第022回国会 議院運営委員会 第10号
昭和三十年四月二十三日(土曜日)
    午後三時八分開議
 出席委員
   委員長 中村 梅吉君
   理事 長谷川四郎君 理事 福永 健司君
   理事 井上 良二君
      今松 治郎君    荻野 豊平君
      上林山榮吉君    櫻内 義雄君
      松岡 松平君    青木  正君
      大橋 武夫君    田中伊三次君
      山中 貞則君    栗原 俊夫君
      志村 茂治君    吉川 兼光君
      小山  亮君
 出席政府委員
        内閣官房長官  根本龍太郎君
 委員外の出席者
        議     長 益谷 秀次君
        副  議  長 杉山元治郎君
        国立国会図書館
        長       金森徳次郎君
        事 務 総 長 大池  真君
    ―――――――――――――
四月十五日
 委員須磨彌吉郎君辞任につき、その補欠として
 佐々木秀世君が議長の指名で委員に選任され
 た。
同月二十三日
 委員大石武一君、佐々木秀世君、薩摩雄次君、
 松澤雄藏君、島上善五郎君及び池田禎治君辞任
 につき、その補欠として上林山榮吉君、松岡松
 平君、櫻内義雄君、今松治郎君、志村茂治君及
 び吉川兼光君が議長の指名で委員に選任され
 た。
    ―――――――――――――
本日の会議に付した案件
 開会式の日取り及び式辞に関する件
 国務大臣の演説の日取りの件
 国務大臣の演説に対する質疑の件
 議員小畑虎之助君逝去につき弔詞贈呈の件
 本院予備経費支出承認の件
 昭和三十年度の本院、裁判官訴追委
 員会、裁判官弾劾裁判所及び国立国会図書館の
 予算に関する件
 予算関係議案の提出時期等に関し、内閣官房長
 官に質疑
    ―――――――――――――
○中村委員長 それではこれより委員会を開会いたします。
 まず第一に、開会式の日取りについてお諮りいたします。先刻衆参両院の議運の合同理事会で、開会式は二十五日午前十時挙行ということに話がまとまりましたが、御異議ございませんでしょうか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○中村委員長 それでは皆さん御異議がないようでございますから、さよう決定いたします。
 次に、式辞についてお諮りいたします。事務総長から朗読願います。
○大池事務総長 それでは案文を朗読いたします。
  本日天皇陛下の御臨席を仰ぎ第二
 十二回国会の開会式を挙げるにあた
 り、衆議院及び参議院を代表して式
 辞を申し述べます。
  去る二月二十七日衆議院議員の総
 選挙が行われ、三月十八日に特別会
 が召集されて、暫定予算をはじめ当
 面の緊急案件を議了したのであり
 ますが、ここに昭和三十年度予算そ
 の他重要議案の提出をみるの運びに
 至りました。
  思うに現下の時局はまことに重大
 でありまして一日の偸安を許しませ
 ん。われわれはかかる情勢に鑑み、こ
 の際強力に内外の諸施策を推進し、
 もってすみやかに時局即応の態勢
 を確立しなければなりません。これ
 がため、内においては産業の発展を
 図り経済自立を促進して国民生活の
 安定を図ることが急務であります。
 また外に対してはますます列国との
 親善を深めると共に一だんと経済外
 交をおしすすめ貿易を振興して国際
 収支の改善を図る必要を痛感いたす
 のであります。
  ここに国会は過般の総選挙による
 新議員を迎え、われわれに負荷せら
 れた重大な使命に鑑み、日本国憲法
 の精神を体しおのおの最善をつくし
 てその任務を遂行し、もって国民の
 委託に応えようとするものでありま
 す。以上でございます。
○中村委員長 開会式式辞の案文は、ただいま事務総長が朗読いたしました通り、先刻の議運の合同理事会で意見が一致いたしたのでありますが、御異議ありませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○中村委員長 御異議がないようでございますから、事務総長朗読の通り決定いたします。
    ―――――――――――――
○中村委員長 次に、次回の本会議と国務大臣の施政方針演説の件についてお諮りいたします。
○井上委員 大体政府側の都合もあり、かつ二十九日から先は隔日に休日があります関係がございますので、できますならば二十五日の開会式直後政府の施政方針演説を伺いまして、二十六日は各党代表質問があるはずですが、その準備のために二十六日を休みまして、二十七、二十八日に代表質問を行う、二十九日は天長節でございますからこれは休み、三十日に再び質問をやる、そうして大体三十日で終るのではないか、こういう見当で一つ議事を進めてもらえば好都合と思いますから、お諮りを願いたいと思います。
