第013回国会 議院運営委員会 第15号
昭和二十七年二月二十一日(木曜日)
    午後零時八分開議
 出席委員
   委員長 石田 博英君
   理事 倉石 忠雄君 理事 福永 健司君
   理事 土井 直作君
      岡西 明貞君    押谷 富三君
      鹿野 彦吉君    菅家 喜六君
      島田 末信君    田中  元君
      田渕 光一君   橋本登美三郎君
      柳澤 義男君    小林 運美君
      椎熊 三郎君    梨木作次郎君
      林  百郎君    羽田野次郎君
 委員外の出席者
        議     長 林  讓治君
        副  議  長 岩本 信行君
        議     員 飯塚 定輔君
        議     員 田中織之進君
        議     員 浦口 鉄男君
        事 務 総 長 大池  眞君
    ―――――――――――――
二月十六日
 委員成田知巳君辞任につき、その補欠として八
 百板正君が議長の指名で委員に選任された。
同月二十日
 委員飯塚定輔君、椎熊三郎君、林百郎君及び八
 百板正君辞任につき、その補欠として宮幡靖君、
 平川篤雄君、山口武秀君及び成田知巳君が議長
 の指名で委員に選任された。
同日
 委員平川篤雄君及び成田知巳君辞任につき、そ
 の補欠として椎熊三郎君及び八百板正君が議長
 の指名で委員に選任された。
同月二十一日
 委員山口武秀君辞任につき、その補欠として林
 百郎君が議長の指名で委員に選任された。
同日
 委員林百郎君辞任につき、その補欠として横田
 甚太郎君が議長の指名で委員に選任された。
    ―――――――――――――
本日の会議に付した事件
 両院法規委員、弾劾裁判所裁判員及び裁判官訴
 追委員の辞任及び補欠選任に関する件
 日本工業標準調査会委員任命につき、国会法第
 三十九條但書の議決を求めるの件
 国際捕鯨委員会委員任命につき国会法第三十九
 條但書の議決を求めるの件
 公正取引委員会委員任命につき同意を求めるの
 件
 決議案の取扱いに関する件
 本日の本会議の議事に関する件
    ―――――――――――――
○石田委員長 これより議院運営委員会を開会いたします。
 本日御相談申し上げたい案件は、人事に関する件、それから決議案、緊急質問の取扱い、本会議の議事であります。
 最初に日本工業標準調査会委員任命につき国会法第三十九條但書の議決を求めるの件を議題にいたします。事務総長から御説明を願います。
○大池事務総長 日本工業標準調査会の委員に、参議院議員の奥むめおさんを任命いたしたいので、国会法第三十九條但書の規定で議決を求めて参つております。奥さんの履歴はお手元に差上げてある通りでございます。これは工業標準化法という法律に基きまして、委員が二百五十名以内で組織をすることになつております。その委員の一名といたしまして奥さんが選考になつて、その要求が出て参つておるわけであります。
○石田委員長 いかがでございましようか。これは人事でございますから、やはり各面にお持ち帰りになつて御協議の上、次会までに各党の御態度を御決定願います。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
    ―――――――――――――
○石田委員長 次に国際捕鯨委員会委員任命につき国会法第三十九條但書の議決を求めるの件を議題にいたします。
○大池事務総長 これは国際捕鯨委員会委員として、国際捕鯨取締條約に基きまして政府代表が一名出ることになつております。その政府代表として従来からやつておられた小瀧さんが、今回参議院議員に御当選になられたためにおやめになつたわけでありますが、やはり従来と同じように引続いてお願いしたいということで、国会法第三十九條但書の議決を要求して来ておるわけであります。小瀧さんの履歴書もお手元に差上げてある通りでございますので、この点についても御協議を願いたいと思います。
○石田委員長 これも前の議題通り、次会までに各党の御態度を御決定願いたいと思います。
○椎熊委員 わが党は、理由は申し上げませんが、これには反対です。
    ―――――――――――――
○石田委員長 次に公正取引委員会委員任命につき同意の件を議題にいたします。
○大池事務総長 公正取引委員会の委員に、今まで北澤新次郎さんがなつておられたのでありますが、これが年齢に制限がありますので、停年で退職せられたのでありまして、その後任に山本茂君を推薦をして参られたのであります。山本君の履歴はお手元に差上げてある通りでございます。この方は国会法第三十九條ではございませんで、公正取引委員会の規則に基いて同意を求めて参つておるのでありまして、衆議院だけの同意でこれをおきめ願いたいというのであります。
