第013回国会 議院運営委員会 第38号
昭和二十七年四月二十四日(木曜日)
    午後一時二十六分開議
 出席委員
   委員長代理理事 倉石 忠雄君
   理事 福永 健司君 理事 山本 猛夫君
   理事 土井 直作君
      飯塚 定輔君    岡延右エ門君
      岡西 明貞君    押谷 富三君
      島田 末信君    高塩 三郎君
      田中  元君    田渕 光一君
      中川 俊思君    柳澤 義男君
      石田 一松君    小林 運美君
      椎熊 三郎君    長谷川四郎君
      松井 政吉君    梨木作次郎君
      林  百郎君
 出席政府委員
        内閣官房副長宮 剱木 亨弘君
 委員外の出席者
        議     長 林  讓治君
        副  議  長 岩本 信行君
        議     員 田中織之進君
        議     員 八百板 正君
        議     員 浦口 鉄男君
        議     員 黒田 寿男君
        議     員 小平  忠君
        事 務 総 長 大池  眞君
    ―――――――――――――
本日の会議に付した事件
 公聽会開会承認要求の件
 回付案の取扱いの件
 決議案の取扱いの件
 広島地方専売公社調停委員会委員委嘱につき、
 国会法第三十九條但書の議決を求めるの件
 緊急質問の取扱いの件
 本日の本会議の議事に関する件
 剱木内閣官房副長官より法律案の提出予定につ
 いて説明聽取
    ―――――――――――――
○倉石委員長代理 ただいまより議院運営委員会を開会いたします。
 本日は、委員長が事故のため欠席いたしておりますので、私が委員長代理を務めます。御了承を願います。
 最初に、公聴会開会承認要求の件についてお諮りを申し上げます。事務総長より御説明を願います。
○大池事務総長 申し上げます。法務委員会から、御承知の破防法案並びに公安調査庁設置法案、公安審査委員会設置法案の三案について公聴会を開きたいから御承認を願いたいという申出がありますのと、もう一つは、通産委員会から、臨時石炭鉱害復旧法案の審議のために公聴会を開きたいから御承認を願いたいという申出であります。
○倉石委員長代理 これを承認するに御異議ございませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○倉石委員長代理 それでは、さようにとりはからいます。
○林(百)委員 ちよつとその問題に関連してですが、実は議運では、公安調査庁設置法案と公安審査委員会設置法案は、本来なら内閣委員会に行くべきであるけれども、破壊活動防止法案との関連で、内閣委員会との連合審査を條件として法務委員会に付託することになつたのですが、その後わが党の委員から聞いてみますと、内閣委員会では、これは本来ならばおれの方の委員会でやるべきものを、法務委員会にまわしたのだから、連合審査をする必要がないというので、その点がうまく行つてないというふうな情報を聞いております。もしそうなりますと、義運できめたことが実行できなくなるわけでして、何か各党の皆さんでお聞きになつておることがあれば、ここで聞かしていただいて、議運できめた方針が実行できるようにして行かぬといかぬと思いますが、どうでしよう。
○倉石委員長代理 そのことにつきましては、内閣委員会は非常に手持ちの法案が多いので、内閣委員会としては、でき得べくんば、質疑を行いたい委員は委員外発言を法務委員会に要求して処理して行きたいという話が出て、それじやそうしようということになつたということを聞きましたが、その程だでさしつかえがなければ、そういうふうに取運んでいただく方が、審議の都合上はぐあいがいいと思うのです。
○梨木委員 私の方では、こういうふうに聞いたのです。本来ならば、設置法の方は内閣委員会にかかるべきものである、ところが法務委員会に持つて行つたのはけしからぬ、法務委員会の方から連合審査の要求があればやつてもいいが、おれの方から行くべき筋合いじやない、こういうことを言つておるそうで、手持ちの法案が多いから云々ということが理由になつておらないように私どもは聞いておるのです。こうなりますと、いろいろ面子の問題もあるのでしようが、むしろ法務委員会から何かそういう意思表示をされたら、連合審査委員会が持てるのではないかと思うのです。
○倉石委員長代理 それではその点については、私の方から法務委員長と内閣委員長によく連絡をいたしまして、話合いをして、うまく運営のできるように努力いたしましよう。
○林(百)委員 それでけつこうですが、ただ希望としては、議運では一応連合審査をするということを條件にして付託したのだということも言つていただきたいと思うのです。というのは、われわれとしては連合審査をしてもらいたいということがありますから、議運の決定を伝えてもらいたい。
○倉石委員長代理 承知いたしました。
    ―――――――――――――
○倉石委員長代理 次に、回付案の取扱いの件をお諮りいたします。事務総長より御説明を願います。
○大池事務総長 回付案は、海上保安庁法の一部を改正する法律案が返つて参りました。これは御承知の通り、こちらから向うへ参りますときには、施行日が四月一日ということに相なつておりましたが、今日になつてみると、四月一日に施行ができませんので、公布の日から施行するということにかわつて来たのであります。ただ施行期日がかわつて、現実に合うようになつたというだけにすぎません。
○倉石委員長代理 各派の御態度を伺います。
○福永(健)委員 自由党は、参議院の修正案に同意いたします。
○椎熊委員 わが党も同意です。
○土井委員 異議なし。
○林(百)委員 私の方は反対です。
