1. 会議録本文
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000・会議録情報
平成十八年四月二十六日(水曜日)
午後零時一分開議
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○議事日程 第二十号
平成十八年四月二十六日
正午開議
第一 経済上の連携に関する日本国政府とマレ
ーシア政府との間の協定の締結について承認
を求めるの件(衆議院送付)
第二 マルチチップ集積回路に対する無税待遇
の付与に関する協定の締結について承認を求
めるの件(衆議院送付)
第三 組織的な犯罪の処罰及び犯罪収益の規制
等に関する法律の一部を改正する法律案(内
閣提出)
第四 犯罪被害財産等による被害回復給付金の
支給に関する法律案(内閣提出)
第五 学校教育法等の一部を改正する法律案(
内閣提出)
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○本日の会議に付した案件
一、請暇の件
一、水俣病公式確認五十年に当たり、悲惨な公
害を繰り返さないことを誓約する決議案(溝
手顕正君外六名発議)(委員会審査省略要求
事件)
以下 議事日程のとおり
─────・─────発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/116415254X02020060426/0
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001・扇千景
○議長(扇千景君) これより会議を開きます。
この際、お諮りいたします。
狩野安君から来る二十八日から十一日間、岸信夫君から来る二十九日から九日間、田村公平君から来る二十八日から九日間、武見敬三君から来る二十九日から十日間、ツルネンマルテイ君、和田ひろ子君から来る二十八日から十一日間、広中和歌子君、松下新平君から来る三十日から八日間、前田武志君から来る二十九日から九日間、いずれも海外渡航のため請暇の申出がございました。
いずれも許可することに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/116415254X02020060426/1
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002・扇千景
○議長(扇千景君) 御異議ないと認めます。
よって、いずれも許可することに決しました。
─────・─────発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/116415254X02020060426/2
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003・扇千景
○議長(扇千景君) この際、お諮りいたします。
溝手顕正君外六名発議に係る水俣病公式確認五十年に当たり、悲惨な公害を繰り返さないことを誓約する決議案は、発議者要求のとおり委員会審査を省略し、日程に追加してこれを議題とすることに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/116415254X02020060426/3
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004・扇千景
○議長(扇千景君) 御異議ないと認めます。
よって、本決議案を議題といたします。
まず、発議者の趣旨説明を求めます。溝手顕正君。
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〔議案は本号(その二)に掲載〕
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〔溝手顕正君登壇、拍手〕発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/116415254X02020060426/4
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005・溝手顕正
○溝手顕正君 ただいま議題となりました自由民主党、民主党・新緑風会及び公明党の各派共同提案に係る決議案につきまして、日本共産党及び社会民主党・護憲連合の御賛同を得て、発議者を代表し、提案申し上げます。
案文を朗読いたします。
水俣病公式確認五十年に当たり、悲惨な公害を繰り返さないことを誓約する決議案
行政が公害の原点とされる水俣病を公式に確認してから、五十年が経過した。本院は、有機水銀廃液による水俣病という未曾有の公害の犠牲になり、尊い生命を亡くされた方々に心から追悼の誠を捧げるとともに、残されたご遺族の悲しみ、今なお闘病のなかにある被害者とそのご家族の苦痛と苦難に深く思いを致すものである。
平成十六年十月に出された水俣病関西訴訟の最高裁判決は、国及び熊本県に水俣病被害の拡大の不作為の不法行為責任を認め、損害賠償の一部について責任を負うことを認定した。政府はこの判決を厳粛に受け止め、平成七年の政治解決及び水俣病発生から今日に至る五十年以上の経緯の中で、長きにわたり心身の苦労を耐え忍んでこられたすべての水俣病被害者の方々が、地域社会の理解の中で健やかで安心な暮らしを送れるよう、関係地方公共団体と協力しながら、水俣病対策を着実、かつ、総合的に実施すべきである。
本院は、水俣病公式確認五十年の節目に当たり、水俣病の悲劇を貴重な教訓として謙虚に学び、予防的取組を含めた環境政策の一層の進展を図るとともに、地球規模の環境汚染が拡大している今こそ、水俣病の教訓を世界に発信し、有害化学物質による健康被害の未然防止の重要性をあらためて確認し、このような悲惨な公害を決して再び繰り返さない決意をここに表明する。
右決議する。
以上であります。
本決議案に対しまして、何とぞ皆様方の御賛同を賜りますようお願い申し上げます。(拍手)
─────────────発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/116415254X02020060426/5
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006・扇千景
○議長(扇千景君) これより採決をいたします。
本決議案の賛否について、投票ボタンをお押し願います。
〔投票開始〕発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/116415254X02020060426/6
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007・扇千景
○議長(扇千景君) 間もなく投票を終了いたします。──これにて投票を終了いたします。
〔投票終了〕発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/116415254X02020060426/7
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008・扇千景
○議長(扇千景君) 投票の結果を報告いたします。
投票総数 二百三十一
賛成 二百三十一
反対 〇
よって、本決議案は全会一致をもって可決されました。(拍手)