○土井委員 停年というのは、こういう委員会の委員にもあるのですか。
○大池事務総長 さようでございます。これは二十九條にも「年齢が三十五年以上で」云々というようにきめられてありまして、三十條で「年齢が六十五年に達したときには、その地位を退く。」というように、法律自体に年齢が制限してございます。
○土井委員 ほかにはないようですが、どうしてこれだけにそういうことがあるのですか。
○大池事務総長 これは昭和二十二年、法律制定のときに初めから入つております。私的独占の禁止及び公正取引の確保に関する法律でございます。
○石田委員長 これはやはり次会までに各党の御態度を御決定願います。
    ―――――――――――――
○石田委員長 次に両院法規委員辞任並びに補欠選任の件を議題にいたします。これは前に御相談申し上げた件でございます。
○大池事務総長 この問題は、割当が新しい比率で違つて参つたのであります。自由党でお二人おやめになりまして、その一名は鍛冶さんの御推薦があつたのでありますが、他の一名は改進党の方に参りますので、改進党では中村又一君を推薦せられておつたのであります。ところがその後さらに自由党の眞鍋勝さんからこの両院法規委員をおやめになりたい旨お申出がありました、従つてその後任として、これは自由党に割当つておる関係から、押谷富三君を御推薦になつております。従つて両院法規委員辞任要求は角田君、尾関君、眞鍋勝君、この補欠が鍛冶良作君と押谷富三君と中村又一君、こういうことになつて参つておりますから、御承認があれば本日にでも上程できるわけでございます。
○石田委員長 いかがでございましようか、これはお申出の通り承認するに御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○石田委員長 それでは本日の日程に上程することにいたします。
    ―――――――――――――
○石田委員長 次に弾劾裁判所裁判員の辞任並びに補欠選任の件を議題にいたします。
○大池事務総長 これは弾劾裁判所の裁判員をやつておりました尾関義一君から辞任をいたしたいという申出がありました。尾関義一君は自由党でございますので、その補欠に角田幸吉君を推薦して来られております。そこで問題は、この前に共産党の上村進さんがおやめになつておるわけで、共産党から出ておつた方が欠けておつたわけでありますので、共産党の方ではその後任を推薦したいからというお申出がありました。ところが実は割当数がかわつて参つておるために、共産党の方には実は割当らないので、そのまま保留しておつたのでありますが、たまたま尾関義一さんがおやめになつて、その後任の推薦がございましたので、この際新しい割当に基いてこれを調整して行かなければならぬということになりました。前回までの割当数は自由党四名、民主党一名、社会党一名、共産党一名、四、一、一、一の七名でありましたが、新しい割当になりますと、自由党が五名、改進党が一名、日本社会党が一名、五、一、一の形になりますので、ただいまの角田さんの問題以外に、従来の共産党の一が自由党の方に参る結果になります。これを御承認くださいますれば、その党の方から御推薦があつて、御決定になるということになりますので、この点御報告を申し上げておきたい。
○石田委員長 お諮りいたします。弾劾裁判所裁判員尾関義一君が辞任せられて、その結果角田君を推薦して参られましたが、この件を承認するに御異議ありませんか。
○林(百)委員 これは私の方の党に関することですから、ちよつと申し上げたいと思います。
○石田委員長 その点については、あとでお諮りを申し上げます。
○大池事務総長 尾関さんのあとに角田さんを推薦せられるという件でございますから……。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○石田委員長 それではさよう決定いたします。
 次に裁判員の各派割当数の変更に関してお諮りいたします。ただいま事務総長御説明のごとく、各会派の議員数の変遷に伴いまして、現在までの四、一、一、一の割当が五、一、一になつたということであります。この調整についてお諮りいたします。御意見がございますか。
○林(百)委員 これは数字の根拠を説明してもらいたいと思います。それを参考にして私の方で決定いたしたいと思いますから……。
○石田委員長 数字の根拠は何かありますか。
○大池事務総長 今私の手元には参つておりませんが、これはいずれこしらえて差上げます。
○田中織之進君 数字の根拠を示せという問題ですが、これは各委員会共通の問題として処理される意味で、ここに出されて来ておるのですか。
