第116回国会 本会議 第10号
平成元年十一月三十日(木曜日)
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 議事日程 第九号
  平成元年十一月三十日
    午後三時開議
 第一 前払式証票の規制等に関する法律案(内閣提出)
 第二 貨物運送取扱事業法案(第百十四回国会、内閣提出)
 第三 貨物自動車運送事業法案(第百十四回国会、内閣提出)
 第四 民事保全法案(第百十四回国会、内閣提出)
 第五 裁判官の報酬等に関する法律の一部を改正する法律案(内閣提出)
 第六 検察官の俸給等に関する法律の一部を改正する法律案(内閣提出)
 第七 教育職員免許法の一部を改正する法律案(第百十四回国会、内閣提出)
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○本日の会議に付した案件
 梶山静六君の故議員城地豊司君に対する追悼演説
 日程第一 前払式証票の規制等に関する法律案(内閣提出)
 国家公務員等共済組合法等の一部を改正する法律案(第百十四回国会、内閣提出)
 日程第二 貨物運送取扱事業法案(第百十四回国会、内閣提出)
 日程第三 貨物自動車運送事業法案(第百十四回国会、内閣提出)
 日程第四 民事保全法案(第百十四回国会、内閣提出)
 日程第五 裁判官の報酬等に関する法律の一部を改正する法律案(内閣提出)
 日程第六 検察官の俸給等に関する法律の一部を改正する法律案(内閣提出)
 日程第七 教育職員免許法の一部を改正する法律案(第百十四回国会、内閣提出)
 一般職の職員の給与等に関する法律の一部を改正する法律案(内閣提出)
 特別職の職員の給与に関する法律及び国際花と緑の博覧会政府代表の設置に関する臨時措置法の一部を改正する法律案(内閣提出)
 防衛庁職員給与法の一部を改正する法律案(内閣提出)
 平成元年四月分から同年七月分までの扶助料に係る加算の年額等の特例に関する法律案(内閣委員長提出)
 道路交通法の一部を改正する法律案(第百十四回国会、内閣提出)
 地方交付税法の一部を改正する法律案(内閣提出)
 地方公務員等共済組合法等の一部を改正する法律案(第百十四回国会、内閣提出)
 国民年金法等の一部を改正する法律案(第百十四回国会、内閣提出)
 被用者年金制度間の費用負担の調整に関する特別措置法案(第百十四回国会、内閣提出)
 農林漁業団体職員共済組合法等の一部を改正する法律案(第百十四回国会、内閣提出)
    午後三時二分開議
○議長(田村元君) これより会議を開きます。
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○議長(田村元君) 御報告いたすことがあります。
 議員城地豊司君は、去る九日逝去されました。まことに哀悼痛惜の至りにたえません。
 同君に対する弔詞は、議長において去る十九日贈呈いたしました。これを朗読いたします。
    〔総員起立〕
 衆議院は 多年憲政のために尽力された議員従
 四位勲三等城地豊司君の長逝を哀悼し つつし
 んで弔詞をささげます
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 故議員城地豊司君に対する追悼演説
○議長(田村元君) この際、弔意を表するため、梶山静六君から発言を求められております。これを許します。梶山静六君。
    〔梶山静六君登壇〕
○梶山静六君 ただいま議長から御報告のありましたとおり、本院議員城地豊司君は、去る十一月九日、入院先の慈恵会医科大学附属病院において逝去されました。まことに哀悼痛惜の念にたえません。
 私は、ここに、諸君の御同意を得て、議員一同を代表し、謹んで哀悼の言葉を申し述べたいと存じます。(拍手)
 私は、君がさきの参議院通常選挙後の七月下旬入院されたとお聞きし、とるものもとりあえずお見舞い申し上げましたところ、大変お顔の色もよく、いつもと変わらぬ君の笑顔に接し、安心をしていたのでございます。しかし、八月半ばに手術を受けられたことを伺い、心から御回復の一日も早からんことを祈っておりました。
 しかるに、御家族の手厚い御看護のかいもなく、ついに御本復を見るに至らず、突然の訃報に接し、まことに痛恨きわまりないものがあります。
 城地君は、昭和二年七月、東京墨田区で父豊吉さん、母かよさんの四人兄弟妹の長男としてお生まれになりました。
 昭和四年、ニューヨーク・ウォール街に端を発した世界大恐慌の影響で、我が国は不景気のどん底に陥り、街には失業者があふれておりました。不幸にして君の父君も職を失われたため、やむなく母君の実家である青森県東津軽郡荒川村に一時身を寄せられ、さらに、父君の仕事の都合で北海道に渡り、苦労の末、小樽でやっと生計を立てるに至ったと聞いております。
 しかし、その幸せな日々も長続きせず、昭和十三年七月、不幸にして母君を突然の病によって亡くされました。君が小樽市色内小学校五年、十歳のときでありました。
 母君の死により、君は、傷心の父君と幼い弟妹とともにやむなく小樽を去ることになり、叔父の住む茨城県日立市に移り住むことになりました。君がふるさととされた日立とのかかわりは、このときから始まったのであります。
 母君を亡くされてからは、新聞配達をしながら家計を助け、あるときは幼い妹を背負って通学したり、満足な食事もできず、数々の辛酸をなめ、昭和十七年三月、日立市立駒王尋常高等小学校を卒業されました。このときの体験が後年君の人生観を形成する上で大きな影響を与え、生活信条としていた「やせ我慢の哲学」はこの苦難の時代に培われたものでありましょう。
 向学心旺盛な君は、働きながら学ぶ道を余儀なくされ、同年四月、日立工業専修学校に入学と同時に日立製作所に勤務され、日夜厳しい労働に従事しながらも勉学に励み、心身の鍛錬に若き情熱を注がれました。
 時あたかも第二次世界大戦のさなかでありました。昭和二十年夏、工業都市日立は再三にわたる爆撃を受け、甚大なる被害をこうむったのであります。その際、君とともに汗を流し励まし合った多くの先輩同僚を目の前で失われたのでありますが、幸いにも君は九死に一生を得て終戦を迎え、昭和二十一年三月、日立工業専修学校を御卒業後、日立製作所日立工場タービン製造部に勤務をされました。
 働く者の苦しみを身をもって体験された君は、日立製作所日立工場労働組合が結成されるや、組合活動に身を投じられ、組合員の生活の安定と向上のため組合組織の強化に寝食を忘れて取り組み、昭和二十八年、日立工場支部労働組合の執行委員となられました。
