1. 会議録本文
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000・会議録情報
昭和二十七年四月十八日(金曜日)
午前十時四十一分開会
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出席者は左の通り。
委員長 廣瀬與兵衞君
理事
赤木 正雄君
田中 一君
委員
楠瀬 常猪君
深水 六郎君
徳川 宗敬君
松浦 定義君
東 隆君
政府委員
特別調達庁長官 根道 広吉君
建設省道路局長 菊池 明君
建設省住宅局長 師岡健四郎君
事務局側
常任委員会専門
員 武井 篤君
常任委員会専門
員 菊池 璋三君
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本日の会議に付した事件
○日本国とアメリカ合衆国との間の安
全保障條約第三條に基く行政協定の
実施に伴う土地等の使用等に関する
特別措置法案(内閣送付)
○住宅金融公庫法の一部を改正する法
律案(内閣送付)
○道路整備特別措置法案(内閣提出、
衆議院送付)
—————————————発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/101314149X02519520418/0
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001・廣瀬與兵衞
○委員長(廣瀬與兵衞君) 只今から建設委員会を開会いたします。
先ず、日本国とアメリカ合衆国との間の安全保障條約第三條に基く行政協定の実施に伴う土地等の使用等に関する特別措置法案を議題に供します。本法案に対する政府の御説明を願います。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/101314149X02519520418/1
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002・根道広吉
○政府委員(根道広吉君) 日本国とアメリカ合衆国との間の安全保障條約第三條に基く行政協定の実施に伴う土地等の使用等に関する特別措置法案提案の理由の概略を御説明申上げます。
日本国とアメリカ合衆国との間の安全保障條約第三條に基いて締結されました行政協定によりまして、日本国はアメリカ合衆国に対し、安全保障條約第一條に掲げる目的の遂行に必要な施設及び区域を提供することと相成りました。この義務を履行するためアメリカ合衆国軍隊の必要とする土地等の使用又は收用手続について必要な規定をし、以て條約の遵守と私有の財産権との調整を図ることが、この法律案の目的であります。
アメリカ合衆国軍隊の必要としまする土地等が民有のものでありまする場合は、日本政府はこれらの所有者又は権利者と相互の自由意思に基く賃貸借若しくは売買等の契約に基いて土地等の使用権又は所有権を取得いたしまして、これをアメリカ合衆国軍隊に提供するのが本来の建前でございまして、このため日本政府としては所有者又は権利者との自由意思に基く契約の締結のためあらゆる努力をいたす考えでございますが、これらの努力にもかかわらず相互の合意に基く契約の締結が不可能に相成りまする場合には、止むを得ずこの法律により目的物を使用又は收用しうることといたしまして、條約上の義務を履行いたしたいと存ずるのであります。
この法律を適用して、止むを得ず土地等の使用、又は收用手続を進める必要がある場合におきましては、その使用又は收用の手続の過程において、所有者等に不安を与え又は財産上の損失を与える等のことがないよう十分留意することといたしまして、このためこれらの点について詳細な規定をしている土地收用法の内容を原則として取入れることといたした次第であります。
併しながら若干の特例を規定することが必要且適切であると思われますので、これらの点を特に規定することといたしたのであります。その主要な点を申し述べますと、土地收用法の規定する事業の認定手続につきましては、他の多くの特別法におきましても例外手続が規定されておるのでありますが、駐留軍の必要とする土地等の使用又は收用の認定手続についても特例を規定することといたしました。又駐留軍の引揚、移転等に伴う土地等の使用廃止等の結果従来使用中の土地等を、これらの所有者又は権利者に返還する場合におきまして、使用中形質を変更したような場合には、これを原状に復して相手方に返還するを建前といたしますが、原状に復することが著しく困難であるとか、又は客観的に見て原状に復することが適正且合理的でないと認められる場合には、原状に復さないで返還することができることといたしまして、原状に復さないことによつて所有者等に損害を与えた場合はこれを補償することといたしたのであります。又建物の返還に際しまして、建物の使用中その改良のため有益費が費されたことによりまして、その建物の所有者等の利得が生じておりまするときは利得の存する限度において、利得金を国に納付させることができることといたしました。なお以上の点について、政府の決定に不服がある者は内閣総理大臣に不服の申立をすることができる道を開いております。
その他引渡調書の作成について特例を規定いたしましたが、その趣旨は、建物等を所有者又は権利者に返還するに際しまして、返還時の建物の状態につき双方立会の上、引渡調書を作成しおき原状回復等について後日紛争が起ることを防止しようとする趣旨であります。
最後に附則といたしまして、従来連合国軍の調達要求に基いて使用中の土地を平和條約の発効後九十日を経過したのち、なお駐留軍が継続して使用する必要のものについては、六カ月を限度として一時使用をなし得ることといたしましたのは、この法律の本則の規定によりまして、土地等の使用、收用をなすためには相当期間に亘る準備が必要でありますので、その経過的措置として必要な規定をするとともに、損失補償等については、土地收用法による旨規定いたした次第であります。