○大池事務総長 そうではございません。今申し上げました通り、共産党の方で一名減つたから、つまり従来共産党に渡つておる一名として出ておつた上村さんがやめられて今いないので、その後任として一人推薦したいという申出がありまして、その後任が共産党に当然行くならば、その際すぐ議題にしておとりはからい願わなければならなかつたのですが、その際すぐそこに行かない情勢になつておりまして、そのときの新しい比率によれば自由党に行かなければならぬ。それですぐこれを議題にいたしかねておつたのでありますが、たまたま今の尾関さんの問題が自由党から出て参りました結果、この欠員になつております上村君をどこに持つて行つて補充するか、一人欠員になつておつたのをどこに持つて行つて補充するか、従来通り共産党に行くということなら問題はございませんが、そう参りませんので、新たに欠員を割当てて行けば当然自由党の方に行くということになります結果、今日まで保留をしておつたのでございます。
○田中織之進君 ちよつと私その点理解できないのですが、これはほかにも、たとえば全体で七人なら七人の委員を出す場合、所属議員数で割振りをきめるということに従来からなつておるという意味合いで、当初四、一、一、一で行く予定のものが、共産党の方が減つて来ておるということであれば、これは全体の委員会に通ずる問題じやないかというように私は理解しておるわけです。弾劾裁判所の裁判員に関する問題は、その補充の場合の順序というものが何か特別な取扱いになつておらなければ、事務総長の今の御説明は私はりくつに合わないと思いますが、その点いかがでございましようか。
○大池事務総長 これは私から申し上げますが、弾劾裁判所の裁判員七名を割当てる際には、各党の現在数に応じて割当てて来たのであります。各党の代表というのでなく、もともと選挙の形になつております関係から、各党の所属議員数に割当てて比率を差上げて、候補者を出していただいておつたものでありますから、当然各議会ごとにそういうことになるわけでありますが、すでに出ております分については、異動のある際でなければ、途中で変更があつたからといつて、――御当人がおやめになれば別問題でございますが、そうでないとき、すぐあなたの方はなくなつたからというのでこつちに持つて行く、その既得権利をとつてしまうということはよくない。途中で異動があつた場合調整して行こうということで従来からやつております。従つて上村さんがおやめになつたあと、すぐ共産党の方から後任を出したいというお申入れがありましたが、あなたの方に行くか行かないか、これは運営委員会できめてもらわなければ、後任者を出したいと言われても困るというので、お待ち願つておつたのであります。ところが尾関さんが常任委員長に就任になつた結果、適当の時期に変更の申入れがあるということも聞いておりましたので、それとあわせて御協議願いたいということで、お預かりしておつたのであります。共産党の方にも、その問題は運営委員会であるいは話が出るかもしれない、話が出たらそのとき御説明いたしますということで、今日までお預かりしておつたのであります。
○田中織之進君 そういたしますと、ほかの場合にも、かりに今度の上村君のような事態が起りますれば、かりに七人の委員会の場合、その比率というものは、ここで五、一、一、の比率にかわつて来るわけですか。
○大池事務総長 それはそうでございます。
○田中織之進君 所属議員数による比率ということは従来から踏襲されておるので、その点に私たつて反対はできないと思います。しかしたとえば弾劾裁判所裁判員の割振りの問題については、もちろんその委員会の議事の進め方という点についての與党側の態度という問題も私はあろうかと思いますが、その点から見れば、私はあえて共産党とは申し上げませんが、できるだけ各会派の代表が出られるような意味の考慮をしてもらいたい。これは今後の運営の問題になるわけですが、委員の割振り等の問題については、この点を配慮してもらいたいという希望意見だけを申し上げておきます。
○石田委員長 承つておきます。それでは数字の根拠は、あとで事務総長の手元でお調べを願います。
○林(百)委員 数字の根拠と、今田中君が言われたように、特に弾劾裁判所裁判員のようなものは各党から公正に選んで、国会全体が司法権に対する監視権を行使するという意味で、やはり共産党からも一人出すということでお願いしたいと思います。その希望と、あわせて数字的な根拠を伺いたいと思います。
    ―――――――――――――
○石田委員長 次は訴追委員会委員の辞任、補欠選任の件を御相談申し上げます。
