第043回国会 本会議 第37号
昭和三十八年六月二十二日(土曜日)
    ―――――――――――――
 議事日程 第三十四号
  昭和三十八年六月二十二日
   午前零時五分開議
 第一 衆議院議長清瀬一郎君不信任決議案(島
  上善五郎君外四名提出)   (前会の続)
 第二 職業安定法及び緊急失業対策法の一部を
  改正する法律案(内閣提出)
 第三 法務省設置法等の一部を改正する法律案
  (内閣提出)
 第四 中小企業基本法案(内閣提出)
 第五 中小企業指導法案(内閣提出)
 第六 中小企業信用保険法の一部を改正する
  法律案(内閣提出)
 第七 中小企業等協同組合法等の一部を改正す
  る法律案(内閣提出)
 第八 下請代金支払遅延等防止法の一部を改正
  する法律案(内閣提出)
 第九 地方行政連絡会議法案(内閣提出)
 第十 甘味資源特別措置法案(内閣提出)
 第十一 沖繩産糖の政府買入れに関する特別措
  置法案(内閣提出)
    ―――――――――――――
○本日の会議に付した案件
 日程第一 衆議院議長清瀬一郎君不信任決議案
  (島上善五郎君外四名提出) (前会の続)
  討論終局の動議(竹山祐太郎君外二十二名提
  出)
 本日の議事における発言時間は趣旨弁明につい
  ては十五分質疑答弁討論その他については十
  分とするの動議(竹山祐太郎君外二十二名提
  出)
 深夜国会をこれ以上続けることは議員及び国会
  職員の健康上に害を及ぼすのでこの際睡眠そ
  の他生理的必要を満たすため暫時休憩せられ
  たいとの動議(柳田秀一君外二名提出)
 衆議院副議長原健三郎君不信任決議案(島上善
  五郎君外四名提出)
 質疑終局の動議(竹山祐太郎君外二十二名提
  出)
 討論終局の動議(竹山祐太郎君外二十二名提出)
 社会労働委員長秋田大助君解任決議案(島上善
  五郎君外四名提出)
  質疑終局の動議(竹山祐太郎君外二十二名提
   出)
  討論終局の動議(竹山祐太郎君外二十二名提
   出)
 懲罰委員長大森玉木君辞任の件
 残余の日程は延期し本日はこれにて散会すべし
  との動議(柳田秀一君外二名提出)
 労働大臣大橋武夫君不信任決議案(島上善五郎
  君外四名提出)
  質疑終局の動議(竹山祐太郎君外二十二名提
   出)
  討論終局の動議(竹山祐大郎君外二十二名提
   出)
 日程第二 職業安定法及び緊急失業対策法の一
  部を改正する法律案(内閣提出)
    午前一時十分開議
○副議長(原健三郎君) これより会議を開きます。
     ――――◇―――――
 日程第一 衆議院議長清瀬一郎君不信任決議案
  (島上善五郎君外四名提出)  (前会の続)
  討論終局の動議(竹山祐太郎君外二十二名提出)
○副議長(原健三郎君) 日程第一、衆議院議長清瀬一郎君不信任決議案を議題とし、前会の議事を継続いたします。
 昨日、竹山祐太郎君外二十二名提出の討論終局の動議の採決中、延会となりましたので、あらためて本動議につき記名投票をもって採決いたします。
 竹山君外二十二名提出の討論終局の動議に賛成の諸君は白票、反対の諸君は青票を持参せられんことを望みます。――閉鎖。
    〔議場閉鎖〕
○副議長(原健三郎君) 氏名点呼を命じます。
    〔参事氏名を点呼〕
    〔各員投票〕
○副議長(原健三郎君) 投票者の通路をふさがないように、すみやかに御投票願います。――投票者の通路をふさがないように、すみやかに御投票願います。
    〔投票継続〕
○副議長(原健三郎君) あとがつかえていますから、すみやかに御投票願います。――投票者の通行を妨害しないでください。――投票者の通路をふさがないように、すみやかに御投票願います。
    〔投票継続〕
○副議長(原健三郎君) すみやかに投票せられんことを望みます。――急ぎ投票願います。――すみやかに投票願います。――急ご投票願います。!急ぎ投票願います。――急ぎ投票願います。
    〔発言する者多し〕
○副議長(原健三郎君) 静粛に。――急ぎ投票願います。――至急投票願います。――急いで御投票願います。――急ぎ御投票願います。――しばしば御注意申し上げておるように、すみやかに御投票願います。
    〔投票継続〕
○副議長(原健三郎君) ただいまから五分以内に投票されるように望みます。その時間内に投票されない方は棄権とみなします。
    〔投票継続〕
○副議長(原健三郎君) 投票権は尊重いたしたいから、すみやかに御投票願います。――すみやかに御投票願います。
    〔投票継続〕
○副議長(原健三郎君) 時間もあとわずかでありますから、すみやかに御投票願います。――時間もあとわずかでございますから、すみやかに御投票願います。――急ぎ投票願います。
    〔投票継続〕
○副議長(原健三郎君) 制限時間がまいりました。投票漏れはございませんか。
    〔「ある」と呼ぶ者あり〕
    〔投票継続〕
○副議長(原健三郎君) すみやかに投票願います。――制限時間がまいりました。投票漏れはございませんか。
    〔「ある」と呼ぶ者あり〕
    〔投票継続〕
○副議長(原健三郎君) 急ぎ投票願います。おくれれば棄権とみなしますから御了承願います。
    〔投票継続〕
○副議長(原健三郎君) 制限の時間がまいりましたので、投票箱の閉鎖を命じます。投票箱閉鎖。開匣。――開鎖。
    〔議場閉鎖〕
○副議長(原健三郎君) 投票を計算いたさせます。
    〔参事投票を計算〕
○副議長(原健三郎君) 投票の結果を事務総長より報告いたさせます。
    〔事務総長報告〕
 投票総数 三百二十九
  可とする者(白票)  二百十四
  〔拍手〕
  否とする者(青票)   百十五
  〔拍手〕
○副議長(原健三郎君) 右の結果、討論は終局するに決しました。(拍手)
    ―――――――――――――
 竹山祐太郎君外二十二名提出討論終局の動議を可とする議員の氏名
      安倍晋太郎君    安藤  覺君
      相川 勝六君    逢澤  寛君
      愛知 揆一君    青木  正君
      赤城 宗徳君    赤澤 正道君
      秋田 大助君    秋山 利恭君
      足立 篤郎君    天野 公義君
      綾部健太郎君    荒木萬壽夫君
      有田 喜一君    有馬 英治君
      井出一太郎君    井原 岸高君
      井村 重雄君    伊藤 五郎君
      伊藤 郷一君    伊藤宗一郎君
      伊能繁次郎君    飯塚 定輔君
      池田 清志君    池田 勇人君
      石田 博英君    稻葉  修君
      宇田 國榮君    宇都宮徳馬君
      宇野 宗佑君    上村千一郎君
      臼井 莊一君    内田 常雄君
      内海 安吉君    浦野 幸男君
      江崎 真澄君    小笠 公韶君
      小川 半次君    小川 平二君
      小沢 辰男君    小澤佐重喜君
      小澤 太郎君    尾関 義一君
      大上  司君    大沢 雄一君
      大高  康君    大橋 武夫君
      大平 正芳君    岡崎 英城君
      岡田 修一君    岡本  茂君
      加藤 高藏君    賀屋 興宣君
      金子 一平君    金子 岩三君
      金丸  信君    上林山榮吉君
      神田  博君    鴨田 宗一君
      唐澤 俊樹君    仮谷 忠男君
      川野 芳滿君    川村善八郎君
      菅  太郎君    簡牛 凡夫君
      木村 公平君    木村 俊夫君
      木村 守江君    岸本 義廣君
      北澤 直吉君    久野 忠治君
      久保田円次君    草野一郎平君
      倉石 忠雄君    倉成  正君
      藏内 修治君    黒金 泰美君
      小泉 純也君    小枝 一雄君
      小坂善太郎君    小島 徹三君
      小平 久雄君    小山 長規君
      河野 一郎君    河本 敏夫君
      纐纈 彌三君    佐々木秀世君
      佐々木義武君    佐藤洋之助君
      齋藤 邦吉君    齋藤 憲三君
      坂田 英一君    坂田 道太君
      笹本 一雄君    志賀健次郎君
      始関 伊平君    椎熊 三郎君
      重政 誠之君    篠田 弘作君
      正示啓次郎君    白浜 仁吉君
      周東 英雄君    鈴木 正吾君
      鈴木 仙八君    鈴木 善幸君
      瀬戸山三男君    關谷 勝利君
      園田  直君    田川 誠一君
      田口長治郎君    田澤 吉郎君
      田中伊三次君    田中 榮一君
      田中 角榮君    田中 正巳君
      田邉 國男君    高田 富與君
      高橋清一郎君    高橋  等君
      竹下  登君    竹山祐太郎君
      舘林三喜男君    谷垣 專一君
      中馬 辰猪君    津雲 國利君
      津島 文治君    辻  寛一君
      寺島隆太郎君    渡海元三郎君
      徳安 實藏君    床次 徳二君
      富田 健治君    内藤  隆君
      中垣 國男君    中島 茂喜君
      中曽根康弘君    中野 四郎君
      中村 梅吉君    中村 幸八君
      中山 榮一君    灘尾 弘吉君
      二階堂 進君    丹羽喬四郎君
      丹羽 兵助君    西村 英一君
      野田 卯一君    野田 武夫君
      野原 正勝君    橋本登美三郎君
      長谷川四郎君    濱野 清吾君
      早川  崇君    林   博君
      原田  憲君    廣瀬 正雄君
      福家 俊一君    福田 篤泰君
      福永 一臣君    福永 健司君
      藤井 勝志君    藤原 節夫君
      藤本 捨助君    藤山愛一郎君
      船田  中君    古井 喜實君
      古川 丈吉君    保科善四郎君
      保利  茂君    坊  秀男君
      細田 吉藏君    本名  武君
      前尾繁三郎君    前田 正男君
      益谷 秀次君    増田甲子七君
      松澤 雄藏君    松田 鐵藏君
      松永  東君    松野 頼三君
      松本 一郎君    松山千惠子君
      三池  信君    三木 武夫君
      水田三喜男君    宮澤 胤勇君
      村上  勇君    毛利 松平君
      森   清君    森下 國雄君
      森田重次郎君    森山 欽司君
      八木 徹雄君    保岡 武久君
      柳谷清三郎君    山田 彌一君
      山村新治郎君    吉田 重延君
      米田 吉盛君    米山 恒治君
      早稻田柳右エ門君    渡邊 良夫君
      井堀 繁男君    稲富 稜人君
      受田 新吉君    内海  清君
      春日 一幸君    佐々木良作君
      田中幾三郎君    玉置 一徳君
      西尾 末廣君    西村 榮一君
      門司  亮君    本島百合子君
 否とする議員の氏名
      安宅 常彦君    淺沼 享子君
      足鹿  覺君    有馬 輝武君
      井伊 誠一君    井手 以誠君
      猪俣 浩三君    石田 宥全君
      石橋 政嗣君    石山 權作君
      板川 正吾君    稻村 隆一君
      緒方 孝男君    大柴 滋夫君
      大原  亨君    太田 一夫君
      岡  良一君    岡田 利春君
      岡田 春夫君    加藤 勘十君
      加藤 清二君    片島  港君
      勝澤 芳雄君    勝間田清一君
      角屋堅次郎君    川村 継義君
      河上丈太郎君    河野  正君
      木原津與志君    北山 愛郎君
      久保 三郎君    久保田 豊君
      栗原 俊夫君    栗林 三郎君
      黒田 寿男君    小林 信一君
      小林  進君    小林 ちづ君
      小松  幹君    兒玉 末男君
      五島 虎雄君    河野  密君
      佐々木更三君    佐藤觀次郎君
      佐野 憲治君    坂本 泰良君
      阪上安太郎君    島上善五郎君
      島本 虎三君    下平 正一君
      杉山元治郎君    鈴木茂三郎君
      田口 誠治君    田中織之進君
      田中 武夫君    田邊  誠君
      多賀谷真稔君    高田 富之君
      高津 正道君    楯 兼次郎君
      辻原 弘市君    坪野 米男君
      戸叶 里子君    堂森 芳夫君
      中島  巖君    中村 重光君
      中村 高一君    中村 英男君
      永井勝次郎君    楢崎弥之助君
      成田 知巳君    二宮 武夫君
      西村 力弥君    野口 忠夫君
      野原  覺君    芳賀  貢君
      長谷川 保君    畑   和君
      原   茂君    原   彪君
      日野 吉夫君    肥田 次郎君
      平岡忠次郎君    広瀬 秀吉君
      藤原豊次郎君    堀  昌雄君
      松井 政吉君    松井  誠君
      松平 忠久君    松原喜之次君
      三木 喜夫君    三宅 正一君
      武藤 山治君    村山 喜一君
      森島 守人君    森本  靖君
      八百板 正君    八木 一男君
      矢尾喜三郎君    安井 吉典君
      安平 鹿一君    山内  広君
      山口丈太郎君    山口 鶴男君
      山崎 始男君    山田 長司君
      山中日露史君    山花 秀雄君
      湯山  勇君    横路 節雄君
      横山 利秋君    吉村 吉雄君
      川上 貫一君    志賀 義雄君
      谷口善太郎君
     ――――◇―――――
○副議長(原健三郎君) 衆議院議長清瀬一郎君不信任決議案につき採決いたします。
 この採決は記名投票をもって行ないます。本決議案に賛成の諸君は白票、反対の諸君は青票を持参せられんことを望みます。――閉鎖。
    〔議場閉鎖〕
○副議長(原健三郎君) 氏名点呼を命じます。
    〔参事氏名を点呼〕
    〔各員投票〕
○副議長(原健三郎君) 投票者の通路をふさがないように、すみやかに投票願います。――投票者の通路をふさがないように願います。
    〔投票継続〕
○副議長(原健三郎君) 投票者の通路をふさがないように願います。――通路をふさがないようにして、すみやかに御投票願います。
    〔投票継続〕
○副議長(原健三郎君) すみやかに御投票を願います。――急いで投票を願います。
    〔投票継続〕
○副議長(原健三郎君) すみやかに投票願います。――すみやかに御投票願います。――急いで投票してください。
    〔投票継続〕
○副議長(原健三郎君) しばしば御注意申し上げておりますように、すみやかに御投票願います。
    〔投票継続〕
○副議長(原健三郎君) ただいまから五分以内に投票されるように望みます。――この時間内に投票されない方は棄権とみなします。――急いで投票願います。
    〔発言する者多し〕
○副議長(原健三郎君) 静粛にして、至急投票願います。――投票権は尊重いたしたいから、すみやかに御投票願います。
    〔投票継続〕
○副議長(原健三郎君) 制限時間がまいりました。投票漏れはございませんか。――投票漏れなしと認めます。投票箱閉鎖。開匣。――開鎖。
    〔議場開鎖〕
○副議長(原健三郎君) 投票を計算いたさせます。
    〔参事投票を計算〕
○副議長(原健三郎君) 投票の結果を事務総長より報告いたさせます。
    〔事務総長報告〕
 投票総数 三百四十四
  可とする者(白票)   百二十九
  〔拍手〕
  否とする者(青票)   二百十五
  〔拍手〕
○副議長(原健三郎君) 右の結果、衆議院議長清瀬一郎君不信任決議案は否決せられました。(拍手)
    ―――――――――――――
 島上善五郎君外四名提出衆議院議長清瀬一郎君不信任決議案を可とする議員の氏名
      安宅 常彦君    赤松  勇君
      淺沼 享子君    足鹿  覺君
      有馬 輝武君    淡谷 悠藏君
      井伊 誠一君    井手 以誠君
      猪俣 浩三君    石田 宥全君
      石橋 政嗣君    石山 權作君
      板川 正吾君    稻村 隆一君
      緒方 孝男君    大柴 滋夫君
      大原  亨君    太田 一夫君
      岡  良一君    岡田 利春君
      岡田 春夫君    岡本 隆一君
      加藤 勘十君    加藤 清二君
      片島  港君    勝澤 芳雄君
      勝間田清一君    角屋堅次郎君
      川村 継義君    河上丈太郎君
      河野  正君    木原津與志君
      北山 愛郎君    久保 三郎君
      久保田鶴松君    久保田 豊君
      栗原 俊夫君    栗林 三郎君
      黒田 寿男君    小林 信一君
      小林  進君    小林 ちづ君
      小松  幹君    兒玉 末男君
      五島 虎雄君    河野  密君
      佐々木更三君    佐藤觀次郎君
      佐野 憲治君    坂本 泰良君
      阪上安太郎君    島上善五郎君
      島本 虎三君    下平 正一君
      東海林 稔君    杉山元治郎君
      鈴木茂三郎君    田口 誠治君
      田中織之進君    田中 武夫君
      田邊  誠君    多賀谷真稔君
      高田 富之君    高津 正道君
      滝井 義高君    楯 兼次郎君
      辻原 弘市君    坪野 米男君
      戸叶 里子君    堂森 芳夫君
      中澤 茂一君    中島  巖君
      中村 重光君    中村 高一君
      中村 英男君    永井勝次郎君
      楢崎弥之助君    成田 知巳君
      二宮 武夫君    西村 力弥君
      野口 忠夫君    野原  覺君
      芳賀  貢君    長谷川 保君
      畑   和君    原   茂君
      原   彪君    日野 吉夫君
      肥田 次郎君    平岡忠次郎君
      広瀬 秀吉君    藤原豊次郎君
      穗積 七郎君    細迫 兼光君
      堀  昌雄君    前田榮之助君
      松井 政吉君    松井  誠君
      松平 忠久君    松原喜之次君
      松前 重義君    三木 喜夫君
      三宅 正一君    武藤 山治君
      村山 喜一君    森島 守人君
      森本  靖君    八百板 正君
      八木 一男君    矢尾喜三郎君
      安井 吉典君    安平 鹿一君
      柳田 秀一君    山内  広君
      山口丈太郎君    山口 鶴男君
      山崎 始男君    山田 長司君
      山中 吾郎君    山中日露史君
      山花 秀雄君    湯山  勇君
      横路 節雄君    横山 利秋君
      吉村 吉雄君    渡辺 惣蔵君
      川上 貫一君    志賀 義雄君
      谷口善太郎君
 否とする議員の氏名
      安倍晋太郎君    安藤  覺君
      相川 勝六君    逢澤  寛君
      愛知 揆一君    青木  正君
      赤城 宗徳君    赤澤 正道君
      秋田 大助君    秋山 利恭君
      足立 篤郎君    天野 公義君
      綾部健太郎君    荒木萬壽夫君
      有田 喜一君    有馬 英治君
      井出一太郎君    井原 岸高君
      井村 重雄君    伊藤 五郎君
      伊藤 郷一君    伊藤宗一郎君
      伊能繁次郎君    飯塚 定輔君
      池田 清志君    池田 勇人君
      石田 博英君    稻葉  修君
      宇田 國榮君    宇都宮徳馬君
      宇野 宗佑君    上村千一郎君
      臼井 莊一君    内田 常雄君
      内海 安吉君    浦野 幸男君
      江崎 真澄君    小笠 公韶君
      小川 半次君    小川 平二君
      小沢 辰男君    小澤佐重喜君
      小澤 太郎君    尾関 義一君
      大上  司君    大久保武雄君
      大沢 雄一君    大高  康君
      大橋 武夫君    大平 正芳君
      岡崎 英城君    岡田 修一君
      岡本  茂君    加藤 高藏君
      賀屋 興宣君    金子 一平君
      金子 岩三君    金丸  信君
      上林山榮吉君    神田  博君
      鴨田 宗一君    唐澤 俊樹君
      仮谷 忠男君    川野 芳滿君
      川村善八郎君    菅  太郎君
      簡牛 凡夫君    木村 公平君
      木村 俊夫君    木村 守江君
      岸本 義廣君    北澤 直吉君
      久野 忠治君    久保田円次君
      草野一郎平君    倉石 忠雄君
      倉成  正君    藏内 修治君
      黒金 泰美君    小泉 純也君
      小枝 一雄君    小坂善太郎君
      小島 徹三君    小平 久雄君
      小山 長規君    河野 一郎君
      河本 敏夫君    纐纈 彌三君
      佐々木秀世君    佐々木義武君
      佐藤洋之助君    齋藤 邦吉君
      齋藤 憲三君    坂田 英一君
      坂田 道太君    笹本 一雄君
      志賀健次郎君    始関 伊平君
      椎熊 三郎君    重政 誠之君
      篠田 弘作君    正示啓次郎君
      白浜 仁吉君    周東 英雄君
      鈴木 正吾君    鈴木 仙八君
      鈴木 善幸君    瀬戸山三男君
      關谷 勝利君    園田  直君
      田川 誠一君    田口長治郎君
      田澤 吉郎君    田中伊三次君
      田中 榮一君    田中 角榮君
      田中 正巳君    田邉 國男君
      高田 富與君    高橋清一郎君
      高橋  等君    竹下  登君
      竹山祐太郎君    舘林三喜男君
      谷垣 專一君    中馬 辰猪君
      津雲 國利君    津島 文治君
      辻  寛一君    寺島隆太郎君
      渡海元三郎君    徳安 實藏君
      床次 徳二君    富田 健治君
      内藤  隆君    中垣 國男君
      中島 茂喜君    中曽根康弘君
      中野 四郎君    中村 梅吉君
      中村 幸八君    中山 榮一君
      灘尾 弘吉君    二階堂 進君
      丹羽喬四郎君    丹羽 兵助君
      西村 英一君    野田 卯一君
      野田 武夫君    野原 正勝君
      橋本登美三郎君    長谷川四郎君
      濱野 清吾君    早川  崇君
      林   博君    原田  憲君
      廣瀬 正雄君    福家 俊一君
      福田 篤泰君    福永 一臣君
      福永 健司君    藤井 勝志君
      藤原 節夫君    藤本 捨助君
      藤山愛一郎君    船田  中君
      古井 喜實君    古川 丈吉君
      保科善四郎君    保利  茂君
      坊  秀男君    細田 吉藏君
      本名  武君    前尾繁三郎君
      前田 正男君    益谷 秀次君
      増田甲子七君    松澤 雄藏君
      松田 鐵藏君    松永  東君
      松野 頼三君    松本 一郎君
      松山千惠子君    三池  信君
      三木 武夫君    水田三喜男君
      宮澤 胤勇君    村上  勇君
      毛利 松平君    森   清君
      森下 國雄君    森田重次郎君
      森山 欽司君    八木 徹雄君
      保岡 武久君    柳谷清三郎君
      山田 彌一君    山村新治郎君
      吉田 重延君    米田 吉盛君
      米山 恒治君    早稻田柳右エ門君
      渡邊 良夫君    井堀 繁男君
      稲富 稜人君    受田 新吉君
      内海  清君    春日 一幸君
      佐々木良作君    田中幾三郎君
      玉置 一徳君    西尾 末廣君
      西村 榮一君    門司  亮君
      本島百合子君
     ――――◇―――――
○副議長(原健三郎君) この際、議長清瀬一郎君に本席を譲ります。
    〔副議長退席、議長着席〕
     ――――◇―――――
 本日の議事における発言時間は趣旨
  弁明については十五分質疑答弁討
  論その他については十分とするの
  動議(竹山祐太郎君外二十二名提
  出)
○議長(清瀬一郎君) 竹山祐太郎君外二十二名から、本日の議事における発言時間は趣旨弁明については十五分質疑答弁討論その他の発言については十分とするの動議が提出せられました。
 本動議は記名投票をもって採決いたします。
 竹山君外二十二名提出の動議に賛成の諸君は白票、反対の諸君は青票を持参せられんことを望みます。――閉鎖。
    〔議場閉鎖〕
○議長(清瀬一郎君) 氏名点呼を命じます。
    〔参事氏名を点呼〕
    〔各員投票〕
○議長(清瀬一郎君) 投票者の諸君、通路をふさがないでください。――あとがつかえておりますから、すみやかに御票投願います。
    〔投票継続〕
○議長(清瀬一郎君) 押さないでください。無用の混乱を生じます。――投票者の通路をふさがないでください。無用の混乱を生じます。自重願います。
    〔投票継続〕
○議長(清瀬一郎君) 静かに御投票願います。――すみやかに投票せられんことを望みます。
    〔投票継続〕
○議長(清瀬一郎君) すみやかに投票せられんことを望みます。――投票せられんことを望みます。――すみやかに投票せられんことを望みます。
    〔投票継続〕
○議長(清瀬一郎君) ただいまから五分以内に投票せられるよう望みます。この時間内に投票せられない方は、遺憾ながら棄権とみなします。そうしてこの時間制限は励行いたします。(拍手)――すみやかに御投票願います。――時間もわずかになりましたから、すみやかに御投票願います。――もはや時間もわずかになりました。すみやかに御投票願います。――もうあと一分そこそこであります。議長は、皆さんの投票権を尊重いたしたいために催促申し上げておるのであります。
    〔投票継続〕
○議長(清瀬一郎君) 皆さんの投票権を尊重いたしたいから、催促申し上げておるのであります。――時間がまいりました。投票漏れはありませんか。――投票漏れなしと認めます。投票箱閉鎖。開匣。――開鎖。
    〔議場開鎖〕
○議長(清瀬一郎君) 投票を計算いたさせます。
    〔参事投票を計算〕
○議長(清瀬一郎君) 投票の結果を事務総長より報告いたさせます。
    〔事務総長報告〕
 投票総数 三百三十
  可とする者(白票)   二百四
  否とする者(青票)  百二十六
○議長(清瀬一郎君) 右の結果、本日の議事における発言時間は、趣旨弁明については十五分、質疑、答弁、討論その他の発言については十分とすることに決しました。(拍手)
    ―――――――――――――
 竹山祐太郎君外二十二名提出発言時間制限の動議を可とする議員の氏名
      安倍晋太郎君    安藤  覺君
      相川 勝六君    逢澤  寛君
      愛知 揆一君    青木  正君
      赤城 宗徳君    赤澤 正道君
      秋田 大助君    秋山 利恭君
      足立 篤郎君    天野 公義君
      綾部健太郎君    荒木萬壽夫君
      有田 喜一君    有馬 英治君
      井出一太郎君    井原 岸高君
      井村 重雄君    伊藤 五郎君
      伊藤 郷一君    伊藤宗一郎君
      伊能繁次郎君    飯塚 定輔君
      池田 清志君    稻葉  修君
      宇田 國榮君    宇野 宗佑君
      上村千一郎君    臼井 莊一君
      内田 常雄君    内海 安吉君
      浦野 幸男君    江崎 真澄君
      小笠 公韶君    小川 半次君
      小川 平二君    小沢 辰男君
      小澤佐重喜君    小澤 太郎君
      尾関 義一君    大上  司君
      大久保武雄君    大沢 雄一君
      大高  康君    大橋 武夫君
      大平 正芳君    岡崎 英城君
      岡田 修一君    岡本  茂君
      加藤 高藏君    賀屋 興宣君
      金子 一平君    金子 岩三君
      金丸  信君    上林山榮吉君
      神田  博君    鴨田 宗一君
      唐澤 俊樹君    仮谷 忠男君
      川野 芳滿君    川村善八郎君
      菅  太郎君    簡牛 凡夫君
      木村 公平君    木村 俊夫君
      木村 守江君    岸本 義廣君
      北澤 直吉君    久野 忠治君
      久保田円次君    草野一郎平君
      倉石 忠雄君    倉成  正君
      藏内 修治君    黒金 泰美君
      小泉 純也君    小枝 一雄君
      小坂善太郎君    小島 徹三君
      小平 久雄君    小山 長規君
      河本 敏夫君    纐纈 彌三君
      佐々木秀世君    佐々木義武君
      齋藤 邦吉君    齋藤 憲三君
      坂田 英一君    坂田 道太君
      笹本 一雄君    志賀健次郎君
      始関 伊平君    椎熊 三郎君
      重政 誠之君    篠田 弘作君
      正示啓次郎君    白浜 仁吉君
      周東 英雄君    鈴木 正吾君
      鈴木 仙八君    鈴木 善幸君
      瀬戸山三男君    關谷 勝利君
      園田  直君    田川 誠一君
      田口長治郎君    田澤 吉郎君
      田中伊三次君    田中 榮一君
      田中 角榮君    田中 正巳君
      田邉 國男君    高田 富與君
      高橋清一郎君    高橋  等君
      竹下  登君    竹山祐太郎君
      舘林三喜男君    谷垣 專一君
      津雲 國利君    津島 文治君
      辻  寛一君    寺島隆太郎君
      渡海元三郎君    徳安 實藏君
      床次 徳二君    富田 健治君
      内藤  隆君    中垣 國男君
      中島 茂喜君    中曽根康弘君
      中野 四郎君    中村 梅吉君
      中村 幸八君    中山 榮一君
      灘尾 弘吉君    二階堂 進君
      丹羽喬四郎君    丹羽 兵助君
      西村 英一君    野田 卯一君
      野田 武夫君    野原 正勝君
      橋本登美三郎君    濱野 清吾君
      早川  崇君    林   博君
      原田  憲君    廣瀬 正雄君
      福田 篤泰君    福永 一臣君
      福永 健司君    藤井 勝志君
      藤原 節夫君    藤本 捨助君
      藤山愛一郎君    船田  中君
      古井 喜實君    古川 丈吉君
      保科善四郎君    保利  茂君
      坊  秀男君    細田 吉藏君
      本名  武君    前尾繁三郎君
      前田 正男君    増田甲子七君
      松澤 雄藏君    松田 鐵藏君
      松永  東君    松本 一郎君
      松山千惠子君    三池  信君
      三木 武夫君    水田三喜男君
      宮澤 胤勇君    村上  勇君
      毛利 松平君    森   清君
      森下 國雄君    森田重次郎君
      森山 欽司君    八木 徹雄君
      保岡 武久君    柳谷清三郎君
      山田 彌一君    山村新治郎君
      吉田 重延君    米田 吉盛君
      米山 恒治君    早稻田柳右エ門君
      井堀 繁男君    稲富 稜人君
      受田 新吉君    内海  清君
      春日 一幸君    佐々木良作君
      田中幾三郎君    玉置 一徳君
      西尾 末廣君    西村 榮一君
      門司  亮君    本島百合子君
 否とする議員の氏名
      安宅 常彦君    赤松  勇君
      淺沼 享子君    足鹿  覺君
      有馬 輝武君    淡谷 悠藏君
      井伊 誠一君    井手 以誠君
      猪俣 浩三君    石田 宥全君
      石橋 政嗣君    石山 權作君
      板川 正吾君    緒方 孝男君
      大柴 滋夫君    大原  亨君
      太田 一夫君    岡  良一君
      岡田 利春君    岡田 春夫君
      加藤 勘十君    加藤 清二君
      片島  港君    勝澤 芳雄君
      勝間田清一君    角屋堅次郎君
      川村 継義君    河上丈太郎君
      河野  正君    木原津與志君
      北山 愛郎君    久保 三郎君
      久保田鶴松君    久保田 豊君
      栗原 俊夫君    栗林 三郎君
      黒田 寿男君    小林 信一君
      小林  進君    小林 ちづ君
      兒玉 末男君    五島 虎雄君
      河野  密君    佐々木更三君
      佐藤觀次郎君    佐野 憲治君
      坂本 泰良君    阪上安太郎君
      島上善五郎君    島本 虎三君
      下平 正一君    東海林 稔君
      杉山元治郎君    鈴木茂三郎君
      田口 誠治君    田中織之進君
      田中 武夫君    田邊  誠君
      多賀谷真稔君    高田 富之君
      高津 正道君    滝井 義高君
      楯 兼次郎君    辻原 弘市君
      坪野 米男君    戸叶 里子君
      堂森 芳夫君    中澤 茂一君
      中島  巖君    中村 重光君
      中村 高一君    中村 英男君
      永井勝次郎君    楢崎弥之助君
      成田 知巳君    二宮 武夫君
      西村 力弥君    野口 忠夫君
      野原  覺君    芳賀  貢君
      長谷川 保君    畑   和君
      原   茂君    原   彪君
      日野 吉夫君    肥田 次郎君
      平岡忠次郎君    広瀬 秀吉君
      藤原豊次郎君    穗積 七郎君
      細迫 兼光君    堀  昌雄君
      前田榮之助君    松井 政吉君
      松井  誠君    松平 忠久君
      松原喜之次君    松前 重義君
      松本 七郎君    三木 喜夫君
      三宅 正一君    武藤 山治君
      村山 喜一君    森島 守人君
      森本  靖君    八百板 正君
      八木 一男君    矢尾喜三郎君
      安井 吉典君    安平 鹿一君
      柳田 秀一君    山内  広君
      山口丈太郎君    山口 鶴男君
      山崎 始男君    山田 長司君
      山中 吾郎君    山中日露史君
      山花 秀雄君    湯山  勇君
      横路 節雄君    横山 利秋君
      吉村 吉雄君    渡辺 惣蔵君
      川上 貫一君    谷口善太郎君
     ――――◇―――――
 深夜国会をこれ以上続けることは議員及び国会職員の健康上に害を及ぼすのでこの際睡眠その他生理的必要を満たすため暫時休憩せられたいとの動議(柳田秀一君外二名提出)
○議長(清瀬一郎君) 柳田秀一君外二名から、深夜国会をこれ以上続けることは議員及び国会職員の健康上に害を及ぼすのでこの際睡眠その他生理的必要を満たすため暫時休憩せられたいとの動議が提出せられました。
 本動議は記名投票をもって採決いたします。
 本動議に賛成の諸君は白票、反対の諸君は青票を持参せられんことを望みます。
 氏名点呼を命じます。
    〔参事氏名を点呼〕
    〔各員投票〕
○議長(清瀬一郎君) 通路で押さないようにお願いいたします。――通路で押すと、体面に関する事件が起こります。
    〔投票継続〕
○議長(清瀬一郎君) すみやかに投票せられんことを望みます。――どうかすみやかに投票願います。
    〔投票継続〕
○議長(清瀬一郎君) ただいまから五分以内に投票せられるよう望みます。この時間内に投票せられない方は棄権とみなします。議長はこの時間制限は励行するつもりであります。(拍手、発言する者多し)
    〔投票継続〕
○議長(清瀬一郎君) すみやかに投票願います。――時間がだんだん経過しました。諸君の投票権を尊重するために御催促申し上げておるのであります。――すみやかに御投票願います。
    〔投票継続〕
○議長(清瀬一郎君) あと一分間であります。
    〔投票継続〕
○議長(清瀬一郎君) 制限時間がまいりました。投票漏れはありませんか。――投票漏れはありませんか。
    〔「ある」と呼ぶ者あり〕
    〔投票継続〕
○議長(清瀬一郎君) 直ちに御投票願います。――直ちに御投票願います。――投票漏れなしと認めます。投票箱閉鎖。開匣。――開鎖。
    〔議場開鎖〕
○議長(清瀬一郎君) 投票を計算いたさせます。
    〔参事投票を計算〕
○議長(清瀬一郎君) 投票の結果を事務総長より報告いたさせます。
    〔事務総長報告〕
 投票総数 三百七
  可とする者(白票)  百二十一
  〔拍手〕
  否とする者(青票)  百八十六
  〔拍手〕
○議長(清瀬一郎君) 右の結果、柳田秀一君外三名提出の動議は否決せられました。(拍手)
    ―――――――――――――
 柳田秀一君外二名提出深夜国会をこれ以上続けることは議員及び国会職員の健康上に害を及ぼすのでこの際睡眠その他生理的必要を満たすため暫時休憩せられたいとの動議を可とする議員の氏名
      安宅 常彦君    赤松  勇君
      淺沼 享子君    足鹿  覺君
      有馬 輝武君    淡谷 悠藏君
      井伊 誠一君    井手 以誠君
      猪俣 浩三君    石田 宥全君
      石橋 政嗣君    石山 權作君
      板川 正吾君    稻村 隆一君
      大柴 滋夫君    大原  亨君
      太田 一夫君    岡  良一君
      岡田 利春君    岡田 春夫君
      加藤 勘十君    加藤 清二君
      片島  港君    勝澤 芳雄君
      勝間田清一君    角屋堅次郎君
      川村 継義君    河上丈太郎君
      河野  正君    木原津與志君
      北山 愛郎君    久保 三郎君
      久保田鶴松君    久保田 豊君
      栗原 俊夫君    栗林 三郎君
      黒田 寿男君    小林 信一君
      小林  進君    小林 ちづ君
      小松  幹君    兒玉 末男君
      五島 虎雄君    河野  密君
      佐々木更三君    佐藤觀次郎君
      佐野 憲治君    坂本 泰良君
      島上善五郎君    島本 虎三君
      下平 正一君    東海林 稔君
      田口 誠治君    田中織之進君
      田中 武夫君    田邊  誠君
      多賀谷真稔君    高田 富之君
      高津 正道君    滝井 義高君
      楯 兼次郎君    辻原 弘市君
      坪野 米男君    戸叶 里子君
      堂森 芳夫君    中澤 茂一君
      中島  巖君    中村 重光君
      中村 高一君    中村 英男君
      永井勝次郎君    楢崎弥之助君
      成田 知巳君    二宮 武夫君
      西村 力弥君    野口 忠夫君
      野原  覺君    芳賀  貢君
      長谷川 保君    畑   和君
      原   茂君    原   彪君
      日野 吉夫君    肥田 次郎君
      平岡忠次郎君    広瀬 秀吉君
      藤原豊次郎君    穗積 七郎君
      細迫 兼光君    堀  昌雄君
      前田榮之助君    松井 政吉君
      松井  誠君    松平 忠久君
      松原喜之次君    松前 重義君
      松本 七郎君    三木 喜夫君
      武藤 山治君    村山 喜一君
      森島 守人君    森本  靖君
      八百板 正君    八木 一男君
      矢尾喜三郎君    安井 吉典君
      安平 鹿一君    柳田 秀一君
      山内  広君    山口丈太郎君
      山口 鶴男君    山崎 始男君
      山田 長司君    山中 吾郎君
      山中日露史君    湯山  勇君
      横路 節雄君    吉村 吉雄君
      渡辺 惣蔵君    川上 貫一君
      谷口善太郎君
 否とする議員の氏名
      安倍晋太郎君    安藤  覺君
      相川 勝六君    逢澤  寛君
      愛知 揆一君    青木  正君
      赤城 宗徳君    赤澤 正道君
      秋田 大助君    秋山 利恭君
      足立 篤郎君    天野 公義君
      綾部健太郎君    荒木萬壽夫君
      有田 喜一君    有馬 英治君
      井出一太郎君    井原 岸高君
      井村 重雄君    伊藤 五郎君
      伊藤 郷一君    伊藤宗一郎君
      伊能繁次郎君    飯塚 定輔君
      池田 清志君    稻葉  修君
      宇田 國榮君    宇野 宗佑君
      上村千一郎君    臼井 莊一君
      内田 常雄君    内海 安吉君
      浦野 幸男君    江崎 真澄君
      小笠 公韶君    小川 半次君
      小川 平二君    小沢 辰男君
      小澤佐重喜君    小澤 太郎君
      尾関 義一君    大上  司君
      大久保武雄君    大沢 雄一君
      大高  康君    大橋 武夫君
      大平 正芳君    岡崎 英城君
      岡田 修一君    岡本  茂君
      加藤 高藏君    賀屋 興宣君
      金子 一平君    金子 岩三君
      金丸  信君    鴨田 宗一君
      唐澤 俊樹君    仮谷 忠男君
      川野 芳滿君    川村善八郎君
      菅  太郎君    簡牛 凡夫君
      木村 公平君    木村 俊夫君
      木村 守江君    岸本 義廣君
      北澤 直吉君    久野 忠治君
      久保田円次君    草野一郎平君
      倉石 忠雄君    倉成  正君
      藏内 修治君    黒金 泰美君
      小泉 純也君    小枝 一雄君
      小坂善太郎君    小島 徹三君
      小平 久雄君    小山 長規君
      河本 敏夫君    纐纈 彌三君
      佐々木秀世君    佐々木義武君
      齋藤 邦吉君    齋藤 憲三君
      坂田 英一君    坂田 道太君
      笹本 一雄君    志賀健次郎君
      椎熊 三郎君    重政 誠之君
      白浜 仁吉君    周東 英雄君
      鈴木 正吾君    鈴木 仙八君
      鈴木 善幸君    瀬戸山三男君
      關谷 勝利君    園田  直君
      田川 誠一君    田澤 吉郎君
      田中伊三次君    田中 榮一君
      田中 角榮君    田中 正巳君
      田邉 國男君    高田 富與君
      高橋清一郎君    高橋  等君
      竹下  登君    竹山祐太郎君
      舘林三喜男君    谷垣 專一君
      津雲 國利君    津島 文治君
      辻  寛一君    渡海元三郎君
      徳安 實藏君    床次 徳二君
      富田 健治君    内藤  隆君
      中垣 國男君    中曽根康弘君
      中野 四郎君    中村 梅吉君
      中村 幸八君    中山 榮一君
      灘尾 弘吉君    二階堂 進君
      丹羽 兵助君    西村 英一君
      野田 卯一君    野田 武夫君
      濱野 清吾君    早川  崇君
      林   博君    原田  憲君
      廣瀬 正雄君    福田 篤泰君
      福永 健司君    藤井 勝志君
      藤原 節夫君    藤本 捨助君
      藤山愛一郎君    船田  中君
      古井 喜實君    古川 丈吉君
      保科善四郎君    保利  茂君
      坊  秀男君    本名  武君
      前尾繁三郎君    前田 正男君
      松澤 雄藏君    松永  東君
      松山千惠子君    三池  信君
      三木 武夫君    宮澤 胤勇君
      村上  勇君    毛利 松平君
      森   清君    森下 國雄君
      森田重次郎君    森山 欽司君
      八木 徹雄君    保岡 武久君
      柳谷清三郎君    山田 彌一君
      山村新治郎君    吉田 重延君
      米山 恒治君    早稻田柳右エ門君
      井堀 繁男君    稲富 稜人君
      受田 新吉君    内海  清君
      春日 一幸君    佐々木良作君
      田中幾三郎君    玉置 一徳君
      西尾 末廣君    西村 榮一君
      門司  亮君    本島百合子君
     ――――◇―――――
 衆議院副議長原健三郎君不信任決議案(島上善五郎君外四名提出)
  (委員会審査省略要求案件)
○議長(清瀬一郎君) 島上善五郎君外四名から、衆議院副議長原健三郎君不信任決議案が提出せられました。