以上がこの法案の提案理由の概略の御説明であります。何とぞ御審議の上御可決相成るよう、お願い申上げます。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/101314149X02519520418/2
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003・廣瀬與兵衞
○委員長(廣瀬與兵衞君) 本法案に対する質問はあとにして頂きます。
—————————————発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/101314149X02519520418/3
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004・廣瀬與兵衞
○委員長(廣瀬與兵衞君) 次に住宅金融公庫法の一部を改正する法律案を議題に供します。本法案に対する政府の御説明を願います。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/101314149X02519520418/4
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005・師岡健四郎
○政府委員(師岡健四郎君) 只今議題になりました、住宅金融公庫法の一部を改正する法律案につきまして、その理由と法案の概要を御説明申し上げます。
御承知のごとく住宅金融公庫は、昭和二十五年五月設立され、翌六月より業務を開始して参つたのでございますが、その後業務の実績を検討し、国民各位の要望と批判に基きまして、極力その業務の改善を行い、第十国会におきましても、公庫法の一部改正が行われ、その円滑なる業務の運営が企図されて参つたのでございます。
さて、公庫は、当初貸付資金の全額を政府出資金及び米国対日援助見返資金特別会計よりの交付に仰いでおりましたが、昭和二十六年度より資金運用部資金を借入れることとなり、このための支払利子と公庫経営の健全性を保持するため若干の貸付利率の引上げを余儀なくされるに至りました。同時に公庫利用者の負担をでき得る限り最少限にとどめると共に更に業務運営につき改善を加えるため、早急に住宅金融公庫法の一部について改正を図る必要が認められるに至つたのであります。
第一に住宅金融公庫の貸付金の財源は、右に述べました如く当初政府出資金と対日援助見返資金特別会計よりの交付とによつたのでありますが、昭和二十七年度におきましては、国家財政の都合上政府出資金五十億円と資金運用部資金よりの借入金百億円によることになつております。そうして資金運用部からの借入金の利率は、昭和二十六年度当初におきましては、五分五厘でございましたが、その後年六分六厘に引上げられましたので、公庫の経営上貸付金の利率を現状のままに据置くことが不可能となり、五厘だけ引上げるのは止むを得ない次第に相成つたのでございます。
これに伴う公庫利用者の負担の増加を極力軽減し、且つ都市における耐火構造の住宅の建設を助成いたすため、耐火構造の住宅及び簡易耐火構造の住宅につきましては、償還期間の延長を行いたいと考えるのであります。
第二に公庫業務の経験によりますと、公庫から貸付を受けて住宅を建設しようとするものは、住宅の建設に関しましては殆んど知識に乏しく、且つ経験の少いものでありまして、適当な土地の入手や、住宅の建設に関する手続、交渉等に極めて難渋いたしておりまして、時に惡徳業者の巧言に惑わされて、思わざる損害を蒙つている実例も少くないのであります。この点に鑑みまして確実な事業者に直接公庫の資金を融資して、優良な住宅を建て売りさせる途を開きますことは、住宅困窮者の利便と貸付金の使途の適正を図る所以と存ずるのであります。
第三に公庫はその債権を保全するため、従来公庫の貸付にかかる住宅について、火災保険をつけさせる取扱いとして参つたのでありますが、火災以外の災害に対しても、債権保全の万全を期する必要があり、且つこれと共に債務者の負担をできるだけ軽減するために、公庫みずから災害補償契約を締結する途を開きたいと考えております。
なお公庫の申込者は実際貸付を受けることができるものの数倍に及んでおる現状でありまして、その費用も相当高額となりますので、申込者全員につきまして必要最小限度の申込審査手数料を徴收いたしまして、その業務費の一部に繰入れたいと考えております。
以上住宅金融公庫法の一部を改正する法律案に関しまして、その主なる点を申上げたのでありますが、何分よろしくお願いいたします。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/101314149X02519520418/5
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006・廣瀬與兵衞
○委員長(廣瀬與兵衞君) それでは本法案に対する質問はあとに廻します。
—————————————発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/101314149X02519520418/6
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007・廣瀬與兵衞
○委員長(廣瀬與兵衞君) 次に道路整備特別措置法案を議題に供します。この法案につきまして運輸委員会から申入がございますので朗読いたします。
昭和二十七年四月十七日