○大池事務総長 裁判官訴追委員会の方の委員で、角田さんがおやめになりました。従つて角田さんの補充に高木松吉君を持つて来たいという自由党の御提案でございます。これは党内で一人おやめになりまして、高木さんがかわるというだけでございます。ただ、今田中さんからお話がありました点で、これは三十人でできておる委員会でありまして、現在の比率と新しい比率と違いが出ておりますが、他の方はやめておりませんから問題はありません。今の問題と関連いたしますので、一応御報告だけいたしておきます。従来は自由党が十二、改進党が四、日本社会党が一、共産党が二、日本社会党二十三控室が一、十二、四、一、二、一、こういうことになつて出ておりましたが、新しい割当になりますと、自由党は十三で一名ふえます。改進党が一名減つて三、社会党が一名ふえて二、共産党が一、それから二十三控室が一で、十三、三、二、一、一、こういう比率になるということだけを御報告申し上げておきます。
○椎熊委員 社会党が人が減つて委員がふえるのに、われわれの方は人がふえて委員が減るわけですか。
○石田委員長 それはあなた方の方が八十名くらいあつたときの話ですから……。
○林(百)委員 共産党と社会党の数の違いで、私の方が一名減つて、社会党の方がふえるというのはおかしいじやないですか。
○石田委員長 これは数字の問題でございますから、御議論はお差控え願います。それでは角田君の辞任並びに高木松吉君の選任、御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○石田委員長 さよう決定いたします。
 なおこの数字の調整につきましては各党間において御相談願つて、適当な機会に御協議申し上げたいと思います。
    ―――――――――――――
○石田委員長 次に決議案の取扱いを議題にいたします。前会ございました二つの決議案のほかに、本日新しく各党共同提案で恩赦に関する決議案というのが出て参りました。急に出て参りましたので印刷物にはなつておりませんが、大野伴睦君外自由党、改進党、社会党及び社会党二十三控室の連名でございます。提案者は大野伴睦君でございます。決議の案文はこういうことであります。
  恩赦に関する決議
 政府は平和條約の発効に当り、全国の被疑者、被告人及び刑の言渡を受けた者に対し広範囲の恩赦を行うべし。
 右決議する。
理由は、昭和二十六年九月八日、サンフランシスコで連合国と調印した平和條約の発効によつて、初めてわが日本は国際社会に復帰し、自由民主国家としての歴史の第一ページが始まるのである。ここにおいて国民は決意を新たにし、その名誉にかけて平和の維持と自由の尊重に専念し、こぞつて新国家の発足を祝福し、将来の発展を祈念するものである。
 このときに際し、全国の被疑者、被告人及び受刑者に対して広範囲の恩赦を行い、彼らをして過去を清算し、清淨無垢の国民として新日本の発足に参加せしめることはきわめて意義深いことであり、かくしてこそ初めて民主国家の真面目を発揮することができるのである。これ本案を提出するゆえんである。というのであります。この決議案の取扱いについてお諮りいたします。
○林(百)委員 私の方は初めてお聞きしたわけですが、ここですぐきめないで、次会までに態度をきめたいと思います。
○椎熊委員 私どもも提案者の一人になつておりますが、深い関心をこの決議案に持つておるわけであります。実は先般来自由党の国会対策委員長との間で、この趣旨弁明を私どもの方に讓つてもらいたいという話をしておりましたが、本日承れば先輩大野先生が御切望になつておるということでございますから、私どもも無理は申し上げません。大野さんでけつこうでございます。そのかわり討論者を私の方で……。
○石田委員長 討論者の問題ではございません。本日上程に御賛成かどうかということでございます。
○椎熊委員 当然賛成です。
○土井委員 これは当委員会で、全体の諸君が本日上程に異議がないというなら、わが党も異議はありませんが、他の党で、初めて出たことだから、一応この問題は党に帰つて相談した結果にしたいということなら、次会に延ばすべきではないか、ということは、従来決議案の取扱い方については、どの党であろうと、まだ党として決定をみておらないからというような意見があれば、慣例として次会に延ばして来ておるわけであります。わが党はもとよりこれに対して共同提案の賛成者でありますから、本日上程することには異議はありませんが、他の党でただいま申し上げましたような申出があるならば、これは次会に延ばすべきである。これが取扱い上順当ではないかと考えます。
○田中織之進君 ただいま土井君が申されたのと同じ意味で、私の方も共同提案に賛成いたしておりますが、共産党の方から、初めて出たことだからという意見もあり、もし至急相談されてきようの本会議に間に合うものなら上程に賛成いたしますけれども、共産党の方がもしきよう急にきまらぬというようなことであれば、土井君が述べられたような趣旨で、次会にやることもやむを得ないと思います。
