第015回国会 議院運営委員会 第22号
昭和二十八年一月二十三日(金曜日)
    午後一時五十七分開議
 出席委員
   委員長 福永 健司君
   理事 菅家 喜六君 理事 村上  勇君
   理事 椎熊 三郎君 理事 田中織之進君
      荒舩清十郎君    飯塚 定輔君
      今村 忠助君    大野 市郎君
      佐藤洋之助君    高木 松吉君
      羽田武嗣郎君    濱地 文平君
      森   清君    石田 一松君
      小泉 純也君    佐藤 芳男君
      園田  直君    山本 粂吉君
      池田 禎治君    松井 政吉君
      井手 以誠君    安平 鹿一君
      渡辺 惣蔵君
 出席国務大臣
        国 務 大 臣 緒方 竹虎君
 委員外の出席者
        議     長 大野 伴睦君
        副  議  長 岩本 信行君
        議     員 土井 直作君
        事 務 総 長 大池  眞君
    ―――――――――――――
本日の会議に付した事件
 故秩父宮殿下に対する弔詞奉呈の件
 国務大臣の演説並びにこれに対する質疑に関す
 る件
 議員愛野時一郎君死去につき本院予備経費より
 弔慰金を支出する等に関する件
 NHKのテレビジヨンと実況放送並びに民間放
 送会社の実況放送の件
 内閣委員会の公聴会開会承認要求の件
 本院予算の件
 列国議会同盟日本議員団評議員の件
 裁判官訴追委員会事務局の人事承認の件
    ―――――――――――――
○福永委員長 ただいまから議院運営委員会を開会いたします。
 本日は、本年最初の議院運営委員会でございますので、ごあいさつを申し上げます。皆さん、おめでとうございます。ぜひ今年もよろしくお願いいたします。
 本日はいろいろ御協議いただくのでございますが、まず最初に、秩父宮殿下に対します弔詞奉呈の件につきまして、議長から御報告がございます。
○大野議長 皆さん、おめでとうございます。どうぞ本年も旧に倍してよろしくお願いいたします。
 御報告を申し上げます。去る一月四日、秩父宮雍仁親王殿下がにわかに薨去あらせられましたので、同日議長及び副議長は、とりあえず鵠沼の秩父宮御別邸に伺候し、弔問申し上げ、次いで去る七日には、議長及び副議長は皇居に参内し、敬弔の意を表しました。
 当時、本会議あるいは議院運営委員会を開くことは、いずれも困難な実情にありましたので、七日、各派代表の方々の御参集を願い、協議の結果、
 一、本院から弔詞を奉呈すること。
 二、御葬儀当日真榊一対を奉呈すること。
 三、御葬儀当日弔旗を掲揚することに決定いたし、なお、弔詞案文も、先例にならつて御決定を願いましたので、御葬儀前の十日に、議長は千代田区三番町宮内庁分室に参り、朗読して、妃殿下に奉呈いたした次第であります。なお、この対処方法は参議院とも打合せをいたし、同様な取扱いをいたしました。
 十二日の御葬儀当日は、在京の議員諸君とともに、議長及び副議長は豊島岡葬場における御葬儀に参列いたしました。
 以上御報告申し上げるとともに、御了承を得たいと存じます。
○福永委員長 ただいま議長から御報告がございましたが、御了承をいただきたいと存じます。
    ―――――――――――――
○福永委員長 次に、ただいま政府側から官房長官に出席をしていただいたのでございますが、休会明けのいろいろなことについて御協議いただくにつきまして、各位からもいろいろ御質問等もあると思いますので、国務大臣の演説の件、あるいは予算の提出ないし国務大臣の演説に対する質疑の件等につきまして、順次御協議をいただきたいと思います。
○椎熊委員 官房長官にお伺いしたいと思います。再開後の国会は、主として来年度の予算の審議に入るのが順序だろうと思つております。今日なお自然休会の状態にあるのは、政府側で予算がまだ決定しておらぬ、予算書の作成に至らざる状態で、従つて、予算案を審議することができない状態だから、本会議が開かれておらないのであります。旧臘当委員会に官房長官がおいでの節、あらかじめ予想を伺つておきましたところ、昨年は一月二十三日に予算書を提出した、本年もそれを目途としてやつておるのであるが、時間的には一日、二日のずれがあるであろう、しかしそれほど遅れるとも思わぬというお話がありました。しかし、もはや一月の二十三日であります。いつ国会に予算書を提出するのか、そのことについての政府側の今日までの状態を、なるべく詳細にお知らせ願いたいのであります。
○緒方国務大臣 お答えをいたします。昨年当委員会に参りましたとき、大体昨年の休会明けと同様、あるいは少し遅れるくらいに予算の提出をいたしたいという希望をこめた観測を申し上げておつたのであります。予算の閣議が大分遅延いたしまして、去る十七日に一応まとまつたのでありますが、その後なお数字の整理等に日を費しました結果、印刷ができ上り、本院に提出できるのが二十九日の夕刻になると思つております。ただいま大蔵省に問い合せました結果、二十九日の夕刻には提出ができるということでありますから、その後の三十日以後におきまして、政府の方としては施政演説その他、こちらの御都合に応じてやるということで、その準備を今せつかくやつております。
○椎熊委員 どういう都合か、たいへん遅れたそうですが、今度の国会は特別国会で、会期も大幅に延長され、三月三十一日に会期が終ることになつております。しかも、四月一日からは予算年度がかわりますから、予算案はそれまでに成立しておらぬと重大な問題を惹起するのおそれがあります。そういう限定された、せつぱ詰まつた時間的な関係をも知りつつ、なお二十九日でなければ予算書が提出できないということは、政府側ではいろいろの都合がございましたろうが、審議する側としては、審議の時間に余裕がないような状態に追い込まれつつ、厖大な予算を審議して行くということは、はなはだ迷惑しごくであります。しかしながら、事ここに至りましては、もはや印刷の問題ですから、できないとなれば、やむを得ないのであります。そこで、二十九日の夕刻に提出するとなれば、それらの説明は、三十日からということにならざるを得ないと思います。私は、こういう重大な時局に本会議を開かずして、漫然と政府のやり方の下手な点をわれわれの責任に負いかぶされて待つておるような状態は、おもしろくないと思います。しかし、もはやそれはしかたがないのですから、今後においては、予算案の審議権というものに重点を置いて、国会を尊重する建前から、会議に対処して参りたいと思います。
 そこで、二十九日提出せられるならば、三十日は総理大臣の施政方針の演説、あるいは大蔵大臣の財政演説、あるいは外務大臣等の演説も私どもは希望しておつたのですが、それらの点はどういう方々が演説されるのか、どういう準備になつておりますか、具体的にお知らせ願いたい。
○緒方国務大臣 昨年末のこの委員会で、休会明けに総理大臣があらためて施政演説をするかという御質問がございまして、総理大臣の施政演説はやることにいたしたい、それから予算案が提出せられます以上、当然に大蔵大臣の財政演説、そのほかに経済審議庁長官の経済演説もやるように申し上げたと存じますが、その後外交演説をやつたらどうかという御質問がありました。あるいはその当日だつたかもしれませんが、そういう御質問があり、当時の見通しとしては、アメリカの大統領の就任以後あまり日がたつていないので、補正予算提出と同時にやりました外務大臣の演説に、さらにつけ加えることがどれだけあるかと思いまして、その点ははつきり申し上げてなかつたのであります。しかし改進党からの御意見もありましたし、政府といたしましては、外務大臣の外交演説もやろうかと考えて、そういう準備をいたしております。
○椎熊委員 そうすると、外務大臣の演説もするということに了承してよろしいのですね。