 その後、日立労組日立支部委員長、県労連事務局長、電機労連副委員長などを歴任し、労使関係の確立、労働条件の維持改善のため、卓越した指導力と企画力を遺憾なく発揮され、昭和五十一年九月、中立労連副議長の要職につかれたのであります。
 この間、昭和四十二年には、国際金属労連代表として米国労働事情視察、昭和四十八年には、労働事情調査団の一員として東西ヨーロッパを歴訪、また、昭和五十一年には、第六十一回ILO総会に労働者代表顧問として出席されるなど、世界の労働運動をつぶさに見聞し、我が国の近代的労使関係の確立にも寄与されました。
 戦後三十数年にわたり、労働運動を通じて大きく成長された君は、電機労連傘下の各組合はもとより、広く労働界から絶大な信頼を寄せられていたのであります。
 昭和五十五年六月、衆参同日選挙になった第三十六回衆議院議員総選挙が行われるに際し、君は、県労連、電機労連からの強い出馬要請を受け、茨城県第二区から日本社会党公認候補として勇躍立候補を決意されました。君は、組織外にあっては全く無名の候補者という不利な条件を短期間で克服され、地元選挙民からも力強い支持を集めて、見事初陣の栄冠を獲得されたのであります。(拍手)
 本院に議席を得られてからの君は、豊富な経験と知識に基づき、常に働く者の立場に立ち、商工、物価問題、社会労働、建設、大蔵等の各委員会の委員あるいは理事として、一貫した信念を持って、真摯かつ熱心に審議に当たられ、その精励ぶりは、与野党の別なく同僚委員がひとしく敬服していたところであります。
 特に、商工、物価問題等の委員会においては、不況産業と中小企業への対策、輸出保険の問題、民間活力の導入問題、物価・減税対策、高齢者・弱者の福祉対策、土地の高騰と住宅政策に関連した問題、さらには情報化社会への対応などの諸問題について、精力的に取り組んでこられました。
 なかんずく、不況産業と中小企業への対策に関しては、かねてより、我が国産業の健全な発展は中小企業の振興にかかっており、その保護育成策を講ずることこそそこに働く多くの国民の生活を守ることになるというかたい信念を持ち、政府に対しても種々提言されるなど、立案、工夫に意を用いておられました。(拍手)
 昭和五十八年三月、商工委員会において、基礎素材産業の構造不況対策にあわせ、当該構造不況業種の影響を受ける中小零細企業の経営安定を図るための特定不況産業安定臨時措置法、特定不況地域中小企業対策臨時措置法の改正案の審議の際、君は、働く者を代表する立場から、この二法案は使用者側に偏重しているのではないかと疑義を述べられた上で、中小零細企業の保護育成を図るためには、運用面においても地域の指定、実施計画の承認等幾多の問題があり、さらに、財政金融面でも十分な措置が講じられていないと、政府の対応策について鋭く追及されておられました。
 私は、このとき、貧困にあえぐ人々、社会的な弱者のため、一緒になって悩み、喜びを分かち合い、身を粉にしてともに働き、その代弁者となることに一身を投じようとされたその政治姿勢に、大衆政治家城地豊司君の一端をうかがい知ることができたのであります。(拍手)
 また、情報化社会への対応について、君は、日立労働組合時代から、将来我が国は、産業、経済、文化などのあらゆる分野において情報化が求められ、進展していくであろうことをいち早く看破されておりました。
 昭和六十年三月、情報処理振興事業協会等に関する法律の一部改正案の審議に当たっての質問に立たれ、「我が国の情報化の進展は目覚ましく、その速度は当初の予想をはるかに上回っている。しかし、欧米、特にアメリカに比べてソフトが非常におくれていることが危惧されている。これは、ハードと比較をしてソフトが軽視された結果ではないか」と指摘され、そして、「コンピューターソフトなければただの箱」という非常にユーモアにあふれた風刺を我々に披瀝し、情報化社会におけるソフトの重要性を強調をされました。
 さらに、来るべき情報化社会到来に備え、「情報処理システムの万全な安全対策を講ずるためには、ソフトの法的な保護を図っていかなければならない。そして、最も重要な課題である技術者の養成を今のうちに手がけておかないと大変なことになりますよ。」と警鐘を鳴らしておられたことが、今日一つ一つ現実のものとなり、あるいは重要課題となっております。城地君のその先見性に富んだ識見と将来を展望する鋭い洞察力に、今ここに改めて我々は深い感銘を覚えるのであります。(拍手)
 また、第九十四回国会において原子爆弾被爆者に対する特別措置に関する法律の一部を改正する法律案の趣旨説明に対する質疑が行われた際、日本社会党を代表してこの壇上に立たれた君は、被爆者に対する国家補償を一日も早く実現することば国家として当然のことであると政府に対し厳しく迫っておられたことが、今なお私どもの脳裏に新たな記憶として残っているのであります。
 かくして、城地君は、本院議員に当選すること三回、在職九年六カ月に及び、その間、国政に残された功績はまことに偉大なものがあります。
 一方、党においては、政策審議会の電機産業対策、物価基本政策、年金改革等の各事務局長、地域振興対策、中小企業基本政策、高齢社会対策等の各副委員長として党務の処理や政策立案等に尽力され、特に、昨年二月には、中央執行委員として、党近代化のため市民との交流と対話を推進する初代市民局長の要職に就任され、今後の活躍が大いに期待されておりました。
 君は、また、郷土茨城の発展のため、国際科学万博、北茨城市石炭火力発電所、水戸射爆場跡地の利用、常磐自動車道の建設などの諸問題解決のため懸命に奔走努力をされ、人一倍の熱意を持って取り組んでこられました。
 思えば、城地君と私は不思議なえにしで結ばれておりました。
 君とは互いに党派を異にし、主義主張は異なっておりましたが、世代は同じ戦中派であり、また、選挙区を同じくし、国政にあってはよきライバルとして競い合ってまいりました。
 国会では一貫して私と同じ商工委員会に属して、ともに論じ、ともに語り、さらには議員宿舎も同じという因縁を持ち、明朗闊達な性格でいわゆるウマが合い、終始兄弟同様のおつき合いをさせていただいておりました。
 君とは朝早く起きて一緒によくジョギングをいたしましたが、常々、僕の一番の財産はよき家庭に恵まれたことと柔道、サッカーなどで鍛えた頑健な体であると言っておられ、健康には人一倍自信を持っていた君が、まさか病に倒れることになろうとは、さぞかし無念だったことでありましょう。
