1. 会議録本文
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000・会議録情報
昭和二十六年五月二十四日(木曜日)
午後一時五十五分開会
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本日の会議に付した事件
○連合委員会開会の件
○計量法案(内閣提出、衆議院送付)
○計量法施行法案(内閣提出、衆議院
送付)
○特別鉱害復旧臨時措置法の一部を改
正する法律案(内閣提出)
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001・深川榮左エ門
○委員長(深川榮左エ門君) それでは委員会を開きます。
只今問題になりました農林委員会と建設委員会の合同審査に、我が通産委員会も一緒になつて合同委員会を開くことに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/101014793X03519510524/1
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002・深川榮左エ門
○委員長(深川榮左エ門君) 御異議ないと認めます。それではそういうふうに申込んで取計らいますから御了承を願います。
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003・深川榮左エ門
○委員長(深川榮左エ門君) 次に計量法を議題に供します。質問のあるおかたは御発言をお願いいたします。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/101014793X03519510524/3
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004・下條恭兵
○下條恭兵君 私は昨日いろいろの点についてお尋ねしましたのですが、そうしていろいろ御答弁を願つたのでありますけれども、昨日の質問に引続きまして、一、二の点をお尋ねしたいと思います。施行法案のほうを見ますと、尺貫法やヤードポンド法が相当細かく条文の中に規定されておるのでありますけれども、昨日の政府の御答弁によりますと、大体三十三年の末までこの法律を適用して、又そのときの状況によつて適当な処置をとる。こういう御答弁であつたわけであります。ところが一面アメリカもイギリスもメートル法の採用についてはいろいろ努力しているという御答弁もあつたわけであります。顧みますと、日本でのメートル法採用については相当の犠牲を払つて今日まで実施して来たと思いますし、殊に鉄道の時間表を見ましても距離は一切キロで出ておるし、又我々が地方などに行つて道を聞いてもこの頃の若い人で何町、何里と答えるという人よりも、何百メートルとか何キロという答えをする人が遥かに多いほど、メートル法が国民の間に徹底したと思うのであります。そういう際に、こういう施行法の中に尺貫法やヤードポンド法を入れるよりも、むしろ入れるに適当な形でこれを併用することも差支えない程度にして置くほうが、メートル法にとつて有利じやないかと思うのでありますが、この点に対して政府のお考えを承わりたいと思います。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/101014793X03519510524/4
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005・玉置敬三
○政府委員(玉置敬三君) 尺貫法と、ヤードポンド法と併用の期間問題は、丁度昭和十四年に、当時二十年の猶予期間ということで三十三年になつております。その以前からメートル法を基本にいたしまして、ヤードポンド法と尺貫法を併用する、或る一定の期間併用を認める、こういう方針が確立しており、ずつとメートル法の実施について努力をして参つたのでありますが、戦時中それらのものが多少鈍つたということも事実だろうと思うのです、この方針をそのままこの現行法にも踏襲したのでありまして、あらゆる今までの努力が多小効果におきましては至らない点がございましたが、政府等におきましてもメートル法につきましては最善の努力をして、円滑なる推進を図つて行こう、こういうふうに考えておる次第でございます。三十三年ということも、お話の通りこれをもう少し短縮したらどうかという御意見も我々拝聴したのであります。又更にこれを延期すべしというような当時の意見も拝聴したのであります。併し非常に重要な問題でございまするので、当時きめられた方針をそのまま実施いたしまして、内容的に申上げますれば、従来の尺貫法の問題は、メートル法につきましては最善の努力をして円滑なる推進をして展開できるように努力をする、こういう方針でございます。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/101014793X03519510524/5
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006・下條恭兵
○下條恭兵君 今私のお尋ねしましたのは、その御方針は昨日も承わつた通りでございますけれども、この法律が新たに公布施行される際に、この尺貫法やヤードポンド法が併用されるというのは差支えがあるというのではありませんが、併用されることに反対することはありませんけれども、法律の条文においてこういうように明確になつていると、却つてヤードポンド法を政府が宣伝したり、奨励したりするというような印象を与えて、メートル法の晋及徹底に却つて差支えはしないか。こういう点に対して政府の見解はどうか、こういうことをお伺いしておるわけです。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/101014793X03519510524/6
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007・玉置敬三
○政府委員(玉置敬三君) お話申上げましたように、メートル法普及については随分これを短縮しろという御議論もあるのでありますが、実際いろいろな各方面で尺貫法、ヤードポンド法も使われておるという現実もございますので、その方針には変りないのでありまするが、一つの目標をきめまして、これは相当以前にきまつた問題でありますから、あらゆる面がまだ改善されていないといいますか、変つていないという点もありますから、その一つの方針、区切りをきめましてその目標に邁進したい、こういうことで従来通りそれを規定したわけであります。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/101014793X03519510524/7
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008・深川榮左エ門
○委員長(深川榮左エ門君) ほかに御質問ございませんか。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/101014793X03519510524/8
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009・栗山良夫
