさよう決定いたします。
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○石田委員長 次に外務委員会の調査員大森喜八郎君転職の件を議題にいたします。
○大池事務総長 外務委員会の調査員として、元外務省から参つておられた大森喜八郎君を、外国為替管理委員会の総務課長にぜひほしいということで、手放してもらいたいという申出があるわけであります。そこで私どもといたしましては、委員会の委員長の御用をしておるわけでありますので、外務委員長に向うからの申出の向きを伝えまして御意見を承つたところ、転職してもさしつかえない、よろしく取扱つてもらいたいという委員長からの御回答がありましたので、従いまして当委員会に転職の承認を与えていただけるかどうかをお諮り申し上げるわけでございます。まだその後任の問題については、外務委員会からは何らの申出はございません。とりあえず人事のやり繰りの関係でございましようが、大森君を外為の方にぜひほしいという向うからの申出であります。
○林(百)委員 これは調査員ですか。
○大池事務総長 さようでございます。これは実は、こちらの方から外務省の方にお願いして、外務省の方からだれか一人人を出してもらいたいということで、こちらに来ておられた方であります。二十五年四月こちらに参られまして、一年十箇月在職されたわけでございます。
○林(百)委員 この監督権は外務委員長にあるのですか。
○大池事務総長 実際に指揮命令をしているのは委員長で、委員会として使つておりますが、衆議院の職員としてこちらをやめて行くわけですから、当委員会が御決定になることでございます。
○土井委員 当人が懇請されて向うに行くことは、これに対して私は何ら異議はありません。ただこの前も何かあつたと思いますが、條件付で入つておつて適当な機会に転職をする、それから條件付ではないが、こちらにおつた人が向うに行くというような場合がしばしばある。なるべくならやはり常任委員会の委員というものは、調査員あるいは専門員なども、できるだけ長く熟練してもらうことが必要ではないかと思います。不確定な形では将来非常に困ると思いますので、他省から引く場合でもそういう條件付、ひも付のようなものは採用しない、できるだけ長くおつてやつていただくということを考慮に入れて、採用などのときにはお考えいただきたいと思います。
○石田委員長 ただいまの土井君の発言を御了承願いまして、ただいま議題にいたしております大森君の転職の件を認めるに御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○石田委員長 さよう決定いたします。
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○大池事務総長 それからお手元に差上げておきましたが、人事官の上野陽一君が任期満了で十二月六日におやめになりました。その後任に入江誠一郎君をお願いしたいという内閣からの申出であります。
 それから公正取引委員会の委員の横田君を委員長に、つまりこの前の中山喜久松君が辞任いたしました関係で、そのあとにいたしたいという内閣からの申出であります。
 それから電波監理委員長の富安謙次君から辞任の申出がありましたので、その後任に網島毅君をお願いしたい。
 それから公取の委員に高野善一郎君をお願いしたい。
 この四名の件は前例によりまして、次会までに各党で御検討の上、御決定願いたいと思います。
○石田委員長 それではこの件は前例もありますから、次会の運営委員会までに御協議を願いたいと思います。
○土井委員 上野陽一君は、ただ任期が来たから、自発的にやめたのですか。
○大池事務総長 任期が来れば当然やめますから、そのあとに入江君を持つて来たい、こういうことでございます。
○石田委員長 それではこれは次会までに御協議願います。
 なお本日の開会時刻は一時、定刻にいたしたいと思います。
 それからこの際了承を得ておきたいと思いますのは、総理大臣はフィリピンの両院議員団と会見のために四時には退席いたしたいという申出があります。時間等も前会お打合せいたしたところによりますと、四時までには十分終了いたすと思いますが、あらかじめ了承を得ておきたいと思います。
 それでは本日の運営委員会はこれにて散会いたします。明日は十コ時に開会いたします。
    午後零時三十分散会