第016回国会 議院運営委員会 第12号
昭和二十八年六月二十九日(月曜日)
    午後一時三十八分開議
 出席委員
   委員長 菅家 喜六君
   理事 荒舩清十郎君 理事 坪川 信三君
   理事 渡邊 良夫君 理事 椎熊 三郎君
   理事 正木  清君 理事 土井 直作君
   理事 加藤常太郎君
      生田 宏一君    今村 忠助君
      尾関 義一君    田渕 光一君
      三和 精一君    山中 貞則君
      園田  直君    淡谷 悠藏君
      島上善五郎君    池田 禎治君
      岡田 春夫君
 委員外の出席者
        副  議  長 原   彪君
        外務委員長   上塚  司君
        事 務 総 長 大池  真君
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本日の会議に付した事件
 特別委員会設置の件
 決議案の取扱いの件
 事務局の人事承認の件
 本日の本会議の議事に関する件
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○菅家委員長 これより開会いたします。
 先刻理事会を開きましたが、この前も御要求がありましたので、理事会における大体の話の経過を御報告申し上げておきます。
 今回の九州における水害の緊急対策について、理事会においていろいろ話合いをした結果、この前の西日本の風水害と同じように、今回も水害地緊急対策特別委員会をつくるという議もありました。いずれにしろこれには従来特別委員会をつくつた例もあるが、種種なる名称もあり、各党の対策委員長会議を開いてもらつて、これらの話合いをつけた上に、さらに本委員会において協議することが運営上よろしいということに意見の一致を見ました。議長におかれて、各党の国会対策委員長のお集まりを願うことを要求いたしましたところ、議長はただちに議長室に各党の国会対策委員長の御参集を求めて、議長よりその話を進められた次第であります。その結果、水害地緊急対策特別委員会として三十名よりなる特別委員会を設置し、この対策を急速に進めることにしようということに意見の一致を見た次第であります。なお、これらについて詳細なお話合いがありましたが、御質問等がありますれば、他の理事諸君より補足的の説明を願うことにいたします。
 なお、この取扱いは、本日の本会議で、議長発議によつてこれを決定するということにとりきめた次第であります。
○園田委員 割当はどうなつておりますか。
○菅家委員長 割当については、理事会の話では、自由党十二、改進党五、左社五、右社五、分自党が二、小会派が一、合計三十であります。
○岡田(春)委員 その委員の数は、従来の慣例で三十名の割当をしたわけでしよう。
○菅家委員長 従来の慣例から言えば、自由党が十三になるわけですが、あなたの方に一人行つたわけです。
 なお、従来災害地対策特別委員会というものがあつたときも、建設委員会、農林委員会等の権限争いみたいになることのおそれが十分あつたので、各党の対策委員長からもそのお話があつて、西日本のこの前の水害と今度の水害の問題は、全部一本にこの対策特別委員会にまとめて審議を進めて行くということの申合せになつた次第であります。
 なお政府は、大野国務相を中心に現地に対策本部を設けて、明日より出張いたすことになりますが、衆議院といたしましても、本日の本会議でこれがきまりますと、これは当該委員会で決定することではありますが、ごく少数の各党の者が現地に行つて、衆議院の水害地対策特別委員会本部となりますか、出張所となりますか、そういう名目のもとに現地に出張することになると思います。そうして、そこに政府の機関とともに、現地の調査、陳情その他を現地において行うことになるのではないかと思います。その際においては、その派遣委員は、選挙区の者はその委員に加わらないということの各党の対策委員長の申合せがあつた次第であります。これは適当な処置ではないかと思います。
○土井委員 ただいまの委員長の報告にちよつと補足しますが、この特別委員会はきわめて短期的なものであるということが一つ、それから現地の選挙区の人を派遣しないという問題については、九州方面の人を派遣しないで、九州以外の人を派遣する。但し特別委員会の委員には現地の人が加わつてもよろしい。そういうことです。
○菅家委員長 ただいまお聞きの通りであります。九州の人でも対策委員会の委員に御推薦願うことはけつこうですが、現地へ出張する人は、九州より選出された者は加わらないということであります。
 それでは本件はさように決するに御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○菅家委員長 御異議ないものと認めまして、本日の本会議において、議長発議によつてただいまのことを決定いたすことにいたします。