参議院運輸委員長
山縣 勝見
参議院建設委員長
廣瀬與兵衞殿
道路整備特別措置法案について
標記の件について四月十七日開催の運輸委員会において左記の通り要望意見を決定いたしましたからよろしく御高配下さるようお願いいたします。
記
この法律案の実施により混合交通の行われる一般公道に有料道路の設けられることは無料公開を基本の建前とする道路法の趣旨に反するので、運輸委員会においては、道路の新設、改築、維持、修繕の費用は国全体の財政を通じて別途政府が考慮するのが当然で、道路の賃取制度を設くることを好まないが、道路の急速なる整備を企図し差当りの措置としてこの制度を設くる必要あらば、少くとも高速度交通を要素とする近代道路の性質に鑑み、他の高速度交通機関との調整をも考慮し、総合交通政策の一環としての道路政策に基いて施行することを要望する。なおかかる賃取道路の対象となるものについては、隧道及び長大な橋梁のごとく明確なものに嚴格に制限するよう、特に貴委員会において審議の際考慮さるるよう要望する。
こういうふうに運輸委員長から申込みがございました。御報告申上げます。速記をとめて下さい。
〔速記中止〕発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/101314149X02519520418/7
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008・廣瀬與兵衞
○委員長(廣瀬與兵衞君) 速記を始めて……。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/101314149X02519520418/8
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009・田中一
○田中一君 この際局長にお伺いしたいのは、前年度は五十一億八千万の直轄工事又は補助工事に対する予算を取り、本年度は六十五億三千一百万の予算を取つておりますが、この金額の相違というものはたかだか十三億ぐらいのものですが、これに対して事業量の点はどのくらい殖えておるのですか、あなたの見積りは……。金額の違いは十三億増加しておりますが、事業に対してはどのくらい殖えておるのです、あなたの見込はですね。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/101314149X02519520418/9
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010・菊池明
○政府委員(菊池明君) 只今のは道路事業の内地の分についてだけの御質問でございますが、御承知のように今年度は舗装費、それから橋梁の整備費というものが著しく殖えておりまするから、仕事の量として直ちに比較することは相当困難なのでありまするが、この道路の改修関係だけについて申しますと、約三割ぐらい殖えておるのでありまして、これは値上りの関係から申しますと、殆んど事業量は変らないということになると思います。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/101314149X02519520418/10
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011・田中一
○田中一君 この法案の提案理由を拜見しますと、道路の整備を促進するということを謳つておるのですが、この道路の整備を促進するのは金を以てするのが一番解決の近道か、或いは技術的な、あなたのほうの技術的な面において解決されるような方法はないか。従つてその促進の反語の、遅延する遅延の原因は何にあるかということを御説明願いたいのです。促進するという理由はわかりますが、促進する方法として予算の増額か、或いは技術の改良といいますか、工夫といいますか、そういうものの今の遅延されておるという原因がどこにあるかということを御説明願いたいと思う。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/101314149X02519520418/11
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012・菊池明
○政府委員(菊池明君) 技術の面におきましても改良すべき点はたくさんあります。特に道路につきましては今日まで我が国では余り機械を使いませんでしたが、大いに機械化してやつて行かなければならん。それから戰争中幾らか技術は低下いたしまして、人間の質等の低下のために仕事の質も落ちました関係もありまするが、それは極力上げるようにしなければならん。それから機械化を促進しなければならんということでありまするが、何しろ機械化の問題にいたしましても、これは機械は余りまだ機械そのものが拡充しておりませんので、やはり予算の事業費の高による。それから仕事の量から申しますとどうしてもやはり予算を上げることが先ず第一の問題であると思います。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/101314149X02519520418/12
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013・田中一
○田中一君 本年度は機械設備費として確か二億円だと記憶しておりますが、二億円かの予算を取り、あなたの今希望されておるところの機械化が多少でも前進するという段階に来ておると思います。同時に予算においては約十三億の増加になつております。内地の工事ですね……。昨年は五十一億八千万円、今年が六十五億三千万円ということで正しいのでございましよう。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/101314149X02519520418/13