○中村委員長 ただいまお聞き及びの通り、井上君から御発言の通りで御異議ありませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○中村委員長 御異議がないようでございますから、さよう決定いたします。
 そういたしますと、二十五日が開会式、午後一時に本会議を開会するということになりますが、本会議開会の件をまず進めまして、その本会議で政府の施政方針演説を聞く、二十六日が休みで、二十七、二十八両日、午後一時から本会議を開いて各党の代表質問を行い、二十九日を休んで、三十日にさらに代表質問の残りをやっていただく、こういうことですね。
○小山(亮)委員 十時に開会式をやって、午後一時に衆議院で施政方針演説ができますか。
○大池事務総長 それはできます。
○中村委員長 それでは本会議の開会日は二十五日、それから二十七、八日、三十日には定刻に開会する、こういうことでございますね。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
    ―――――――――――――
○中村委員長 次に、質疑の各党の順位及び員数についてお諮りいたします。
○福永(健)委員 大体発言順位表によることにして、総理大臣の施政方針に対する質疑等の性質にかんがみて、同じ会派で重なるような場合は、その点を他の会派とも相談して、適当に野党各派が順序よく質疑できるような方法をとればいいのではないかと思います。
○中村委員長 先ほど理事会で懇談したのですが、どうでしょうか、各党といいますか、自由党、社会党左派、右派各三名、小会派一名、このぐらいにお願いしていかがでございましょうか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○中村委員長 御異議がないようですから、さよう決定いたします。
 次に質疑の順序ですが、今の福永君の御意見を体して十人を三日に済ませるとして、第一日が三人、第二日目が三人、第三日目が四人、順位は、第一日目は自由党が第一、社会党の左派が第二、右派が第三、第二日目はやはり同じ順序でいきます。そうして三日目の最後に小会派が当る。これでよろしゅうございましょうか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○中村委員長 その点も御異議がないようでございますから、さよう決定いたします。
 次に質疑の時間ですが、これはどのくらいの持ち時間にいたしますか。
○井上委員 大体今までは各党二時間くらいじゃなかったのですか。
○大池事務総長 大体この前は自由党並びに社会党、これが各四十分、小会派クラブがその半分の二十分ということになっております。
○小山(亮)委員 二十分はひどい。三十分くらいもらえませんか。
○大橋(武)委員 表向きは二十分としておいて、そのときになって多少は……。
○中村委員長 皆さんのお手元に配付されております資料によりますと、第五回特別国会の先例が表になって出ておりますが、三十分というときと四十分というときとあります。大体四十分の先例の方が多いようですが、いかがいたしますか。
  〔「四十分」と呼ぶ者あり〕
○中村委員長 それでは各党一人おのおの四十分、小会派は二十分として、ただし少々のことは……。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○中村委員長 そうしますと、代表質問の持ち時間は、自由党、社会党左派、右派一人各四十分、それから小会派の持ち時間は二十分ということに御了承を願っておきます。それでよろしゅうございますか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○中村委員長 御異議がないようですから、さよう決定いたします。
    ―――――――――――――
○中村委員長 次に御相談願いたいと思いますことは、議員小畑虎之助君が御逝去になりましたので、院議をもって弔詞を贈呈しなければなりませんから、小畑君の弔詞贈呈の件についてお諮りいたします。追悼演説をいつやるかということと、どなたにやっていただくか、この二つの問題でございます。
○大池事務総長 小畑さんのは五月八日がお葬式だそうでございます。それで、これはいつもの先例で、議員がおなくなりになりました場合、会期中のことでもございますので、次の本会議の劈頭にやっておるわけでありますが、ただいまの御決定によりますと、二十五日は開会式、引き続いて施政方針演説、こういうことになりますので、その間にはさむ余地があるかどうか、それから翌日は休みまして、二十七日に各党代表の質疑に入るわけでありますが、その間にはさむか、どういう時期にはさんだらいいかということでございます。