 そこで、次の問題を伺います。さきに官房長官は、二十九日をもつて予算書を提出すると言明せられましたが、私ども行政当局の間に、政務調査の必要上いろいろ折衝しておりますけれども、義務教育費国庫負担の問題につきましては、政府部内におきましても、いまだ確定的の問題でないように私どもは思つております。ことに最近の新聞に伝えるところによれば、地方制度の調査会等におきましては、これに全面的に反対をしておる。もしそれ政府部内で、これらの予算措置について決定を見ることができないような状態である場合は、予算の提出がそれよりも遅れると想像してよろしいのでしようか。それとも二十九日以前に明確に決定して、印刷ができて出せるという確信があるのかどうか、その点をお伺いいたします。
○緒方国務大臣 ただいま御質問の点につきましては、本日午前の閣議ですべて確定いたしました。予算書にもそれに相当する数字を入れまして、二十九日夕刻に提出することになつております。
○椎熊委員 義務教育費国庫負担の問題に関する財源の問題は、世間では明確にこれを知ることができません。予算書が出て来て初めてわかるのでしようが、それではわれわれとしてははなはだ心もとない。従つて、本日閣議で決定したのならば、義務教育費国庫負担の財源とはいかなるもので、それはどういうふうに支出されて行くかということを簡単に御説明を願いたい。
○緒方国務大臣 平衡交付金一千七百二十億のうち、どれだけを全額負担の費用として教育費の方にはつきり移用し得るかというような問題だつたと思いますが、これは九百二十億ということに本日閣議できめました。但し、これでは十分でないと思いますので、この法案が成立いたしました後に、平衡交付金の調整を行つて、修正をいたすつもりであります。調整をするつもりでございます。
○椎熊委員 そうすると、九百二十億を平衡交付金の中からとるということだそうですが、文部省が主張するところによりますと、給与だけでも一千二百億に近いものがなければならぬと、われわれには事務当局が来て説明しております。そのほかに、なお多額の教材費あるいは給食費等を予定せざるを得ない状態にあるのだが、それらの点は、どうも九百二十億の予算ではとうていまかないきれない。そうすると、予算を一たび提出しておいて、そのうちにまた修正する案を出すということでございましようか。この会期中に修正をいたすのでございますか。
○土井直作君 ただいま椎熊委員から、義務教育費国庫負担の内容についての御質疑がございましたが、それは……。
○椎熊委員 私は内容を聞いているのではない。この国会に修正案を出して来るのかどうか、私はそういう予算はあり得ないと思う。時間を費して、閣議で決定して印刷して出して、それを審議の途中で政府が修正するのかどうかということなんです。
○緒方国務大臣 修正という言葉は自分でもまずかつたと思いますが、今椎熊委員から言われた意味の修正ではないのであります。法律案が成立いたしました後に、これを調整する措置を講じたいと思つております。
○椎熊委員 そうすると、この予算の中で、最も世間の注目を引いている義務教育費国庫負担の問題につきましては、最後の決定ではなくて、一応の決定で予算書を出すということなんですか、そう了承してよろしいのですか。
○緒方国務大臣 今度提出する予算書のものでは、全額国庫負担を完全に実施するだけの数字が足りないかもしれない。それは地方税の改正等も二十八年度内に実施したいという考えでおるのでございまして、それに関連いたしまして、平衡交付金の補正も要するのではないかと思います。
○椎熊委員 私は、この予算案の内容について、きようは言及しようとは思つてはおらないのですが、この予算の性格というものは、この委員会は明確にしておかなければならない。そうすると、今度政府が二十九日に印刷が刷り上つて出すところの予算というものは、一応の予算であつて最後的の決定ではない。すなわち完全な予算案でない。われわれが審議の対象とし、政府が責任を持つて国会に問うところの予算は、政府としては自信を持つた完全予算でなければ、予算の審議とは言い得ない患う。われわれは、この予算、不完全な、一応的な予算案というものに対する審議の態度は、党へ帰つて十分相談しなければならぬのでありまして、私どもは、そういう不確定な、自信のない、最後的でないものを押しつけられるということは、何か羊頭を掲げて狗肉を売つているような政府のやり方だと思われて、はなはだ国会を侮辱する行動であり、責任ある政党としての政府としては、かくのごとき卑怯な態度をとるべきでない。断固として自信のある予算を出すべきであると主張するのであります。予算の内容に触れるから、これ以上は申し上げられません。もし官房長官にして、この言葉に御不服でありましたならば、あなたの自信ある、責任ある言明を伺つておきたい。党の態度決定の上に重大なる問題であります。
○緒方国務大臣 二十八年度内には、義務教育費国庫負担が完全実行できまするように措置を講ずる確信を持つております。
○石田(一)委員 私は、ただいまの椎熊委員の質問に関連して、官房長官にちよつとお伺いしたいのであります。今新聞等で、まことに鳴りもの入りで宣伝されておるところの義務教育費全額国庫負担というのは、いわゆる地方財政平衡交付金一千七百二十億円の中に、名前だけ義務教育費にまわすべきものとしてのわくをつける。すなわち、一千七百二十億の中に、九百二十億というひもつきの平衡交付金を出す。ただこれだけのことであつて、何も新たに政府が義務教育費全額国庫負担をするという新たな支出を意図しておるのではない。こういうように考えてかまいませんですか。
○緒方国務大臣 現在の平衡交付金を、地方自治体の義務教育費との間に分割いたしまして、それが九百二十億になるのであります。年間を通じましては、あるいは不十分である結果を生じはしないかと思つております。それにつきましては、先ほど申しましたように、二十八年度内に十分の措置を講じたいという見通しを持つております。
○土井直作君 ただいまの官房長官のお話を承つておると、予算案それ自身がきわめて不完全な形態において提出されるということになるので、国会の審議の上において、これをやつていいかどうかということが残されて来ると思う。だから、官房長官の意見としては、あとで補正的なものを云々というようなことは、むしろ逆に言えば失言であつて、完全なる予算として一応とにかくこれを出す。しかし、その後における情勢の変化ということについて政府がどう考えるかということは、これは別個の問題として考えなければならぬ。いやしくも不完全な予算をまず提出するということになれば、そんな不完全な予算をわれわれは審議すべき何らの義務を生じないという問題が出て来ると思う。従つて私は、補正予算云々という問題は、この際やはり訂正なり、取消しなりしておかれた方が、御答弁としてはいいのではないかと思います。
○緒方国務大臣 私は補正予算ということは申し上げなかつたつもりです。
○土井直作君 補正しないというのですか。これは確信のあるものであつて、動かさないということを官房長官としては言われるわけですか。提出されるところの予算案は、政府の確信のある予算案を提出される。こういうことですか。
○緒方国務大臣 その通りでございます。
○松井委員 これは国会運営の場合、予算案は毎年国会として重要なことでありますから、その点について伺つておきたいと思います。要するに、政府としては予算案というものを国会へ提出する、国会の審議を経なければならないというその根本的なものの考え方について明らかにしておいていただきたい。当初から修正をしなければならない、補正をしなければならないというようなものの考え方で、年度予算というものを出すことがいいと考えておるのかどうか。要するに、補正予算が必要になつて来たということは、予算の根本的建前からすれば、年度予算でありますから、その年度内において、経済の見通し、財政の見通し、国民所得の見通し等を勘案して、政府は自信を持つて年度予算をつくる。しかし情勢の変化で補正等が必要になつて来た場合に、初めて臨時国会等に補正あるいは修正というものが行われて来る。であるから、予算を編成する政府の考えとしては、年度予算だが、当初から補正、修正ということが正しいということを考えて出されておりますか。この一点だけ伺つておきたい。