 過日、城地君をお見舞いした際、話が弾み、独特の人懐っこい笑顔で、「梶山さん、先生には悪いが、来るべき総選挙では、今度は梶山さんに勝って一位で当選させてもらいますよ」と、いかにも政治家らしい冗談を言りておられましたのがつい昨日のように思い起こされます。
 同じ政治に携わる者として、君の政治家としての飽くなき執念と申しましょうか、再起への情熱に心を打たれたのであります。この不撓不屈の闘志こそ城地君の真骨頂というべきでありましょう。
 君は、福沢諭吉翁の「天は人の上に人をつくらず、人の下に人をつくらず」の言葉を信条としておられました。この信条そのままに、政治家としては、人間の尊厳を基本理念として、何物にも屈せず、我が道を邁進された正義の人であり、一方、やさしい心情の持ち主として、すべての人々に惜しみなく愛情を注がれ、常に相手の立場を尊重する人でありました。
 このような誠実な人柄が、多くの人々の共感を呼び、党派を超えて愛されたのもげだし当然のことであります。まさに、城地君こそ真の大衆政治家であったと申すべきでありましょう。(拍手)
 御年六十二歳、君は幾多の試練を経て、いよいよ政治家として今後の大成を期待されながら、志半ばにして忽然と去っていかれたことは、まことに痛恨やる方ないものを覚えるのであります。せめてあと十年、天は彼に生命を与えてくれなかったことをうらむばかりであります。
 私は、去る十一月十九日、日立製作所日立体育館で行われました合同葬に友党代表として参列いたしましたが、永遠の別れを惜しむ各界各層の多くの参列者が会場を埋め尽くし、深い悲しみにじっと耐えている姿に接し、改めて君のお人柄に心を打たれたのであります。
 顧みれば、昭和二十六年四月御結婚以来、長年にわたり厳しい労働運動、政治活動を一筋に歩んでこられた君を内にあって支えてこられた奥様を初め御遺族の方々の胸中をお察しするとき、まことに痛恨哀惜の念ひとしお深いものを覚えるのであります。
 内外の情勢が激しく流動する今日、君のような前途有為の政治家を失いましたことば、ひとり日本社会党のみならず、本院にとっても、国家国民にとっても、まことに大きな損失であり、惜しみてもなお余りあるものがございます。(拍手)
 城地君、ふるさとの日立の丘から眺められる鹿島灘のあの雄大な大自然に抱かれて、どうか安らかにお眠りください。君の御遺志は、君を敬愛する多くの人々の心に深く刻まれ、末永く受け継がれていくことでありましょう。
 ここに、謹んで城地豊司君の生前の御功績をたたえ、その人となりをしのび、心から御冥福をお祈りいたしまして、追悼の言葉といたします。(拍手)
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○議長(田村元君) 御報告いたすことがあります。
 永年在職議員として表彰された元議員稲富稜人君は、去る六日逝去されました。まことに哀悼痛惜の至りにたえません。
 同君に対する弔詞は、議長において昨二十九日贈呈いたしました。これを朗読いたします。
    〔総員起立〕
 衆議院は 多年憲政のために尽力し 特に院議
 をもってその功労を表彰され さきに懲罰委員
 長沖縄及び北方問題に関する特別委員長の要職
 にあたられた従三位勲一等稲富稜人君の長逝を
 哀悼し つつしんで弔詞をささげます
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○金子原二郎君 議事日程追加の緊急動議を提出いたします。
 日程第一とともに、第百十四回国会、内閣提出、国家公務員等共済組合法等の一部を改正する法律案を追加して、両案を一括議題とし、委員長の報告を求め、その審議を進められることを望みます。
○議長(田村元君) 金子原二郎君の動議に御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(田村元君) 御異議なしと認めます。よって、日程は追加されました。
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 日程第一 前払式証票の規制等に関する法律案(内閣提出)
 国家公務員等共済組合法等の一部を改正する法律案(第百十四回国会、内閣提出)
○議長(田村元君) 日程第一、前弘式証票の規制等に関する法律案、国家公務員等共済組合法等の一部を改正する法律案、右両案を一括して議題といたします。
 委員長の報告を求めます。大蔵委員長中西啓介君。
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 前払式証票の規制等に関する法律案及び同報告書
 国家公務員等共済組合法等の一部を改正する法律案及び同報告書
    〔本号(二)に掲載〕
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    〔中西啓介君登壇〕
○中西啓介君 ただいま議題となりました両法律案につきまして、大蔵委員会における審査の経過及び結果を御報告申し上げます。
 初めに、前払式証票の規制等に関する法律案について申し上げます。
 プリペイドカードを初め前払式証票は、利便性に富む決済手段として種々の分野で急速に普及し始めており、今後の一層の普及が見込まれております。
 このような状況にかんがみ、本案は、前払式証票の購入者等の利益を一層保護するとともに、前払式証票に係る信用の維持を図るため、昭和七年に制定された商品券取締法の全部を改正し、法制度の整備改善を図ることにしたものであります。
 本案の主な内容は、
 第一に、前払式証票の発行者につきまして、登録制及び届け出制を設けるとともに、帳簿書類の作成、保存等の義務を定めるなどの規定を設けることにしております。
 第二に、発行者に対しまして、発行する前払式証票に一定の事項を表示するよう義務づけることにしております。
 第三に、発行者が倒産した場合等における購入者等の利益の保護を適切に図るため、前払式証票に係る前受金の保全措置である発行保証金の供託につきまして、所要の規定の整備を行うことにしております。
 第四に、前払式証票発行協会についての規定を設けることにしております。
 本案につきましては、去る十一月二十二日橋本大蔵大臣から提案理由の説明を聴取した後、質疑を行い、質疑終了後、直ちに採決いたしましたところ、全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。
 次に、国家公務員等共済組合法等の一部を改正する法律案について申し上げます。
 本法律案は、国家公務員等共済組合法の年金につきまして、厚生年金と同様、年金給付の改善等の措置を講ずるほか、日本鉄道共済組合及び日本たばこ共済組合の行う年金給付の厳しい財政事情に対応して特例を設ける等、所要の措置を講じようとするものであります。