○羽田野委員 われわれは提案者にはなつておりませんが、問題が問題だけに異議はありません。しかし異議がないだけに、一応党に持ち帰つて賛意をまとめた上でやりたいと思いますので、やはりできれば次会にしていただきたいと思います。
○浦口鉄男君 私どもの方は賛成です。
○倉石委員 次会というと、実際問題として予算など上つて来るし、あまりごたがたのないときの方がいいのじやないですか。趣旨はきわめて簡単ですから……。
○石田委員長 この際ちよつと懇談に移ります。速記をやめて……。
    〔速記中止〕
○石田委員長 速記を始めてください。
 それでは五分間ばかり休憩いたします。
    午後零時四十三分休憩
     ――――◇―――――
    午後零時五十八分開議
○石田委員長 それでは休憩前に引続いて会議を開きます。
○林(百)委員 私の方の党に帰つて相談いたしましたところ、問題は本日上程する、しないということの問題よりは、恩赦が一般に広く及びということの方が重大だ、そういう意味で、この決議案の提案理由の説明の中に、犯罪の性質のいかんにかかわらず、あるいはその被疑者としての立場のいかんにかかわらず、講和の効力発生と同時に恩赦をあまねく及ぼす、こういう立場を十分強調してもらうなら、きようかける、かけないということは大した問題ではなかろうということですから、そういう犯罪の性質のいかんにかかわらず、広くあまねく恩赦を及ぼすということを提案者から特に入れていただいて、本日上程するということには賛成いたしたいと思います。
○石田委員長 それでは提案者の方々におかれてはただいまの発言を御了承願いまして、これを本日上程することに御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○石田委員長 提案理由の説明は、どなたがおやりになりますか。
○田渕委員 大野伴睦さんです。
○椎熊委員 これは先ほども申し上げたように、この案には相当いきさつがあるので、実は私の方もやりたいということを希望し、一応そういうことで納得してもらつておつたのですが、せつかく大先輩がやつていただくのですから、それでけつこうですが、われわれとしては準備もしておりましたし、相当熱心な人もおります。これは全会一致ですから各党というわけにはいかぬと思いますが、野党側から賛成討論者を一名出す。それを改進党に野党側としてはお譲りを願いたい。特にこの問題を専門に研究していた熱心な人がありますから、どうかこの点お許しを願いたいと思います。わが党としては中村又一君の賛成討論をお認めいただきたいと思います。
○石田委員長 いろいろお立場もありましようが、提案理由の説明は大野伴睦さん、野党を代表して賛成演説に中村又一さんということでいかがでしようか。
○土井委員 いろいろ意見もありますが、この前わが党としては、讓つていただくことに非常な困難があつたにもかかわらず、椎熊君の方で遠慮していただいたので、私の方も賛成いたします。
○林(百)委員 私どもの方も、本来なら自由党の提案した決議案に対してわが党が賛成するということは異例なので、われわれの立場をやはり明確にする必要があると思いますが、せつかく椎熊君の懇請もありますので、賛成したいと思います。ただ一言私の方で希望したいことは、先ほどもお願いしたように、この決議案がいわゆる三二五号違反の被疑者、被告の諸君、場合によつては政治的な立場のいかんにかかわらず、この恩赦を及ぼすということを、特に賛成討論の中で主張してもらいたいと思います。それを考慮していただくということで、われわれの方は賛成いたします。
○田中織之進君 私の方も立場はいろいろありますが、賛成いたします。
○石田委員長 それではさよう決定いたします。
 次に東洋精神文化振興に関する決議案というのが、自由党の若林義孝君から出ております。この取扱いを議題にいたします。
○梨木委員 これはまだ私どもの方は聞いておりませんから……。
○石田委員長 それでは次会までに御協議を願うことにいたします。そのほかにも自主外交確立に関する決議案、遺族及び戰傷病者に対する国家補償の徹底に関する決議案がありますが、これらも次会にお願いすることにいたします。
    ―――――――――――――
○石田委員長 次に緊急質問の取扱いについての問題でございますが、これも次会にお願いいたします。
    ―――――――――――――
○石田委員長 次に本日の議事日程についての説明を事務総長からお願いいたします。
○大池事務総長 本日の日程に載つておるものを御説明いたします。