○栗山良夫君 この法案を通覧いたしますと、中央庁と地方庁とにおきまして二本建の運用が行われるようになつておりますが、そういうことになりますと、中央の意思が十分地方庁に反映をいたさない、或いは又地方庁の自主性において各地方庁ごとにその運用に差等を生ずるというような現象が生じまして、結局計量器を扱う業者なり或いは利用者に非常な不便を及ぼすというようなことが懸念されるわけでありますが、こういう中央地方の行政の一貫的な運用或いは又地方庁ごとの調整というようなことをどういう工合にお考えになつておるか。これを詳しく伺いたいと思います。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/101014793X03519510524/9
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010・玉置敬三
○政府委員(玉置敬三君) お話のように、計量行政の事務というものは、これは非常に国家の重要な事務で、統一的に実施すべきものでありまして、地方地方によつてそれが異なるということは、絶対に避くべきものだと考えております。丁度一般の経済において価値の尺度である貨幣がその国の極めて重要なる統一的な観念でやらなければならんのと同じように、計量器というものが一つの計量の尺度として極めて行政が重要であろうと思うのであります。そこでお話のように、この計量行政の統一という点が一面において強きものがあるのでありますが、実際の実施面におきましては、これを全部中央でやることもできませんので、検定、取締その他の点におきましても、一般関係業者の許可等につきましても、分担をきめまして実施をしておるわけであります。そこでお話の通り、従来の経験に鑑みましても、例えば検定に一例をとりますれば、いろいろな問題が起つたのであります。この点につきましては極力その地方々々によつて差異が生じないように十分なる努力をして来たはずでありますが、それにもかかわらずいろいろな現実の真実があつたことも認めざるを得ないと思うのであります。そこで今回は新らしく法律を制定するに当りまして、計量調査官というものを設定いたしまして、いわゆる検定に対して非常に不服のある場合には再検定の申請ができるという点を一つ設けました。又計量行政に関する行政処分に対して不服がある場合には異議の申立をなし得るということを法律上規定をしたのでありますが、これは一つの或る一定の事実が結果として現われた場合であります。そのためにこれらの事務を処理するために計量調査官というものを今回法律にきめまして、実は本年度の予算におきましては七名を調査官として任命をしようという構想でおるのであります。極めて堪能な人をこれに任命することに相成ると思つておりますが、先ほども申上げましたような計量行政の統一という点から考えますれば、勿論結果が起つた場合にそれだけを裁く或いは事実検定、検査をするというようなことでは実は調査官の目的を達成し得ないのでありまして、法律上は規定がなくても、それに携わる官吏の任務といたしますれば、それらの事態を未然に防止して統一の遺憾なきを期するということが当然のこれは職務であろうと思うのであります。特にそれは法律上規定しなくても、その関係官の当然の職務範囲に私どもは入ると考えておるのであります。若しいろいろな府県におきまして、仮に不統一なことができるというようなことがありますならば、先ほど申上げましたような覆審の制度と相待ちまして、一般的には地方自治法の、これらの国の関連する行政事務については主管大臣は監督指揮をなし得るということが地方自治法に定められておりまするので、法律上の問題とすればそれで解決し得るのじやないかと考えておるのであります。なお只今の御質問の統一を図るという点から考えますれば、実は検定、取締に当ります職員については、法律上教習所を設けまして、そこの教習所を卒業した者をしてこれを担当せしめるというふうに、教育という点についても十分考慮を払つておるつもりであります。又構造公差のきめ方におきましてそういう事実が起りやすいことも想像されまするので、今回は構造公差の規定の作り方につきましても、十分不統一に流れないような方法におきましてこれを決定するということにきめた次第であります。又実際問題にいたしますれば、地方府県の関係者を実は三月或いは四月に一遍ぐらい中央に参集せにめまして、そういうことのないようにお互いの行政事務の交換、注意をするということを中央において主宰をしておるような次第であります。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/101014793X03519510524/10
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011・深川榮左エ門
○委員長(深川榮左エ門君) 議事の都合によりまして、只今審議中の計量法案はあとに廻しまして、特別鉱害復旧臨時措置法の一部を改正する法律案、これは参議院先議になつております。これを議題といたしたいと思います。
この特別鉱害復旧臨時措置法の一部を改正する法律案につきまして御質疑のおありの方は御発言をお願いいたします。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/101014793X03519510524/11
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012・西田隆男
○西田隆男君 特別鉱害復旧臨時措置法の関係の政府委員はどなたが見えておりますか。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/101014793X03519510524/12
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013・深川榮左エ門
○委員長(深川榮左エ門君) 只今炭政局の吉田鉱害部長が見えております。中島局長は只今お見えになります。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/101014793X03519510524/13
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014・西田隆男
○西田隆男君 政務次官は来ませんか。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/101014793X03519510524/14
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015・深川榮左エ門
○委員長(深川榮左エ門君) 政務次官は今連絡とれておりません。大臣が今衆議院に入つておるそうですから……、すぐに呼びにやりたいと思います。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/101014793X03519510524/15
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016・西田隆男