○八百板正君 日付を直すだけなら、よかろうと思います。
○倉石委員長代理 それでは本回付案を了承するに御異議ございませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○倉石委員長代理 それではさように決定いたしまして、本日上程いたすことにいたします。
    ―――――――――――――
○倉石委員長代理 次に、広島地方専売公社調停委員会委員委嘱につき、国会法第三十九條但書の議決を求めるの件が政府から提出されておりますので、これをお諮りいたします。事務総長から御説明を願います。
○大池事務総長 これは、現在まで中原健次君が委員になつておるのでありますが、五月二十日に任期が満了になります関係で、さらにその後の委員として同じく中原健次君を再任いたしたい、こういう関係でございます。これは法律でもつて、職員の方から出されました名簿のうちから選ぶことになつておりまして、職員の方から選出をいたしました候補者に中原健次君が再びなつておりますので、それを再任いたしたいということでございます。
○倉石委員長代理 それではただいまお諮りいたしました件は、承認するに御異議ございませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○倉石委員長代理 それでは、さように決定いたします。
○倉石委員長代理 次に、緊急質問の取扱いについて御協議申し上げます。一括して御審議を願います。
○土井委員 最初の、浮遊機雷による被害に対する国家補償に関する緊急質問は、わが党の岡良一君からの提案でありまするが、これは撤回いたします。
 第二番目の、爆薬漁業等による漁場荒廃取締に関する緊急質問は、本日上程していただくように希望いたします。
 なお第三の、酪農危機に関する緊急質問は、一応保留をしておいていただきたいと思います。
○福永(健)委員 今土井さんから、第一の緊急質問は撤回するというお話でけつこうですが、第二の爆薬漁業等による漁場荒廃取締に関する緊急質問は、前々から説明も伺つておりますし、影響するところが非常に大きい問題でありますので、これを特に本日やるということに、わが党としては同意いたします。第三の、酪農危機に関する緊急質問は、本日保留というお話でしたが、緊急質問をあまり長く留保しておきましてもいかがと思いますし、本案の性質にもかんがみまして、委員会に回付していただいて、本日までに出ておりまする緊急質問を、一応全部整理してしまつた方がよろしいかと考えます。
○林(百)委員 もう一つ、社会党二十三控室から出ておる鳥取災害復旧に関する緊急質問は、どうなるのですか。
○倉石委員長代理 ちよつと懇談いたします。
    〔速記中止〕
○倉石委員長代理 それでは懇談をとじます。
 緊急質問の取扱いにつきましては、一から四まで提案されておりますが、第一は撤回、第三の酪農危機に関する緊急質問は委員会において質問願う、第四の鳥取災害復旧に関する緊急質問は保留、第二の爆薬漁業等による漁場荒廃取締に関する緊急質問は本日上程するということに御異議ございませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○倉石委員長代理 では、さように決定いたします。
    ―――――――――――――
○倉石委員長代理 次に、決議案の取扱いについて御相談をいたします。
○椎熊委員 わが党の床吹徳ニ君外六十七名より提案になつておる領土に関する決議案は、もう提出してから約一箇月になるのですが、事外交上に関する重大な問題でもありますので、これを決議する時期等も勘案しなければならぬということで、今日まで延び延びになつておつたのです。しかしいよいよ平和條約の効力も二十八日をもつて発効するということになれば、この段階としては、本日これを上程することが絶好の機会だと思うのであります。趣旨弁明等、ごくあつさりした簡単なものでございますし、自由党方面にも同調者が非常に多いし、ほんとうは、各党全体で共同提案にしようと、折衝したほどのいわくつきの問題ですから、きようの日を選んでやらしていただきたいと思います。
○林(百)委員 私の方は、今これをよく読んでみたのですが、やはり国際的に非常に重要な影響を及ぼす決議案であるし、軽々しく扱えないので、もしこれを上程するとすれば、われわれはわれわれとしての態度を表明しなければならぬこともありますから、本日の本会議に上程することについては反対です。
○福永(健)委員 自由党は、共産党とは理由が違うのでありますが、時期に関しまして、今椎熊さんは、今こそこれを上程すべしというようなお話であつたのであります。平和條約の効力もごく近日中に発生するというような時期でありまするし、椎熊さんは、むしろそういう時期だから今と言われたのでありますが、私どもの方では、ここしばらく慎重に扱つて、もう少し経過した適当なときに上程することがしかるべきだと考えます。
○倉石委員長代理 ちよつと懇談いたしましよう。
  (速記中止〕
○倉石委員長代理 懇談をとじます。
 領土に関する決議案については、本日のところはこれを留保することにいたしたいと思いますが、御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○倉石委員長代理 それでは、さよう決定いたします。
    ―――――――――――――
○倉石委員長代理 この際事務総長より御報告を申し上げることがございます。
○大池事務総長 御報告を申し上げます。それは、積雪寒冷単作地帶振興対策審議会というのがありまして、この委員に、現在まで佐々木秀世君、松浦東介君、高田弥市君、内藤友明君、佐々木更三君の五名がなられておるわけであります。これは各派の割当が三、一、一となつております関係でそういうことになつておりましたが、佐々木秀世君から辞任の申出があつたそうでございます。そこで内閣の方では、後任者の指名をお願いいたしたいということでありまして、佐々木さんの後任者を自由党の方から御推薦願つて、議決をお願いしたいと思つております。