○緒方国務大臣 地方財政をこれで調整する必要が今後に残されておる。たとえば、今まで東京、大阪等の平衡交付金の行つていないところの義務教育費も国庫で負担するという場合には、それに適応して税制の改正を要するのであります。そういうことを申し上げたのであります。予算の補正を申し上げたのではありません。
○佐藤(芳)委員 官房長官に伺いたいのでありますが、繰返し御答弁になつておりますけれども、補正ではない、調整するのだとおつしやるのであります。調整するためには、予算措置としては、どうしても補正というかつこうになつて来ると思うのでありますが、調整するために補正予算を御提出になるのか、そういうお考えをお持ちでありますか、この点を伺いたい。
○緒方国務大臣 質問がちよつとわかりかねたのですが。
○佐藤(芳)委員 あなたは補正じやない、あくまでも調整するのだ、こう言い張つておいでになるのでありますが、調整するための予算措置としては、あくまでも補正予算となつて来る以外に私は方法がないと思います。それ以外の方法をお持ちでございますか、それを伺いたい。
○緒方国務大臣 私は、主として制度のことを申し上げておるわけです。
○佐藤(芳)委員 われわれは、まずもつてその形式を論議しなければならぬので、その点を主としておるのです。
○緒方国務大臣 私が申し上げようとするのは、今の平衡交付金を交付しておりません府県、あるいは東京、大阪のような都市、そういうものに対しまして、これから全国一様に義務教育費を負担するとします場合に、それに対応して、地方財政の改正を伴わなければならぬ。そのことを申し上げたのであります。
○椎熊委員 官房長官のお話を聞くと、こういう予算を出す場合に、不確定な状態で出すということが、すでに予算の提出に誤りがあると私は確信するのであります。もし完全なものとして、その制度の改革等があわせて裏づけとなつて出て来ておるなら、私はこれは審議の対象になると思う。一方ではそういうことを予想しつつ、何らの措置を講じないで、一応の予算を出して来るということは、真の予算案でないということなんです。従つて私どもは、これを対象として予算委員会で審議して行くかどうかということ、すなわち、三十日から予算の審議に入るということについては、態度を留保しておきます。党といたしましては重大な問題ですから、三十日以後本会議を開くかどうかという点についても、私どもは態度を留保いたします。総理大臣その他の演説等をも、三十日聞くか聞かぬかということは、私どもは党へ帰つて相談しなければ御返答できません。そういう不用意なことを政府の失態によつて進めておいて、審議についてわれわれを追い込むような態度は、民主々義の政治じやありません。従つて私どもは、三十日に本会議を開くことについては、態度を留保いたします。
○田中(織)委員 そこでやや問題がはつきりして来たと思うのですけれども、あとの国務大臣の演説に対する質疑の件に入るかどうかということに、今椎熊君が指摘した点がかかつて来ると私は思う。そこで官房長官に重ねて伺いますが、あなたの言われる地方財政との調整を要するという義務教育費の全額国庫負担の分に関することは、二十九日に予算案が提出されるまでに完了する見通しがあるのかどうか。これもわれわれがこの予算案の審議に入るかどうかという態度決定の上に重要な関連を持つて来るのですし、どういう表現をされようと、これが完璧な予算案でないという事実は、たとい訂正されようが、はつきりして来ておるのですから、問題は、そのための努力をして、二十九日までに完了するのかどうかということについての見通しで、その点もう一度官房長官から伺いたいと思います。
○緒方国務大臣 先ほど申しました八自治団体に対しましては、さしあたり義務教育費を国庫で分担いたしません。田中委員からのお尋ねの点は、予算提出までにはできません。
○椎熊委員 私は重大な官房長官の発言を聞いて唖然としたのですが、そうすると、全額義務教育費国庫負担とは、言葉で言つておるだけで、当初においては全額国庫負担でないという事実が明らかになつたのです。今日新聞等による政府の発表は、ことごとく虚偽であつたということになる。そういうことが一体立憲政治国会に対する態度でしようか。国民に対する態度でしようか。私は、従つてこの予算案というものは、予算書として受取ることができないということにならざるを得ないと思います。
○緒方国務大臣 今申しましたことは、すべて新聞に発表した通りであります。
○田中(織)委員 そこで、今の官房長官の答弁からはつきりして来たことなんですが、これは政府が二十九日に提出するという予算案に対するわれわれ国会側の態度の問題として、憲法に保障された予算修正あるいは否決という問題にかかつて来るのでありますけれども、それが本日の議運で予見されることが明確になつている場合には、われわれ二十九日に、かりに今説明されたような予算案が提出されても、それの審議に入るかどうかということについては、党へ帰つて相談しなければなりませんから、提出された以後どうするかということについての態度は、わが党も保留したいと思います。
○井手委員 官房長官に小さなことをちよつとお尋ねしたいと思うのです。先刻来調整という言葉が使われておりますが、地方税の改正の結果、国庫の税収入に影響があるのかないのか、その点をお尋ねいたします。
○緒方国務大臣 それは右左に補填がつくつもりであります。国庫で八自治団体の義務教育費を全額負担いたします場合は、それに対しましては、大体それに相当する願を吸い上げるという形になつております。
○井手委員 国庫の税収入には影響ないというのですか。
○緒方国務大臣 影響ありません。
○土井直作君 問題は、今椎熊委員からも田中委員からも言われたように、政府から出されるところの予算案が不完全なものであるから、国会として、これを受取つて予算審議に入るわけには行かぬという問題が出て来るのです。そうなつて参りますと、きようの議院運営委員会でこれ以上議論したつて意味をなさないことになつてしまう。従つてこの辺で散会されたらどうですか。
○福永委員長 それはまた御相談いたしますが、官房長官に対して今お話が出たようなことは、これから御協議いただくことといたします。官房長官に対する質問等がありましたらお願いいたします。
○土井直作君 今の官房長官の御発言は、国会の権威の上からいつて、事実そういう不完全な予算案を受付けて審議を進めるということはできないですよ。だから、要するに官房長官の説明というものがかわつて来なければならないはずです。かわつて来て、われわれが予算案を正常な予算案として受けられるということによつて、初めて議運が審議を進めることが可能になつて来るわけです。それが可能になつて来るかどうかということを考えなければならない。与党としては、散会をしないならば、官房長官を中心にして御相談なさつたらどうですか。それでなければ、われわれは大義名分からいつても困るから、暫時休憩されて、官房長官と御相談をしていただきたい。
○福永委員長 それでは、ごく少時間休憩をいたします。
    午後二時三十一分休憩
     ――――◇―――――
    午後二時三十八分開議
○福永委員長 休憩前に引続きまして再開いたします。緒方官房長官。
○緒方国務大臣 私の発言に不十分なところがありましたので、あらためてお答えをいたします。
 政府の提出いたしまする予算案は、確信を持つて提出いたすのでございます。
○福永委員長 というわけでございますから、(笑声)ただいまから、爾後の審議をお進めいただきます。
