1. 会議録本文
本文のテキストを表示します。発言の目次から移動することもできます。
-
000・会議録情報
昭和二十六年十一月二十八日(水曜
日)
午後八時四十四分開会
—————————————
出席者は左の通り。
委員長 河井 彌八君
理事
松平 勇雄君
溝淵 春次君
山花 秀雄君
委員
楠瀬 常猪君
郡 祐一君
横尾 龍君
楠見 義男君
竹下 豐次君
成瀬 幡治君
カニエ邦彦君
栗栖 赳夫君
三浦 辰雄君
館 哲二君
政府委員
行政管理庁次長 大野木克彦君
行政管理庁管理
部長 中川 融君
事務局側
常任委員会專門
員 杉田正三郎君
常任委員会專門
員 藤田 友作君
—————————————
本日の会議に付した事件
○行政機構の整備に関する調査の件
(調査報告書に関する件)
○継続調査要求の件
○継続審査要求の件
○行政機関職員定員法の一部を改正す
る法律案(内閣提出・衆議院送付)
—————————————発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/101214889X02119511128/0
-
001・河井彌八
○委員長(河井彌八君) ではこれより内閣委員会を開会いたします。
本日は午前十時から開会の予定でありましたが、いろいろな都合で以てどうしても開会に至らなかつたことは委員長として甚だ恐縮に存じます。併しその間とにかく修正案について適当なものを得ようということにつきましては委員諸君と共に相当努力をいたしたつもりでありまして、この点は御了承願いたいのでございます。
そこで先ず以てお諮りいたしたいのであります。それは行政機構の整備に関する調査というのを閉会中継続調査に付したいと思うのであります。それにつきましてはこれまでの未了報告と、それから継続調査要求というものを議長に提出をいたしまする必要がありまするから、さように御決定を願いたいと思います。(「異議なし」と呼ぶ者あり)御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/101214889X02119511128/1
-
002・河井彌八
○委員長(河井彌八君) それでは委員長において文案を作りまして、これは成規の文案でありますからそれを議長に提出することにいたします。なお未了報告書には多数意見者の署名を付すことになつていますから順次御署名をお願いいたします。
多数意見書署名
溝淵 春次 楠瀬 常猪
山花 秀雄 郡 祐一
松平 勇雄 横尾 龍
成瀬 幡治 カニエ邦彦
楠見 義男 竹下 豐次
栗栖 赳夫 三浦 辰雄
館 哲二
—————————————発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/101214889X02119511128/2
-
003・河井彌八
○委員長(河井彌八君) それから次に水産省設置法案、水産省設置法の施行に伴う関係法令の整理に関する法律案、この二件は閉会中に継続審査に付したいと考えます。從つて議長に対して継続審査要求というものを提出いたしたいと思いますが、御異存ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/101214889X02119511128/3
-
004・河井彌八
○委員長(河井彌八君) 御異議ないと認めます。ではさように決します。その文案、手続は委員長にお任せを願いとう存じます。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
—————————————発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/101214889X02119511128/4
-
005・河井彌八
○委員長(河井彌八君) それから行政機関職員定員法の一部を改正する法律案を議題といたします。
一昨晩自由党側の提出されました修正案がお手許にあります。そしてそれにつきましていろいろ御意見が出まして、そのまま散会をいたしたのであります。そして本日は一種の試案が溝淵君から出ておりますが、これはまだ正式なものとは認めることはできないのであります。併し重要な内容を含んでおりまするから、委員長から委員諸君へ参考のために差上げてあるのであります。これは会期は短かくなりましたけれども、とにかく修正案として適当なものを得るためには貴重なる材料であります。從つて諸君におかれまして更に御検討下さいまして、そして明日でも適当な結論を得るうちに御配慮を願いたい、かように考えております。どうしますか。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/101214889X02119511128/5
-
006・山花秀雄
○山花秀雄君 ちよつと委員長にお伺いしますが、この法案審議に当りまして、先に委員長は会期の十日間延長をなすつたんでありますが、十日間のうちに何とか審議を完了したいと思つて我々も相当この審議には協力、努力して参つたのであります。本日承わるところによりますと、又二日間の会期の延長ということになつたのであります。そこで委員長にお伺いしたいのは、この二日間の間にこの審議を完了する、何と申しましようか確信がありますかどうか、一つそれをお伺いしたいと思います。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/101214889X02119511128/6
-
007・河井彌八
○委員長(河井彌八君) 山花君にお答え申上げます。実は今朝議院運営委員会が開かれまして、私は要求によりまして出席をいたしました。そして会期延長の件についてどういう見込を持つているか、即ち内閣委員会において行政機関職員定員法の一部改正法律案の審議状況と見比べて、そしてどのくらいな会期延長の必要があるのであろうかということを問われたのであります。これに対しまして折角十日間の延長を認めて下さつたのでありまするけども、これまでの審査の状況は、委員諸君の非常な御勉強でありましたにかかわらず、まだ直ちに終了ということはむずかしいように考える。少くとも先ず三日間は欲しいということを申したのであります。それで運営委員会は休憩をいたしまして、そして決定には至りませんでした。本日午後に又運営委員会が開かれまして、そしてやはり同じ問題が出ておつたのであります。そのときには私に対しましては意見を求められることはありませんでした。併しこの運営委員会としては、一日ではどうであろう、二日ではどうであろう、三日ではどうであろうという問題をいろいろ討議をしておりました。