 その主な内容を申し上げますと、
 第一に、国家公務員等共済組合法による年金につきまして、厚生年金と同様、平成元年十月分より年金額の引き上げを行うとともに、支給回数の増加等を行うほか、年金額の改定の仕組みを完全自動物価スライド方式にすることにしております。また、短期給付につきまして、財源の拡充等所要の措置を講ずることにしております。
 第二に、平成元年度の特例として、国家公務員等共済組合法による年金につきまして、平成元年四月分より、昭和六十三年の消費者物価上昇率を基準として年金額の改定を行うことにしております。
 第三に、日本鉄道共済組合及び日本たばこ共済組合の年金につきまして、厳しい財政事情に対応するための自助努力の一環として、平成二年四月より年金給付の見直しを行うとともに、旅客鉄道会社等、国鉄清算事業団及びたばこ会社の特別負担についての規定を設けることにしております。
 本案は、去る第百十四回国会に提出され、本百十六回国会まで継続審査に付されたものであります。
 今国会におきましては、十一月十四日橋本大蔵大臣から提案理由の説明を聴取し、同月二十一日質疑に入り、本日質疑を終了いたしましたところ、中村正三郎君外三名から、自由民主党、日本社会党・護憲共同、公明党・国民会議及び民社党・民主連合四会派共同提案による修正案が提出されました。
 修正案の要旨は、年金額の改善を平成元年十月一日から四月一日に繰り上げ、在職退職共済年金等の支給割合の改善を行うほか、施行期日を「公布の日」に改めるとともに、所要の規定の整理を行うことにするものであります。
 なお、本修正案につきまして、内閣の意見を聴取いたしましたところ、橋本大蔵大臣より、やむを得ない旨の意見が述べられました。
 次いで、採決いたしました結果、本案は多数をもって修正案のとおり修正議決すべきものと決した次第であります。
 なお、本案に対し附帯決議が付されましたことを申し添えます。
 以上、御報告申し上げます。(拍手)
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○議長(田村元君) これより採決に入ります。
 まず、日程第一につき採決いたします。
 本案は委員長報告のとおり決するに御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(田村元君) 御異議なしと認めます。よって、本案は委員長報告のとおり可決いたしました。
 次に、国家公務員等共済組合法等の一部を改正する法律案につき採決いたします。
 本案の委員長の報告は修正であります。本案を委員長報告のとおり決するに賛成の諸君の起立を求めます。
    〔賛成者起立〕
○議長(田村元君) 起立多数。よって、本案は委員長報告のとおり決しました。
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 日程第二 貨物運送取扱事業法案(第百十四回国会、内閣提出)
 日程第三 貨物自動車運送事業法案(第百十四回国会、内閣提出)
○議長(田村元君) 日程第二、貨物運送取扱事業法案、日程第三、貨物自動車運送事業法案、右両案を一括して議題といたします。
 委員長の報告を求めます。運輸委員長島村宜伸君。
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 貨物運送取扱事業法案及び同報告書
 貨物自動車運送事業法案及び同報告書
    〔本号(二)に掲載〕
    ─────────────
    〔島村宜伸君登壇〕
○島村宜伸君 ただいま議題となりました貨物運送取扱事業法案及び貨物自動車運送事業法案につきまして、運輸委員会における審査の経過及び結果を御報告申し上げます。
 まず、貨物運送取扱事業法案について申し上げます。
 本案は、貨物の流通の分野における利用者の需要の高度化及び多様化に対応して、貨物運送取扱事業の運営を適正かつ合理的なものとすることにより、効率的で質の高い貨物の運送のサービスの円滑な提供を確保し、利用者の利便の増進に寄与するため、利用運送事業を許可制とし、運送取次事業を登録制とする等、貨物運送取扱事業に関する総合的な制度を整備しようとするものであります。
 次に、貨物自動車運送事業法案について申し上げます。
 本案は、貨物自動車運送事業の健全な発達を図るため、当該事業の事業区分を一般貨物自動車運送事業、特定貨物自動車運送事業及び貨物軽自動車運送事業の三種類に整理し、一般貨物自動車運送事業及び特定貨物自動車運送事業の開始について許可制とし、貨物軽自動車運送事業の開始については届け出制とする等、その運営を適正かつ合理的なものとすることにより、貨物自動車運送事業者が利用者の需要の高度化及び多様化に対応して適切な運送サービスを提供し得るようにするとともに、民間団体が行う貨物自動車運送に関する秩序の確立に資するための自主的な活動を促進する措置について定める等、所要の規定を整備しようとするものであります。
 両案は、第百十四回国会に内閣から提出され、今国会に継続されているものであります。
 今国会において、両案は、九月二十八日本委員会に付託となり、十一月十五日江藤運輸大臣から提案理由の説明を聴取した後、十七日から質疑に入り、二十一日には参考人から意見を聴取する等、慎重に審査をいたしました。
 両案についてその質疑の主な事項を申し上げますと、物流の変革に対応する規制緩和、貨物運送取扱事業規制を総合的な制度として整備した理由、貨物運送取扱事業者と実運送事業者との公正な契約の確保、港湾運送事業を貨物運送取扱事業法案から除外した理由、貨物自動車運送事業参入を許可制にした理由、適正運賃収受の可否、輸送の安全確保に必要な過労運転及び過積載等の防止措置、貨物自動車運送適正化事業実施機関の主体等についてであります。
 かくて、二十八日質疑を終了いたしましたところ、貨物運送取扱事業法案に対して、自由民主党、日本社会党・護憲共同、公明党・国民会議及び民社党・民主連合の四派共同提案に係る本法施行後の見直しについて定める旨の修正案が提出されました。
 次いで、貨物運送取扱事業法案及び修正案について採決の結果、四派共同提案に係る修正案を可決した後、修正部分を除く原案を可決し、よって、本案は修正議決すべきものと決した次第であります。
 次に、貨物自動車運送事業法案について採決の結果、本案は原案のとおり可決すべきものと議決した次第であります。