○椎熊委員 私はこの問題について、これ以上食い下つていろいろ問答することをよしたいと思いますけれども、いかに言論を補正されても、先刻言われた官房長官の正直な話というものは抹殺できない、記録も残つておることと思うのでございます。従つてわれわれの党といたしましては、この予算審議に対しては、官房長官が先刻言われた点等も十分研究いたしまして、予算に対処するつもりであります。これ以上は食い下りません。(笑声)
○福永委員長 それではちよつとお諮りいたします。ただいまの予算案提出に対しまして、本院がどういうふうに議事を進めるか等につきまして御協議をいただくのですが、官房長官がおられるので、そのほかの問題に関しても、この際官房長官に質問することがあればそれを先にいたしますか、いずれにいたしましようか。
○松井委員 官房長官がおいでになるので、当委員会主管の事項として、たとえば国会関係予算等の主管事項について、小委員長の方から代表して質問をしていただいて、一応それを明らかにしておいてもらわぬと困ります。
○福永委員長 ただいま松井君の御意見もございましたので、さようにとりはからいたいと存じます。
 庶務小委員長から官房長官に御質問ございますか。
○今村委員 それではこの際、昭和二十八年度国会関係の予算要求主要事項というのをごらんいただきたいのでございます。庶務小委員会担当の予算関係の政府との折衝の経過並びにその結果をちよつと簡単に御報告申し上げます。
 福利関係として一覧表になつておりますが、その次には、施設関係が一覧表になつております。庶務小委員会においていろいろ折衝いたしました結果、一応認められたものが以上の一覧表になつて予算に計上されることになつたのでありますが、われわれ庶務小委員会としては、このほかに福利関係では、滞在雑費を増額してほしいということがございました。これは折衝の結果、一応保留になりまして、前年通りということになつたわけであります。また施設関係では、議員会館と本院とをつなぐ地下道の新設ということを要望しておりましたのと、議員宿舎を逐年増設しておつたのでありますが、来年度においても一棟三十人分を増築したいということを要求しておりました。ところがいろいろな経費と、独立後の国家予算としていろいろかさむ点もあるからというので、施設の面では、地下道と議員宿舎は将来に延ばしてもらいたいということであります。その結果、かような二枚のものに書いてあります主要事項という点が認められたことになるのでありますが、われわれ国会側としては、施設の点において地下道並びに議員宿舎等、なお不足を告げておりますから、これをぜひとも将来において事情の許す限り計上、実現するよう要望いたしたのであります。これに対して政府側としては、好意をもつてできるだけ近い将来において考慮するということでございます。この点ひとつ官房長官にお尋ねしておきたいと思います。
○石田(一)委員 ちよつと待つてください。今村小委員長の昭和二十八年度予算要求主要事項に対しての説明か報告か何か知りませんが、これは、少くとも国会議員という資格を持つた福利小委員長が報告すべき内容のものではない。われわれが運営委員会で決定したものを、ちようど各省が大蔵省と折衝をして予算のぶんどりをやつてるがごときことをやつて、しかも国会側の議院運営委員会において決定されたものが、大蔵省との折衝の結果これこれに削られましたから、こういうことであるというような報告は、事務総長かあるいは国会の庶務係の方か、会計の方が報告すべきことであつて、議員自体が、福利小委員長がこうなりましたと報告するようなことは、何を言つておるのか、本末転倒しておる。そんなことは、われわれ承認することができない。
○今村委員 経過を報告したのです。数字等のこまかいことについては事務担当者から報告してもいいが、審議の経過として、私はこの報告は当然だと思う。
○土井直作君 審議の経過を報告するというのですか、こういうようになつたやつを小委員長が政府当局に質問するということですか。
○今村委員 質問するのですが、一応経過を報告しなければ、質問の題目が出て来ないからしたのです。
○福永委員長 よつて、どうぞ小委員長におかれましては、主眼である質問をお進めいただきたいと思います。
○今村委員 そこで官房長官に伺いたい。
○椎熊委員 ちよつと待つてください。小委員長の発言の仕方は、どうもまずいようです。(笑声)私はこういうものを渡されたのですが、われわれが議院運営委員会できめ、各党は党議をもつて確定した問題である。それがこういうように変更したということは一体どういうわけか。政府はなぜ国会に対してそういう変更をさせたか、それを官房長官から答えてもらおうじやありませんか。
○福永委員長 ちよつと椎熊君その他の方に申し上げますが、議院運営委員会では議決しておりません。小委員会でございます。
○石田(一)委員 違う違う。これはこの前の小委員会で決定したものの報告を受けてわれわれは了承を求められ、それを了承して、議院運営委員会で決定しておるのである。その決定しておるものと、この数字は違う。どうしてこういうことになつたかということを聞くのです。
○土井直作君 大体小委員会で決定した事項を代議士会その他にかけて、正規の機関で承認を与えている。ですから、庶務小委員会でこれを起案しておるということは、委任事項として当然ですが、この委員会で承認したとか承認されたとかいうことはない。従つて今主要な問題について具体的に質問されておるのだが、政府当局がこれに対して明確に答弁してくれればいい。ことに池田大蔵大臣当時において、すでに確約を与えておる事項等が、今度みんなオミツトされておる。今度の向井蔵相になつてから、大臣が違うから多少いろいろな関係はあるだろうけれども、しかしながら、それは自由党の吉田内閣にはかわりがないのである。その面において、この問題について政府の責任ある答弁を求めなければならない。
○緒方国務大臣 お答えをいたしますが、二十八年度の予算作成の審議中に、国会営繕費の中から、衆議院におきましては議員会館連絡地下道の三千五百万円、議員会館の付属歩道その他施設七百七十万円、議員宿舎の五百六十万円、この施設は必要やむを得ざるものと思いまするが、予算編成上のやむを得ざる事情から、これだけを延ばしてもらおうということにいたした次第でございます。ただ、今申し上げましたように、この必要性は十分に認めておりまするので、次の補正予算等の場合に、優先的に考慮をいたしたいつもりでございまするが、さしあたり二十八年度予算からはこれを落しております。御了承願いたいと存ずる次第であります。
○渡辺(惣)委員 官房長官にちよつと質問しておくのですが、一昨日の庶務小委員会における経過の報告の中で、議運から提出した原案の復活要求について、自由党の党議か総務会で決定して、閣議にまわした場合は考慮するという意見があつたということの報告を受けておるのですが、一体議運が決定して要望しておる問題に対して、自由党の党議がこれを承認しなければ閣議で了承しないということがあつたのかないのか、官房長官にはつきり答弁していただきたい。
○緒方国務大臣 そういうことは私存じておりません。
○石田(一)委員 官房長官にちよつとお伺いいたします。今言われたところの設備の費用以外に、議員の滞在雑費というものは、われわれがこの前了承したところでは二千円であつたものが、千円とかわつております。これはどういうことなんですか。
○田中(織)委員 石田君の質問に対して、官房長官の方から適当なお答えがあるだろうと思いますが、問題は、国会の経費も国民の税金の面でまかなわれる問題でありますから、できるだけ節減して行くことは当然の建前でなければならぬと思う。しかし、やはり憲法上認められた国権の最高機関として、また各国の立法府のあり方というものも政府は当然考慮に入れた上で、国会が十分そういう立場に立つて予算要求をしたものに対しては、政府は画一的な態度をもつてこれを査定するとかいうような態度であつてはならないと思う。われわれができるだけ経費を節減するという建前に立つて、庶務小委員会なり、そういうところで立案して政府に要求したことに対して、やはり立法府としての権威をあらしめるための必要な経費については、何を振りかえても政府は考慮するという心構えを持つてもらわなければならないと思う。具体的に、石田君の質問に対して、自分自身としてはお答えを別に期待しませんけれども、国会の要求というものを、国権の最高機関としての権威あらしめるという建前について十分に考慮を払う必要があると思いますが、その心構えがあるかどうかということを、あわせてお答え願えればけつこうだと思います。
