1. 会議録本文
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000・会議録情報
昭和五十三年二月十五日(水曜日)
午前十時十三分開議
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○議事日程 第七号
昭和五十三年二月十五日
午前十時開議
第一 決算調整資金に関する法律案(内閣提出、
衆議院送付)
第二 昭和五十二年度の水田総合利用奨励補助
金についての所得税及び法人税の臨時特例に
関する法律案(衆議院提出)
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○本日の会議に付した案件
一、新議員の紹介
一、請暇の件
一、永年在職議員表彰の件
一、国家公務員等の任命に関する件
以下 議事日程のとおり
—————・—————発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/108415254X00719780215/0
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001・安井謙
○議長(安井謙君) これより会議を開きます。
この際、新たに議席に着かれました議員を御紹介いたします。
議席第百三十二番、地方選出議員、茨城県選出、岩上二郎君。
〔岩上二郎君起立、拍手〕
—————————————発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/108415254X00719780215/1
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002・安井謙
○議長(安井謙君) 議長は、本院規則第三十条により、岩上二郎君を農林水産委員に指名いたします。
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003・安井謙
○議長(安井謙君) この際、お諮りいたします。
橋本敦君から海外旅行のため十日間、山田勇君から海外旅行のため九日間、それぞれ請暇の申し出がございました。
いずれも許可することに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/108415254X00719780215/3
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004・安井謙
○議長(安井謙君) 御異議ないと認めます。よって、いずれも許可することに決しました。
—————・—————発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/108415254X00719780215/4
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005・安井謙
○議長(安井謙君) この際、永年在職議員表彰の件についてお諮りいたします。
議員加瀬完君、藤田進君は、国会議員として在職すること二十五年に達せられました。
つきましては、院議をもって両君の永年の功労を表彰することとし、その表彰文は議長に一任せられたいと存じますが、御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/108415254X00719780215/5
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006・安井謙
○議長(安井謙君) 御異議ないと認めます。
議長において起草いたしました両君に対する表彰文を朗読いたします。
〔加瀬完君起立〕
議員加瀬完君 君は国会議員としてその職にあること二十五年に及び常に憲政のために力を尽くされました参議院は君の永年の功労に対しここに院議をもつて表彰します
〔拍手〕
〔藤田進君起立〕
議員藤田進君 君は国会議員としてその職にあること二十五年に及び常に憲政のために力を尽くされました参議院は君の永年の功労に対しここに院議をもつて表彰します
〔拍手〕
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表彰状の贈呈方は、議長において取り計らいます。
—————・—————発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/108415254X00719780215/6
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007・安井謙
○議長(安井謙君) 徳永正利君から発言を求められております。発言を許します。徳永正利君。
〔徳永正利君登壇、拍手〕発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/108415254X00719780215/7
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008・徳永正利
○徳永正利君 私は、本院議員を代表いたしまして、ただいま永年在職のゆえをもって表彰せられました加瀬完君並びに藤田進君に対しまして、一言お祝いの言葉を申し上げます。
両君は、ともに、昭和二十八年第三回参議院通常選挙に当選され、自来今日まで二十五年の長きにわたり本院議員として御活躍をされました。
この間におきまして、加瀬完君は、社会労働委員長、交通安全対策特別委員長を歴任されました。日本社会党におかれましては参議院議員会長の要職につかれ、昨年七月には本院副議長に当選され、現在に至っております。
藤田進君は、昭和三十二年に内閣委員長に、その後、建設委員長、公害対策及び環境保全特別委員長などを歴任され、一方、党内にあっては、日本社会党の参議院国会対策委員長や議員会長の要職を務められました。
このように、両君はいずれも議院や会派の枢要な役職を歴任され、そのすぐれた豊かな御人格と識見によりまして、議会制民主主義の確立と本院の使命達成のために指導的役割りを果たしてこられたのであります。
ここに、われわれ一同は、両君の二十五年間にわたる御功績に対しまして深甚なる敬意を表しますとともに、本日、栄誉ある表彰を受けられましたことにつきまして、心からの祝意を表する次第であります。