それでその結果、とにかくこれまで十日も会期延長をしたんであるから、この上更に三日なんということは多いということで、結局二日間の会期延長ということに決定されたのであります。そうしましたところが私が出席しておりましたので、内閣委員長は会期二日で以てその審議を終了する見込があるかということを間われたのであります。この点が山花君の御質問に対する答えになると思います。私はこれは状況の、何といいますか、必ずしもあるともないとも言えないが、併し與えられたる期間において審査を終了するということはやはり委員会の義務であるから、そのことに努めますということを答えたのであります。それで答えはです、結局どういう結論が得られるかということについては予想はできません。これは委員諸君の御決定に待つほかはありませんが、とにかくその二日間にどうしても審査を終了するという義務だけは感じておるつもりであります。大体その程度より私といたしましては質問に対するお答えはできなかつたんです。このことをお答えします。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/101214889X02119511128/7
-
008・郡祐一
○郡祐一君 本日はこの程度で散会を……。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/101214889X02119511128/8
-
009・カニエ邦彦
○カニエ邦彦君 私はですね、まあ昨日も今日もこういうことで過して來たということは、甚だ国民に対しても相済まんと思つておる。併しながら委員会において質疑を行い審議をすることも仕事であるが、委員長並びに竹下委員も要請されまして、そうして円満に一致した意見をまとめたいと、こういう熱意に対しまして、而も二日に亙つて連日連夜取りまとめに対して御努力を下さいましたことは非常に感謝をしております。併しながら、ものにはやはりおのずから限度というものがあり、而も自由党の皆さんがたも御承知のように我々の意見も述べ、又諸君の意見も諮り、それから民主党のかたの御意見も開陳されて、そうしてここに一つの全貌が出たわけなんですから、それから、それに対して皆が何とかそこに一致した意見が見出せるということに対して努力するために二日も費したのであります。だから結局はですね、然らば一体どういう点で一致ができ得るかということは、これはもうどなたも口に出しておつしやらなくとも大体わかつておると思うのです。これは大体ものは……私は四万三千を唱え、又四万を唱え、又二万九千或いは二万二千といつたような大体数字が出て來ておつて、而も自由党のほうからは四千から又九千そこそこにされて、又今日この自由党のほうから出された試案を見ますると一万四千六百六十九という数字が出ておるのでありますが、併しながらお互いにその一致した点を見出そうというなれば、どこらに線があるかということは、これは私わかつておると思うのです。大体そのくらいなことはわかつていながら、而も四千であるとか或いは一万、次に九千とか或いは一万四千とかいうような、まるで夜店の商いのようなことで私はやるべきものではないと思うのです。少くとも今回のこのかかつております法案はですね、人の整理に当つて、人の生活権を左右する重要な案件でありまして、夜店の品物とは大分私はわけが違う。だから私はそこにもつと、願わくば本当にまとめようという気持に立たれるなればですね、まとまるという、おのずからまとまるという数字をやはり出して頂く。そのことに一つ努力をして頂かなければ私は意味がないと思うのです。從いましてもうあと余すところ、会期延長になつたといたしましても二日でございますから、明日にはやはり諸種の手続の関係もあることでありますから、そういつまでもその夜店の商いのようなことをやつておるわけには行かんと思う。そこで一つ自由党の同僚の諸君がたにも私からお願いをいたすのでありますが、今私が申述べましたことを十分おわかりであろうと思うので、一つ一致した、本当にそうなれば話ができるだろうという数字を一つお出しを願いまして、そして一つ速かに委員長が希うておられるところの一致した御意見を出されるようにということをお願いすると同時に、委員長に対しましても一つもう一度そういう全会で納得のでき得るような数字に一つ御努力を願いたい、こうお願いをする次第であります。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/101214889X02119511128/9
-
010・河井彌八
○委員長(河井彌八君) カニエ君にお答えいたしますと同時に委員諸君に申します。私はこういう重要な案件につきましては、できるだけ国民のために、ほんとうに無理であつても、先ず適当であるという案を作ることに諸君の御努力をお願いするという点について私は微力を盡したつもりであります。併し何と申しましても会期はもはや二日、今日会期を延長されたのでありますが、二日ということになりますれば、この上、私はまあ明朝にでも何か妥結のいい途ができるなればとにかく、それが見込がないならば成規のつまり手続に從いまして国会法及び参議院規則に從いまして手続を進行して行かなければなりません。それは私が今日議院運営委員会で與えられたる期間においてとにかくいずれなりとも結論を出すことに努めますと言うた言葉の通りに実行するつもりであります。故にどうぞ委員諸君も今カニエ君のそのお話の通り、これはどうぞ一つまとまるものができますように一つ御配慮を願いたいということをお願いいたします。
実は今日午後の運営委員会に行つてみますると、実に内閣委員会は十時に開会することをきめておいてまだ何にもやつていないのは何をしておるかということを私の前で大分私は叱られたような気がします。併し自分はそれにかかわらずとにかくこれで、この時間で以て或るいいものを得ようという望みを持つて辛抱しておつた。併しもう日がきまつた以上は、これはもうきまつた範囲内においてはつきりと進行する必要があるということを認めておりますから、そういう行き方において御了解と御協力を願いたいと思うのであります。カニエ君にお答えすると同時に委員諸君にお答え申しておきます。
どうですか、本日はこの程度にしましようか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/101214889X02119511128/10
-
011・河井彌八
○委員長(河井彌八君) では本日はこの程度で散会いたします。
午後九時二分散会発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/101214889X02119511128/11
4. 会議録のPDFを表示
この会議録のPDFを表示します。このリンクからご利用ください。