○西田隆男君 私は特別鉱害復旧臨時措置法の一部を改正する法律案については、極めてこれは簡単な法律案ですから、これには別に質問はありまんが、これに関連して、一般鉱害の問題について質問したいと思いますが、先にこの法律案として質問があれば、それを先にやつて、そのあとでやらして頂きたいと思います。大臣が見えてからのほうがいいと思います。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/101014793X03519510524/16
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017・深川榮左エ門
○委員長(深川榮左エ門君) ほかにこの特別鉱害に関して御質問ございませんか。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/101014793X03519510524/17
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018・西田隆男
○西田隆男君 休会前の国会で、特別鉱害に密接不可分の関係にある一般鉱害の問題について政府当局にいろいろお尋ねをした際に、一般鉱害に対する審議会を作つて、三月三十一日までには審議会において結論を出すというお話になつております。この前の委員会で、中島炭政局長お見えになつておりましたけれども、私用件のために遅れて参りましたために、当委員会に来ずに廊下で立話をしたのですが、その後の経過が、今日まで一般鉱害に対する審議会の経過がどういうふうになり、どこまで進捗しておるかということについて中島炭政局長から御説明を願いたいと思います。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/101014793X03519510524/18
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019・中島征帆
○政府委員(中島征帆君) 鉱害対策審議会は、昨年の暮に設置いたしまして、一月に一回委員会を開いたわけであります。でその際に、一般鉱害の実情につきましては総額二百三十億という、以前に作りました鉱害の被害の推定があるだけでありまして、実情が明確でありませんので、調査団を編成して、調査の上で実情を把握して、その対策について研究しよう、こういうふうな話になりまして、三月の初めから下旬にかけまして、九州及び山口の主要なところを調査いたしたわけであります。でその結果の取りまとめが、四月の中旬にできまして、四月の下旬に第二回の委員会を開きました。その間、勿論幹事会を数回開いておりますが、第二回の委員会におきましては、この調査の報告をいたしまして、それについて若干の意見の交換がございましたが、当時一番この問題に関して関係の深い大蔵省側の委員が出ておりませんので、基本的な方向に触れるようなことには行くわけには参りませんでしたが、そのときの一応の話合いといたしましては、今度の調査は、至急に、部分的な代表的な地区を数炭鉱調査しただけでありまして、一応の様相はわかつておるけれども、更に全般的なこの対策を立てますためには、全体の被害の状況並びにその金額及びその復旧の方法等につきまして、一層具体的且つ総合的に調査する必要があるという結論になりまして、これは現在、中間調査にはすでに参つておりますが、来月から七月にかけまして、全般的な調査を進める、こういうことになつております。でこの対策を早急に樹立するという必要は十分我々は感じておりますが、現在一般鉱害の復旧の進行中であるということと、それからこの問題が非常に基本的な問題に触れますので、あまりに、早急に中途半端な案を立てるということが、果して被害者にとつても有利であるかどうかという点につきましては、相当考慮を要しますので、三月末日という委員会の結論は出たが、一層慎重を期する意味におきまして、この通産省設置法を改正いたしまして、従来内規で作つておりました委員会を正規の委員会にいたしまして、更にこの調査を継続し研究をいたしまして案を作る、こういうふうな段取になつております。今後の見通しといたしましては、六、七月の調査がまとまりました場合に、八月頃に委員会をできるだけ多く開きまして、その対策についての案を練り、委員会の報告を速かに出したい。その報告を参考にいたしまして、予算措置なり、立法措置なりを講ずる、こういうふうな方向で進みたいと思います。御承知のように、これは国の予算に関係することがかなり予想されますので、この点につきましては、この委員会のメンバーにも入つておりますけれども、大蔵省側が相当納得するようなふうに持つて行かなければなりませんので、この点につきまして私はできるだけ円滑に運びたい、こういうふうに考えております。その関係で若干この結論が遅れておりますが、止むを得ないと思う、こういうふうに考えております。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/101014793X03519510524/19
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020・西田隆男
○西田隆男君 今炭政局長から経過のお話がありましたが、私が前国会においてこの問題を取上げて、当委員会で論議いたしました際にも、鉱業法並びに同施行法を通すべく、交換条件としてはおかしいのですけれども、交換条件と全く同じような観点から、この問題を研究し、而も一般鉱害の被害者のかたがたが、非常に鉱害の補償をどうなされるのかということについて重大な関心を持つておられることも、ここで強調いたしまして、早急に、実は二十七年度の予算ではなくて、二十六年度の予算の中からでも、関係各省がその費目の中から譲り合わしてだけでもこの問題を何とかして解決したいという意思表示をしてもらいたいということを強調いたしまして、各省の代表のかたに御相談申し上げたわけでありまして、今中島炭政局長の言われるように、慎重に審議をして万遺憾なきを期するということは勿論、これは必要なことではありますけれども、そのために二十七年度の予算に計上することが困難になるような事態になれば、むしろ私は万全な策ではなくとも、二十七年度の予算の中に幾らかでも一般鉱害の復旧費が計上されるような段取りで、この話を進めてもらうことが最も適切妥当な方法であると、こういうふうに私は考えておるのですが、今炭政局長のお話を聞きますと、七月までに終つて、八月に委員会を開いて、それから結論を出して予算措置ができればやると、慎重を要するから、或いは間に合わないかもわからんというように、私にはとれるのですが、二十七年度に予算措置ができるというお見通しで結論をお出しになるのかどうか、もう一遍答弁を願いたいと思います。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/101014793X03519510524/20
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021・中島征帆
