1. 会議録本文
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000・会議録情報
昭和二十六年十一月二十九日(木曜日)
議事日程 第二十一号
午後一時開議
第一 図書館運営委員長の国立国会図書館法第十一條第二項による審査の結果報告
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●本日の会議に付した事件
日程第一 図書館運営委員長の国立国会図書館法第十一條第二項による審査の結果報告
租税特別措置法の一部を改正する法律案(内閣提出)
午後三時二十一分開議発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/101205254X02219511129/0
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001・林讓治
○議長(林讓治君) これより会議を開きます。
————◇—————発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/101205254X02219511129/1
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002・林讓治
○議長(林讓治君) 日程第一、図書館運営委員長の国立国会図書館法第十一條第二項による審査の結果報告を求めます。図書館運営委員会理事圓谷光衞君。
〔圓谷光衞君登壇〕発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/101205254X02219511129/2
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003・圓谷光衞
○圓谷光衞君 国立国会図書館法第十一條の規定により、前回御報告いたしました分に引続き、国会図書館運営の経過等に関する図書館運営委員会の審査の結果を御報告申し上げます。
本委員会は、本年度に入りまして以来数回にわたつて委員会を開会し、組織規程の改正案、経過報告、昭和二十六年度の補正予算等を審査いたして参つたのでありますが、その結果につきまして、以下事項別に御報告することにいたします。
まず国会図書館の組織面におきまして、第一に申し上ぐべきことは、支部図書館の新設についてであります。すなわち、昨年十月に設置いたしました大倉山分室は、本年度より予算を得て、正式に支部大倉山文化科学図書館として発足いたしました。また行政部門に設けられたものとしては、特別調達庁の図書館が同じく本年度より、中央気象台図書館が十一月よりそれぞれ支部図書館となり、かくして支部図書館は合計二十七を数えるに至りました。
第二に注目されますのは、調査及び立法考査局の拡充されたことであります。これはかねてよりの懸案事項でありましたが、議員各位の御支援と、館長以下関係者の努力とによりまして、本年度より六十名の増員が認められ、それに従い、機構も三課四室であつたものが三課十三室に拡充され、一応満足すべき充実を見ることになりましたのは、国会図書館本来の使命にかんがみましても、まことに喜ばしいことと考えます。
次に、図書館の活動状況について申し上げます。まず国会に対する奉仕の面において、調査及び立法考査局の拡充に伴い、昭和二十五年度下半期、二十六年度上半期を通じて、主要な考査件数は約五百件、刊行資料は約五十件となり、従来に比べ、相当にその活躍が認められるのであります。また議員会館、議員宿舎並びに行政、司法各部門の支部図書館を対象とする巡回文庫も利用者が漸次増加し、着々その成績をあげており、また国際図書交換業務につきましても、半期で数万冊の図書雑誌を受理発送するに至つております。さらに本年度よりわが国における新刊図書の印刷カードを作成し、これを必要な部面に頒布する業務を開始いたしました。これは現在のところでは、予算並びに需要の関係により、その数量において必ずしも十分なものとは申せませんが、地方の図書館の能率を上げ、その経費を節約する上に非常に有意義なものでありますので中央図書館としての国会図書館におけるこの種業務が将来いよいよ発展することを大いに期待している次第であります。なお国会図書館において、わが国の憲政に関する資料の収集を企て、明治初年の貴重な資料二万余点を購入し、あるいはその預託を受けてこのほど憲法に関する資料展覧会を開催いたしましたことは、各位のすでに御承知の通りであります。
最後に申し上ぐべ営ことは、本館の建築に関してであります。現在旧赤坂離宮を使用中の図書館本館が、種々の観点から申して不便でありますことは、いまさら申し上げるまでもありません、ぜひとも国会に隣接した地域に本館を建設したいということは創設以来の懸案であり、本委員会におきましても、昨年本院に御報告申し上げました通り、昭和二十六年度の予算を審査いたしました際に、敷地の購入費のみでも至急計上されたい旨勧告をいたしたのであります。その後図書館において敷地並びに建築計画の目途をつけ、明二十七年度の予算に、その購入費及び基礎調査費の計上方を目下大蔵当局と交渉中でありますが、いまだ意のごとくには進捗を見ていない状態であります。この国会議事堂に近接して国会図書館を設けることの必要につきましては、もはや賛言を要しないところであります。何とぞ議員諸賢におかれましては、深き御理解のもとに、これが実現いたすよう一段の御支援と御協力を賜わらんことを切にお願い申し上げる次第であります。
以上、簡単ながら報告を終ります。(拍手)
————◇—————発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/101205254X02219511129/3
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004・倉石忠雄
○倉石忠雄君 議事日程追加の緊急動議を提出いたします。すなわち、内閣提出、租税特別措置法の一部を改正する法律案を議題となし、この際委員長の報告を求め、その審議を進められんことを望みます。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/101205254X02219511129/4
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005・林讓治
○議長(林讓治君) 倉石君の動議に御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/101205254X02219511129/5
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006・林讓治
○議長(林讓治君) 御異議なしと認めます。よつて日程は追加せられました。
租税特別措置法の一部を改正する法律案を議題といたします。委員長の報告を求めます。大蔵委員会理事小山長規君。
〔小山長規君登壇〕発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/101205254X02219511129/6
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007・小山長規
○小山長規君 ただいま議題となりました租税特別措置法の一部を改正する法律案について、大蔵委員会における審議の経過並びにその結果について御報告申し上げます。
この法律案は、最近における経済情勢の急激な変転にかんがみ、企業の有するたなおろし資産または有価証券について新たに価格変動準備金制度を創設して、これらの資産の価格の低落による損失に備えることとするほか、土地区画整理等があつた場合における課税の特例を設けることとしたのであります。
その内容のおもなるものを申し上げますと、青色申告をしております法人及び個人の有するたなおろし資産及び有価証券について価格に変動が生じた場合、その一割以内の差額を価格変動準備金勘定に繰入れたときには、その繰入額を税法上の損金または必要経費とすることを認めようというのであります。次に、土地区画整理または土地改良事業による換地処分または交換により清算金を取得した場合、再評価税のみを課税し所得税及び法人税は課税しないこととする等であります。
本委員会においては、政府委員より提案理由の説明を聽取した後愼重審議を重ね、本日質疑を打切りました。
次いで、不肖小山長規より本案に対する修正の動議を提出いたしました。その内容を簡単に申し上げますと、信託会社が引受けた証券投資信託の信託財産たる株式については、所得税法の臨時特例に関する法律の第十九條第一項及び第二項の規定、すなわち源泉徴收の規定を適用しないというのであります。
次いで、討論を省略して、ただちに修正案及び修正部分を除く原案について採決いたしましたところ、本案は起立多数をもつて修正議決いたされました。
以上御報告を申し上げます。(拍手)発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/101205254X02219511129/7
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008・林讓治
○議長(林讓治君) 採決いたします。本案の委員長の報告は修正であります。本案を委員長の報告の通り決するに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/101205254X02219511129/8
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009・林讓治
○議長(林讓治君) 起立多数。よつて本案は委員長報告の通り決しました。
明三十日は定刻より本会議を開きます。
本日はこれにて散会いたします。
午後三時三十一分散会発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/101205254X02219511129/9
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