現下わが国内外の諸情勢はまことに多事多難であります。速やかなる景気の回復を初めといたしまして、山積する諸問題に当面し、参議院に対する国民の期待もますます高まっておる現在、どうか、両君におかれましては、この上とも健康に留意せられ、今後とも本院の権威高揚と議会民主政治の発展のために一層の御尽力を賜りますよう切にお願い申し上げる次第でございます。
簡単でございますが、お祝いの言葉といたします。(拍手)
—————————————発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/108415254X00719780215/8
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009・安井謙
○議長(安井謙君) ただいま表彰を受けられました両君から、それぞれ発言を求められております。順次発言を許します。加瀬完君。
〔加瀬完君登壇、拍手〕発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/108415254X00719780215/9
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010・加瀬完
○加瀬完君 お許しをいただきまして、一言御礼を申し上げます。
ただいま、永年勤続のゆえをもって光栄ある表彰をいただき、さらに、身に余る御祝辞を賜りまして、感激ひとしおでございます。
私は、いま、「二十五年は遠くして近し 悔い悩みきてきょうとなりたり」、そういう心境でございます。十年たてば、二十年たてば、ささやかなりともその存在を、と念願してまいりましたが、短足の駄馬の歩みは遅々、悔いのみ残る歳月でございました。にもかかわらず、今日の栄誉に浴させていただきますことは、ひとえに先輩、同僚各位の御指導、御厚情のたまものと、深く厚く御礼を申し上げる次第でございます。
私は、平和と民主主義と、そして不当なる支配に侵されざる教育の樹立を念願して、志を政治に託してまいりました。私は、今後もこの私の青い鳥を追い続けるつもりでございます。ただし、ますます老馬齢を加えるのみでありますので、せめてこれからは若き同僚各位の場所ふさぎをせぬよう、年寄りの冷や水にならぬよう戒心してまいるつもりでございますので、倍旧の御交誼をお願いしてやみません。
ここに、改めて議員各位、そして私を今日までお育てくださいました郷党の方々に心よりこうべをたれ、御礼のごあいさつといたします。
ありがとうございました。(拍手)
—————————————発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/108415254X00719780215/10
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011・安井謙
○議長(安井謙君) 藤田進君。
〔藤田進君登壇、拍手〕発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/108415254X00719780215/11
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012・藤田進
○藤田進君 ただいま、安井議長発議、満場の皆様方の御賛成をいただきまして、永年勤続表彰をいただきました。本当にありがとうございます。
私ども、昭和二十八年当選をさしていただきまして、いま、徳永議員より身に余るお祝いの言葉をいただきましたが、かように風雪を重ねてまいりました。
ちょうど昭和二十八年は吉田茂内閣でございまして、第十六国会、今回が第八十四回でございますから、差し引きますと六十九回の国会を経験することになります。特に終戦直後、昭和二十八年十六国会は、冒頭、電気事業労働者に対するスト規制法が上程され、自来、警職法、教育二法あるいはまた日韓、安保、さらに大学管理法等々、この議場狭しと、与野党の鋭い対決の中に、あるときは混乱の中に、御承知のごとく、参議院はいろいろな経験を積んでまいりました。ここ数年、与野党伯仲時代を迎えまして、それぞれの苦労はあるといたしましても、あくまでも話し合いの政治という形で、今日、参議院の議会改革の協議会も持たれるに至っているわけでございます。
ことに、私は、昭和二十八年以来長年議運理事を務めさせていただきました。いまは物故者でございますが、草葉隆圓あるいは寺尾豊、今日健在でございます郡祐一議運委員長等々のもとで、いわば本参議院の本会議等の舞台回しの役を長年やらせていただきました。今日の国会法、参議院規則等の改正小委員となり、一年有余にわたって検討した結論が、いまの国会法であり、参議院規則でございます。
思い出はいろいろございますが、私は、今日わが日本が置かれております、国内においては特に深刻、長期にわたる不況、これをどうするか、また、日本をめぐる対外関係も、二百海里を今日大きなわが国の課題としておりますし、これに関連し、かつまた、大きな領土問題、皆さんとともに、変わらざる皆さんの御厚情をいただきまして、がんばってまいりたいと、かように考えております。
今日、こうして長年にわたります大過なき私の過去につきましては、皆様方の心からなる御厚情をいただき、また、郷里広島県の皆さん方の御支援をいただいたたまものだと、心から感謝いたしております。
本日は、本当にありがとうございました。(拍手)
—————・—————発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/108415254X00719780215/12
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013・安井謙
○議長(安井謙君) この際、国家公務員等の任命に関する件についてお諮りいたします。
内閣から、人事官に加藤六美君を、
日本銀行政策委員会委員に平井富三郎君を、
社会保険審査会委員長に今村譲君を、同委員に黒木延君、河野共之君を任命することについて、本院の同意を求めてまいりました。
まず、人事官、日本銀行政策委員会委員の任命について採決をいたします。
内閣申し出のとおり、いずれも同意することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/108415254X00719780215/13
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014・安井謙
○議長(安井謙君) 過半数と認めます。よって、いずれも同意することに決しました。