○長谷川(四)委員 二十七日の冒頭やってもらったらいかがでしょうか。
○大橋(武)委員 開会式のあと、本会議の劈頭にやったらどうですか。議員がなくなったことですから……。
○長谷川(四)委員 それでは施政方針演説のあとやりますか。
○大池事務総長 それは前のこともあるし、あとのこともあります。議事の最初にやるのが普通でございますが、あとにやったこともございます。
○山中委員 今村忠助君の場合は、あとに予定しておいて初めにやりましたね。
○大橋(武)委員 やはり劈頭の方がいいでしょう。
○山中委員 そうすると施政方針演説の前ですね。
○中村委員長 それでは二十五日劈頭に小畑虎之助君の追悼演説をお願いすることにいたしまして、追悼演説をしていただく人でございますが、ちょっと事務総長から御説明を願います。
○大池事務総長 小畑さんは兵庫県の四区でございますが、四区の反対党といたしましては、社会党右派の大西正道君がおられます。それから同じ民主党では、清瀬一郎君と河本敏夫君でございます。それからそれ以外の第一区では、やはり社会党右派の河上丈太郎君、左派の五島虎雄君、これが反対党でございます。二区の方には社会党左派の山口丈太郎君、社会党右派の山下榮二君、それから自由党の原健三郎君、これが第二区でございます。
○井上委員 大西正道君が順序としていいでしょう。
○中村委員長 それでは大西正道君ということに御了解願いたいと思いますが、御異議ありませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○中村委員長 さよう決定いたします。
    ―――――――――――――
○中村委員長 次にお諮りいたしたいと思いますのは、テレビ放送及び中継放送の件でございます。大池事務総長から御説明を願います。
○大池事務総長 これはいつもの通り、テレビと中継放送をさしてもらいたいというのであります。今まではNHKと日本テレビだけでありましたが、今回からラジオ東京も入りますから、三社となります。それから放送の方はNHKと民間放送、これを先例通りお願いいたしたいということでございますから、御了承を願います。
○中村委員長 これを承認するに御異議ありませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○中村委員長 それではさよう決定いたします。
○中村委員長 それでは官房長官が見えておりますので、官房長官に対する発言を許します。
○井上委員 官房長官に伺いたいと思います。この前お話しの通り、国会は二十五日に開会式をいたしまして、施政方針演説を同日午後一時本会議を開いてやるということになりましたが、この日に三十年度予算案を提出されることが確定されていると思いますけれども、それが確定しているかどうかということと、いつも予算案が提出されましても、この予算案に関係する重要法案があとから出されまして、予算審議と並行して重要法案の審議ができないということがしばしばあり、しかも予算案は予算委員会で成立しておりますのに、まだ重要法案が成立していない、こういう全く矛盾した審議が行われることは、いつも政府が重要法案をあとにおくらして出すという結果からきているのですから、少くとも予算関係の重要法案を先に審議して、それから予算を成立させるというのがほんとうであるのに、予算が通ってしまって重要法案が通らない、修正しようにも修正できないという事態がしばしばある。この点に対して政府の方では、特に今度は税制改正その他重要法案が予算に関連してございますから、これは同時に提出をする準備ができておりますかどうか、少くとも相当これがおくれる予定でございますか、その点を一応お伺いいたしたいと思います。
○根本政府委員 お答えいたします。予算は二十五日の午前中に提出する準備をしております。なお関係法案は、現在各省で一応考えておりまして、法律案で現在私の手元に通告が来ておりますのは百二十八件ございます。条約が三十件、承認の議決が七件、こういう報告が出ております。これは若干異動があるかと存じます。あるいはこのほかに若干追加提出するものがあるかと存じます。
 ただいま御指摘の予算案に関連した重要法案を全部同時に出せるか、これは全部同時に出すことは困難でございますが、今御指摘の通り、できるだけすみやかに提出いたしまして、予算案と並行して審議ができるように努力をいたしたいと思っておるわけであります。ただいま私の手元に、二十五日に提出するものについてはまだ資料が参っておりませんので、確答はいたしかねますが、できるだけすみやかに提出するように督促いたしたいと存じます。