○福永委員長 石田君、田中君両君に対する質問にお答えありますか。
○緒方国務大臣 ただいまの石田、田中両君の御質問に対しましては、適当の機会に十分に考慮いたします。
○石田(一)委員 適当な機会に考慮するという意味はわかりますが、私が官房長官にお伺いしたいのは、田中委員がおつしやつたように、政府は二十八年度の一般予算案を確信を持つて国会に提出され、それについて国会の了承を求められておる。しかも国会が国会の権限として、これを可なりとして決定をして了承したものを、財源の都合上とか、他の節減の振合い上とかいうことで、行政府がこれをくつがえして来るということになると、二十八年度の予算案を国会に提出されること自体が矛盾して来る。国会がこれを決定しても、またくつがえされることもあり得るのか。これが今日現われておる質問なんである。政府の考え方が間違つておるのではないかということを言つておるので、この点を明確にしてもらいたい。国会が決定をして、政府にこうしろといつて要求したことを予算から落したり、あるいは二千円になつておるものを千円にしたり、(笑声)だれに断つてこういうことをするのか、これは国会がきめることなんです。最後は政府がきめることじやないのだ。
○渡辺(惣)委員 大体さつきから今村君が一人つるし上げられておりますが、委員長は議院の決定に対していかなる努力をしたか、委員長からその点はつきりしていただきたい。
○福永委員長 小委員長からも申しましたが、予算の編成にあたつては、私もほとんど毎日来ておりまして、庶務部長等にも折衝していただいております。皆さんの御期待に沿い得るように毎日努力いたしました。努力はいたしましたが、十分なる成果が得られなかつたことは、まことに遺憾に思つております。ただいま渡邊さんから、いかなる努力をしたかという御質問でありますが、努力は終始いたしました。ひとつ御了承願います。
○石田(一)委員 今、委員長がそういうことをおつしやつておるのは、福永委員長個人の意見ではないのです。要するに、国会という一つの権限を持つた機関が決定したことを政府と話し合つて、なるべくその意思に沿うようにやつたけれども、それができなかつたということに相なつては、国会が政府を監督するのか、あるいは法律をつくるのか、予算案を審議して決定するのか、何だかわけがさつぱりわからぬ。どうもちよつと勘違いをしておるのではないか、国会は政府の機関ではありませんよ。
○福永委員長 石田君の御指摘ですが、私もやつたのでありますけれども、思うにまかせなかつたことは遺憾であります。しかし、向うの折衝に応じたことは全然ございません。各位のおきめになりました通り一応努力して今日まで至つておりますが、まだおきめになつた通り、そごまで行つていないということを申し上げたのでありまして、認めなくてもしようがないということでは決してございません。
○土井直作君 今、石田君が言われた点は、われわれとしても同感なんです。問題はこういうことなんです。事務当局が一応の予算をつくつて事務当局同士折衝した場合においては、これはやむを得ないのです。しかしながら、少くとも議院運営委員会としては、それぞれ正式なる機関を通じて決定を見て、各派共同でこれを了承して、政府に折衝したわけです。本会議の議決は得ていないけれども、少くとも当委員会としては了承済みの問題なんです。それを行政府であるものが、これを削減したり、あるいはこれはこうだというようなことは、当を得ないではないかということです。ただいま官房長官が、適当なる機会に十分この点については考慮するということだが、これは少くとも副総理であり、大官房長官としてうたわれているのであるから、その言葉を取消したりされることはないだろうと思つております。国会の権威を尊重するという建前をとつてくれないで、行政府の一属官の処理にゆだねるということでは困る。
 もう一つ、この問題は、先ほど正式な言葉ではありませんようでしたけれども出たように、さきに大蔵大臣であつた池田氏が、この滞在費あるいはその他地下道の問題、その他についても了承して、次の通常国会においてはこの問題を十分取入れて行くということを前提として了解を与えておる。この次というのは、要するに昭和二十八年度の予算で、その前の臨時国会のときにこの問題を処理しろという意見があつたが、そのときにはいれられなかつた。次の昭和二十八年度の通常国会には、これを実現いたしますからという言質を与えておることなんです、従つて、こういうことを行政府がかつてに処理されるということは、国会の権威の上からいつてもはなはだ当を得ない。つまり庶務小委員会のときには、自由党の総務会の案ならばということもあつたが、一党一派の案で問題にすべき事柄ではない。だからこれは慎重に考えて、すみやかなる機会に適当な善処の方法を講じていただきたい。そのためには、今村庶務小委員長並びに福永議院運営委員長は、やはり全責任を持つてこの衝に当つていただきたい。
○田中(織)委員 私の申し上げた趣旨は、今土井委員が申されたことと同じなんですが、具体的に、どの点について考慮するとか考慮しないとかいう問題ではなくしてわれわれの要求するところは、少くとも国会の権威をあらしめるという点に立つてやつておることであるから、政府の心構えとして、それをとつてもらいたいというのです。
○福永委員長 今までいろいろおしかりを受けたような事態もあるわけでございますが、今後なお一層努力いたしまして、御期待に沿い得るように努めたいと思う次第であります。
○松井委員 その解決でけつこうでございますけれども、ぼくはやはり官房長官にはつきりしてもらいたいと思う。たとえば、さつきからいろいろ議論したように、営繕費の二億四千万円ですか、大蔵省が必要だと認めたものが、一億四千万円ということに閣議決定になつて来ておる。そういういろいろな面があるわけです。福利関係の方でもそういうものがあり、今後考慮したいと思うというその措置を、官房長官にはつきりしていただきたいことが一つであります。今回はどういう意味でこういう形になつたかということをはつきりしておいていただかないと、次にそういう問題が出て来るので、この二点だけははつきりして、次をやつていただきたい。
○椎熊委員 聞くところによると、これは仄聞ですから事実かどうかわかりませんが、国会の事務当局と大蔵省の官吏との間の折衝では、今日われわれに示されたのと違つたことで了解ができておる。それを閣議で突如としてこんなふうに削減されたということである。予算措置の上からは、われわれが要求したことが不当でないということが証明されておる。大蔵当局は、事務的にそれをほとんどのんでおる。政治的に閣議で削つたということ、それはどういういきさつか聞きたい。官房長官お答えを願います。
○緒方国務大臣 初め新聞等に現われた数字と違つておりますのは、政府で爾後に研究いたしました結果、できるだけ費目を削る、費目を少くしたいという考えから、大蔵当局と折衝いたしまして、このようにいたした次第であります。
