1. 会議録本文
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000・会議録情報
昭和二十八年七月二十一日(火曜日)
午前十一時二十七分開議
出席委員
委員長 田口長治郎君
理事 川村善八郎君 理事 鈴木 善幸君
理事 中村庸一郎君 理事 日野 吉夫君
理事 小高 熹郎君
遠藤 三郎君 高橋 英吉君
夏堀源三郎君 濱田 幸雄君
白浜 仁吉君 赤路 友藏君
淡谷 悠藏君 田中幾三郎君
辻 文雄君 松田 鐵藏君
出席政府委員
水産庁長官 清井 正君
委員外の出席者
農林事務官
(水産庁漁政部
長) 立川 宗保君
専 門 員 徳久 三種君
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七月二十日
漁業法の一部を改正する法律案(鈴木善幸君外
三十四名提出、衆法第四〇号)
の審査を本委員会に付託された。
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本日の会議に付した事件
漁業法の一部を改正する法律案(鈴木善幸君外
三十四名提出、衆法第四〇号)
—————————————発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/101604562X01419530721/0
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001・田口長治郎
○田口委員長 これより会議を開きます。
昨日鈴木善幸君外三十四名提出の漁業法の一部を改正する法律案が本委員会に付託になりました。ただいまより本案を議題として審査を進めます。まず本案の趣旨について提出者の説明を求めます。鈴木善幸君。
—————————————発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/101604562X01419530721/1
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002・鈴木善幸
○鈴木(善)委員 ただいま議題となりました漁業法の一部を改正する法律案につきまして僭越でありますが、提出者を代表いたしまして提案理由を御説明申し上げます。
本法律案が各党の共同提案になりますまでに、改進党におきましては、白浜委員初め水産委員の各位に非常に御尽力をいただきました。また社会党両派におきましても、かねてより党議においてこれが撤廃を決議され、また鳩山自由党におきましても、それぞれ党内の意見を調整されまして、ここに各派が一致いたしまして、本法律案を共同提案の運びに相なつた次第であります。なお、水産議員連盟の川村理事長におかれましては、各党の意見調整に並々ならぬ努力を払はれ、各派共同提案とすることに相成りましたことは、まことに感謝にたえないところであります。
わが国民主化の一環といたしまして、昭和二十四年十二月十五日新しく制定されました漁業法によりまして、漁業制度の改革が行われました。昨年三月の新旧漁業権の最終的な切りかえによりまして、制度的には一応第一段階を画するに至つたのであります。今後はこの漁業法の精神を生かしまして、漁業制度の民主的な改革、漁業生産力の発展に努力いたすべきものと考える次第であります。しかしながら現行漁業法に対しましては、業界を初め幾多の批判の声も聞かれておる次第でありまして、特に免許料、許可料の徴収制度につきましては、業界におきましても、この制度の撤廃につきまして熾烈なる運動が展開されておるのでありまして、去る七月十日には全国漁民大会が開催されまして、またあるいは全国八十三万余の漁民の署名陳情等がなされて参つておるのであります。この免許料、許可料徴収制度の根本的な、抜本的な改革が要請されておる次第であります。漁業法の規定による免許料及び許可料の制度は、旧漁業権等の補償金約百八十一億円に許可年間の利子約五十億円を加算した約二百三十一億円余を昭和二十七年度以降二十五年間に免許料、許可料として毎年漁民から徴収せんとするものでありまして、本年はすでにその第一年でありまして、昭和二十七年度分六億余の徴収が行われる予定に相なつておるのであります。この免許料、許可料徴収制度は、その制度上の幾多の矛盾と欠陥を内包いたしておりまするが、また他面現下の漁業経済の逼迫せる諸情勢にかんがみまして、この制度は、この共同提案になりました法律案のごとく、抜本的にこれを撤廃すべきものと考える次第であります。
まずこの免許料、許可料の制度が、制度としていかなる点において矛盾と欠陥を露呈しておるかと申しますならば、第一点は、他の事業の許可と同じような本質を持つておりながら、漁業の許可だけが何ゆえに許可料を負担せねばならないのか、まさしく憲法第十四条の、法のもとの平等の思想に背馳するのではないかという疑問も持たれております。また漁業許可料の前提をなしまするところの許可は、警察許可の一種でありまして、特典を付与するものではないという意見が強いのであります。さらにその徴収の基準を旧漁業権に対する補償金に見合せる、関連させてこれを徴収するという点につきましては、何らの合理性がないということが指摘いたされておるのであります。また特に補償金は、すでに消滅した旧漁業権者に交付されたものでありまして、従来からの許可漁業者は何らその対象となるべきものでないという議論が強いのであります。また漁業制度改革は、一連の日本民主化立法の一環をなすものでありますから、漁業権の補償の見返り財源として漁業者のみに負担せしめるべきものではない、国全体として負担すべきものであるという意見も非常に強いのであります。これら指摘されましたところの制度上の欠陥と矛盾は、私ども漁業法の制定当時におきまして、いろいろ各委員から強く論議せられたところでありますが、皆さん御承知のようないきさつで、漁業法の中にこれが盛り込まれたのでございます。
さらにもう一点は、現下の漁業経済は皆さんすでに御承知の通り、魚価は非常に安く、資材その他漁業経営費は逐年累増いたしておるようなことでございまして、漁民の困窮、漁業経済の逼迫は、ここに指摘するまでもないのであります。
以上のような制度上の欠陥並びに漁業経済の実態からいたしまして、この免許料、許可料の制度はこの際これを撤廃することが妥当と認めましてこの法律案を提案いたしました次第であります。