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014・菊池明
○政府委員(菊池明君) ええ、そうでございます。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/101314149X02519520418/14
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015・田中一
○田中一君 そうしますと、機械化で以て一応あなたの技術的な御希望を充足し、且つ十三億の予算の増額が見られた。併しながらまだ事業量としては昨年も今年も余り変りないという御答弁でしたが、それは賃金又は資材その他の関係で、それにしてもなお且つ予算と事業との均衡がとれないと、こういうわけですか。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/101314149X02519520418/15
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016・菊池明
○政府委員(菊池明君) まあ概括の数字を申上げておりまして、大体舗装等が非常に殖えておりまするから、ちよつと比較するのが無理なのでありますが、三割くらい改良、つまり土工だとか橋梁とかで三割くらいということになりますと、大体仕事の量が同じくらいというふうに我々は見るのであります。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/101314149X02519520418/16
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017・田中一
○田中一君 この昨年ですか、予算案を作成中大蔵当局とは道路政策についてどういう折衝があつてこれに落ちついたか、その経緯をお話願いたいと思うのです。今度の法案について特別会計で十五億の予算を計上しておりますね、この十五億はプラスにならなかつたのかどうか。初めから道路予算を計上するときに十五億という特別会計というものを考えて折衝をしたか、さもなければこれは別途に考えて初めからやつたものか、その点を折衝の過程ですね、或いはあなたのほうの事務当局において考えられたところの予算の増額、あなたが期待するような予算の増額という点についてどういう経過を経てこれに落ちついたか御説明願いたいと思います。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/101314149X02519520418/17
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018・菊池明
○政府委員(菊池明君) 我々が折衝いたしました当時は、両方併行に持つて参りました。公共事業費のほうから特別会計によつてやるものを、今年度の分は抜いて折衝をしたわけであります。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/101314149X02519520418/18
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019・田中一
○田中一君 そうしますと当初から大体十五億の特別会計によつてやるものと、一般会計の分と二つに分けて計画されたわけですね、その際一般会計から支出するところの道路予算というものを原案は幾らに見込んであつたか、御説明願いたいと思います。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/101314149X02519520418/19
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020・菊池明
○政府委員(菊池明君) これは当初は昨年の夏頃でありますが、その頃はまだ特別会計の問題は起きておりませんので、その頃最初の我々の案は四百八十億くらいであつたと思いますが、そういう線でありましたので、よほど開きがあつた。それから次に百七十億くらいに下げて折衝が押詰められたことがありましたが、その次の段階になつたときにこの十五億を分離して折衝したわけであります。この十五億も当初は我々は五十億の特別会計であります。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/101314149X02519520418/20
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021・田中一
○田中一君 もう一点伺いたいのですが、これは先般の運輸委員会からの御質問になかつたと思うのですが、従来直轄工事で施行しておつた個所をなぜこの特別会計予算に計上しなければならないのか。従来まで直轄工事として国で直接にやつておつたものをなぜ特別会計の有料にしなければならなかつたのかという点の考え方を御説明願いたいと思います。直轄工事でやつておつたものを、これを有料道路に切換えなければならなかつたかという理由ですね。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/101314149X02519520418/21
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022・菊池明