 なお、両法案に対してそれぞれ附帯決議が付されましたことを申し添えます。
 以上、御報告申し上げます。(拍手)
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○議長(田村元君) 両案を一括して採決いたします。
 日程第二の委員長の報告は修正、第三の委員長の報告は可決であります。両案を委員長報告のとおり決するに賛成の諸君の起立を求めます。
    〔賛成者起立〕
○議長(田村元君) 起立多数。よって、両案とも委員長報告のとおり決しました。
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 日程第四 民事保全法案(第百十四回国会、内閣提出)
 日程第五 裁判官の報酬等に関する法律の一部を改正する法律案(内閣提出)
 日程第六 検察官の俸給等に関する法律の一部を改正する法律案(内閣提出)
○議長(田村元君) 日程第四、民事保全法案、日程第五、裁判官の報酬等に関する法律の一部を改正する法律案、日程第六、検察官の俸給等に関する法律の一部を改正する法律案、右三案を一括して議題といたします。
 委員長の報告を求めます。法務委員長戸塚進也君。
    ─────────────
 民事保全法案及び同報告書
 裁判官の報酬等に関する法律の一部を改正する法律案及び同報告書
 検察官の俸給等に関する法律の一部を改正する法律案及び同報告書
    〔本号(二)に掲載〕
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    〔戸塚進也君登壇〕
○戸塚進也君 ただいま議題となりました三法律案について、法務委員会における審査の経過及び結果を御報告申し上げます。
 初めに、民事保全法案について申し上げます。
 本案は、仮差押え及び仮処分について、民事訴訟法に定める命令手続と民事執行法に定める執行手続とを統合した単行法を制定し、民事保全の制度を全般にわたって改善しようとするもので、その主な内容は次のとおりであります。
 第一に、民事保全の手続に関する裁判については、すべて決定手続によるものとし、迅速、適正な審理制度を確立すること、
 第二に、保全命令に対する不服申し立ての手続においては、当事者双方について、主張、立証の機会を確保するとともに、第三者審尋の制度を設ける等、審尋制度の充実を図ること、
 第三に、利用頻度の高い処分禁止の仮処分及び占有移転禁止の仮処分について、その執行方法及び効力を明確化するとともに、その改善を図ること、
 第四に、仮処分解放金、不服申し立てに伴う執行停止、仮処分命令を取り消す場合の原状回復の制度を設ける等、保全命令の発令手続及び執行手続について、規定の整備を行うこと等であります。
 本案は、第百十四回国会に内閣から提出され、今国会に継続しているものであります。
 委員会においては、十一月十七日提案理由の説明を聴取した後、参考人の意見を聴取する等慎重審査を行い、去る二十八日質疑を終了したところ、自由民主党、日本社会党・護憲共同、公明党・国民会議及び民社党・民主連合の四派共同による修正案が提出されました。
 その趣旨は、
 第一に、仮の地位を定める仮処分命令を発するには、原則として、債務者に意見陳述の機会を与えるものとすること、
 第二に、保全執行の停止の裁判等については、原決定が取り消される蓋然性が高い場合に限ってされるべきことを一層明確にすること、
 第三に、原状回復の裁判については、金銭の返還につき利息の支払いを要しないものとするとともに、返還を命ずる裁判は裁量的に行うものとすること
であります。
 次いで、討論を行い、採決の結果、本案は多数をもって修正議決すべきものと決しました。
 なお、本案に対し附帯決議が付されましたことを申し添えます。
 次に、裁判官の報酬等に関する法律の一部を改正する法律案及び検察官の俸給等に関する法律の一部を改正する法律案の両案について申し上げます。
 両案は、一般の政府職員の給与の・改善に伴い、裁判官及び検察官についても、一般の政府職員の例に準じてその給与を改善する措置を講じようとするもので、その内容は次のとおりであります。
 第一に、裁判官の報酬及び検察官の俸給については、これに対応する一般の政府職員の俸給の増額に準じてそれぞれ増額することとし、平成元年四月一日にさかのぼって行うこと、
 第二に、高等裁判所長官、次長検事及び検事長に、一般の政府職員の例に準じて単身赴任手当を支給することとし、平成二年四月一日から行うこと
であります。
 委員会においては、昨二十九日提案理由の説明を聴取した後、質疑を行い、これを終了し、直ちに採決を行った結果、両案はいずれも全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。
 以上、御報告申し上げます。(拍手)
    ─────────────
○議長(田村元君) これより採決に入ります。
 まず、日程第四につき採決いたします。
 本案の委員長の報告は修正であります。本案を委員長報告のとおり決するに賛成の諸君の起立を求めます。
    〔賛成者起立〕
○議長(田村元君) 起立多数。よって、本案は委員長報告のとおり決しました。
 次に、日程第五及び第六の両案を一括して採決いたします。
 両案は委員長報告のとおり決するに御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(田村元君) 御異議なしと認めます。よって、両案とも委員長報告のとおり可決いたしました。
     ────◇─────
 日程第七 教育職員免許法の−部を改正する法律案(第百十四回国会、内閣提出)
○議長(田村元君) 日程第七、教育職員免許法の一部を改正する法律案を議題といたします。
 委員長の報告を求めます。文教委員長鳩山邦夫君。
    ─────────────
 教育職員免許法の一部を改正する法律案及び同報告書
    〔本号(二)掲載〕
    ─────────────
    〔鳩山邦夫君登壇〕
○鳩山邦夫君 ただいま議題となりました教育職員免許法の一部を改正する法律案について、文教委員会における審査の経過及び結果を御報告申し上げます。
 本案は、高等学校の教科の改正に伴い、高等学校の教員の免許状に係る教科のうち、「社会」を「地理歴史」及び「公民」に改めようとするものでありまして、その主な内容は、
 第一に、高等学校の教員の免許状に係る教科について、「社会」を「地理歴史」及び「公民」に改めること、