○井上委員 予算は二十五日の午前中に出す、そうしてこれに関係する法律案の提出はできるだけ早く出す、こういうことでございますが、これははなはだ残念なことでございます。少くとも予算関係の法案は、これこれはもう成案を得ているから出せる、これこれはなかなかまだ成案が得られないから、今月中なら今月中に出すとか、来月十日なら十日に出すということが明らかになりませんと、また予算だけが審議されて、法律はあとに残るという従来の非常にジクザクな審議が行われる。かようなことは国会としてはまことに迷惑でございますから、もう少し具体的に、予算関係の法案はどれどれか出せて、どれどれはおくれるということ、これはまだ長官の手元の方でははっきりわからぬのですか。
○根本政府委員 件名だけの通知はございますが、二十五日に出し得る法律条についてはまだ正式に報告がないのでございます。しかし、できるだけすみやかに提出いたしまして、十分に予算審議と並行して審議願えるように手配をいたしたいと存じます。
○井上委員 そうしますと、おそれ入りますけれども、二十五日に予算が提出されます場合、当然議運が開かれると思いますから、それまでに予算案と同時に提出できる法案名、特に予算関係の法案で、同時に提出ができずに残ります法案はいつごろまでに成案を得られるかという、それの見通しを各省にお確かめ願って、それをあらかじめ議運の方にお知らせ願うようにお手配を願いたいと思います。
○小山(亮)委員 ちょっと伺いたいのですが、予算を伴う法律案の提出の一番最終はいつまでということになっておりますか。いつまで出せるのですか。見込みはありませんか。
○根本政府委員 いつ最後に出すかとうことについては、まだ聞いておりませんが、大体井上さんから言われたように、二十五日に大体の見通しを聞きまして、そのときに御報告いたしたいと思います。
○中村委員長 それで御了承いただけますか。
 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○中村委員長 それでは御苦労さまでした。
    ―――――――――――――
○中村委員長 次に事務総長から御報告があります。
○大池事務総長 それでは私からちょっと御報告申し上げますが、二十五日に開会式をあげます際に、開会式の式次第等につきましては、従来の先例通りいたすということに今回は決定を見ましたが、参議院側では、開会式をあげる、そのあげ方について議論があるようでございます。御承知の通り開会式をあげます際に、両院の副議長が前列の一番前のところに立ちまして、その間に総理大臣と最高裁の長官が立たれるわけでありますが、それがおかしくはないだろうか、開会式は両院の議員が行う儀式であるので、そこへお客さんとして呼ばれておる最高裁の長官並びに、これは議員でもあり、また立法府の首長であるという意味で総理大臣が来られるのであるが、この方が一番前列に立たれるのはどうもおかしい、なおそのうしろの方にある国務大臣の席に、図書館長並びに会計検査院長が国務大臣の待遇を持っておる関係でそこに入っておるが、これも議員ならざる者が議場の中に一、二入るということはおかしいのじゃなかろうか、従って、今回国会法が新たに改正を受けて施行される際、一応こういう問題についても研究をしたい、むしろ招待されるお客さんは二階の貴賓席の一部に置くようなことも一案であるし、いろいろそういう点については具体的な意見がまとまらないので、こういうようにしてもらいたいという希望は申し上げかねるが、一応今のやり方はおかしいと思われるので、その点については従来の長い先例もあることであり、また改めても、将来それが再び変るというようなことでもいかぬので、両院で十分将来のために研究をしたい、こういう話し合いがありまして、それについては儀式的な面でもあり、また将来のこともございますので、両院の議運の委員長におまかせを願って、両方の委員長で種々研究をされて、その上で成案ができた場合には皆さんにお諮りをする、このようにしようじゃないかということで、一応本日はまとめたのでございます。さよう御了承を願いまして、皆さんの方でもいい案がありましたならば、委員長のもとまでお申し出を願いたいと思っております。
    ―――――――――――――
○中村委員長 次に本院の予算について、事務総長から経過並びにまとまりました結果について御報告を願います。
○大池事務総長 本院の予算につきましては、所管事項が当委員会でございまして、当委員会で一応御決定願いましたものを正式に要求書として提出しなければなりません。従いまして従来の先例に従いまして、庶務小委員会にお諮り申し上げ、その御承認のもとに当委員会に御提出することになっておりますが、今回は地方選挙等の関係で庶務小委員会の開会をお願いすることが不可能になりましたために、その運びにまだなっておりませんが、当委員会が本日開かれますのと、二十五日にはすでに予算案として一応の本院からの事務的折衝の面が出て参ります関係から、御了承願いかたがた御説明を申し上げたいと思っております。