 日程第一は、農林委員会理事の遠藤三郎君が委員会報告をいたします。これは全会一致でございます。日程第二は、大蔵委員長佐藤重遠君が御報告になります。これも全会一致。日程第三、第四、これは建設委員長の松本一郎君が御報告になりまして、三の方は全会一致でございます。四の方は反対がございまして、共産党の池田峯雄君から反対討論の通告があります。反対は共産党と社会党二十三控室が御反対と聞いております。日程に上つておるのはこれだけでございます。それからぜひ日程に追加して上程願いたいというものに、大蔵委員会から上つて参りました財政法、会計法等の財政関係法律の一部を改正する等の法律案があります。この法案が上りましたので緊急上程を願いたいということでございます。従いまして本日の議事の順序は、先ほど御決定願いました両院法規委員と弾劾裁判所裁判員、裁判官訴追委員の辞任並びに補充の件を議長発議で簡単に片づけていただきます。これは別に起立でなくてよろしゆうございますね。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○梨木委員 緊急上程になる財政法、会計法の一部改正法律が出ておりますが、これは私の方で高田富之君が反対討論をいたします。
○大池事務総長 そこでただいまの院の構成上の件を御決定願いまして、それから今御決定になりました恩赦に関する決議案を上程になりまして、日程一、二、三、四、が済みましたところで、ただいまの緊急上程を願つて委員長報告、高田富之君の反対討論、こういうことでございます。
○土井委員 私の方もこの緊急上程になる問題については、あるいは討論するようになるかもしれません。
○大池事務総長 それでは始まりますまでにお申出を願います。
○石田委員長 それでは本日の日程は事務総長御説明の通りで御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○石田委員長 開会時間は一時三十分でいかがでございましようか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○石田委員長 それから討論及び賛成演説の時間は、前例通り十分以内。
 なお事務総長から御発言があるそうでございます。
○大池事務総長 御報告申し上げて御了承を願いたいと思いますのは、救癩事業の方から広く募金といいますかをお願いいたしておる次第でございまして、衆議院の方にも、議員さん方にひとつ何らかの御寄付が願えればお願いしたいという申入れがあります。従いまして、この点はほかのことでもございませんし、皇太后陛下がおなくなりになつたときに御下賜金等もいただいたようでございますので、どの程度出したらいいか、これは次会までにお考えを願いたいと思います。いろいろ聞きますと、今最高百円ぐらいで集めておるようでございますし、この前の赤い羽根なども百円でございましたから、百円ぐらいでいかがかと思います。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○石田委員長 それでは次会ということでなく、この点御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○大池事務総長 それから画家の文化功労賞を拝受した芸術院会員の和田英作さん、それに中沢弘光さん、三宅克己さん、この三人が七十七歳に今年なつております。従つてこの七十七歳になつた人たちがいろいろ考えて新作をこしらえた。それが十五点ばかりあるから、国会でひとつ見ていただけないかということでございますので、近く食堂に十五点ばかり陳列いたしたいと思いますから、ごらんいただきたいと思います。
○石田委員長 それでは暫時休憩いたします。
    午後一時十分休憩
     ――――◇―――――
    午後二時五十分開議
○石田委員長 では、ただいまから運営委員会を再開いたします。
 先ほど本会議において、大野伴睦君より恩赦に関する決議案の提案理由の説明がありました。その際朗読された決議案文は、本委員会において打合せの済んだ成文と違つた文章を朗読されたのであります。これについては種々行き違いがございましたようでございますが、成文通り速記録を訂正したいとの本人からの申出がございました。これを了承したいと思いますが、いかがでありますか。
○土井委員 そのことについては、実は私としては、速記録の訂正という問題については異議はないのですが、ただこの際事務総長にお伺いしておきたいことは、これは別に他意があるという意味でなくて、議案の取扱いの基本的な問題として伺つておきたいのです。御承知の通り、議案の審議に当つては、まず第一に案件を議員に配付されるということが、いつの場合でも前提になつておるわけです。それで、われわれのところに配付された決議案というものが中心でなければならぬ。ところが、もとより内容的には趣旨は同じであるけれども、文章上非常にそれと相違のあるものを提案者が説明するという場合に、一体配付された案文と違うものによつてその審議を継続するということが、議事の取扱い上において支障がないのかどうかということです。これを聞きたいのです。