 第二に、免許状の授与等に係る手数料の金額について、「政令で定める金額」を「実費を勘案し政令で定める金額」に改めること、
 第三に、この法律は平成二年四月一日から施行すること等であります。
 本案は、第百十四回国会に提出され、今国会に継続審査されていたものであります。
 本委員会におきましては、去る十一月二十二日石橋文部大臣から提案理由の説明を聴取し、同月二十四日から質疑に入り、参考人の意見を聴取する等、慎重な審査を行いました。
 かくて、昨十一月二十九日質疑を終了し、討論に入りましたところ、自由民主党から賛成、日本社会党・護憲共同及び日本共産党・革新共同から反対の意見がそれぞれ述べられ、採決の結果、本案は賛成多数をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。
 なお、本案に対し附帯決議が付されました。
 以上、御報告申し上げます。(拍手)
    ─────────────
○議長(田村元君) 採決いたします。
 本案の委員長の報告は可決であります。本案を委員長報告のとおり決するに賛成の諸君の起立を求めます。
    〔賛成者起立〕
○議長(田村元君) 起立多数。よって、本案は委員長報告のとおり可決いたしました。
     ────◇─────
○金子原二郎君 議事日程追加の緊急動議を提出いたします。
 内閣提出、一般職の職員の給与等に関する法律の一部を改正する法律案、特別職の職員の給与に関する法律及び国際花と緑の博覧会政府代表の設置に関する臨時措置法の一部を改正する法律案及び防衛庁職員給与法の一部を改正する法律案の三案とともに、内閣委員長提出、平成元年四月分から同年七月分までの扶助料に係る加算の年額等の特例に関する法律案は委員会の審査を省略して、四案を一括議題とし、委員長の報告及び趣旨弁明を求め、その審議を進められることを望みます。
○議長(田村元君) 金子原二郎君の動議に御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(田村元君) 御異議なしと認めます。よって、日程は追加されました。
    ─────────────
 一般職の職員の給与等に関する法律の一部を改正する法律案(内閣提出)
 特別職の職員の給与に関する法律及び国際花と緑の博覧会政府代表の設置に関する臨時措置法の一部を改正する法律案(内閣提出)
 防衛庁職員給与法の一部を改正する法律案(内閣提出)
 平成元年四月分から同年七月分までの扶助料に係る加算の年額等の特例に関する法律案(内閣委員長提出)
○議長(田村元君) 一般職の職員の給与等に関する法律の一部を改正する法律案、特別職の職員の給与に関する法律及び国際花と緑の博覧会政府代表の設置に関する臨時措置法の一部を改正する法律案、防衛庁職員給与法の一部を改正する法律案、平成元年四月分から同年七月分までの扶助料に係る加算の年額等の特例に関する法律案、右四案を一括して議題といたします。
 委員長の報告及び趣旨弁明を求めます。内閣委員長吹田ナ君。
    ─────────────
 一般職の職員の給与等に関する法律の一部を改正する法律案及び同報告書
 特別職の職員の給与に関する法律及び国際花と緑の博覧会政府代表の設置に関する臨時措置法の一部を改正する法律案及び同報告書
 防衛庁職員給与法の一部を改正する法律案及び同報告書
 平成元年四月分から同年七月分までの扶助料に係る加算の年額等の特例に関する法律案
    〔本号(二)に掲載〕
    ─────────────
    〔吹田ナ君登壇〕
○吹田ナ君 ただいま議題となりました四法律案のうち、まず、給与関係三法律案につきまして、内閣委員会における審査の経過及び結果を御報告申し上げます。
 一般職の職員の給与等に関する法律の一部を改正する法律案は、本年八月四日の人事院勧告を勧告どおり実施しようとするもので、その内容は、一般職の職員の給与について、全俸給表の全俸給月額、初任給調整手当、通勤手当、期末・勤勉手当の額の改定等を行うとともに、単身赴任手当を新設しようとするものであります。
 特別職の職員の給与に関する法律及び国際花と緑の博覧会政府代表の設置に関する臨時措置法の一部を改正する法律案は、内閣総理大臣、国務大臣、大使、公使及び秘書官並びに国際花と緑の博覧会政府代表等の特別職の職員について、一般職の職員の給与改定にあわせてその俸給月額の改定等を行おうとするものであります。
 防衛庁職員給与法の一部を改正する法律案は、一般職の職員の給与改定に準じて防衛庁職員の俸給月額の改定等を行うとともに、防衛大学校等の学生から引き続き自衛官に任用された者の退職手当の算定に係る通算要件を改めようとするものであります。
 以上三法律案は、十一月二十九日本委員会に付託され、本三十日水野総務庁長官及び松本防衛庁長官から提案理由の説明を聴取した後、一括して質疑を行い、採決いたしましたところ、一般職職員給与法改正案は全会一致をもって、他の二法律案はいずれも賛成多数をもってそれぞれ原案のとおり可決すべきものと決した次第であります。
 なお、一般職職員給与法改正案につきましては附帯決議が付されました。
 以上、御報告申し上げます。
 次に、平成元年四月分から同年七月分までの扶助料に係る加算の年額等の特例に関する法律案につきまして、その趣旨及び内容を御説明申し上げます。
 最近の経済情勢等にかんがみ、平成元年度の恩給の改定措置は既に実施されておりますが、遺族たる恩給受給者に対しては、福祉の向上を図る必要があると考えまして、本年八月分から実施した扶助料等に係る寡婦加算及び遺族加算の年額の引き上げ措置を本年四月分から七月分までのものについても実施しようとするものであります。
 本法律案は、本十一月三十日の内閣委員会において、内閣の意見を聴取した後、これを成案として全会一致をもって内閣委員会提出の法律案とすることに決したものであります。
 何とぞ、御審議の上、速やかに御可決あらんことをお願い申し上げます。(拍手)
    ─────────────
○議長(田村元君) これより採決に入ります。
 まず、一般職の職員の給与等に関する法律の一部を改正する法律案につき採決いたします。
 本案は委員長報告のとおり決するに御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(田村元君) 御異議なしと認めます。よって、本案は委員長報告のとおり可決いたしました。
 次に、特別職の職員の給与に関する法律及び国際花と緑の博覧会政府代表の設置に関する臨時措置法の一部を改正する法律案及び防衛庁職員給与法の一部を改正する法律案の両案を一括して採決いたします。