○正木委員 その件に関して簡単にお聞きしておきたいのですが、議長発議でこのことが議題に供せられる場合、わが党ももちろん賛成ですが、議長の発議のその内容中に、こういう理由でということで、特に議長が現地の罹災者を鼓舞激励するような内容は当然入れていただけるでしようね。
○菅家委員長 その御注意はあなたの方の代表の方からもありましたので、議長のもとにその点は申し入れております。議長発言の中にそういう意味のことが加わると思います。
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○菅家委員長 次にフイリピンに対する感謝決議案の件についてですが、新聞で御承知の通り、戦犯釈放に関する感謝の決議を本院としていたしたいというので、政府の方に交渉いたしまして、正式の通知が来ておるかおらないか確めた次第であります。正式の通知が来なければ、決議案の取扱いは少し早いというので考えておりましたが、ただいまはつきりした返事が参りました。政府の方に正式に通知になつておるそうであります。そういたしますと本院が感謝決議をすることは当然であるので、その決議案の取扱い方について御協議をお願いしたいと思います。
○岡田(春)委員 フイリピンに対する感謝決議というお話ですが、これはどこかの党からこういう御提案があつたのですか、それとも理事会でお話があつたのですか。
○菅家委員長 外務委員会の方で、満場一致の各派の申入れによつて委員会が決議をいたしましたことを基礎にして、理事会で決定したわけであります。
 それではこの感謝決議案を上程することについて、各党一致のことで御異議ないとは思いますが、いかがですか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○菅家委員長 御異議なしと認めます。それでは上程いたすことに決定いたします。
 その取扱い方法ですが、先ほど来、理事会ではこの重い決議案の趣旨弁明は長老にひとつやつてもらいたいということでありまして、その人選はいずれこの委員会で決定しようということになつております。理事会では決定しないでおります。案文は、今外務委員会から研究の結果、こちらの方にまわつて来るはずであります。すぐにも来るのではないかと思いますが、散会までに案文についてなおお諮りいたすことにいたします。
 そこで趣旨弁明の人だけを決定しておいて、さらにその案文は、一応開会までに間に合えば、各党におまわしすることでいかがでしようか。各党から出て、満場一致で外務委員会で文案をつくれば、この委員会の開会中なら間に合いますが、もし間に合いかねました場合、場内で各党におまわしすることにして………。
○土井委員 ただいま委員長のお話の中に、この決議案はきわめて重要な案件でもあるし、対外的の関係なども考慮して、できるならば長老ということでありますが、何かそれについて腹案などがございますれば、御発表願えればけつこうであります。
○菅家委員長 まず大体御了承を得られるものならば、わが党の山崎猛氏、益谷秀次氏、この御両君の中で御了承願えればけつこうだと思いますが、これもただ腹案です。
○椎熊委員 それにあえて反対はしませんけれども、もしわが党にお譲り願えるものならば、戦犯で長く苦労しておつたわが党の総裁にやらせてもらえば、非常に切実な感情が出て効果的ではないかと実は考えておる次第であります。何分にも小党でございますから、あえて主張はいたしません。
○菅家委員長 ただいまごもつともの御発言もあり、それに決定してもけつこうでございます。
○椎熊委員 今調べておりますから……。
○菅家委員長 それではいかがでしよう。この両党におまかせ願えますか。そうして開会までに御報告申し上げることに御了承を得たいと思いますが、いかがでしようか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○菅家委員長 大体改進党の方にやつていただくことになるのではないかと思いますが、一応私の方も話をしなければなりませんから……。
○土井委員 改進党の場合は総裁ですね。
○菅家委員長 総裁がやられることが適当かと思いますが、しかし一応相談することにしておいて……。
○正木委員 この問題は、私ども議運の者は改進党の重光さんに異存ないのでありますが、一応持ち帰つて相談して、すぐ御返事を申し上げることにしておきたいと思います。
○菅家委員長 けつこうです。各党ともそういうことになりましようから……。
○岡田(春)委員 これについて、私の会派の者はいろいろな意味で御了解いただけると思うのですが、提案の決議文の案文を見てからでないと、全部まとまつて賛成になるかならないかという場合もあり得るかもしれませんので、この点は議運で御了承願つておきたいと思います。
○菅家委員長 それでは、フイリピンに対する感謝決議案の取扱い方法は右のように御了承願つておきます。案文が出ましたらおまわしいたします。提出者、賛成者等についてはいかがですか。
○椎熊委員 比率によつて、提案者何人、賛成者何人ときめたらどうですか。党で責任のある数だけそろえればいいのですから、感謝決議案の提案者と賛成者はそういうことにして……。