 この決議案は、提出者の要求のとおり委員会の審査を省略して、議事日程に追加するに御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(清瀬一郎君) 御異議なしと認めます。よって、日程は追加せられました。
 衆議院副議長原健三郎君不信任決議案を議題といたします。
    ―――――――――――――
○議長(清瀬一郎君) 提出者の趣旨弁明を許します。角屋堅次郎君。
    〔角屋堅次郎君登壇〕
○角屋堅次郎君 私は、提出者を代表し、ただいま議題となりました衆議院副議長原健三郎君の不信任決議案について、その趣旨を御説明いたしたいと存じます。(拍手)
 まず最初に、決議の案文を朗読いたします。
   衆議院副議長原健三郎君不信任決議案
  本院は、衆議院副議長原健三郎君を信任せず。
  右決議する。
  〔拍手〕
    理 由
  衆議院副議長原健三郎君は、議長を代理し、あるいはこれを補佐し、公正な議会運営を果たすべき役割は何ら議長と変わるところがない。
 しかるに、原副議長は、公正な補佐を行なうどころかしばしばその地位を悪用し、一党一派に偏して公正を欠き、とくにこの度の職業安定法及び緊急失業対策法の一部改正法案及び国民の祝日に関する法律の一部改正法案等の取扱いにおいては、議長と共謀して議案の一方的本会議上程を強行して、いたずらに国会の運営を混乱におとし入れた。
 かかる副議長のもとでは、正常な議会運営は期しがたい。
 これが、本決議案を提出する理由である。
    〔拍手〕
 次に、この提案理由につきまして、いささかふえんして御説明申し上げたいと存じます。
 まず第一は、原副議長が議長補佐の重責を果たさず、副議長としての適格性に欠けていることであります。
 言うまでもなく、国会は国権の最高機関であって、議長は議院を代表し、副議長は補佐の重責をになっているのであります。したがって、両者は、本来与野党満場一致の議決によって選出され、在任中は党籍を離脱し、真の不偏不党の立場に立って、多数党の横暴を戒め、少数党の意見を尊重し、国会の正常な運営のため全力を尽くすべきであります。
 しかるに、近時日本の国会の最大の不幸は、議長、副議長ともその人を得ず、全く政府・与党の走狗と化し、かつての名議長とうたわれた故松岡駒吉君、あるいは悪名高いかの小選挙区法案の取り扱いに良識を見せた益谷秀次君のごとき、英断の片りんさえ今日見出すことのできない現実は、まことに情けないと申さなければなりません。(拍手)
 諸君御承知のとおり、清瀬議長はごらんのごとくすでに老齢であり、安保国会以来幾たびとなく議長の権威を傷つけ、先刻清瀬議長不信任案は遺憾ながら否決されはいたしましたけれども、本来一刻も早く議長の席を去るべき人であります。かかる議長のもとに、われわれの反対を押し切り副議長に就任した原君としては、国会の権威のためにも、また議長、副議長自民党独占の汚名を挽回するためにも、進んで党籍を離脱し、政府・自民党の圧力に屈することなく、国会正常化のため職を賭して戦う決意があってしかるべきであります。原君は長年選挙民に淡路ー明石間の夢のかけ橋の実現を説いていると聞いておりますが、副議長就任以来二年を経過しているにもかかわらず、万事事なかれ主義に終始し、与野党間意思疎通のかけ橋的な役割を放置してきたことは、まことに遺憾千万であります。(拍手)
 特に去る十八日の社会労働委員会における自民党の選挙については、機を失せず清瀬議長に進言して、採決不存在の措置をとり、職安法及び緊急失対法の一部改正法案を再び慎重審議の姿に返すべきでありました。しかるにわが党の、議長、副議長に対する謙虚な申し入れに何ら適切なる手を打つことなく、二十日の内閣委員長における自民党の暴挙をさらに誘発し、いまだ審議の行なわれていない防衛二法や、紀元節の復活をもたらす重要法案の強行突破を看過した責任はきわめて重大であります。(拍手) 私は、政府・自民党がいかなる名目と理由をつけようとも、われわれ野党の一回の審議も経ずして、重要法案を強行採決するがごとき暴挙は、言論の府として断じて許すことができないと存ずるのであります。(拍手)
 もちろんわれわれもまた議会人として、今日の事態の一切の責任をすべて議長、副議長のみに帰せしめる気持ちはございません。特にわが党は野党第一党として、近き将来政権を担当する重責を自覚するがゆえに、つとに国会正常化の基本方針を明示し、その中で国会運営土の基本的な改善として審議権の尊重、特に少数意見の尊重を強調し、重要法案の取り扱いについての考え方を明らかにし、国会の権限強化についても、国会が国権の最高機関としての地位と機能を実質的に実現するよう具体的提案を行なっておるのであります。
 また、制度上の改善として、正副議長の中立性の確保を重視し、国会運営の共同責任体制を説き、採決の有効無効についても、過去にしばしば行なわれ、今回にも見られる手をあげたり、万歳を叫んだりしただけで採決が有効だとする不見識きわまる、かつ、国会正常化に全く反するような採決のしかたを徹底的に改め、国会法、規則に抵触し、かつ、常識に反する採決は一切無効とする等、真の議会政治の精神に沿った審議方法や運営のあり方を確立するよう提唱してきたのであります。この点、常々国会の正常化を強く望んでおる国民もまたわが党の主張に耳を傾け、その方向における改革を強く望んでおると確信するものであります。(拍手)
 かかる観点からも、在任二年の間、何ら副議長として評価すべきものなく、しかも、今回のごとき議会政治の危機を招来した責任は重大であり、すべからく原副議長はみずからの非力と不明を天下に謝し、国会正常化の第一歩として即刻辞任すべきであります。
 第二は、政治家としての評価が、われわれの師表たるべき副議長としての地位にとどまり得ないと考えます。
 その第一点は、政治節操に関する問題であります。
 原副議長は、私とは選挙区を異にし、その人となり、政治行動の詳細について、 つまびらかにいたしませんが、その政治経歴を見るに、初め民主党の代議士となり、続いて民主自由党に移り、さらに自由党に転じ、その後自由民主党代議士として今日に及んでおると承知しております。いわば政界の渡り鳥的存在であって、おそらく派閥の所属も転々としたのではないかと考えられます。今日、大野派に所属して、副議長のポストも派閥均衡人事の所産として得られたものと判断されますが、彼にして政治的良心ありとすれば、最近の東京都知事選挙で国民のきびしい批判の焦点に立たされている東龍太郎君の選挙総本部長たる大野氏の手元を離れるのが本筋であろうと考えますが、寡聞にしてそのことを耳にしないのであります。東龍太郎君の東京都知事選挙の醜い内情については、きょう私どもが都民に訴えるPRの資料をつくりましたが、この機会にその一部を皆さまに御報告をして、本問題の重要性の認識を新たにしていただきたいと存じます。「底知れぬ東派の違反と都庁汚職」、「都民の皆さん、岡安元都副知事、建部前都議会議長、荒木都議会自民党前幹事長、久保田東京都競馬会社社長等の逮捕によって、」……
○議長(清瀬一郎君) 角屋君、予定の時間がまいりました。
○角屋堅次郎君(続) 「不正腐敗選挙は底知れぬ泥沼のような様相を呈しています。すでにこれまでの逮捕者は五十余人、いよいよ自民党の閣僚級の逮捕すら問題となっています。」云々となっておりますが、(発言する者多し)こういう東京都民のひんしゅくを買っておる。全国的にも自民党に対するほうはいたる……(発言する者多く、聴取不能)
○議長(清瀬一郎君) 角屋君、制限時間がまいりましたから、すみやかに結論に到達されるよう願います。
○角屋堅次郎君(続) すでに、次期総裁を自負しておる佐藤榮作君も、国民に謝罪すべきことを表明しており、ことに……
○議長(清瀬一郎君) まだありますか。
○角屋堅次郎君(続) 副議長の重責にある原健三郎君としては、無言の行は……(聴取不能)
○議長(清瀬一郎君) 角屋君、一言で終結されませんというと、遺憾ながら中止を命ずることがあります。
○角屋堅次郎君(続) 第二点は、選挙区における言動に関する問題であります。
 原健三郎君は、諸君御承知のとおり、当選八回を数える政界の強豪でありますが、われわれの先輩、同僚の話を総合いたしますと、必ずしもその言動に批判なしとしないのであります。たとえば、昭和二十八年の衆議院選挙において買収違反に問われ、やっと恩赦で救われているのであります。
○議長(清瀬一郎君) 制限の時間がまいりましたから、発言の中止を命じます。
    〔発言する者多し〕
    〔角屋堅次郎君発言を継続〕
○議長(清瀬一郎君) 先刻中止を命じました。――角屋君、降壇を命じます。
    〔角屋堅次郎君なお発言を継続〕
○議長(清瀬一郎君) 降壇してください。――角屋君、降壇してください。
  〔  角屋堅次郎君なお発言を継続〕
○議長(清瀬一郎君) 議長の命令の執行を命じます。――国会の議事を守らなければなりません。――十五分の制限を約束しております。――議長命令の執行を命じます。(発言する者多し)議会の規律は維持しなければなりません。
    〔角屋堅次郎君降壇〕
○議長(清瀬一郎君) 質疑の通告があります。順次これを許します。太田一夫君。
    〔発言する者多し〕
○議長(清瀬一郎君) 太田君、登壇を願います。――太田一夫君。(発言する者多し)太田一夫君。――院議は尊重しなければなりません。――太田一夫君、登壇を願います。――院議に従ってくだざい。名誉ある議員諸君は院議に従ってください。(発言する者多し)太田君、登壇願います。
    〔太田一夫君登壇〕
○議長(清瀬一郎君) 太田君の御発言がなければ次の質疑者を許しますが……(発言する者多し)太田君御発言願います。――太田君、あなたの御発言にも時間の制限があるのですよ。――いま三時三十七分です。いまから数えます。発言してください。
    〔「定足数が足らぬ」と呼び、その
    他発言する者多し〕
○議長(清瀬一郎君) 定足は十分ありますよ。――進行してください。
○太田一夫君 私は、ただいま角屋堅次郎氏より提案されました副議長原健三郎君の不信任決議案に対し、提案者に若干の質問をいたさんとするものであります。(拍手)
 私がまず第一にお尋ねいたしたいと思うことは、原副議長ははたして善人でありや、はた悪人でありやということについての御所感であります。
 提案者の趣旨弁明を承って、何よりもふしぎに思いましたことは、あの実直誠実の角屋堅次郎氏が、何ゆえにかほどまで激しく、強く原副議長を論難し、かつはまた弾劾をなされたかという点であります。原副議長は、本院に当選すること八回、その間幾多の要職について、国会の議事に習熟し、国会運営に欠くる条件はないはずと思うのであります。また学問は、早稲田大学政経学部に学び、後海外に留学し、よく内外の知識を吸収された近代的な文化人とも評されておるのであります。外貌また温和、その出処進退さえ誤ることなければ、わが国会の至宝ともなり得べき人物かと存じていたのであります。(拍手)しかるに、ここに痛烈なる弾劾を受けらる、真にその意味や重大と申さねばなりません。角屋堅次郎氏は、常に正邪曲直を論じて誤ることのない人であります。この人が、すなわち、ここに原副議長不信任決議案を提出されました。まさによくよくのことでなければならないと思うのであります。(拍手)
 思えば、昭和三十六年六月八日、すなわち農業基本法、政防法の審議をめぐり、身は無所属にありながら与党たる自由民主党の多数横暴にくみし、国会を無秩序横道の府と化せしめた清瀬議長に対し、わが党が不信任の決議案を提案したことに端を発し、与党鈴木仙八氏外十三名が理不尽なる報復的副議長久保田鶴松氏の不信任決議をごり押しに通過せしめ、副議長は野党第一党からという従来の慣例をじゅうりんし、与党である自由民主党の原健三郎氏を無理やりに副議長たらしめたという事実をまざまざと思い出さざるを得ません。
 日本国民は、日米安全保障条約の審議にあらわれた多数党独裁の萌芽から続いて農民首切りの農業基本法、それから幼き日本の民主主義の芽ばえさえつみ取ろうとする政防法の強行採決という暗黒的様相に鋭い批判を寄せていました。平和と人権尊重の崇高なる日本国憲法の理想に大いなる希望と期待とを寄せていればいるほど、民主国会の多数党独裁横暴には、いたく失望と不安とを抱かなければなりませんでした。久保田鶴松氏は、まじめにして識見に富み、人格高く、すぐれたる政治家としてさん然と輝きながらもその座を追われなければなりませんでした。日本と国と日本国民の不幸は、ますます大きくなっていくのであります。その日、久保田副議長を追うの理由は、清瀬議長に協力しなかった、すなわち不偏不党の立場を厳守して、与党の謀略にくみしなかったという理由であったのであります。多数は常に正義なりということでありましては、国会の権威も品位もあったものではありません。与党自由民主党は、陰謀をもって久保田副議長を追うたのであります。その歴史的策謀に現副議長原健三郎氏はみずから白票を投じて参加し、その目的を達せしめたのであります。そして続いて、みずからその席に座した。推されたとはいえ、心安らかであり得よう道理はないと思うのであります。
 そしてこのたび、再び、失対法をはじめとする強行採決、問答無用の議事運営が策謀され、実行されたのであります。二年前のその日を思い、真にはだえにアワを生ずる思いがあるのであります。原副議長としても、心中大いなる痛みにたえかねていられるのではありますまいか。いかなる議決でも多数党ならば有効だとする与党並びに議長の意に従えば、公正たるべき義務にそむき、進んで公正の義務を貫けば、二年前の久保田副議長のごとぐその座を追われなければならないという羽目に追い込まれているものと見ることもできるのではないかと思うのであります。まことに原副議長の責務や重大、その判断まことに重要と申さなければなりません。すなわち、この際彼有徳の士なればとどめるべし、しからざればすみやかに去らしむべし、私が善人なりや悪人なりやについてお尋ねをするゆえんであります。
 第二にお尋ねいたしたいのは、原副議長がその地位に恋々としてとどまり、与党の陰謀にくみし、議長の補佐を怠っているのは、民主国会再建、国会正常化を促進せしめるための反間苦肉の策から出ているのではないであろうかという点であります。
 昭和三十六年六月八日、原健三郎氏が副議長に当選いたしましたる節、本院において次のごとくあいさつされました。「私は、副議長の職責の重大なることに思いをいたし、公正事に当たり、国会の正常にして円満なる運営の確立をはかり、よって、議会政治の権威の高揚のために全力を尽くしたいと存じております。」と申されたのであります。すなわち、国会の正常化に真実の熱意があるならば、反対党の主張にこそよく耳を傾け、その言い分に理解を示し、具体的に障害の除去、正常化実現の方途を講ずるに勇気と決断を示さるべきであると考えるのであります。また、当時の加藤鐐五郎氏の賛辞に偽りがないとするならば、原副議長こそそれをなし縛る実力を持つ最適任者であったはずであります。議会政治についてすぐれた見識を持つ練達の士であるとしたならば、そしてまたそれに加えて、人格的裏づけを有されるとしてならば、加藤鐐五郎氏の言をまつまでもなく、わが国議会政治の健全なる発展に至大の貢献をなされること、申すまでもない道理であると思うのであります。しかるに、事実はこれらの道理に反しまして、われわれの理解に苦しむふるまいをなされました。
 よって、私は、角屋堅次郎氏にお尋ねをいたしたい。原副議長は、まさかうそは申されまいと信じますがゆえに、今日の原副議長の奇怪千万の行動は、あるいは深謀遠慮があってのことではなかろうかということであります。与党専制の道を容易にした自由民主党のやり方を憤慨し、みずから国会正常化の捨て石たらんとしてその座にとどまり、非難、論議の集中を心待ちにしつつ、みずからその意に反して悪役を相つとめおられるというわけではないのでしょうか。今日の不幸なる事態を打開し、国会正常化の灯を点ずるには、もはや国民世論の盛り上がりと、国会内論議の沸騰を待つよりしかたがないと考え、ことさらに無為無策を装い、副議長の席を野党第一党に渡すべき好機の到来を待たれつつあると見るよりほかに、原副議長が就任にあたってのあいさつに示された決意を理解する道はないと思うのであります。
 第三に、念のため角屋堅次郎氏にお伺いしたいことは、民主政治に対する原副議長の識見についてのあなたの考えであります。
 不義にして富みかつとうときは浮雲のごとしと申された孔子の言を待つまでもなく、一国の政治の中心に座す者は、その政治の理想の顕現にこそ大いなる価値と意義があることを知得しおるべきであります。特にわが国の政治の根源は、わが国憲法の前文にあるがごとく、国政の権威は国民に由来し、その権力は国民の代表者が行使し、その福利は国民が受けるとされているのであります。ベンサムのことばをかりるまでもなく、国会の議長は審判者の役割りを受け持つものであります。民主政治の理解を基礎として、議事を常に公正かつ不偏不党の立場で指揮する気組みに満ち満ちていることを、われわれは議長並びに副議長に強く要請し、期待をしているのであります。はたして原副議長はその任にふさわしき人格でありしやなかりしや、お考えのほどを承りとう思うのでございます。
 時間がありませんので、これで終わります。(拍手)
    〔角屋堅次郎君登壇〕
○角屋堅次郎君 ただいま太田さんから三点にわたって私に対する御質問がございましたが、これらの点について率直にお答えを申し上げたいと思います。
 私は答弁をします前に一言申し上げたいと思います。先ほど原副議長不信任案の提案理由の説明をいたしましたところ、時間の途中で提案理由の説明のストップを命ぜられたのでありますが、きのうきょうの、いわゆる不信任案決議に直面をしておる原副議長の神妙な態度、不信任案が否決されたあとの清瀬さんのこの強圧的な態度、こういろ心の変転では、議長、副議長としての、多数政党、少数政党を含む日本の議会政治、民主政治の正しい発展はあり得ないと私は思うのであります。(拍手)特に私は……
○議長(清瀬一郎君) 太田君の質疑に対する答弁を願います。
○角屋堅次郎君(続) これは私は、いわゆる国権の最高機関としての日本の議院の代表たるべき議長、副議長の基本的な心がまえの一つだということを、この二つの姿の中から申し上げたかったのであります。
 第一点の、原副議長ははたして善人なりや悪人なりやという端的な御質問でありますが、古来、人間の性は善なりや悪なりやということにつきましては学説がございまして、私は、本来人間の性は善なりと信ずるのであります。しかし、社会的環境、その人の幼年、少年、壮年を通じての修養その他によって、人間が非常に正しく伸びる人、非常にゆがめられる人、いろいろでありまして、性は善なりといえども、後年に至って全くの悪人に転ずる人もあるでありましょう。
 原さんは政界人としては私の先輩でありますけれども、交友関係がきわめて浅いのでありまして、彼のほんとうの心を二つに割ったら善であるか悪であるかということについて、にわかに判断することはむずかしいのであります。しかし、問題は、私が原副議長不信任といって提案をするゆえんは、本来の人柄がいい悪いの問題よりも、副議長という重責を彼が在任二年の間に遂行してきたかどうかということが問題のポイントであろうと私は思うのであります。その点からいたしますならば、一見非常に温和であり、長躯堂々たる体躯でございますけれども、過去二年間の副議長としての実績何ら見るものなく、今日の国会の混乱の責任の重要な一端をになっておる点から見まして、しかも、社会労働委員会、内閣委員会等のあの暴挙をそのまま黙認するような議長、副議長の態度では、国会の正常化は期すべくして断じてわれわれの望む方向にいかないと思うのであります。
 したがいまして、第一点の太田さんの、原副議長善人なりや悪人なりやについては、これはにわかに私、きめがたいと思いますが、問題は、今日、先ほど来申しておりますように、副議長としては不適任である、こういうことを率直に申し上げたいのであります。(拍手)
 第二点の、本来議会の正常化のためには、われわれの常識として議長は第一党から、副議長は野党第一党からというのが当然の常識であります。しかるに今日、自民党の諸君は、多数の横暴の力をもって国会役員を独占しておりますが、これは決して国会正常化の正しい姿ではございません。かかる不正常な役員独占の中で原君が副議長に就任されたのでありまするから、特に彼といたしましては、多数の横暴を押え、少数政党の意見を尊重する点については、身を挺して今日までやるべきが本筋だったと思うのであります。議長、副議長ともいわゆる野党側から拍手を受け、与党側からは文句を受けるような議長、副議長でなければ、客観的に見て、公正な議事運営という姿にはならない。そういう気持でやって初めて国会の円満な運営が行なわれるのだと考えるのでありまして、この点、不信任案は否決されましたけれども、清瀬さんの態度はまことに遺憾であります。
 原副議長の民主政治に対する識見についてだんだんとお尋ねがございました。私は原さんとはこういう問題について座談の席を交えた機会もありませんので、原さんの民主政治に対する識見について私がさらにいろいろ申し上げることはできないかと思いますが、本来、私の考えからいたしますならば、民主政治は、息の長い忍耐と透徹した英知が必要であると私は思うのであります。残念ながら、自民党の諸君は、常にかんにん袋の諸を切ってむちゃをやるのであります。これを押え、正しい民主政治の発展のために、多数の横暴を押えるのは、議長、副議長の今日における一つの重要な任務だと考えますが、こういう点について、体力もあり気力もある原君があまり活動したことを聞かないということになりますると、彼の民主政治、議会政治に対する考え方は、かりにあるにいたしましても、今日の日本の議会に間に合わないのじゃないかという感じを持っておるのであります。(拍手)
 たいへん詳細にわたります質問がございましたけれども、基本的な問題について御答弁申し上げまして、残余はまた別の機会にゆっくりとお話を申し上げることで御了承賜わりたいと思います。(拍手)
○議長(清瀬一郎君) 栗林三郎君。――栗林君、御登壇を願います。(発言する者あり)太田君には発言を許しておりません。――栗林君。
    〔太田一夫君「議長、太田一夫再質問」と呼ぶ〕
○議長(清瀬一郎君) 太田君、あなたは再質問なさりたいんですね。
    〔太田一夫君「そうです」と呼ぶ〕
○議長(清瀬一郎君) そうすれば、前の制限時間の残りがございますから、簡単にやってください。二分ほどあるんですよ。二分ほどあるんです。
    〔太田一夫君登壇〕
○太田一夫君 私は、お許しをいただきまして再質問をさせていただきます。
 ただいまの角屋堅次郎さんのお答えには少々不十分の点がありました。私の問わんとする点につきまして少々不十分でありました。私はこういうことを第三の点につきましてはお尋ねいたしたつもりであります。もし、原健三郎氏が副議長の地位にいたずらに恋々とし、政治の良識見るべきものなしとするならば、彼は単なるボスにしかすぎないことになります。私はまさかさようなことはないと信じたいのでありますが、人は見かけによらぬものということもありますことゆえ、念のため、原副議長は適任であったのかなかったのか、そういう点についてのあなたの御見解を承りたいと考えたのであります。
 政治は人間行為によって演ぜられる舞台とも申すことができますし、混乱も協調も、ともに政治の展開に伴う歴史的現実であります。社会的現実でもあります。人間行為の現象でもあります。すなわち、発展過程の現象、進化現象と申すことができますならば、われわれは、その過程において最善の努力をなすことに意義を感じ、政治の発展に対して情熱を燃やすことができるのでございます。政治はともすれば腐敗しやすいと申されておりますので、もし、権力者に対し、反省を促す勇気を原副議長が持たず、巧言令色、もって追従を事とするがごとき怯懦な人物や、あるいはボス、背徳者という類型でありましたならば……
○議長(清瀬一郎君) 太田君、時間が尽きました。はなはだ遺憾ですけれども……
○太田一夫君(続) たいへんだと思ったのであります。この点についてのお答えをいただきたいのでございます。
○議長(清瀬一郎君) 角屋君、お答えになりますか。――角屋堅次郎君。
    〔角屋堅次郎君登壇〕
○角屋堅次郎君 太田さんから重ねて御質問が出まして、たいへん恐縮でございます。
 第三点の質問について、重ねてお尋ねがあったわけでございますが、原ざんのいわゆる副議長として、その任にとどまり縛る人であるかどうかという問題については、これはわれわれの認識としては、もう断は下っておると考えておるのであります。これは先ほども私は申し上げたところでありますが、とにかく、議長あるいは副議長というこの重責は、国会が国権の最高機関という非常に重要な機関の議院の代表という立場から申しましても、その人を得なければならない。国会議員としてりっぱな人でも、はたして議長、副議長として適任であるかどうかということは、別問題になる場合が私はあろうと思うのであります。原さんは、御承知のとおり当選八回連続ということでありまするから、私は選挙区のことはよく知りませんけれども、選挙区の諸君のいわゆる評判というのは相当よくなければ、われわれの常識としても、連続当選ということにならなかろうと思います。しかし問題は、連続当選するために彼が国会活動のまじめな姿を通じてそういう蓄積をやっておられるのか、そういう実体については私は寡聞にして知らないのであります。たとえば昭和二十八年の衆議院の選挙で彼は買収違反に問われて、危うく恩赦で助かったということを承っておりますし、また、日ごろ冠婚葬祭等については、与党の他の同僚諸君よりもたいへん群を抜いたきめこまかい心を配っておられるというようなことも聞いておるのでありまして、本院ではかねてから虚礼廃止し申し合わせをしておるのでありますが、副議長がはたしてこれに違反をしているかどうかということは、現地の事情が議運に上、がってきておるかどうかをお伺いしたいのでありますが、その点は疑問なしとしませんけれども、大きな疑問が存するのではないかと、各般の話から判断をいたしておるのであります。
 具体的な議員活動の中での数点の問題を申し上げましたが、何といいましても、議長、副議長は多数党の横暴を押え、少数党の意見を尊重する、しかも、本来自由民主党に所属しようと、あるいは野党側に所属しようと、党籍を離れて、不偏不党の立場から議長、副議長としての職責を遂行する、こういう立場から見ました場合に、残念ながら原副議長は、今日の議会政治、民主政治、特に当面の国会の正常化のため、適任にあらずと率直に申し上げたいのであります。(拍手)
○議長(清瀬一郎君) 栗林三郎君。
    〔栗林三郎君登壇〕
○栗林三郎君 私は、ただいま提出されました原副議長の不信任決議案に対し、次の諸点に関して質疑を行ないたいと存ずるものでございます。
 この不信任決議は、院の構成に関する最高の人事に関するものでありまして、きわめて重大な問題でもありますから、この決議案に処するの私の態度は慎重の上にも慎重を重ね、ただすべき点は余すことなくこれをただして、遺憾のない結論を見出さなければならないと存じますので、ここに質問に立った次第であります。(拍手)
 国会の正常化は、毎国会ごとにわれわれの耳にたこがいくほどいわれてきておる問題であります。国会正常化に関する申し合わせば幾たびとなく繰り返されてまいったのであります。それにもかかわらず、少しもその成果はあがらず、逆に国会の不正常化が常態化するというような、末期的な症状におちいっておるのであります。多数を擁する与党自民党が、常に多数の力をもって一方的に審議を強行し、押し通すところに国会の混乱の原因があり、正常化の成果をあげることのできない最大の原因があることを、いまこそ与党の諸君は猛省すべきでありまして、私は強くこの点を警告しておく次第であります。(拍手)
 諸君、法律案を審議し、法律をつくる国会の常任委員会が、常任委員の定数の出席がない。委員長は所定の委員長の席にもついていない。速記者も席にはおらない。委員室は与党の審議強行のため大混乱を呈している。そこへ永山内閣委員長がやってきて、どろぼうネコのように片足だけを委員室に突っ込んで、何を言ったかわからない、おしの発言のように、ただ一言、二言、うおう、うおうと、うなっただけなんだ。そうでしょう。このうなり声に、だれか二、三人の方々が手をあげただけなんです。この間、わずか五十秒か六十秒のできごとであります。これで昔の紀元節の復活をもくろんだ国民祝祭日に関する法律と、これまた昔の金鵄勲章に今度は年金をつけようとする法律と、そのほか三つの法律を合わせて都合五つの法律が可決されたと称しておるのが自民党の諸君でございます。(拍手)これが一昨二十日午前における内閣委員会の実態ではありませんか。これでは国会の規則も慣行慣例も全くなきにひとしいありさまでありまして、ただあるものは、多数を頼む与党自民党の独裁的暴力だけではありませんか。(拍手)そこには民主国会の一片のかけらすら存在しない。まさに修羅地獄国会に堕落してしまったことは、まことに遺憾にたえない次第でございます。(拍手)
 そもそも国会の混乱は、一昨二十日の内閣委員会において突如として発生したのではないのであります。御承知のように、去る十八日の社会労働委員会において、職安法及び緊急失対法の二つの法案を与党の諸君が一方的に審議を強行し、不法議決を行なったところに端を発し、大混乱におちいったのであります。かくて国会は、十八日以来今日まで五日間、百鬼横行、与党自民党の独裁的暴力に完全に包まれてしまったではありませんか。そのために議会の機能は完全に麻痺状態におちいっておるのでありますが、問題は、この間、議長、副議長が何をなしたかということであります。どのような打開策を講じたかということが問題でございます。不信任の動議提出者の言うごとく、この波乱の中にあって、副議長は何らなすところなく、全く無為無策、拱手傍観のまま放置してきたというならば、その責任はきわめて重大といわなければならないと思うものであります。いわんや、正副議長が与党の自民党と通謀し、気脈を通じて、社会労働及び内閣の両委員会の独裁的、一方的強行採決を黙認していたとするならば、まことに言語道断、さたの限りといわなければなりません。(拍手)したがって、事はきわめて重大であります。慎重の上にも慎重の態度をもってこれに臨まなければならないことは当然のことと存じますので、私は、この決議案を提出しました角屋議員から、次の諸点に関し、さらに詳しくその事実とその見解についてお伺いいたしたいと思う次第であります。
 まず第一にお尋ねいたしますことは……
○議長(清瀬一郎君) 時間がきておりますから、簡単にしてください。
○栗林三郎君(続) 議会に与野党の存在する限り、ときに与野党激突の場合の生ずることもまた避けられない事実であります。しかし、このような場合にこそ、院を代表する正副議長が、公正無私の立場に立って、その間の調整、あっせんに努力し、国会の正常化と権威を守るために、身を挺して行動することは、正副議長の当然の責務であります。したがって、原副議長は、議長を補佐しつつ、みずからこの混乱国会を収拾するために、どれだけの努力を払われたのか。
○議長(清瀬一郎君) 栗林君、制限の時間がまいりました。
○栗林三郎君(続) もちろんこの激突、混乱の事態の収拾はきわめて困難であります。
○議長(清瀬一郎君) 簡単に一言で終わらせください。
○栗林三郎君(続) しかしながら、難事中の最大難事でありましても、最後の最後まで、あらゆる努力と誠意を尽くすのが副議長の当然の職務ではないでしょうか。
○議長(清瀬一郎君) 制限の時間が過ぎましたから、発言の中止を命じます。
    〔発言する者多し〕
    〔栗林三郎君発言を継続〕
○議長(清瀬一郎君) 栗林君、議長は発言の中止を命じました。
    〔栗林三郎君なお発言を継続〕
○議長(清瀬一郎君) 発言を中止して降壇されんことを求めます。
    〔栗林三郎君なお発言を継続〕
○議長(清瀬一郎君) ただいまはっきりと栗林君の発言の中止を命じました。降壇してください。降壇がなければ執行を命じます。議長命令の執行を命じます。
    〔栗林三郎君なお発言を継続〕
○議長(清瀬一郎君) 議長の命令に従ってください。
   〔栗林三郎君なお発言を継続、降
   壇〕
   〔角屋堅次郎君登壇〕
○角屋堅次郎君 ただいまの栗林さんのたいへん議会政治、民主政治を憂えられる立場から、国会正常化を願う当面の課題として、たいへん貴重な御質問があったのですが、残念ながら二点目以降は、議長の冷静を欠いた議事さばきによりまして、質問がよく聞こえなかったのは、まことに申しわけなく思うのであります。これは特に議長において再質問を許可されまして、せっかく副議長という重要な問題についての御質問でありまするから、回答を誤ってしては恐縮でありますので、その点については、後ほど再質問していただきたいと思うのであります。
 私は、日本の議会政治、民主政治の上で、国会正常化を願う気持は、これは与野党ともに、出発点としてはあろうと思うのであります。しかし、与党の諸君は、政権長きにわたれば、大衆から遊離した権力意識にかられまして、われわれ野党を、何か一段低いところにおるかのごとき錯覧を起こしているのではないかと思うのであります。申し上げるまでもなく、われわれは与野党の別はありまするけれども、国民の選良として選ばれておるわけであり、国会における審議権、国会における議員の発言権、投票権、これは神聖にして侵すべからざるという、そういう認識のもとに尊重されなければならないと私は思うのであります。私の発言を押えられた清瀬さんは、かつて少壮政治家当時には、数時間にわたって反動立法に対する討論をやったと私どもは承っておるのであります。今日、豹変をしておるところに、議会政治、民主政治の当面の問題が、私は一つあろうと思うのであります。先ほども栗林さん御指摘のとおり、自民党が長きにわたる政権から権力意識にかられまして、議会政治、民主政治をはき違えておるところに、国会正常化の当面の禍根が根本的にあろうと私は思うのであります。
 なおまた、国会の混乱が起こるのは、私ども承知しておるところでは、たくさんの法案の中で、一つの国会で多くても数件、通常の場合一、二件ということが多いのであります。たとえば、議案課で承りましたところ、今次国会に内閣から提案されております法律案は、総数百八十、すでに六月二十一日、私が調べたときに、百七は両院を通適しておると承っております。条約関係で二十七、すでに両院を通過したもの十四。ところが、皆さんも御承知のとおり、政府の法律案提出の時期がまことに怠慢でありました。たとえば、今度の国会の場合、一月に五十二件、二月に七十一件、三月に三十六件、四月に五件、五月に十二件、六月に四件、計百八十件となっておりますが、三月以降にも相当な法律案、特に重要法案が会期の終わりごろに軒並みに出てくるところに私は問題があると思うのであります。条約案につきましても、一月に五件、二月に八件、三月に六件、四月ゼロ、五月七件、六月一件となっておりますが、まず政府は国会の円滑な運営のためには、法律案の提出、条約案の提出については、衆議院で予算の審議をされる二月一ぱいには全部そろえ、それ以降に持ってきたものは、これは継続審議、これ以上の取り扱いはしないくらいの議長、副議長がき然たる態度でさばけば、私は国会の混乱は大半は防げると思うのであります。なおまた、近く総選挙が予想されておりますが、いわゆる選挙の際に国民に公約をしない問題をそのときの情勢に籍口して突如として出してきて、国会に混乱を招くことがしばしばあるのであります。私どもはこういう重要法案については、国民世論に問うて国会の議論の舞台に出すべきであるということをかねてから主張しておるのでありまして、こういう点についても政府・自民党の諸君は何ら配慮のないところに、今日の国会混乱の多くの責任があると考えておるのであります。
 そこで、原副議長は、過般の社会労働委員会あるいは内閣委員会の異常な混乱の際に、議長を補佐して何か適切な措置を講じたかという、まことにごもっともな質問であります。残念ながら私どもは、国会対策委員長あるいは代議士会長その他党の執行部関係等から時々刻々お話を詳細に承っておりますけれども、この重要な議会政治の危機に際して、議長、副議長がき然たる態度をもって不偏不党の立場から適切な措置をとったということを寡聞にして聞かないのであります。これはまことに残念であり、われわれが今回清瀬議長、原副議長に対して不信任案を提出する最大の理由をなしておるのであります。(拍手)
 原副議長が政府・自民党と通謀してあの暴挙をやらしたのかという質問でありますが、結果的には私は通謀したことに通すると考えるのであります。(拍手)つまり議長、副議長は、議院を代表しておるのであります。議院全体の問題については、総括的な責任を持っておると私は思うのであります。その日その日の国会の模様については、すでに前日に、あるいはラジオ、テレビを通じ、あるいは当日の新聞等を通じて報道されておりまして、国会が非常に重大な段階であることは、議長、副議長もとくと御承知であります。こういう際こそ議長、副議長が国会正常化の立場からき然たる行動をとるべきであります。
 今回の社会労働委員会、内閣委員会における自民党の暴挙は断じて許すことができません。(拍手)特に私が提案理由の中でも指摘しましたように、野党の一回の質問も受けることなく強行採決をするがごときことは、言論の府として絶対に許すことができない。これは、少なくともかかる法案は、即刻関係委員会に議長、副議長として返すべきであります。これだけの態度がないようでは、議長、副議長としての重責の一端も果たしていないと申し上げて決して過言でないと私は考えるのであります。
 第二点以降の問題は……
○議長(清瀬一郎君) 角屋君、遺憾ながら制限時間がきました。
○角屋堅次郎君(続) 冒頭に申し上げましたように、栗林議員の質問が十分聞き取れませんでしたので、再質問を通じてお答え申し上げたいと思います。
    ―――――――――――――
  質疑終局の動議(竹山祐太郎君
   外二十二名提出)
○議長(清瀬一郎君) 竹山祐太郎君外二十二名より、質疑終局の動議が提出せられました。
 本動議を採決いたします。
 この採決は記名投票をもって行ないます。竹山君外二十二名提出の質疑終局の動議に賛成の諸君は白票、反対の諸君は青票を持参されんことを望みます。――閉鎖。
    〔議場閉鎖〕
○議長(清瀬一郎君) 氏名点呼を命じます。
    〔参事氏名を点呼〕
    〔各員投票〕
○議長(清瀬一郎君) 通路をふさがないでください。――通路をふさがないでください。議院の体面に関するおもしろからざる事件が起こるやもしれません。
    〔投票継続〕
○議長(清瀬一郎君) 通路をふさぎますと、議院の名誉に関する事件が起こります。自重されんことを望みます。
    〔投票継続〕
○議長(清瀬一郎君) 通路をふさがないでください。すみやかに投票を願います。――すみやかに投票を願います。――すみやかに投票を願います。――投票を願います。
    〔投票継続〕
○議長(清瀬一郎君) 通路をふさがないでください。――すみやかに投票願います。――すみやかに投票願います。――すみやかに御投票願います。
    〔投票継続〕
○議長(清瀬一郎君) ただいまから五分以内に投票せられるよう望みます。その時間内に投票されない方は棄権せられたものとみなします。――ただいまも申しましたが、この時間制限は厳重に守ります。――すみやかに投票願います。――すみやかに投票をお進め願います。――制限の時間がだんだん過ぎてきます。すみやかに御投票願います。私が諸君の投票権を尊重すればこそ申し上げるのであります。――投票願います。――あと一分です。――すみやかに御投票願います。
    〔投票継続〕
○議長(清瀬一郎君) 制限の時間がまいりました。投票漏れはございませんか。ありますれば、この際直ちに投票願います。さもなければ投票箱を閉鎖しなければなりません。――いま直ちに御投票されませんと閉鎖されます。
    〔投票継続〕
○議長(清瀬一郎君) 投票漏れなしと認めます。投票箱閉鎖。開匣。――開鎖。
    〔議場開鎖〕
○議長(清瀬一郎君) 投票を計算いたさせます。
    〔参事投票を計算〕
○議長(清瀬一郎君) 投票の結果を事務総長より報告いたさせます。
    〔事務総長報告〕
 投票総数 三百三
  可とする者(白票)  百八十三
  〔拍手〕
  否とする者(青票)  百二十
  〔拍手〕
○議長(清瀬一郎君) 右の結果、質疑は終局するに決しました。(拍手)
    ―――――――――――――
 竹山祐太郎君外二十二名提出質疑終局の動議を可とする議員の氏名
      安倍晋太郎君    安藤  覺君
      相川 勝六君    逢澤  寛君
      愛知 揆一君    青木  正君
      赤城 宗徳君    秋田 大助君
      秋山 利恭君    足立 篤郎君
      天野 公義君    綾部健太郎君
      荒木萬壽夫君    有田 喜一君
      有馬 英治君    井出一太郎君
      井原 岸高君    井村 重雄君
      伊藤 五郎君    伊藤宗一郎君
      伊能繁次郎君    飯塚 定輔君
      池田 清志君    池田正之輔君
      稻葉  修君    宇野 宗佑君
      上村千一郎君    臼井 莊一君
      内田 常雄君    内海 安吉君
      浦野 幸男君    小川 半次君
      小川 平二君    小沢 辰男君
      小澤佐重喜君    小澤 太郎君
      尾関 義一君    大上  司君
      大久保武雄君    大沢 雄一君
      大高  康君    大橋 武夫君
      大平 正芳君    岡崎 英城君
      岡田 修一君    岡本  茂君
      加藤 高藏君    賀屋 興宣君
      海部 俊樹君    金子 一平君
      金子 岩三君    金丸  信君
      神田  博君    鴨田 宗一君
      唐澤 俊樹君    仮谷 忠男君
      川野 芳滿君    川村善八郎君
      菅  太郎君    簡牛 凡夫君
      木村 公平君    木村 俊夫君
      木村 守江君    北澤 直吉君
      久野 忠治君    久保田円次君
      草野一郎平君    倉石 忠雄君
      倉成  正君    藏内 修治君
      黒金 泰美君    小泉 純也君
      小枝 一雄君    小坂善太郎君
      小島 徹三君    小平 久雄君
      小山 長規君    纐纈 彌三君
      佐々木秀世君    佐々木義武君
      齋藤 邦吉君    齋藤 憲三君
      坂田 英一君    坂田 道太君
      志賀健次郎君    始関 伊平君
      椎熊 三郎君    篠田 弘作君
      正示啓次郎君    白浜 仁吉君
      周東 英雄君    鈴木 正吾君
      鈴木 善幸君    瀬戸山三男君
      關谷 勝利君    田川 誠一君
      田口長治郎君    田澤 吉郎君
      田中 榮一君    田中 角榮君
      田中 正巳君    田邉 國男君
      高田 富與君    高橋  等君
      竹下  登君    竹山祐太郎君
      舘林三喜男君    谷垣 專一君
      津雲 國利君    津島 文治君
      辻  寛一君    寺島隆太郎君
      渡海元三郎君    徳安 實藏君
      床次 徳二君    富田 健治君
      内藤  隆君    中垣 國男君
      中島 茂喜君    中曽根康弘君
      中野 四郎君    中村 梅吉君
      中村 幸八君    中山 榮一君
      灘尾 弘吉君    楢橋  渡君
      二階堂 進君    丹羽喬四郎君
      西村 英一君    野田 卯一君
      野田 武夫君    野原 正勝君
      橋本登美三郎君    長谷川四郎君
      濱野 清吾君    早川  崇君
      林   博君    原田  憲君
      廣瀬 正雄君    福田 篤泰君
      福永 一臣君    福永 健司君
      藤井 勝志君    藤原 節夫君
      藤本 捨助君    藤山愛一郎君
      船田  中君    古井 喜實君
      古川 丈吉君    保科善四郎君
      保利  茂君    細田 吉藏君
      本名  武君    前尾繁三郎君
      前田 正男君    松澤 雄藏君
      松田 鐵藏君    松永  東君
      松野 頼三君    松山千惠子君
      三池  信君    三木 武夫君
      水田三喜男君    村上  勇君
      毛利 松平君    森   清君
      森下 國雄君    森田重次郎君
      八木 徹雄君    保岡 武久君
      柳谷清三郎君    山田 彌一君
      吉田 重延君    米山 恒治君
      井堀 繁男君    稲富 稜人君
      受田 新吉君    内海  清君
      春日 一幸君    玉置 一徳君
      西村 榮一君    門司  亮君
      本島百合子君
 否とする議員の氏名
      安宅 常彦君    赤松  勇君
      淺沼 享子君    足鹿  覺君
      有馬 輝武君    淡谷 悠藏君
      井伊 誠一君    井手 以誠君
      石田 宥全君    石橋 政嗣君
      石山 權作君    稻村 隆一君
      緒方 孝男君    大柴 滋夫君
      大原  亨君    太田 一夫君
      岡  良一君    岡田 利春君
      岡田 春夫君    加藤 勘十君
      加藤 清二君    片島  港君
      勝澤 芳雄君    勝間田清一君
      角屋堅次郎君    川村 継義君
      河上丈太郎君    河野  正君
      木原津與志君    北山 愛郎君
      久保 三郎君    久保田鶴松君
      久保田 豊君    栗原 俊夫君
      栗林 三郎君    黒田 寿男君
      小林 信一君    小林 ちづ君
      小松  幹君    兒玉 末男君
      五島 虎雄君    河野  密君
      佐々木更三君    佐藤觀次郎君
      佐野 憲治君    坂本 泰良君
      阪上安太郎君    島上善五郎君
      島本 虎三君    下平 正一君
      東海林 稔君    鈴木茂三郎君
      田口 誠治君    田中織之進君
      田中 武夫君    田邊  誠君
      多賀谷真稔君    高田 富之君
      高津 正道君    滝井 義高君
      楯 兼次郎君    辻原 弘市君
      坪野 米男君    戸叶 里子君
      堂森 芳夫君    中澤 茂一君
      中島  巖君    中村 重光君
      中村 高一君    中村 英男君
      永井勝次郎君    楢崎弥之助君
      成田 知巳君    二宮 武夫君
      野口 忠夫君    野原  覺君
      芳賀  貢君    長谷川 保君
      原   茂君    原   彪君
      日野 吉夫君    肥田 次郎君
      広瀬 秀吉君    藤原豊次郎君
      穗積 七郎君    細迫 兼光君
      堀  昌雄君    前田榮之助君
      松井 政吉君    松井  誠君
      松平 忠久君    松原喜之次君
      松前 重義君    松本 七郎君
      三木 喜夫君    三宅 正一君
      武藤 山治君    村山 喜一君
      森島 守人君    森本  靖君
      八百板 正君    八木 一男君
      矢尾喜三郎君    安井 吉典君
      安平 鹿一君    柳田 秀一君
      山内  広君    山口丈太郎君
      山口 鶴男君    山崎 始男君
      山田 長司君    山中 吾郎君
      山中日露史君    山花 秀雄君
      横路 節雄君    横山 利秋君
      吉村 吉雄君    渡辺 惣蔵君
      志賀 義雄君    谷口善太郎君
     ――――◇―――――

○議長(清瀬一郎君) 討論の通告があります。順次これを許します。安藤覺君。
    〔安藤覺君登壇〕
○安藤覺君 私は、自由民主党を代表して、ただいま上程されました角屋堅次郎君提案の副議長原健三郎君の不信任案に対し反対の討論を行なわんとするものであります。(拍手)