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〔投票者氏名は本号末尾に掲載〕
─────────────発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/116415254X02020060426/8
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009・扇千景
○議長(扇千景君) ただいまの決議に対し、環境大臣から発言を求められました。小池環境大臣。
〔国務大臣小池百合子君登壇、拍手〕発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/116415254X02020060426/9
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010・小池百合子
○国務大臣(小池百合子君) ただいまの水俣病公式確認五十年に当たり、悲惨な公害を繰り返さないことを誓約する御決議のとおり、水俣病問題については、貴重な教訓として謙虚に学ぶべき、また今なお取り組むべき重要な課題であると認識をいたしております。
政府といたしましては、御決議の御趣旨を十分尊重いたしまして、すべての被害者の方々が地域社会の中で安心して暮らしていけるよう、関係地方公共団体と協力しながら取組を進めてまいりたいと考えております。(拍手)
─────・─────発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/116415254X02020060426/10
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011・扇千景
○議長(扇千景君) 日程第一 経済上の連携に関する日本国政府とマレーシア政府との間の協定の締結について承認を求めるの件
日程第二 マルチチップ集積回路に対する無税待遇の付与に関する協定の締結について承認を求めるの件
(いずれも衆議院送付)
以上両件を一括して議題といたします。
まず、委員長の報告を求めます。外交防衛委員長舛添要一君。
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〔審査報告書及び議案は本号(その二)に掲載〕
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〔舛添要一君登壇、拍手〕発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/116415254X02020060426/11
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012・舛添要一
○舛添要一君 ただいま議題となりました条約二件につきまして、外交防衛委員会における審査の経過と結果を御報告申し上げます。
まず、マレーシアとの経済連携協定は、両国間において、物品及びサービスの貿易の自由化及び円滑化を進め、投資の機会及びビジネス環境を改善し、知的財産の保護を確保し、中小企業等の分野における協力を促進することを定めております。
次に、マルチチップ集積回路の無税待遇協定は、複数の集積回路をつなげて一体化したマルチチップ集積回路に対して適用する関税を無税とすることを定めております。
委員会におきましては、両件を一括して議題とし、マレーシアとの経済連携協定締結の意義とアジア諸国との協定交渉に与える影響、協定締結に伴う経済効果と税収に及ぼす影響、自動車関税に係る交渉とアジア諸国との自動車産業の国際分業、農水産加工品等に係る原産地規則の特徴、我が国から輸出するマルチチップ集積回路の関税の軽減額等について質疑が行われましたが、詳細は会議録によって御承知願います。
質疑を終え、採決の結果、両件はいずれも全会一致をもって承認すべきものと決定いたしました。
以上、御報告申し上げます。(拍手)
─────────────発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/116415254X02020060426/12
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013・扇千景
○議長(扇千景君) これより両件を一括して採決いたします。
両件の賛否について、投票ボタンをお押し願います。
〔投票開始〕発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/116415254X02020060426/13
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014・扇千景
○議長(扇千景君) 間もなく投票を終了いたします。──これにて投票を終了いたします。
〔投票終了〕発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/116415254X02020060426/14
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015・扇千景
○議長(扇千景君) 投票の結果を報告いたします。
投票総数 二百三十一
賛成 二百三十一
反対 〇
よって、両件は全会一致をもって承認することに決しました。(拍手)
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〔投票者氏名は本号末尾に掲載〕
─────・─────発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/116415254X02020060426/15
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016・扇千景
○議長(扇千景君) 日程第三 組織的な犯罪の処罰及び犯罪収益の規制等に関する法律の一部を改正する法律案
日程第四 犯罪被害財産等による被害回復給付金の支給に関する法律案
(いずれも内閣提出)
以上両案を一括して議題といたします。
まず、委員長の報告を求めます。法務委員長弘友和夫君。
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〔審査報告書及び議案は本号(その二)に掲載〕
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〔弘友和夫君登壇、拍手〕発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/116415254X02020060426/16
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017・弘友和夫
○弘友和夫君 ただいま議題となりました両法律案につきまして、法務委員会における審査の経過と結果を御報告申し上げます。
まず、組織的な犯罪の処罰及び犯罪収益の規制等に関する法律の一部を改正する法律案は、犯罪収益の剥奪及び犯罪被害者の保護を一層充実させるため、財産犯等の犯罪行為によりその被害を受けた者から得た犯罪被害財産について、一定の場合に没収又はその価額の追徴を可能とした上、没収又は追徴した財産を被害回復給付金の支給に充てるための所要の規定等を整備しようとするものであります。