 なお松浦東介さんも、今農林委員長になつておられます関係で、両方兼務することはどうかということでありますれば、御一諸にお願いする方がよいのではないかと考えております。
 また佐々木更三さんは、今社会党二十三控室に属されておりますが、新しい割当になりますと、三、一、一ということで、社会党の方から出ることになつておりますので、現在なつている人をかえるという意味じやございませんが、社会党の方で社会党二十三控室とお話合いができれば、その方がよいのではないかということで、この前から懸案になつておりますが、もし佐々木秀世さん、松浦さんの後任者の議決ができます時期までにそのお話合いがつけば、たいへすけつこうだと思つております。
○倉石委員長代理 それでは、ただいま事務総長より御報告のあつた件につきましては、それぞれ関係の党で後任者を御推薦の上、至急御申出を願います。
    ―――――――――――――
○倉石委員長代理 次に、本日の議事についてお諮りいたします。
○福永(健)委員 本日の議事についてですが、日程第五の特許法の一部を改正する法律案と、第六の中小企業等協同組合法の一部を改正する法律案、第五は共産党が反対で、第六は全会一致のものでありますが、これは参議院の審議の都合上、ぜひきよう勢頭にかけていただいて、一刻も早く参議院に送つてもらいたいという話がありますので、議事日程変更の取扱いを願つて、日程中一番先にやつていただくように願いたいと思います。
○倉石委員長代理 その点いかがでありますか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○倉石委員長代理 御異議がないようでありますから、福永君御提案の通り取運ぶことに決定いたします。
○大池事務総長 それでは私から本日の議事について御説明申し上げますが、一番最初に、ただいま御決定を願いました中原健次君の広島地方専売公社調停委員会委員委嘱につき、国会法第三十九條但書の議決を求めるの件を議長発議で議決だけを簡単にお願いいたしたいと思います。
 その次には、ただいま御決定を願いました緊急質問が、性質上当然先だと思いますので、爆薬、漁業等にまる漁場の荒廃取締に関する緊急質問を前田榮之助君にお願いします。
 その次に野田建設大臣ふら、鳥取市の火災による災害の報告を願います。
 それから第四番目に、ただいま御決定願いました海上保安庁法の一部を改正する法律案の回付案の承認を、起立でお願いいたします。
 それから日程に入るわけでありますが、ただいま御決定の通り日程変更の御承認を得て、第五、第六を最初にお願いいたしまして、通産委員会の理事小川平二君より一括御報告を願います。五は共産党が反対で起立採決、六は全会一致であります。
 次に日程第一にもどりまして、公務員等の懲戒免除等に関する法律案、これは人事委員長田中不破三君が報告をされます。これに対しては共産党の井之口政雄君が反対討論をされます。
 日程第二の国立学校設置法の一部を改正する法律案は、文部委員長竹尾弌君が報告をされまして、これには共産党が反対であります。討論はありません。
 日程第三の日本国とアメリカ合衆国との間の安全保障條約第三條に基く行政協定の実施に伴う郵便法の特例に関する法律案、これは郵政委員長尾関義一君が報告されまして、共産党の田代文久君から反対討論がございます。
 日程第四の日本国とアメリカ合衆国との間の安全保障條約第三條に基く行政協定に伴う刑事特別法案は、法務委員長佐瀬昌三君が報告をされまして、これに対して社会党の熊本虎三君、共産党の加藤充君、社会党二十三控室の猪俣浩三君、この三人より反対討論がございます。
 次に日程第七の外資に関する法律の一部を改正する法律案は、経済安定委員会の理事志田義信君が報告されまして、社会党の中崎敏君、共産党の高田富之君から反対討論がございます。
 次に、日程第八と第九は、一括して農林委員長松浦東介君が報告されまして、これは両方とも全会一致であります。
 以上で議事日程に掲載の分は終るわけでありますが、なお本日すでに……。
○林(百)委員 緊急上程の問題に入る前に、希望があるのですが、きようは非常に議題が多いので、土曜日にもまたやるわけですから、きようは緊急上程はとりやめたらどうですか。
○大池事務総長 それもありますが、緊急上程の分は、みな平和條約発効とともに必要なものでして、参議院に一刻も早く送らなければならぬわけです。
○林(百)委員 それは幾つぐらいあるのですか。
○大池事務総長 四件あります。地方行政委員会の町村職員恩給組合法案というのは、参議院の方へ先に参りましたものですから、場合によればあとでもけつこうですが、日本国とアメリカ合衆国との間の安全保障條約第三條に基く行政協定の実施に伴う地方税法の臨時特例に関する法律案は、急ぐものであります。
○林(百)委員 二十八日でもいいでしよう。
○大池事務総長 二十八日に参議院が済むかどうか、わからないのです。こちらで上つておるものは、当然早くやるのがよいのではないかと思います。これはお取上げ願うかどうかは別として、地方行政委員会からは、その二件の緊急上程の申出が参つております。
 そのほか運輸委員会からは、国際観光ホテル整備法の一部を改正する法律案、木船運送法案、日本国との平和條約の効力発生及び日本国とアメリカ合衆国との聞の安全保障條約第三條に基く行政協定の実施に伴う道路運送法等の特例に関する法律案、日本国とアメリカ合衆国との間の安全保障條約第三條に基く行政協定の実施に伴う水先法の特例に関する法律案、この四件が上つておりまして、緊急上程を願い出ております。
