1. 会議録本文
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000・会議録情報
昭和二十五年七月二十七日(木曜日)
午後一時二十三分開議
出席委員
委員長 前田 郁君
理事 大澤嘉平治君 理事 岡田 五郎君
理事 坪内 八郎君 理事 原 彪君
岡村利右衞門君 尾崎 末吉君
片岡伊三郎君 堀川 恭平君
木下 榮君 木村 俊夫君
清藤 唯七君 江崎 一治君
飯田 義茂君 石野 久男君
出席政府委員
運輸政務次官 關谷 勝利君
運輸事務官
(海運局長) 岡田 修一君
委員外の出席者
専 門 員 岩村 勝君
専 門 員 堤 正威君
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七月二十六日
宮古、久慈間鉄道敷設促進の請願(鈴木善幸君
紹介)(第六〇六号)
陸中黒崎に燈臺設置の請願(鈴木善幸君紹介)
(第六〇七号)
石鏡に航路標識設置の請願(中村清君紹介)(
第六〇八号)
布施田沖に航路標識設置の請願(中村清君紹
介)(第六〇九号)
深浦港修築に関する請願(奈良治二君外二名紹
介)(第六一〇号)
三陸沿岸鉄道敷設促進の請願(山本猛夫君紹
介)(第六一六号)
積雪寒冷地帯未開発地域に鉄道新設の特別措置
に関する請願(山本猛夫君紹介)(第六一七
号)
甲府鉄道管理局設置の請願(天野久君外三名紹
介)(第六四五号)
舞鶴港の掃海実施並びに安全宣言に関する請願
(大石ヨシエ君紹介)(第六六一号)
元名古屋鉄道西尾線復活に関する請願(三宅則
義君紹介)(第六六三号)
細島港及び油津港を重要港湾に指定の請願(田
中不破三君紹介)(第六六四号)
真岡線を特定線区に指定反対の請願(山口好一
君外一名紹介)(第六七六号)
白川、仙台間鉄道電化促進の請願(關内正一君
外十名紹介)(第六八〇号)
日詰、古舘両駅間に簡易停車場設置の請願(野
原正勝君紹介)(第六八一号)
湯沢、本荘間鉄道敷設の請願(飯塚定輔君紹
介)(第六八二号)
市営乗合自動車と併行路線運転反対に関する請
願(平澤長吉君紹介)(第六八三号)
石生駅に準急列車停車の請願(佐々木盛雄君紹
介)(第六八四号)
日本国有鉄道法の一部改正に関する請願(池見
茂隆君紹介)(第六九六号)
神戸始発急行列車復活に関する請願(首藤新八
君紹介)(第七〇〇号)
日豊線小倉、行橋駅間復線化並びに電化促進に
関する請願(平井義一君紹介)(第七一六号)
札沼線復元に関する請願(篠田弘作君紹介)
(第七一八号)
宇都宮鉄道管理局設置の請願(戸叶里子君外二
名紹今)(第七二七号)
能勢電気軌道路線延長に関する請願(田中萬逸
君紹介)(第七二九号)
沼津駅の営業区域存続に関する請願(遠藤三郎
君紹介)(第七三四号)
野岩羽線全通促進に関する請願(戸叶里子君外
一名紹介)(第七三六号)
舞鶴港の修築整備促進に関する請願(大石ヨシ
エ君紹介)(第七四一号)
橋場線開通促進の請願(鈴木善幸君紹介)(第
七四九号)
黒木町から矢部村に至る間に鉄道敷設の請願(
高橋權六君紹介)(第七五一号)
池袋、神田間地下鉄計画設計変更に関する請願
外二件(野村專太郎君紹介)(第七五二号)
伊予小松駅にこ線橋架設の請願(越智茂君外一
名紹介)(第七七九号)
三江線建設予定路線の一部変更並びに沢谷村地
内に停車場設置の請願(山本利壽君紹介)(第
七八七号)
亜炭の貨物運賃軽減に関する請願(田渕光一君
紹介)(第七八八号)
三江鉄道及び広浜鉄道敷設促進の請願(山本利
壽君紹介)(第七八九号)
国鉄武豊線を師崎まで延長の請願(久野忠治君
紹介)(第七九九号)
長倉、大子間鉄道敷設促進の請願(尾関義一君
紹介)(第八六四号)
綾部、福知山両駅間列車連絡改善の請願(大石
ヨシエ君紹介)(第八六八号)
の審査を本委員会に付託された。
同日
豊肥三重駅、豊後荻駅間を大分鉄道管理局管内
に編入の陳情書
(第一七六号)
仙石線民間払下げ反対の陳情書
(第一七七
号)
下関市に鉄道管理局設置の陳情書
(第一七八号)
紀伊日の御崎に無線方位信号所設置の陳情書外
一件
(第
二〇二号)
鹿児島港二十五メートル臨港道路完成に関する
陳情書
(第二〇四号)
国有鉄道赤穗線の敷設工事完成に関する陳情書
(第二〇五
号)
下関港を対韓貿易基地として指定に関する陳情
書(第
二〇七号)
本委員会に送付された。
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本日の会議に付した事件
低性能船舶買入法案(内閣提出第一七号)