○政府委員(中島征帆君) お話の通りに、予算編成時期は八月乃至九月でありますので、これを逸しますと、更に一年延びるというふうな問題になりますので、そこで我々としては、是非とも来年度の予算にこれを計上することができるように努力するつもりでおります。ただその成案が確定いたしません前には、この法律案は勿論でありまするけれども、予算が八月九月の時期において確定的なものが間に合うということは非常にむずかしいのじやないかと考えられるのであります。そこで我々の意図といたしましては、一応その編成時期には、現在この実地調査と一応並行的にいろいろ現在までの研究の結果によりましていろいろな案を研究しておりますが、それによりまして、一案を作りまして、それに基く必要な経費というものを予算に計上して要求するということを予定いたしまして、それがその後仮に委員会の結論によつてそのまま踏襲せられれば大変結構だし、又その内容が変れば、その内容を変更いたしまして、そのまま継続して計上すると、こういうふうに持つて行くように、実は現在すでに予算の内容につきましてもいろいろと相談をいたしております。この予算に関しましては、特に問題になるのは事業費と申しますか、事業費的な関係を有する性質の予算でありまして、これは案が確定いたしませんと、その金額も、又内容も決定するわけには参りませんが、私はこれは相当の金額になると思いますので、およその又案を作りまして、仮に将来案が変りましても、大体その枠内に入り得るような程度のもので一応の計上をいたしたいと、こういうように考えております。それから更に、この委員会の結論如何にかかわりませず、一般鉱害の対策乃至復旧につきましては、これは当然政府としても至急にやらなければなりませんので、その際にその対策乃至は復旧の方法如何にかかわらず、やはり鉱害復旧に関する実施調査というものと、それから復旧の契約乃至復旧事業の実施ということにつきまして、これは必ず政府の仕事があるわけでありますから、その関係の費用はこれは予算に間に合うように、確定的な姿で出し得ると、このように考えております。なお現在設置されております委員会の費用は、すでに認められて、今年度もそれによつて支出いたしておるわけであります。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/101014793X03519510524/21
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022・西田隆男
○西田隆男君 只今の局長の答弁を聞いておりますと、官庁としては万全の策をとつておるのだと、だから若し調査が完了しなければ二十七年度の予算に計上されないことも止むを得ないのではないかというふうに私には受取れるんですが、そういうふうにあなたがおつしやると、万全を期しておられるという調査の具体的な進め方を私はお聞きしなければならなくなる。三月末日までに終るとおつしやつたものが、今度は六月一ぱいでも片付きそうにもなさそうに思われるし、具体的にどれだけの費用でどれだけの人間を使つて実際にどういう調査をやつておられるのか、これを一つ承わりたい。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/101014793X03519510524/22
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023・中島征帆
○政府委員(中島征帆君) 前回は班を二班作りまして、関係各省から参加いたしまして、大体一班七、八人乃至十人くらいの班で調査いたしております。これで約三週間に亘りまして調査をいたしておりますが、実際に調査のできました地区というものは極く一部のものであります。従つて今回全般的な調査をいたすということになりますと、やはり期間につきましても、これが二、三倍の期間を要し、又班も相当多く作りましてやらなければならないということになりますので、この班の編成その他につきましては、本国会が終了いたしましてから出発させるという意味で考えなければいかんと思いますので、まだ具体的に編成は進めておりませんが、やはり従来と同じような考え方で以て各省から参加を願つて、資源庁は勿論、できるだけの動員をいたして、できるだけ多数の班を編成して実施調査をやりたい、こういうふうに思つております。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/101014793X03519510524/23
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024・西田隆男
○西田隆男君 今まで何班出されて何日間調査されましたかということを言つておるのです。これから先それでは間に合わないから班を余計に作るというお話でありましたが、何班にして何日間で調査を終るという御計画ですか、それをもう一遍御答弁願います。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/101014793X03519510524/24
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025・中島征帆
○政府委員(中島征帆君) 只今申上げました通りに、調査期間が限られておりますので、一月乃至一月半の間に一応の調査を完了して、そのあとの期間を取りまとめに充てるということになると思いますが、そのためには七、八班乃至十班くらい要ると思つております。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/101014793X03519510524/25
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026・西田隆男
○西田隆男君 今から七、八班か十班かに、時日が限られておるから殖やしてやるというようなお話なのですが、それなら最初から調査にかかられるときになぜ七班なり十班に編成して現在までに調査がでるようになさらなかつたのか。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/101014793X03519510524/26
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027・中島征帆
○政府委員(中島征帆君) 最初に調査をやりましたときに、急ぐ関係から地区を限定したわけでありますが、大体前回の調査によりまして一般鉱害の一般的な姿というものはおよそ掴めたような気がいたしております。従つて今度の調査というものは一層具体的に、どういう性質の工事をしなければならん、鉱害がどれくらいある、又その復旧費が具体的にどうなるということを現実に掴むおけでありますから。いわば技術的な調査が主になるわけであります。前回はいろいろな社会問題でありますとか、法律問題でありますとか、そういうふうな一般的な政治的な関係の調査を含んでおりますので、若干狙いは違つておりますが、その点の関係の調査というものは今度の調査にはあまり必要がありませんから、従つて比較的班の編成も楽になるし、又調査の進度もそれに従つて前回ほど時日がかかるということはなかろうかと思つておるわけであります。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/101014793X03519510524/27
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028・西田隆男