 両案の委員長の報告はいずれも可決であります。両案を委員長報告のとおり決するに賛成の諸君の起立を求めます。
    〔賛成者起立〕
○議長(田村元君) 起立多数。よって、両案とも委員長報告のとおり可決いたしました。
 次に、平成元年四月分から同年七月分までの扶助料に係る加算の年額等の特例に関する法律案につき採決いたします。
 本案を可決するに御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(田村元君) 御異議なしと認めます。よって、本案は可決いたしました。
     ────◇─────
○金子原二郎君 議事日程追加の緊急動議を提出いたします。
 第百十四回国会、内閣提出、道路交通法の一部を改正する法律案、内閣提出、地方交付税法の一部を改正する法律案、第百十四回国会、内閣提出、地方公務員等共済組合法等の一部を改正する法律案、右三案を一括議題とし、委員長の報告を求め、その審議を進められることを望みます。
○議長(田村元君) 金子原二郎君の動議に御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(田村元君) 御異議なしと認めます。よって、日程は追加されました。
    ─────────────
 道路交通法の一部を改正する法律案(第百十四回国会、内閣提出)
 地方交付税法の一部を改正する法律案(内閣提出)
 地方公務員等共済組合法等の一部を改正する法律案(第百十四回国会、内閣提出)
○議長(田村元君) 道路交通法の一部を改正する法律案、地方交付税法の一部を改正する法律案、地方公務員等共済組合法等の一部を改正する法律案、右三案を一括して議題といたします。
 委員長の報告を求めます。地方行政委員長小津潔君。
    ─────────────
 道路交通法の一部を改正する法律案及び同報告書
 地方交付税法の一部を改正する法律案及び同報告書
 地方公務員等共済組合法等の一部を改正する法律案及び同報告書
    〔本号(二)に掲載〕
    ─────────────
    〔小澤潔君登壇〕
○小澤潔君 ただいま議題となりました三法律案につきまして、地方行政委員会における審査の経過及び結果を御報告申し上げます。
 まず、道路交通法の一部を改正する法律案について申し上げます。
 本案は、最近における交通事故の実情にかんがみ、自動車等の運転について必要な技能及び知識が十分でない初心運転者による交通事故を防止し、その他交通の安全を図るため、初心運転者が自動車等の安全な運転に習熟することを助長するための初心運転者期間制度及び運転免許の取り消し処分を受けたことがある者等に対する講習制度を導入すること等を内容とするものであります。
 本案は、第百十四回国会に提出され、坂野国務大臣から提案理由の説明を聴取した後、今国会まで継続審査となっていたものであります。
 去る九月二十八日に本委員会に付託され、交通安全対策特別委員会との連合審査会を開く等慎重に審査を行い、本日質疑を終了し、採決の結果、本案は全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。
 なお、本案に対し附帯決議を付することに決したわけであります。
 次に、地方交付税法の一部を改正する法律案について申し上げます。
 本案は、国家公務員の給与改定が人事院勧告どおり実施されることに伴い、地方団体が国に準じて地方公務員の給与改定を実施する場合に必要となる経費を基準財政需要額に算入するため、平成元年度分の普通交付税の額の算定に用いる単位費用の一部を改定しようとするものであります。
 本案は、昨二十九日に本委員会に付託され、本日渡部自治大臣から提案理由の説明を聴取した後、質疑を行い、採決の結果、本案は全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。
 最後に、地方公務員等共済組合法等の一部を改正する法律案について申し上げます。
 本案は、最近における社会経済情勢にかんがみ、地方公務員等共済組合法に基づく長期給付について給付の改善を図るとともに、平成元年度における特例としての年金額の改定の措置を講ずるほか、公立学校共済組合及び警察共済組合の地方公務員共済組合連合会への加入に係る措置等を行おうとするものであります。
 本案は、第百十四回国会に提出され、今国会まで継続審査となっていたものであります。
 去る九月二十八日に本委員会に付託され、十一月十四日渡部自治大臣から提案理由の説明を聴取し、本日質疑を終了したところ、自由民主党、日本社会党・護憲共同、公明党・国民会議及び民社党・民主連合の共同により、年金額算定に係る平均給料月額等の再評価等による年金額の改善措置を平成元年四月一日に繰り上げて実施すること等の修正案が、また、日本共産党・革新共同から、公立学校共済組合及び警察共済組合の地方公務員共済組合連合会への加入規定を削除する等の修正案がそれぞれ提出され、採決の結果、日本共産党・革新共同提出の修正案は賛成少数をもって否決され、四党共同提出の修正案及び修正部分を除く原案はいずれも全会一致をもって可決され、よって、本案は修正議決すべきものと決しました。
 なお、本案に対し附帯決議を付することに決しました。
 以上、御報告申し上げます。(拍手)
    ─────────────
○議長(田村元君) 三案を一括して採決いたします。
 三案中、道路交通法の一部を改正する法律案及び地方交付税法の一部を改正する法律案の両案の委員長の報告はいずれも可決、他の一案の委員長の報告は修正であります。三案は委員長報告のとおり決するに御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(田村元君) 御異議なしと認めます。よって、三案とも委員長報告のとおり決しました。
     ────◇─────
○金子原二郎君 議事日程追加の緊急動議を提出いたします。
 第百十四回国会、内閣提出、国民年金法等の一部を改正する法律案、被用者年金制度間の費用負担の調整に関する特別措置法案、右両案を一括議題とし、委員長の報告を求め、その審議を進められることを望みます。
○議長(田村元君) 金子原二郎君の動議に御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(田村元君) 御異議なしと認めます。よって、日程は追加されました。
    ─────────────