○椎熊委員 やりましよう。
○倉石委員長代理 来月は休みが続くことでありますから、ひとつ本日緊急上程をお願いいたします。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○倉石委員長代理 それでは、さよう決定いたしました。
○梨木委員 地方行政委員会から緊急上程を要請して来ておる町村職員恩給組合法案と、運輸委員会の国際観光ホテル整備法の一部を改正する法律案、木船運送法案、この三つは、きよう急いで緊急上程する必要もないと思うし、特にほかの法案について討論もありますので、これは反対いたします。
○倉石委員長代理 すでに緊急上程を願うことに決定いたしましたから、さよう御了承願います。
○大池事務総長 なお、地方行政委員会の日本国とアメリカ合衆国との間の安全保障條約第三條に基く行政協定の実施に伴う地方税法の臨時特例に関する法律案に対しては、共産党の立花敏男君から反対討論の申出があります。それから運輸委員会の日本国との平和條約の効力発生及び日本国とアメリカ合衆国との間の安全保障條約第三條に基く行政協定の実施に伴う道路運送法等の特例に関する法律案に対しては、共産党の江崎一治君の反対討論があります。
○林(百)委員 定足数は大丈夫でしようね。一応自由党に確かめておいてください。
○福永(健)委員 運輸委員会から上つて来ました木船運送法案に、実はわが党で賛成討論の申出があるのですが、反対討論がないようでありますから、本人になるべくやめるように言いますが、一応留保しておいていただきたいと思います。
○倉石委員長代理 それでは本日の本会議の議事順序については、さよう御了承を願います。
    ―――――――――――――
○倉石委員長代理 なおこの際、小林達美君から発言を求められておりますので、これを許します。
○小林(運)委員 私は、非常に重大な問題を議長並びに関係の方にお聞きしたいと思うのです。それは、去る四月十八日に、私が本院に登院しようといたしましたところ、門の前で警察官から登院をはばまれた事件がありましたので、この関頭をひとつ皆さんにお聞き願つて御判断を願いたいと同時に、議長の御見解を承りたいと思います。
 十八日の午後二時ごろと私は思いますが、私とわが党の村瀬代議士と、私の車で登院しようといたしました。ところが門の前で、警察の諸君が大勢立つておりまして……(「どつちの門だ」と呼ぶ者あり)通用門であります。たくさんの警官がわれわれの登院をはばんだ。そこで私は車をおりまして、どうしてわれわれの登院をはばむのだということを質問しましたところが、これは上司からの命令で、ここは通さぬ、こういうことでありました。そこで、君たちは一体だれに言いつかつてわれわれの登院をはばむのかといつて聞きましたところが、これは上からの命令だと言う。それじや上の人を連れて来いと言いましたところが、隊長でしたか、警部でしたかが参りましたから、だれに言いつかつたかと聞きますと、これは国会の方から言いつかつたと言う。しかし、その話をするまでにずいぶん時間がかかりまして、とにかく私が行こうとしたところが、警官が私のからだを押えて、登院させないということであります。私も実力をもつて登院しようと思つたけれども、一人やニ人なら実力はあるのだけれども、とにかくピストルや棒を持つておりますので、どうもいたし方がない。そこで私は、それじや国会の衛視を呼べというので、衛視が参りましたので聞きましたところ、確かにこちらの方からそういう話があつたようだ、自分ではわからないという話でありました。それから、それなら衛視長を呼べということで、衛視長に来てもらいました。その間相当時を食いまして、三、四十分かかりました。その間に、私が登院しようとして、絶対通さぬかと言つたら、命令だから絶対通さぬ、通るなら正門から入れ、こういうような話。ところが、その正門から入れと言うまでに三、四十分を要したのであります。この時間というものは、非常に私は貴重なものだと思う。ただわれわれがふだん登院する場合に、あつちに行け、こつちに行けということは別問題としましても、もし万一国会で本会議等がありまして、重要な法案の採決でも行われるというような場合におきまして、この三、四十分という時間は非常に大きな時間です。結局衛視長が参りまして話をしたところが、国会議員であるから通過されてもいいということになりましたけれども、しかしこの時間は非常に大きなものだと思つています。それから衛視長に、一体こういうことを命令したのはだれだと言つたら、私の方からいたしましたということで、この間の責任はだれが負うのだと言うと、この場合だけは私が負いますということを衛視長が言つておりましたので、私は一応その衛視長に認めさせて、特に私一人だけでなくて、わが党の村瀬代議士もおりましたので、村瀬代議士も非常に驚きまして、この問題を難詰しました。
 そこでわれわれは、こういう事件を通じまして、国会議員が国会に登院できないということはゆゆしき問題である。特に、幸い衛視や衛視長が来ましたので、この問題は解決したけれども、それが来るまでは、われわれは上官の命令によつて絶対にだれであろうと通さぬ、君がだれであるかわからぬと言う。われわれは国会議員のマークをつけておるのだが、国会に来ている警官が、国会議員か普通の人間かわからぬようじや困るから、このマークを知つておるかと言うと、知つておると言う。知つていても入れない、こういうことなんです。はなはだけしからぬと思いましていろいろ話をしましたが、国会議員なんか何だというわけです。国会へ来ている警察官が、国会議員が何だと言う。その言葉は、これまた重大です。一体警官が、国会議員をどう思つておるのか、こういう教育を警視総監がやつておるのかどうか。これも私はあらためて警視総監の出席を求めて聞きたいと思つておりますが、あらかじめ申し出てありませんので、きようはこういう事件に対する議長並びに事務総長の御見解を承りまして、あらためているく御質問申し上げたいと思つております。