○西田隆男君 今あなたのおつしやつたことは、初めから一般鉱害の問題の解決をつける、経費を予算に計上するという点から見ると、今あなたのおつしやつた今からせんとされておることは、最初からやればできないことはないことであるし、当然私はそれをされねばならんことで、最初からやるつもりで三月三十一日までには結論が出せるという御答弁をこの前の議会にはしておられたものだと私は考えます。とにかく官庁でやる仕事は得てして、お約束を願つておいても、一月おきに又一カ月おきに日にちが延びてしまう。この問題は今まであなたがたがお扱いになつたような簡単な問題ではないので、而も通産省だけではなく、関係五省の大臣を呼んで、大臣に一々ここの委員会で答弁を求めて、そうして関係五省の間で協議をした結果やられたのだから、今まで通産省一省でやられて結論が出て、他の省に御相談なさるというような手間を省くためにそれだけのことを国会としてはやつたわけで、私は甚だ遺憾に思うのですから、いずれにせよあなたがたが熱意を持つてやつておらないとは考えませんが、二十七年度の予算に若し一般鉱害の復旧費が計上されないというようなことになつたら、これは非常に重大な問題だと考えますから、結局あれだけ委員会に骨を折らして置いて、最も関係の深い通産省はそれに対して熱意を持たなかつたということになるのですから、大蔵省側から予算の問題について難色を示す場合もあり得ると思いますが、そういう場合に、この委員会の問題だけではなくして、若しどうしても大蔵省のほうで約得せんという問題があつたら、できるだけ早く委員会にでも報告をされて、いわゆる国の最高機関である国会の力で以て大蔵省を一つ説得するというような方法も当然とつて然るべきだと私は考えているのです。従つて私は中島炭政局長には特に求めませんが、大臣に答弁をして頂きますが、国会と内閣との関係は、そういうふうな関係において密接に結ばれてこそ初めて完全な国策の遂行が可能だと思うのです。趣旨に賛成しておりながら荏苒時日を遅らすというような感じを国民大衆に与えるような調査の方法は一つやめてもらわんと、熱心にやつたと、今中島炭政局長の言われるように、最初から今からやるという方法をやつておられてもなおこれだけ複雑な煩雑なことなんだからどうしても間に合わなかつたというなら、我々も納得するし、一般鉱害の被害者も納得するであろうと思うのです。併しながら、そういう努力を完全に払われないでおいて、今までと同じような考え方でこの問題の解決をされるということに対しては、私は非常に不満です。従つて大臣にお願いしたいことは、どうでも二十七年度の予算の中には一般鉱害の復旧費が頭を出すように急速な調査を行われて、そしてその審議会においても結論を出すように大臣に一つ努力して頂きたい。これは私は本当に心からお願いしておることなのです。これに対して大臣の御答弁を頂きたい。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/101014793X03519510524/28
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029・横尾龍
○国務大臣(横尾龍君) 一般鉱害の問題については、特別鉱害の問題のときからもはやいろいろと論議されており、又当委員会で熱心に御討議を願い、そして我々もこれに是非、委員会にお願いして、我々と共にこの達成に御努力を願うことが我々の本旨であります。我々のみでこれが解決は勿論できかねることでありまするから、今後におきましても極力御鞭撻と御支援を願いたいと思います。今日まで遅れたということに対しましては、甚だ申訳ない次第でありまするが、それはただ特別鉱害を軽んじてやつたという意味ではないのでありますから、その点然るべく御了承をお願いして置きたいと思います。二十七年度の予算に頭を出すようにと、これは西田さんから仰せられるまでもなく、我々もさように努力いたしたいと思います。そろいたしますることが特別鉱害と同様に一般鉱害の処置に関してなすべき処置なりと、こう信ずるのであります。さように御了承願います。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/101014793X03519510524/29
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030・西田隆男
○西田隆男君 もう一言大臣にお約束願いたいと思います。さつきも私申しましたように、一般鉱害の復旧に関する問題は前国会において予算に計上ができなければ、関係各省の持つておる予算の中の何ものかでも一時廻してでも復旧に充てるというようなことを考えてくれないかということを、私は関係各省の大臣に御相談をしたくらいにこの問題は急いでおる問題なんで、今あなたは二十七年度の予算にはどうにかして頭を出すように最善の努力を払うとおつしやるし、中島炭政局長もそういう御答弁があつたのでありますが、私が中島炭政局長のおつしやることを公平に判断しますと、恐らく間に合わんのじやないかというふうに私には受け取れる。そこで間に合うべく最善の努力をされるが、若し間に合わない事態が結論として起きた場合は、大臣はこれに対してどう善処される御意見であるか、そのお考え方を一つ承わりたい。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/101014793X03519510524/30
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031・横尾龍
○国務大臣(横尾龍君) 只今のお言葉は、できなかつたらお前の責任はどうとるかというようなお言葉かのように存じます、私は只今申上げるように、幾らでも頭を出すようにということは、是非やりたい、それについては当局を、かかつております当事者を鞭撻いたしまして、善処いたしたいと思います。さように御了承願います。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/101014793X03519510524/31
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032・西田隆男
○西田隆男君 通産大臣は非常に真面目のかたなので、私が今申上げたことを大臣の責任を追及したというふうにお受取りになつたようです。私のものの言い方が非常に固苦しい言葉だつたのでそうお受取りになつたかも知れませんが、私は決してそういうことをあなたに求めたわけではありません。ほかに便法があるはずなんですから、その便法を講じますというお約束を願えれば結構なんです。中島炭政局長とお話合いの上に、便法があるはずですから、その便法を講じて下さるように、もう一遍御答弁願いたい。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/101014793X03519510524/32
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033・横尾龍
○国務大臣(横尾龍君) 私が固苦しい御答弁を申上げて甚だ失礼いたしました。便法があるならば、すべての便法を掴まえましてやることにしたいと思います。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/101014793X03519510524/33
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034・西田隆男
○西田隆男君 これでやめて置きます。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/101014793X03519510524/34