次に、犯罪被害財産等による被害回復給付金の支給に関する法律案は、犯罪被害者の保護を一層充実させるため、犯罪被害財産の没収又は追徴により得た財産等を用いて、当該犯罪行為により財産的被害を受けた者等に対する被害回復給付金の支給を行うために必要な事項を定めようとするものであります。
委員会におきましては、両法律案を一括して議題とし、犯罪被害者対策への取組姿勢、申請可能な犯罪被害者に対する周知徹底方法、給付資金の一般会計への歳入繰入れの妥当性、犯罪被害財産に係る国税滞納処分の在り方等について質疑が行われ、また、参考人から意見聴取を行いましたが、その詳細は会議録によって御承知願います。
質疑を終局した後、民主党・新緑風会の尾立委員より、組織的犯罪処罰法改正案に対し、没収保全を国税滞納処分に優先させる等の修正案が、また、被害回復給付金支給法案に対し、支給開始決定の周知に係る規定を追加する等の修正案が、それぞれ提出されました。
次いで、順次採決の結果、両修正案はいずれも否決され、両法律案はいずれも全会一致をもって原案どおり可決すべきものと決定いたしました。
なお、両法律案に対して附帯決議を行いました。
以上、御報告申し上げます。(拍手)
─────────────発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/116415254X02020060426/17
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018・扇千景
○議長(扇千景君) これより両案を一括して採決いたします。
両案の賛否について、投票ボタンをお押し願います。
〔投票開始〕発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/116415254X02020060426/18
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019・扇千景
○議長(扇千景君) 間もなく投票を終了いたします。──これにて投票を終了いたします。
〔投票終了〕発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/116415254X02020060426/19
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020・扇千景
○議長(扇千景君) 投票の結果を報告いたします。
投票総数 二百三十
賛成 二百三十
反対 〇
よって、両案は全会一致をもって可決されました。(拍手)
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〔投票者氏名は本号末尾に掲載〕
─────・─────発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/116415254X02020060426/20
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021・扇千景
○議長(扇千景君) 日程第五 学校教育法等の一部を改正する法律案(内閣提出)を議題といたします。
まず、委員長の報告を求めます。文教科学委員長中島啓雄君。
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〔審査報告書及び議案は本号(その二)に掲載〕
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〔中島啓雄君登壇、拍手〕発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/116415254X02020060426/21
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022・中島啓雄
○中島啓雄君 ただいま議題となりました法律案につきまして、文教科学委員会における審査の経過と結果を御報告申し上げます。
本法律案は、障害のある児童生徒等の教育の充実を図るため、盲・聾・養護学校を特別支援学校に一本化するとともに、小中学校等に在籍する教育上特別の支援を必要とする児童生徒等に対して、障害による困難を克服するための教育を行うことを明確化するほか、特別支援学校の教員の免許制度に関して所要の規定の整備を行う等の措置を講じようとするものであります。
委員会におきましては、参考人の意見を聴取するとともに、特別支援教育の実施に当たり、十分な教職員を配置する必要性、特別支援学校が果たすセンター的機能の重要性、障害のある児童生徒の就学先決定手続の在り方等について質疑が行われましたが、その詳細は会議録によって御承知願いたいと存じます。
なお、本法律案の審査に先立ちまして、都内の盲学校や養護学校等の視察も行いました。
質疑を終局した後、日本共産党を代表して井上委員より、教職員配置の在り方等について必要な措置を講ずる旨の修正案が提出されました。
次いで、順次採決の結果、修正案は否決され、本法律案は全会一致をもって原案どおり可決すべきものと決定いたしました。
なお、本法律案に対して附帯決議が付されております。
以上、御報告申し上げます。(拍手)
─────────────発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/116415254X02020060426/22
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023・扇千景
○議長(扇千景君) これより採決をいたします。
本案の賛否について、投票ボタンをお押し願います。
〔投票開始〕発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/116415254X02020060426/23
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024・扇千景
○議長(扇千景君) 間もなく投票を終了いたします。──これにて投票を終了いたします。
〔投票終了〕発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/116415254X02020060426/24
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025・扇千景
○議長(扇千景君) 投票の結果を報告いたします。
投票総数 二百三十一
賛成 二百三十一
反対 〇
よって、本案は全会一致をもって可決されました。(拍手)
─────────────
〔投票者氏名は本号末尾に掲載〕
─────────────発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/116415254X02020060426/25
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026・扇千景
○議長(扇千景君) 本日はこれにて散会いたします。
午後零時十九分散会発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/116415254X02020060426/26
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