 そもそもわが自由民主党におきましては、過去数次の国会におきましても、しかくありましたが、別して今国会におきましては、いわゆる国会の正常化を目ざし、国会第一党としての襟度をもちまして、野党少数党をして、政府の議案、施策に十分慎重審議の場を与え、少数政党の言論暢達につとめてまいりましたことは、国民のひとしく認めるところであります。(拍手)
 しかるに、社会党におきましては、わが自由民主党の国会正常化への熱望よりするこの広量、寛容の態度になれ、この会期末に至りまして言を左右に託し、各種重要法案の審議を進めざるのみか、審議し尽くされたる議案に対し可否の採決を行なわんとすれば、去る十八日の社会労働委員会における、また一昨二十日の内閣委員会におけるがごとく、会議場を占拠し、あるいは多勢の暴力行為に終始し、みずからの喚声、みずからの暴行に、みずから興奮し、狂乱そのもののごとき醜状をさらし、その余憤、体面の糊塗を議長、副議長の不信任案に求めるがごときは、いよいよもって国民をして社会党に対し失望せしめることと相なるのであります。(拍手)このことは、真に、社会党のためにも、国家のためにも惜しむべきことであります。(拍手)この原副議長に対する不信任案のごときは、相撲の封じ手を使って、しかもみずから敗れ、四本柱の検査役を非難するにも似たる行為であるというのほかはありません。(拍手)
 原副議長は、就任以来、よく清瀬老議長を助け、うまずたゆまず国会正常化への努力を続け、国会の権威発揚につとめ、非難すべき何ものもございません。ただいまの提案者の不信任理由のごときは、白を黒といい、三角をまるという堅白異同の弁にすきません。(拍手)
 私は最後に申し上げます。どうか社会党の諸君におかれましては、真実政権担当の政党たらんことを志され、そのためには諸君個々が、ひいては党全体が、民主主義のルールに徹し、議会行動を通して国民の信頼をかちとることであります。暴力には国民はくみしません。猛省三思していただきたいのであります。古語にもいいます、大衆は兎径に遊ばずと。天下の大道を歩んでこそ天下を掌握することができるのであります。(拍手)
 以上申し述べまして、私は、原副議長不信任案反対の意を表明いたした次第であります。(拍手)
○議長(清瀬一郎君) 肥田次郎君。
    〔肥田次郎君登壇〕
○肥田次郎君 私は、日本社会党を代表して、ただいま議題となっている衆議院副議長原健三郎君不信任の件に賛成の討論を行なわんとするものであります。
 さきに衆議院議長清瀬一郎君に対する不信任動議が提案され、いままた引き続いて副議長原健三郎君の不信任案が提案されたことは、わが国の国会の醜態をさらしたもので、国際的信用を失墜することはなはだしく、国政に携わる日本社会党といたしまして、まことに痛恨の一語に尽きるのであります。(拍手)
 そもそも今を去る三年前、かり安保国会の際、当時の議長清瀬一郎さんは、亡国安保を通過成立させるべくずいぶん無理を重ねられ、その無理がたたってか、三年くらいは絶対安静が必要であるとの関係者の言が新聞の記事になったこともありましたが、自来引き続いて議長に居すわりておられ、その精神力のほどはまさに執念ともいうべきもので、ただただ驚くのほかはないのであります。(拍手)しかしながら、国の最高の機関である国会の議長は、執念だけでつとまるものではありません。精神力もとより大切でありましょうが、それにもまして大切なことは、正常な頭脳と判断力であろうと考えるのであります。
 三十五年十一月の総選挙後の臨時国会では、御高齢の議長を補佐代行する副議長に、日本社会党から久保田鶴松君が選ばれました。これはわが国の国会の現状からすれば、まことに暗夜に水銀灯の光に接するの感に打たれたのは、けだし私だけではありますまい。久保田鶴松君の副議長ぶりは実に見上げたものでありまして、議長、副議長は党派に偏せず、公正な国民のための国政の運営をはかるべし、こうした崇高な政治家のみが持つ良心に基づき、光輝ある日本社会党の党籍を離れてもっぱら議長補佐の大義に徹し、正常な国会運営に専念した実績は、長く後世への範として光り輝いておるのであります。(拍手)時たまたま政府・自民党は農業基本法や政防法などの悪法の成立に強行猪突したため、再び国会が混乱におちいりましたが、その責任を感じて、久保田鶴松君は一言の弁解がましいことを言わず、いさぎよく副議長の職を退いたので、人を得れば政道いまだ健在なりと、そのりっぱな態度がいまも語りぐさとなっているのであります。(拍手)あのとき清瀬さんは、多数の衛視や自民党の議員により、お祭りのおみこしのようなかっこうで議場にかつぎ込まれておいでになり、そのあたりで万歳と手があがっただけで重大な悪法が議決になったことを、よもあなたはお忘れではございますまい。
 このような経過があったにもかかわらず、血迷った自民党は、清瀬議長をそのまま居すわらせておいて、自民党のみの賛成ででき上がった副議長がただいま不信任されている原健三郎君でありまして、これは世間の一般の目にはまさに自民党の私生子ということにもなりましょう。この私生子的原健三郎君は、久保田鶴松君の範を顧みようとせず、今日なお自民党の党籍を離脱していませんが、この非常識は生まれと育ちと人柄によるといたしましても、二百九十余名を誇る自民党議員諸先生の中に、この非をさとし、改めさせる方がおいでにならないとは、何と情けないことでありましょうや。(拍手)何が何でも居すわって動かぬ清瀬議長さん、自民党の副議長と勘違いをしている原さん、これらは保守政党の代表的な恥部であろうかと考えるのであります。
 わが日本社会党は、雨の日も風の日も、国会の正常を願わない日はないのでありまして、われわれの念願する国会正常化とは、法を適用される者の身になって法案を審議して、国民のためになる法をつくることが、政治家として最も正しいあり方と心得ているのであります。(拍手)もしそれ、法が誤ったままに制定されたとするならば、それは取り返しのつかない、政治家として重大なあやまちを犯したものと考えておるのであります。しかるに、政府や自民党は、特定の目的のために法律をつくるのだから、審議は無用と考えられておるようでありまして、独占企業や特権支配層に奉仕するためには、国民を犠牲にするもやむを得ずとする立場をとっているところに問題が起こるのでありまして、国民はこの実態を見のがしてはならないと考えるのであります。(拍手)
 去る六月十八日の職安法及び緊急失対法の一部を改正する法律案審議の実情を私は初めから終わりまで見ておりましたが、多数の自民党議員に擁された委員長が委員会場に突入し、手をあげて万歳を叫んだのを目撃いたしました。たったそれだけでありましたが、新聞には失対法強行採決と発表されておるのであります。万歳一声で三十万労務者がむごくも見捨てられたわけでありまして、議長、副議長はこの事実を何と見るのでありましょうや。さらに、六月二十日には、内閣委員会においても喚声をあげた一団が突撃してまいり、これまた万歳の声だけで一声五法案の大量議決がなされたことが、これもまたあとでわかりました。万歳とは一体何ぞや、万歳を唱えれば法律が生まれるという科学的根拠を解明してほしいのであります。(拍手)特に後学のために、これは後ほどでよろしいから、自民党の中でも頭がよいといわれております池田総理や田中大蔵大臣あたりから、万歳から法律が生まれるとすればその因子は何なりや、このことについてお教えを願いたいし、さらに証券取引所と国会とどう違うのか、との区別も後刻教えていただきたいと思うのであります。(拍手)
 さて問題のかぎは、政府・自民党にあることは論を要しません。政府・自民党の首脳部に督戦される自民党議員諸君が血気にはやり暴走するのも、多数横暴の悪習なりとするにいたしましても、国会には国会の権威を守る議長、副議長がいる以上、議長、副議長がこれらの暴状を知らないはずはない。知らないとするならば許しがたい怠慢でありましょう。また事情を知りながらこれを黙許しているとするならば、国会をじゅうりんし、慣例を無視して悪法成立に加担したところの共犯者ということにもなるのでありまして、議長、副議長の責任ははなはだ重大だと考えるのであります。
 私は、以上の理由により、副議長原健三郎君の不信任動議に賛成いたしますが、しかし私の心境は、私は大阪府の出身であり、原君は隣接兵庫県出身という関係もあって、情においてはまことに耐えがたいのであります。副議長が辞職いたしたからといって、国民の願望するところの国会正常化は直ちに実現はいたさないでありましょう。それは政府・自民党の本質に基因するからであります。したがって、政府・自民党の深い反省を必要とすることももちろんであります。だからといって、原健三郎君不信任を弁護する理由もございません。大義のためには親をも滅し、泣いて馬鹿を切るのことわざもございます。国会正常化の大義のために、心を鬼にして副議長不信任動議に賛成するものであります。(拍手)
 清瀬さんも原さんもともに兵庫県の出身であります。あなた方は栄誉ある国会の議長、副議長の要職を占めておられますけれども、これは長くあなた方だけのものであると考えられることは大きな誤りであります。人間にはおのずから体力と能力の限界点もございまするから、この際、国会運営の責任を深く自責されて、院の決議を待つまでもなく、進んで副議長の職を辞職し、罪を国民に深謝するなら、原さんの将来になお大成への道が残されていることを一言申し添えて、副議長不信任賛成の討論を終わる次第であります。(拍手)
○議長(清瀬一郎君) 玉置一徳君。
    (玉置一徳君登壇)
○玉置一徳君 私は、民主社会党を代表いたしまして、ただいま提出されました衆議院副議長原健三郎君に対する不信任案に対し、反対の趣旨を明らかにしたいと存じます。(拍手)
 去る十八日、社会労働委員会における職業安定法及び緊急失業対策法の一部を改正する法律案の強行採決に始まった今次国会の混乱は、国家国民にとりましてまことに悲しむべき事実でございます。しかも、このことが国会正常化の話し合いさなかの国会で強行され、そのことがまた、その翌々二十日の内閣委員会の強行採決を誘発するに至り、国会をしていよいよ収拾不可能なまでの混乱のどろ沼におとしいれてしまったことにつきましては、院の秩序保持の最高責任を持つ議長及びその代行者たる副議長の責任は免れることのできないことで、この意味におきましては、議長、副議長の善処を要望するものであります。それと同時に、会期末に至って、国会審議の状況を無視し、多数の重要法案を提出してくる政府のやり方にも国会審議混乱の原因ありと言わざるを得ないのでありまして、政府におかれましても、この際、十分の御反省の上、将来にわたってかかることのなきよう、厳に注意されることを強く要望するものであります。
 かく申しますものの、国会正常化の申し合わせば、三年前、総選挙のさなか、三党首テレビ討論会において、三党首が国民の前で、自今実力行使は絶対に行なわないこと、単独審議は絶対に慎むこと、この約束は、安保条約以来の国会の混乱に心から心配をいたしておりました国民から、異常な熱意と期待をもって迎えられたのでありまして、国会もまたこの国民の熱烈なる要望にこたえて、その直後、議院運営委員会の中に国会正常化の小委員会を常設せられ、今日まで国民のこの切なる要望にこたえるべく努力を積み重ねてまいられたのであります。その意味におきまして、今次国会の混乱の原因となりました失業対策法は、自社両党の激突がある程度予見されたにもかかわりませず、審議の進め方に、より建設的な話し合いの方法がなかったかどうか。自社両党の方々は、さきの三党首申し合わせを忠実に履行することはでき得なかったのか。ここになおわれわれは、国民の熱烈なる期待に対しまして、お互いに反省すべき幾多の問題があることを率直に認めなければならないと思います。
 私たちが、六月二十日内閣委員会強行採決の直後、国対におきまして、各常任委員会の審議に対する党の態度として、一、わが党は成規の手続を経て開かれる委員会についてはその審議に参加する。二、しかし、かかる変則的な事態のもとで開かれる各委員会の審議につきましては、各委員会の審議は、すでに三党間で確認ないし申し合わせが行なわれた事項に限り審議を行ない、この限界が守られる限りにおいてはその審議に参加する、しかし、この変則的な事態に便乗して、三党間で確認の行なわれていない案件の審議、議決については、国会が正常なる状態に復元するまで自重する。このことを基本方針として定めたのも、議会制民主主義を貫くわが党是に基づくものであることは言うまでもありませんが、できるだけ破局を少なくし、傷口の拡大を防止することにより、その間あくまで三党の話し合いによりとの混乱を早期に収拾させたいという悲願にほかならないのであります。(拍手)
 自社いずれの党がよい悪いは別にいたしまして、国会は今日までの四日間の貴重な時間を漫然と空費しながら、他方では、徹夜の国会で相も変わらず不信任の動議を繰り返しておる現状は、国民の前に全員謙虚に反省し、陳謝しなければならないと信ずるものであります。(拍手)
 私たちは、かかる意味におきまして、今次国会の混乱は、国民の熱烈なる期待を裏切り、議会制民主主義の基盤を危うくするものと申すべく、その責任は、政府も政党も、国会全部がその責任を負うべきでありまして、ただに議長、ましてやその代行者たる副議長にその責任のすべてを持っていかんとするやり方には、賛成することができません。(拍手)すみやかに各党の話し合いによりこの混乱を収拾し、国会の正常化をはかり、国会の機能を回復して、国民の負託にこたえねばならないと存じます。もしそれ、互いに相手方を攻撃することの急なるあまり、各党とも自己反省を怠り、無益な議論を積み重ねているようでは、国家百年の大計のため、もはや主権者たる国民の厳然たる決意に待つ以外に道はないと信ずるものであります。(拍手)
 なお、最後に一言つけ加えますが、そもそも民主主義は、相手方の人格、立場の尊重から出発せなくてはならないことは言うまでもありませんが、ましてや、国民を代表する国会の場において、いやしくも党利党略のため、議場のかけ引きでもってゆえなく人を傷つけるがごときことがあってはならないことは申すまでもありません。(拍手)議長、その代行者たる副議長が重大な議事処理上の過失があったり、国家、国民のため不利益を招いた場合は別として、われわれの代表であり、国の最高機関たる国会の代表を、軽々しく不信任動議を提出するがごときは厳に慎まなければならぬことであり、ましてや、その事故あるときの職務を代行するにとどまる副議長にまでその不信任動議を提出するがごときは理解に苦しむととろであり、世人もまた賛成しがたいと思います。(拍手)
 昨今の社会道徳の欠除と世道人心の不安定は、選挙の腐敗と汚職をなくすることとともに、政治に携わる者の最も関心事でなければならぬと思います。私は、国会のかような状態が長引くことは、人を殺傷しててん然として恥じない最近の社会的風潮を助長する以外の何ものでもないことをおそれるものであります。(拍手)国会全員が総反省することにより、一日もすみやかに運営を正常に戻すことを期待して、私の反対討論を終わりたいと思います。(拍手)
○議長(清瀬一郎君) 村山喜一君。
    〔村山喜一君登壇〕
○村山喜一君 私は、日本社会党を代表いたしまして、ただいま上程された衆議院副議長原健三郎君の不信任案に対し、賛成の討論を行なわんとするものであります。(拍手)
 提案者の説明及び質疑の中でも明らかにされてまいりましたように、原健三郎君は、昭和三十六年六月二日の法務委員会不存在の委員会において通過したと称する政防法案が、自民党の多数の暴力によって六月三日衆議院を通過した混乱の中から六月八日生まれた混乱と暴力の申し子であって、国会不正常化の中から誕生した奇形児たる存在として、祝福を受けず生まれてきたという事実であります。当時の週刊誌をのぞいてみますと、韓国のクーデターによって朴軍事独裁政治が生まれて一カ月、日本も戦時中のごときファシズムのあらしが荒れ狂っている記事が出ております。また、西村防衛庁長官が自衛隊を軍隊として発表し、一路軍国主義の道をばく進し、平和憲法を空洞化していく自民党の政治的野望の期待を受けて原健三郎君は生まれたのであります。このような歴史的事実に基づいて生まれた副議長であったのであります。
 では、原健三郎君はどのような人間であるのか。三十六年六月二十三日の週刊朝日によれば、「渡り鳥作家が衆議院副議長に」という人物紹介が出ております。私は、この討論を行なうにあたって、原健三郎君のことについて調査を進めてみました。原健三郎君は、私にほどういう人物であるのかよくわからないのであります。なぜかなれば、副議長として日本社会党のわれわれが推薦をした人物でもなく、信任をした事実もないからであります。人事興信所発行の全日本紳士録によりますると、原君は明治四十年二月六日生まれ、当年五十六歳、政治家としてこれから大成すべき先輩であります。昭和六年早稲田大学卒業後、アメリカのオレゴン大学、コロンビア大学の大学院を卒業し、ベルリン大学修業となっており、近代的な教養のある紳士であることに相なっております。職業は著述業となっておりまするので、こういう高い学歴を有し、教養の深い人物であれば必ず著作物があるに違いないと考えて、昭和三十六年度著作権台帳を調べてみたのでありますが、台帳には記載してないのであります。履歴書に偽りありとは思われないので、さらに調べてみますと、確かにありました。それば御承知の渡り鳥シリーズの映画シナリオを十四本書いて、小林旭を一躍スターダムにのし上げ、シナリオ作家として腕の立つ人物であることは間違いないようであります。その中において善をすすめ、悪をこらすストーリーがそのモットーのようであります。平和と建設のためにあばれ回る渡り鳥の主役は、仁義の世界、やくざの世界、浪花節の世界で生きる英雄たちであります。小さい社会の個人の善意はもとより大事な道徳的価値観を持っていることは否定いたしません。しかし今日の日本は、国家独占資本主義の番頭役、池田自民党政府の手によって、悪の花が咲き誇っている時代であります。幾ら西部劇のように、正義の士が悪をこらしめる世界をストーリーとして大衆に訴えても、資本主義のもたらす本質的な悪は、資本主義がなくならない限りいつまでも続くぬかるみであるととは何人も否定できません。
 原健三郎君は著述業者として渡り鳥でその名を残しました。政治家としては当選八回、淡路島から出馬し、輝ける副議長としての要職を占めております。原健三郎君は、義理と人情の大野派の幹部であります。大元締め大野伴睦自民党副総裁は、東京都知事選挙等において、選挙は何が何でも勝たなきゃならぬ、勝つためには手段を選ばぬと豪語し、にせ証紙その他の問題を引き起こした事実は、国民から激しい批判を受けると同時に、自民党の内部からもきびしい追及を受けていることは御承知のとおりであります。次期総裁候補として有力な佐藤榮作氏のことばにあるように、そういう自責の立場を明らかにすべしという天の声、地の叫びも聞かず、その責めを反省しないのみならず、てん然として総裁、副総裁ともその職を占めている自民党の幹部諸君の厚顔無恥の態度は、良心の一片だになき政治家の姿であるといわざるを得ません。(拍手)強きをくじき弱を助ける大野派の幹部であるならば、当然大野副総裁に忠告をし、その出処進退をいさぎよくするようにすすめるべきでありましょう。身内の大野派の矯正もさることながら、原君は大野派の派閥から脱皮することもせず、しかも自民党の党籍を持ったまま副議長に就任したのであります。副議長に就任したとき何と言ったか。「もっと議長、副議長が権威を持って各政党を指導していく態度が必要と思う。自民党の出先などという誤った見方を捨てて、あくまで中正の議長、副議長の立場を尊重して言うことを聞いてもらいたい。議長、副議長は、野球でいえばアンパイアだ。チームから文句が出ても、これを峻拒する権利を持っている。アウトをセーフと言い張ったり、セーフをアウトと言って公正なアンパイアの意見を聞かない場合はゲームの中止を命ずるだけだ。自党のためを思って不公正なことをすればひいきの引き倒しになるだけだ。アンパイアの態度で国会の正常化に努力したい。幸い議長とは同県人で、腹を打ち割って話せる間柄だから、りっぱにやり抜きたい。議長、副議長が反対党から出て、腹を割って話し合いができぬようなときよりきっとうまくいけるよ」と述べているのであります。今国会の自民党の暴挙に対して、アンパイアとしての立場からいかに行動したのか、副議長として自民党をいかに指導してまいったのか。公正なアンパイアとして、ゲームの中止を求めた事実があるのか。原君の良心が存在するならば、おのれの至らざるを反省し、拱手傍観していた事実に思いをいたし、みずからその職を辞するが当然といわざるを得ません。(拍手)しかるに恋々としてその職にとどまり、いままさに不信任の言を天下に聞かせ、後世にその恥をさらさんとするのは、一体何の理由に基づくものでありましょうか、不可解といわざるを得ません。原健三郎君個人のためにも惜しんであまりありといわざるを得ないのであります。
 さらに政治家原健三郎君に申し上げたいのであります。それは、一昨年農民の首切り法案である農業基本法が混乱の中で国会を通過し、さらに昨年農畜産物価格安定法案を議長として通過させたころ、あなたは兵庫県から陳情にまいりました酪農農民二百余名に対して何と答えたか。「乳価が六十円くらいしているのではほんとうに百姓はかわいそうだ、おれが河野農林大臣に対して百円にするように電話しよう、期待してくれ」と答えて農民を喜ばしたのであります。しかし、現実は五十六円に逆に値下がりをし、大手乳業資本によって農民は涙もかわかぬありさまとなっているではありませんか。農民をぬか喜びにひたらせた上、塗炭の苦しみを味わう奈落の渕に突き落とし、平然としてその職を占めるあなたの心情は、神仏を崇拝し、正義を愛するというあなたの主義と矛盾していないのかどうか、私は、あなたが乳価闘争のために強き乳業資本家を押え、弱き農民大衆の出産費を補償し、所得を向上させる乳価設定にどのように働いてきたか、聞いたことがないのであります。原君は、いやしくも衆議院副議長をもって自任している人であります。そのあなたが、選挙民に対して大ぶろしきを広げ、そのふろしき包みは二枚舌によっていまかみ破られている事態に突入をいたしております。
 ここで重ねてあなたに勧告を申し上げたい。この採決に先立って、即刻辞表を提出し国会正常化のため身をもって範を国民の前に示し、副議長の職を野党第一党の日本社会党に譲り渡すべきであります。原健三郎君の政治家の良心に訴え、いさぎよい実行を示されんことを強く要求して討論を終わります。(拍手)
    ―――――――――――――
  討論終局の動議(竹山祐太郎君
   外二十二名提出)
○議長(清瀬一郎君) 竹山祐太郎君外二十二名より、討論終局の動議が提出されました。
 本動議を採決いたします。
 この採決は記名投票をもって行ないます。竹山君外二十二名提出の討論終局の動議に賛成の諸君は白票、反対の諸君は青票をおのおの持参せられんことを望みます。――閉鎖。
    〔議場閉鎖〕
○議長(清瀬一郎君) 氏名点呼を命じます。
    〔参事氏名を点呼〕
    〔各員投票〕
○議長(清瀬一郎君) いつも申すことでありますが、通路は妨害しないようにしてください。――国会並びに国会議員の品位に関すると思います。通路をあけてください。
    〔投票継続〕
○議長(清瀬一郎君) 諸君に申し上げますが、通路を妨害しないようにしてください。外から見ますとまことにくだらない。諸君の品位を害します。
    〔発言する者あり〕
○議長(清瀬一郎君) 通路をあけてください。通路をあけてください。――通路をあけるようにしてください。早く投票しなさい。――すみやかに投票を願います。――すみやかに御投票願います。
    〔投票継続〕
○議長(清瀬一郎君) ただいまから五分間以内に投票されるように望みます。その時間内に投票されない方は、棄権されたものとみなします。御投票願います。――すみやかに御投票願います。――投票なさる意思のある方はすみやかに御投票願います。
    〔投票継続〕
○議長(清瀬一郎君) 制限の時間が到達いたしました。投票箱の閉鎖を命じます。もう入れることはできません。棄権です。――開匣。――開鎖。
    〔議場開鎖〕
○議長(清瀬一郎君) 投票を計算いたさせます。
    〔参事投票を計算〕
    〔発言する者多し〕
○議長(清瀬一郎君) 静粛に願います。――投票の結果を事務総長より報告いたさせます。
    〔事務総長報告〕
 投票総数 二百九十二
  可とする者(白票)  百八十三
  否とする者(青票)    百九
○議長(清瀬一郎君) 右の結果、討論は終局するに決しました。(拍手)
    ―――――――――――――
 竹山祐太郎君外二十二名提出討論終局の動議を可とする議員の氏名
      安倍晋太郎君    安藤  覺君
      相川 勝六君    逢澤  寛君
      愛知 揆一君    青木  正君
      赤城 宗徳君    赤澤 正道君
      秋田 大助君    秋山 利恭君
      足立 篤郎君    天野 公義君
      綾部健太郎君    荒木萬壽夫君
      有田 喜一君    有馬 英治君
      井出一太郎君    井原 岸高君
      井村 重雄君    伊藤 五郎君
      伊藤 郷一君    伊藤宗一郎君
      伊能繁次郎君    飯塚 定輔君
      池田 清志君    稻葉  修君
      宇野 宗佑君    上村千一郎君
      臼井 莊一君    内田 常雄君
      内海 安吉君    浦野 幸男君
      小笠 公韶君    小川 半次君
      小川 平二君    小沢 辰男君
      小澤佐重喜君    小澤 太郎君
      尾関 義一君    大上  司君
      大久保武雄君    大沢 雄一君
      大高  康君    大橋 武夫君
      大平 正芳君    岡崎 英城君
      岡田 修一君    岡本  茂君
      加藤 高藏君    賀屋 興宣君
      海部 俊樹君    金子 一平君
      金子 岩三君    上林山榮吉君
      神田  博君    鴨田 宗一君
      唐澤 俊樹君    仮谷 忠男君
      川野 芳滿君    川村善八郎君
      簡牛 凡夫君    木村 公平君
      木村 俊夫君    木村 守江君
      北澤 直吉君    久野 忠治君
      久保田円次君    草野一郎平君
      倉石 忠雄君    倉成  正君
      藏内 修治君    黒金 泰美君
      小泉 純也君    小枝 一雄君
      小坂善太郎君    小島 徹三君
      小平 久雄君    小山 長規君
      纐纈 彌三君    佐々木秀世君
      佐々木義武君    齋藤 邦吉君
      齋藤 憲三君    坂田 英一君
      坂田 道太君    志賀健次郎君
      始関 伊平君    椎熊 三郎君
      篠田 弘作君    正示啓次郎君
      白浜 仁吉君    周東 英雄君
      鈴木 正吾君    鈴木 仙八君
      鈴木 善幸君    瀬戸山三男君
      關谷 勝利君    田川 誠一君
      田口長治郎君    田澤 吉郎君
      田中 榮一君    田中 角榮君
      田中 正巳君    田邉 國男君
      高田 富與君    高橋  等君
      竹下  登君    竹山祐太郎君
      舘林三喜男君    谷垣 專一君
      津雲 國利君    津島 文治君
      辻  寛一君    寺島隆太郎君
      渡海元三郎君    徳安 實藏君
      床次 徳二君    富田 健治君
      内藤  隆君    中垣 國男君
      中曽根康弘君    中野 四郎君
      中村 梅吉君    中村 幸八君
      中山 榮一君    灘尾 弘吉君
      楢橋  渡君    二階堂 進君
      丹羽喬四郎君    西村 英一君
      野田 卯一君    野田 武夫君
      野原 正勝君    橋本登美三郎君
      長谷川四郎君    濱野 清吾君
      早川  崇君    林   博君
      廣瀬 正雄君    福田 篤泰君
      福永 一臣君    福永 健司君
      藤井 勝志君    藤原 節夫君
      藤本 捨助君    藤山愛一郎君
      船田  中君    古井 喜實君
      古川 丈吉君    保科善四郎君
      保利  茂君    細田 吉藏君
      本名  武君    前尾繁三郎君
      前田 正男君    松田 鐵藏君
      松永  東君    松野 頼三君
      松山千惠子君    三池  信君
      三木 武夫君    宮澤 胤勇君
      村上  勇君    毛利 松平君
      森   清君    森下 國雄君
      森田重次郎君    八木 徹雄君
      保岡 武久君    柳谷清三郎君
      山田 彌一君    山村新治郎君
      吉田 重延君    米山 恒治君
      細迫 兼光君    井堀 繁男君
      受田 新吉君    内海  清君
      佐々木良作君    玉置 一徳君
      西尾 末廣君    門司  亮君
      本島百合子君
 否とする議員の氏名
      安宅 常彦君    淺沼 享子君
      有馬 輝武君    淡谷 悠藏君
      井手 以誠君    石田 宥全君
      石橋 政嗣君    石山 權作君
      板川 正吾君    稻村 隆一君
      緒方 孝男君    大原  亨君
      太田 一夫君    岡  良一君
      岡田 利春君    加藤 勘十君
      片島  港君    勝澤 芳雄君
      勝間田清一君    角屋堅次郎君
      川村 継義君    河上丈太郎君
      河野  正君    木原津與志君
      北山 愛郎君    久保 三郎君
      久保田鶴松君    久保田 豊君
      栗原 俊夫君    栗林 三郎君
      黒田 寿男君    小林 信一君
      小松  幹君    兒玉 末男君
      五島 虎雄君    河野  密君
      佐々木更三君    佐藤觀次郎君
      佐野 憲治君    坂本 泰良君
      阪上安太郎君    島上善五郎君
      島本 虎三君    下平 正一君
      東海林 稔君    鈴木茂三郎君
      田口 誠治君    田中織之進君
      田中 武夫君    田邊  誠君
      多賀谷真稔君    高田 富之君
      楯 兼次郎君    辻原 弘市君
      坪野 米男君    戸叶 里子君
      堂森 芳夫君    中澤 茂一君
      中島  巖君    中村 重光君
      中村 英男君    永井勝次郎君
      楢崎弥之助君    成田 知巳君
      二宮 武夫君    西村 力弥君
      野口 忠夫君    野原  覺君
      芳賀  貢君    長谷川 保君
      畑   和君    原   茂君
      原   彪君    日野 吉夫君
      肥田 次郎君    平岡忠次郎君
      広瀬 秀吉君    藤原豊次郎君
      穗積 七郎君    堀  昌雄君
      前田榮之助君    松井 政吉君
      松井  誠君    松平 忠久君
      松原喜之次君    三木 喜夫君
      三宅 正一君    武藤 山治君
      村山 喜一君    森島 守人君
      森本  靖君    八百板 正君
      八木 一男君    矢尾喜三郎君
      安井 吉典君    安平 鹿一君
      山内  広君    山口丈太郎君
      山口 鶴男君    山田 長司君
      山中日露史君    山花 秀雄君
      湯山  勇君    横路 節雄君
      横山 利秋君    吉村 吉雄君
      川上 貫一君    志賀 義雄君
      谷口善太郎君
     ――――◇―――――
○議長(清瀬一郎君) 衆議院副議長原健三郎君不信任決議案につき採決いたします。
 この採決は記名投票をもって行ないます。本決議案に賛成の諸君は白票、反対の諸君は青票をおのおの持参されんことを望みます。――閉鎖。
    〔議場閉鎖〕
○議長(清瀬一郎君) 氏名点呼を命じます。
    〔参事氏名を点呼〕
    〔各員投票〕
○議長(清瀬一郎君) すみやかに投票願います。――すみやかに投票願います。
    〔投票継続〕
○議長(清瀬一郎君) すみやかに投票してください。皆さん、投票願います。――通路をふさがないように願います。――通路をふさがないように願います。――通路をふさがないように願います。――投票の済んだ方はすみやかに降壇してください。
    〔投票継続〕
○議長(清瀬一郎君) 通路をあけてください。――交通を妨げないようにしてください。――交通を妨げぬようにしてください。――交通を妨げてはいけません。
    〔投票継続〕
○議長(清瀬一郎君) ただいまから五分以内に投票されるように望みます。この時間内に投票されない方は棄権とみなします。――時間がだんだん経過しますから、どうかすみやかに御投票願います。
    〔投票継続〕
    〔発言する者多し〕
○議長(清瀬一郎君) 静粛に願います。
    〔投票継続〕
○議長(清瀬一郎君) 制限の時間がまいりましたから、投票箱の閉鎖を命じます。開匣。――開鎖。
    〔議場開鎖〕
○議長(清瀬一郎君) 投票を計算いたさせます。
    〔参事投票を計算〕
○議長(清瀬一郎君) 投票の結果を事務総長より報告いたさせます。
    〔事務総長報告〕
 投票総数 二百九十一
  可とする者(白票) 百十三
  〔拍手〕
  否とする者(青票) 百七十八
  〔拍手〕
○議長(清瀬一郎君) 右の結果、衆議院副議長原健三郎君不信任決議案は否決せられました。(拍手)
    ―――――――――――――
 島上善五郎君外四名提出衆議院副議長原健三郎君不信任決議案を可とする議員の氏名
      安宅 常彦君    淺沼 享子君
      足鹿  覺君    有馬 輝武君
      淡谷 悠藏君    井手 以誠君
      石田 宥全君    石橋 政嗣君
      石山 權作君    板川 正吾君
      稻村 隆一君    緒方 孝男君
      大柴 滋夫君    大原  亨君
      太田 一夫君    岡  良一君
      岡田 利春君    加藤 勘十君
      片島  港君    勝澤 芳雄君
      勝間田清一君    角屋堅次郎君
      川村 継義君    河上丈太郎君
      河野  正君    木原津與志君
      北山 愛郎君    久保 三郎君
      久保田鶴松君    久保田 豊君
      栗原 俊夫君    栗林 三郎君
      黒田 寿男君    小林 信一君
      兒玉 末男君    五島 虎雄君
      河野  密君    佐々木更三君
      佐藤觀次郎君    佐野 憲治君
      坂本 泰良君    阪上安太郎君
      島上善五郎君    島本 虎三君
      下平 正一君    東海林 稔君
      鈴木茂三郎君    田口 誠治君
      田中織之進君    田中 武夫君
      田邊  誠君    多賀谷真稔君
      高田 富之君    滝井 義高君
      楯 兼次郎君    辻原 弘市君
      坪野 米男君    戸叶 里子君
      堂森 芳夫君    中澤 茂一君
      中島  巖君    中村 重光君
      中村 英男君    永井勝次郎君
      楢崎弥之助君    成田 知巳君
      二宮 武夫君    西村 力弥君
      野口 忠夫君    野原  覺君
      芳賀  貢君    長谷川 保君
      畑   和君    原   茂君
      原   彪君    日野 吉夫君
      肥田 次郎君    平岡忠次郎君
      広瀬 秀吉君    藤原豊次郎君
      穗積 七郎君    細迫 兼光君
      堀  昌雄君    前田榮之助君
      松井 政吉君    松井  誠君
      松平 忠久君    松原喜之次君
      三木 喜夫君    三宅 正一君
      武藤 山治君    村山 喜一君
      森本  靖君    八百板 正君
      八木 一男君    矢尾喜三郎君
      安井 吉典君    安平 鹿一君
      柳田 秀一君    山内  広君
      山口丈太郎君    山口 鶴男君
      山崎 始男君    山田 長司君
      山中日露史君    山花 秀雄君
      湯山  勇君    横路 節雄君
      横山 利秋君    吉村 吉雄君
      川上 貫一君    志賀 義雄君
      谷口善太郎君
 否とする議員の氏名
      安倍晋太郎君    安藤  覺君
      相川 勝六君    逢澤  寛君
      愛知 揆一君    青木  正君
      赤城 宗徳君    秋田 大助君
      秋山 利恭君    足立 篤郎君
      天野 公義君    綾部健太郎君
      荒木萬壽夫君    有田 喜一君
      有馬 英治君    井出一太郎君
      井原 岸高君    井村 重雄君
      伊藤 五郎君    伊藤 郷一君
      伊藤宗一郎君    伊能繁次郎君
      飯塚 定輔君    池田 清志君
      稻葉  修君    宇野 宗佑君
      上村千一郎君    臼井 莊一君
      内田 常雄君    内海 安吉君
      浦野 幸男君    小笠 公韶君
      小川 半次君    小川 平二君
      小沢 辰男君    小澤佐重喜君
      小澤 太郎君    尾関 義一君
      大久保武雄君    大沢 雄一君
      大高  康君    大橋 武夫君
      大平 正芳君    岡田 修一君
      岡本  茂君    加藤 高藏君
      海部 俊樹君    金子 一平君
      金子 岩三君    上林山榮吉君
      神田  博君    鴨田 宗一君
      唐澤 俊樹君    仮谷 忠男君
      川野 芳滿君    川村善八郎君
      菅  太郎君    簡牛 凡夫君
      木村 公平君    木村 俊夫君
      木村 守江君    北澤 直吉君
      久野 忠治君    久保田円次君
      草野一郎平君    倉石 忠雄君
      倉成  正君    藏内 修治君
      黒金 泰美君    小泉 純也君
      小枝 一雄君    小坂善太郎君
      小島 徹三君    小平 久雄君
      小山 長規君    纐纈 彌三君
      佐々木秀世君    佐々木義武君
      齋藤 邦吉君    齋藤 憲三君
      坂田 英一君    坂田 道太君
      志賀健次郎君    始関 伊平君
      椎熊 三郎君    篠田 弘作君
      正示啓次郎君    白浜 仁吉君
      周東 英雄君    鈴木 正吾君
      鈴木 仙八君    鈴木 善幸君
      瀬戸山三男君    關谷 勝利君
      田川 誠一君    田口長治郎君
      田澤 吉郎君    田中 榮一君
      田中 角榮君    田中 正巳君
      田邉 國男君    高田 富與君
      高橋  等君    竹下  登君
      竹山祐太郎君    舘林三喜男君
      谷垣 專一君    津雲 國利君
      津島 文治君    辻  寛一君
      渡海元三郎君    徳安 實藏君
      床次 徳二君    富田 健治君
      内藤  隆君    中垣 國男君
      中曽根康弘君    中野 四郎君
      中村 梅吉君    中村 幸八君
      中山 榮一君    灘尾 弘吉君
      楢橋  渡君    二階堂 進君
      丹羽喬四郎君    西村 英一君
      野田 卯一君    野田 武夫君
      野原 正勝君    橋本登美三郎君
      長谷川四郎君    濱野 清吾君
      林   博君    廣瀬 正雄君
      福田 篤泰君    福永 一臣君
      福永 健司君    藤井 勝志君
      藤原 節夫君    藤本 捨助君
      藤山愛一郎君    船田  中君
      古井 喜實君    古川 丈吉君
      保科善四郎君    保利  茂君
      細田 吉藏君    本名  武君
      前尾繁三郎君    前田 正男君
      増田甲子七君    松田 鐵藏君
      松永  東君    松野 頼三君
      松山千惠子君    三池  信君
      三木 武夫君    村上  勇君
      毛利 松平君    森   清君
      森下 國雄君    森田重次郎君
      八木 徹雄君    保岡 武久君
      柳谷清三郎君    山田 彌一君
      山村新治郎君    吉田 重延君
      米山 恒治君    井堀 繁男君
      受田 新吉君    内海  清君
      佐々木良作君    田中幾三郎君
      玉置 一徳君    西尾 末廣君
      門司  亮君    本島百合子君
     ――――◇―――――
 社会労働委員長秋田大助君解任決議案(島上善五郎君外四名提出)
     (委員会審査省略要求案件)
○議長(清瀬一郎君) 島上善五郎君外四名から、社会労働委員長秋田大助君解任決議案が提出されました。
 本決議案は、提出者の要求のとおり委員会の審査を省略して、議事日程に追加することに御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(清瀬一郎君) 御異議なしと認めます。よって、日程は追加せられました。
 社会労働委員長秋田大助君解任決議案を議題といたします。
    ―――――――――――――
○議長(清瀬一郎君) 提出者の趣旨弁明を許します。八木一男君。
    〔議長退席、副議長着席〕
    〔八木一男君登壇〕
○八木一男君 私は、ただいま議題と相なりました社会労働委員長秋田大助君解任決議案について、提案者を代表いたしまして趣旨の説明を行ないたいと存じます。(拍手)
 まず、案文を朗読いたします。
  本院は、社会労働委員長秋田大助君を解任する。
  右決議する。
  〔拍手〕
以上であります。
 以下、その理由について御説明申し上げます。
 個人としての秋田大助君は、学識経験ともに豊かにして、その人柄はまたまことに温厚誠実なる紳士でありまして、私自身も深い親愛の念を持つものでありまするが、国権の最高機関にしてただ一つの立法機関である国会の第一院たる衆議院の役員としては、きわめて不適任であると信ずるのみでなく、国会正常化を踏みにじり、議会民主主義を破壊せんとする行為をなしたることにつき、絶対にこれを許すことはできないと確信をいたしまして、私情を乗り越え、国家、国民の立場において断固君を糾弾し、本院の重要役職員である社会労働委員長の職を解かんとするものでございます。(拍手)その理由は数え上げれば限りないのでございまするが、大別いたしまして四点にしぼって申し述べてみたいと存じます。
 まずその第一は、昨年八月二十二日、社会保障制度審議会から内閣総理大臣あてに出されました答申及び勧告に関してでございます。本答申及び勧告は、昭和三十四年九月二十六日、時の内閣総理大臣岸信介君の名において社会保障制度審議会に対し、社会保障制度の総合調整に関する基本方策について諮問があったことに対する答申及び勧告でございます。自後約三年の間に同審議会は、総会、全員委員会、分科会、合わせて百回以上の会議を開き、綿密なる調査のもとに真剣、熱心かつ慎重な討議を行ない、総合調整に関する基本方策についての答申と社会保障制度の推進に関する勧告が行なわれたのでございます。(「定数がないぞ」と呼ぶ者あり)議長、定数をそろえてください。私の趣旨弁明は、定数以上の人に聞いてもらわなければほんとうの審議にはならないと存じます。したがって、それまでの間の時間は勘定しない。私の時間の権利を確実に留保いたしますから、できるだけ早く定数をそろえていただきたい存じます。
    〔発言する者多し〕
○副議長(原健三郎君) 八木君、趣旨の弁明を願います。
○八木一男君(続) 議長、まず定数をそろえてください。議長の任務であります。責任です。私の趣旨弁明を虚数以上の人に聞いてもらって、それによってそれに対しての賛否の判断をきめてもらわなければ、ほんとうの国会ではありません。(定足数がないじゃないか「あるよ」と呼び、その他発言する者多し)定数がなければ散会してください。本会議を散会なさい。それでなければ、できるだけ早くそろえなさい。議長、声がかれて恐縮ですが、私の趣旨弁明は定数以上の人に聞いていただいて、そしてそれで判断をしていただかないとほんとうの国会にはならないと思います。与党の方でも、私が一生懸命しゃべれば、一人や二人は賛成に回るかもしれません。私のしゃべり方がまずければ、野党の者でも反対側に回るかもしれません。大ぜいの人に聞いてもらって判断しなければ、ほんとうの議事にはなりません。(「早くやれ」と呼び、その他発言する者多し)定数を君らがそろえてくれば、しゃべるよ。
 先ほど声を荒立てて恐縮でしたが、原さん、定数をそろえたところでなければ審議をやっていけないことは国会の原則で、それは議長もわれわれ以上に御存じです。私の乏しい、つたない趣旨弁明でも、定数以上の方に聞いていただければ、あるいは賛成を願って成立する可能性が出てきます。聞かないで、問答無用で反対という数が多ければ、これは趣旨弁明をやっても意味がありません。(議長、進行進行「議長、かわれ」と呼び、その他発言する者多し)議長を侮辱するな。――議長を侮辱しちゃいかぬ。(発言する者多し)さがしてこいよ。委員会でやっているように、員数をさがしてこいよ。
    〔発言する者多し〕
○副議長(原健三郎君) 八木君、趣旨の弁明を願います――定足数はございますから、趣旨の弁明を続けてください。
○八木一男君(続) これから始めます。
 この答申及び勧告は、内閣総理大臣が完全な形において尊重し、その内容を実施しなければならないものでありまするが、口に社会保障の拡充を唱える池田総理が、何らの公式の見解を発表しないことは、怠慢かつ無責任きわまることでございます。かかる状態にかんがみ、衆議院社会労働委員会において総理大臣よりこれに対する発言をさせることが最も適切、かつ絶対に必要であると考え、第四十一臨時国会の後半、すなわち昨年の八月下旬において、私どもが理事会において、当委員会に本問題に関し総理大臣の出席を要求すべき旨をはかったのでございます。それに対し、委員長秋田大助君はじめ与党、野党の理事全員が賛成をし、さっそく出席を要求することに意見の一致を見たわけであります。ところが、この約束が、それから約九カ月たっても果たされておりません。その後わが党社会労働委員会の理事が、数十回にわたって約束の実行を迫っているわけでございまするが、いまだに総理大臣の出席の実現を見ないわけであります。その間、秋田大助君が相当程度努力されたことは、私自身知っておりまするが、池田勇人君という人が社会保障に関しては全然無関心なのか、あるいはまた自分の任務について不誠実なのか、はたまた自由民主党の国会対策委員長が、議会政治、国会審議の本筋をわきまえておられないのか、あるいはまた窓口である官房長官が無能あるいは無責任であるのか、いずれかの理由、またはいずれかの複数の理由によって実現が妨げられているわけであります。そのことについては、それぞれ反省を求め、あるいは追及をしなければなりませんが、それ以上に、そのような困難があろうとも、それを排除して、総理の出席を実現をさせ得なかった社会労働委員長秋田大助君の責任を追及いたさなければなりません。(拍手)憲法第六十三条は、内閣総理大臣その他の国務大臣に出席要求があった場合の出席義務を規定いたしております。この精神に従って、衆議院の役員たる社会労働委員長は、その出席を実現する重大なる義務があると信じます。総理大臣が何と言おうとも、与党や政府の側近が何とごまかそうとも、国会の権威を確立するために、国会の役員としての責任を果たさなければなりません。国権の最高機関たる国会の役員の立場にありながら、与党、政府の国会軽視に対し、断固なる態度に出ることのない秋田大助君は、社会労働委員長としての任務をみずから放てきしたものとして、その解任が必要であると確信するものでございます。(拍手)