—————・—————発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/108415254X00719780215/14
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015・安井謙
○議長(安井謙君) 次に、社会保険審査会委員長及び同委員の任命について採決をいたします。
内閣申し出のとおり、いずれも同意することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/108415254X00719780215/15
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016・安井謙
○議長(安井謙君) 総員起立と認めます。よって、全会一致をもっていずれも同意することに決しました。
—————・—————発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/108415254X00719780215/16
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017・安井謙
○議長(安井謙君) 日程第一 決算調整資金に関する法律案(内閣提出、衆議院送付)
日程第二 昭和五十二年度の水田総合利用奨励補助金についての所得税及び法人税の臨時特例に関する法律案(衆議院提出)
以上両案を一括して議題といたします。
まず、委員長の報告を求めます。大蔵委員長嶋崎均君。
〔嶋崎均君登壇、拍手〕発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/108415254X00719780215/17
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018・嶋崎均
○嶋崎均君 ただいま議題になりました両案につきまして、委員会における審査の経過及び結果を御報告申し上げます。
まず、決算調整資金に関する法律案について申し上げます。
本案は、予見しがたい租税収入の減少等により一般会計の歳入歳出の決算上不足を生ずることとなる事態に対処するため、決算調整資金を設置することとし、同資金の所属及び管理、同資金への繰り入れ等所要の規定を定めるものでありまして、資金から決算上の不足を補てんした場合には、その調書を国会に提出して、事後にその承諾を求めることとしております。
同資金の財源としましては、財政法第六条の純剰余金のうち公債償還財源以外のものを、予算の定めるところにより資金に繰り入れることができることとするほか、特別の必要がある場合には予算繰り入れを行うことができることとしております。
さらに、同資金に属する現金が決算上の不足額に不足するときは、当分の間の措置として、国債整理基金から資金に繰り入れることができることとし、繰り入れを行った場合には、その日の属する年度の翌年度までに、一般会計から資金を通じて同基金に返済しなければならないこととしております。
次に、昭和五十二年度の水田総合利用奨励補助金についての所得税及び法人税の臨時特例に関する法律案は、衆議院の大蔵委員長の提出に係るものでありまして、昭和五十二年度に政府から交付される水田総合利用奨励補助金について、所得税法及び法人税法上の特例措置を講じようとするものであります。
すなわち、同補助金のうち、個人が交付を受けるものについては、これを一時所得とみなすとともに、農業生産法人が交付を受けるものについては、交付を受けた後二年以内に固定資産の取得または改良に充てた場合には、圧縮記帳の特例を認めようとするものであります。
本法施行に伴う昭和五十二年度の減収額は約三億円と見込まれております。
委員会におきましては、両案を一括して質疑を行い、決算調整資金制度を恒久的なものとする理由、資金設置と財政法との関係等、また、水田総合利用奨励補助金については、課税上の特例措置を単年度の時限立法とする理由、この特例措置を租税特別措置法に組み込むことの可否等について質疑がありましたが、その詳細は会議録に譲りたいと存じます。
質疑を終わり、両案とも討論なく、順次採決の結果、決算調整資金に関する法律案は多数をもって、昭和五十二年度の水田総合利用奨励補助金についての所得税及び法人税の臨時特例に関する法律案は全会一致をもって、それぞれ原案どおり可決すべきものと決しました。
以上御報告申し上げます。(拍手)発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/108415254X00719780215/18
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019・安井謙
○議長(安井謙君) これより採決をいたします。
まず、決算調整資金に関する法律案の採決をいたします。
本案に賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/108415254X00719780215/19
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020・安井謙
○議長(安井謙君) 過半数と認めます。よって、本案は可決されました。
—————・—————発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/108415254X00719780215/20
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021・安井謙
○議長(安井謙君) 次に、昭和五十二年度の水田総合利用奨励補助金についての所得税及び法人税の臨時特例に関する法律案の採決をいたします。
本案に賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/108415254X00719780215/21
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022・安井謙
○議長(安井謙君) 総員起立と認めます。よって、本案は全会一致をもって可決されました。
本日は、これにて散会いたします。
午前十時三十四分散会発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/108415254X00719780215/22
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