―――――――――――――発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/100803830X00619500727/0
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001・前田郁
○前田委員長 これより会議を開きます。
低性能船舶買入法案について討論に入ります。討論の通告があります。これを許します。江崎君。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/100803830X00619500727/1
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002・江崎一治
○江崎(一)委員 私は日本共産党を代表いたしまして、本法案に反対の意を述べるものであります。
本法案提案の理由によりますと、内航貨物の激減によつて、内航船腹に多大の過剰が生じたために、九十万重量トン以上の低性能船舶が繋船されております。これがわが海運界に非常な重圧となつておるのであるから、これを国家が買い上げて、鉄くずにする必要があるというのでありますけれども、われわれはここに暦代の政府、特に吉田内閣の一貫した大資本擁護の手厚い保護政策を見出すことができると考えるのであります。船舶会社が、逐時低性能船舶を近代的高性能船舶に置きかえて行くことは、あたりまえのことで、営業技術の上から当然やらなければならぬことであります。
しかも買入れ対象の船は、船齢三十年以上に達する老朽船とか、あるいは戦時標準船で、前者は特に投下資本の回收された船であり、また後者は戦時中大船会社が政府から手厚い補助金を支給されてつくつた船で、もはや利潤は十分上り、元はとれた船であるにもかかわらず、何を好んで政府が法案まで出して買い上げるのか、はなはだ理解に苦しむ次第であります。今や日本の海運界は強い戦時色を帯びて来ておるのであつて、特に朝鮮事件以来、軍時的な輸送のために徴用された船腹は三十万トン以上にも上り、特に日本船舶による輸送は、政治的、軍時的重大な意義を持つに至つたのであります。この目的のためには、従来のボロ船では役に立たないのであつて、だからこそ政府は独占的海運資本に、本法案によつて手厚い保護を与え低性能船舶を破棄して、軍事的要求にも即応し得るような船舶への、肩がわりの機会を与えているものだと考えるのであります。また一方本法案は、船員の首切り法ともいうべきものでありまして、船舶の廃棄を理由に、国際独占資本並びに吉田内閣として好ましからざる進歩的な労働者の首切りを断行する機会を与えるために、注意深く仕組まれたところの法案であるとも考えるのであります。従いましてかかる意図を持つておりますところの本法案に対しましては、共産党は絶対に反対の意を表する次第であります。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/100803830X00619500727/2
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003・前田郁
○前田委員長 これをもつて討論は終局いたしました。
これより低性能船舶買入法案について採決いたします。
本案を原案通り可決するに賛成の諸君の御起立を願います。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/100803830X00619500727/3
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004・前田郁
○前田委員長 起立多数。よつて本案は可決すべきものと決しました。
なおお諮りいたします。本案に関する委員長報告書の作成については、委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/100803830X00619500727/4
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005・前田郁
○前田委員長 御異議ないと認め、さよう決します。
それでは本日はこれをもつて散会いたします。
午後一時二十九分散会
————◇—————発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/100803830X00619500727/5
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