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035・小松正雄
○小松正雄君 中島炭政局長にお尋ねいたしますが、今日までの間に審議会は何回開かれて、その開かれた月は何月と何月であつたかということが一つと、それから資料を集めるために各班に分けて調査なされたということですが、その調査をされた場所、調査されましたところの調査員の報告の内容をお尋ねしたいと思います。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/101014793X03519510524/35
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036・中島征帆
○政府委員(中島征帆君) 本委員会は一月の二十一日でありましたか二日でありましたかに第一回目を開きました。第二回目は四月二十三日であつたかと思いますが、その間幹事会は数回開いております。それから一月から四月までの、委員会を開くまでの間の調査班を出しておるわけであります。御承知のように三月の下旬まで国会開会中でありましたので、その関係から人員を編成するのに非常に苦労をしたわけであります。これの調査の結果に基く報告書は、四月の初めに取りまとめまして印刷物にいたしましてすでにお手許に届いておると思いまするが、この内容につきましては、前々回の委員会におきまして私から概略の御説明をいたしたわけであります。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/101014793X03519510524/36
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037・深川榮左エ門
○委員長(深川榮左エ門君) 私から一つ局長にお尋ねしたいと思いますが、先般調査の報告書が提出されましたが、この中に事実と違つていやしないかというような点があるのでございます。それは二十二頁の第四節の中にありまするが、しまいのほうにあるのでありまするが、佐賀県山代町におけるあの悲惨な大惨事についてでありまするが、これは私が聞いたところによりますると。確かに一般鉱害である、鉱害による地辷りであるということを私はその地方の人から、すぐそばにおる人からお伺いしたのでありまするが、報告では一般鉱害ではないというような報告がしてあります。それでその辺が、只今局長からいろいろ説明がありましたように、何班というような非常な班数を作つて、又三月にその審議会の結論を見出さなければならんというような時期に、今まで延ばしておりながら実際の報告がどうも間違つておる部分があるように思うのでありまするが、これは局長としては或いは小さいことは御存じないかも知れませんが、どういうやり方で調査なさつたか、御説明を伺いたいと思います。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/101014793X03519510524/37
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038・中島征帆
○政府委員(中島征帆君) 只今御指摘のありました点につきまして御説明申上げますが、ここをちよつと朗読いたして見ますが、途中からでありますけれども、「我々の調査中も、佐賀県山代町において広汎な地辷りがあつたが、その原因は、掘採個所が地辷り区地と逆の方向であり、鉱害ではないとされているようであつた。」こういうふうな書き方をされております。従つて断定的に鉱害でないというふうに調査班は認定をいたしておるわけではございませんが、実際の話を私も聞きましたが、この地区におきまして調査員が参りましたときには、この地辷りからあまり日にちがたつておりませんで、実際の影響について非常にみんな不安な感じを持つておりましたけれども、鉱害ということにすぐ目を着けておるというふうに、全部が全部聞合せなかつたということが一つの印象であります。それからそれに関係すると思われる炭鉱について尋ねて見ますというと、ここに書いてありますように、こういうような関係から全然これは鉱害ではないというふうなことを言つておつたそろでありまして、この関係につきまして私のほうは実は個人的には若干の疑問を持つております。今度の調査はこの鉱害が、この現象が鉱害と無関係であるかどうかということを認定することが主要な目的でありませんでしたので、そこまで突きつめておりませんが、次回調査に参りますときには、やはりこれが鉱害に基くものであるかどうかということは技術的な調査もしなければならんと、こう考えております。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/101014793X03519510524/38
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039・深川榮左エ門
○委員長(深川榮左エ門君) その点についてもう一つお伺いしたいのですが、炭鉱そのものはやはりこういつた一般鉱害に対する政府補償の法律とかがないために、炭鉱の見舞金等に関連して一般鉱害ではないというようなことを言うかも知れませんです。併しそれは炭鉱側に言わせますと、見舞金なり補償なりを炭鉱で全部しなければならんということは、非常にお気の毒でありまして、やはり一般鉱害に対する補償制度、今問題になつております政府補償による鉱害に対する処置が講ぜられていないために、炭鉱側としてもそういつたことに話を持つて行かなければならん、そういうことが地方民の災害より受けまする悲惨な状態と睨み合せまして、非常に矛盾したことになりはしないか。炭鉱のほうから言いますと、実にそういつた地方民のために悲惨な状態であるから、見舞金として相当なものを出したいのだけれども、併し一般鉱害に対する補償がないためにそういつたことになる。その影響は住民の悲惨であるというようなことに非常に影響するわけでありまして、そういう点もあります関係上、こういつた調査などについては、炭鉱側一本でなくて、住民に対しても御調査をお願いしなければならんというふうに考えておるような次第であります。その点、私今取上げておりますのは、炭鉱側のそういう立場から酌んで見ますると非常に気の毒である、併し住民から言いますると、その被害は実に悲惨であるという点を実は考えておるものでありまして、その点について炭政局長の御意見をお伺いしたいと思います。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/101014793X03519510524/39
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040・中島征帆