○林議長 十八日だつたというようなお話ですが、ちようど全学連の陳情に来た日であつたかとも思うのです。ただいまのお話を伺うと、はなはだ穏当を欠いたものと考えますが、そのお話は、私ども伺つたのは今初めてなので、なおよく取調べをいたしまして、今後かかることのないように、われわれの方からも要望したいと思います。
○小林(運)委員 議長が、ただいま伺つたというのは非常におかしいのですが、衛視長はこの事態を認めまして、しかるべく考えましようという話なんです。それがまだ議長にも通じてない。そうすると、事務総長はこの報告を受けておりますか。
○大池事務総長 私からお答え申しますが、ただいま小林委員からのお話のような詳しい報告は、まだ受けておりません。ただ当日小林議員が登院するときに、あそこが通れないということで、非常に感情を悪くされたことがあるということだけしか聞いておりませんで、今伺つたような程度のことがあつたということは、きよう初めて伺つたようなわけであります。
○倉石委員長代理 小林君、本会議は大分遅れておりますし、十八日のごたごたの点については、本日本会議散会後、院内の警察及び秩序に関する小委員会を開いていろいろ調査することになつておりますから、その小委員会に小林君も御出席になつてお話を伺えればけつこうですし、その委員会で十分調査して、将来そういうことのないように、われわれも十分注意しなければならぬと思いますから、そういうことにしていただきたいと思います。
○石田(一)委員 これは本会議が遅れておるからというような問題じやない。国会内の警察の問題ではないのです。国会の外から構内に入ることは許しておる。
○小林(運)委員 この事態は、決して私大の問題じやなくて、われわれ国会議員全体の問題だと思う。自由党とか、改進党とか、共産党とかいう問題でなくて、だれが系統機関であるかは別問題として、政治的に動くなら何でもできる。これは私はクーデターが起きたと思つた。実際われわれは国会議員といつても、自分の国会に入れないということは大問題だと思うのです。自由党の諸君だつて、だれだつて同じです。意識的に警官が国会の門をとざしてわれわれを入れなかつたら、われわれは何もできない。これはあの一警官に、重大な国会を占領されたと同じなんです。とにかくわれわれは三、四十分間占領されて、入れなかつた。その責任をわれわれはもう少し追究しなければならぬ。一体これはどうなつておるのか。議長はこういうことをやれる権限があるのですか。
○倉石委員長代理 そういう問題について十分調査しようということですから……。
○小林(運)委員 調査といつても、これは事実なんです。もうはつきりしておることで、われわれが入れなかつたということは事実なんです。議長はそういうことをやる権限があるか。われわれを国会に登院させないということの権限があるのですか。たとえば、私が懲罰になつて登院停止でも食つておるならしかたがない。お前は登院停止だから入つちやいけないというのなら、議長に権限があるけれども、われわれが国会に入ることを制限するという権利は、だれにもないと思うのです。これは一体議長はどうお考えになるのですか。
○倉石委員長代理 それだから、そういう問題について十分調査をしましよう。今発言されたことなんで、われわれも初めてお聞きすることなんだから、その問題については調査をしなければならないというので、院内の警察及び秩序に関する小委員会に移して、そこで十分調査をして、しかる、べき処置を講じなければならないという意味であります。
○小林(運)委員 これは重大問題でありますから、議長に今言つてもらいたい。
○倉石委員長代理 その問題について調査しなければ、わからないじやありませんか。
○石田(一)委員 私はこの際、小林君の問題は重大だと思いますので、ちよつと聞きたいのでありますが、議長は警視庁へ依頼して、正門以外は国会議員といえども入れてはならぬという依頼をなすつたかどうか、どういう依頼を警察になすつたのか、そのことを聞きたい。
○林議長 その問題は、私どもの方から考えてみて、議員の登院をさえぎるという問題はあり得ないと思うのです。ただあの日は非常にごたついておつたので、ごたついておつたということによつて、その区別について命令の下り方が徹底してなかつたかもしれない。どさくさのときに、ほかの連中が入ることを阻止したことはあるかもしれないけれども、議員を入れないというようなことはあり得べき問題じやないと私は思います。
○石田(一)委員 はつきり言つてみなさい。国会議員のバツジを知つておるかと言つたら、何と言つた。
○倉石委員長代理 それだから、それをここでやるよりも、小委員会で調査して善処する……。
○石田(一)委員 国会が紛擾の渦に巻き込まれぬように、議長は治安を維持しようと思つてわざわざ警視庁に依頼をなすつた。それは議長の権限ですけれども、どういう依頼をなすつたかということなんです。何も言つてないのですか。
○林議長 私が出て行つたあとで、不在のときだから……。
○石田(一)委員 議長が不在のときなんですね。それじや警察だけでやつたんじやないか。
○小林(運)委員 われわれは憲法第五十條で、休会中逮捕されても、会期中は釈放される。それが会期中に入れないというようなことに対して、議長はどう考えるのですか。今のお話では、そういうことは命令しないと言うけれども……。
○林議長 それは、議長がいなかつた場合には副議長とか、副議長がいなかつた場合には事務総長とかいうようなことはあるのです。
○小林(運)委員 議長はそのとき命令しない。そうすると、だれが命令したか、こういうことになる。