 国民年金法等の一部を改正する法律案(第百十四回国会、内閣提出)
 被用者年金制度間の費用負担の調整に関する特別措置法案(第百十四回国会、内閣提出)
○議長(田村元君) 国民年金法等の一部を改正する法律案、被用者年金制度間の費用負担の調整に関する特別措置法案、右両案を一括して議題といたします。
 委員長の報告を求めます。社会労働委員長丹羽雄哉君。
    ─────────────
 国民年金法等の一部を改正する法律案及び同報告書
 被用者年金制度間の費用負担の調整に関する特別措置法案及び同報告書
    〔本号(二)に掲載〕
    ─────────────
    〔丹羽雄哉君登壇〕
○丹羽雄哉君 ただいま議題となりました二法案について、社会労働委員会における審査の経過及び結果を御報告申し上げます。
 まず、国民年金法等の一部を改正する法律案について申し上げます。
 本案は、我が国の高齢化社会に対応し、老後を安心して暮らせるために、国民年金、厚生年金保険について国民負担を長期的見地から適正なものにし、制度の安定を図ろうとするものであります。
 その主な内容は、
 第一に、両制度の給付額及び保険料を引き上げるとともに、老齢厚生年金の支給開始年齢を引き上げること、
 第二に、年金額についての完全物価スライド制を導入するとともに、地域型の国民年金基金制度の創設を行うこと、
 第三に、国民年金及び厚生年金保険について平成元年度において特例として年金額を引き上げ、老齢福祉年金及び児童扶養手当等の額についても年金額に準じて引き上げること
であります。
 次に、被用者年金制度間の費用負担の調整に関する特別措置法案について申し上げます。
 本案は、当面の措置として、厚生年金及び共済年金の老齢・退職年金給付のうちの共通部分について、費用負担を調整するための特別措置を講じようとするものであります。
 両案は、第百十四回国会に提出され、継続審査となり、去る十一月九日の本会議において趣旨説明が行われました。十一月十六日に戸井田厚生大臣から提案理由の説明を聴取した後、質疑に入り、二十七日に公聴会を行い、本日、海部内閣総理大臣の出席を求め質疑を行うなど十分な審査を行い、質疑を終了いたしましたところ、国民年金法等の一部を改正する法律案に対して、自由民主党、日本社会党・護憲共同、公明党・国民会議及び民社党・民主連合四党共同により、保険料率の引き上げ幅を圧縮するとともに、支給開始年齢の引き上げに関する規定を削除し、次期財政再計算の際に老齢厚生年金の特例支給について見直すものとするなどの修正案が、日本共産党・革新共同から給付改善についての修正案が、また、被用者年金制度間の費用負担の調整に関する特別措置法案に対して、自由民主党、日本社会党・護憲共同、公明党・国民会議及び民社党・民主連合四党共同により、鉄道共済への交付金の減額とこれに見合った厚生年金等の拠出金の減額を行うなどの修正案がそれぞれ提出され、採決の結果、日本共産党・革新共同提出の修正案は賛成少数で否決され、両案は四党共同提出の修正案のとおり多数をもって修正議決すべきものと決した次第であります。
 なお、両案に対し附帯決議を付することに決しました。
 以上、御報告申し上げます。(拍手)
    ─────────────
○議長(田村元君) 両案を一括して採決いたします。
 両案の委員長の報告はいずれも修正であります。両案を委員長報告のとおり決するに賛成の諸君の起立を求めます。
    〔賛成者起立〕
○議長(田村元君) 起立多数。よって、両案とも委員長報告のとおり決しました。
     ────◇─────
○金子原二郎君 議事日程追加の緊急動議を提出いたします。
 第百十四回国会、内閣提出、農林漁業団体職員共済組合法等の一部を改正する法律案を議題とし、委員長の報告を求め、その審議を進められることを望みます。
○議長(田村元君) 金子原二郎君の動議に御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(田村元君) 御異議なしと認めます。よって、日程は追加されました。
    ─────────────
 農林漁業団体職員共済組合法等の一部を改正する法律案(第百十四回国会、内閣提出)
○議長(田村元君) 農林漁業団体職員共済組合法等の一部を改正する法律案を議題といたします。
 委員長の報告を求めます。農林水産委員長近藤元次君。
    ─────────────
 農林漁業団体職員共済組合法等の一部を改正する法律案及び同報告書
    〔本号(二)に掲載〕
    ─────────────
    〔近藤元次君登壇〕
○近藤元次君 ただいま議題となりました農林漁業団体職員共済組合法等の一部を改正する法律案につきまして、農林水産委員会における審査の経過及び結果を御報告申し上げます。
 本案は、最近の社会経済情勢にかんがみ、農林漁業団体職員共済組合法に基づく年金について給付の改善を図るとともに、平成元年度における物価スライドの特例としての年金額の改定を行う等、所要の措置を講じようとするものであります。
 本案は、第百十四回国会に内閣から提出され、以来、継続審査に付されていたものであります。
 委員会におきましては、去る十一月十六日鹿野農林水産大臣から提案理由の説明を聴取し、十一月二十九日質疑に入り、本日質疑を終局いたしました。
 次いで、自由民主党、日本社会党・護憲共同、公明党・国民会議及び民社党・民主連合の共同提案により、原案において「平成元年十月一日」と定められております施行期日を「公布の日」に改めるとともに、標準給与の再評価、定額単価の引き上げ等の給付の改善措置について、これを平成元年四月一日に遡及して適用すること及び在職支給の年金の支給割合を変更すること等を内容とする修正案が提出され、提出者から趣旨の説明を聴取した後、修正案及び修正部分を除く原案について採決いたしましたところ、本案は全会一致をもって修正議決すべきものと決した次第であります。
 なお、本案に対し附帯決議が付されました。
 以上、御報告申し上げます。(拍手)
    ─────────────
○議長(田村元君) 採決いたします。
 本案の委員長の報告は修正であります。本案は委員長報告のとおり決するに御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(田村元君) 御異議なしと認めます。よって、本案は委員長報告のとおり決しました。
     ────◇─────
○議長(田村元君) 本日は、これにて散会いたします。
    午後四時九分散会