○政府委員(中島征帆君) 只今お話の通り、加害者側と被害者側との意見を公平に徴するということは誠に必要でありまして、先般の調査団が行きましたときにも、その点については十分に慎重に行動しておるようであります。一例を申しますと、或る地区におきまして、大体これは両方に関係することが多いので、招待は初めから受けないということで行つておりますが、すでに用意して両方で引張られるというようなこともあつて、非常に困つた例があるようでございます。こういうふうな場合には、両方とも断わるというふうな方針で行つておりますが、地区を調査する場合にはやはり必ず被害者のほうの意見も聞き、又炭鉱側の意見も聞く、こういうふうな方法で進めております。なお只今お話のありました通りに、鉱害の賠償が十分でないという所は比較的中小炭鉱に関係する所に多いわけでございます。これは資力の問題もございますが、いろいろな関係からどうしても中小炭鉱地区におきましては鉱害問題の解決が遅れておる、ころいうのは事実であります。従つてそういうふうな意見もこの報告書に一部述べられておりますが、今後一般鉱害の対策を立てますときには、資力のあまり豊かでない中小炭鉱地区乃至は鉱業権者の明確でない地区に起つた鉱害というものについて、国としてどういうふうな対策を講ずるかということを十分に考えなければならん。こういうふうに考えております。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/101014793X03519510524/40
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041・深川榮左エ門
○委員長(深川榮左エ門君) それで当面の問題といたしまして、この山代地方の鉱害だと私が言つておりますことに対して、再度御調査の意思があるかどうかということを一つお伺いいたしたい。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/101014793X03519510524/41
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042・中島征帆
○政府委員(中島征帆君) これは、先ほども申しました通りに、一応の調査でありますから、従つてこの地区の地辷りが鉱害であるかどうかということ、これは本格的に相当な専門家を以て調査をしなければならん、又一般鉱害の対策を立てるためには必ずやるべきことでありますので、当然に次の機会においてはこの地区も根本的な調査が行われると考えております。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/101014793X03519510524/42
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043・深川榮左エ門
○委員長(深川榮左エ門君) ほかに御発言もないようでございますから、質疑は終了したものと認めてよろしうございますか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/101014793X03519510524/43
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044・深川榮左エ門
○委員長(深川榮左エ門君) 御異議ないと認めまして、それではこれより討論に入ります。御意見のおありの方は、それぞれ賛否を明らかにしてお述べをお願いいたします。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/101014793X03519510524/44
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045・山川良一
○山川良一君 私は法案そのものには別に異議はありませんけれども、先ほど西田委員から述べられたように、一般鉱害対策というものが相当具体的に進められておるということを伺いまして、一般鉱害対策を強力に而も至急に対策を立てて、その方向に向つて推進して頂くことを希望しまして賛成いたします。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/101014793X03519510524/45
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046・深川榮左エ門
○委員長(深川榮左エ門君) ほかに御発言はございませんか。ほかに御意見もないようでありまするから、討論は終結したものと認めて御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/101014793X03519510524/46
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047・深川榮左エ門
○委員長(深川榮左エ門君) 御異議ないと認めます。それではこれより採決に入ります。
特別鉱害復旧臨時措置法の一部を改正する法律案について採決いたします。本案を原案通り可決することに賛成のかたの挙手をお願いいたします。
〔総員挙手〕発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/101014793X03519510524/47
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048・深川榮左エ門
○委員長(深川榮左エ門君) 全員一致と認めます。よつて本案は原案通り可決すべきものと決定いたしました。
なお本会議における委員長の口頭報告の内容は、本院規則第百四条によつてあらかじめ多数意見者の承認を経なければならないことになつておりますが、これは委員長において本案の内容、本委員会における質疑応答の要旨、討論の要旨及び表決の結果を報告することとして御承認願うことに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/101014793X03519510524/48
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049・深川榮左エ門
○委員長(深川榮左エ門君) 御異議ないと認めます。
それでは本院規則第七十二条によりまして、委員長が議院に提出する報告書に多数意見者の署名を附することになつておりますから、本案を可とされたかたは順次御署名をお願いいたします。
多数意見者署名
古池 信三 栗山 良夫
小野 義夫 上原 正吉
小松 正雄 椿 繁夫
山川 良一 駒井 藤平
西田 隆男 境野 清雄
—————————————発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/101014793X03519510524/49
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050・深川榮左エ門
○委員長(深川榮左エ門君) それではさつき途中で質疑をあと廻しにしておりました計量法案に関して御質疑のおありのかたの御発言をお願いいたします。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/101014793X03519510524/50
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051・栗山良夫