 昨年度の当院の予算に対しまして、本院でその後どうしても必要な面がありましたものだけを要求をいたしておりましたところ、一応の削減をこの前受けましたために、庶務小委員会に御報告申し上げまして、その御決定は、従来の本院の要求通りのものを復活要求しようということに御決定願いました関係から、その折衝を事務的にいたしておったのでありますが、最終的に大蔵省と折衝いたしました結果を申し上げたいと思っております。
 大体といたしましては、庁費につきまして一五%減をしてもらいたい、こういうことが中心でございます。これは各省とも一兆円予算の関係から、庁費については一五%というものを見込んでこれが削減を要求して、各省みなこれに応じておるのでありますから、両院の予算についても、庁費については一五%減ということを守ってもらいたいということでございます。庁費は御承知の通り、この前の予算の修正のときから、本院並びに参議院等におきましても、それだけ全部を引く余地がございませんので、一五%という原則はいいけれども、その庁費の内容について、どうしても赤字が出て引き得ない面がありますので、そういうものだけを離していただきまして、黒字になっていて、まだ赤字が出ていないという面についてだけ一五%というものを一応落す。これは各省の一般の原則だからやむを得なかろうということで、一応事務的には妥結いたしたのであります。なお議員の出張旅費その他の旅費でございますが、出張旅費等につきましても、きっちり三%ではございませんが、三%をめどとして一応削減をしてもらいたいということがございました。旅費のことにつきましては、出張旅費その他議員さんの出張についても、いろいろ当委員会におかけいたしまして、御決定願っておるのでありますが、各省の一般的な方針ということで、大体三%削減するということも、事務的にはやむを得なかろうではないかということになっております。それと外国旅費でございますが、外国旅費につきましても、本院の昨年度の予算と比較いたしまして、一〇%というものをどうしても引いてもらいたい、こういう形になっております。従いまして外国旅費も、欧州方面では一〇%の余地がございませんので、欧州方面には手をつけませんで、そのかわり近東方面で多少の人数もしくは班を減らすことはやむを得なかろうということで、外国旅費も一〇%というものを見込んで削減いたしてあるのであります。
 その他、これは庶務小委員会で事務当局と打ち合せまして御決定を願いました議員の秘書に対する滞在費一日二百円を要求するということで、この費用を要求したのでありますが、これはどうしても認めるわけにいかないということになりました。私どもの方でも、これは両院の庶務小委員会で満場一致決定したことであるから、絶対引くわけにいかぬというのでがんばったのでありますが、大蔵省としては、どうしてもこれだけは認められないから、この分についてはどうしても両院で承認ができなければ、二軍予算を組んで正式に御要求を受けても、われわれは要求に応ぜられないということになっております。従いまして事務的な折衝といたしましては、これは万やむを得ずその面だけを二重予算を組む、その要求書を出していいかどうかということを皆さんにお諮りしなければなりませんので、そういう点だけは万やむを得なかろうということに事務的な折衝ではなっております。
 以上申し上げましたような実情でございまして、今お手元に差し上げてありますのが、衆議院の事務的折衝の終りました面の要求書でございます。お手元にございますのは、昨年度は十七億九千四百十三万円でありましたのが、今年度は十八億二千三百三十四万一千円でありますので、衆議院としては二千九百二十一万一千円の増加に相なっております。そのこまかい面につきましては、お手元に差し上げてありますような各費目に割り振ったのでありますが、これらにつきましては、いずれ庶務小委員長がお帰りになりましたら、庶務小委員会を開きまして、これに基いて御説明申し上げて、あらためて当委員会に御提出いたしたいと考えておる次第でございます。一応今までの経緯を御報告申し上げます。
 なお、衆議院の方で一応所管いたしております訴追委員会、これも今申し上げます通り、庁費の関係、旅費等の減でマイナスになっておるわけでございます。なお弾劾裁判所の方もさようでございます。
 さらに、当委員会で所管をいたしております国会図書館の費用、これも大体今の方針に基いたものでございますが、ちょうど国会図書館長がお見えになっておりますので、もし必要がありますれば、図書館長から概略御説明を願ったらいかがかと思います。