 この答申及び勧告が、国民にとって非常に大切なものであり、内閣がそのことに対して重大な責任を持たなければならないことについては、あとで十分に申し上げることにいたしまして、次の解任の理由に移ります。
 解任の理由の第二は、職業安定法及び緊急失業対策法の一部を改正する法律案を本国会に政府が提出したことについて、違法の行為があることに関してであります。社会保障制度審議会設置法第一条には、「社会保障制度審議会(以下審議会という。)は、内閣総理大臣の所轄に属し、社会保障制度につき調査、審議及び勧告を行うものとする。」とあり、第二条第二項には、「内閣総理大臣及び関係各大臣は、社会保障に関する企画、立法又は運営の大綱に関しては、あらかじめ、審議会の意見を求めなければならない。」と明確に規定をいたしております。緊急失業対策法は、雇用の法律であるとともに、社会保障の法律であり、今回の職業安野法及び緊急失業対策法の一部を改正する法律案も、雇用立法であるとともに社会保障立法であります。それにもかかわらず、本法案の国会提出前に社会保障制度審議会にその立法の大綱について意見を求めなかったことは、明らかに政府の法律違反であります。わが党は、政府が違法の行為をなそうとする意図があることを知りまして、あらかじめ、違法の行為なきよう克明にわかるようにしるしまして、池田内閣総理大臣あてに書面をもって警告を発し、官房長官の黒金君によくわかるように説明をしておいたわけであります。それにもかかわらず、この警告を無視して、あえて審議会に諮問をせずしてこの法律案を国会に提出するようなことをなしたことは、実に言語道断でございます。政府の法律提出後、わが党はその撤回を要求し、撤回をなして諮問を果たした後再び提出すべきことを政府に勧告をし、要求をしたのにかかわらず、政府はいささかも反省の色を見せておりません。社会労働委員会においては、このことが理事会の激烈な議論と相なりました。与党の理事の諸君は、これは雇用のみの問題であり、社会保障の問題でないと、労働者の役人の入れ知恵に基づいた、たわいもない主張をいたしておりまするが、われわれ社会党は、まず第一に、失業対策事業が社会保障の大きな柱である失業保障の役割りを果たしている明らかな実態より見て、緊急失業対策法は社会保障法であると主張をいたしたわけであります。第二には、労働省編さんの労働総覧、ここにございます、労働総覧をはじめあらゆる六法全書において、緊急失業対策法の憲法基礎条文として憲法第二十五条が記載をせられていることより、明らかに社会保障法であるということを主張いたしました。第三には、昨年十月の新聞報道によれば、緊急失対法の改宗案は雇用審議会と社会保障制度審議会に諮問されて後、四十三回国会に提出されるであろうという報道が多くの新聞社によって報道されており、これはその当時労働省自体が、社会保障立法として社会保障制度審議会に諮問すべきものと考えていた証拠であるということを明らかにいたしました。第四には、政府が提出いたしました昭和三十八年度一般会計予算書の一二五ページを開いていただきますとわかります。また、大蔵省の主計局が出しました予算説明書においてもわかりまするが、失業対策費が政府の手によって、最も狭義の社会保障関係費の中に組み入れられているのでありまして、政府みずからがこの緊急失対事業法の関係の失対事業を社会保障と認め、主張をしているわけでございます。このようなことを主張し、社会保障制度審議会に諮問しなかったことは、明らかに政府の違法行為であることを主張したことに対し、自民党側は有効な反論を一切なし得なかったのでありますが、最終的に本法案の趣旨説明をなす前に内閣総理大臣の出席を実現し、違法かいなかの論議をすることを約束し、委員長が確認をいたしたわけであります政府が違法行為をなしたかどうかということは、はなはだ重大なことでありまするし、その黒白を論議するための総理出席の実現を怠った秋田委員長の責任は重大であります。そのことの結末のついていない間に審議打ち切りを策したことは、まさに言語道断といわなければならないと存じます。(拍手)
 現行法並びに改正法案が社会保障法あるいは社会保障立法である理由については後ほどさらに説明することにいたしまして、解任の第三の理由に移ります。
 解任すべき第三の理由は、職業安定法並びに緊急失対法の一部を改正する法律案について、慎重な審議をすべきであるのにかかわらず、ほとんど審議が行なわれていないうちに、秋田委員長が質疑打ち切りを画策したことでございます。本法案、いわゆる失対打ち切り法案は、三十五万の失対労働者、百万の家族、一千万と推定される潜在失業者、さらに日本の全労働者、さらに日本の全国民にとって重大な影響のある法律案であります。しかも、非常に悪法案であります。低賃金その他の劣悪な労働条件、不安定な雇用条件や無権利の状態をなくして、質の伴ったほんとうの完全雇用を確立し、保障が必要な人に必ず十分保障が給付されるほんとうの社会保障を樹立すべき重大な任務をなおざりにしている政府が、恵まれない人々のただ一つの空活のよりどころでございます失対事業をなしくずしに打ちきろうというようなことは、まことに冷酷むざんきわまるものであって、断じて許すことはできないと私どもは考えております。(拍手)
 ただいまの日本では、失業保障は実質的にはほとんどないといっても過言ではございません。失業手当制度は、一切ございません。失業保険は、五人未満の事業所では強制適用ではないのであります。かろうじて失業保険金を支給されることのできた人でも、その給付期間は非常に短くて、またその給付金額はごくわずかな金額でございます。失業の危険が一番多い人に失業保障がなく、貯蓄などの全然できない状態であった不幸な人々が、失業保障なしの状態で放置をされるわけであります。その人たちは、しかたなしに自分の希望に合わない、条件の悪いところに労働の安売りをしなければならないことになるわけであります。そしてそのことが、就業労働者の賃金を下にぐっと引っぱることになります。こういうことは、労働者を低賃金で酷使しようとしている資本家にとっては思うつぼであります。このような資本家の考え方に従って、政府はいままで失業保障の確立を徹底的にサボってまいりました。その中にあって、はなはだ不完全な形ではございまするが、労働者の団結の力で失業対策事業が、最低の社会保障、失業保障の役割りを果たしている現状になったわけでございまするが、その最低の社会保障を、その失対事業を、なしくずしに打ち切ろうというようなことは、私どもとしては、断じて許すことができないわけであります。
 今度の改正案では、労働省は、職業指導や職業訓練をする、そうしてその間手当を出すというような、表面よさそうなことを言っておりまするが、失対事業という実際上の社会保障の門を閉ざして、職業安定所長の一方的な指示に従わなければ手当を出さない、そういうおどしをかけて、無理やりに資本の要求する方向に失業者をほうり込もうとしておるわけでありまして、憲法第二十二条の職業選択の自由を実質的に奪うことになるわけであります。
 指導及び訓練後の就職先は、臨時工、社外工といった雇用条件の悪いところで大部分であると想定されます。労働省は常用雇用になるようにしたいといっておりまするが、職安局長の説明によれば、その常用雇用とは、期間の定めのない雇用という説明しかできておりません。たとえば五人未満の事業所でもそういうことになるわけであります。五人未満の事業所では、臨時工、社外工以上に雇用が不安定であります。そうして、失対賃金よりももっと安い賃金であります。社会保険の適用はございません。退職金などの望みは全然ないわけであります。そのような職場に、失業者を無理やりに追い込もうということが考えられているわけでございます。どうか与党の方々にも、労働省の構想に、このようなことがあることをよくかみしめていただきまして、問題を判断をしていただきたいと存じます。
 現在の失対労務者に対しては、老齢者を除いてそのまま失業者就労事業に移すということでございまするが、現在の倍近くまで労働強化を強行しようという計画であります。その激しい労働強化、きびしい労務管理によって、対象者がやむなく自発的に離脱するように持っていこうと画策をしているのでありまして、事業を民間請負にしようということは、この考え方のあらわれであり、しかも、このような労働強化をはかりながら、団体交渉権を前よりも実質的に縮小しようということがあるのでありまして、ほんとうにけしからぬ法律でございます。
 老齢失業者に対しては、軽作業という美名のもとに、生活保護の基準にリンクした賃金に追い込みまして、最終的には生活保護にしかたなしに入っていくようにしむけているわけであります。このようなことが、この法律案の目的であります。健康で文化的な最低生活を保障しなければならない生活保護の基準が、全然その趣旨に反対であることは、皆さま方御承知のとおりであります。四十ワット以下の電灯の使用しか許されず、基準どおりにすれば、一本のたばこも、一個のキャラメルも食べられない生活保護の基準のどこに文化的な要素があるか。一食平均二十円台、ひどいところでは十円台の基準の食費のどこに健康なる要素があるかということがいわれている。この免活保護基準、それでは暮らせないから失対で働いておる老人を、無理やりに生活保護にリンクされた賃金に追い込み、ひいては生活保護に追いやることが善政であることは、断じて考えられないわけでございます。軽作業という美名に隠れて、ほんとうにこのような人々を、月一万円以上の失対賃金から四千円程度の暮らせない賃金に追い込もうという冷酷きわみなき悪らつな政策でございます。
 このように私どもは考え、多くの失対労働者や潜在失業者が考えている法律案は、当然慎重の上にも慎重に審議がされなくてはなりません。われわれは……
○副議長(原健三郎君) 八木君、結論をお急ぎ願います。
○八木一男君(続) 結論に移ります。
 私どもは、常にそれを主張しております。六月十日の委員会に来られた参考人の方々も、与野党いずれの推薦の方も慎重審議を望んでおられました。現在までに日本社会党から十二名、自由民主党から五名、民主社会党から一名の委員が質疑の通告をいたしております。澁谷委員が一人、木原委員が半分、それだけの質問を行なったにすぎない時点において、このような秋田委員長が質疑の打ち切りを画策しようという……
○副議長(原健三郎君) 八木君、制限時間が過ぎましたから、発言の中止を命じます。
    〔発言する者多し〕
    〔八木一男君発言を継続〕
○副議長(原健三郎君) 八木君、発言の中止を命じます。
    〔八木一男君なお発言を継続〕
○副議長(原健三郎君) 八木君、降壇を命じます。
    〔八木一男君なお発言を継続〕
○副議長(原健三郎君) 八木君、降壇を命じます。――執行を命じます。
    〔八木一男君なお発言を継続、降
    壇〕
    ―――――――――――――
○副議長(原健三郎君) 質疑の通告があります。順次これを許します。勝澤芳雄君。
    〔勝津芳雄君登壇〕
○勝澤芳雄君 私は、ただいま提案されました社会労働委員長秋田大助君の解任決議案に対しまして、提案者の八木一男君に対しまして御質問をいたしたいと存じます。
 御質問の第一は、秋田大助社会労働委員長の委員会運営についてであります。(「八百長」と呼ぶ者あり)上林山榮吉君、静かにしなさい。
 そもそも秋田大助君は、衆議院事務局が昭和三十六年二月発行した衆議院要覧によりますと、明治三十九年一月、東京都千代田区の生まれだそうでございます。東京帝国大学経済学部を卒業され、西横商事、土佐電気、高知県造船の各株式会社取締役をなされたそうでございます。そして大阪プレス製作所、東邦鉄工、松本鋳造鉄工所の各株式会社専務取締役、太陽通商株式会社取締役、日東自動車株式会社監査役、日東海運産業株式会社取締役、金融制度調査会委員となったそうでございます。また国民協同党政調会副会長、改進党政策委員会総合開発部長、日本民主党政調会経審副部長となり、その後自由民主党総務、全国組織委員会副委員長、総務会副会長、国会対策副委員長、副幹事長となり、かつて衆議院文教委員長ともなり、徳島県出身の当選六回の経歴を持ち、よわい五十六歳の、国会における良識ある立場を代表すべきものであります。しかも、おとうさんの秋田清君は衆議院議長をつとめ、人格高潔にして、きわめて公正な人柄であり、この父にしことの子ありといわれてまいりました。しかるに、今回解任決議案を提出されました。まことに悲しき限りであり、地下におられるおとうさんは、さぞかし草葉の陰から泣いておられることと存じます。
 しかも、今回解任決議案を提出いたしました八木一男君は、明治四十四年六月奈良市の名家に生まれ、東京帝国大学経済学部を卒業され、日本生命保険株式会社、産業設備営団、閉鎖機関整理委員会、社団法人研究資材協会等の実業界で活躍され、また奈良県地方労働組合総評議会事務局長、日本社会党奈良県議会長として、現在は日本社会党政策審議会副会長、部落解放政策特別委員長、社会保障制度審議会委員、同第二委員会委員長として、当選五回の経歴を持ち、特に国会における社会保障の権威者として、その該博なる識見は、近い将来における社会党政権のもとで社会保障大臣になることは、衆目の一致いたしておるところであります。(拍手)そして温厚篤実、円満なお人柄は国会の良心だといわれております。しかも、おとうさんの八木逸郎君は本院議員として在職三十一年の経歴を持ち、永年勤続者として表彰を受け、清廉潔白にして、おのれを捨て、国家国民のために献身いたしてまいりました憂国の政治家であります。まさに、この父にしてこの子ありといわれ、特に八木一男君は、おのれの身をも顧みず不正を追及し、その激しさを人は瞬間湯わかし器というが、これこそ正義感のほとばしりであります。(拍手)その上、八木一男君は、今日まで社会労働委員会の社会党筆頭理事として、円満な委員会運営に努力をいたし、その協力は与党議員の認めるところであります。
 かくのごとき八木一男君が社会労働委員長秋田大助君の解任決議案を提案されたということは、提案者のお人柄を察するとき、その心中あまりあるものがあると存じ、よほどの悪事を行なったことに違いないと存じます。私は、秋田大助社会労働委員長の委員会の運営がどのように行なわれたのか、解任決議の悪事について、詳細に御報告を願いたいと存じます。そして、その悪事は、秋田大助君の生まれながらの本質からか、あるいは秋田大助君の所属いたしておる自由民主党の本質によるものか、お伺いをいたしたいと存じます。(拍手)
 質問の第二は、十八日の社会労働委員会の職安法及び……(「時間、時間」と呼ぶ者あり)まだ時間があるのですから、黙って聞いてください。緊急失対法の審議は、遺法に行なわれたものかどうかということであります。日本社会党の島上善五郎国会対策委員長の談話によりますと、職安法及び緊急失対法審議のための社労委員会は、開会されなかったものである。社会党は、失対二法案は一千万人の低所得者の運命にかかわる重要案件として、慎重審議を要求してまいりました。
○副議長(原健三郎君) 勝澤君、時間がまいりましたので、簡単に願います。
○勝澤芳雄君(続) しかるに自民党は、社会党委員の質問をおそれて一方的に質疑打ち切りを計画し、衛視を動員して、理事会において円満な話し合いによって審議を進めようという社会党理事の要求を無視して、突如委員室の片すみで、わけのわからない奇声を発して万歳が叫ばれた。委員長は、もちろん委員長席につかず、発言内容不明、速記録は白紙である。したがって、委員会は有効無効以前の委員会不存在であると発表いたしております。しかるに自民党は、秋田委員長はまず委員会の開会を宣言し、その後、職安法及び緊急失対法を議題として質疑を打ち切り、修正案を提出し、修正に対する質疑を打ち切り、討論を省略し、修正案並びに本案を起立多数で可決したと称しております。しかも、かくのごとく事実が相違しておるにかかわらず、この審議が有効なりと一方的に断定して、本日の本会議に提案されようといたしておることは、まさに国会の自殺行為であります。
 そもそも、国会は国権の最高機関でありまして、国の唯一の立法機関であります。この国の最高の立法機関において、法律を無視した不法行為が白昼堂々と行なわれ、しかもわが国有数の法律家として、剛潔にして敏腕なる清瀬一郎君は、国会運営の最高責任者として、公正たるべき衆議院議長でありながら、みずから自民党の手足となって、かかる暴挙が有効なりとの判断をいたすことは、まことに悲しむべき国政の末路であります。往年の清瀬一郎君の片りんもなく、いまやよわい七十八歳にして……
○副議長(原健三郎君) 勝澤君、制限の時間が過ぎましたから、発言の中止を命じます。
    〔発言する者多し〕
    〔勝澤芳雄君発言を継続〕
○副議長(原健三郎君) 勝澤君。発言の中止を命じます。――勝澤君、降壇を命じます。――執行を命じます。
    〔勝澤芳雄君降壇〕
○副議長(原健三郎君) 武藤山治君。
    〔発言する者多し〕
○副議長(原健三郎君) 失礼しました。提出者八木一男君。
    〔八木一男君登壇〕
○八木一男君 御答弁いたしたいと思います。
 議長が、ただいま私の答弁の省略をして、故意か忘れたか、どっちか知りませんが、ああいうような行動をやられたことは非常に私どもとして不満であります。しかし、訂正はされましたので、ただいまはそれで了といたしまするけれども、今後野党についてほんとうに親切なつもりでそのような真意が十分にみんなに行き渡って、よい結論が出るような御運行を議長はやられるように要望をいたしまして、先ほどのことは了といたします。
 私、ただいまちょっと発言をとめておりましたのは、あんまりびっくりしましたので、飛んで走りましたので、肺活量が二千しかない胸がどきどきいたしました。発言しようにも発言できなかった状態であります。したがって、事務総長及び議長は、これからの時間を計算していただくことが先ほどの私の要望のことになるわけであります。そのようにしていただくよう、議長にお願いをいたしておきます。
 私どもの非常に信頼をする勝澤芳雄議員に対しまして御答弁申し上げたいと存じます。(発言する者多し)議長、あの下品なやじをとめてください。
 まず最初の、秋田委員長が委員会の運営でどのようなことを行なわれたか解任決議をなすべきような悪事について説明をしろ、その悪事は秋田大助先生の生まれつきの性質であるかどうか、それは自由民主党の本質によるものではないかという御質問に対しまして、最初にお答えを申し上げたいと思います。
 勝澤さんも想像されておりまするように、秋田大助さん、先輩でございまするから、先生と申し上げまするが、非常に温厚な、りっぱな方であります。個人としては、私は非常に尊敬をいたしておりますし、非常に大好きであります。(拍手)ところが、公人といたしますと、これは非常に困るわけであります。公人といたしましても、最初はよかったのでございまするけれども、まわりにその補佐の任に非常に欠くる与党の理事の諸君がおられまして、委員長を誤らせる一因をなされたと私は考えております。その意味で委員長は非常に不幸であられたと思うわけであります。委員長が善人である、悪人でない証拠は、清瀬一郎さんは、不信任案のときに引っ込まれて、われわれが一生懸命やっているときに、おそらく横になって休まれておられたと思います。原健三郎君も同じではないかと想像するわけであります。ところが、同じく疲れておられながら、自分のことを糾弾されるときに、ちゃんとそこにすわって一生懸命に聞いていられる。(拍手)それは秋田さんのその性が最も善人である証拠であります。(拍手)このように善人である秋田さんにどうしてあのようなことをやらしたか、これは与党の凶悪なる性質によってそういうことが起こったわけであります。(拍手)先ほども申し上げましたように、職業安定法や緊急失対法というものは、失業者の首を切って、失業者が社会保障がない、しかたがなしに安い賃金で労働を売らなければならない、そうすれば本質家が労働者を低賃金で酷使できる。うしろで笑っているその資本家のためにこれをやっている。このような資本家の番頭、資本家の言うことを聞く自由民主党という大金持ち本位の、国民の大部分を忘れ果てた政党の性格が秋田君をして誤らした。それは、国民年金法が二月の初めから出ておる。国民年金法は老人が待っている、身体障害者で待っている。それについての審議を促進することを全然怠って、失業者の首を切るような法律だけ簡単に出す。これが自由民主党の本質である。自由民主党はこのような資本家の意図を受けて、非常に大きな、残念ながらあまりりっぱとは言えない力を持っている。そのような力の中に入らないと、秋田さんも、こんなにりっぱな方も、残念ながら当選おできにならない要件ができるのじゃないか、私は無所属になられても当然当選されると思われますけれども、秋田さんとしてはそういう心配がある。このような政党は間違っていると思いながら、そこに入られた以上は、そこの党議と称する間違った方針によってそれを強要される。社会労働委員長としてはそれはできない、私は与党の委員長ではない、衆議院の委員長であると思われても、まわりにいる理事というような人がうしろから引っぱる、押す、師団の命令を聞けと言って、この全くの善人秋田大助君をして、国会を無視するような凶悪な方向、そういうような方向をとらしたわけでございます。そのような意味において、根本の原因は、自由民主党の本質によってこのような悪事が行なわれたと私は考えるわけでございます。勝澤さんそういうことでございます。(拍手)
 次に社会労働委員会の審議が適法であったかどうか、そして混乱を招いた自由民主党という政党はどういう政党かという御質問が第二点であります。この前の六月十八日の様子を御存じない方がたくさんあるらしい。社会党は委員会不存在と言っておる、そう思えるが、私は見てないから何とも言えませんというようなことを、知っていながら言う方がありますので、ようく申し上げますから、耳をほじくって聞いていただきたいと思います。
 六月十八日は社会労働委員会の定例でありました。労働の定例日であります。前から労働の審議を一生懸命しようと与野党ともに約束をいたしております、私どもも職安法、緊急失対法のこういう点が心配ではないかというようなことを一生懸命審議をして、政府がそうだ、社会党の言うとおりだ、この法案は悪いから撤回させてもらいますというふうになるであろうと考えまして、一生懸命な審議を考えておったわけであります。そして質問者といたしましては、私どもは十二名、自民党にも五名の熱心な質疑通告者がいる、そういう状態であります。そこでみんなが審議するときに、まぜこぜになると因る、だれが先にしましょうか、自民党から、会期末に近くなったから、一人十時間もやってくれるのは困る。せめて三時間半ぐらいにしてくれないかというお申し出もあろう。だからそこを中をとって、一人七時間ずつくらいにしようかというような話をしなければならないので、その前の金曜日の十四日の本会議のときに、秋田委員長を交えて、そこにおられる自民党の理事の方はみんな出て、われわれも出て、そこで十八日にはだれが最初に質問するか、だれが何時間するかという話し合いをしましょうということをはっきりと約束をしたわけであります。私どもは十八日の日を楽しみにしておりました。委員長がおいでになりました。にこやかにおいでになることを待っておりましたところ、衛視がうしろに八人ほどつきまして、あのにこやかな委員長が能面のごとく、死んだような人間になって前に進んでこられました。ギョッといたしました。委員長がなくなられるのではないか、委員長が気が狂われたのではないか、私はギョッといたしたわけでございますが、そういうことよりも委員会の審議の相談をすることが大事でございますので、理事会を開いてだれが質問するか、何時間するかきめる話をこの前の約束に従っていたしましょう。私も大原君も、あるいは河野君も、あるいは小林さんも、みんなで一出懸命で言いました。ところが、急に耳がつんぼになったのか、全然聞かれません。すうっと部屋の端まで行かれました。衛視がうしろに八人、何のためかついておりました。私どもが話をするとぐっとこうつっつく。私みたいの弱い者ははね飛ばされる、そういうような状態でありました。そのうちに委員長が口を何か三回ほどぱくぱくとコイのように動かしました。そうすると、うしろから、だれかわからない、いやらしい声で万歳というような変な声がちょっと聞こえました。それから、委員長は理事会を開こうというようなことを聞かぬふりをして、衛視に囲まれてするりと逃げたわけであります。
 そういうことでございまして、この委員会におきましては、先ほど勝澤さんが御質問になりましたように、委員長が緊急失対法、この法律の質疑の打ち切りをして、そして修正案を提出して、修正案の説明を省略して、討論を省略して、そして修正案と、も一つ本案とを可決したというようなことを言っているのですが、一分間でそういうことが言えるはずはありませんし、一番近くにいた私すら委員長が何をおっしゃったか、一つもわからない。無言の行で口をぱくりぱくりあけただけだ。
○副議長(原健三郎君) 八木君、結論を願います。
○八木一男君(続) わかるはずがありません。そうして委員長はもちろん委員長席に着いていない。速記を見るとまっ白、点一つも書いてないのですよ。ですからどんな人が見てもこんな委員会は不存在だ、有効無効の話ではありません。ないのです。委員会がない。これをあるということを言う人があるとするならば、そういう人は、見ていながらそういうことを言えば、これは松沢病院行きです。精神鑑定をしてもらわなければなりません。そうして見てもいないくせに、人のうその話を聞いて、有効だ存在だというような人は、これは良心のかけらもない人だと私は思います。
○副議長(原健三郎君) 八木君、制限の時間が過ぎましたから、発言の中止を命じます。
    〔発言する者多し〕
    〔八木一男君発言を継続〕
○副議長(原健三郎君) 八木君、発言の中止を命じます。
    〔八木一男君なお発言を継続〕
○副議長(原健三郎君) 八木君、降壇を命じます。
    〔八木一男君なお発言を継続〕
○副議長(原健三郎君) 八木君、降壇を命じます。
    〔八木一男君なお発言を継続〕
○副議長(原健三郎君) 執行を命じます。
    〔八木一男君降壇〕
○副議長(原健三郎君) 武藤山治君。
    〔武藤山治君登壇〕
○武藤山治君 私は、日本社会党を代表して、ただいま上程された秋田社会労働委員長解任決議案の提案理由に関連して、若干の質問をしてみたいと存じます。
 十八日午前十時過ぎよりまる四日間にわたり、国会審議は麻痺し、国権の最高機関たる議会の機能はストップの状態である。しかも、原副議長までが答弁者の指名を忘れて質問者を指名するがごとき、まことにエキサイトした状態が、今日の国会の実情であります。まことに憂慮すべき事態であります。かかる事態がなぜ発生したのか、その原因を究明し、その責任をただすことは、民主政治を発展させるために、まことに重要であると私は信じます。
 民主政治が取り入れられていまだ十六、七年しか経過していないわが国の政治が、非合理的、前近代的な要素を多分に持っていることは、何人も否定することはできないと思います。政府・自民党は、国民のためより、政府――もしくは官僚と表現をしたほうが適切かもしれませんが――政府や官僚のメンツを優先させ、一たび提案した法律案は、何が何でもそのまま通過させなければならないという、非常にかたくなな態度一点ばりが、国会審議の中に非常に強くあらわれておるやに私は受け取っておるのであります。多数決ならば、その形式や内容がどうであろうと妥当であり、正しいのだという態度、ここにわが国政治の未熟さがあると私は思います。民主政治は単なる多数決原理だけであってはならぬと思います。民主政治は理の通る、納得のいく内容と、忍耐強い議論を通じて、よりよいものを見出すという形が、民主政治のよりよい姿であると私は思うのであります。したがって、野党のほとんどが異議をはさみ、反対をするような法案の取り扱いというものは、慎重の上に慎重を重ねなければならぬのが、私は民主政治の姿でなければならぬと思うのです。(拍手)
 かの議会政治の先輩国といわれるイギリスの政治は、議論に議論を重ね、慎重審議を旨としているようでありまして、野党が反対する法案は、意見が一致するまで、かなり長い期間、政府党はしんぼうして、野党と裏口で話し合いを通じても、次の会期まで延ばしてまで、反対の意見を調整しようとする努力をしておるのがイギリスの国会の姿であります。しかるに日本の今日の政治は、この寛容と忍耐が欠けております。理と納得のいく政治が欠けております。わが国の、与野党を問わず、政治に志す者のすべてが、深く反省をしなければならぬ点であると私は思うのであります。(「もっともらしいことを言うな」と呼ぶ者あり)もっともなのであって、もっともらしいのではないのであります。政府・自民党は、今回の強行採決をするにあたって、なぜもっとしんぼうできなかったのか、もっと国対委員長なり、あるいは議長があっせんするなりして、反対の意見を十分聞き入れ、この法案を修正するなり、さらに臨時国会に延ばすなりして、よりよいものにこれをつくり上げていく努力をなぜしなかったのであるか、私はこの点が非常に残念なのであります。
 そこで、ただいま提案をされた八木議員の説明理由を聞いておりますると、委員長が解任決議をされるもやむを得ないという数々の問題点を知ることができたのであります。しかしながらまだ二、三の点を尋ねなければ、自民党の諸君のやじのことばの端々からわれわれの耳に入ってくる主張と、八木さんのただいまの理由との間に食い違いがございまするから、これらの点について、少しくただしてみたいと思うのであります。
 先ほど赤澤議員は、十八日のできごとについて、平穏に委員会を開こうと委員長は思って入室をした。こういうことを自民党の立場から、この壇上で主張されました。ところが、八木さんは、委員長が入室をしようとしておるときの情勢は、衛視に囲まれ、悲壮な決意が顔ににじんでおり、とうてい野党に質問を許そうというような態度で入室をしたのではないということが、八木さんの理由説明の中にあらわれておるのであります。一体、いずれが当時の真相であるかということは、状況をごらんになっておった方は、よく知っておることだとは思いますが、私は、どうしてもこの点を一つ聞きたい。委員長が入室をする際に、衛視に囲まれて、悲壮な決意で入室をしたということは、間違いないかどうかということが第一であります。
 第二には、もし自民党の諸君が主張するように、平穏裏に委員会を開いて質問を許そうとしたとするならば、なぜあのように十時過ぎるやいなや、委員長が大きな声で二言、三言何かを言ったら、万歳――もし野党と話し合いをするという決意があるならば、さようなことは起こらなかったはずであります。一たん休憩をして、十分首脳者の間で話し合おうではないか、何とか国会正常化の、数年前に申し合わせた事項を守り抜こうではないかという理性が働いてよかったはずであります。この理性が失なわれたそのことが、今日まで四日間の国会の機能というものを麻痺させたのであります。(発言する者あり)そんなことはもう何回もあると保科さんですか、おっしゃいますが、何回あっても、われわれはそれを少しでも減らしていこう、国会の権威を少しでも高めていこうとするのが、われわれの任務であると私は思うのであります。(拍手)そういう私どもの真摯な態度を――私どもは理性を持って反省をしなければならないと思うのです。そういう点から、その当時の委員会の理事と話し合いをしようという呼びかけが、一体自民党からあったのかなかったのか、このことを八木さんに明らかにしてもらいたいのであります。
 第三には、六月十日の日に参考人を招致して、いろいろと御意見を伺ったようでありますが、この参考人の代表的な意見というものは、今回の改正に対してどのような見解を持っておりましたか、おそらく私の知る範囲では、この法案は慎重審議をして十分論議を尽くすべきものだという御意見が参考人の中からも述べられておるように受け取っております。しかるに参考人を招致して以来、ただの一度も委員会を開いておらないようでありますが、委員会を開いて議論をしなかったその理由と、参考人の代表的な開陳の内容について、八木さんからお答えをいただきたいと思うのであります。
 さらに社労委員会における、委員長の手をあげ、委員の万歳によって法案が決定をされ、これが法律的に有効であるという議長の発表でありますが、一体秋田委員長は当日野党の理事に、これだけの法律を決定した、採決したということを直ちに八木さんなり大原理事なりに通告したのであるかどうか、委員長が単独で、自分の主観で、私はこれこれのことを当日しゃべりました、委員は過半数出席しておって何人が賛成しました、個人の主観で文書をつくり、議長の手元に提出をすれば、手を片方あげただけで法律が生み出されるとは、民主主義と私は縁もゆかりもない採決のしかたであると思うのであります。(拍手)こういう点について社会党の理事に対し、当日委員長からどのような結末についての報告があったか、これを明らかにしていただきたいのであります。
○副議長(原健三郎君) 武藤君、制限の時間がきましたから、発言の中止を命じます。
    〔発言する者多し〕
    〔武藤山治君発言を継続〕
○副議長(原健三郎君) 武藤君の発言の中止を命じます。
    〔武藤山治君なお発言を継続、降
    壇〕
    〔八木一男君登壇〕
○八木一男君 武藤さんの御質問にお答えを申し上げたいと存じます。
 私きのうからたいへん疲れておりまして、御質問の趣旨を全部明確に記憶することができませんでしたことを質問者におわびを申し上げます。私の答弁に足りない点がございましたならば、どうか再質問をしていただきまして、足りない点を御指摘願いたいと存じます。
 まず第一に、議会の民主主義の問題についてのお尋ねがあったわけであります。(「そんなことを君は答弁する資格はないよ」と呼ぶ者あり)ああいうことを言う人があるようなことで、議会の民主主義は非常にじゅうりんされております。そういうことを言う人は、自由民主党の議員であります。自由民主党という政党は、議会の民主主義を徹底的に破壊しているわけであります。(拍手)先ほども申し上げました。審議を十分にしないで打ち切るということは、議会の生命を奪うものであると私どもは考えております。また、民主主義をほんとうに理解する人ならば、そう考えるのがほんとうであります。それにやじを飛ばす人や、そう考えないような人は民主主義者ではございません。議会というものは、審議が十分されてそのほんとうの生命がございます。日本の国会のように、自由民主党の独断的なやり方で、どんな悪い法律でも、どんなに不十分な法律でもそのままに最終的には通る。十分な審議が行なわれない。そのようなことであれば、民主主義というべールをかぶった独裁政治でございます。そういうような独裁政治をやっておられる方々に、私のつたない話でございますが、聞いていただきまして、少しぐらいは、民主主義のミの字でもおわかりになるように御努力を願いたいと思うのでございます。
 審議の中でもう一つ。十分に審議をしなければならない。審議をして、その法案やすべての議案について非常に不十分な点があれば、これを修正しようとする。問題点が複雑でわからなければ、これは継続審議にする。もっと複雑であれば、一回廃案にして考え直す。非常に悪い法律は絶対に廃案にして、今後そういうものを提案するようなあやまちは絶対におかさない決心をする。そういうようなことがほんとうの議会民主主義であります。それをよく皆さま方かみしめていただきたいと思います。それが実体の議会民主主義でございますが、今度は……(「質問者に言え」と呼ぶ者あり)質問者は非常に民主主義者でありますから、質問者に申し上げますけれども、皆さん方も丁寧に聞いてください。形式的な民主主義だけが残っておることがある。ところが、国会が不正常化になると、実質の民主主義は大多数自民党さんによってつぶされておりますが、わずかに残った形式的な民主主義も、議会民主主義も、国会不正常化という場合になると、これすらも破壊をされるわけであります。さっき言ったように、この非常にりっぱな議長であるはずの原さんや清瀬さんが、何と言いましたか、竹山さんとおっしゃる自民党の国会対策委員長をはじめとする二十二名の方、民主主義を全然解していない方々の動議を取り上げて、ああいうようなことをきめてしまう。議長から、それはどうかなと御注意ぐらいあってもいいと思う。そういうようなこと。そういう採決をするまでにこの本会議を休憩にして、このような民主主義に反した提案は、自由民主党の名誉にかけておやめになったらいかがですかぐらいは、自由民主党の党員である原副議長から言われてしかるべきだと思うのですが、そういうことも行なわれておらない。そういうことでございまして、最後の形式的な民主主議すら不正常化になるとなくなる。委員長席に委員長が着いていない。そういう口をぱくぱくコイみたいに動かす。そっちで気違いみたいな万歳のねじくれた声が聞こえる。それで法律ができて日本国民を規制するというようなことは、幼稚園の生徒が見ていても、そんなものはないのだ、そんなものがあるというおとなは気違いだと言うに違いありません。見てない人は、見てないから、秋田さんの言うことをほんとうだというふうにわざと思っているようですが、それは自由民主党という民主主義をほんとうに考えておられない政党の中におけるつき合いで、秋田さんのことを無理に信じたような顔をしなければならない。そういうようなことをそう言っておられる。新聞の写真を見ても、テレビの写り方を見ても、あんな状態で法案が成立するはずはないではありませんか。皆さま方は子供ではない。また老衰しかけた老人ではない。判断能力は、写真一つ見ても、委員会が存在していない。そういうことはわかるはずだ、そういうことであります。
 そこで、武藤さんへのお答えを具体的な点について申し上げます。
 秋田委員長がおいでになりましたときは、衛視を五、六名引き連れてこられました。秋田さんは民主的な人で、そういうお供を連れてくるようなことはあまり好きじゃないですが、お供を連れて、顔がこわばっておりました。これは質疑打ち切りを――そんなものはないのですが、そういうむちゃくちゃをやろうということが好きな人は意気揚々とやってくるのですが、秋田さんという善人は、それはいけないことだと思っても、うしろの圧力でやらされるので、顔がまっさおになって死人のようなろうのような顔になっている。その顔とうしろの衛視は、自由民主党という政党が何でもむちゃくちゃに審議打ち切りというものをやろう、政治というものを、ないものをあることにしてしまえと命令している姿です。その証拠には、いつも委員会にはちっとも出てこない委員たちが、九時四十分から入ってすわっている。ところが、それが、ほんとうの委員とは違う人がずいぶん多い。私はその資格がずいぶんおかしいと思いますが、自民党の人たちは、いままでは三十分たっても、四十分たっても大ぜい人が集まらない。そういうときなのに、そういうことになっている。それも、そういうことをやろうとした証拠であります。ところが委員長がしゃべったことは、私が一番近くにいた。私のこのハヤブサのような耳にも聞こえないのに、うしろのほうの鈍重な耳に聞こえるはずはないのであります。次に、私がこんなにいい目で、こんなに大きなめがね越しに、いい目で委員長の行動を見ておりましたけれども、その行動は、口の動き方は、そういう長いことを言おうとした動き方ではありません。ぱくぱくばくという、そういう動きしかない。ですから、口を、読唇法で考えても、そういうようなことは発言はいたしておりません。発言はいたしておりません。速記録は白紙であります。こういう不存在のことを存在だというようなことは、まことに恥ずかしいことでございます。でございまするから、武藤さんの御質問で、武藤さんのほうを見ないで申しわけありませんでしたけれども、この機会にどうか、自民党の私ども親しい方ばかりでございます。個人的には尊敬する方がございます。どうか皆さま方は、秋田さんが個人的に善人で、公人として失敗をされた、皆さま方はその轍を踏まれないで、こういうようなものは存在しておらなかった。そういうことを主張しておられる秋田さんは、気の毒だけれども、公人としては失格だ、だから社会党の八木一男たちのこの趣旨弁明に、どんなことがあっても、自分の良心にしたがって賛成をしようじゃないかというふうに決心をしていただきたいと思います。そういうことが、武藤さんの御質問の真髄だと私どもは考えておる。
 その次に、あんまり一生懸命しゃべって、ちょっと項目を忘れたかもしれませんけれとど、――あっ、その次、民主主義のことについて、もう少しお話をしてみたいと思います。形式的民主主義ということは――その形式的民主主義も非常に破壊されておりますが、その破壊されたものも、ほんとうに法案提出というようなことになると、とんでもないことになるわけであります。ドイツのヒトラーが独裁政治を確立いたしましたのは、ワイマール憲法下において、全権委任法案という法律を通して、その法律によって独裁権を握り、それから政党を廃止したのであります。このようなことが民主主義の名において行なわれる危険性がございます。自民党が指一本で悪法を通すようなことは、このような独裁の方向につながっているわけでございます。自由民主党の良識ある先生方は、どうかこのような方向にならないように自由民主党を改善していただきたい、よくしていただきたい。もしよくさせないような師団長どもがどうしても言うことを聞かなければ、皆さま方は脱党して新しい自由民主党をつくっていただきたいと思います。
○副議長(原健三郎君) 八木君、制限の時間がきましたから、発言の中止を命じます。
    〔発言する者多し〕
    〔八木一男君発言を継続〕
○副議長(原健三郎君) 八木君、降壇を命じます。
    〔八木一男君降壇〕
○副議長(原健三郎君) 武藤君から、再質問の申し出がありますが、制限の時間の残りがありませんから、他日の機会に願います。
    ―――――――――――――
  質疑終局の動議(竹山祐太郎君外
   二十二名提出)
○副議長(原健三郎君) 竹山祐太郎君外二十二名より、質疑終局の動議が提出されました。
 本動議を採決いたします。
 この採決は記名投票をもって行ないます。竹山君外二十二名提出の質疑終局の動議に賛成の諸君は白票、反対の諸君は青票を持参せられんことを望みます。――閉鎖。
    〔議場閉鎖〕
○副議長(原健三郎君) 氏名点呼を命じます。
    〔参事氏名を点呼〕
    〔各員投票〕
○副議長(原健三郎君) 投票者の通路をふさがないように、すみやかに御投票願います。――通路をふさがないように、すみやかに御投票願います。――通路をふさがないように、急ぎ投票願います。
    〔投票継続〕
○副議長(原健三郎君) 通路を押えないようにしてください。――投票者の通路をあけて、すみやかに御投票願います。――投票者の通路はあけて、すみやかに投票願います。――立ちどまらずに、すみやかに投票願います。――急ぎ投票願います。――急ぎ投票願います。
    〔投票継続〕
○副議長(原健三郎君) ただいまから五分以内に投票されるよう望みます。その時間内に投票されない方は棄権とみなします。――急ぎ御投票願います。――すみやかに御投票願います。
    〔投票継続〕
○副議長(原健三郎君) 時間はあとわずかでありますから、すみやかに投票願います。――間もなく制限時間がまいりますが、投票漏れはございませんか。――急ぎ御投票願います。
    〔投票継続〕
○副議長(原健三郎君) 間もなく制限時間がまいりますが、投票漏れはございませんか。――急ぎ御投票願います。
    〔投票継続〕
○副議長(原健三郎君) 制限の時間がまいりましたので、投票箱の閉鎖を命じます。投票箱閉鎖。開匣。――開鎖、
    〔議場開鎖〕
○副議長(原健三郎君) 投票を計算いたさせます。
    〔参事投票を計算〕
○副議長(原健三郎君) 投票の結果を事務総長より報告いたさせます。
    〔事務総長報告〕
 投票総数 二百八十二
  可とする者(白票)  百七十六
  〔拍手〕
  否とする者(青票)    百六
  〔拍手〕
○副議長(原健三郎君) 右の結果、質疑は終局するに決しました。(拍手)
    ―――――――――――――
 竹山祐太郎君外二十二名提出質疑終局の動議を可とする議員の氏名
      安倍晋太郎君    安藤  覺君
      相川 勝六君    逢澤  寛君
      愛知 揆一君    赤城 宗徳君
      赤澤 正道君    秋田 大助君
      秋山 利恭君    足立 篤郎君
      天野 公義君    綾部健太郎君
      荒木萬壽夫君    有田 喜一君
      有馬 英治君    井原 岸高君
      井村 重雄君    伊藤 五郎君
      伊藤 郷一君    伊藤宗一郎君
      飯塚 定輔君    池田 清志君
      池田 勇人君    一萬田尚登君
      稻葉  修君    上村千一郎君
      臼井 莊一君    内田 常雄君
      内海 安吉君    浦野 幸男君
      小笠 公韶君    小川 半次君
      小川 平二君    小沢 辰男君
      小澤佐重喜君    小澤 太郎君
      尾関 義一君    大上  司君
      大久保武雄君    大高  康君
      大橋 武夫君    大平 正芳君
      岡崎 英城君    岡田 修一君
      岡本  茂君    加藤 高藏君
      賀屋 興宣君    海部 俊樹君
      金子 一平君    金子 岩三君
      金丸  信君    上林山榮吉君
      神田  博君    鴨田 宗一君
      唐澤 俊樹君    仮谷 忠男君
      川野 芳滿君    川村善八郎君
      菅  太郎君    簡牛 凡夫君
      木村 公平君    木村 守江君
      岸本 義廣君    北澤 直吉君
      久野 忠治君    久保田円次君
      草野一郎平君    倉成  正君
      藏内 修治君    黒金 泰美君
      小泉 純也君    小枝 一雄君
      小島 徹三君    小平 久雄君
      小山 長規君    纐纈 彌三君
      佐々木秀世君    佐々木義武君
      齋藤 邦吉君    坂田 英一君
      坂田 道太君    志賀健次郎君
      始関 伊平君    椎熊 三郎君
      重政 誠之君    篠田 弘作君
      正示啓次郎君    白浜 仁吉君
      周東 英雄君    鈴木 正吾君
      鈴木 仙八君    鈴木 善幸君
      瀬戸山三男君    關谷 勝利君
      田川 誠一君    田口長治郎君
      田澤 吉郎君    田中伊三次君
      田中 榮一君    田中 角榮君
      田中 正巳君    田邉 國男君
      高田 富與君    高橋 英吉君
      竹下  登君    竹山祐太郎君
      舘林三喜男君    谷垣 專一君
      中馬 辰猪君    津雲 國利君
      津島 文治君    辻  寛一君
      渡海元三郎君    徳安 實藏君
      床次 徳二君    内藤  隆君
      中垣 國男君    中野 四郎君
      中村 梅吉君    中村 幸八君
      中山 榮一君    灘尾 弘吉君
      二階堂 進君    丹羽喬四郎君
      西村 英一君    野田 卯一君
      野田 武夫君    野原 正勝君
      長谷川四郎君    濱野 清吾君
      早川  崇君    林   博君
      福田 篤泰君    福永 一臣君
      福永 健司君    藤井 勝志君
      藤原 節夫君    藤本 捨助君
      藤山愛一郎君    船田  中君
      古井 喜實君    保科善四郎君
      保利  茂君    細田 吉藏君
      本名  武君    前尾繁三郎君
      前田 正男君    増田甲子七君
      松澤 雄藏君    松田 鐵藏君
      松永  東君    松本 一郎君
      松山千惠子君    三池  信君
      毛利 松平君    森   清君
      森下 國雄君    森田重次郎君
