1. 会議録本文
本文のテキストを表示します。発言の目次から移動することもできます。
-
000・会議録情報
昭和二十六年三月五日(月曜日)
午後一時五十一分開議
出席委員
委員長 小金 義照君
理事 多武良哲三君 理事 中村 幸八君
理事 今澄 勇君
今泉 貞雄君 江田斗米吉君
小川 平二君 神田 博君
澁谷雄太郎君 中村 純一君
永井 要造君 福田 一君
風早八十二君 田代 文久君
出席政府委員
工業技術庁長官 井上 春成君
委員外の出席者
專 門 員 谷崎 明君
專 門 員 大石 主計君
專 門 員 越田 清七君
—————————————
三月五日
熱管理法案(中村純一君外二十九名提出、衆法
第九号)
の審査を本委員会に付託された。
—————————————
本日の会議に付した事件
熱管理法案(中村純一君外二十九名提出、衆法
第九号)
—————————————発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/101004793X01219510305/0
-
001・小金義照
○小金委員長 ただいまから通商産業委員会を開会いたします。
公報で御通知申し上げました重要物資の需給に関する件はあとまわしといたしまして、本日ただいま当委員会に付託せられました熱管理法案を議題といたします。
まず提案者より提案理由の説明を求めます。中村純一君。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/101004793X01219510305/1
-
002・中村純一
○中村(純)委員 提案者を代表いたしまして、私から提案理由を簡單に御説明いたします。
燃料並びにこれから発生いたしますところの熱を最も有効に利用するための熱管理は、国にとりましては燃料資源を保全することであり、また私企業にとりましては、燃料費の合理的切下げをはかるゆえんであります。従つて欧米先進諸国におきましても、つとにこの熱管理を実施して、著しい成果をあげておるのであります。
わが国は、石炭その他の燃料資源に惠まれておりません。最も豊富であるといわれております石炭でさえも、その埋蔵量は世界の第六位であつて、世界全量の僅々〇・二%にすぎないのであります。ことにこれらの燃料は、いずれも消耗品でありまして、再生することが不可能であることはもちろんであります。しかも燃料利用に関するわが国の技術は、遺憾ながら欧米諸国に比べて著しく遅れておるというのが、その真相であります。従つてこの幼稚な技術と、しかして貧弱な資源を擁するわが国が、経済自立を達成するためには、熱管理の強化推進が絶対不可欠の要件となるのであります。わが国におきましても、昭和二十二年以来熱管理規則、すなわち臨時物資需給調整法に基く熱管理規則の実施によつて多大の成果を收めて来ておるのであります。しかしながら熱管理の重要性から考えまして、この際本格的な單行法を制定して、熱管理態勢を恒久的に確立する必要があると痛感いたす次第であります。なお本法の制定は、燃料を使用する名企業関係者のひとしく熱望するところであります。
以上熱管理法案の提出の理由を御説明申し上げますと同時に、御審議の上すみやかに御協賛くださるようお願い申し上げます。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/101004793X01219510305/2
-
003・小金義照
○小金委員長 ただいま提案者の代表者より提案理由の説明がございましたが、熱管理に関する行政事務を担当しております工業技術庁の長官井上君が出席されておりますので、本件に関する資料その他の御要求がありましたならば、お申出を願いたいと思います——それでは私からお願いいたしますが、工業技術庁で本法律案に関連して参考となるべき資料がありましたならば、なるべくすみやかに各委員の手元に渡るように御用意を願いたいと思います。これだけを要求いたしておきます。
ほかに御発言は、ございませんか——別に御発言もないようでありますから、本日はこの程度にし、次会は明六日午前十時より開会いたします。
それでは本日はこの程度にて散会いたします。
午後一時五十五分散会発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/101004793X01219510305/3
4. 会議録のPDFを表示
この会議録のPDFを表示します。このリンクからご利用ください。