○倉石委員長代理 そういう問題について十分調査しなければなりませんので、本日散会後、院内の警察及び秩序に関する小委員会に対して、十分慎重に検討することにいたします。
    〔発言する者多し〕
○倉石委員長代理 静粛に願います。
    ―――――――――――――
○倉石委員長代理 次に梨木君から、政府の提出予定法律案について官房長官に質問をいたしたいという要求がありまして、官房副長官が見えておりますから梨木君に質問を許します。
○梨木委員 行政協定関係に基く法案は、これで全部出してあるのかどうか、これをまず第一に聞きます。
○剱木政府委員 行政協定に基きまするものは、なお一、二件提出してないのがございます。これは経理関係のもので、大蔵省関係の金の支出等に関係しまする協定に基く方法が、まだはつきりしていない部分がございます。
○石田(一)委員 それは二、三件ですか。
○剱木政府委員 二件だと思います。
○梨木委員 そうすると、その大蔵省関係の一、二件というのは、いつまでに提出できますか。
○剱木政府委員 これは、実はアメリカの方の法律の関係がございまして、それとのにらみ合せで多少遅れるようになりますので、御了承願いたいと思います。
○林(百)委員 そうすると、あなたも御存じの通り、五月七日に会期は切れるのですが、それに間に合うように出せるのですか。それが一つと、それから協定関係のは、二十八日の平和條約発効までにやろうというので、きようも無理に緊急上程をしておるのですが、その方はいいのですか。
○剱木政府委員 この方は遅れましても、会期に間に合わなければ、またの機会にでもしかたがないと思います。内容がきまりませんから……。
○林(百)委員 五月七日までがこの国会の会期だということは承知しておるでしよう。それで一体審議に間に合うように出せるのですか。それとも、この国会は断念して、次の国会に出すつもりですか。いつまでも便々としてあなたの方を待つておるわけには行かぬのです。
○剱木政府委員 これは国際的な事情によることですから、会期に間に合わなければ、やむを得ないと思います。
○林(百)委員 やむを得ぬのですね。
○倉石委員長代理 別の機会に処置を願うということです。
○梨木委員 日本人で軍事裁判に付された人たちが、今拘留ないし刑の執行を受けておるわけなんですが、これが約千人くらいあると新聞は報道しております。この件に関しましては、平和條約が発効いたしますると、これは外国の裁判なんだから、全部釈放しなければならぬわけなんでありますが、この点に関する法案の準備はどうなつておるのですか。
○剱木政府委員 準備中だつたか、ちよつと存じませんので、詳しくは次会にでも申し上げます。
○梨木委員 それじや、お調べになつて、次会に詳しく報告してもらいたい。
○倉石委員長代理 それだけですか。それではお帰りください。
 本日の本会議はニ時四十分に開会いたします。
 暫時休憩いたします。
    午後二時二十分休憩
     ――――◇―――――
    午後五時二十四分開議
○倉石委員長代理 ただいまより議院運営委員会を再開いたします。
○椎熊委員 ちよつと、議長さんにはなはだ遺憾だけれども、御質問申し上げなければならぬ。ただいま本会議で、討論が終つて採決について宣告中に―採決の方法についても御発言があつたようですが、突如として休憩を宣告されました。それは議長の権限で、いつでもそういうことはできるといえばできるのですが、きようのような休憩の仕方は、前例としてもかつて経験したことがないやり方だと私は思います。職権の濫用にも類するかと思われます。どういう意味で休憩せらたか、ひとつお話を願いたいのです。
○林議長 討論が終つてから、すぐに採決に入りたいと思つておつたのですが、急に議院運営委員会でも決定を見ておらなかつた記名投票の要求が議場で出ましたので、こちらで用意しなければならぬ点も聞に合いませんので、議長の権限で休憩をいたしました。これから今後の取扱いについて皆さまに御相談申し上げたい、こう考えて議院運営委員会を開いたわけであります。
○椎熊委員 それで、そういう場合のために場内交渉係の制度があるのでして、簡単な問題なんですから、一応場内交渉係に相談されるとか、そういうことでやつてもらつた方がよかつたと思うのです。あれを処理して行くためには、本会議をずつと継続して行くことがよいので、休憩することが一番いけないと思うのです。こういう形で休憩してしまうと、再開には必ず定足数を厳密に主張されます。すでに記名投票を要求しおりまして、定足数なくして記名投票をしたら、あれは廃案になるような運命になる。そういうことだと、非常に政府も困るだろうし、與党はさらに不面目きわまりないだろうと思う。きようは、実際的には定足数が足りないということで休憩になつたものだと私は思います。従つて本日のところ、出ておる人は感心な人ばかりだが、不勉強ななまけ者が多いですから、見せしめのためにも、本日はこれ以上本会議を開かず、明日定刻より本会議を開いて、多数の出席を要求して、慎重審議を継続せられんことを希望いたします。
○松井(政)委員 今、信頼する議長さんにいろいろお伺いすることは、ちよつと済まないような気がいたしますが、先ほど椎熊さんが言つたように、そのために場内交渉係があつて、野党の場内交渉係の方から與党の交渉係に、これでは採決できないから、要するに人数を入れてもらわなければいかぬのではないかと思つて、たびたび相談を申し上げておつた。さらに事務総長のところへも、これは野党全員反対しておる法案ですから、かりに野党の諸君が入つて来ても、與党の諸君が入らぬということになると、與党の方が採決に敗れる。それは私の方にはいいのですが、しかしそういう結果ができては運営上まずい。このままではやはり数をもつて採決しなければならぬことになるし、記名投票ということになれば定足数の問題が出て来るというので、長時間にわたつて、たとえば共産党の討論、社会党二十三控室の討論、この二人の討論時間中、これを協議したことは議長さんも御承知の通りだと思います。その場内交渉係が相談を続けておる間にそのまま休憩して、数が足りるか足りないか、それとも場内交渉で解決がつくかということの方法をとらなければならないのではないかと思うのです。それをとらないので、記名投票の要求が出て、そこでただちに休憩を宣してしまつた。こういうようなことは非常にまずいのではないかと思いますが、そういう点については御考慮になつたのですか、ならぬのですか。
