1. 会議録本文
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000・会議録情報
昭和二十五年四月十一日(火曜日)
午後一時五十一分開会
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本日の会議に付した事件
○農林物資規格法案(内閣提出)
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001・楠見義男
○委員長(楠見義男君) 只今から農林委員会を開会いたします。
本日は去る七日本付託となりました農林物資規格法案を議題といたしたいと思います。先ず農林大臣から提案の理由を聽くことにいたします。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/100714988X02219500411/1
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002・森幸太郎
○国務大臣(森幸太郎君) 只今議題となりました農林物資規格法案につきまして提案の理由を御説明いたします。
わら工品、特殊農産物、木材、加工水産物及び加工食品等の重要農林物資につきましては、全国的に統一した規格を定め、これを普及させることによつて、これらの農林物資の品質の改善、生産の合理化、取引の單純公正化、使用又は消費の合理化を図ることが必要であります。これがため古くからこれらの物資については規格統一と検査の制度が存在し、昭和二十三年以降指定農林物資検査法に受け継がれまして今日に至つているのでありますが、同法規定するごとき強制検査は統制の逐次撤廃されつつある決在の事態に適合しない点がありますので、この法律は廃止することにいたし、これに代つて規格の統一と都道府県の格付を規定する本法案を提案することといたしたのであります、この法律案の要点を要約して申上げますと、第一に農林大臣が重要な農林物資について、農林物資規格調査会の議を経て日本農林規格を制定することといたしたのであります。
第二に、調査会の審議は公正な手続によつて行い、且つ利害関係人の意向を反映させるため公聽会を開催することといたしました。
第三に、都道府県が日本農林規格に基いて格付を行つたときは、その品質を保証するため日本農林規格に該当する旨の証票を附することができることとしてあります。
第四に、都道府県が日本農林規格に基く格付を行うかどうかは、都道府県の自由意思によることといたしました。
第五に、日本農林規格を定めた物資については、都道府県でこれと異なる規格を制定することを制限しておりますが、都道府県その他の利向関係人から日本農林規格を制定するように申出のあるときは、農林物資規格調査会に諮つて必要なものについては日本農林規格を定めることといたしたのであります。
以上がこの法案の要点であります。各委員におかれましては愼重御審議の上速かな御可決あらんことを切望いたします。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/100714988X02219500411/2
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003・楠見義男
○委員長(楠見義男君) ちよつと速記を止めて。
午後二時零分速記中止
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午後三時五十九分速記開始発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/100714988X02219500411/3
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004・楠見義男
○委員長(楠見義男君) 速記を始めて。それでは本日は、この程度で散会いたします。
午後四時零分散会
出席者は左の通り。
委員長 楠見 義男君
理事
羽生 三七君
池田宇右衞門君
石川 準吉君
藤野 繁雄君
委員
門田 定藏君
柴田 政次君
深水 六郎君
赤澤 與仁君
岡村文四郎君
国務大臣
農 林 大 臣 森 幸太郎君
政府委員
農林事務官
(大臣官房長) 平川 守君発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/100714988X02219500411/4
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