○椎熊委員 そうすると、こういうことですか。予算措置としてでき得ることは、要するに大蔵当局が認めたことを、内閣として、国会がそんなことをしなくてもいいのだという、国会に対する一つの軽侮というか、侮辱というか、軽視というか、そういうことで、国会などは内閣の下風にあるような感覚が残つておつてこういうことになつたのだろうと思うが、それは新憲法のもとでは許されない思想なんです。そういう考え方でこれを削つたということであれば、削つた内容の点については個々に意見もありましようが、根本的なものの考え方に私は非常に非民主的なものがあると思う。そこで、官房長官が適当な機会になされるといわれるならば、幾日までにこれを改めて、当初予算の数字を、大蔵当局が認めた点を復活してもらえるか。国会軽視の上からいつて、こういう侮辱を受けることは私どもは耐えられない。ここで現に要求しておるこれこれは、国会としてはよろしくないという御意見であるならば、それはあらためて伺いましよう。あなたは当然なこととして、ごもつともなこととしてこれらのものを削つておる。これは大蔵当局が認容した問題である。そこに何か割り切れないものがある。国会軽視以外の何ものでもない。あなた方が当然だとお認めになるならば、二十九日までに復活させて、ちやんと予算書に載せるべきものだと思うのです。私は、国会の権威のために、そんなことで内閣などから侮辱されては相ならぬものだと思う。
○緒方国務大臣 今お話になつたような国会軽視の考えは少しもございません。ただ正直な話、予算編成をまとめるにあたりまして、財源を見出す際にこの費目に触れたのでありまするが、先ほど申しましたように、なるべく少くしたいということで、一億五千万円を延期のつもりで削つたのであります。事実正直なところそれだけでございます。国会が国権の最高機関であることにつきましては、十分考えております。
○椎熊委員 だんだん明確になつて来たのですが、必要性は認めたが、財政の都合で延期するということなんですが、延期ということはどういうことなんですか。どういう機会に復活するのですか。本国会ではおそらく復活の見込みはないだろうと思うが、来年度予算となると、二十九年度予算ですか。あるいはまたこの国会の終了後、そういうことのために補正予算等を組み、臨時国会を開くというのですか。適当の機会ということが明らかでない。いつやるのか、適当の機会とは何をさすのかということを明確にしておいていただきたい。
○緒方国務大臣 今後補正予算等を組みます場合に、これを優先的に計上いたしたいと考えております。
○椎熊委員 さつきの議論にもどるようですが、そうすると、内閣が補正予算を組むという下心で国会に対処しておる、時局担当に責任を持つておらぬということになるのですか。
○緒方国務大臣 そういう意味ではありません。
○椎熊委員 あなたの言葉そのものからは、そういうように聞えます。
○緒方国務大臣 この国会に補正予算を出すという意味ではなく、今後補正予算を組む場合に、優先的に計上いたしたいというのであります。
○椎熊委員 補正予算をこの国会に出さないというが、そうすると、二十九年度予算ということに公約するのですか。
○土井直作君 ちよつと、そこまで言わぬでもいいでしよう。近い将来で……。
○福永委員長 先ほどからいろいろお話があつたのですが、実は先ほどから参議院の議院運営委員会から、官房長官を参議院の方にまわしてもらいたいという申入れがありました。そういうことも御考慮いただきまして、なお官房長官に御質問があればお願いいたします。
    ―――――――――――――
いかがですか。官房長官に対する質疑はよろしゆうございますか。
    〔「けつこうです」と呼ぶ者あり〕
○福永委員長 それではどうも御苦労さまでございました。
    ―――――――――――――
○福永委員長 それではお諮りをいたします。今まで官房長官を呼んでいろいろお聞きになつたのでございますが、いかなる態度で臨むかということもすでにお話もあつたのでございますけれども、本院といたしましては、国務大臣の演説等を何日にやらせるかということにつきまして、ひとつ逐次御協議をいただきたいと存じます。
○椎熊委員 いつ国務大臣の演説を聞くかということにつきましては、先刻申し上げましたように、私ども党に帰らないときめられません。そこで、そういうきめ方でなしに、本会議を開くについては、これこれのことをやろうというようにしてもらいたい。
○福永委員長 ただいま椎熊君御発言のごとく、いろいろの事情を勘案いたしまして、しからば本会議を何日に開くかということについて御協議をいただきたいと存じます。
○土井直作君 先ほど官房長官の説明を聞いてみますと、予算案が提出されるのが二十九日の午後だそうです。そうすると、二十九日に再開することは困難ではないかと思われますので、私は三十日に再開していただいて、準備のでき次第総理並びに大蔵大臣、外務大臣等のそれぞれの演説をしていただくという措置をとつていただきたい。その前に、二十九日あたりにもう一度議院運営委員会を開いていただいて、諸般の準備が完了しておるかどうかということについて、事前に御協議願うことが至当ではないかと思いますので、そういう取扱いを願いたいと存じます。
○福永委員長 ただいま土井君の御発言のごとくに、三十日に再開をいたし、その前に、二十九日に議院運営委員会を開いて、三十日以後をいかにするかということを協議する、さようなことでいかがでございましようか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○田中(織)委員 その点については異議ありませんが、三十日に本会議を開いてやることになると、質問者の準備等の関係もありますから、二十九日にあとの質疑時間等のおおよその見当もついていないといけないので、二十九日午後一時ではちよつと間に合わぬかと思いますが……。
○土井直作君 それは違う。今取扱いを申し上げたのは、そういうことじやない。田中君の言われるのは、国務大臣に対する質疑をいつやるかということをあらかじめということだが、従来の例によれば、本会議が開かれて、総理並びに大蔵大臣、外務大臣等の演説が行われて、引続いて翌日やるか一日置いてやるかという問題は、二十九日の日にきめてもおそくはないと思うわけです。しかしながら、それでは時間的に準備があるからということなら、今日の議院運営委員会では、施政方針の演説が終つた翌日は一応質問準備のために本会議を開かないで、その翌日から質疑に入ることに決定されてもさしつかえありません。
○松井委員 日にちがきまらないといつて、こういうことは考えておいた方がいいと思う。いつの場合でも、施政方針の演説に対する質疑は参議院の方が先にやられる。衆議院の質疑は、新聞報道でもいつでもあとになる。施政方針は衆議院の方で最初におやりになつて、その次に参議院でやるのですから、質疑も衆議院の方が先にやつて、国民の前に先に明らかにするということも考えてやらなければならぬと思う。そういうことを考慮の中に入れて、衆議院の運営を考え直して行く必要があると思います。
○田中(織)委員 三十日再開して、一日置いて二月一日ということになると日曜日ですから、それが二日になればかなり気が抜けてしまう。三十一日に参議院がやることになれば、衆議院の各党の代表質問は、参議院よりずつとあとになるということは考えなければならぬと思います。
○福永委員長 ちよつと懇談にいたします。速記をやめて……。
    〔速記中止〕
○福永委員長 懇談をとじます。速記を願います。
 懇談中に御協議をいただいたのでございますが、大体の目安といたしましては、三十日に国務大臣の演説を行い、引続き三十一日にはこれに対する質疑に入る。質疑時間等については前例等もございますので、おおむねこれに準ずるということで、詳細につきましては、二十九日に議院運営委員会を開いて正確にこれをきめる、こういうことでいかがですか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○福永委員長 御異議がありませんから、さように決定をいたします。
    ―――――――――――――
○福永委員長 次に、愛野時一郎君が逝去されたのでございますが、これにつきまして、慣例によりますところの追悼演説等をいかがいたすかにつきまして御協議いただきます。