○中村委員長 それでは国立国会図書館の予算について、図書館長から説明を願います。
○金森国会図書館長 国会図書館の昭和三十年度の要求総額は、ここに出ておりますように三億四百八万五千円ということになっておりますが、事柄を大別してみますと、通常の経費と申しますか、国立国会図書館の管理運営に必要な経費は二億九千四百八万五千円、これは人件費、事務費、図書購入費等を含んでおります。次に国立国会図書館の建物を新営するに必要な経費を一千万円予算に計上してございます。これを合計いたしますと、先ほどの金額になるわけでございます。かようになりましたのは、先ほどの本院の予算の減少と大体同じような傾向になっておるわけでございますが、おもなるものは、二十九年度に行いました行政整理に伴います人件費が本年は減少しておるわけであります。それからPBレポート、原子力関係の資料購入費等を著しく減少いたしまして、従ってかような減額になっておるわけであります。それから図書館の建築の方の経費は三千三百六十九万三千円減少されておりますが、これは臨時の経費でございますので、建築の道行きに応じまして必要な額を計上するというわけで、かようなことになっております。
 以上合計差し引きいたしますと、昭和三十年度の予定経費要求額は、前年度に比べまして四千七百五十九万五千円減少しておることになりますが、なおこまかい数字はお手元の印刷物にございますので、どうかよろしくお願いいたしたいと思います。
○中村委員長 本院の予算につきましては、事務総長の説明を了承するに御異議ありませんか。
○小山(亮)委員 ちょっと待って下さい。これは小委員会で伺いたいことですけれども、小委員会を開く間がないでしょうから、ちょっと聞いておきますが、議員秘書手当、これは四百六十七人に対して一人ずつということになりますね。そうすると、この金額はよけいじゃありませんか。
○大池事務総長 議員秘書手当は月二万一千九百円の四百六十七人分でございますが、そのほかに、期末手当というのと勤勉手当を合せまして、二カ月分入ることになります。二万一千九百円に対して期末手当が一・二五、勤勉手当が〇・七五、合せまして二カ月分が余分に入る、これはあとで御説明申し上げるつもりであったのでありますが、いずれ庶務小委員会でと思いまして、御説明を省いたのであります。
○中村委員長 それではこれを了承するに御異議ありませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○中村委員長 それではさよう決定いたします。
 次に図書館の予算ですが、これにつきましては、国立国会図書館法第二十八条第二項という規定によりますと、この委員会として勧告を付し、または勧告を付さないで両議院の議長に送付することができるようになっております。そこで、今回は勧告を付さないで送付することにいたしたらどうかと思いますが、御異議ありませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○中村委員長 それでは御異議がないようでございますから、さよう決定いたします。
    ―――――――――――――
○中村委員長 次に、国会予備金使用承認要求について事務総長より御説明願います。
○大池事務総長 今お手元に差し上げてあります予備金支出の件について御承認を願いたいと思います。小畑虎之助君がおなくなりになりました関係で、法律によって九十三万六千円を差し上げなければなりません。ところがこの間の議員派遣に六十二万円余を使っております。暫定予算は百十万円しかありませんので、残っております五十四万四千円だけ弔慰金の方の使途に当てていただきまして、あとの約四十万円の差額は予備金の方から支出ができませんから、今の暫定予算の中で流用し得るところから一応流用しておきまして、将来補充する、こういうことにいたしたいと思います。一応この予備金の支出の分の御了承を願いたいと思います。
○中村委員長 ただいま事務総長から御説明の国会予備金使用承認の件、これは事務総長御説明の通り御異議ありませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○中村委員長 御異議がないようでございますから、さよう決定いたします。
 次回の議院運営委員会は、二十五日の開会式直後に開くことにいたしたいと思います。
○大池事務総長 なお小畑氏に対する香典は、先例通り議員各位一人五百円ずつちょうだいすることになりますから、御了承を願います。
○中村委員長 御異議ありませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○中村委員長 さよう決定いたします。
 それでは本日はこれにて散会いたします。
   午後三時五十五分散会
     ――――◇―――――