第030回国会 本会議 第11号
昭和三十三年十月二十一日(火曜日)
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 議事日程 第十一号
  昭和三十三年十月二十一日
    午後一時開議
 第一 日本国とポーランド人民共和国との間の通商に関する条約の締結について承認を求めるの件
 第二 通商に関する日本国とニュー・ジーランドとの間の協定の締結について承認を求めるの件
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○本日の会議に付した案件
 議員請暇の件
 日程第一 日本国とポーランド人民共和国との間の通商に関する条約の締結について承認を求めるの件
 日程第二 通商に関する日本国とニュー・ジーランドとの間の協定の締結について承認を求めるの件
    午後一時六分開議
○議長(星島二郎君) これより会議を開きます。
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 議員請暇の件
○議長(星島二郎君) お諮りいたします。議員稻葉修君より、欧米各国に旅行のため、十月二十二日から本会期中、請暇の申し出があります。これを許可するに御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(星島二郎君) 御異議なしと認めます。よって、許可するに決しました。
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○議長(星島二郎君) 日程第一、日本国とポーランド人民共和国との間の通商に関する条約の締結について承認を求めるの件、日程第二、通商に関する日本国とニュー・ジーランドとの間の協定の締結について承認を求めるの件、右両件を一括して議題といたします。委員長の報告を求めます。外務委員長櫻内義雄君。
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    〔櫻内義雄君登壇〕
○櫻内義雄君 ただいま議題となりました、日本国とポーランド人民共和国との間の通商に関する条約の締結について承認を求めるの件、並びに、通商に関する日本国とニュー・ジーランドとの間の協定の締結について承認を求めるの件につきまして、外務委員会における審議の経過並びに結果を御報告申します。
 まず、ポーランドとの通商条約につき御説明申します。
 政府は、昨年二月両国間に結ばれました国交回復に関する協定において、できる限りすみやかに通商関係の条約を締結するための交渉を開始することを約束いたしましたので、今後の両国間の通商関係の発展を促進するため、本年三月から東京において交渉を始め、四月二十六日、この条約に署名調印を了した次第であります。
 その要旨は、関税及び通関手続に関し、また、その他の最恵国待遇と為替及び輸出入制限に関する無差別待遇の相互許与等について規定するとともに、貿易実施に関連して問題となる仲裁判断の執行の条件を規定しております。期限は五カ年とし、その後は、六カ月の予告をもってこの条約を終了せしめることができることになっております。
 この条約の締結によりまして、両国間の今後の貿易の発展が期待される次第であります。
 次に、二ユージーランドとの通商協定につき御説明申します。
 ニュージーランドは、従来わが国に対し関税及び輸入制度上差別待遇を行い、また、昭和三十年、わが国のガット正式加入の際にも、英国、オーストラリア等の諸国とともにガット三十五条を援用し、わが国との間に正式なガット関係を設定することを拒否して参りました。よって、政府としては、
 ニュージーランドにおけるこのような差別待遇をすみやかに撤回せしめるため、同国政府との間に折衝を続けて参り、本年五月ごろ、ようやく通商協定締結に関する原則的な意見の一致を見ましたので、七月下旬、わが国から代表団をウェリントンに派遣し、約一カ月半にわたる折衝の末、九月九日、同地においてこの協定が署名調印せられた次第であります。
 その要旨は、関税に関する最恵国待遇及び輸出入許可制度に関する無差別待遇の相互許与について規定しておりますが、相手国からの輸入が急に増加した結果、自国産業が危殆に瀕する場合には、協議その他緊急の措置をとり得ることになっております。期限は署名の日から、三カ年とし、その後は、通告してから三カ月後にこれを終了することができることになっております。
 この協定の実施によりまして、従来の両国間の片貿易関係は是正され、今後貿易の一段の伸張が期待される次第であります。
 この二案件は、九月三十日外務委員会に付託されましたので、委員会において政府の提案理由の説明を聞き、質疑に入り、慎重審議を行いましたが、その詳細は委員会議録により御了承を願います。
 かくて、この二案件は、十月十七日、討論を省略し採決の結果、全会一致をもっていずれも承認すべきものと議決した次第であります。
 以上、御報告申し上げます。(拍手)
○議長(星島二郎君) 両件を一括して採決いたします。両件は委員長報告の通り承認するに御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(星島二郎君) 御異議なしと認めます。よって、両件とも委員長報告の通り承認するに決しました。
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○議長(星島二郎君) 本日は、これにて散会いたします。
    午後一時十二分散会