○椎熊委員 わが党の愛野君がなくなりまして、いろいろ弔問等もありました。議長の方からも御丁重なごあいさつがありまして、感謝しております。そこで本会議における追悼演説をちようだいできるならば、非常に光栄であります。できるならば、慣例通り反対党の有力なる議員にやつていただくということにお願いできれはけつこうだと思います。
○福永委員長 今だれがやるかということと関連いたしますので御協議いただきますが、佐賀県選出はどなたですか。
○大池事務総長 自由党では保利茂さんと三池信さん、社会党左派で井手さん、この三人が反対党としておられます。
○椎熊委員 自由党の保利さんにやつていただければ、たいへんけつこうです。
○福永委員長 それでは、保利君にお願いするように私の方から手配いたします。
 そこでいつ行いますか。
○大池事務総長 施政方針演説のその次に……。これは葬儀が済んでおりまして、弔詞だけですから……。
○福永委員長 ちよつと懇談にいたします。
    〔速記中止〕
○福永委員長 懇談をとじます。速記を始めてください。
 愛野時一郎君の追悼演説を行う期日につきましては、国務大臣の演説及びそれに対する質疑が終了いたしましてから、できるだけ早い機会に行うことに御異議ございませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○福永委員長 御異議ありませんから、さように決定いたします。
○大池事務総長 関連してお願いしたいことが二件ございますが、例によりまして弔慰金は予備金から支出することに御了承を得たいと思います。なお、議員一名につき香奠は先例によつて金百円ずつということになつておりますが、議長さんのときだけ二百円ということになつております。
○土井直作君 それは二百円に直つてなかつたですか。
○大池事務総長 まだ直つておりません。
○福永委員長 ちよつと懇談にいたします。速記をやめてください。
    〔速記中止〕
○福永委員長 懇談をとじます。速記を始めてください。
 予備金から弔慰金支出の件につきましては、事務総長報告の通り決定するに御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○福永委員長 御異議ありませんから、さように決定いたします。
 なお、議員から醵出いたします香奠につきましては、今回から金二百円にするということにも御異議ございませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○福永委員長 御異議ありませんから、さように決定いたします。
    ―――――――――――――
○福永委員長 次に、元議長樋貝詮三君も逝去されたのでありますが、これにつきまして弔詞を贈呈する件につきまして御協議を願います。
○大池事務総長 私からちよつと御説明申し上げますが、前議長には、現在議員でなくても、必ず弔詞を差上げておるのが先例でございますので、元の議長の樋貝さんにも弔詞を差上げていただきたいと思います。もし差上げることにおきまりになりますれば、先例によつた弔詞の案がございますから、それを御決定願いたいと思います。まず弔詞を出すか出さぬかということと、案文とを御決定願いたいと思います。
○福永委員長 それでは、弔詞を贈呈することについて御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○福永委員長 それでは、弔詞を贈呈することに決定いたしました。
 案文につきましては前例等もございますので、事務総長から、あらかじめ用意いたしましたものをちよつと朗読してみていただきます。
○大池事務総長 これは、衆議院のはきわめて簡単でございまして、先例によりますと、「衆議院ハ曩ニ国務大臣ノ重任ニアタリ且ツ本院議長ノ職務ニ鞅掌サレタ前議員樋貝詮三君ノ長逝ヲ哀悼シ恭シク弔詞ヲ呈ス」。こういうことになります。
○田中(織)委員 これは、議長を先にすべきじやないですか。
○大池事務総長 そう思つて一応見てみたのでありますが、全部国務大臣の方が先になつております。
○土井直作君 それは立法府の方が先でしよう。
○田中(織)委員 国務大臣の重任に当つたという、それを逆にして……。
○福永委員長 案文につきましては、ただいま田中君御発言のごとく、国務大臣の重任に云々という言葉と、本院議長の職務に云々という言葉を逆にいたしまして、議長の方の言葉を先にいたしまして、
 衆議院ハ曩二本院議長ノ職務ニ鞅掌シ且ツ国務大臣ノ重任ニアタラレタ前議員正三位勲一等樋貝詮三君ノ長逝ヲ哀悼シ恭シク弔詞ヲ呈スただいま朗読いたしました通りの文句で弔詞を贈呈ずるに御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○福永委員長 御異議ありませんから、さよう決定いたしました。
    ―――――――――――――
○福永委員長 次に、NHKのテレビジョンと実況放送並びに民間放送会社の実況放送の件につきまして御協議を願います。
○大池事務総長 この前にNHKのテレビジョンの試験放送をやつておりますので、第十五国会の最初の施政方針演説並びに質疑について、テレビジョン中継放送を議院運営委員会の御許可を得てやつたのでありますが、今回も第十五国会の再会といいますか、休会後のものについてお願いをいたしたいという申出と、いま一つは、NHKの方では二月一日から本放送になりますので、十五国会の開会中、適当なときに実況を中継いたしたいからお願いいたしたいという申出があるわけであります。これについて御協議を願いたいと思いますことは、ただいまは、二月一日にNHKが本放送に相なることと思いますが、日本テレビの方も五、六月ごろは本放送というか、放送が開始されるように新聞等で伝えられております。なお引続いては、ラジオ東京等でもテレビが行われるように聞いております。従いまして、NHKの最初の試験放送時代の施政方針並びにこれに対する質疑というような特殊なものでなく、十五国会中、何時でもやれるというような、常時放送の準備をしておくということになりますと、将来の問題としては、今は御承知の通り二台だかカメラを持つて参つてやつておりますが、日本テレビの方も、ラジオ東京の方も、両方二台ずつ持つて来ると、六台ぐらいになつて来まして傍聴者の方の点、その他設備上困難な点が出て来るのじやないかと思いますので、初めのときの申出を、その通りあとまでやらせるということも困難かと思います。常時六台つけるということにも設備上困難もございますので、何時でもやるというようなことについては、ひとつ将来の分をもあわせて、どう処置するかということを御考究願つておきたいと思います。とりあえずの問題といたしましては、施政方針演説並びにこれに関する質疑をこの前もやつたことでございますから、これを許すか許さぬかということを御決定願つたらいかがかと思います。NHKに聞きますと、二月一日本放送になりますから、二十六日以後の試験放送はやめてしまうと言つておられます。従つて、今お話の通り三十日に施政方針演説があるとすれば、これはおそらく入れたくてもできないだろう、その後の質疑につきましても、三十一日の分は困難だ、従つて一日は休んで、もし二日にやるとすれば、二日の分が入ることになるだろうと思いますが、その程度だけをやるならよろしいということにしておいて、あとは、別にこういうものをやりたいというとき、当委員会で具体的に御決定願つた方がいいじやないかと思います。
