1. 会議録本文
本文のテキストを表示します。発言の目次から移動することもできます。
-
000・会議録情報
昭和二十七年五月二十九日(木曜日)
午前十一時二十四分開議
出席委員
委員長 尾関 義一君
理事 飯塚 定輔君 理事 山本 久雄君
多田 勇君 田中 元君
坪川 信三君 降旗 徳弥君
牧野 寛索君 松井 豊吉君
椎熊 三郎君 園田 直君
土井 直作君 田代 文久君
出席国務大臣
郵 政 大 臣 佐藤 榮作君
出席政府委員
郵政政務次官 寺本 齋君
郵政事務官
(簡易保險局
長) 白根 玉喜君
委員外の出席者
郵政事務次官 大野 勝三君
專 門 員 稻田 穰君
專 門 員 山戸 利生君
―――――――――――――
五月二十九日
委員池田正之輔君、犬養健君、玉置實君及び受
田新吉君辞任につき、その補欠として松井豊吉
君、田中元君、多田勇君及び土井直作君が議長
の指名で委員に選任された。
―――――――――――――
五月二十九日
簡易保險及び郵便年金の積立金運用に関する陳
情書外一件
(第二〇五九号)
同外二件
(第二〇六〇号)
同(第二〇六一
号)
同外二件
(第二〇六二号)
同外二件
(第二〇六三号)
同外二件
(第二〇六四号)
同外二件
(第二〇六五号)
同外一件
(第二〇六六号)
同外一件
(第二〇六七号)
同外二件
(第二〇六八号)
同(
第二〇六九号)
同(第二〇七〇
号)
同外一件
(第二〇七一号)
同(
第二〇七二号)
同
(第二〇七三号)
同外三件
(第二〇七四号)
同
(第二〇七五号)
同
(第二〇七六号)
同(第二
〇七七号)
簡易保險積立金独立運用再開反対の陳情書外一
件
(第二〇七八号)
同(第二
〇七九号)
同外一件
(第二〇八〇号)
同外一件
(第二〇八一号)
同(第二〇八二
号)
同外三件
(第二〇八三号)
を本委員会に送付された。
―――――――――――――
本日の会議に付した事件
簡易生命保険及び郵便年金の積立金の運用に関
する法律案(内閣提出第二四〇号)
――――◇―――――発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/101305256X01919520529/0
-
001・尾関義一
○尾関委員長 これより郵政委員会を開会いたします。
簡易生命保險及び郵便年金積立金の運用に関する法律案を議題とし、質疑を続けます。質疑はございませんか。——なければ、これにて質疑は終了いたしました。
これより討論に入ります。討論の通告がありとますので、これを許します。田代文久君。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/101305256X01919520529/1
-
002・田代文久
○田代委員 私は日本共産党を代表しまして、この法案に対して反対するものであります。反対の理由は、大蔵省の資金運用部に握られておつたものが、郵政省の方に復元ざれるというその根本趣旨には賛成でありますけれども、問題は、復元された金がいかに使われるかという点に一切の問題がかかつておるのであります。昨日来の質問によりまして、それがはつきりわれわれが希望し、またそれでなくちやならないと主張するように、明確に社会保障制度あるいは庶民の住宅、大きな点から申しますと、平和産業、福利厚生、こういう方面に向けられるという点が強力に出ずして、これが戰前運用されておりましたような実態から見ましても、国家非常時とかいうような客観的な事態の変化に応じましては、またこれが戰争のために利用されるという危險、その可能性が非常に多分にあるのでありまして、そういう点は、たとえばこの審議会の問題などでもそうでありますが、たとえば第十條第一項の中で、十人を十三人に改めるという、その三人の委員の増加に見ましても、これは学識経験者が三人ふえるだけでありまして、実際にこれの運用に直接関係がある、またどうしても平和産業あるいは社会の福利厚生のために使うということを、強力にまた純粋に主張するそういう識者、たとえば全逓従業員の代表者とか、そういうような人は全然これは入れないのであります。従つてこれはいつも抽象的な文句では、平和とかあるいは再軍備反対とかいうようなことを言いましても、実際上における運営の実態に入る場合におきましては、常にこれが戦争の方向へ向いておることは、すでにわれわれは骨の髄まで承知しておる次第でありまして、そういう点から私たちは明確に、昨日におきましても、社会保障制度のみにこれを使うという点をこの條文に入れるべきであるということを主張しますにかかわらず、それは入れない。ここに以前よりは少し幅が狭くなつたというようなことを言われておりますが、実際にそれは地方債におきましても、あるいは地方公共団体がこれを使うという場合におきましても、これは運用の次第によりましては、また審議会の決定の次第によりましては、戦争のために使われるという可能性は多分にあるのであります。そういう意味から申しまして、どろぼうの持つておる金を善人が手に入れるということは正しい。しかしその金を善人のために使うという明確な線が出ない限りは、これは賛成することができないのでありまして、今までやつて来た実績からしまして、これは明らかにそういう可能性があるのでありまして、共産党といたしましてはこれに賛成するわけに行かないのであります。
以上をもつて反対討論といたします。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/101305256X01919520529/2
-
003・尾関義一
○尾関委員長 これにて討論は終局いたしました。
これより採決いたします。本案を原案の通り可決するに賛成の諸君の起立を願とます。
〔賛成者起立〕発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/101305256X01919520529/3
-
004・尾関義一
○尾関委員長 起立多数。よつて本案は原案の通り可決確定いたしました。
なお本案に対する報告書については委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/101305256X01919520529/4
-
005・尾関義一
○尾関委員長 なければ、さよう決します。
本日はこれにて散会いたします。
午前十一時二十九分散会発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/101305256X01919520529/5
4. 会議録のPDFを表示
この会議録のPDFを表示します。このリンクからご利用ください。