      八木 徹雄君    保岡 武久君
      柳谷清三郎君    山田 彌一君
      山村新治郎君    吉田 重延君
      米田 吉盛君    米山 恒治君
      早稻田柳右エ門君    井堀 繁男君
      受田 新吉君    内海  清君
      春日 一幸君    佐々木良作君
      田中幾三郎君    玉置 一徳君
      西尾 末廣君    門司  亮君
 否とする議員の氏名
      安宅 常彦君    淺沼 享子君
      有馬 輝武君    井伊 誠一君
      石田 宥全君    石橋 政嗣君
      石山 權作君    板川 正吾君
      稻村 隆一君    緒方 孝男君
      大柴 滋夫君    大原  亨君
      太田 一夫君    岡  良一君
      岡田 利春君    加藤 勘十君
      加藤 清二君    片島  港君
      勝澤 芳雄君    勝間田清一君
      角屋堅次郎君    川村 継義君
      河上丈太郎君    河野  正君
      木原津與志君    北山 愛郎君
      久保 三郎君    久保田 豊君
      栗原 俊夫君    栗林 三郎君
      黒田 寿男君    小林 信一君
      小林  進君    小林 ちづ君
      兒玉 末男君    五島 虎雄君
      河野  密君    佐々木更三君
      佐藤觀次郎君    佐野 憲治君
      坂本 泰良君    島本 虎三君
      東海林 稔君    鈴木茂三郎君
      田口 誠治君    田中織之進君
      田中 武夫君    田邊  誠君
      多賀谷真稔君    高田 富之君
      滝井 義高君    楯 兼次郎君
      辻原 弘市君    坪野 米男君
      戸叶 里子君    堂森 芳夫君
      中澤 茂一君    中島  巖君
      中村 重光君    中村 高一君
      中村 英男君    永井勝次郎君
      楢崎弥之助君    二宮 武夫君
      西村 力弥君    野口 忠夫君
      野原  覺君    芳賀  貢君
      長谷川 保君    畑   和君
      原   茂君    日野 吉夫君
      肥田 次郎君    平岡忠次郎君
      広瀬 秀吉君    藤原豊次郎君
      穗積 七郎君    細迫 兼光君
      堀  昌雄君    前田榮之助君
      松井 政吉君    松井  誠君
      松平 忠久君    松原喜之次君
      三木 喜夫君    三宅 正一君
      武藤 山治君    村山 喜一君
      森島 守人君    八木 一男君
      矢尾喜三郎君    安井 吉典君
      安平 鹿一君    山内  広君
      山口丈太郎君    山口 鶴男君
      山崎 始男君    山田 長司君
      山中 吾郎君    山中日露史君
      山花 秀雄君    湯山  勇君
      横路 節雄君    横山 利秋君
      吉村 吉雄君    渡辺 惣蔵君
     ――――◇―――――
○副議長(原健三郎君) この際、一時間休憩いたします。
    午前八時二十九分休憩
     ――――◇―――――
    午前九時五十九分開議
○副議長(原健三郎君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
     ――――◇―――――
○副議長(原健三郎君) 討論の通告があります。順次これを許します。小沢辰男君。
    〔小沢辰男君登壇〕
○小沢辰男君 私は、ただいま議題となりました社会労働委員長秋田大助君解任決議案に対し、自由民主党を代表いたしまして、反対の討論を行なわんとするものであります。(拍手)この決議案の提案者が社会党公認のかの有名なる瞬間湯わかし器先生では、私どもはまじめに討論もできないのでございますけれども、私は社会党の猛省を求めるために、若干の反対討論を行ないたいと思います。
 今回の職安法及び緊急失対法の改正案は、慎重審議を要望するわが党のたび重なる要請にもかかわらず、社会党は一部外部団体の圧力に屈しまして、絶対廃案を声明しつつ、審議に入ることさえ拒み、数回にわたり暴力をもって委員会の開会をさえ妨げたのでございます。その結果本法案は、去る二月二十二日委員会に付託されましたまま、五月二十八日提案理由を聴取するに至るまで、何と三カ月間、えんえん九十日以上もたなざらしになっておったのでございます。社会党は、議会の審議を通じまして国民の前に政策の是非を明らかにし、もって国民の負託にこたえる政治家の任務を忘れ、国会の民主主義的意義をみずから完全に放てきする暴挙をとってまいったのでございます。しかしながら、わが尊敬する秋田委員長は、国民から絶対信頼を寄せられております第一党の委員長といたしまして、耐えがたきを忍び、少数野党の意見を極力尊重されまして、御承知のとおり、社会党要望のそのまま、失業保険法の改正を先議、議了いたしました。参考人の意見聴取も十分行ないまして、激高する理事会の渦の中にあっても、終始温顔をもって対処され、委員会の民主的運営を期されまして、審議を十分尽くしてまいったのでございます。しかるに、社会党は党利党略にのみ走り、暴力による非民主的引き延ばし作戦に出まして、秋田委員長の誠意を完全に踏みにじってまいったのでございます。(拍手)
 去る六月十八日は定例の委員会であり、職安法及び失対法の審議の日でありますにもかかわりませず、社会党の諸君は委員長の入室を暴力によってはばみ、これが不成功に終わりますと、室内におきまして委員長を多数の力によって部屋の一隅に追いやり、あくことなき乱暴ろうぜきを働かんとしたのであります。日ごろ温厚な秋田委員長も、事ここに至りましては民主的多数決の原理に従って処理せざるを得ないと決断されまして、正々堂々みずからの発議によりまして議決の議事を進められたのでございます。そしてこの議事の手続及び結果につきましては、衆議院議長においても合法なりと認められておるところであります。秋田委員長は、委員会の運営方法はまことに慎重でありましたし、その採決の態度は実にりっぱでございました。民主主義は秋田委員長によって初めて守られたといっても過言ではないのでございます。(拍手)
 秋田委員長の厳父は、先ほど提案者も言われましたように、人も知る、かの有名なる政治家、故秋田清先生でございます。秋田清先先は昭和七年より九年まで衆議院議長として名議長の誉れ高く、特に当時混乱を続けておりました当時の粛正に力を尽くされ、国会の民主的運営とその権威の保持に多大の功績を残されたことは、いまもなお世人の記憶に新たなるところでございます。令息秋田先生は社会労働委員長に就任以来、厳父秋田清先生の遺訓を旨とされ、厳父の名をはずかしむることなきようと、常に細心に民主的国会の運営に心がけてこられたのでございます。(拍手)そのため、社会労働委員会において、与党はもちろん、野党の諸君までがかつてなき名委員長と賛辞を惜しまなかったことは、野党の理事諸君はよく御承知のとおりでございます。(拍手)
 しかるに、今回、社会党がみずからの反議会主議的行動にほおかむりをいたしまして、法案を強力に阻止したという姿を見せたいばかりのその手段の一つとして解任決議案を提出されるに至りましたことは、まことに理不尽というべきか、信義にもとる児戯に類する行為といわざるを得ないのでございます。(拍手)
 わが党は絶対反対であります。私は、社会党の諸君がこの機会に強く反省し、男らしく解任決議案を取り下げられ、今後信義と議会主義を重んずる、信頼に足る野党に成長されんことを心から念願いたしまして、反対討論を終わるものであります。(拍手)
○副議長(原健三郎君) 中村英男君。
    〔中村英男君登壇〕
○中村英男君 私は、ただいま提案されました社会労働委員長解任動議に社会党の立場から賛成の意見を申し述べるものであります。
 御承知のように、社会労働委員会は厚生省及び労働省所管の事項について審議をいたしておるのであります。今国会におきましては、厚生省関係では、国民健康保険法改正案、国民年金改正法案、戦争未亡人給付法案、老人福祉法案、生活環境施設整備緊急措置法案、ばい煙規制法改正案などが討議されておりまして、労働省関係では、労働災害の防止に関する法案、失業保険法改正案などが討議されまして、また社会党提出の最低貸金法案、家内労働法案、港湾労働法案も提案されているのであります。このように、社会労働委員会に付託された法案は、すべて国民の諸階層の日々の生活にきわめて重大な影響を及ぼしておる法律でございます。このような委員会の運営につきましては、常に慎重な審議を行ないまして、国民各層の意見を十分反映しなければならないのでありまして、国民の諸階層に直接関連する問題を討議するのであります。したがって、最も公正に、最も民主的でなければなりません。労働省や厚生省の官僚が日経連やその他の経営者の要求に沿ってつくって提案されました法案を、そのまま通過させるなどということは論外でございます。(拍手)むしろそのような経営者の圧力や要望に基づいた法律を監視したり、これをやめさせるのが社会労働委員会の任務でもございます。社会労働委員会はこのような役目を果たしてきたのであります。したがいまして、一昨年の国会におきまして国民健康保険法の審議を行なったことがございますが、その際に私ども社会党は、政府が国民健康保険に対する国庫補助立を五%に引き上げることを要求いたしました。しかし、政府はこれを拒否したのであります。そこで私ども社会党は、社会労働委員会における政府提案の法案の審議を、政府の猛反省を求めるために一時中止をいたしました。その結果、池田さんが委員会に出席されまして、五%の引き上げのことを約束したのであります。そのほか社会労働委員会は常に慎重審議を行ないまして、国民の諸階層の生活の向上のために努力を続けてきたのであります。それは社会労働委員会が国民の生活なり日常の生活にきわめて直接に関連するものがたくさんございますから、これは当然のことでございます。
 たとえば今回政府が提出いたしました緊急失対法及び職安法も、すべて国民に大きな影響を与えるものであります。
 第一に、現に失業対策で働いておる三十五万人の失対の労働者にきわめて大きな影響を与えるということは言うまでもございません。現行の失業対策事業は、昭和二十四年ドッジ安定恐慌の中で百万人以上の失業者が町にあふれまして、政府が、それによって引き起こされる社会不安を少しでも緩和するためにつくられたものでありまして、それ以後失対事業に働く労働者はきわめて低い賃金と無権利の状態の中で営々として今日まで働いてまいりました。この間、政府や地方自治体は、こうした下積みの労働者に一体どういう対策をしたのでございます。ただやっかい視するだけで、何らの対策を今日まで立てなかったのでございます。にもかかわらず、今回の法案は、こうした失対労働者の存在のしかたにきわめて大きな変化を与えるのでありますから、この法案の内容は別にいたしましても、少なくとも三十五万人の失対労働者が大きな不安を抱くのは、これはきわめて当然でございます。社会労働委員会は、その審議を通じまして、この法案が正しい意味の法案であるなればその疑惑を晴らし、もし悪法であるならばこれを否決する、あるいは修正いたしまして、政府の再考を促すべきであるという態度でございます。いずれにいたしましても、委員会は慎重なる審議を行ない、まず三十五万人の失対労働者の不安をなくするのが最大の任務であると考えるのであります。
 第二には、この法案は日本における七百万人にのぼる不完全就業者に影響を与える問題であります。この七百万人という数字は、政府の雇用審議会が調査をした数字でありまして、最低の生活をするに達しない収入しか得ない就業者の数であります。この人々は、日本に正しい最低賃金のない結果、こうした不完全就業の状態にあえいでいるのであります。しかし、低賃金、低労働条件、無権利にあえいでいた失対労働者が、みずから団結して、みずからの権利と生活を守るために立ち上がったことは、こうした不完全就業者に大きな勇気と激励になりました。失対事業で働く労働者の賃金より自分たちの賃金が低いのはおかしいではないかということで、失対労働者の賃金が、最低貸金制度のない日本で最低賃金の役割りをかわって果たし始めたのであります。今回の失対の二分化によりまして、高齢者の賃金が引き下げられるならば、結果といたしましては、日本の最低賃金が引き下げられることになるのであります。のみならず、今回の改正の根本は、できる限り失対事業の流入を阻止することを目的としている反面、一般通常雇用の拡大、常用の保障、生活できる賃金の保障は全くないのでありますから、政府の意図はともかくといたしまして、ますます潜在失業者が拡大することになると思います。これは、現在存在する七百万の不完全就業者の状態をますます悪化させるものであります。この法案は、三十五万人の失対労働者と七百万の不完全就業者の問題であるばかりでなく、二千四百万人の雇用労働者と家族のすべての問題でもございます。その数は、昭和三十五年の国勢調査の結果では、五五%をこえているのであります。もしさきに述べましたような理由で不完全失業者が拡大するならば、雇用労働者の賃上げは困難になるに違いございません。何ゆえならば、経営者は、低所得就業者がいることを理由といたしまして、賃上げを押えるでしょう。押えるに違いございません。そうなりますと、賃上げをしない結果において、労働者の消費購買力が落ちることになりまして、商店や中小企業の没落にも結びついてくるのでございます。
 こういうふうに考えてまいりますと、職業安定法及び緊急失対法は、全国民的な問題でございます。したがって、この法案は、国民各層の意見を十分聞くために、最も慎重審議を行なうべき性質のものであるということは、言をまたないわけでございます。六月の十日に招致されましたすべての参考人が、一致いたしまして、この法案の審議にあたっては、一年間くらいはかけて審議すべきであるということを申し添えております。このことは、反対であると賛成であるとを問わない参考人の意見の一致した点でございます。それにもかかわらず、秋田委員長は慎重審議を拒否いたしました。この態度は最も反国民的でありまして、これが委員長の解任に賛成する第一の理由であります。
 第二に、この委員会におきまして、社会党は、審議にきわめて十分な協力を今日までしたにもかかわらず、秋田委員長は野党の意向を全く無視いたしまして、自民党の言うままになったことを指摘しなければなりません。たとえば、今国会におきまして、国民健康保険法の改正法案が提案されました。この法案の内容の改正はきわめて不十分であります。社会党はきわめて不満を持っていたのでありますが……
○副議長(原健三郎君) 中村君、制限時間がまいりましたので、発言を簡単に願います。
○中村英男君(続) 自民党と政府が、もし三月中に法案が成立しなければ不利益になる人が出てくるというので、私どもは協力をいたしまして通過をさしております。
 こういうふうに私どもは、秋田委員長にもあるいは委員会の審議にも協力してまいったのでございますから、おそらくあの時限で秋田委員長があのような採決をするとは、私は考えていなかった。ことに私は、秋田委員長は、きわめてじみちではあるが、非常にまじめな人柄である、こう思っておりましたから、十八日の十時に委員会に行ってみますると……
○副議長(原健三郎君) 中村君、制限時間がきましたので、発言の中止を命じます。
    〔発言する者多し〕
    〔中村英男君発言を継続〕
○副議長(原健三郎君) 中村君、発言の中止を命じます。
    〔中村英男君なお発言を継続〕
○副議長(原健三郎君) 中村君、降壇を命じます。
    〔中村英男君なお発言を継続、降
    壇〕
○副議長(原健三郎君) 田邊誠君。
    〔田邊誠君登壇〕
○田邊誠君 私は、ただいま上程されました八木一男議員提出による秋田大助社会労働委員長解任決議案に対し、賛成の討論をいたしたいと存じます。
 提案者も申し上げましたとおり、そしてまた私自身も深く感じておりまするとおり、秋田社会労働委員長は、個人的に言いまするならば、人格、識見ともにすぐれ、温厚な紳士として日ごろ敬愛する政治家でありまして、この人を本席において弾劾せんとすることは、情においてまことに忍びがたいものがありまするけれども、しかしながら、私は議会民主主義を守るという立場からして、この先輩に対して、えりを正し、解任決議賛成の討論を行なわざるを得ないことは、きわめて遺憾とするところであります。(拍手)いま私はこの壇上にあって、秋田委員長の解任決議に賛成討論を試みんとするその私の胸中に――秋田委員長が第三委員会室において、しばしば職権をもって開会を強行せんといたしましたけれども、この第三委員会室の周囲の壁に掲げられておる写真の額の一つには、厳父である秋田故清衆議院議長の写真もまたその正面に掲げられておったのでございます。おそらく亡父秋田清元衆議院議長は、この事態に遭遇して、地下において感無量ならざるを得ないと私は思うのであります。
 私が秋田委員長解任決議案に賛成をいたしまする基本的な理由は、秋田委員長が、中正公平な立場にあって事を処すべき常任委員長の職責をみずからの手で放棄したものによるのでございます。特に社会労働委員長としては、重大な事態と局面の中で、与党自民党の圧力に屈して、国民の期待に背を向けた言動をいたしましたことは、まさにその責任を免れるわけにはいかないと断ぜざるを得ないのであります。先ほど、自民党の小沢君から反対討論がありましたけれども、きわめて虚偽に満ちた、そしてまた近視眼的な反対討論であります。私は、このような、ためにせんとする反対討論ではなくて、この際、今国会をめぐる政治情勢の中で、社会労働委員会の果たすべき役割りと、その審議経過に照らしてみて、秋田社会労働委員長の誤った態度と行動というものが、国民に対してこの社会労働委員会の職責を果たす上に、いかに大きな障害になったかを究明してみたいと思うのであります。(拍手)
 すなわち、今日における社会労働委員会の任務は、日本の社会保障の確立と労働関係の樹立の基本につながるところの諸問題、諸法律を審議する場として、今後の日本の政治の舞台における諸政策の基本となるべき課題を背負っているといっても言い過ぎではございません。
 現在、池田内閣は、日本経済は高度に成長したと言っております。池田総理は、現在の日本の経済は、まぶしいほど伸びたと豪語いたしておるのでありますけれども、しかし、このまぶしさは、ちょうど昨夜来徹夜をいたしまして、本会議場から表に出て空を仰いだときの、あの渋いまぶしさであります。この高度な成長の陰にこの暗い側面があることを見のがしてはなりません。すなわち、労働者は職場にあって、合理化が押し寄せてくる中でもって、首切りへの不安におののいております。中小企業は、依然として金融難をはじめとする悪条件で経営不振に悩んでおります。農村にあっては、政府の小農切り捨て政策によって、農業経営の前途に対してきわめて絶望いたしておる状態であります。しかも、加えて、物価は日に日に上がっておるという状態、これはもう政府みずから認めておるとおりであります。三十五年の物価状態を一〇〇といたしまして、本年三月は、驚くなかれ一一九・三%と、前年比八・六%もの高騰を示しておるのでありまするから、まさに国民大衆の生活は実質的に切り下げられつつあるといっても、これは過言ではないと思います。こういう中でもって、閣議の中では、マグロを食うよりもサンマを食えと言うし、篠田自治大臣は、五十円のラーメンで栄養は十分だと言う。農林大臣はまた、大根やホウレンソウが高ければニンジンと小松菜でがまんしろと言うのであります。その結果は、某新聞が寸評で書いておりますように、拝啓池田総理殿、仰せのごとくラーメンと小松菜で過ごしましたらば、顔がちょうどサンマのようになりました、こう言っておるとおりに、国民生活はきわめて苦しいといわなければなりません。私は特にこういう状態の中にあって、雇用、失業問題というものは、いまこそ正確な見通しと的確な政策を持たなければならないと思いますけれども、これがないところに池田内閣の現代における致命的な欠陥があります。しかも、これは労働者と労働組合の組織を敵視し、これを痛めつけ、相も変わらず労働者を酷使して、悪い労働条件の中でもって、低賃金で働かしておけば資本家の奴隷的な役割りを果たすことができる、実はこういうところに大きな錯覚と誤りがあると思うのであります。
 私どもは、現在の政府が、労働問題、会社保障問題を今日まできわめて等閑に付してきたこういう状態の中で、これを受けておるところの政府・与党の反動的な考え方と、そのことからくる国会の社会労働委員会の審議に対するきわめて消極的な、投げやり的な態度というものが、絶えずこの委員会の審議を渋滞せしめてきたところの根本的な原因であろうと思うのであります。(拍手)いつも定足数を欠き、社会党の主張でもって人足が来て定足を埋めるけれども、またまた数分を出ずしてその定足を制らざるを得ないという、こういう状態でございますから、この姿を国民がまのあたりに見ますならば、大きな憤りと嘆きを感ずることは当然であろうと思うのであります。
○副議長(原健三郎君) 田邊君、制限時間がまいりましたので、簡単に願います。
○田邊誠君(続) 今日この失対二法の採決を強行いたしましたのは、まさにこういった政策を基本とし、しかも税制力を失った自民党の現在の状態では、満足な国会の審議を続けることはできないから、当面を糊塗する方策として、このばかげた強行突破をいたさざるを得なかったと私どもは考えるのであります。
 秋田委員長は、失対二法の審議はもちろん、今日までの委員会の状態を通じて、あるいは社会党からそのつど指摘をされますけれども、それに対して遺憾の意思表示はいたしましても、与党自民党に対して強く指示してこれを実行させる積極的な熱意と努力を示さず、その日幕らしの状態を続けてきた、いわばその日暮らしの委員長といってもよろしい状態だったことを私どもは考えてみた場合に……
○副議長(原健三郎君) 田邊君、制限時間が過ぎましたので、発言の中止を命じます。
    〔発言する者多し〕
    〔田邊誠君発言を継続〕
○副議長(原健三郎君) 田邊君、発言の中止を命じます。
    〔田邊誠君なお発言を継続〕
○副議長(原健三郎君) 田邊君、降壇を命じます。
    〔田邊誠君なお発言を継続〕
○副議長(原健三郎君) 田邊君、降壇を命じます。執行を命じます。
    〔田邊誠君なお発言を継続、降壇〕
    ―――――――――――――
  討論終局の動議(竹山祐太郎君外
   二十二名提出)
○副議長(原健三郎君) 竹山祐太郎君外二十二名より、討論終局の動議が提出されました。
 本動議を採決いたします。
 この採決は記名投票をもって行ないます。竹山君外二十二名提出の討論終局の動議に賛成の諸君は白票、反対の諸君は青票を持参せられんことを望みます。――閉鎖。
    〔議場閉鎖〕
○副議長(原健三郎君) 氏名点呼を命じます。
    〔参事氏名を点呼〕
    〔各員投票〕
○副議長(原健三郎君) 投票者の通行を妨害しないでください、――投票者の通路を妨げないように願います。――すみやかに御投票願います。
    〔投票継続〕
○副議長(原健三郎君) 投票者の通行を妨害しないでください。――すみやかに御投票願います。――通路をあけてすみやかに御投票願います。――急いで御投票願います。
    〔投票継続〕
○副議長(原健三郎君) あとがつかえておりますから、すみやかに投票願います。――投票者の通行を妨害しないようにしてください。――すみやかに投票してください。急いで――とまらないで進んでくださ、――急いで投票してください。
    〔投票継続〕
○副議長(原健三郎君) 投票者の通行を妨害しないように願います。
    〔投票継続〕
○副議長(原健三郎君) 押さないように――静粛に御投票願います。――すみやかに御投票願います。
    〔投票継続〕
○副議長(原健三郎君) ただいまから五分以内に投票されるよう望みます。その時間内に投票されない方は棄権とみなします。――時間はあとわずかでありますから、すみやかに御投票願います。
    〔投票継続〕
○副議長(原健三郎君) 間もなく制限時間がまいりますが、投票漏れはございませんか。――急ぎ御投票願います。――投票漏れほございませんか。
    〔「ある」と呼ぶ者あり〕
    〔投票継続〕
○副議長(原健三郎君) 制限の時間がまいりましたので、投票箱の閉鎖を命じます。投票箱閉鎖。開匣。――閉鎖。
    〔議場開鎖〕
○副議長(原健三郎君) 投票を計算いたさせます。
    〔参事投票を計算〕
○副議長(原健三郎君) 投票の結果を事務総長より報告いたさせます。
    〔事務総長報告〕
 投票総数 二百七十三
  可とする者(白票)  百六十
  否とする者(青票)  百十三
○副議長(原健三郎君) 右の結果、討論は終局するに決しました。
    ―――――――――――――
 竹山祐太郎君外二十二名提出討論終局の動議を可とする議員の氏名
      安倍晋太郎君    安藤  覺君
      相川 勝六君    逢澤  寛君
      赤城 宗徳君    秋山 利恭君
      足立 篤郎君    天野 公義君
      綾部健太郎君    有田 喜一君
      有馬 英治君    井出一太郎君
      井原 岸高君    井村 重雄君
      伊藤 五郎君    伊藤 郷一君
      伊藤宗一郎君    飯塚 定輔君
      池田 清志君    一萬田尚登君
      今松 治郎君    宇田 國榮君
      宇野 宗佑君    上村千一郎君
      臼井 莊一君    内田 常雄君
      内海 安吉君    浦野 幸男君
      江崎 真澄君    遠藤 三郎君
      小笠 公韶君    小川 半次君
      小川 平二君    小沢 辰男君
      小澤 太郎君    尾関 義一君
      大上  司君    大高  康君
      大橋 武夫君    大平 正芳君
      岡崎 英城君    岡田 修一君
      岡本  茂君    加藤 高藏君
      賀屋 興宣君    海部 俊樹君
      金子 一平君    金子 岩三君
      鴨田 宗一君    唐澤 俊樹君
      川野 芳滿君    川村善八郎君
      菅  太郎君    菅野和太郎君
      簡牛 凡夫君    木村 公平君
      木村 俊夫君    木村 守江君
      岸本 義廣君    北澤 直吉君
      久野 忠治君    久保田円次君
      草野一郎平君    倉成  正君
      藏内 修治君    黒金 泰美君
      小泉 純也君    小坂善太郎君
      小島 徹三君    小平 久雄君
      小山 長規君    纐纈 彌三君
      佐々木秀世君    佐藤 榮作君
      佐伯 宗義君    齋藤 邦吉君
      笹本 一雄君    志賀健次郎君
      始関 伊平君    正示啓次郎君
      白浜 仁吉君    周東 英雄君
      鈴木 正吾君    鈴木 仙八君
      鈴木 善幸君    瀬戸山三男君
      關谷 勝利君    田川 誠一君
      田口長治郎君    田澤 吉郎君
      田中 角榮君    田中 彰治君
      田中 正巳君    田邉 國男君
      高田 富與君    高橋 英吉君
      高橋  等君    竹下  登君
      竹山祐太郎君    谷垣 專一君
      千葉 三郎君    津雲 國利君
      津島 文治君    辻  寛一君
      綱島 正興君    徳安 實藏君
      床次 徳二君    富田 健治君
      内藤  隆君    中垣 國男君
      中野 四郎君    中村 梅吉君
      中村 幸八君    灘尾 弘吉君
      楢橋  渡君    二階堂 進君
      西村 英一君    野田 卯一君
      野原 正勝君    橋本登美三郎君
      長谷川四郎君    濱田 幸雄君
      濱野 清吾君    早川  崇君
      廣瀬 正雄君    福田 篤泰君
      福永 一臣君    福永 健司君
      藤井 勝志君    藤原 節夫君
      藤本 捨助君    船田  中君
      古井 喜實君    保科善四郎君
      保利  茂君    細田 吉藏君
      堀内 一雄君    前尾繁三郎君
      前田 正男君    増田甲子七君
      松澤 雄藏君    松田 鐵藏君
      松永  東君    松本 一郎君
      松山千惠子君    三池  信君
      水田三喜男君    南好  雄君
      宮澤 胤勇君    毛利 松平君
      森   清君    森下 國雄君
      森田重次郎君    八木 徹雄君
      保岡 武久君    山口 好一君
      吉田 重延君    米田 吉盛君
      米山 恒治君    渡邊 良夫君
 否とする議員の氏名
      安宅 常彦君    赤松  勇君
      有馬 輝武君    淡谷 悠藏君
      井伊 誠一君    井手 以誠君
      石田 宥全君    石橋 政嗣君
      石山 權作君    板川 正吾君
      稻村 隆一君    緒方 孝男君
      大柴 滋夫君    太田 一夫君
      岡  良一君    岡田 利春君
      岡本 隆一君    加藤 勘十君
      加藤 清二君    片島  港君
      勝澤 芳雄君    勝間田清一君
      角屋堅次郎君    川村 継義君
      河上丈太郎君    河野  正君
      木原津與志君    北山 愛郎君
      久保 三郎君    久保田 豊君
      栗原 俊夫君    小林 ちづ君
      小松  幹君    兒玉 末男君
      五島 虎雄君    河野  密君
      佐々木更三君    佐藤觀次郎君
      佐野 憲治君    坂本 泰良君
      阪上安太郎君    島本 虎三君
      東海林 稔君    田口 誠治君
      田中織之進君    田中 武夫君
      田邊  誠君    多賀谷真稔君
      高田 富之君    滝井 義高君
      楯 兼次郎君    辻原 弘市君
      坪野 米男君    戸叶 里子君
      堂森 芳夫君    中澤 茂一君
      中村 重光君    中村 高一君
      永井勝次郎君    楢崎弥之助君
      二宮 武夫君    西村 力弥君
      野口 忠夫君    野原  覺君
      芳賀  貢君    長谷川 保君
      畑   和君    原   茂君
      日野 吉夫君    肥田 次郎君
      平岡忠次郎君    広瀬 秀吉君
      穗積 七郎君    細迫 兼光君
      堀  昌雄君    前田榮之助君
      松井 政吉君    松井  誠君
      松原喜之次君    三木 喜夫君
      三宅 正一君    武藤 山治君
      村山 喜一君    森島 守人君
      森本  靖君    八百板 正君
      八木 一男君    矢尾喜三郎君
      安井 吉典君    安平 鹿一君
      山内  広君    山口丈太郎君
      山口 鶴男君    山田 長司君
      山中 吾郎君    山中日露史君
      山花 秀雄君    湯山  勇君
      横路 節雄君    横山 利秋君
      吉村 吉雄君    渡辺 惣蔵君
      井堀 繁男君    受田 新吉君
      内海  清君    春日 一幸君
      佐々木良作君    玉置 一徳君
      西村 榮一君    門司  亮君
      本島百合子君    川上 貫一君
      谷口善太郎君
     ――――◇―――――
○副議長(原健三郎君) 社会労働委員長秋田大助君解任決議案につき採決いたします。
 この採決は記名投票をもって行ないます。本決議案に賛成の諸君は白票、反対の諸君は青票を持参せられんことを望みます。――閉鎖
    〔議場閉鎖〕
○副議長(原健三郎君) 氏名点呼を命じます。
    〔参事氏名を点呼〕
    〔各員投票〕
○副議長(原健三郎君) 投票者の通路をふさがないように願います。――すみやかに投票願います。――投票者の通行を妨害しないように願います。
    〔投票継続〕
○副議長(原健三郎君) 投票者の通行を妨害しないように願います。すみやかに御投票願います。――通路にとどまらないように、すみやかに御投票願います。――あとがつかえておりますから、すみやかに御投票願いまナ。
    〔投票継続〕
○副議長(原健三郎君) 通路に立ちどまらないように、すみやかに投票願います。――通路をふさがないように、急いで御投票願います。――投票者の通行を妨害しないでください。――投票者の通路をふさがないように、すみやかに急いで投票願います。
    〔投票継続〕
    〔発言する者多し〕
○副議長(原健三郎君) 静粛に願います。――静粛に願います。
    〔発言する者多し〕
○副議長(原健三郎君) すみやかに投票して着席願います。――静粛に願います。――静粛にして着席願います。――着席願います。――降壇願います。
    〔投票継続〕
○副議長(原健三郎君) 静粛に願います。――着席願います。――降壇して着席願います。
    〔発言する者多し〕
○副議長(原健三郎君) 静粛にして、すみやかに御投票願います。
    〔投票継続〕
    〔発言する者多し〕
○副議長(原健三郎君) ただいま投票継続中でありますから、投票の上、すみやかに降壇していただきます。
    〔発言する者多し〕
○副議長(原健三郎君) 投票の済んだ方は直ちに降壇を願います。
    〔発言する者多し〕
○副議長(原健三郎君) ただいま投票を継続中でありますから、投票の上、すみやかに降壇願います。――投票の済んだ方から直ちに降壇してください。
    〔発言する者多し〕
○副議長(原健三郎君) 重ねて御注意申し上げます。ただいま投票を継続中でありますから、すみやかに投票の上降壇してください。――投票の済んだ方から直ちに壇をおりていただきます。
    〔発言する者多く、議場騒然〕
○副議長(原健三郎君) この状態では議事の進行ができませんので、この際、三十分間休憩いたします。
    午後零時八分休憩
     ――――◇―――――
    午後五時六分開議
○議長(清瀬一郎君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
     ――――◇―――――
○議長(清瀬一郎君) 先刻、社会労働委員長秋田大助君解任決議案の採決中、休憩となりましたので、あらためて、本決議案につき記名投票をもって採決いたします。
 本決議案に賛成の諸君は白票、反対の諸君は青票をおのおの持参されんことを望みます。――閉鎖。
    〔議場閉鎖〕
○議長(清瀬一郎君) 氏名点呼を命じます。
    〔参事氏名を点呼〕
    〔各員投票〕
○議長(清瀬一郎君) どうかすみやかに御投票願います。――すみやかに御投票願います。
    〔投票継続〕
○議長(清瀬一郎君) なるべく時間の制限等はいたさないでやるほうがいいと思いまするから、どうぞすみやかに御投票願います。
    〔投票継続〕
○議長(清瀬一郎君) 投票漏れはありませんか。――投票漏れなしと認めます。投票箱閉鎖。開匣。――開鎖。
    〔議場開鎖〕
○議長(清瀬一郎君) 投票を計算いたさせます。
    〔参事投票を計算〕
○議長(清瀬一郎君) 投票の結果を事務総長より報告いたさせます。
    〔事務総長報告〕
 投票総数 二百九十二
  可とする者(白票)  百三十
  〔拍手〕
  否とする者(青票)  百六十二
  〔拍手〕
○議長(清瀬一郎君) 右の結果、社会労働委員長秋田大助君解任決議案は否決せられました。(拍手)
    ―――――――――――――
 島上善五郎君外四名提出社会労働委員長秋田大助君解任決議案を可とする議員の氏名
      安宅 常彦君    赤松  勇君
      淺沼 享子君    足鹿  覺君
      淡谷 悠藏君    井伊 誠一君
      井手 以誠君    猪俣 浩三君
      石橋 政嗣君    石山 權作君
      板川 正吾君    稻村 隆一君
      緒方 孝男君    大柴 滋夫君
      大原  亨君    太田 一夫君
      岡  良一君    岡田 利春君
      岡田 春夫君    岡本 隆一君
      加藤 勘十君    片島  港君
      勝澤 芳雄君    勝間田清一君
      角屋堅次郎君    川村 継義君
      河上丈太郎君    河野  正君
      北山 愛郎君    久保 三郎君
      久保田 豊君    栗原 俊夫君
      黒田 寿男君    小林 信一君
      小林  進君    小林 ちづ君
      小松  幹君    兒玉 末男君
      五島 虎雄君    河野  密君
      佐々木更三君    佐藤觀次郎君
      佐野 憲治君    坂本 泰良君
      阪上安太郎君    島上善五郎君
      島本 虎三君    下平 正一君
      東海林 稔君    杉山元治郎君
      鈴木茂三郎君    田口 誠治君
      田中織之進君    田中 武夫君
      田邊  誠君    多賀谷真稔君
      高田 富之君    高津 正道君
      滝井 義高君    楯 兼次郎君
      辻原 弘市君    坪野 米男君
      戸叶 里子君    堂森 芳夫君
      中澤 茂一君    中村 重光君
      中村 高一君    中村 英男君
      永井勝次郎君    楢崎弥之助君
      成田 知巳君    二宮 武夫君
      西村 力弥君    野口 忠夫君
      野原  覺君    芳賀  貢君
      長谷川 保君    畑   和君
      原   茂君    原   彪君
      日野 吉夫君    肥田 次郎君
      平岡忠次郎君    広瀬 秀吉君
      穗積 七郎君    細迫 兼光君
      堀  昌雄君    前田榮之助君
      松井 政吉君    松井  誠君
      松平 忠久君    松原喜之次君
      松本 七郎君    三木 喜夫君
      三宅 正一君    武藤 山治君
      村山 喜一君    森島 守人君
      森本  靖君    八百板 正君
      八木 一男君    矢尾喜三郎君
      安井 吉典君    安平 鹿一君
      柳田 秀一君    山内  広君
      山口丈太郎君    山口 鶴男君
      山崎 始男君    山中 吾郎君
      山中日露史君    山花 秀雄君
      山本 幸一君    湯山  勇君
      横路 節雄君    横山 利秋君
      吉村 吉雄君    渡辺 惣蔵君
      井堀 繁雄君    稲富 稜人君
      内海  清君    春日 一幸君
      佐々木良作君    田中幾三郎君
      玉置 一徳君    西村 榮一君
      門司  亮君    本島百合子君
      志賀 義雄君    谷口善太郎君
 否とする議員の氏名
      安倍晋太郎君    逢澤  寛君
      青木  正君    赤城 宗徳君
      赤澤 正道君    秋山 利恭君
      天野 公義君    有田 喜一君
      有馬 英治君    井出一太郎君
      井原 岸高君    井村 重雄君
      伊藤 五郎君    伊藤 郷一君
      伊藤宗一郎君    飯塚 定輔君
      池田 清志君    池田 勇人君
      池田正之輔君    石井光次郎君
      今松 治郎君    宇田 國榮君
      宇都宮徳馬君    宇野 宗佑君
      上村千一郎君    臼井 莊一君
      内海 安吉君    江崎 真澄君
      遠藤 三郎君    小笠 公韶君
      小川 半次君    小川 平二君
      小沢 辰男君    小澤 太郎君
      尾関 義一君    大上  司君
      大沢 雄一君    大高  康君
      大橋 武夫君    大平 正芳君
      岡崎 英城君    岡田 修一君
      岡本  茂君    加藤 高藏君
      賀屋 興宣君    海部 俊樹君
      金子 一平君    金子 岩三君
      仮谷 忠男君    川野 芳滿君
      川村善八郎君    菅  太郎君
      菅野和太郎君    木村 公平君
      木村 俊夫君    木村 守江君
      岸本 義廣君    北澤 直吉君
      久野 忠治君    久保田円次君
      草野一郎平君    倉石 忠雄君
      倉成  正君    黒金 泰美君
      小泉 純也君    小枝 一雄君
      小坂善太郎君    小島 徹三君
      小平 久雄君    小山 長規君
      河本 敏夫君    纐纈 彌三君
      佐々木秀世君    齋藤 邦吉君
      坂田 英一君    坂田 道太君
      笹本 一雄君    志賀健次郎君
      始関 伊平君    椎熊 三郎君
      重政 誠之君    正示啓次郎君
      周東 英雄君    鈴木 正吾君
      鈴木 仙八君    鈴木 善幸君
      瀬戸山三男君    關谷 勝利君
      田川 誠一君    田口長治郎君
      田澤 吉郎君    田中伊三次君
      田中 角榮君    田中 正巳君
      田邉 國男君    高田 富與君
      高橋  等君    竹下  登君
      竹山祐太郎君    舘林三喜男君
      谷垣 專一君    千葉 三郎君
      中馬 辰猪君    津雲 國利君
      津島 文治君    辻  寛一君
      綱島 正興君    渡海元三郎君
      徳安 實藏君    床次 徳二君
      富田 健治君    内藤  隆君
      中垣 國男君    中野 四郎君
      中村 幸八君    中村庸一郎君
      灘尾 弘吉君    二階堂 進君
      丹羽喬四郎君    西村 英一君
      野田 卯一君    野田 武夫君
      長谷川四郎君    濱田 幸雄君
      濱野 清吾君    早川  崇君
      林   博君    廣瀬 正雄君
      福家 俊一君    福永 一臣君
      福永 健司君    藤井 勝志君
      藤原 節夫君    藤本 捨助君
      藤山愛一郎君    船田  中君
      古井 喜實君    保科善四郎君
      坊  秀男君    細田 吉藏君
      堀内 一雄君    前尾繁三郎君
      前田 正男君    益谷 秀次君
      増田甲子七君    松永  東君
      松野 頼三君    松本 一郎君
      松山千惠子君    三池  信君
      南好  雄君    村上  勇君
      毛利 松平君    森   清君
      保岡 武久君    柳谷清三郎君
      山口 好一君    山田 彌一君
      山村新治郎君    吉田 重延君
      米田 吉盛君    米山 恒治君
     ――――◇―――――
 懲罰委員長大森玉木君辞任の件
○議長(清瀬一郎君) おはかりいたすことがございます。
 懲罰委員長大森玉木君から、委員長を辞任したいとの申し出がございます。これを許可するに御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(清瀬一郎君) 御異議なしと認めます。よって、許可するに決しました。
     ――――◇―――――
 残余の日程は延期し本日はこれに
  て散会すべしとの動議(柳田秀
  一君外二名提出)
○議長(清瀬一郎君) 柳田秀一君外二名から、残余の日程を延期し本日はこれにて散会すべしとの動議が提出せられました。
 本動議は記名投票をもって採決いたします。
 本動議に賛成の諸君は白票、反対の諸君は青票を持参されんことを望みます。――閉鎖。
    〔議場閉鎖〕
○議長(清瀬一郎君) 氏名点呼を命じます。
    〔参事氏名を点呼〕
    〔各員投票〕
○議長(清瀬一郎君) すみやかに御投票願います。――すみやかに御投票願います。
    〔投票継続〕
○議長(清瀬一郎君) なるべく時間の制限をしないでいきたいと思っておりますから、どうかすみやかに御投票願います。どうしてもいけなければ、時間制限します。――この情勢では実にやむを得ませんから、ただいまから五分間の時間をもって投票されんことをお願いします。なお、この時間内に御投票がないときは、棄権なすったものとみなします。(発言する者多し)少しも動いておりません。この情勢では制限するよりほかありません。――間もなく制限の時間がまいります。すみやかに御投票願います。――間もなく制限の時間に達します。
    〔投票継続〕
○議長(清瀬一郎君) まだ投票されぬ方は、すみやかにお願いします。もうあと一分です。――投票漏れの方はすみやかに御投票願います。
    〔投票継続〕
○議長(清瀬一郎君) 遺憾ながら、制限の時間に達しました。投票箱閉鎖。(発言する者多し)投票なさらぬ人は、棄権なすったものとみなします。開匣。――開鎖。
    〔議場開鎖〕
○議長(清瀬一郎君) 投票を計算いたさせます。
    〔参事投票を計算〕
○議長(清瀬一郎君) 投票の結果を事務総長より報告いたさせます。
    〔事務総長報告〕
 投票総数 二百七十
  可とする者(白票)   八十
  〔拍手〕
  否とする者(青票)  百九十
  〔拍手〕
○議長(清瀬一郎君) 右の結果。柳田秀一君外二名提出の動議は否決せられました。(拍手)
    ―――――――――――――
 柳田秀一君外二名提出残余の日程は延期し本日はこれにて散会すべしとの動議を可とする議員の氏名
      安宅 常彦君    淺沼 享子君
      有馬 輝武君    石橋 政嗣君
      石山 權作君    板川 正吾君
      緒方 孝男君    大柴 滋夫君
      大原  亨君    太田 一夫君
      岡  良一君    岡田 利春君
      片島  港君    勝澤 芳雄君
      角屋堅次郎君    川村 継義君
      河野  正君    北山 愛郎君
      久保 三郎君    久保田 豊君
      栗原 俊夫君    小林 信一君
      小林 ちづ君    小松  幹君
      兒玉 末男君    五島 虎雄君
      佐藤觀次郎君    佐野 憲治君
      坂本 泰良君    阪上安太郎君
      島本 虎三君    東海林 稔君
      杉山元治郎君    田口 誠治君
      田中織之進君    田中 武夫君
      田邊  誠君    高田 富之君
      坪野 米男君    堂森 芳夫君
      中澤 茂一君    中村 重光君
      永井勝次郎君    楢崎弥之助君
      二宮 武夫君    野口 忠夫君
      野原  覺君    芳賀  貢君
      長谷川 保君    畑   和君
      日野 吉夫君    肥田 次郎君
      平岡忠次郎君    穗積 七郎君
      堀  昌雄君    松井 政吉君
      松井  誠君    松平 忠久君
      三木 喜夫君    三宅 正一君
      武藤 山治君    村山 喜一君
      森島 守人君    森本  靖君