○林議長 私は、もちろんきようの実情を見て、はなはだ遺憾に思つた点が多かつた。それで、なお皆さんの方でもいろいろ場内で御交渉なすつていらつしやる実情は私も見ておつたわけなんですが、この際は休憩した方がいい、こう考えたものですから、私は独断でやつたのであります。
○松井(政)委員 もう一つ。そうすると、そのまま休憩して場内交渉で各派の折衝を行うということは、従来たびたびありましたのですが、こういう形で休憩をして、はたして定足数をそろえて採決に入り得るというお見通しで休憩の宣告をなすつたのかどうか、この点に対するお考えを伺いたい。
○倉石委員長代理 それは議長が、数が出るかどうかというふうなことについては……。
○松井(政)委員 あなたと同じことでも議長からお答えを願いたい。
○林議長 定足数については、幾らでも結集すれば達せられることになろうかとも考えられます。議運でも諮つてなかつたようなことだつたので、これについては一応議運に御相談する必要もあると思いまして……。
○松井(政)委員 こういう重大な処理をする場合には、野党の交渉委員にも、それではしようがないから休憩しますというようなことを言つてもらつた方がいいのではないでしようか。
○倉石委員長代理 それは、先ほど野党の方々から記名投票という申出があつたときに、むしろ非常に意外に思つたのです。運営委員会においては毛頭そういうお話合いがなかつた。従つて急遽そういうことを出されたということについては、至急に場内交渉をしなければならないと思つておつたのでありますが、その場内交渉もちぐはぐになつてしまつて、定足数のことをしきりに言われておるから、それならば討論は終つたし、どうするかというようなことで、もう一度われわれとしては場内交渉を始めなければならぬと思つておつたのであります。しかし、それよりもここで休憩をして、野党各派及び與党に集まつていただいて相談をしてもらうという処置をとられた方が、私どもとしては筋の通つたやり方だ、こう思つたのであります。しかしこれからどうするかということについては、與党側の方では、今急遽議員を動員しておるという話ですが、そのことについて御相談をしたいと思います。
○小林(運)委員 先ほどの議長のお話、また今の倉石委員長代理の話を聞いてみますと、議運で最初記名投票のことをきめていなかつたのが、急に場内で記名投票にかわつたから、それがいけないというか、まずい、こういうような感じから議長が休憩した、こういうのですが、そうなると、場内交渉ということが今後意味がなくなつてしまう。議運でやつたら、それ以外どうにもならぬということじやないと思う。それがために場内交渉というものがある。
○林議長 場内交渉ということはあるけれども、與党の場内交渉係は全然……。
○小林(運)委員 そこでわれわれは、場内交渉というものを……。
○倉石委員長代理 そうじやないのです。議院運営委員会であらかじめそういうことは決定しておくことなんです。議場内交渉係は、そういう大事なことはとりはからつていないのです。それはあなたは全然運営なんということを知らないのですよ。
  (「失礼なことを言うな」「委員長がそういうことを言う資格はない」と呼び、その他発言する者多し〕
○倉石委員長代理 従来そういう例じやないですか。―静粛に願います。
○小林(運)委員 そんなことはない。きようの運営委員会では、もちろん定足数もあり、みんな出るという予想のもとにわれわれは行つた。ところが、議場に入つてみると、大体五十人前後しかいない。われわれも勘定してみたけれども、自由党は三十二、三名、野党が二十四名くらいで、せいぜい六十人くらいしかいない。これじやとてもやれない。そこで場内交渉をしたわけなんです。それで自由党の方も、これはいかぬというので集めたけれども、いくら集めても足りない。そんなことではさつきの運営委員会とはまつたく状況がかわつておるから、われわれは記名投票を要求した。しかもその要求した私は、改進党を代表しておるのに、代表権がないというような、とんでもないことを言うのはけしからぬと思う。われわれは正式に運営委員会として議場内交渉係もやつておるのに、代表権を云々されるとはとんでもない話であると思う。そういうようなことを言つて、しかも途中で休憩する。そうすると場内交渉という制度は意味がなくなつてしまう。それを、議長あるいは委員長にはつきりしてもらいたい。
○倉石委員長代理 今私の発言のことについてお話がありましたが、突如として記名投票という意見を出されたそうでありますから、改進党の席に私が行きまして、そういうことはきまつておるのかと聞きましたところが、まだそこまで自分の方はきまつているのではない、こういうお話であつたから、小林君の御意見はあなたが党を代表する資格を持つていないということを言つたのではありません。小林君の御意見は改進党を代表した意見ではないようだぞということを林君と私語しただけでありまして、その点は小林君にも誤解のないように願います。
○小林(運)委員 私語でもいかぬ。あのときには、わが党で議運の委員は私と長谷川君とニ人しかいない。それから長谷川君が党に連絡して、私はあのときは党を代表していたと思つておる。私はそんな内容を今云々するのではないけれども、あなたが独断でわれわれを認めないとか、かつてなことを言うことは、私語としてもけしかぬと思う。これは取消しなさい。