○椎熊委員 NHKは、二月一日から本放送になるのでしようが、今度の議会の都合がそうなれば、総理の演説あるいは各党のそれに対する質疑は試験放送をやると思います。それくらい努力はするだろうと思います。そういうこともちよつと聞いております。それから将来は、東京が三つになると思いますが、これは設備がどうとかこうとかいうことでなくて、民主化のために国会の実情をすみやかに知らせるということに眼目を置いて、多少傍聴人の不便その他がありましても、やはり大衆を相手にする議会政治の上から、あらゆる苦難を排して、三社に常時許すということで、設備等を考えてもらいたい。なぜそういうことを私が主張するかというと、日本のテレビジョンの問題は、日本文化に非常に影響がある。つまり日本の経済状態ではかなり無理もあるのですが、当院におきましては、テレビジョン放送について何回も満場一致の決議をしておる。これまで奨励しており、しかも電気通信委員会などでは、非常な天下の注目を浴びて論争の結果、ここまでようやくこぎ着けて来ておる。それを国会自体が拒否するような態度はすべきではない。どういう不便があつても、三社が自由にやれるように、国会というものを国民に親しく了解してもらうように努めるのが当然じやないかと思うのです。設備のためにいろいろ改善費等がいるなら、それは大いに出してもやらすべきではないかと思います。
 ついでですから、私は関連してもう一つ言いますが、それとは全然違いますけれども、各新聞社の傍聴席では、本会議が騒がしくなつて来ると、ひとつも聞えなくなるそうです。ところがこのごろの新聞は本会議中心で、本会議の記事をこまかくとつておるにかかわらず、議場が混乱して、一番大事なところになると、があつといつて聞えない。そこで拡声機を整備してもらいたい、あるいはもう一つ進んで、各社に一台くらいレシーバーを持たしてもらいたい、そういう要求が非常に強くございます。これはおそらく有力な新聞の政治部長会議あたりから正式に申入れが来るようにも伺つておる。こういうことを何も正式に申し入れなくとも、私どもは天下の言論機関とタイアツプして行かなければ、議会政治は発達して行かぬと思うのですから、そういう点について惜しみなく金をかけて、便宜をはからうようにしてもらいたい。テレビジョンの問題と関連して、私は注文をしておきます。
○福永委員長 椎熊君の御発言でございますが、そういう御発言も尊重いたしまして、とりあえず先のことを今からきめてもどうかと思いますので、事務総長報告のようなぐあいにいたしまして、椎熊君御発言のごとく三十日、三十一日のことを予定して……。
○椎熊委員 これはNHKの人が来ておりますから、委員会で情勢を聞いて、三十日試験放送をやるということなら……。
○大池事務総長 やることは認めておいて、向うに通知するということで……。
○福永委員長 それでは事務総長の報告に関して、試験放送を三十日に行う、あるいは三十一日に行うように、こちらからも話すということにしまして、そういうことに御決定をいただきます。
    ―――――――――――――
○福永委員長 次に、内閣委員会の公聴会開会承認要求の件でございます。栄典法案につきまして、公聴会を開きたいという内閣委員長からの承認要求があるわけでございます。これを承認するに御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○福永委員長 御異議ありませんから、承認することに決定いたします。
    ―――――――――――――
○福永委員長 次に、あと時間があまりかからない問題が若干ございますので、お願いいたします。
 列国議会同盟の日本議員団評議員の件についてお諮りいたします。
○大池事務総長 これは、この前列国議会同盟の日本議員団評議員を十六名設けることに相なつておりますが、衆参両院の議員が前も入つておつたので、折半して、八人、八人というお話を申し上げましたところ、土井さんの方から、衆議院は議員が多いのだから、参議院は六人にしてもらつて、衆議院の方から十人評議員を出すことに交渉せよというお話でございました。その通り交渉いたしまして、参議院側で了承を得ました。参議院の方はこれに対して團伊能さん、自由党、河井彌八さん、緑風会、相馬助治さん、社会党右派、金子洋文さん、社会党左派、一松定吉さん、改進党、谷口弥三郎さん、民主クラブ、この六人が評議員に相なつたそうでございます。従つて、当院では評議員を十名といたしまして御推薦を願いたいと考えております。十名の比率は、自由党五、改進党二、社会党右派二、社会党左派一、こういう比率に相なりますので、ひとつ評議員をお出し願いたいと思います。
 それからこれと関連して申し上げますことは、本年は列国議会同盟が、米国で九月に開かれるはずだそうでございます。そういう通知が議長の手元に参つておりますから、御報告申し上げておきます。
○椎熊委員 参議院の顔ぶれを見ると、大体議院運営委員会の人のようだが、そういうわけでもありませんか。
○大池事務総長 そういう選考をしたかどうか知りませんが、評議員と申しましても、ただ実際に向うに届け出るだけで、ほかに用事はないのであります。評議員の方に御相談申し上げるとか何とかいうことはありましようが、議院運営委員の方でもだれでもけつこうでございます。
 それからもう一つ、議会同盟の向うの書記長をやつておるボアツシエという人は、その職を三十年間もやつておりましたが、今度やめるそうでありまして、列国議会同盟役員会で議決をして、ボアツシエ氏をノーベル賞受賞者の本年度の候補者に推薦してもらうことになりました。前任者のランゲという人もなつておるので、お願いしたいということであります。これは各議員団に、二月一日に到着するように推薦文を出してくれ、こういう要求があつたのであります。そこで急なことでございますので、日本の議員団の団長として、大野議長の名前で、電報で向うの要求通りにボアツシエ氏を候補者に載せてもらいたいと御推薦を申し上げておいたのであります。あとは手紙等で詳しく、こういうものを出してもらいたいということを出したい考えでございますから、御了承を願います。
○福永委員長 了承するに御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○福永委員長 御異議ありませんから、さように決定いたします。
    ―――――――――――――
○福永委員長 次に、人事承認の件を
 一件お願いします。
○大池事務総長 これはごく簡単でございまして休会前の国会の当委員会で、訴追委員会の参事が二名であつたのを三名に、弾劾裁判所並に追加御決定を願つたのであります。従いまして今まで訴追委員会にずつと勤めておりました川崎彌三郎君を参事に昇格いたしたい、こういう委員長の申出でございます。同君はずつと長い間やつておりますので、参事の資格が十分ございますので、御了承願いたいと考えております。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○福永委員長 本件は別に御異議もないようでございますから、承認することに決定いたします。
    ―――――――――――――
○大池事務総長 なお、今村小委員長から御報告のありました衆議院予算の件でございますが、ただいま官房長官の御言明もありまして、いろいろありましようが、ただいまお手元に差上げたもの以外は事務局一般の予算でありまして、職員の給与費とか光熱水量費とか、消費物件費等、数字の整理をいたしまして、弾劾裁判所並びに訴追委員会等も一応の数字を要求しておきたいと思いますので、その点は御了承を願いたいと思います。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
    ―――――――――――――
○大池事務総長 なおこの前、左派の方から専門員その他の履歴並びに一覧表の御要求がございましたので、一応一覧表をお手元に差上げたいと思います。これは履歴書等相当大部なものでありますから、お持帰りいただきまして御検討願いたい、こういうことであります。もしこちらで預かつておけという分がございますれば預かつておきますから、お帰りのときにお持帰りを願いたいと思います。
○福永委員長 それでは、次会は二十九日の午後一時に開きます。
 本日はこれにて散会いたします。
    午後三時四十六分散会