○大池事務総長 それは議場での土井さんのお話とはちよつと違うことなんですが、今のお話のことはよくわかりました。すでに議長のところに提出されたものが皆さんの手元へ配付されておるわけでありまして、そのものと違うことをやつた場合に、そのまま議事を進行さしてよろしいかどうか、こういうことでございますね。
○土井委員 そうです。
○大池事務総長 それはもつともなお話で、議事の進行として支障がある、こう私は思いましたので、あの発言の途中に、実は事柄は同じものでありましても、内容は違うものを説明しておるということで、今石田委員長から言われた通りの行き違いのことをやつておつたわけですから、議長としてはその始末をつけた上で賛成討論を願い、それから議事の進行もお願いしようと思つて、議長の発言等を相談をしておつた際に各派の方々が見えまして、これはこのままでやつてくれ、本会議の直後運営委員会で跡始末をするから、そのままにしてやつてもらいたいというお話だつたので、そのままに進んだわけであります。事実上は今おつしやる通りのことでありまして、配付されたものと全然違うものをやられるということは、これは支障がありますから、一応訂正をして議事進行をするということは、これはごもつともだと思います。
○柳澤委員 ただいまの問題は、本人が表現の錯誤と考えて訂正を申し入れたわけでありますから、御了承願いたいと思います。
○土井委員 今柳澤君の言う事柄は、事務総長が今言つているように、それはいけないんだから、そういうことを前提としての承認ということは、結果的にはいけないのです。ただ問題は、これは各派共同提案であるし、事柄が事柄だから荒立てる必要は何もないが、将来の議事の取扱いという問題から見て、これは決議案ではあるけれども、たとえば他の場合でも、議員に配付された案件でないことが提案者によつてやられた場合に、どうやればよいのかという問題なんで、事務総長はそれはいかぬということだから、大体了解がつくわけなんです。
 そこで、もう一つお伺いしたいことは、要するにそういうような場合でも、今のように当人からの申入れがあれば、決議した後でもさしつかえないのですね。
○大池事務総長 それは全然当人の錯誤であるということがわかつたわけですが、各派は当人のしやべられたことで決議をしておるわけですから、そういうことはいかぬという異議のある場合には、内容の違つた修正等については、われわれ事務上から言つて、当然本人からの申出を容認するわけに行かないのです。皆さんの方から、これは錯誤で間違つたものだから、内容の訂正はよろしいということにならなければ、容認できないわけです。
○土井委員 ここで容認されれば、将来そういうものが事例として残つても、別して議会の運営上において弊害はないのですね。それと同時に、運営委員会というものが議案の内容の訂正について了解を與えるということは越権ですね。結局運営委員会は議長の諮問機関で、議長がこの問題をそういうふうに訂正するという、それを運営委員会は了解する、こういう形でしようね。
○大池事務総長 そういうわけです。今の恩赦の決議は、ここで皆さんが御一致になつてきめたものが間に合わなくて錯誤を来した、同じ事柄であるけれども中身の違つたものだつたから、それを訂正したい、こういう申入れでありますから、それを容認してよろしいかどうかということをお諮りして、よろしいということになれば、そういうことにいたしたい、こういうことでございます。
○椎熊委員 今の説明は、各派賛成しておることだから了解できるのですけれども、こういうやり方も一切私は違法だと思うのです。それで、今この問題をどう収拾するかで相談しておるのだが、こういうことが前例になつては相ならぬ。こういう訂正の仕方も違法です。そうすると、きようやつたことはみんな抹殺されなければならぬことになる。ところが、各派が内容的には精神的に一致しておる問題だから、ここでその違法を了解しつつ納得を與えて、前例としないということにするよりほかに方法はない。
○土井委員 ちよつと懇談にしてください。
○石田委員長 懇談にします。
    〔速記中止〕
    〔委員長退席、倉石委員長代理着席〕
○倉石委員長代理 それでは懇談をとじます。
 大野君よりお申出の訂正の件は、これを承認することに御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○倉石委員長代理 それではさように決定いたします。
 では、御苦労さまでございました。本日はこれにて散会いたします。
    午後三時十五分散会