○倉石委員長代理 そういうことを取消す必要を認めません。
○小林(運)委員 私語といつても、ほかの党に対して言うと、私語ではない。
    〔発言する者多し〕
○倉石委員長代理 静粛に願います。田中君に発言を許しました。
○田中織之進君 小林君が主張するのは、私は無理はないと思うのです。それで本日の場合は、まだ社会党の熊本君が討論中に、この重要な法案、ことに野党がこぞつて反対をする法案に対しての採決で、定足数が足らぬということはわれわれとして承服できないからということで、與党にはあらかじめ再三にわたつて注意を喚起したのであります。本来ならば、委員長が言われるように、議運では記名投票ということはきめてなかつたということでありますが、それはその通りであります。しかしこれは当然の順序として、かりに起立採決でやつても、われわれは定足数が足りないからということで起立採決に異議を申し立てることができるし、われわれはちやんと準備しおつた。それに基いて今度は記名投票ということになるわけです。その間の事情は、事務総長においても、一旦起立採決をやつて、異議の申立てがあれば記名投票に入るという手続がとられなければならぬ。結局記名投票ということになるならば、成現の要求をしてくださいという話があつたから、それではということで、小林君を初め野党の方で正式に記名投票の要求をいたしたのであります。この点から見れば、議運の決定と何ら矛盾するのではなくて、議運の決定通りやるということができない議場内の事情から、本日のこの休憩という事態になつたのでありますから、その点は、たしかに與党の方の議場内交渉係の諸君も出が悪かつたし、その点から見て、この委員会における混乱も出て来るし、こうした休憩をするという事態も出て来たんだと思うのです。私としても、この問題はここであらためて議運を開かなくとも、討論が終つたあと、議場内の交渉で十分話がつけられたのではないかと考えるので、すでに議長が宣言して休憩に入つた以上いたしかたありませんが、今後こういうことをたびたびやられては困るわれわれ議場内交渉という制度を議院運営委員会でとつておる以上、やはりそのルールにもどるということをここで確認していただいて、これからあとの議事をどうするかという問題について、先ほど椎熊君から動議が出されておりますから、その動議について審議を進めていただきたいと思います。
○倉石委員長代理 田中織之進君の御意見は、まことにごもつともだと存じます。こういうようなことがたびたび起るということはまことに好ましくないことであります。われわれは、場内において交渉するという制度はどこまでも尊重し続けて行きたいと思います。そこでただいま田中さんの御提議のように、椎熊君から先ほどお出しになりました動議について御相談をいたしますが、椎熊君の御意見によれば、本日はこれから本会議を再開するということも種々の事情上困難であるから、明日午後一時より本会議を開いて議事を進めて行きたいという御動議であります。これについて自由党はいかがでありますか。
○山本(猛)委員 自由党は、きようは二百名以上も出席しておりましたが、委員会その他の事情におきまして本会議に出が悪かつたことは率直に認めまして、ただいま代議士会等を開いて準備をいたしておりまして、数もそろつておりますので、再開をお願いしたいと思います。
○椎熊委員 山本君のせつかくの意見だけれども、先ほど議長が弁明されました。私議長の職権は尊重します。尊重しますけれども、きようやつた議長の態度というものは、前例にも多く見ないことであり、ほとんどないでしよう。職権の濫用とさえ私には解釈されるのです。そういう事態で本会議は休憩せざるを得ないことになつた。内情については諸君も知つておる通り、再開したつて、今度は定足数が厳然とそろわなければ開けない。本日これから開いたつて、きつと集まりません。あなたは二百名も登院しておつたと言うけれども、私は数えておる。自由党はそんなに出ておりません。そういう事態だから、無理をしない方がよい。これからやつて日程通りみんなきめるということになると、九時にもなる。だから、きようはやめなさい。あしたやろうじやないですか。
○倉石委員長代理 社会党の御意見はいかがですか。
○松井(政)委員 椎態さんの御意見に同調いたします。
○倉石委員長代理 共産党はいかがですか。
○林(百)委員 私の方は、あさつての定例日にやつてもらいたい。
○倉石委員長代理 社会党二十三控室はいかがですか。
○田中織之進君 私どもの方は、あさつてがいいと思います。
○倉石委員長代理 浦口さんの方はいかがですか。
○浦口鉄男君 あすでけつこうです。
○山本(猛)委員 せつかくの椎熊君の御動議でありますから、先刻椎熊君から提出になりました動議のように、明日本会議を開くことにいたしまして、今回は椎熊君の動議に賛成いたします。
○椎熊委員 與党も私の動議に賛成してくれたことは感謝しますが、こういう結果になつたことは、議長の職権の濫用の結果からなつたということを銘記しておいてもらいたい。今後はそういうことはあつては相ならぬのです。われわれはその建前で協力したいと思う。それだから明日と言つたわけです。どうもありがとう。
○倉石委員長代理 それでは椎熊君の御提議のように決するに御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○倉石委員長代理 それでは、さよう決定します。
 それから、本会議は再開してすぐ散会いたしますか、このまま散会いたしますか。
○椎熊委員 このままがいいでしよう。
○倉石委員長代理 それでは、このまま開くに至らずということにいたします。
 明日は午前十一時より運営委員会を開会いたします。
 本日はこれにて散会たいします。
    午後五時四十五分散会