○岡田(春)委員 問題によつては全会一致にならないような場合もあり得るかもしれませんけれども……。
○椎熊委員 それはしかたがないと思います。
○岡田(春)委員 それを一応お含み願いたいと思います。
○土井委員 各党の総裁あるいは委員長、書記長、国会対策委員長、政調会長を入れてもいいでしようが、そういうような人々を賛成者にしたらどうですか。
○椎熊委員 提案者はそうですが、賛成者は全員でしよう。
○土井委員 小会派の方で、もし全員賛成でない場合は、反対者ができますから……。
○椎熊委員 もし小会派の方で反対者があれば、この決議案は議場で満場一致の形をとりたいと思うので、反対の方は議場に入らぬというふうに御了解をつけたいと思います。
○岡田(春)委員 その点も、私としてはほかの政党と違う関係もあるので、今はつきり申し上げられないが、そういうように努力いたします。
○菅家委員長 外務委員長が見えたので、ちよつと……。
○上塚外務委員長 ちよつと申し上げます。今案文をつくつておりますが、それにおまかせ願えるわけですか。
○菅家委員長 おまかせするというわけにも行きませんが……。
○上塚外務委員長 とにかく原案を委員会でつくつて持つて参りますから……。
○菅家委員長 それでけつこうです。――今外務委員長が見えまして、文案の作成中だそうでありますが、作成し、決定したものを、さらに間に合えば御審議を願うことにいたします。
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○菅家委員長 それでは本日の日程について、この際事務総長より説明いたします。
○大池事務総長 本日の議事の順序でございますが、ただいまの水害地の対策委員会、これは議院構成の面でもございますから、一番最初に議長発議で設置の決議をしていただきまして、その次に日程に載つておりますものに入る前に、ただいまのフイリピンに対する感謝決議案が間に合いますれば、それを緊急上程していただく。その感謝決議が終りましたあとで、いずれ政府からも発言があろうかと思いますが、それが済みましてから日程に入ることにお願いいたします。日程は、お手元にあります日程表の第一から第六までが外務委員会の関係であります。外務委員長の上塚司君が御報告になり、これは全会一致で承認に相なつておる案であります。日程第七、第八は通産委員長の大西禎夫君が御報告になりまして、これは小会派クラブが御反対で、あとは賛成でございます。
 日程第九は水産委員長田口長治郎君の御報告で、これは全会一致でございます。なお、これに追加をお願いいたしたいのは、稻村内閣委員長の御報告になる皇室経済法の一部を改正する法律案並びに皇室経済法施行法の一部を改正する法律案で、この両法案は七月一日施行の予定法案でありますので、本日緊急上程をお願いいたしたい。これには社会党左派が御反対と聞いております。あとは御賛成のようであります。
○椎熊委員 それは起立採決ですね。
○大池事務総長 今の皇室経済法並びに施行法の一部改正と日程七、八は、反対がありますから起立採決、あとは全会一致でありますから異議を問う、こういうことに御了承願います。
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○大池事務総長 なおちよつと、本日でなくても明日でもけつこうでございますが、事務局の方の職員中十七名だけを参事に昇格をお願いいたしたいと思つております。お手元に履歴書等を差上げてございますが、御研究を願いまして、明日の議運等で御決定願えれば七月一日から発令ができますので、さようにお願いいたしたいと思つております。高級者の方で十五年以上の方と資格者等を選考いたしまして、十七名だけ参事に昇格をお願いいたしたいというわけであります。
○椎熊委員 参事になつたら待遇が上るのですか。
○大池事務総長 参事になつて現在の俸給から一級だけ増す方もありますし、中にはマル特で頭のつかえておるために、俸給としてはどうにもならぬ人もありますが、できるだけそういうことにいたしたいと思います。
○椎熊委員 旧来衆議院の職員は、他の官庁から見ると昇給する率が悪いということを聞いております。そういう点は、特別職で非常に大きな仕事を夜、夜中でもやるということですから、待遇は十分にしてやるという建前で考えてもらいたいと思います。これは七月一日から発令になるように、それに間に合うように出していただきたいと思います。
○菅家委員長 それでは一応ただいまのことは明日の議運でお願いいたすことにいたします。
○菅家委員長 本日の本会議は二時半ではいかがでしようか。
○正木委員 二時半にきめて四時半になることもあるのだから、ゆつくりきめて、きつちりやろうじやありませんか。
○椎熊委員 本日は一応二時半ときめておいたらどうでしようか。
○菅家委員長 それでは本会議は一応二時半にいたしまして、次回の本会議は明三十日定刻より、従つて本委員会は明日午前十一時より開会いたします。
 本日はこれにて散会いたします。
    午後二時散会