      矢尾喜三郎君    安井 吉典君
      安平 鹿一君    山内  広君
      山口丈太郎君    山口 鶴男君
      山中 吾郎君    山中日露史君
      山花 秀雄君    湯山  勇君
      横路 節雄君    横山 利秋君
      吉村 吉雄君    渡辺 惣蔵君
      志賀 義雄君    谷口善太郎君
 否とする議員の氏名
      安倍晋太郎君    相川 勝六君
      逢澤  寛君    青木  正君
      赤城 宗徳君    赤澤 正道君
      秋田 大助君    秋山 利恭君
      足立 篤郎君    天野 公義君
      有田 喜一君    有馬 英治君
      井出一太郎君    井原 岸高君
      井村 重雄君    伊藤 五郎君
      伊藤 郷一君    伊藤宗一郎君
      飯塚 定輔君    池田 清志君
      池田 勇人君    池田正之輔君
      石井光次郎君    石田 博英君
      今松 治郎君    宇田 國榮君
      宇都宮徳馬君    宇野 宗佑君
      上村千一郎君    臼井 莊一君
      内田 常雄君    内海 安吉君
      江崎 真澄君    遠藤 三郎君
      小笠 公韶君    小川 半次君
      小川 平二君    小沢 辰男君
      小澤佐重喜君    小澤 太郎君
      尾関 義一君    大上  司君
      大久保武雄君    大倉 三郎君
      大沢 雄一君    大高  康君
      大橋 武夫君    大平 正芳君
      岡崎 英城君    岡田 修一君
      岡本  茂君    加藤 高藏君
      賀屋 興宣君    海部 俊樹君
      金子 一平君    金子 岩三君
      唐澤 俊樹君    仮谷 忠男君
      川野 芳滿君    川村善八郎君
      菅  太郎君    菅野和太郎君
      木村 公平君    木村 俊夫君
      木村 守江君    岸本 義廣君
      北澤 直吉君    久野 忠治君
      久保田円次君    草野一郎平君
      倉石 忠雄君    倉成  正君
      藏内 修治君    黒金 泰美君
      小泉 純也君    小枝 一雄君
      小坂善太郎君    小島 徹三君
      小平 久雄君    小山 長規君
      河本 敏夫君    纐纈 彌三君
      佐々木秀世君    佐伯 宗義君
      齋藤 邦吉君    坂田 英一君
      坂田 道太君    笹本 一雄君
      志賀健次郎君    始関 伊平君
      椎熊 三郎君    重政 誠之君
      島村 一郎君    正示啓次郎君
      周東 英雄君    鈴木 正吾君
      鈴木 仙八君    鈴木 善幸君
      瀬戸山三男君    關谷 勝利君
      田川 誠一君    田口長治郎君
      田澤 吉郎君    田中伊三次君
      田中 角榮君    田中 正巳君
      田邉 國男君    高田 富與君
      高橋  等君    竹下  登君
      竹山祐太郎君    舘林三喜男君
      谷垣 專一君    千葉 三郎君
      津雲 國利君    津島 文治君
      辻  寛一君    綱島 正興君
      渡海元三郎君    徳安 實藏君
      床次 徳二君    富田 健治君
      内藤  隆君    中垣 國男君
      中曽根康弘君    中野 四郎君
      中村 幸八君    中村庸一郎君
      灘尾 弘吉君    二階堂 進君
      丹羽喬四郎君    西村 英一君
      野田 卯一君    野田 武夫君
      野原 正勝君    長谷川四郎君
      濱田 幸雄君    濱野 清吾君
      早川  崇君    林   博君
      廣瀬 正雄君    福家 俊一君
      福田 赳夫君    福田 篤泰君
      福永 一臣君    福永 健司君
      藤井 勝志君    藤原 節夫君
      藤本 捨助君    藤山愛一郎君
      古井 喜實君    保科善四郎君
      坊  秀男君    星島 二郎君
      細田 吉藏君    堀内 一雄君
      前尾繁三郎君    前田 正男君
      益谷 秀次君    増田甲子七君
      松澤 雄藏君    松田 鐵藏君
      松永  東君    松野 頼三君
      松本 一郎君    松山千惠子君
      三池  信君    三木 武夫君
      南好  雄君    村上  勇君
      毛利 松平君    森   清君
      森下 國雄君    保岡 武久君
      柳谷清三郎君    山口 好一君
      山田 彌一君    山村新治郎君
      吉田 重延君    米田 吉盛君
      米山 恒治君    井堀 繁雄君
      稲富 稜人君    内海  清君
      春日 一幸君    佐々木良作君
      田中幾三郎君    玉置 一徳君
      門司  亮君    本島百合子君
     ――――◇―――――
 労働大臣大橋武夫君不信任決議案(島上善五郎君外四名提出)
     (委員会審査省略要求案件)
○議長(清瀬一郎君) 島上善五郎君外四名から、労働大臣大橋武夫君不信任決議案が提出されました。
 本決議案は、提出者の要求のとおり委員会の審査を省略して、議事日程に追加することに御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(清瀬一郎君) 御異議なしと認めます。よって、日程は追加せられました。
 労働大臣大橋武夫君不信任決議案を議題といたします。
    ―――――――――――――
○議長(清瀬一郎君) 提出者の趣旨弁明を許します。河野正君。
    〔河野正君登壇〕
○河野正君 私は、日本社会党を代表いたしまして、ただいま上程されました労働大臣大橋武夫君不信任案について、その趣旨を説明せんとするものであります。
 まず、その案文を朗読いたします。
  本院は、労働大臣大橋武夫君を信任せず。
  右決議する。
  〔拍手〕
 以下、その理由について説明を申し上げたいと思います。
 大橋労働大臣は、つとに内務官僚として行政に参画して以来、そのすぐれたる頭脳と手腕は官民ともにひとしく認めるところであり、また、今日、政治家としてもわれわれの大先達であり、自民党にあっても、なお将来を嘱望せられるきわめて有能の士で、いまここにその不信任案を提出せざるを得ないことは、私としてまことに遺憾に存じ上げます。
 御承知のごとく、池田内閣の高度成長経済政策の失敗により、景気調整策が実施され、近時その影響が国民生活、特に労働面に強くあらわれてまいったことは御案内のとおりであります。池田総理は、かつて消費者物価が上がったといっても、所得もふえて生活内容はよくなっていると繰り返し強調いたしてまいりました。しかるに、この五月、経済企画庁が発表いたしました消費者動向予測調査によっても、都市世帯、農家とも、この一年間、家計費が増加したことを明らかにいたしております。しかも、今後の見通しも、悪化の傾向にあることを付言いたしておるのであります。しかるに、さきの閣議におきましては、物価が高い、家計費がふくらむというが、高いマグロはやめて安いサンマを食べろ、そういう、いわゆる新しい麦飯論を吐いて、国民をいたく失望させたのであります。しかしながら、この物価の倍増は、すでに所得倍増計画が発足する当時よりわれわれの強く指摘したところでありまして、いまさら国民にその責任をすりかえる等は断じて許せないのであります。このように、物価が国民生活に大きな圧迫をもたらしたのでありますが、労働大臣は、国民、ことに労働者の不安を解消するための具体的な方針を示すことなく、かえって物価抑制対策として安定賃金のための賃金政策の方向を示すに至ったことは、これまた断じて許せないのであります。ことに、賃金問題につきましては、大橋労働大臣は一方の権威者であります。しかるに、自由化や国際競争に備える日経連の圧力に屈しまして、ついにその権威を傷つけましたことは、まことに悲しむべきだと思うのであります。このように、物価対策に対しまして全く無定見、しかも、安定賃金政策をもってこたえた点が、まず私が大橋労働大臣を不信任いたしまする第一の理由であります。(拍手)
 第二に指摘しなければならぬ点は、雇用の問題でございます。いま、わが国の人口の増加数は逐次減少しているのでありますが、生産年齢人口というものは逐次増加の傾向をたどり、年平均百三十万人に達し、雇用問題の前途はきわめて深刻なものがあります。昭和三十三年にいおて、約四千三百七十万の労働人口の中で六十万人の完全失業者を除いては一応就業の形はとっておるのでありますが、しかし、その所得、労働時間、就業の継続性、就業の安定性等より見ますると、いわゆる不完全就業者の部分がきわめて大きいのであります。擬装失業、潜在失業といわれるこのような不完全就業が広く存在することは、工業化の著しくおくれた諸国にはほぼ共通の現象でありまするが、しかるに、わが国のように工業化の進んだ段階にあって、しかも、一方におきましては近代的な完全就業の状態が存在をし、他方には、なお不完全就業の状態が強く存在することは、国民福祉の上から、これまた断じて許せないのであります。今日の労働行政の中におきまして、かくのごとく雇用の改善と雇用の機会の増大について大橋労働大臣が全く無定見、無方針でありましたことは、労働大臣としての責任きわめて重大なりといわなければなりません。これが労働大臣を不信任いたしまする第二の理由であります。
 次に指摘いたしたい第三の重大な理由は、全国労働者が重大なる関心を持って注視いたしておりまするいわゆる失対打ち切り二法をあえて立案、強行しようとした点にあります。労働省は、その構想を雇用審議会で暴露されることをおそれて、失対制度の打ち切りではなくて改善であると強調しているのであります。しかし、これは労働省構想の真意を隠すためのデマであることは全く疑う余地がないのであります。(拍手)そのことは、すでに労働省が正常化の名のもとに行なっておりまする行政指導の実態を見れば明々白々であります。すでに一部の紙上におきましては、五年後には失対は三万人に減らしてしまう、こういう労働省の計画が伝えられておりまする事実をもっていたしましても明らかであります。はからずも、衣の下からよろいを暴露したというべきであります。今日では、むしろ、最近の不況と自由化による失業状態の悪化の中から、失対事業の必要性を再認識していく声というものがだんだんと高まりつつある現状であります。生活保障を伴わない求職手当をもってこれにかえようとする労働省の考えは、やはり実質的な打ち切りに通ずるものであるということを私どもは強く指摘しなければなりません。財界の一部にも、今後の合理化の進展に伴って発生する失業問題について、政府が本格的に取り組んでいない点にはなはだしく不満を表明しておる事実もございます。このように、今回の失対制度の改正は、むしろ法律違反であり、かつ失業対策の後退を意味するものであると私どもは究明せざるを得ないのであります。もし、不幸にしてこの労働省の野望を許すといたしますならば、これまで失対事業の持っておりました社会保障的、失業者救済的な役割りをすべて消失し、通常の就労の場ということで、事業効果、利益、採算中心主義で貫かれることになるのであります。したがって、その事業は高度化され、機械化され、頑健な土木労働者並みの肉体と労働強化が要求されてまいるわけであります。しかも、労働時間は延長され、請負化され、労働者の利益を守るための組合運動がことごとく圧殺されてしまうのであります。つまり、いままでの失対事業を地獄部屋にいたしまして、耐えられなくなってそうして脱落をしむける、全く血も涙もない非人道的な悪法なりと私どもは断ぜざるを得ないのであります。(拍手)失対事業を低賃金と無権利労働者の貯水池に押し込もうというのが、政府・与党のねらいであることをわれわれは知らなければなりません。
 そこで、私は、今日の労働階級の実態というものについて若干触れてみたいと思います。しかし、百のりっぱな演説や麗言麗句よりも、ほんとうの血の通った切実な末端の国民の声というものが貴重であることは、私どもは強く信じます。そこで、全国からたくさんな切実な要求や陳情が私どもの手元にも参っておりますが、その中から――実は議長さんのお許しがございますならば、一枚一枚皆さま方に御披露いたしたいのでございますけれども、時間の制約もございますから、その中の一、二を取り上げまして皆さま方に御披露申し上げ、皆さま方の御反省を願いたいと思うのであります。(拍手)私は、このささやかな声は天の声として皆さま方が静かにお聞き取り願うことを強くお願いを申し上げたいと思います。(拍手)
 これは「政府の皆さまへ」といった、福岡のある小学校の天野君という五年生の切実な願いのことばであります。「失対を打ち切らないでください。私のうちは七人もいるのに、おとうさんは病気で仕事はできず、おかあさん一人で働き、この七人家族を立てていかなければなりません。私たちの学用品もろくに買えず困ります。それに、おとうさんの病気は心臓病で、いつなおるかわかりません。それに、毎日食べる食事でも、学校に弁当が要るときでも、麦めしにつけものばかりで、弁当を食べるときは恥ずかしくてたまりません。いまでもこんなに私たちの生活が不自由なのに、失対を打ち切られることになると、私たちのように貧しい家庭は生きていくことができません。失対が打ち切られたら、いまより以上に日本には悪人ができるのではないでしょうか。私たちはりっぱな人間になり、りっぱな日本を背負わなければならない子供です。政府の皆さま、どうか失対を打ち切らないでください。これが貧しい家庭の子供の真心からの願いでございます。失対を続け、貧しい家庭をお助けください。私たちが大きくなって、きっと政府の方や社会の皆さまに御恩返しをいたします。政府の皆さまへ」これが小学校のいとけない子供の切実な願いの一端であります。
 なお、もう一つ、静かにひとつ子供たちの切実な声を聞いていただきたいと思います。「私のおかあさんやみんなの首を切ったら、わたしたち子供はつらい目をみなくてはなりません。でも、これは皮肉ではありません。わたしは幼稚園のとき脱臼とい変な病気にかかりました。それから入院しようと思いましたが、入院するお金がございません。パン一つ買って食べることもできません。どうか、この私たちの貧しい願いを聞き届けてください……
○議長(清瀬一郎君) 河野君、時間になりましたが……
○河野正君(続) これが、同じ福岡市の小学校に通っておりまする原さんという……
○議長(清瀬一郎君) 簡単に結論に到達願います。時間がまいりました。
○河野正君(続) いとけない子供の血の出るような切実な願いでございます。このような天の声ともいうべき幼い子供たちの声をすら無視して、失対事業を打ち切ろうとする労働大臣の責任はきわめて重大といわなければなりません。(拍手)
○議長(清瀬一郎君) 河野君、時間がまいりましたが……
○河野正君(続)なお、第四点として私が御指摘申し上げておきたいと思います点は、ILO八十七号批准の問題がございます。
○議長(清瀬一郎君) あなたの趣旨説明を完結してください。
○河野正君(続) わかりました。
 これまで批准遅延に対しまして、十四回の勧告を受ける等、国際的不信を買ってまいりましたことは御承知のとおりであります。しかも、今日までILOに持ち込まれました諸問題により、政府の組合弾圧政策あるいは低賃金政策によりまして、日本の国際的地位と信頼をはなはだしく失墜せしめてまいりましたその責任も、私は追及されなければならぬと思います。なお、その他もろもろの労働行政におきまする誤りがございます。大臣は、すべからくその不明を謝するとともに、その責任の所在を明らかにいたしていただきたいと思うのであります。
○議長(清瀬一郎君) 河野さん、あなたのようなとうとい演説を打ち切ることは不本意ですが、時間がまいりましたから、これで停止されんことを求めます。
    〔発言する者多し〕
    〔河野正君発言を継続、降壇〕
○議長(清瀬一郎君) 質疑の通告があります。
    〔発言する者あり〕
○議長(清瀬一郎君) 通告せられておりまする質疑を順次許します。――兒玉末男君。兒玉君、御発言を願います。――兒玉末男君。
    〔発言する者多し〕
    〔兒玉末男君登壇〕
○兒玉末男君 私は、ただいまの河野正議員の労働大臣不信任決議案の趣旨説明に対しまして、若干不明確な点がありますので、三、四の点について質問をいたしたいと思います。
 まず第一点といたしまして、この二、三年来の異常な物価騰貴は、池田内閣の独占資本本位の高度経済成長政策の失敗に基因するものでありまして、かつて大橋労働大臣の答弁によりましても、賃金の上昇が出産性を上回り、その結果、物価の上昇を来たしているということを申しておりますが、これは明らかな誤りであります。わが国のような低貸金構造のもとにおける企業規模間、産業間、地域間の賃金格差の存在する現状におきましては、賃金の上昇が直ちにコスト・インフレをもたらすようなことは考えられぬのであります。それにもかかわらず、大橋労働大臣は、労働者の保護を目的とする労働行政の責任者としての任務を忘れて、日経連その他資本家団体の走狗となり、いたずらに賃金の抑圧をはかり、わが国労働者の低賃金構造の温存のみに熱中してきてた事実は、まことに遺憾といわざるを得ないのであります。単に労働者だけでなくして、農民、中小企業者等に対しましても非常な圧迫を加えて、まいったことは絶対に許されないところでございます。とのことは、単に労働大臣のみならず、現在の自民党及び政府の本質そのものと言えるところであります。労働大臣不信任決議案の提案理由の説明によりますと、労働大臣のみが不信任を受けざるを得ない事実関係が明確でありません。したがって、大橋労働大臣の労働行政のうちでも、特に賃金政策についてどのような不手ぎわがあったのか、明確な御答弁を河野議員にお願いしたいのであります。
 第二点といたしましては、雇用政策の面においても不信任を受けざるを得ない相当の理由が述べられておりますけれども、今日、わが国の労働者は雇用の格差という現実に直面し、その身分関係はきわめて不公平な取り扱いがなされており、労働者は常に不安につきまとわれておるのであります。政府の統計によりましても、現在、不完全就業者とみなされるものは全国一千万人に達しております。にもかかわらず、政府は、対外的には、わが国の失業者は六十万から七十万と、きわめて過小に報告をし、世界にも類のないほどの完全雇用の実をあげておるなどと宣伝をいたしておりますが、これは、まさに全くうそ八百を並べた三百代言的な言辞といわざるを得ないのであります。さらに、高度経済成長政策の失敗は、当然に労働者の雇用関係につきましてもきわめて悪影響を及ぼしているのであります。
 わが国の独占大企業は、池田内閣の、国民大衆から吸い上げた資金による低金利貸し付け政策によって異常な設備投資を行なってまいりましたが、とのことは、結果的に若年労働力の逼迫という事態をもたらしてまいったのであります。政府の経済政策の失敗による金融引き締めは、独占企業による下請代金の長期手形化、下請単価切り下げとなって、中小零細企業者を締めつけ、その結果、企業倒産が相次いで起こっているのでございますが、このような現状のもとにおきまして、政府が何ら雇用政策も持たないために、雇用労働者の潜在失業化が進んでおりますし、技術革新に対するところの職業訓練制度は、これまたきわめて貧弱であります。これは、すべて池田内閣の失政であることは言をまたないところでございますが、これらの責任を、ただ一人の大橋労働大臣のみに求めることは、まだまだその不信任の内容というものが、その罪状というものが明らかでございませんので、いま少しつまびらかに御説明を願いたいと思うのであります。
 第三点といたしましては、今日、政府・自民党は、今国会に職業安定法及び緊急失業対策法の一部を改正する法案を出して、これを強行しようといたしております。委員会においては、すでに強行されましたが、これは簡単に言うならば、失業者の首を切るということでありまして、世界の歴史を見ましても、いまだかつて失業者の首を切るということは聞いたことがございません。いわば酷寒の夜中に、むちをもって裸にして追い出すような冷酷、無情な非人道的な行為といわざるを得ないのであります。国会正常化の申し合わせを一方的に破り、またもや多数の力でこれを強行する行為は、絶対に許されぬのでございます。すでに述べましたように、わが国の雇用の現状はきわめてきびしく、今後自由化が進むにつれまして、ますます失業者が増大することが考えられるわけであります。しかるに、日本の失業政策は、失業保険制度と失業対策事業以外には何も存在していないのであります。しこうして、現在のような物価上昇の時点に直面しても、その賃金あるいは期末手当等は、政府の手によって引き上げられたことはなくて、失対労働者が、みずからの生活をみずからの手で守るために、組織と団結の力で要求し、戦い取ったものであることは先刻御承知のとおりであります。最低生活をかろうじてささえてきたこれら失対労働者にあたたかい目を向け、生活条件を幾ぶんでも向上させてやることこそが為政者のつとめであるべきはずなのに、政府は、逆に、この失対事業の制度すらも打ち切ろうとしておるのであります。しかも、政府は、この法律改正案を国会に提出するにあたりましても、その手続の段階においても、すでに大きな誤りをおかしているのであります。したがって、大橋労働大臣は、この事実を十分御承知のことと思われまするが、これが労働大臣が不信任を受けざるを得ないほど重要性を持つものであるかどうか、このいきさつについての不信任提案者の詳細な御説明をお願い申し上げる次第でございます。
 次に申し上げたいことは、ILO条約関係の問題でございますが、担当大臣といたしまして、その責任の重大性は先ほど申されましたが、私は、いま少し提案者の詳細な御説明を要求するものでございます。池田総理大臣が後進国呼ばわりした新興国におきましてもすでにILO八十七号条約を批准し、さらにまた、ILO理事会から十四回に及ぶ批准勧告を受けながらも、なお、これが今日まで批准されなかったという事実は、近代国家どころか、世界にその例を見ない、全く驚くべき事実であることは御承知のとおりであります。近代国家を強調するならば、労使関係におきましてもその実をあげなければならないにもかかわらず、前近代的な労使関係を温存し、勤労者からの収奪体制を強化する中世紀的な労使の形態を改めようとしていないのであります。このことのあらわれが、今日までのILO八十七号条約批准の見送りであり、また、この批准に便乗して国内法の改悪をなさんとするその事実であります。(「時間だ、時間だ」と呼ぶ者あり)時間はちゃんと正面を見ておりますから、文句言わないでください。
 池田総理は、今次通常国会の所信表明に際しましても、ILO八十七号条約の批准を言明いたしております。大橋労働大臣もまた、総理大臣の所信に沿って努力することを約束いたしておるのでございますが、これは池田内閣全体の責任においてILO八十七号条約を批准することを内外に約束したものでもあります。労働大臣はもちろん直接その分野を担当しているわけでありますが、これが労働大臣だけの責任としてきめつけ得るものであるかどうか、との経過を通じての説明がやや不足しておったようでございますので、特にこの点についても河野議員の詳細なる御説明を求めるわけでございます。(拍手)
 以上、私は、問題の本質五点について申し上げましたけれども、どろぼうにも三分の理があるといわれております。今回の不信任決議案について、大橋労働大臣一人がその罪を受けようとしておりまするけれども、われわれは……(「どろぼうとは何だ」と呼ぶ者あり)それはたとえでありますから、最後まで聞きなさい。われわれは、このようなたとえを申し上げる中におきましても、特に大橋大臣一人だけの責任ではなくして、実に現在の池田内閣全体の責任であるといわざるを得ないのでございますが、このような五点についての総合的な立場から、河野議員のあらためての御説明をお願い申し上げまして、私の質問を終わりたいと思う次第であります。(拍手)
    〔河野正君登壇〕
○河野正君 ただいま兒玉末男議員からいろいろと五点にに対しまするお尋ねがあったわけでございますが、私も、事不信任案の重大性にかんがみまして、できるだけ満堂の諸君の御納得がいくために、一時間有余にわたりまする資料を取りまとめて皆さま方の御賛同をいただく心組みでございましたけれども、不幸にして、一方的に提案の趣旨説明に対しまする時間の制約を受けましたので、したがって、兒玉議員の御指摘のような数々の納得のいかぬ点があったろうことを、私は心からおわびを申し上げたいと思います。
 兒玉議員は、もともと長い間労働運動の指導者でございまして、その道のきわめて優秀な権威でございますから、いろいろと具体的に微に入り、細にわたって御質問の御指摘を受けたわけでございますが、私は、もともと精神科の医者でございますので、事皆さま方の精神鑑定につきましては、国会随一の権威であるというふうに確信をいたしております。(拍手)そこで、私は、そういう専門的な立場から、いま兒玉議員から御指摘をいただきました諸点に対します御回答を申し上げる前に、私の専門的立場から、労働大臣の労働行政に対します姿勢について若干分析を申し上げたいと思います。
 御承知のように、いまの労働行政、ことに社会労働委員会の運営というものは、たとえば、これはさきにもいろいろと御指摘がございましたが、最終的には、労働者が非常に関心を持っております失対事業法を一方的に強行採決したと言っております。ところが、強行採決するほど、それほど熱心かといいますと、委員会審議では、ほとんど自民党の委員諸君は出席をしない。強行するほど熱心かと申しますと、いま申し上げますように、委員会の審議にはほとんど出席をしないわけでございますから、これは私の専門的立場から申しますと、全く精神分裂症的運営である、こういうふうに指摘をいたさなければならぬと思います。しかも、最終的段階におきましては、さきの社会労働委員長解任決議案をめぐる論議の中にもいろいろと申されたのでございますが、秋田委員長は人格高潔で、きわめて福徳円満の士でございます。ところが、その人格高潔で福徳円満の士でございまする秋田委員長が、八木議員の話ではございませんけれども、死にかかった池のコイのように、口をぱくぱくいわせて、失対事業打ち切り法案の採決をしたと言っておる。しかも、一方におきましては、テレビの「若い季節」ではございませんけれども、ワーオ、ワーオ言って賛成をしたと言っております。これは、私どもの専門的立場から申し上げますというと、いわゆる一種のマニア的行為と指摘しなければなりません。(拍手) そこで、私は、いまの社会労働委員会におきまする労働行政の運営というものは……(発言する者あり)まかしなさい、私が専門家ですから。――いまの労働行政の運営というものが、全く支離滅裂、精神分裂症的な運営が行なわれておりますことは、私どもきわめて遺憾に存ずるのであります。
 そこで、具体的に兒玉議員から御指摘がございました賃金問題あるいは雇用問題、さらには失対事業に対しまする質問点、ILOの問題、そういうことにつきまして、時間の制約等もございますから、簡単に兒玉議員にお答え申し上げたいと思います。(発言する者あり)できるだけわかるように、納得のいくように説明をいたしておるわけでございますから、ひとつ静かにお聞き取り願いたいと思います。
○議長(清瀬一郎君) 時間も少ないことで奉りますから、兒玉君の質疑に対してお答え願います。
○河野正君(続) この賃金問題、さらには完全雇用の問題、さらには失対事業の問題、あるいはILOの問題等もそうでございますけれども、まことに残念なことには、今日の大橋労働大臣は、労働者の生活と権利を守らなければならぬ立場をとることが当然でありまするのに、そういう一切の――貸金問題におきましても、池田内閣はマグロをサンマでしんぼうしなさい、そういうことでは解決しない。そういう賃金問題におきましても、いま世間でいわれておりまする業者間協定のような最低賃金制度、そういうごまかしの最低賃金制度であって、労働者が納得する、生活を保障する最低賃金、あるいは兒玉議員からも御指摘がございました失業対策にいたしましても、今日日本に非常に多いといわれておりまする不完全就業者一千万の問題、こういう一切の問題というものを、きわめて強力な熱意と努力によって完全雇用の方向へ前進せしめていくという努力が、私は今日労働大臣におきましてはきわめて欠けておったことを、まことに残念でありますけれども御指摘申し上げなければなりません。あるいはILOの問題におきましても、これは国際的な問題でございますが、今日まで十四回の勧告を受けて国際的信用と信頼を失墜してまいりましたことは、諸君御案内のとおりであります。今日国会におきましても、ILOの問題に関しまする特別委員会がどうやら設置されましたが、特にその中で、国内法を改悪しよう、こういう意図が強くあらわれておりますことは、私どものこれまたきわめて残念に感ずる点でございます。いろいろ申し上げますれば数限りございませんけれども、いずれにいたしましても、今日の労働大臣が、賃金問題、雇用問題、失対問題、ILO問題、すべてにおいて、きわめて熱意を欠いておったということは、これはわれわれのひとしく、残念でございまするけれども、認めざるを得ない点でございます。こういう点から、私どもは、先ほど申し上げました労働行政に取り組みまする政治の姿勢というものがきわめて重大でございますが、こういう姿勢とあわせて、いま申し上げまする諸点につきまして労働大臣がきわめて熱意を欠いておりましたことは、私どもはきわめて残念であるということを兒玉議員にも強くお答えを申し上げなければならぬと思います。
 なお、いろいろ不規則発言がございまして、十分お答えのできなかったことは残念でございまするが、足りない点がございましたならば、ひとつ兒玉議員に再質問を願って、あらためてお答えさしていただきたい、かように存じ上げまして、一応私のお答えを終わらしていただきたいと思います。(拍手)
○議長(清瀬一郎君) 滝井義高君。
    〔滝井義高君登壇〕
○滝井義高君 労働大臣大橋武夫君不信任案の提出者河野正君に二、三の点について質問を申し上げたいと存じます。
 そもそも、今日のような国会の混乱の起こったその種は、一体だれが初めにまいたのか、それは、前労働大臣福永さんがこれを昨年の五月にまきました。自来、このまいた種を、正直な大橋労働大臣が受け継いだのでございます。自来十四カ月、赤ちゃんならば十カ月で生まれるものが、十四カ月たってもまだこれは生まれることができないのでございます。静かに診断をしてみると、おなかの中ですでに死んでしまっておるのでございます。(拍手)もし、この死んだ赤ちゃんをこのままにしておきますと、大橋労働大臣自体のからだがもてなくなるというのが現在の姿でございます。衆議院に約五十の法案がたまり、参議院に約二十の法案がたまっておる、七十の法案と失対打ち切りのこの法案のいずれを選ぶかというのが、いま大橋労働大臣の主治医である池田内閣総理大臣が決断をしなければならないときにきております。この大局を、大橋労働大臣がもし池田内閣総理大臣に言うことができないとするならば、大橋労働大臣の責任は重大であると申さなければなりません。河野さんにお尋ねをいたします。なぜ、一体この段階で大橋さんが自分の苦衷を、自分のこの苦しい症状を池田内閣総理大臣に訴えることができないか、この心理的な状態をまず御説明願いたいと思います。(拍手)
 さらに第二番目には、大橋さんのおい立ちについてでございます。明治三十七年十一月、京都舞鶴にお生まれになりました。生来神童といわれ、秀才コースを歩んで参りました。大学を卒業して内務省に入りました。彼の内務省における勉強は社会立法でございました。今日の日本における多くの社会立法は、前途春秋に富む大橋青年のその頭悩の中から生み出された多くのものを私たちは日本の立法の中に見ることができるのでございます。この前途春秋に富む大橋さんは、私の尊敬をしておりました、かつて民政党の総裁であった濱口雄幸氏に認められました。私は、青年時代の大橋さんは、おそらく真理を愛し、真理を信頼し、真理に殉ずる草間的な精神が旺盛であったと信頼をいたしております。また、社会的な理想の建設についても多くの情熱を持っておったと思います。すなわち、非個人的な理想の建設のためには一身を挺して戦っていく情熱を持っておりました。ちょうど私たちが恋をする場合に年齢があるように、私たちの胸の中に社会的な理想を建設するのにも年齢がございます。大橋さんは、中学校の後年から高等学校の時代においては、社会的理想建設のための情熱を燃やし続けてまいったのでございます。この社会的な理想の建設と学問的な精神の実行のために、実践的な精神の練成にも努めてまいりました。すなわち、高き理想の星を仰ぎ、低き現実に徹し、個性の悩みを悩みながら彼は勉学を続けてまいったのでございます。その大橋さんが、自民党の副幹事長になり、法務総裁となり、いまや福永さんのあとを受けて労働大臣になった今、なぜこの燃えるような社会立法への情熱を失ったのでしょうか。私は、決して失っていないと思います。それは大橋さんの背後に、見えざる大きな力が糸を引いておるのではないでしょうか。自由民主党の反動的な立法のいけにえに大橋さんはいまやなろうとしておるのではないでしょうか。この微妙な心理的な変化の過程について、精神衛生学の大家である河野正さんに心理的な分析をしていただいて、大橋さんが青年のときに燃やし続けた社会立法への情熱を、初心貫き通すべしという、あのことばのとおり貫き通していただくことを、私は河野さんの心理的な分析の中から大橋労働大臣が勇気を持ってここに大きな転換をされることを願いたいのでございます。
 さらに、私は、ここで私のふるさとにおける福岡県の現状について語り、これに対する河野さんの見解を承りたいと存じます。
 皆さん、四百万の県民のおる福岡県においては、すでに三万五千人の失対労務者がございます。この三万五千の失対労務者のワクの中に、さらにそのワクを拡大していただきたいと失対労務者が殺倒いたしております。そればかりではございません。五千人の炭鉱離職者のための緊急就労事業がございます。なお、五千人のワクの中に、さらに三千人の入りたいという希望者が殺倒いたしておりますが、その希望をかなえることができません。そればかりではございません。こういう状態の中で、昭和三十八年においては、さらに政府は、予算は四百七十万トンしか組みませんでしたが、五百五十三万トンの合理化を断行しようといたしております。さらに失業者は怒濤のようにふえてまいる客観情勢でございます。こういう失業者の中で、生活保護者は全国平均千人について十七人ですが、わが福岡県では四十八人です。私のふるさとの田川では千人について百二十人です。まさに失業と貧乏の渦が巻いております。こういう中で、今回の職安法及び緊急失対法の改正によってこれらの失業と貧乏と不安とを解消できる見通しが一体あるかどうかということです。とてもその見通しはないというのが現状ではないでしょうか。この点に対する河野さんの見解を伺いたいと思います。これをできないとするならば、これこそ、まさに労働大臣不信任の一つの大きな理由ではないでしょうか。
 さらに、現在の失業者の状態、失対労務者の実態に顕微鏡を当ててみましょうか。失対労務者三十五万、この失対労務者の実態は、御存じのように固定化しております。平均就労年限は五年五カ月です。老齢化しております。平均年令は五十一才です。しかも、女性化しております。すなわち、三十五万の四割三分は女性です。一体、なぜこのように多くの諸君が固定化し、老齢化し、女性化の方向に向いておるのでしょうか。それは、日本に中高年齢の対策がなく、老人福祉の対策がなく、百二万に及ぶ母子家庭の母子対策がないからでございます。(拍手)こういう、単に失業対策事業をわずかに前進させるだけで、これと関連する諸政策が少しも前進しないところに、失対労務者三十五万人の政府に対する不信感があると申さなければなりません。まず、政府はこの不信感をぬぐい去って、そうして社会保障や最低賃金制度の前進とともに失対事業の改善に向かって努力すべきであろうと思いますが、それらのものをいいかげんにして、失対の打ち切り的な形でクローズ・アップするところに、大橋労働大臣に対する不信任の大きな理由があらわれてきておるのではないかと思います。これらの点について、河野さんの見解をお伺いいたしたいと思います。
 なお、あとの問題については再質問させていただいて、一応これで質問を終わらせていただきたいと思います。(拍手)
○議長(清瀬一郎君) 滝井君に申し上げます。再質問は、前の質問の制限時間が余った分だけ許しておるのですが、あなたの御質問は時間一ぱいであったのです。ですから、再質問は許しません。
    〔河野正君登壇〕
○河野正君 滝井議員は、私と違いまして小児科学の権威でございますので、きわめて質問も繊細をきわめたようでございます。しかし、特に私の専門知識に信頼をしてお尋ねの点もございますので、私からも若干お答えを申し上げたいと思います。
 第一の点は、今日、大橋労働大臣が池田内閣において労働行政を推進していく中で、いろいろと紆余曲折、あるいはまた動揺と申しますか、さらには一貫性を欠いたと申しますか、そういう点が非常に多かったが、それらの点についてひとつ心理学的に解明してほしい、こういう意味のお尋ねが第一点の質問であったかのようであります。滝井議員からも、いろいろ大橋労働大臣のお人柄や、また、学生時代からたいへん頭脳明噺で、秀才としての誉れが高かった点や、さらには、いまはなき浜口総理のめがねにかなって御縁を結ばれました点等につきましてのお話がございました。そのように、大橋労働大臣がきわめて頭脳的に優秀であろうという点につきましては、私ども心から信頼をいたしております。ただ問題は、そういう秀才型の大橋さんは、ややともいたしますと、一方におきましては非常に精神的に脆弱な面が存在するわけであります。私は、そのことが今日までの衆議院におきまする社会労働委員会の労働行政の運び方なり、また、姿勢の中にも、そういった片りんというものが強くあらわれておるのだろう、そういうことを、私ども今日まで乏しい体験でございましたけれども、委員会の運営に参加いたしまして、しみじみと感じてまいりました。そういうことで、やはりこの池田内閣の労働行政の推進というものが、あるときは西を向き、あるときは東を向く、いわゆる一貫性を欠く労働行政があらわれてまいったという解明を、私ども心理学的にいたしてまいっておるわけでございます。
 そこで、そういう点を極端に申し上げますと、乖離症的だ運営とでもいうわけでございまするけれども、こういう点は少し専門的過ぎますから省略いたしたいと思います。いずれにいたしましても、そういう秀才にとりましては、一方におきましては非常に脆弱な面がある。そういうことが今日の労働行政の中にあらわれてまいりまして、そのことが滝井議員が御指摘になりますようないろいろな労働行政に対しまする不安なり、あるいはまた疑惑の問題が生まれてまいったのであろうということを、滝井議員にまずお答え申し上げておきたいと思います。
 それから、具体的に二、三の点についてお尋ねがございまして、特に、この福岡県は産炭地でございまして、今日、政府のいわゆる石炭合理化政策のしわ寄せによりました、非常にたくさんな炭鉱の失業者が輩出してまいったわけでございます。そこで、すでに緊急失対の七千のワクの中で、福岡県は五千人という大きなワクをかかえて悩んでおる、呻吟しておるというのが福岡県の実情でございます。今後さらに石炭合理化政策が進みますと、さらに失業者がどんどん出てくるであろうということを、私どもひそかに滝井議員と同様に心配をいたしておるわけでございます。ところが、今日まで、いま滝井議員は、約三千名の人が失対に入りたいけれども入ることができないというふうな御指摘でございました。ところが、御承知のように、月に一度職安の窓をたたかなければ、いわゆる適格者になることができぬわけでございますので、そこで、月に一度職安の窓をたたかなければならぬ、訪れなければならぬ、そういうめんどうさというものも手伝いまして、そのためにだんだん職安の窓口を訪れる人が減っていく、そういうことから、実際に私どもが調査したところによりますと、三千名どころか、約一万名くらい実は待機をいたしておるだろうと承知をいたしておるわけでございます。したがいまして、この石炭産業の合理化に基づきまするいわゆる炭鉱離職者の問題は、きわめて深刻な情勢に置かれておるわけでございますが、こういう点に対しましても、まことに残念でございますけれども、大橋労働大臣の熱意というものがほとんどうかがい知ることができない。私どもまことに残念に思うわけでございます。
 それから、さらに、この固定化、老齢化、女性化。非常に失対の方々が固定をしてくる。平均いたしまして大体六年程度、あるいは平均年齢が五十二歳、さらには、半分は女性の方が占めておる。そういう情勢が生まれてまいりましたが、それは滝井議員からもつぶさに御指摘がございました。滝井議員はたいへん演説が上手でございますから、麗言麗句をもってお示しのようでございましたが、いずれにいたしましても、この老人、女性等に対しまする社会保障制度の確立というものが十分でない、あるいはまた最低賃金制というものが確立されておらないために、非常にこの失対の中に停滞をしていく。あるいはまた、今日職業訓練――雇用促進の中で一番重点にとられておりまするのが職業訓練でございますけれども、職業訓練を受けてまいりましても、雇用というものが必ずしも明確でない、保証されておらぬ。そういう施策に含みまするいろいろな欠陥に基づきまして、だんだん失対事業の中で固定化という現象が出てくる、老齢化、女性化という現象があらわれてくる。私は、いまのような大橋労働行政のもとでは、滝井議員が御指摘になりましたような失業貧乏、そういう不安は決して解消するものでない、まことに残念でございまするけれども、私どもはそういうふうに御指摘せざるを得ないのでございます。
 そこで、先ほど来私が御指摘申し上げてまいりましたように、今日の池田内閣のもとにおきまする大橋労働行政は、まことに残念でございまするけれども、一貫性を欠いておる。あるいはまた、いま自由化、あるいは国際競争の強化、そういう面に基づきまする合理化がどんどん進められていく。そういう合理化政策のしわ寄せによりまして、ますます労働階級におきまする失業貧乏、そういう不安が増大いたしつつ、ございますることは、まことに残念でございまするけれども、今日の労働行政に基因しておることを私どもは指摘せざるを得ないのでございます。
 いろいろ滝井議員からも御指摘ございましたけれども、私のいまの二点にわたりまするお答えで十分でない点がございまするならば、いま一度滝井議員の明晰なる御質問をいただくことによりまして、あらためてひとつお答えをさしていただきたいということで、一応私のお答えを終わりたいと考えるわけでございます。(拍手)
    ―――――――――――――
  質疑終局の動議(竹山祐太郎君外
   二十二名提出)
○議長(清瀬一郎君) 竹山祐太郎君外二十二名より、質疑終局の動議が提出されました。
 本動議を採決いたします。
 この採決は記名投票をもって行ないます。竹山君外二十二名提出の質疑終局の動議に賛成の諸君は白票、反対の諸君は青票をおのおの持参せられんこと望みます。――閉鎖。
    〔議場閉鎖〕
○議長(清瀬一郎君) 氏名点呼を命じます。
    〔参事氏名を点呼〕
    〔各員投票〕
○議長(清瀬一郎君) どうぞ、通路をふさがないでください。
    〔投票継続〕
○議長(清瀬一郎君) 御投票願います。――どうぞ御投上票願います。じっとしておられると、やはり制限をしなければならぬことになります。――すみやかに御投票願います。
    〔投票継続〕
○議長(清瀬一郎君) ただいまから五分以内に御投票を願います。もし、この時間内に投票せられない方は棄権とみなします。――どうぞ早く御投票をお願いします。
    〔投票継続〕
○議長(清瀬一郎君) 投票漏れはありませんか。――投票漏れなしと認めます。投票箱閉鎖。開匣。――閉鎖。
    〔議場閉鎖〕
○議長(清瀬一郎君) 投票を計算いたさせます。
    〔参事投票を計算〕
○議長(清瀬一郎君) 投票の結果を事務総長より報告いたさせます。
    〔事務総長報告〕
 投票総数 二百九十九
  可とする者(白票)  百八十
  〔拍手〕
  否とする者(青票)  百十九
  〔拍手〕
○議長(清瀬一郎君) 右の結果、質疑は終局するに決しました。(拍手)
    ―――――――――――――
 竹山祐太郎君外二十二名提出質疑終局の動議を可とする議員の氏名
      安倍晋太郎君    相川 勝六君
      逢澤  寛君    愛知 揆一君
      青木  正君    赤城 宗徳君
      秋田 大助君    秋山 利恭君
      足立 篤郎君    天野 公義君
      綾部健太郎君    荒木萬壽夫君
      有田 喜一君    有馬 英治君
      井出一太郎君    井原 岸高君
      井村 重雄君    伊藤 五郎君
      伊藤 郷一君    伊藤宗一郎君
      飯塚 定輔君    池田 清志君
      池田 勇人君    池田正之輔君
      今松 治郎君    宇田 國榮君
      上村千一郎君    臼井 莊一君
      内田 常雄君    内海 安吉君
      江崎 真澄君    小笠 公韶君
      小川 半次君    小川 平二君
      小沢 辰男君    小澤佐重喜君
      小澤 太郎君    尾関 義一君
      大上  司君    大久保武雄君
      大倉 三郎君    大沢 雄一君
      大高  康君    大野 伴睦君
      大平 正芳君    岡田 修一君
      岡本  茂君    加藤 高藏君
      賀屋 興宣君    海部 俊樹君
      金子 一平君    金子 岩三君
      上林山榮吉君    神田  博君
      唐澤 俊樹君    仮谷 忠男君
      川村善八郎君    木村 公平君
      木村 守江君    北澤 直吉君
      久野 忠治君    久保田円次君
      草野一郎平君    倉石 忠雄君
      倉成  正君    藏内 修治君
      黒金 泰美君    小泉 純也君
      小枝 一雄君    小坂善太郎君
      小島 徹三君    小平 久雄君
      小山 長規君    纐纈 彌三君
      佐々木秀世君    齋藤 邦吉君
      坂田 英一君    坂田 道太君
      笹本 一雄君    志賀健次郎君
      始関 伊平君    椎熊 三郎君
      重政 誠之君    篠田 弘作君
      島村 一郎君    正示啓次郎君
      白浜 仁吉君    周東 英雄君
      鈴木 正吾君    鈴木 仙八君
      鈴木 善幸君    瀬戸山三男君
      關谷 勝利君    田川 誠一君
      田口長治郎君    田澤 吉郎君
      田中 榮一君    田中 角榮君
      田中 正巳君    田邉 國男君
      高田 富與君    高橋  等君
      竹下  登君    竹山祐太郎君
      舘林三喜男君    谷垣 專一君
      千葉 三郎君    津雲 國利君
      津島 文治君    辻  寛一君
      綱島 正興君    渡海元三郎君
      徳安 實藏君    床次 徳二君
      内藤  隆君    中垣 國男君
      中曽根康弘君    中野 四郎君
      中村 幸八君    中山 榮一君
      灘尾 弘吉君    楢橋  渡君
      二階堂 進君    丹羽喬四郎君
      西村 英一君    野田 卯一君
      野田 武夫君    野原 正勝君
      長谷川四郎君    濱田 幸雄君
      濱野 清吾君    早川  崇君
      林   博君    福田 赳夫君
      福田 篤泰君    福田  一君
      福永 一臣君    福永 健司君
      藤井 勝志君    藤原 節夫君
      藤本 捨助君    古井 喜實君
      保利  茂君    坊  秀男君