○栗山良夫君 第二百十条に関してちよつと伺いますが、計量行政審議会の構成は会長一名及び委員二十四名以内で組織するということになつておりますが、人数の関係はこの程度で十分であるとお考えになつておるかどうか、若しお考えになつておるとすれば、その十分であるという根拠をちよつと伺いたいと思います。と申しますのは、実は本委員会で数日前に可決をいたしました高圧ガス取締法案におきましては、ああいう限られた分野の調査機関でありましても三十名を要求せられ、而も相当仕事の量が多いということが力説せられたのでありまして、尤もこれは関係行政機関の職員のみでありますから、それで二十四名の組織ということは高圧ガスと大分原案は違うのでありますけれども、その辺まで含めてお答え願いたいと思います。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/101014793X03519510524/51
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052・玉置敬三
○政府委員(玉置敬三君) お尋ねの通り、中央地方等の関係職員の中から組織する場合におきましては、私ども二十四人以内において十分達成し得る、こういうふうに考えています。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/101014793X03519510524/52
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053・栗山良夫
○栗山良夫君 実は昨日同僚議員から、学識経験者をこの審議会に参加せしめまして、関係行政機関の職員だけでなく広く窓口を開いて、この審議会の意図するところの効果的な運営をしなければならんというような意見が述べられたと聞いておりますが、仮にそういう工合に学識経験者を若干名この審議会に追加をするというようなことになつた場合には、その委員の数はどれだけが適当であると考えられますか。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/101014793X03519510524/53
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054・玉置敬三
○政府委員(玉置敬三君) お話のような学識経験者を入れるといろ前提の下に考えますならば、或いは二十四人は三十人以内ということに相成ることが適切かと考えます。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/101014793X03519510524/54
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055・栗山良夫
○栗山良夫君 その場合に、只今原案では関係行政機関の職員は二十四名以内ということになつておりますが、それと学識経験者と含めて仮に三十名以内、こういう工合にした場合には、学識経験者と行政機関の職員との割振りはどれくらいがこの審議会の運営上適当であると考えられますか。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/101014793X03519510524/55
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056・玉置敬三
○政府委員(玉置敬三君) ちよつと想定をしていなかつたのでございますが、大体いろんな経験から考えますと、製造業者関係が或いは関西東京というような点から二名という点も考えられております。又販売業者、修理業者等につきましても、まあ大体のところでございますが、六名ぐらいのところが丁度関東関西というようなところで代表し得るのじやないかと思いますが、尤も多少二十四人というものは、その中で考慮されますから、二、三名、一、二名のところは考えようによつては更に増加も考えられると思います。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/101014793X03519510524/56
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057・栗山良夫
○栗山良夫君 この行政審議会を若し三十名で構成するとすれば、私は少くとも行政機関の職員は半分、それからその他の学識経験者が半分ぐらいで構成されなければ意味がないと思いますが、その程度の、まあこれは仮定に立つての話でありますけれども、考えを持つておられるかどうか。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/101014793X03519510524/57
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058・玉置敬三
○政府委員(玉置敬三君) 甚だ仮定のあれでありますが、先日も申上げましたように、非常に中央官庁と地方官庁との関係が密接でありますので、お話の通り大体学校その他の関係も考えますと、少くとも十人ぐらいはお話の通り考えられると思います。多少人なんかによりまして或いは殖やしても結構だと思いますが、現状におきまして十人ぐらいは当然考えられると思います。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/101014793X03519510524/58
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059・栗山良夫
○栗山良夫君 第二百十二条に審議会に専門委員を置くことができるとありますが、この専門委員を第二項によつて行政機関の職員だけで構成されることになつておりますが、私は昨日の加藤委員の御意見のように、第二百十二条の専門委員も又学識経験者の中から相当な人を選任するのが好ましいと考えますが、その辺のお考えは如何ですか。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/101014793X03519510524/59
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060・玉置敬三
○政府委員(玉置敬三君) お話の通り、若し二百十条の二項が関係行政機関の職員のみならず学識経験者も入れることになりますれば、当然専門委員のほうも学識経験者の中から任命するということに相成ると思います。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/101014793X03519510524/60
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061・深川榮左エ門
○委員長(深川榮左エ門君) 本日はこの程度で散会いたします。
午後二時五十七分散会
出席者は左の通り
委員長 深川榮左エ門君
理事
廣瀬與兵衞君
古池 信三君
栗山 良夫君
委員
小野 義夫君
上原 正吉君
小松 正雄君
下條 恭兵君
椿 繁夫君
山川 良一君
駒井 藤平君
西田 隆男君
境野 清雄君
国務大臣
通商産業大臣 横尾 龍君
政府委員
通商産業政務次
官 首藤 新八君
通商産業省通商
機械局長 玉置 敬三君
資源庁炭政局長 中島 征帆君
事務局側
常任委員会専門
員 山本友太郎君
常任委員会専門
員 小田橋貞壽君発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/101014793X03519510524/61
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