○政府委員(菊池明君) これは直轄工事も、それから補助工事も実は区別はないのでございまするが、問題はその個所に非常に多額の、今後なお多額の事業費をかけなければ完成しないというようなものにつきまして、それからもう一つは、そこで有料にして賃金が十分取れて経営して行けるだろうというものについては有料にしたほうがいいだろうというわけで、関門とか、それから戸塚の跨線橋とかいうものを取上げたわけであります。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/101314149X02519520418/22
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023・田中一
○田中一君 本年度は十五億の特別会計で有料道路を建設する、将来これが一般会計というものの支出を、改良又は補修、そういう程度にとどめて、ことごとく有料道路に、新線並びに並行線は有料道路にするようなときが来た場合にはあなたどうお考えになります。そのほうがあなたのほうとしては事業がたくさんできていいのじやないかというお考えですか。それとも考え方が、もつとますます改良並びに修理を除いたこの並行線又は新線に対してはことごとく有料道路で行くという考え方を持ち得るかどうか、その場合にはあなた当面の責任者としてどういう考えを持つておるか、伺いたいと思います。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/101314149X02519520418/23
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024・菊池明
○政府委員(菊池明君) これは当初に御説明申しましたように、我々としてはできるだけ普通の道路は有料にしたくないのでありまして、今後直轄のものからどれもこれもというように取上げる気持はございません。まあ大きな橋梁とか、トンネルとかいうようなものを主として取上げるという方針であることは間違いございません。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/101314149X02519520418/24
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025・田中一
○田中一君 本年度はたかだか十五億で、四百何十億から百七十億に折衝はこちら側が減り、殊に又六十五億に圧縮された。そのうちに十五億の特別会計に持つて行くということに結局落着したのですけれども、併しこの有料道路というものをどしどし作ることも可能なんです。若し国に予算がないというならば、国の融資その他によつて有料道路で以て道路の整備といいますか、これを促進して行くということは可能なんです。併しそういうような政策を将来とも道路局はおとりになるのかどうか、今成るべくとらないのだとおつしやるのですけれども、それが可能なんです。予算上できなければ、大蔵省がそれでは今後もそうしたほうがいい、国の財政上から見てそのほうがいいというような考え方になれば、従つてそうなるはずなんです。その場合に根本的な道路政策というものはどこに基本的なものを置いて考えられるか、もう一遍その点を道路行政の面から御説明願いたいと思います。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/101314149X02519520418/25
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026・菊池明
○政府委員(菊池明君) 恐らく大蔵省当局はこういう制度が認められますと、公共事業費の枠が非常に圧迫を受けた際に、できるだけこの特別会計のほうに廻して、公共事業費のほうを削るというふうな方向に行きやせんかと我も心配しております。決してそれは我々の道路政策を担当するものとして好ましい方向ではないのでありまして、特殊なものと申しては言い過ぎか知れませんが、やはり或る個所に、非常にかかるもののみに限定したいというふうに我々は思つております。将来といえども道路は無料で通すという、この道路法の建前を堅持して行きたいと思つております。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/101314149X02519520418/26
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027・廣瀬與兵衞
○委員長(廣瀬與兵衞君) ちよつと速記をとめて。
午前十一時十六分速記中止
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午前十一時四十八分速記開始発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/101314149X02519520418/27
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028・廣瀬與兵衞
○委員長(廣瀬與兵衞君) 速記を始めて。昼からは取りやめます。月曜日の午前十時から委員会を開会いたします。そのときに来週のスケジユールを決定いたします。本日はこれを以て散会いたします。
午前十一時四十九分散会発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/101314149X02519520418/28
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