      細田 吉藏君    堀内 一雄君
      前尾繁三郎君    益谷 秀次君
      松澤 雄藏君    松田 鐵藏君
      松永  東君    松野 頼三君
      松山千惠子君    三池  信君
      南好  雄君    村上  勇君
      毛利 松平君    森下 國雄君
      森田重次郎君    森山 欽司君
      八木 徹雄君    保岡 武久君
      柳谷清三郎君    山口 好一君
      山田 彌一君    山中 貞則君
      山村新治郎君    吉田 重延君
      米田 吉盛君    米山 恒治君
      早稻田柳右エ門君    井堀 繁雄君
      稲富 稜人君    内海  清君
      春日 一幸君    佐々木良作君
      田中幾三郎君    玉置 一徳君
      門司  亮君    本島百合子君
 否とする議員の氏名
      安宅 常彦君    赤松  勇君
      淺沼 享子君    足鹿  覺君
      有馬 輝武君    淡谷 悠藏君
      井伊 誠一君    井手 以誠君
      猪俣 浩三君    石田 宥全君
      石橋 政嗣君    石山 權作君
      板川 正吾君    緒方 孝男君
      大柴 滋夫君    大原  亨君
      太田 一夫君    岡  良一君
      岡田 利春君    加藤 勘十君
      加藤 清二君    片島  港君
      勝澤 芳雄君    勝間田清一君
      角屋堅次郎君    川村 継義君
      河上丈太郎君    河野  正君
      木原津與志君    北山 愛郎君
      久保 三郎君    久保田 豊君
      栗原 俊夫君    栗林 三郎君
      黒田 寿男君    小林 信一君
      小林 ちづ君    小松  幹君
      兒玉 末男君    五島 虎雄君
      河野  密君    佐々木更三君
      佐藤觀次郎君    佐野 憲治君
      坂本 泰良君    阪上安太郎君
      島上善五郎君    島本 虎三君
      下平 正一君    東海林 稔君
      杉山元治郎君    鈴木茂三郎君
      田口 誠治君    田中織之進君
      田中 武夫君    田邊  誠君
      多賀谷真稔君    高田 富之君
      滝井 義高君    楯 兼次郎君
      辻原 弘市君    坪野 米男君
      戸叶 里子君    中澤 茂一君
      中村 重光君    中村 高一君
      中村 英男君    永井勝次郎君
      楢崎弥之助君    成田 知巳君
      二宮 武夫君    西村 力弥君
      野口 忠夫君    野原  覺君
      芳賀  貢君    長谷川 保君
      畑   和君    原   茂君
      原   彪君    日野 吉夫君
      肥田 次郎君    平岡忠次郎君
      広瀬 秀吉君    藤原豊次郎君
      穗積 七郎君    細迫 兼光君
      堀  昌雄君    前田榮之助君
      松井 政吉君    松井  誠君
      松平 忠久君    松原喜之次君
      三木 喜夫君    三宅 正一君
      武藤 山治君    村山 喜一君
      森島 守人君    森本  靖君
      八百板 正君    八木 一男君
      安井 吉典君    安平 鹿一君
      柳田 秀一君    山内  広君
      山口丈太郎君    山口 鶴男君
      山田 長司君    山中 吾郎君
      山中日露史君    山花 秀雄君
      山本 幸一君    湯山  勇君
      横路 節雄君    横山 利秋君
      吉村 吉雄君    和田 博雄君
      渡辺 惣蔵君    志賀 義雄君
      谷口善太郎君
     ――――◇―――――
○議長(清瀬一郎君) 討論に入ります。討論の通告がありますから、順次これを許します。海部俊樹君。
    〔海部俊樹君登壇〕
○海部俊樹君 私は、自由民主党を代表して、ただいま議題となっております大橋武夫労働大臣不信任の決議案に対し、反対の討論をいたします。(拍手)
    〔議長退席、副議長着席〕
 大橋労働大臣は、就任以来そのまじめな人柄を反映してじみちな労働行政と取り組まれ、労働者の福祉の向上と職業の安定のために、具体的な施策を推進し、働く国民の期待を集めてきた有能な政治家であることは、提案者である河野さんも先ほどお認めになったことでございます。(拍手)大橋労働大臣が就任早々取り組んだ石炭対策の問題では、再就職計画の策定、就職促進手当制度の創設、また反面、石炭鉱業に残る労働者の生活の安定のためにも、石炭鉱業における最低賃金制度を設けるなど、担当大臣としての努力はわれわれの記憶に新しいところであり、働く人々の間から日の当たらない場所をなくしようという、理解と愛情に富んだ大橋労政というものは、きわめて高く評価されておるのであります。(拍手)
 ただいま問題となっておる職業安定法及び緊急失業対策法の一部改正案についてでありますが、今回の改正法案は、その内容を慎重に検討していただくなれば、ただ単に「打ち切り」というわずか四つの文字で表現されるようななまやさしいものでは断じてないのであります。(拍手)これは完全雇用への前進を目標としておるきわめて次元の高い法案であることは、御検討くださればおわかりが願えると思うのであります。現に本年度の失業対策関係の当初予算をながめていただきましても、失対の打ち切りといったことが何ら根拠のないことは、この予算を見ても明らかだと考えるのであります。むしろ私はこの際申し述べたいことは、炭鉱離職者に対しては再就職の確保ということを常に主張しておる社会党の皆さんが、失対就労者の皆さんに対しては失対事業に現状凍結させようと主張しておるその姿を見ますと、筋の通らない労政というものを私はここに見出すのであり、社会党の労政というものは、この二つを比べてみてもわかるように、その場限りであって、泣く子にだけ菓子を与えて黙らせようという筋の通らないものであるということを、私は諸君とともに訴えたいのであります。(拍手)
 さきの提案者は、大橋労政は無慈悲なものであると言われ、精神は軟弱であると言われた。しかし、私はこれらのことを考えるなれば、その非難は大橋労働大臣に対するよりも、むしろ無慈悲な閉じ込め政策を考えた社会党にこそお返しをしなければならぬと思うのであります。(拍手)このような前向きの内容を有する法案でありますので、大橋労働大臣は、国会の場において十分慎重に審議をして成立することを期待され、終始社会労働委員会に出席して答弁につとめられたのであります。しかるに、社会党の皆さんは、この法案の内容を理解しようとせず、審議を引き延ばし、院外へ向かっての発言や反対せんがための発言ととれるものがきわめて多く、あまつさえ、委員会の開会時には、力でもって委員会の開会をはばむという国会軽視の態度に出られたために、委員会は混乱のやむなきに至ったのであります。私はこのことを静かに考えるときに、もはやこの行為は、法案の内容とか大橋労政の批判という問題の本質を越えてしまった社会党の態度であり、いかなる理由があろうとも暴力を否定するところから出発する議会政治のルールに対する社会党の違反であると私は感ずるのであります。(拍手)
 先ほど来、社会党の皆さん方は、行きがかり上、たいへん苦しんで大橋労働大臣不信任の理由を無理やりにひねり出して、幾つかここで並べられましたけれども、残念ながら、静かに聞いておった私は、その中に、いやしくも一国の労働行政の最高責任者たる大臣に対してその地位を去れという要求を納得させるだけの中身は、何ものをも見出せなかったのでございます。それよりも、むしろほかに目的があって、そのために時間かせぎをしておられる偽装的議論の部分がきわめて多かったことは、社会党のために遺憾なことでございます。(拍手)
 私は、むしろ今日のごとく労働行政の前途に幾多困難な問題が残っておるときには、多くの働く人々の生活向上をまじめに、うそやはったりでなく、じみちに考えるためにも、大橋労働大臣のごとく思いやりのあるまじめな人が労働行政を続けることが望ましく、この理由から私は、いわれなき大橋労働大臣不信任決議案に対しては、自由民主党を代表して、絶対反対である旨を再び書明いたしまして、反対討論といたします。(拍手)
○副議長(原健三郎君) 島本虎三君。
    〔島本虎三君登壇〕
○島本虎三君 私は、ただいま河野議員より提案されました労働大臣大橋武夫君の不信任決議案に対し、賛成の討論を行なわんとするものであります。(拍手)
 まず、私は、労働大臣がその職責を果たしていないという不信任決議案の趣旨そのものに全く賛成するものでございます。
 御存じのとおり、所得倍増政策が宣伝された当時から、国民大衆は、初めは危ぶみながらも何らかの期待を持ち、政策に幻惑されていったことは、あえて否定はできない事実でございます。それが貧しければ貧しいほど、所得が倍増するという楽しみを持っていたことは事実であったと思います。ところが、その結果はどうでございましたか。物価はウナギ登りに上がったが、賃金は上がらない。中小企業の倒産は続出して失業者がふえてくる。好況といわれた大企業でさえも、所得倍増に幻惑されたばかりに過大な設備投資を行なった結果、生産縮小、労働者の首切りという事態を招いてしまった。こうして、池田内閣の所得倍増政策そのものは、かえって国民大衆の生活を苦しめる結果になったことは御承知のとおりでございます。この所得倍増政策の失敗そのものは、中小企業者や労働者に大きな犠牲となってあらわれましたが、こうした場合に、一体労働大臣としては何をなすべきであったのでございましょうか。もちろんそれは、池田内閣の政策によって労働者に負わされた不当な犠牲を取り払い、労働者の生活を守ることにあったのは当然でございます。ところが、遺憾ながら、労働大臣はその責任を全く放棄している状態ではございませんか。その結果、労働者大衆は依然として空活苦と貧困の中に投げ出されたままにあるのでございます。ここに、私が労働大臣の不信任決議案の趣旨に賛成しなければならない重大な理由があるのでございます。(拍手)
 第一に、労働大臣は、わが国の労働情勢の認識について全く誤っているということをいわなければなりません。このことはきわめて重大でございます。労働大臣は、高度成長政策の結果、二重構造は解消の方向に向かい、雇用情勢は好転していると見ておるのでございます。そしてその情勢認識に立って失対事業を打ち切ろうしているのであります。ここに私は重大な誤りがあることを指摘しなければなりません。はたして雇用状態は好転しているのでしょうか。また、二重構造は解消の方向に動いているのでしょうか。私は、むしろ二重構造の根はますます深まってきておると断言しても差しつかえないと思います。労働省の統計によって見ましても、年収十万円、つまり月収一万円以下の賃金労働者は六百万人以上もいると、このようにいっておるではございませんか。こんな低賃金で、一体家族を扶養することがどうしてできましょう。かてて加えて、またこの一万円以下の低賃金労働者は、ここ四、五年ずっと一貫して同じ程度の数を維持し続けているのでございます。このことは、低賃金労働者が絶えず再出産されているという事実を明瞭に示しているのでございます。総理並びに大橋労働大臣が常に主張し、かつ誇っている高度成長政策の中で、依然として貧困労働者が再生産されているという事実は、一体何を示しているのです。また、賃金格差はますます開いてきているこの現実を、どうしても認めないわけには参りません。大企業と中小企業の賃金を比較してみました場合に、ひどいのは三倍から四倍の開きがあるのでございます。同じ職種の中でも二倍もの差があることを、労働省自体のこの統計がりっぱに認めているではございませんか。
 このように二重構造の根はますます深まってきているのでありますが、私は、この事実の中に見のがすことのできない重大な問題があると思うのでございます。それは、総理並びに大橋労働大臣が、わが国の大企業の労働賃金はすでにヨーロッパ並みである、このように強調している事実であります。はたしてそうでしょうか。私は、これは断じて間違った見方で指摘せざるを得ないととは、これはまことに残念であります。その証拠には、わが国の某財界人が、池田総理のヨーロッパ訪問と前後して渡欧した際に、その優秀な某財界人は、池田総理のことばをそのまま信用して、EECの幹部に対し、次のような発言を行なったのであります。すなわち、わが日本労働者の賃金は最近とみに上昇して、イタリア並みの高賃金になっている。この発言に対してEECの幹部は、おもむろに答えていわく、EEC内部ではイタリアは低賃金国であり、われわれはそのために困っているのである。したがって、日本の労働者の賃金がイタリア並みになったからといって、高くなったとは断じて言えないと反論したのであります。その財界人は、正直に言ってこれには全く参ってしまったと告白しているのであります。この事実は、わが国の大企業の賃金でさえもヨーロッパの水準にはまだまだ遠く及ばないことを具体的に立証したものと言えるのでございます。したがって、私は、ヨーロッパの水準に及ばない大企業労働者の賃金のさらにまた三倍も低い賃金というものは、まさにおそるべき低賃金であると言う以外にはないと思うのでございます。こういう事情について労働大臣は真剣に考えたことがあったでしょうか。私は全く疑問に思っているのでございます。
 この低賃金労働の一掃について、私どもはたびたび積極的な提案をしてまいりました。その最も代表的提案こそ、全国一律の最低賃金制度の実施であります。これはわが党によってすでに数年前から真剣に唱えられておったにかかわらず、労働大臣はまじめに考えてくれたことが一回かあったでしょうか。政府は何ら具体的な政策を示さないだけか、逆に低賃金温存と再出産にやっきになっているに至っては、まさに言語道断というべきであります。ここに私は、労働大臣の重大な政治的責任があると考えるのであります。
 このように、いまわが国の労働者はおそるべき低賃金の中にほうり込まれ、高度成長の中で置き去られているのでありますが、労働大臣は、このような悲惨な労働者の生活を守る立場にあり、かつその責任を持っているにかかわらず、いたずらに責任を逃避し、低賃金労働の維持と再生産にやっきになり、貧困と生活苦を堆積させた罪は万死に値するといわざるを得ないのであります。(拍手)このような悪質な労働大臣を私は断じて許すことはできないのであります。ここに私が不信任案に心から賛意を表する第一の理由があるのであります。
 第二に、私は、いわゆる失対打ち切りというこの措置に関する問題について、労働大臣の責任、これまたきわめて重大であると考えるのであります。今国会は、六月十八日のあの時点における社会労働委員会の紛争に端を発して、強行採決の結果が現在のような状態になっていることは御承知のとおりでございます。との元凶は一体どなたでしょうか。まさに現労働大臣その人であり、失対事業の打ち切りを強行せんとしたことによったものであることは論をまつまでもないのでございます。皆さんも御存じのように、現在この当面対象になっている労務者は全国津々浦々から上京してまいっており、連日連夜国会に請願しているのでございます。この真剣な声を一度か労働大臣は聞いたととがございましょうか。私どもの手を握りながら、年老いた労働者は、失対がなくなってしまえば孫と私はどうすることもできないから、どうか頼みますと涙を浮かべながら請願している。中には立ちどまって、どうぞ助けてくださいと頭を下げ、合掌していく老人もおるのです。この状況を労働問題の最高の責任者たる労働大臣は一体何と見るでしょう。一度も見たことがないではございませんか。まさに労働大臣の誠意を疑うものであります。こういう失対労務者の心からなる声を聞こうともせず、労働大臣は、ひたすらにその責任を個別資本に負わせることによって、失対事業を片づけようと考えておるのでございます。労働大臣としてこういう冷酷無慈悲な態度を私は断じて許すことはできません。まさに悪代官の標本といわれても差しつかえないと思うのであります。(拍手)
 私どもは、低賃金構造の解消、つまり有効な最低賃金制の実現、特に全国一律方式の最低賃金制の確立こそ焦眉の急であると考えるのであります。したがって、こういう措置をとらない限り断じて失対事業の打ち切りを許すべきではございません。一万円以下……
○副議長(原健三郎君) 島本君、制限時間がまいりましたので簡単に願います。
○島本虎三君(続) 一万円以下で働く六百万以上の労働者は、おそらくその大多数が労働条件の悪い中小企業や零細企業に働いておる者であります。これを低賃金のままに放置しておいて、労働大臣の言うように失対労務君をそのような状態の民間企業に移行させた場合、一体どのようになるのでございます。ますます労働条件は悪化し、賃金は低下することになるのは当然ではありませんか。有効な最低賃金制がない限り……
○副議長(原健三郎君) 島本君、早く結論をお願いします。
○島本虎三君(続) このことは当然予測されることであります。
 最低賃金制のほかに、私は雇用問題についても重大な問題を提起しなければならないと考えるのでございます。私が特にふんまんにたえないのは、労働大臣は、口を開けば、雇用が増大し雇用情勢が好転していると吹聴しておるのでありますが、一体労働大臣は何を見ておるのでしょうか。雇用が増大したのは、それは労働条件の悪い、また賃金の低い中小企業や零細企業ではありませんか、これらの雇用は、不安定雇用であり、そこの賃金収入では、ろくすっぽ家族も養えない程度であることを知らないわけはないと思うのでございます。労働大臣の言う雇用の増大とは、一体何を言っておるのでしょうか。明らかに不安定雇用の増大であって、私は、こういう雇用の増大を雇用情勢の好転と見る労働大臣こそ、その任に適しない無能な政治家であると断じても差しつかえないと思うのであります。(拍手)
○副議長(原健三郎君) 島本君、制限時間がきましたので、発言の中止を命じます。
    〔発言する者多し〕
    〔島本虎三君発言を継続〕
○副議長(原健三郎君) 島本君、発言の中止を命じます。
    〔島本虎三君なお発言を継続、降
    壇〕
○副議長(原健三郎君) 井堀繁男君。
    〔井堀繁男君登壇〕
○井堀繁男君 私は、民主社会党を代表いたしまして、大橋労働大臣不信任決議案に反対をいたし、その理由を明らかにいたしたいと存じます。(拍手)
 その第一の理由は、去る十八日の社会労働委員会における失対法の改正をめぐり、自民党の多数を頼む単独採決に対し、社会党の実力行使による両党の衝突にその源を発しておりますことはきわめて明らかであり、われわれの遺憾とするところであります。かかる事態の原因は、言うまでもなく、両党の議会運営に対する責任感にあると存ずるのであります。私は、この際、かかる多数を頼む単独採決、これに対抗するに実力阻止というこの方法を改めることが何よりも重要なことであると思うのであります。私は、かかる意味において、この際労働大臣の不信任を取り上げることは、党利党略によるものではないかと断ぜざるを得ないのであります。(拍手)
 第二の理由は、提案者も述べておりまするように、大橋労政は多くの欠陥と矛盾を抱いておりますことは確かであります。この点は糾弾されなければならないのでありますけれども、ことにわれわれの強調いたしたいことは、現下の労働行政は、国際的にも国内的にもきわめて喫緊の問題が山積をいたし、その適切なる措置が求められるこの重大な時局に当面して、大橋労働大臣の責任がきわめて重要であることも言うまでもないのであります。しかるに、その責任を十分果たし得ない事実は糾弾されなければならないと思うのであります。しかしながら、政党政治の立場をとる限りにおきましては、与野党の立場においてそれぞれの政策の対立はもちろん、行政の責任に対する追及の方法というものは、おのずからその立場が明らかにされなければなりません。今日当面しておりまする国会の正常化を目ざす取り扱いといたしましては、われわれは、この問題をここに取り上げるということについては当を得ない処置であると思いまして、反対をする第二の理由にあげておるのであります。
 第三の理由は、この際、職安法、失対法の改正に対する政府の態度でありまして、確かに安易に流れ、不誠実であったことは十分糾弾されなければなりません。ことにこの法案が、世にいう低辺にあって低い所得と生活苦に呻吟しておりまする気の毒な人々のための法案でありまして、政府といたしましてはその取り扱いについては多くの欠陥と矛盾を持ち、さらに法案の内容については多くの盲点を持っておるのであります。私どもは、この法案の修正を行なうことによって、政府が意図しておりまする建設的改正に対する前進の道を開くことが何よりも重要であると考えまして、わが党は修正案を用意して、政府並びに各党にその善処を求めたのであります。このことは、言うまでもなく、今日の紛糾を未然に防ぐ唯一の方法でもありまするし、本案の目的を議会制民主主義の立場に立って前進せしめる一つの方法であると信じて努力を重ねてきたのであります。しかしながら、この努力に政府並びに各党の協力を得なかったことは、返す返すも残念しごくと申さなければなりません。
 以上のような立場からいたしまして、今回社会党の提案されておりまする決議案は、あまりにも党利党略に失するものでありまして、責任追及のあり方としては必ずしも正しいものとは認めがたいので、わが党はこれに反対の意思を表明する次第であります。
 この機会に強調いたしたいことは、前にも述べましたように、今回の紛糾の原因は、あくまで社会労働委員会における与党の多数を頼む単独採決の強行と、これに対する社会党の実力行使によって起こったものでありまして、この原因を絶つことが問題の解決の焦点であると確信をいたすのであります。
 以上の理由から、かかる時期に、かかる動議を提出いたしますことは、あまりにも党利党略に失するものとして、わが党は反対の意思をここに表明いたす次第であります。(拍手)
○副議長(原健三郎君) 辻原弘市君。
    〔辻原弘市君登壇〕
○辻原弘市君 私、はただいま議題になっております大橋労働大臣の不信任案に対しまして、社会党を代表して、これに賛成の意見を申し述べたいと思うのであります。
 ただいま民社党の井堀君の、不信任案に対する反対の趣旨を承ったのでありまするが、私はまことに井堀君の心情に対して御同情を実は禁じ得なかったのであります。何となれば、その論旨を聞いておりますると、大橋労政に対する数々の不信とその欠陥を指摘されておりながら、結論としてあえてこの不信任案に賛成ができないという、現在置かれておりまする民社党の立場、民社党の党議に縛られて、かねて労働問題のベテランと自任されておる井堀君も、手も足も出ないという状態のまま壇上に立ったというその心情について、私は同情を実は禁じ得なかったのであります。(拍手)
 さらに、先ほど与党自由民主党を代表されての不信任案に反対する御意見も承りましたが、これは単にひいきの引き倒し、自画自賛せられたのみでありまして、今日緊急な労働行政の本質に触れておらないということについて、私は自民党の若手議員の名のためにまことに惜しむものでありまして、したがってわれわれは、労働大臣の不信任につきましては、もし議長において時間が許されるならば、あらゆる角度からそれについての賛成意見を論じてまいりたいと考えておりまするけれども、しかしながら時間の制約がございまするので、私は、もっぱら今日まで大橋さんがとってこられたいわゆる大橋労働行政の、その反動性に立脚をいたしまして、大橋労働大臣不信任の理由を申し述べてみたいと思うのであります。(拍手)
 そもそも、一体労働省というのは、どういう機関であるのか、どんな目的でつくられたものであるのか、はたして一体、労働大臣はよく御存じなのか、まことに失礼な言い分でありまするが、私は疑問を持たざるを得ないのであります。言うまでもなく、労働省は、すべての労働者に対するサービスの機関であり、かつまた、労働者全般の経済的、社会的地位の向上を擁護する機関であり、その責任の大臣が、すなわち労働大臣であります。労働省の責任者である大橋大臣が、はたしてこの目的を真に理解せられ、忠実にその責任を今日まで果たしてこられたか、遺憾ながらしかりとは私は言えないのであります。
 一体、今日、日本の労働者が切望し、期待していることは何であるのか。もちろん問題は多岐にわたっていると思いまするけれども、これを集約して考えますると、その一つは賃金の向上と労働時間の問題でありましょう。わが国の賃金が、欧米各国に比較いたしましてきわめて劣悪であることは言うまでもありません。おおむねアメリカの八分の一、ヨーロッパの先進国に比べては約半分というのが常識であります。しかるに、一たび諸外国からこの低賃金について指摘されれば、その実態をおおい隠し、低賃金にあらずというような強弁をあえて試みるということは、いやしくも労働者の擁護的立場に立つ労働大臣のとるべき態度では決してないと私は思うのであります。(拍手)今日労働者の切なる希望は、働けば人間としての最低の生活は必ず維持できるという、全国一律の最低賃金制度の実施であります。これなくしては、すべての労働者の生活安定は不可能であります。このことは同時に世界の趨勢でございます。ちなみにフランスにおける最低賃金を見れば、円貨に換算して月額二万四千円になっており、日本のそれと比ぶべくもございません。フランスその他においてやれることが、何で一体日本においてやれないかという疑問が、素朴な労働大衆からわき起こるのは当然でございます。ところが、現実には、労働者の参加しない業者間協定あるいは地域協定等によって、不合理な最低賃金が押しつけられているのであります。労働者長年の要求である最低賃金制度の改善について、一体、大橋労政は何をおやりになったのかと私は言いたいのであります。
 のみならず、いま一つ重要な事柄は、大橋労相が財界の圧力、また、宮澤経済企画庁長官等の経済閣僚の意向に屈して、長期安定賃金の構想に次第に賛意を表しつつあるという問題であります。最近、池田内閣は、目ざましい消費者物価騰貴に対して、これを抑制する自信を全く喪失し、世論の池田内閣に対する風当たりをそらすために、さらにはまた、財界の期待にこたえるがために、物価騰貴の原因がみずからの経済政策の誤りにあることを忘れ、賃金の向上が物価騰貴の主たる原因であると喧伝していることは、われわれの絶対納得できがたいところであります。昭和三十六年において、わずかに賃金が生産性をオーバーしているという統計は確かにあります。しかしながら、それは景気調整下における一時的現象にすぎない。この一面だけをとらえて、賃金が直ちにコスト・プッシュを来たし、ひいてはコスト・インフレの危険があるなどということは、事実を曲げるもはなはだしいと言わなければなりません。その証拠に、大蔵省の統計資料によって見ましても、昭和三十六年上期から三十七年上期に至る間の原価に対する各要素の分析を見ると、賃金の原価に与えている影響はきわめて僅少であります。このような誤った前提をもって、長期安定という名のもとに賃金を抑えようとすることは、まことに不当であって、まさに池田内閣の反労働者的性格を顕著に示したものといわざるを得ないのであって、財界の出店というそしりも、けだし当然であろうと思うのであります。
 当初、大橋労相は、新聞の報ずるところによれば、この長期安定賃金の構想に対しては、きわめて批判的であったといわれております。確かに、六月三日の予算委員会での私の質問に対しても、きわめて消極的であったことは事実であります。ところが、その後、いつの間にやら労働大臣たるの職責を忘れ、事務当局の見解をよそに、経済閣僚と同調し、この低賃金政策を容認しようとしていることはきわめて遺憾であり、すでに大橋さんは労働大臣としての価値を失ったものと判断しなければなりません。(拍手)
 賃金と密接不可分の関係にあるものは労働時間であります。週休二日、週四十時間の労働制が先進諸国のこれまた最近の趨勢であることを考えれば、わが国における労働時間がいかに前近代的なものであるかは一目りょう然であります。毎勤統計によると、昭和三十年における所定外労働時間が十八・三時間、それが昭和三十五年には二十三・八時間と逆に増加を来たしているのであります。労働条件の中心課題といわれる週四十時間制に対して、何ごともヨーロッパ並みにすると強調される池田内閣の大橋労相は、一体、いかなる努力を払われたのでありますか。まことにおさみしい限りでございます。
 次に、私は、労働基本権の問題に触れておきたいと思います。
 ILO憲章の前文に、「世界永遠の平和は社会正義を基礎としてのみ確立せられる、社会正義は労働条件の改善をもって実現せられる」とあります。しかも、労働条件の改善は、自由なる労働組合が持つ正当な権利の行使によってその目的が達成できるというのが、ILOの精神であると同時に国際通念であります。ところが、わが国はどうか。マッカーサー書簡という占領下の特殊事情のもとに生まれた政令二百一号が基礎になって、以来、公務員のみならず、民間労働者に至るまで、何がしの労働権の制約を受け、あるいはスト権、団交権の剥奪、あるいは制限、もしくは団結権の制約を受けるという事態に今日放置せられているのであります。ILO八十七号条約ですら、十四回にわたる勧告にもかかわらず、いまだに批准できないなどということは、およそ論外であります。労働大臣は、この権利の回復、いな国際水準への復帰に対してあまり熱意を示さず、いまなお八十七号条約の批准に際して国内法の改悪に恋々としているがごとき態度はとうてい許すべきではなく、国際的にも当然指弾を受くべきであろうと思うのであります。
 さらに私は、今日重大問題化しておる国会混乱の最大原因である失対法改正の問題について……
○副議長(原健三郎君) 辻原君、制限時間がまいりましたので、簡単に結論を願います。
○辻原弘市君(続) きわめて非合法、また不公正な立場をとり、あえて委員会におけるあの強引な審議強行をみずから督励をしたという事実に対しては、断じてこれをわれわれは許すことはできないのであります。(拍手)
 私は、以上の理由をもちまして、個人大橋さんに対しては何ら積年のうらみはございませんけれども、あえて日本の労働者大衆のために、ここにわが党提出の不信任動議に対して、心から賛意を表するものであります。(拍手)
    ―――――――――――――
  討論終局の動議(竹山祐太郎君外二十二名提出)
○副議長(原健三郎君) 竹山祐太郎君外二十二名より、討論終局の動議が提出されました。
 本動議を採決いたします。
 この採決は記名投票をもつで行ないます。竹山君外二十二名提出の討論終局の動議に賛成の諸君は白票、反対の諸君は青票を持参せられんことを望みます。――閉鎖。
    〔議場閉鎖〕
○副議長(原健三郎君) 氏名点呼を命じます。
    〔参事氏名を点呼〕
    〔各員投票〕
○副議長(原健三郎君) 投票者の通路をふさがないように、すみやかに投票願います。――投票者の通行を妨害しないようにお願いします。
    〔投票継続〕
○副議長(原健三郎君) あとがつかえておりますから、急ぎ御投票願います。――投票者の通路をふさがないように願います。――通路をふさがないように、すみやかに投票願います。
    〔投票継続〕
○副議長(原健三郎君) あとがつかえておりますから、急ぎ投票願います。――あとがつかえておりますから、急ぎ御投票願います。――通路をふさがないで、あけてください。
    〔投票継続〕
○副議長(原健三郎君) 投票者の通行を妨害しないようにしてください。――通路をふさがないで、急ぎ投票願います。
    〔投票継続〕
○副議長(原健三郎君) ただいまから五分以内に投票されるように願います。その時間内に投票ざれない方は、棄権とみなします。
    〔投票継続〕
○副議長(原健三郎君) 急ぎ御投票願います。時間もあとわずかでありますから、すみやかに御投票願います。――急ぎ御投票願います。間もなく制限時間がまいりますが、投票漏れはございませんか。
    〔「あるぞ」と呼ぶ者あり〕
    〔投票継続〕
○副議長(原健三郎君) 投票漏れはございませんか。――制限の時間がまいりましたので、投票箱の閉鎖を命じます。投票箱閉鎖。開匣。――閉鎖。
    〔議場開鎖〕
○副議長(原健三郎君) 投票を計算いたさせます。
    〔参事投票を計算〕
○副議長(原健三郎君) 投票の結果を事務総長より報告いたさせます。
    〔事務総長報告〕
 投票総数 三百十
  可とする者(白票) 百九十五
  否とする者(青票)  百十五
○副議長(原健三郎君) 右の結果、討論は終局するに決しました。(拍手)
    ―――――――――――――
 竹山祐太郎君外二十二名提出討論終局の動議を可とする議員の氏名
      安倍晋太郎君    相川 勝六君
      逢澤  寛君    愛知 揆一君
      青木  正君    赤城 宗徳君
      赤澤 正道君    秋田 大助君
      秋山 利恭君    足立 篤郎君
      綾部健太郎君    荒木萬壽夫君
      有田 喜一君    有馬 英治君
      井出一太郎君    井原 岸高君
      井村 重雄君    伊藤 五郎君
      伊藤 郷一君    伊藤宗一郎君
      飯塚 定輔君    池田 清志君
      池田 勇人君    池田正之輔君
      一萬田尚登君    今松 治郎君
      宇田 國榮君    宇野 宗佑君
      上村千一郎君    臼井 莊一君
      内田 常雄君    内海 安吉君
      江崎 真澄君    小笠 公韶君
      小川 半次君    小川 平二君
      小沢 辰男君    小澤佐重喜君
      小澤 太郎君    尾関 義一君
      大上  司君    大久保武雄君
      大倉 三郎君    大沢 雄一君
      大高  康君    大野 伴睦君
      大平 正芳君    岡田 修一君
      岡本  茂君    加藤 高藏君
      賀屋 興宣君    海部 俊樹君
      金子 岩三君    上林山榮吉君
      神田  博君    唐澤 俊樹君
      仮谷 忠男君    川村善八郎君
      木村 公平君    木村 守江君
      北澤 直吉君    久野 忠治君
      久保田円次君    草野一郎平君
      藏内 修治君    黒金 泰美君
      小泉 純也君    小枝 一雄君
      小坂善太郎君    小島 徹三君
      小平 久雄君    小山 長規君
      河野 一郎君    河本 敏夫君
      纐纈 彌三君    佐々木秀世君
      齋藤 邦吉君    坂田 英一君
      坂田 道太君    笹本 一雄君
      志賀健次郎君    始関 伊平君
      椎熊 三郎君    重政 誠之君
      篠田 弘作君    島村 一郎君
      正示啓次郎君    白浜 仁吉君
      周東 英雄君    鈴木 正吾君
      鈴木 仙八君    瀬戸山三男君
      關谷 勝利君    田川 誠一君
      田口長治郎君    田澤 吉郎君
      田中伊三次君    田中 榮一君
      田中 角榮君    田中 彰治君
      田中 正巳君    田邉 國男君
      高田 富與君    高橋  等君
      竹下  登君    竹山祐太郎君
      舘林三喜男君    谷垣 專一君
      千葉 三郎君    中馬 辰猪君
      津雲 國利君    津島 文治君
      辻  寛一君    綱島 正興君
      渡海元三郎君    徳安 實藏君
      床次 徳二君    内藤  隆君
      中垣 國男君    中曽根康弘君
      中野 四郎君    中村 幸八君
      中村庸一郎君    中山 榮一君
      灘尾 弘吉君    楢橋  渡君
      二階堂 進君    丹羽喬四郎君
      西村 英一君    西村 直己君
      野田 卯一君    野田 武夫君
      野原 正勝君    橋本登美三郎君
      長谷川四郎君    濱田 幸雄君
      濱野 清吾君    早川  崇君
      林   博君    福家 俊一君
      福田 篤泰君    福田  一君
      福永 一臣君    福永 健司君
      藤井 勝志君    藤原 節夫君
      藤本 捨助君    藤山愛一郎君
      船田  中君    古井 喜實君
      保利  茂君    細田 吉藏君
      堀内 一雄君    前尾繁三郎君
      前田 正男君    益谷 秀次君
      松澤 雄藏君    松田 鐵藏君
      松永  東君    松野 頼三君
      松本 一郎君    松山千惠子君
      三池  信君    三木 武夫君
      南好  雄君    村上  勇君
      毛利 松平君    森   清君
      森下 國雄君    森田重次郎君
      森山 欽司君    八木 徹雄君
      保岡 武久君    柳谷清三郎君
      山口 好一君    山田 彌一君
      山中 貞則君    山村新治郎君
      吉田 重延君    米田 吉盛君
      米山 恒治君    早稻田柳右エ門君
      渡邊 良夫君    井堀 繁雄君
      稲富 稜人君    受田 新吉君
      内海  清君    春日 一幸君
      佐々木良作君    田中幾三郎君
      玉置 一徳君    西尾 末廣君
      西村 榮一君    門司  亮君
      本島百合子君
 否とする議員の氏名
      安宅 常彦君    淺沼 享子君
      有馬 輝武君    淡谷 悠藏君
      井伊 誠一君    井手 以誠君
      石田 宥全君    石橋 政嗣君
      石山 權作君    板川 正吾君
      稻村 隆一君    緒方 孝男君
      大柴 滋夫君    大原  亨君
      太田 一夫君    岡  良一君
      岡田 利春君    岡田 春夫君
      加藤 勘十君    加藤 清二君
      勝澤 芳雄君    勝間田清一君
      角屋堅次郎君    川村 継義君
      河上丈太郎君    河野  正君
      木原津與志君    北山 愛郎君
      久保 三郎君    久保田 豊君
      栗原 俊夫君    栗林 三郎君
      黒田 寿男君    小林 信一君
      小林  進君    小林 ちづ君
      小松  幹君    兒玉 末男君
      五島 虎雄君    河野  密君
      佐藤觀次郎君    佐野 憲治君
      坂本 泰良君    阪上安太郎君
      島上善五郎君    島本 虎三君
      東海林 稔君    杉山元治郎君
      鈴木茂三郎君    田口 誠治君
      田中織之進君    田中 武夫君
      多賀谷真稔君    高田 富之君
      滝井 義高君    楯 兼次郎君
      辻原 弘市君    坪野 米男君
      戸叶 里子君    堂森 芳夫君
      中澤 茂一君    中島  巖君
      中村 重光君    中村 英男君
      永井勝次郎君    楢崎弥之助君
      成田 知巳君    二宮 武夫君
      野口 忠夫君    野原  覺君
      長谷川 保君    畑   和君
      原   茂君    原   彪君
      日野 吉夫君    肥田 次郎君
      平岡忠次郎君    広瀬 秀吉君
      藤原豊次郎君    穗積 七郎君
      細迫 兼光君    堀  昌雄君
      前田榮之助君    松井 政吉君
      松井  誠君    松平 忠久君
      松原喜之次君    三木 喜夫君
      三宅 正一君    武藤 山治君
      村山 喜一君    森島 守人君
      森本  靖君    八百板 正君
      八木 一男君    矢尾喜三郎君
      安井 吉典君    安平 鹿一君
      柳田 秀一君    山内  広君
      山口丈太郎君    山口 鶴男君
      山崎 始男君    山田 長司君
      山中 吾郎君    山中日露史君
      山花 秀雄君    山本 幸一君
      湯山  勇君    横路 節雄君
      横山 利秋君    吉村 吉雄君
      和田 博雄君    渡辺 惣蔵君
      谷口善太郎君
     ――――◇―――――
○副議長(原健三郎君) 労働大臣大橋武夫君不信任決議案につき採決いたします。
 この採決は記名投票をもって行ないます。本決議案に賛成の諸君は白票、反対の諸君は青票を持参せられんことを望みます。――閉鎖。
    〔議場閉鎖〕
○副議長(原健三郎君) 氏名点呼を命じます。
    〔参事氏名を点呼〕
    〔各員投票〕
○副議長(原健三郎君) 投票を願います。――投票者の通路をふさがないように、すみやかに投票を願います。――あとがっかえておりますから、急ぎ投票を願います。
    〔投票継続〕
○副議長(原健三郎君) 投票者の通路をふさがないように願います。急ぎ投票ください。――通路をふさがないようにすみやかに御投票願います。
    〔投票継続〕
○副議長(原健三郎君) ただいまから五分以内に投票せられるように望みます。その時間内に投票されない方は棄権とみなします。
    〔投票継続〕
○副議長(原健三郎君) すみやかに投票を願います。――時間もあとわずかでありますから、すみやかに投票を願います。
    〔投票継続〕
○副議長(原健三郎君) 間もなく制限時間がまいりますが、投票漏れはございませんか。
    〔投票継続〕
○副議長(原健三郎君) 投票漏れはございませんか。――投票漏れなしと認めます。投票箱閉鎖。開匣。――開鎖。
    〔議場開鎖〕
○副議長(原健三郎君) 投票を計算いたさせます。
    〔参事投票を計算〕
○副議長(原健三郎君) 投票の結果を事務総長より報告いたさせます。
    〔事務総長報告〕
 投票総数 三百十七
  可とする者(白票)   百十八
  否とする者(青票)  百九十九
○副議長(原健三郎君) 右の結果、労働大臣大橋武夫君不信任決議案は否決せられました。(拍手)
    ―――――――――――――
 島上善五郎君外四名提出労働大臣大橋武夫君不信任決議案を可とする議員の氏名
      安宅 常彦君    赤松  勇君
      淺沼 享子君    有馬 輝武君
      淡谷 悠藏君    井伊 誠一君
      井手 以誠君    猪俣 浩三君
      石田 宥全君    石橋 政嗣君
      石山 權作君    板川 正吾君
      稻村 隆一君    緒方 孝男君
      大柴 滋夫君    大原  亨君
      太田 一夫君    岡  良一君
      岡田 利春君    岡田 春夫君
      岡本 隆一君    加藤 勘十君
      加藤 清二君    勝澤 芳雄君
      勝間田清一君    角屋堅次郎君
      川村 継義君    河上丈太郎君
      河野  正君    木原津與志君
      北山 愛郎君    久保 三郎君
      久保田 豊君    栗原 俊夫君
      栗林 三郎君    黒田 寿男君
      小林 信一君    小林  進君
      小林 ちづ君    小松  幹君
      兒玉 末男君    五島 虎雄君
      河野  密君    佐々木更三君
      佐藤觀次郎君    佐野 憲治君
      坂本 泰良君    阪上安太郎君
      島上善五郎君    島本 虎三君
      東海林 稔君    杉山元治郎君
      鈴木茂三郎君    田口 誠治君
      田中織之進君    田中 武夫君
      田邊  誠君    多賀谷真稔君
      高田 富之君    滝井 義高君
      楯 兼次郎君    辻原 弘市君
      坪野 米男君    戸叶 里子君
      中澤 茂一君    中島  巖君
      中村 重光君    中村 高一君
      中村 英男君    永井勝次郎君
      楢崎弥之助君    成田 知巳君
      二宮 武夫君    西村 力弥君
      野口 忠夫君    野原  覺君
      長谷川 保君    畑   和君
      原   茂君    原   彪君
      日野 吉夫君    肥田 次郎君
      平岡忠次郎君    広瀬 秀吉君
      藤原豊次郎君    穗積 七郎君
      堀  昌雄君    松井 政吉君
      松井  誠君    松平 忠久君
      松原喜之次君    三木 喜夫君
      三宅 正一君    武藤 山治君
      村山 喜一君    森島 守人君
      森本  靖君    八百板 正君
      八木 一男君    安井 吉典君
      安平 鹿一君   柳田 秀一君
      山内  広君    山口丈太郎君
      山口 鶴男君    山崎 始男君
      山田 長司君    山中 吾郎君
      山中日露史君    山花 秀雄君
      山本 幸一君    湯山  勇君
      横路 節雄君    横山 利秋君
      吉村 吉雄君    渡辺 惣蔵君
      志賀 義雄君    谷口善太郎君
 否とする議員の氏名
      安倍晋太郎君    相川 勝六君
      逢澤  寛君    愛知 揆一君
      青木  正君    赤城 宗徳君
      赤澤 正道君    秋田 大助君
      秋山 利恭君    足立 篤郎君
      天野 公義君    綾部健太郎君
      荒木萬壽夫君    有田 喜一君
      有馬 英治君    井出一太郎君
      井原 岸高君    井村 重雄君
      伊藤 五郎君    伊藤 郷一君
      伊藤宗一郎君    飯塚 定輔君
      池田 清志君    池田 勇人君
      池田正之輔君    一萬田尚登君
      今松 治郎君    宇田 國榮君
      宇野 宗佑君    上村千一郎君
      臼井 莊一君    内田 常雄君
      内海 安吉君    江崎 真澄君
      小笠 公韶君    小川 半次君
      小川 平二君    小沢 辰男君
      小澤佐重喜君    小澤 太郎君
      尾関 義一君    大上  司君
      大久保武雄君    大倉 三郎君
      大沢 雄一君    大高  康君
      大野 伴睦君    大平 正芳君
      岡崎 英城君    岡田 修一君
      岡本  茂君    加藤 高藏君
      賀屋 興宣君    海部 俊樹君
      金子 岩三君    上林山榮吉君
      神田  博君    唐澤 俊樹君
      仮谷 忠男君    川村善八郎君
      木村 公平君    木村 守江君
      北澤 直吉君    久野 忠治君
      久保田円次君    草野一郎平君
      倉石 忠雄君    藏内 修治君
      黒金 泰美君    小泉 純也君
      小枝 一雄君    小坂善太郎君
      小島 徹三君    小平 久雄君
      小山 長規君    河野 一郎君
      河本 敏夫君    纐纈 彌三君
      佐々木秀世君    齋藤 邦吉君
      坂田 英一君    坂田 道太君
      笹本 一雄君    志賀健次郎君
      始関 伊平君    椎熊 三郎君
      重政 誠之君    篠田 弘作君
      島村 一郎君    正示啓次郎君
      白浜 仁吉君    周東 英雄君
      鈴木 正吾君    鈴木 仙八君
      瀬戸山三男君    關谷 勝利君
      田川 誠一君    田口長治郎君
      田澤 吉郎君    田中伊三次君
      田中 榮一君    田中 角榮君
      田中 彰治君    田中 正巳君
      田邉 國男君    高田 富與君
      高橋  等君    竹下  登君
      竹山祐太郎君    舘林三喜男君
      谷垣 專一君    千葉 三郎君
      中馬 辰猪君    津雲 國利君
      辻  寛一君    綱島 正興君
      渡海元三郎君    徳安 實藏君
      床次 徳二君    内藤  隆君
      中垣 國男君    中曽根康弘君
      中野 四郎君    中村 幸八君
      中村庸一郎君    中山 榮一君
      楢橋  渡君    二階堂 進君
      丹羽喬四郎君    西村 英一君
      西村 直己君    野田 卯一君
      野田 武夫君    野原 正勝君
      橋本登美三郎君    長谷川四郎君
      濱田 幸雄君    濱野 清吾君
      早川  崇君    林   博君
      廣瀬 正雄君    福家 俊一君
      福田 赳夫君    福田 篤泰君
      福田  一君    福永 一臣君
      福永 健司君    藤井 勝志君
      藤原 節夫君    藤本 捨助君
      藤山愛一郎君    船田  中君
      保利  茂君    細田 吉藏君
      堀内 一雄君    前尾繁三郎君
      前田 正男君    益谷 秀次君
      増田甲子七君    松澤 雄藏君
      松田 鐵藏君    松永  東君
      松野 頼三君    松本 一郎君
      松山千惠子君    三池  信君
      三木 武夫君    水田三喜男君
      南好  雄君    村上  勇君
      毛利 松平君    森   清君
      森下 國雄君    森田重次郎君
      森山 欽司君    八木 徹雄君
      保岡 武久君    柳谷清三郎君
      山口 好一君    山田 彌一君
      山中 貞則君    山村新治郎君
      吉田 重延君    米田 吉盛君
      米山 恒治君    早稻田柳右エ門君
      渡邊 良夫君    井堀 繁雄君
      稲富 稜人君    受田 新吉君
      内海  清君    春日 一幸君
      佐々木良作君    田中幾三郎君
      玉置 一徳君    西尾 末廣君
      西村 榮一君    門司  亮君
      本島百合子君
     ――――◇―――――
○副議長(原健三郎君) この際、三十分間休憩いたします。
    午後九時二十六分休憩
     ――――◇―――――
    午後十時十九分開議
○副議長(原健三郎君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
     ――――◇―――――
 日程第二 職業安定法及び緊急失業対策法の一部を改正する法律案(内閣提出)
○副議長(原健三郎君) 日程第二、職業安定法及び緊急失業対策法の一部を改正する法律案を議題といたします。
    ―――――――――――――
    ―――――――――――――
○副議長(原健三郎君) 委員長の報告を求めます。社会労働委員長秋田大助君。
    ―――――――――――――
    〔報告書は本号末尾に掲載〕
    ―――――――――――――
    〔秋田大助君登壇〕
○秋田大助君 ただいま議題となりました職業安定法及び緊急失業対策法の一部を改正する法律案について、社会労働委員会における審査の経過並びに結果を御報告申し上げます。
 わが国の雇用失業情勢は、経済の高度成長に伴い、全般的には著しい改善を遂げ、若年労働力、技能労働力を中として労働力不足の声さえ聞かれるに至っておりますが、失業対策事業においては、就労者の固定化、老齢化の傾向が著しく、民間雇用への復帰が困難な事情にあります。また、失業対策事業実施の面においても多くの問題が免じているところであります。
 本案は、このような事態にかんがみ、中高年齢失業者の就職を促進する。とともに、失業対策事業を刷新改善しようとするものであります。
 次に、そのおもなる内容について申し上げます。
 まず、職業安定法の一部を改正し、中高年齢失業者その他就職が特に困難な失業者に対しまして、労働大臣が定める計画に従って職業指導、職業訓練等の就職促進の措置を講ずるとともに、このような措置を受けている者に対して、就職指導手当、または職業訓練手当を支給することといたしております。
 次に、緊急失業対策法の一部を改正し、失業対策事業については、失業者の技能、体力等を考慮して、これにふさわしい事業の種目を選ぶこととし、また、失業対策事業として、失業者就労事業と高齢失業者等就労事業とを行なうことにいたしました。
 失業者就労事業に紹介する失業者は、原則として職業安定法に基づく就職促進の措置を受け終わってもなお就職することができない者とし、賃金については、その地域の類似の作業に従事する労働者の賃金を考慮して、地域別に作業内容に応じて定めることにしております。また、夏季年末における特別措置については、臨時に支払われる賃金として特別の定めをするものとしました。なお、労働大臣が賃金を決定するにあたっては、新たに設置する失業対策事業賃金審議会の意見を聞くこととしております。
 また、高齢失業者等就労事業については、就労者の特性を考慮して事業の種目の選定及び運営を行なうとともに、賃金についても特別の配慮を行なうものとし、この事業は昭和三十九年四月一日から施行することにいたしました。
 以上のほか、本案の附則において施行期日、経過措置等を定め、現在失業対策事業に就労している者は、引き続き失業者就労事業に紹介する等の措置を講ずることにしております。
 本案は去る三月二十二日本委員会に付託となり、本月十八日の委員会において質疑を終了したのでありますが、澁谷委員より施行期日についての修正案が提出され、採決の結果、本案は修正議決すべきものと決した次第であります。
 以上、御報告申し上げます。(拍手)
    ―――――――――――――
○副議長(原健三郎君) 質疑の通告があります。順次これを許します。小林進君。
    〔小林進君登壇〕
○小林進君 私は、日本社会党を代表し、ただいま報告のありました職業安定法、緊急失対法に関し、二、三の質問を行ないたいと思うものであります。
 まず第一に、社会労働委員長秋田大助君にお尋ねいたします。
 それは、去る六月十八日、第十二委員室において真実社会労働委員会が開かれたかどうかということであります。君は、当日午前九時五十分前後、三階の廊下を歩いてまいりました。そのころ、自民党は社会労働委員会において、職安法、失対法の審議を行なうことをやめ、もっぱら委員会室を混乱におとしいれた上、審議打ち切り、法案可決の強行をあえてするという作戦であるという情報がひんぱんにもたらされてきたのであります。そこで、われわれはこれを憂慮し、何とか冷静かつ平穏のうちに審議を進めることを決定し、委員会室に君を迎えるや、本日の委員会はぜひとも多数暴力の行動をとらず、平常な審議をしてもらいたい、そのために与党の希望全部をいれようではないかと申し入れたのであります。しかるに秋田君は、一言も返答を与えず、全く問答無用という態度を続けながら、数名の衛視、数名の院外団とともに、委員長席に向かって突進をいたしたのであります。しかも、君が歩いていくうしろには、君が同行した院外団の諸君が縦横無尽にあばれている。あまり傍若無人の行動であるので、君はだれだ、院外団は外に出ていけとたしなめると、私のそばにいた齋藤邦吉代議士が、あれは秋田委員長の秘書だからよいではないか、あばれてもよいではないかと言って、私に警告を発してきたのであります。秘書だからあばれてもよい、野党の代議士は黙っておれと言うのであります。石が流れて木の葉が沈む、秘書があばれて議員があやまる、まことに世も末であるといわなければならぬのであります。(拍手)ともかく、こうして君は、をあばれさせておいて、その間に委員室の窓側のいすの上に立ち上がって、何やら一言二言、奇声を発したのであります。これが委員会が開かれたという範疇に入ることになるのかどうか。次に、正当に審議が行なわれ、多数決によって決定されたということになるのかどうか、これを承りたいのであります。私ども社会党も、全国民も、委員会不存在の判決を下しておるのでありますが、秋田君の見解をもう一度承りたいと思うのであります。少なくとも委員会の審議手続を経ざる法案は無効であると信ずるが、もしこれが有効であるならば、有効なりとする国会法その他の法的根拠をお示し願いたいと思うのであります。(拍手)
 この際、私は、秋田君に友情のほとばしりを込めて警告をいたしたいと思うのであります。君がこんな自作自演の芝居をしていた委員室、その委員室の一つには、君の父秋田清先生の額が掲げられておるのであります。明治、大正を通じて憲政の先覚者として、衆議院議長として、かくかくたる名声を残された父君の額が掲げられている。その下で、君はやせ犬がヒステリーを起こしたような奇声をあげて、国会の審議を空白になし、議会政治を多数決の土足でじゅうりんするがごとき行為をあえてしたことは、父君の勲功を冒涜するもはなはだしい不肖の豚児といわなければならぬのであります。(拍手)良心の命ずるところ、委員会場における君の行動を深く謝し、あらためて二法案の審議をやり直す考えがあるかどうかを承りたいと思うのであります。(拍手)
 次に、私は総理大臣にお尋ねをいたします。
 あなたは一体この職安法、失対法に対し、いかなる認識と評価をなさっているかをお聞かせ願いたいのであります。
 この二法案は、二つの面において実に重大なる要素を持っておるのであります。その第一は、現在の失対法によって登録されている就労者三十五万人の身分移管に関する問題がそれであり、第二点は、この失対就労にありつくことのできぬ潜在失業者、半失業者及び、失対労務者の賃金よりも劣悪の賃金で痛めつけられておりまする二千万低所得者層を失対の窓口から永久に追い出してしまうという問題、この二つの問題が含まれていることを申し上げなければならぬのであります。
 政府の高度成長政策による犠牲者しかり、その犠牲者は農漁村の中に、中小零細業者の中に、自由業者の中に一千万人の潜在失業者となって沈んでいたしておるのであります。この人たちのたどりつく人生の最後の職場は失業対策事業以外にないのであります。一カ月働いても一万円に満たない雇用労働者と、安定せる就労の機会から永遠に遠ざけられて日々不安定な臨時工、社外工あるいはくず拾い等の業務に従っておりまする人たちにとって、一日平均四百三十二円の賃金をもらい得る失対事業は、好ましい就労の一つであり、彼らの多くはそこに入ることを強く希望いたしておるのであります。現に政府は、この希望者があまり多いがゆえに、厳格なる適格基準を設け、失対流入の窓口を狭め、狭い門にしていることは皆さま御承知のとおりであります。すなわち、失対労務者たらんとする者は、失業者でなければならぬこと、家計の主たる担当者でなければならぬこと等の規定を設けておるのがこれであります。この規定は、運営の面においてさらに締めつけられ、わずか三十五万人がこの狭き門をくぐり抜けて、ようやく採用せられておるというのが実情であります。もし、この適格条項なるものが廃止せられ、失業者であれば失対事業に働き得るという規約に改められるなら、不安定自由労務者五百万人の大半が失対の登録を目ざして殺到するであろうことは明らかなる事実であります。この切実なる現実に目をおおうて、この窓口を永遠に閉ざしてしまうというのが今次失対法、職安法の改正にほかならぬのであります。池田首相、問題の重要性とわれわれの反対する理由は実にここにあるのであります。
 繰り返し申し上げますが、現在の失対労務者よりも悪い条件でかろうじて生きている半失業者が一千万人わが日本に現存しておる。その人たちが最後の救いの場所を失対就労に求めておること、これを遮断するのが政府のこのたびの改正案であること、したがって、これにかわる具体策がなければならぬが、その具体策が一体何であるかをお示し願いたいというのが第一の質問であります。(拍手)
 第二点は、これあるがゆえに、われわれは、失対法の改正を行なわんとするならば、まずその周辺に介在するこうした低所得者層の整理から始めなければならぬということを申し上げてきたのであります。社会労働委員会にも、数度総理のおいでを願いました。さらに、あらゆる機会をとらえて、日本の社会保障は、高度産業構造の発達に比例してこれを拡大強化しなければならぬことを申し上げてきたのでありまするが、ついにあなたの理解を得ずして今日に至ったのであります。したがって、この際最も緊急を要する問題は、失対法、職安法の改正に先立って、まずこれら一千万の潜在夫業者のために、社会保障、特に生活保護法、最低賃金法、老齢年金法等を早急に実施することが必要であると信ずるが、これに対して総理大臣はいかにお考えになっているかをお伺いいたしたいのであります。(拍手)
 総理大臣、六月二十日、すなわち一昨日の夕刊の三面にかような記事が記載されていることを御承知でございましょうか。「女房に顔向けできぬと泥棒、失職の老人」という見出しで、二十日午前十時半ごろ、東京都中央区月島通五の十二、工員斎藤安信さん方居間に男が忍び込んでいるのを、妻のしずえさん三十二歳が見つけ、居合わせた同所大工清水昭三さん三十四歳が、逃げる男を約三十メートル追いかけてつかまえ、月島署のパトカーに引き渡した。同署の調べによれば、男は住所不定労務者植村粂蔵六十二歳で、昨年十二月最後の刑を終えて出所、日雇いをして働いていた。この朝も飯田橋の職安に行ったが、老人に向いた職はなく、一文なしでは最近一緒になった内妻四十八歳に顔向けできぬと、ついに忍び込んでどろぼうをしたというのであります。総理、一体この記事に対していかなる所見をあなたはお持ちになるか。名士や作家の拝啓池田勇人様には努力を傾けて御返事をお出しになるあなたではあるが、でき得べくんば、かような名も知れぬ一介のうらぶれた失業者にもあたたかい返事を差し出す涙の政治がほしいのであります。(拍手)
 総理大臣、このあき巣ねらいに入った植村粂蔵君は、いわゆる日雇い労務者であります。そうして飯田橋の職業安定所へ行き、六十二歳の老人には適当な職業はないといって就職あっせんを断わられたのであります。断わられた彼には一文のたくわえもない。住所さえも不定の彼にとってただ一つの心のともしびは、最近一緒になった四十八歳の内妻であります。その待つ人の心を思うてついにあき巣に入ったというのであります。現在、東京をはじめ全国のほとんどの職業安定所は、六十歳以上の労務者を失対に採用しないのであります。六十二歳なるがゆえに職安所の窓から締め出されてしまった彼は、一体どこへ行けばよいのでありましょう。彼の行く道は、自殺かどろぼうか、その二つの一つを選ぶ以外に方法がないのであります。六十二歳の植村君は、植村君一人ではありません。幾百万人の植村君が全国に満ち満ちている。この人たちの最後にすがらんとする一つの救いの糸、失対の道をあなたほいま断ち切ろうといたしておるのであります。どこへ行けばいいのか。自殺かどろぼうか。どうかこの植村君たちのたどり行く宿をお示し願いたいのであります。(拍手)
 次に、労働大臣にお伺いいたします。
 失対法、職安法の改正は、失対労務者三十五万人の身分の問題と、そのあとに続く一千万潜在失業者の問題と、二つの重要問題が含まれていることを訴えてまいりました。労働省官僚や御用学者は、この事実を隠して、この法律改正の対象は、三十五万失対労務者と職業安定所に求職を依頼してくる百数十万人の問題であり、その人たちに職業訓練と就職の促進と訓練手当を与える改正法であると宣伝をしているのでありますが、しからば、この法律は、失対労務者に対し、労働官僚が言うがごとく、三十五万の労務者に、現在与えられている失対の条件よりも正確に、よりよき賃金とよりよき条件とよりよき環境を与えるものであると断言せられるやいなや、承りたいと思うのであります。(拍手)
 申し上げるまでもなく、この緊急失対法は、昭和二十四年ドッジ・プランの実行のために制定せられたのであります。その当時の失対労務者の就労日数は月十五日、二日に一日はあぶれるという制度であり、無権利と低賃金では生きることもできぬ悲惨な形の中に投げ出されていたのであります。この悲惨な形にたえかねて、昭和二十六年ごろから失対労務者の結集が自然発地的に行なわれ、政府、労働省との戦いによって自分たちの生活と権利を守る組織にまで発展してきたのであります。その結果、いまでは月二十二日働き、夏季と年末との手当二十三・五日分を獲得し、賃金については現在全国平均四百三十二円を縛るまでに至ったのであります。労働大臣、この貧弱きわまる条件さえも決してあなたたちが与えたものでないことを私は申し上げたいのであります。生活のぎりぎりの線まで追い込まれた人々のかたい団結と激しい労働運動によって、幾多の犠牲を出し、幾多の弾圧の中でようやくかちとった二十二万失対労務者の戦いの成果にほかならぬのであります。との成果によって、彼らはかろうじて生きていける望みを得たのでありますが、これを一挙に粉砕してしまおうというのがこの失対法、職安法の改正にほかならぬのであります。
 労働大臣、全労働者階級の中で一人の失対労務者も、そして一人の労働者も賛成をしていないこの法律改正を、だれのためにあなたは行なわんとするのか、あなたにこの改正を強要した者はだれか、どの階級か、労働大臣のお口から正しくお聞かせ願いたいと思うのであります。(拍手)
 われわれは、全労働者階級とともに、国会内においても多年失対法の改正を要求し続けてまいりましたが、その改正の要点は労働省のそれとは全く異なったものであります。すなわち、失対事業の窓口をもっと大きく開いて、ここで就労したいと希望する人々を広く受け入れよ、第二番目には、賃金や労働条件に関し一般労務者との格差をなくせよ、第三番目に、就労日数を延長せよ、もち代をもっとよこせという、もっぱら失対労務者の待遇の改善を要求してきたのであります。しかるに、政府は、多年の国会におけるわれわれのこの要望に一顧の考慮をも払わず、すなわち、院議を無視してかくのごとき反動立法をつくり上げるに至ったのであります。労働大臣は十数年にわたる国会の審議や委員会の要望はよく熟知しておられたはずでありまするが、それを何ゆえにかくもその意見をじゅうりんして、かくのごとき反動立法をつくられたか、その理由をお聞かせ願いたいのであります。(拍手)
 今後失対の窓口を訪れる者は、職業訓練所に回され、新しい職場に差し向けられることになるのでありまするが、一体その職業訓練所は失業者の希望を全部満たすだけの設備ができ上がっているのかどうか、指導員の訓練、その定員、定数が全部そろっているのかどうか、あっせんをされていく職場の労働条件が現在の失対就労よりすぐれているという保障があるかどうかをお聞かせ願いたいのであります。私の見るところでは、断じてこれは労働大臣の言うがごとき実態でないことを申し上げたいのであります。(拍手)
 次に、私は農林大臣にお尋ねをいたします。
 農村人口の都市への流出、兼業農家の増大、季節労務者の出かせぎ期間の長期化等、まさに農村はなだれを打って崩壊の一途をたどりつつあるのでありまするが、これに対して政府は農業基本法による農業改善事業などを日陰の子供を育てるようにこそこそやっており、せっかく他産業に従事する者に対し何らの手段を講じようともしないのであります。したがって、農民は、都市においてもまた日の当たる場所に出ることができず、日雇い労務者となり、失対事業等に流れ込んでおるのであります。したがって、失対法、職安法の改正は、単に都市労務者の問題にあらずして、実に農村の問題でもあるといわなければならぬのでありまするが、農民と失対法の関係について、農林大臣の所見を承りたいと思うのであります。(拍手)
 なお、今年のごとき、西日本を中心に長雨災害が続き、農作物の被害は一千億円にも達しておりまするが、収穫を失った農民がほかに収入を求める道は、賃金労働以外にないわけであります。そのたどりつく失対の道をふさごうとするこの法律改正は、さらに農村をして深刻なる生活難に追い込むものと思うが、いかがでございましょう。
 その他、現在大きな問題と化しつつある海況異変の問題、冷水塊が日本海に押し寄せて、魚族が死滅して二カ月も三カ月も魚が一つもとれないなどという問題について、従来は市町村等で失対事業を行なって、零細漁民の生活を守ってきたのでありまするが、この二法案の通過とともに、こうした道もふさがれるのであります。この際大臣は、こうした零細漁民の災害をいかに救われるのかを承りたいと思うのであります。(拍手)
 次に、建設大臣にお伺いいたします。
 河川改修、道路工事などの事業には失対労働者の労働力に負うところが多いのでありまするが、今回の失対法の改正によって失対労務者の労働力が急速に不足することが考えられるのであります。これをどう補充せられる考えであるかを承りたい。
 また、建設大臣は、建設省設置法の一部改正法案を提出しておられるが、これによるならば、地方建設局に本省並みの権限を与えられることになっており、地方自治体の権限を剥奪することになっておるのでありまするが、失対事業も自治体から取り上げて地方建設局が主管するのであるかどうかを承りたいと思うのであります。
 最後に、通産大臣にお伺いいたします。
 すなわち、石炭離職者対策がいかに進められているか、その具体策をお聞かせ願いたいと思うのであります。
 以上をもちまして、私の質問を終わることにいたします。(拍手)
    〔秋田大助君登壇〕
○秋田大助君 小林君の私に対する質問は、次の三点であったと思うのであります。
 第一点は、去る十八日の社会労働委員会は開会されたという範疇に属すると考えているか、第二問は、去る十八日の社会労働委員会においては、正当に審議が行なわれたと考えているか、第三点は、失対法案は正当に可決されたものと考えているか、審議をやり直す考えはないかという三点でございます。
 第一点、去る十八日午前十時ごろ、私は第十二委員室に平穏に入室せんといたしたのでございますが、一部の方々の実力により入室に非常な困難を感じましたことは遺憾ながら事実でございます。入室後も、打ち続く実力行使によりまして私は委員長席には着席できませんでした。しかし、そのすぐ近くで一段高いところに私は立つことができました。すなわち委員諸君よりよく見える位置から明瞭に開会を宣した次第でありまして、去る十八日の社労委員会は、したがって正当に開会されたという範疇に属するものと私は考えておる次第であります。(拍手)
 次に、私は開会を宣したあと、諸般の事情から、本法案の質疑打ち切りやむを得ざるものあるを痛感いたしましたので、私みずから質疑打ち切りを提案いたしました。かつ、澁谷委員から修正動議がありましたので、それを紹介し、その趣旨説明を省略する旨を述べ、あわせて修正案どおり修正議決される可否を問うたのであります。かつ、最後に委員会の報告書作成につきまして委員長への一任を問いまして、これらをすべて多数決の事実によって可決、確定いたしたのでありまして、正当に審議が行なわれたものと考えておる次第であります。(拍手)
 したがいまして、失対法案は正当に可決されたものと考えておりますので、審議をやり直す考えはございません。(拍手)
    〔国務大臣池田勇人君登壇〕
○国務大臣(池田勇人君) お答えいたします。
 今回の職業安定法案並びに緊急失業対策法の改正は、御承知の経済の伸展に伴いまして、いわゆる失業者の職業紹介の窓口を広げるための改正でございます。これによりまして職業訓練、職業指導が積極的に、前向きに行なわれることは必定であります。なお、御質問のうちに、潜在失業者一千万人ということばがございましたが、これは経済に対する認識がわれわれと違っております。(拍手)われわれはそういう認識に立っておりません。経済の成長によりまして、労働条件は年とともによくなっております。
 また、御質問の第二の、社会保障制度の拡充も池田内閣の重要施策でございまして、年々生活基準の引き上げ、あるいは国民健康保険の改正等、あらゆる社会保障制度の拡充にその実績を上げておることは、国民のひとしく認めておるところでございます。(拍手)
    〔国務大臣大橋武夫君登壇〕
○国務大臣(大橋武夫君) 小林君の御質問の第一は、職業訓練、就職指導等の措置及びその裏づけとしての予算措置がなされているかということでございます。
 今次改正案による就職促進の措置は、従来の失対就労希望者に限らず、広く今後新たに公共職業安定所に職を求めてこられる失業者で、中高年齢者や、その他特殊事情があって就職が困難な者について、本人の特性にふさわしい職業訓練、職場適応訓練、就職指導等きめのこまかい措置を実施して、再就職を促進しようとするものであります。そして、これに必要な施設及び予算は、今年度予算で十分措置されているところであります。(拍手)
 次に、今度の改正によって、賃金その他の労働条件がよくなると断言できるかということでございましたが、この点は委員会等においてしばしば断言いたしておるとおりでございます。
 それから、国会審議の過程で、社会党は賃金の引き上げ、適格条件の撤廃、就労日数の増加、夏季、年末手当の引き上げ等を要求してきておるが、この点はどうなっておるかという御質問でございましたが、三十八年度予算においても労力費単価を引き上げ、夏季、年末の特別措置についても増額いたしております。
 さらにこのたびの法律案におきましては、第一に、賃金の決定については、現行の低率賃金原則を廃止して、作業内容にふさわしい通常の賃金が支払われるようになっております。第二に、従来家計の主たる担当者だけが失対事業に就労していたものを改めまして、中高年齢等就職困難な事情ある失業者で必要のある者については、広く就職促進対策を講じ得るようにいたしますとともに、そのような措置によっても就職できない場合には、失対事業に就労できることといたしまして、大幅に範囲を拡張いたしております。また夏季、年末の特別措置等については、臨時賃金として法律で定めることになっております。
 かくのごとく、社会党の御指摘の点につきましては、いずれも今回の法案によりまして積極的に改善を加えておるのであります。
 また、今回の改正の主たる内容となっておりまする中高年齢失業者の雇用対策の強化及び失対事業の運営の改善につきましては、すでに雇用審議会の答申等においてもその必要性が指摘されておりまするほか、失対事業の事業主体たる地方公共団体からも強い要望があり、かつまた、多数の失対事業に従事しておる労働者の方々からの御希望もあり、さらにいまや新聞、ラジオ、テレビの論調をはじめ、世論の圧倒的な支持を得ておるところでございます。(拍手)
    〔国務大臣重政誠之君登壇〕
○国務大臣(重政誠之君) お答えを申し上げます。
 農村の季節労務者は、従来職業安定所等を通じて民間企業等に就職しております。今回の法の改正がありましても、おおむね従前同様、職業安定所を通じて民間企業等に就職できるものと考えております。なお、労働省とも十分連絡をとりまして、万遺憾なきを期したいと考えます。
 第二の御質問に対してお答えを申し上げます。長雨等の災害対策につきましては、先般本議場におきましても詳細御答弁を申し上げましたとおりでありますが、被害農家の救済等、農業再生産の確保のため、政府といたしましては万全の措置を講じ、万遺憾なきを期する所存でございます。なお、農業者で季節的に農外就労を希望する者に対しましては、職業安定所によって民間就労のあっせんを得られるものと考えておるのであります。
 なお、漁村等においての、不漁が続きましたため失業者が多発したような場合には、職業安定所等を通じまして、就労のあっせんが与えられるものと承知をいたしております。(拍手)
    〔国務大臣河野一郎君登壇〕
○国務大臣(河野一郎君) お答えをいたします。
 今回の法の改正の趣旨によって、失対事業の制度が廃止されるとは理解していないのでございまして、現に特別失対事業として道路、河川等の公共事業を実施する予算を計上いたしております。また、これらの事業を行なう上におきまして、請負者にわれわれは事業を委託させておりますが、これらの請負者は手持ちの労務者を持っておりますので、それによって公共事業の実施に支障があるとは考えておりません。
 第二の御質問でございますが、御承知のとおりに、建設省自身でいたします事業は、失業者対策としてはないのでございまして、いずれも地方公共団体を通じていたすことにいたしておるわけでございます。したがって、イージーゴーイングにはなりません。(拍手)
    〔国務大臣福田一君登壇〕
○国務大臣(福田一君) 炭鉱離職者につきましては、昨年末の閣議の決定に基づきまして、就職促進手当の支給を行なうとか、あるいは産炭地振興事業を積極的に進めるというような方法によりまして、これが対策に万全を期しておる次第でございます。(拍手)
○副議長(原健三郎君) 労働大臣から重ねて答弁がございます。
    〔国務大臣大橋武夫君登壇〕
○国務大臣(大橋武夫君) 先刻の答弁につきまして、答弁漏れがございますので、補充させていただきます。
 六月二十日の夕刊に出ておりまする六十二歳になられます御老人の問題でございまするが、このお方につきましては、昭和三十七年十一月以来、職業安定所としては特に細心な配慮をもって、同一事業所へ継続就労ができますように特別なお世話をして、日雇い求人に紹介をしてきたのでございますが、御本人の安定所への出頭の状況は不足でありまして、ことに六月十五日以降は、安定所に出頭しておられないものであります。現在飯田橋職業安定所では、日雇い求人も多く、出頭さえしていただきまするならば、月二十二日の稼働は可能な状況にあるのでございます。したがって、安定所に出頭したけれども職にあぶれたということは、全く事実違いでございます。(拍手)
○副議長(原健三郎君) 小林君から御質疑の申し出がありますが、制限の時間の残りがございませんから、他日の機会にお願い申し上げます。
 多賀谷真稔君。
    〔多賀谷君登壇〕
○多賀谷君 私は、日本社会党を代表し、社会労働委員長報告について、委員長並びに総理以下関係大臣に質問を試みんとするものであります。
 職安法並びに緊急失対法一部改正法案の委員会における審議において、雇用の根本的問題についていかに質疑がなされ、政府はいかなる答弁をされたか、まず委員長にお伺いいたしたいのであります。
 私は、失対の問題が今日停滞し、固定化している最大の原因は、わが国に雇用基本政策が全然ないというところにあると思うのであります。わが国憲法は第二十七条に、「すべて国民は、勤労の権利を有し、義務を負ふ。」とうたっております。一体、本条に規定している勤労の権利というものはいかなる内容の権利であるか。二十世紀後半の今日において、単なる自由権とは解し得ないものがあります。いわゆる労働権、私企業のもとで就業し得ない場合に、国または公共団体に対し、労働の機会の提供を要求し、それが不可能な場合には、相互の生活費を要求し得る権利と解するべきであるかどうか。第二十七条に対する政府の統一的見解をお尋ねいたしたいのであります。
 かように、雇用に対する政府の義務があるにもかかわらず、雇用政策について何らの基本的立法がないということは、きわめて遺憾でございます。政府は、雇用に対する政府の責任を明確化し、継続的完全雇用に対する措置を確立すべきであると思うのであります。また、国の予算あるいは財政投融資にいたしましても、その支出についてはなるほど金額の明示がございます。しかし、その事業について一体何十万の人々が吸収されるかということは、全く不明確であります。経済政策は金と物とのみによるものでなく、人を中心とした経済政策の樹立が肝要でございます。政府は、予算の提出にあたり、毎年雇用予算を議会に提案し、雇用政策の確立をはかるべきではないか。この点に対する総理の所信を承りたいのであります。(拍手)
 第二に、今日の就職状態を見ますと、政府も指摘しておりますように、年齢層による格差及び地域別格差の拡大が最も重要な問題であります。特に高度成長政策は、ますますその格差の拡大に拍車をかけておるのでございます。若い労働力はひっぱりだこで不足しておるのに、他方において中高年齢者の労働力は過剰になっておるのであります。この現状を解消するために、私は次の提案をいたしたいと思います。
 第一に、定年制の延長の問題を政府及び財界はすでに踏み切るべき時期が来ているのではないかということであります。平均寿命は戦後著しく延びました。定年後といえども相当の労働力があります。ところが、六十歳にならないと、こづかい程度ではありますけれども、厚生年金すらもらえない。拠出年金も六十五歳であります。一体五十五歳でほうり出された者は、どこの職場に行くか、全く狭き門であります。たとえ若干給与が安くとも、二十年、三十年長くつとめたその職場がその人にとって最良の職場であります。このことを考えると、私はまず定年制の延長を主張いたしたいのであります。
 しかるに、最近の首切り合理化の傾向を見ますと、定年を事実上切り下げておる。五十歳、五十二歳と切り下げて、そうして高年者から首を切っておるというのが現実であります。なるほど企業自体はそのほうが楽でしょう。しかし、中高年齢者の就職の至難な今日において、中高年齢者に限り退職せしめるということは、企業の社会的責任を忘却した企業の独善といわなければならないと思うのであります。(拍手)私は、この際、政府においてかかる首切りを制限するよう指導勧告すべきであると思うが、労働大臣の御所見を承りたいと思うのであります。
 次に、今次失対法の改正案は、中高年齢失業者に対し、特に職業訓練を行なうといっております。私は、このこと自体は反対いたしません。ところが、末端の職業訓練所では、炭鉱離職者を年齢別に差別いたしまして、四十歳以上は入所資格がないといって取り扱っておるのであります。よく調べてみますと、それは訓練所で訓練をしても、中高年齢者では就職が困難であるから、訓練所の成績にかかわるものですから、事務官がそういう取り扱いをしておるのであります。これが残念ながら、現実のきびしい姿であります。私は、ホテルのサービス、ガソリンスタンドの給油事務、有料道路の料金領収業務など、若い屈強な労働力を必要としないこれらの職場につきましては、むしろ中高年齢者に開放をして、若い者は職業訓練をし、高い給与の職場に紹介すべきであると思うのであります。また、デパートの売り子さんも、なるべく中年の未亡人でけっこうでありますし、エレベーターも、エレベーターボーイやエレベーターガールでなくても、英国のように、身体障害者の職場として確保すべきではないか、私はかく考えるのであります。
 現在、若い女性の労働力は、成長産業であり輸出産業であるテレビ、カメラ・トランジスタラジオ、合成繊維の、まさに工場の原動力であり、にない手であります。かような職場に若い女性を就職さすよう行政指導すべきが至当であると思うが、政府は一体どう考えておるか。
 現在、失対労働者のうち女性が四三%を占めておる。その女子労働者の七七%、四分の三以上は実は夫のない婦人であります。結論的に言うならば、失対労働者の三四・五%を占める母子世帯に対する社会保障が完備せず、その婦人の職場の造成のないところに、今日の失対事業の停滞と固定化の原因があるといわなければならないのであります。(拍手)
 政府は、この現状を直視して、失対法を改正し、失対から締め出すという政策ではなくて、中高年齢者並びに母子家庭の中年婦人、身体障害者の就職安定の職場を確保してやることこそ先決問題であろうと思うのであります。(拍手)政府は、雇用構造の改革についていかなる政策を持っておるか、お尋ねいたしたい。
 さらに、地域別格差の問題であります。地域別の求職、求人の殺到率を見ますると、昭和三十七年十月の調査によると、鹿児島県が六・〇、福岡が四・一、佐賀の四・五、青森、秋田の三・七に対し、愛知県は〇・二であり、岐阜県は〇・四である。静岡、埼玉は〇・五ということになっておる。問題は、地域別格差の問題を解消しなければならない。諸外国においても、第二次世界大戦後の失業問題というのは局地的失業問題、すなわち慢性的労働力過剰地帯の対策が最も問題であるとされておるのであります。英国においては、皆さん御存じのとおりであり、フランスにおいてもそのとおりでありますし、ベルギーにおいてもそれをやっておる。アメリカにおいてすら、ケネディ大統領になってから地域再開発法を制定しておるのであります。政府は、慢性不況地域のためにいかなる方法を講じようとしておるのか。
 ことに産炭地に関しては、その振興について、皆さんのおかげで法律はできました。しかし、現実は、まだ緒にもついていないのであります。総理は、さきの知事選挙に応援に筑豊に来られまして、造幣局の設置を約束されました。そのとたん、東京においては、黒金官房長官は、造幣局というのは専売局の誤りではないかと言われておるのであります。その後、旬日を経ずして阪田専売局総裁は、筑豊にはたばこ工場を設置する意思がないと、総理並びに官房長官のことばを否定しておるのであります。一体これはどういうわけなのでしょうか。一国の総理、与党の総裁が公約したことが履行できないというような状態では、国民は一体だれに政治の信頼をおいたらいいのでしょうか。(拍手)この点、総理から明快な答弁をお願いいたしたいのであります。
 さらに、昭和三十八年度の炭鉱離職者の政府機関雇用の計画として、郵政省を筆頭に二千八百名の採用計画ができておりますが、これについて、各大臣は真剣に炭鉱離職者をこの労働省計画どおり採っていただけるかどうか、各大臣から御答弁を願いたい。
 第三に、さきに述べた雇用政策の確立を前提として、政府が職安法、失対法の改正を行なおうとするならば、今次改正案は撤回し、次の点を再検討すべきであろうと思います。
 第一に、失対に入るか職業訓練を受けるか就職指導を受けるかは、失業者本人の選択にまかすべきであります。そこに強制があってはなりませんし、失業事業への復帰は無条件でなければなりません。そうしないと、潜在失業者の拡大となり、社会不安を助長する結果を招来することは火を見るよりも明らかであります。
 第二に、訓練手当、就職指導手当、失対の賃金は、生活のできる賃金並びに手当でなければ、政策の実効はあがらないと思うのであります。賃金の決定は、労働者の参加し得る審議会でなければなりません。
 第三に、失業対策事業は国または自治団体が責任をもって行なうべきであります。民間に委任すべきではありません。自治体の失対事業の回避的傾向からいたずらに混乱を招くばかりであろうと思います。
 以上の諸点について政府の答弁を求める次第でありますが、委員長からも、これらの諸点についていかなる質疑応答がなされたか、お答え願いたいのであります。
 最後に、本法案の提出の動機について総理の所信をお尋ねいたしたいのであります。世にこの改正案は失対打ち切り法案といわれております。これは福永労働大臣が昨年五月失対打ち切りを発表してから政治の日程にのぼってきたものであります。労働者の幸福のための法改正ではなくて、失対事業をもてあました保守の首長のいる自治体の失対返上の要求を受け入れられたものであると思うのであります。失業対策事業を縮小することを目的として、失業対策事業から労働者を締め出そうとすることを意図して改正案をつくったところに根本的な問題があると思うのであります。現在の失対労働者の失業の原因は、本人の責任ではありません。ほとんどが社会の責任であります。失業者の多発地域はどこでしょうか。炭鉱地帯、旧軍港地帯、漁村地帯であります。初めて就職したのが失対事業であったという人々、すなわち職業経験のない人々が二三%もいるのであります。婦人の多くはそれでしょうけれども、地域の封建性の犠牲による未解放部落の青年もこの中に含まれているということは、きわめて残念なことであります。政治の貧困がもたらしたこの失業者を失対事業から締め出し、政府、自治体の責任を回避しようとする考え方は断じて許容できないのであります。真に労働者の幸福を求め、国民の生活向上のために改正せんとするならば、政府は、すべからく本改正案を撤回し、再検討すべきであると思うが、これについて総理の御所見を承りたいと思うのであります。(拍手)
    〔秋田大助君登壇〕
○秋田大助君 多賀谷先生にお答え申し上げます。
 多賀谷先化の御指摘の各事項につきましては、全部そのままとは申せませんが、大体御指摘の線に沿うて社会労働委員会において審議されたように記憶いたしております。しこうして、政府からは、要約すれば、この改正法律案は、完全雇用を目ざして雇用、失業対策を拡充するものであり、失対制度の改正にあたりましては、雇用政策を樹立するとともに最低賃金制度の拡充、社会保障、社会福祉等、失対周辺の問題についてもあわせて並行して推進する所存であるという趣旨の答弁があったように記憶いたしております。(拍手)
    〔国務大臣池田勇人君登壇〕
○国務大臣(池田勇人君) お答えいたします。
 今回の二法案提案の理由は、先ほど来申し上げましたごとく、いままでの固定化した失業対策事業をもっと前向きにして、就職の機会を多くするのみならず、職業訓練等を行なって、よりよい労働条件を生み出そうとするのが提案の理由でございます。(拍手)
 なお、御質問の雇用に関する基本的考え方についてお答えいたします。われわれは完全雇用を着実に実現するために、高度経済成長によって、これの一日も早からんことを期しておるのであります。したがいまして、ただいまのところ、数年前に比べまして雇用は増大し、産業別就業構造も近代化し、また規模別格差も縮小いたしまして、そうして最低賃金制も普及し、労働の流動化が着々実現されてきておるのであります。これがわれわれの雇用に対する基本的考え方で、われわれの政策によって、これが実現されておるということをはっきり申し上げます。
 なお、その次の地域別格差の問題でございますが、すでに御承知のとおり、低開発地域の開発につきましてはいろいろ施策を講じております。
 また、御質問の産炭地の振興問題につきましても、政府関係工事あるいは国の施設を拡充して御期待に沿う考えでおるのであります。(拍手)
    〔国務大臣大橋武夫君登壇〕
○国務大臣(大橋武夫君) 定年の引き上げにつきましては、国民の年齢も増加しつつあり、労働人口の構成が次第に高年齢化すること、新規労働力の供給が今後次第に減少し、中高年齢労働力の活用をはかる必要が生じますることなどから考えまして、政府といたしましても、定年の延長については今後十分検討さるべきものであると考えております。
 次に、年齢別、地域別の格差等の問題、特に中年婦人の問題でございますが、この点は、多賀谷議員のお説に対しまして政府といたしても同感に存じておるところでございます。
 次に、職業訓練、職業指導を受けさせることについて、本人の自由選択にまかせるべきだという点、この点は、もとよりそのつもりで運用すべきものと考えております。
 また、就職しました者が再び離職した場合に、無条件で失対に復帰することを認めるべきではないかという点でございまするが、これも実情によりまして当然さように考えるべきものと存じます。
 また、失対賃金や訓練手当は生活できる額とすべきものであるということでございまするが、民間の類似の作業に従事する労働者に支払われる賃金に準拠して定めることになっておりますので、おのずから落ちつくところに落ちつくものと考えます。
 最後に、賃金審議会には労働者の代表を入れるべきではないかという点でございますが、この点は十分に配慮をしてまいることは当然でございます。(拍手)
    〔国務大臣福田一君登壇〕
○国務大臣(福田一君) 炭鉱離職者の再就職計画につきましては、通産省関係の分五十一名はそのとおり採用することにいたしております。(拍手)
    〔国務大臣河野一郎君登壇〕
○国務大臣(河野一郎君) お答えいたします。建設省五十名、確実にお引き受けいたしております。(拍手)
    〔国務大臣中垣國男君登壇〕
○国務大臣(中垣國男君) 法務省といたしましても、十二名全員お受けしております。(拍手)
    〔国務大臣田中角榮君登壇〕
○国務大臣(田中角榮君) 多賀谷さんにお答えいたします。
 産炭地振興のために北九州に造幣局の工場等をつくると総理が言明されたということについての御質問でございますが、御承知のとおり、閣議では、産炭地振興のために産業振興をはかることはもちろんでありますが、政府関係機関等の移転、新設等につきましても格段の意を払うように決定いたしておるわけでありまして、関係各省で鋭意これが調査を行なっております。それから、大蔵省関係におきましては、造幣局につきましても検討いたしておりますが、現在の段階におきましては、専売公社関係、特にフィルターの工場等は新設をいたすべく準備中であります。なお、そのほか、自衛隊の移転その他各般の問題について検討を進めておるわけであります。
 第二の問題は、四月十五日付石炭対策連絡会議で決定しました各省関係で産炭地からの離職者を採用するという問題でございますが、大蔵省の関係約六十名、これにつきましては、専売で三十名、財務局で三名、印刷で七名、税関で三名、国税で十六名、造幣局一名というように、現在おおむね目標どおり採用する予定であります。(拍手)
    〔国務大臣西村英一君登壇〕
○国務大臣(西村英一君) 炭鉱離職者につきまして、厚生省といたしましては、国立病院、国立療養所等につきまして、適職を見つけまして四十名ほど予定いたしておりますが、その予定に対しまして努力するつもりでございます。(拍手)
    〔国務大臣重政誠之君登壇〕
○国務大臣(重政誠之君) 農林省関係では百名を採用することになっておりますが、特段の配慮をいたしまして、現に優先的に漸次採用いたしつつございます。(拍手)
    〔国務大臣綾部健太郎君登壇〕
○国務大臣(綾部健太郎君) 運輸省、国鉄に対する三百十名の割り当てにつきましては、荷扱い手、線路工夫、工手等に採用するつもりでございます。(拍手)
    〔国務大臣小沢久太郎君登壇〕
○国務大臣(小沢久太郎君) 郵政関係といたしましては、昭和三十八年度の炭鉱離職者の採用は約千名を予定しております。第一回、約四百名をただいま募集中でございますが、われわれといたしましては、必ず採用するように努力中でございます。(拍手)
    〔国務大臣荒木萬壽夫君登壇〕
○国務大臣(荒木萬壽夫君) お答、に申し上げます。文部省の関係では、大学の管理要員十名と承知いたしております。逐次、これは実現をはかりつつありますが、必ず実現いたします。(拍手)
    〔国務大臣志賀健次郎君登壇〕
○国務大臣(志賀健次郎君) 防衛庁といたしましては、補給所及び部隊の職員として、労働省の計画どおり、あるいはそれを上回る失業者を受けることになっております。なお、産炭地振興の方策として、自衛隊関係の施設の設置を取り上げまして、目下熱意をもって検討中でございます。(拍手)
    〔国務大臣篠田弘作君登壇〕
○国務大臣(篠田弘作君) 自治省といたしましては、閣議決定の線に沿いまして、都道府県、大都市その他につきまして、極力雇用のあっせんを督励しております。順調に進んでおります。必ず目的は達成いたします。(拍手)
    〔政府委員内田常雄君登壇〕
○政府委員(内田常雄君) 科学技術庁関係におきましては、労働省と打ち合わせ計画のとおり、原子燃料公社におきまして本年度確実に採用する所存でございます。(拍手)
     ――――◇―――――
○副議長(原健三郎君) 本日は、時間の関係上、これ以上議事を進めることはできません。よって、本日の議事はこの程度にとどめ、明二十三日午前零時五分より本会議を開き、本日の議事を継続することといたします。
 本日は、これにて延会いたします。
    午後十一時二十八分延会
     ――――◇―――――
 出席国務大臣
        内閣総理大臣  池田 勇人君
        法 務 大 臣 中垣 國男君
        大 蔵 大 臣 田中 角榮君
        文 部 大 臣 荒木萬壽夫君
        厚 生 大 臣 西村 英一君
        農 林 大 臣 重政 誠之君
        通商産業大臣  福田  一君
        運 輸 大 臣 綾部健太郎君
        郵 政 大 臣 小沢久太郎君
        労 働 大 臣 大橋 武夫君
        建 設 大 臣 河野 一郎君
        自 治 大 臣 篠田 弘作君
        国 務 大 臣 志賀健次郎君
 出席政府委員
        内閣法制局長  林  修三君
        内閣法制局第一
        部長      山内 一夫君
        科学技術政務次
        官       内田 常雄君
        郵政大臣官房長 武田  功君
        労働省職業安定
        局長      三治 重信君
     ――――◇―――――