次に法律案についてその概要を御説明申し上げます。
まず第一点は、漁業法第五章にあります沿岸漁業等の免許料、許可料の規定を削除することであります。すなわち、法第七十五条から第八十一条までを削除して、本制度を撤廃せんとするものであります。
第二点は、第一点と同様法第百二十九条の規定を削除して、内水面の漁業の免許料及び許可料を撤廃いたしたいわけであります。
その他第五章を削除するための関係条文の整理でありまして、目次を改め、あるいは法第十四条において削除される第七十五条の引用条文を規定し、また法第三十九条、公益上の必要による漁業権の変更取消しまたは行使の停止には免許料、許可料の徴収規定を準用いたしておりますため、このなくなる部分について新たに規定いたす等関連条文を整理いたした次第であります。
以上簡単でありますが、提案理由の説明を終ります。何とぞ慎重御審議の上、すみやかに御議決あらんことをお願いいたします。(拍手)発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/101604562X01419530721/2
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003・田口長治郎
○田口委員長 本案に対し御質疑なり御意見があればこれを許します。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/101604562X01419530721/3
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004・松田鐵藏
○松田(鐵)委員 私は、ただいま上程されました漁業法の一部改正法律案に対して反対するものではありません。しかし委員長に私は要望いたしますが、議員には審議権が認められておりますので、ただいま鈴木提案者の言葉にもあつた通り、慎重審議をしてすみやかに決定されることを希望しておきます。審議権の行使こそは、日本の憲法の一大要素であります。この審議権をもし蹂躪するがごときごとがあつたならば、漁民全体の利益、日本国民の利益が没却されることになるおそれがあります。よつて私は、ただいまの提案者の意思の通り、日ごろ尊敬しております委員長においては、慎重審議されんことを希望するものであります。しこうしてこの提案は、当委員会委員二十五名のうち二十四名の提案になつておるものであり、私一人が提案者の署名をしていないのであります。二十四対一、私は光栄ある署名を拒否した者であります。よつて私は、以下述べる二つの点よりこの法案の審議をいたしたく心得ておるものでありますが、この点に対し委員長の適切なるおとりはからいをお願い申し上げるものであります。
まず第一にこの法律案は、鈴木委員の提案理由の説明の中にもあつたるがごとく、第六国会においてあらゆる角度より論議いたしたのでありますが、占領政策の悲しさに、ただいま改正をしなければならないような状態になつたことを私は率直に認めるものであります。だがこの法律の改正にあたつては、相当論議すべき点があると考えるのであります。よつて関係大臣、大蔵大臣、農林大臣、地方自治庁長官、これらの三閣僚に対して、当委員会に御出席を願い、この法律のまじめなる運営に供する言質を得ることであつたならば、漁民全体の利益になり、国民の納得することであろうと私は考えるものであります。この点私はその言葉によつて言質によつて納得のでき得るまで審議をして見たいと考えるものであります。
第二点は、今までの予算の内容から見るときにおいて、ややもすれば——水産行政に対する予算はまことに微々たるものであるという批判を常々受けておるのであります。私どもも同感であります。水産なくして日本の経済の確立などということはでき得るものではないのであります。よつて昨年の予算の設定にあたりましては、われわれは十二月三十一日まで党にとどまつてその折衝に当つたものであり、昨年においては十二月三十一日に予算の内示があり、しこうして正月になりましてから各委員協力の結果、あらゆる努力をしたものであります。しかし残念ながら私は、ここに一番大きな犠牲だと思つていることは、当時川村委員、足立委員、しこうして現委員長、当時の委員長福永君、私もそれに参与いたしまして、その折衝に努力をしたものでありまするが、おのおのが一番選挙に大事な正月においては、やむにやまれぬ事情がありまして選挙区にお帰りになつたものでありまするが、一月の二十三日、最後までこの折衝に挺身したのは福永前委員長と私の二人でありました。しこうして福永君は選挙区にも帰らずに、あの血みどろな努力の結果が、不幸にして落選の憂き目を今日見ておるものであります。かくした真剣なる努力が選挙に対してかくなる結果をもたらしたものであります。田口委員長も上京されておりましたが、やむにやまれざる選挙区の状態があつて、この予算の獲得には御協力は願えませんでしたけれども、外部からあらゆる努力をしていただいたものであります。さて今年、二十九年度の予算の設定にあたりまして、私はややもすればただいま述べたがごとき理由によつて水産庁の予算、すなわち日本の水産に対する輿論のわくがごとく批判されておるがごときその予算の制定がそれと同様であつたならば、私は非常に残念に思うものであります。私は考えるところあり、今日は与党ではありません。しこうして今年の予算の折衝にあたりましては、委員長はあらゆる努力をされることでありましようが、その結果が、私客観的に見るときにおいても、あの九州の大水害、和歌山県の大水害、まだ幾多これより災害が勃発せぬとも考えられません。この災害を未然に防ぐためには、国は相当の予算を計上しなければならないものと考えておるものであります。また修築するのに対しても同様であります。しからば公共事業費に多くとられて、各省の予算なかんずく水産業者から、先ほど申し上げたような批判がもし出るような結果にならないともだれも保証はでき得ないものでありましよう。よつて国の財源は、筋の通つた納めるものは納め、しこうしてわれわれは委員長に協力し、水産庁当局に対して協力し、党を動かし、国政に参与する意味において、あらゆる努力をしなければならない立場になつているものと私は考えるものであります。よつて私は大蔵大臣、農林大臣に対して、明年度の予算の問題はもはや審議いな経過途中であります。骨子が今でき上らんとするときであります。この機会こそ千載一遇の最も好機会と信じておるものであります。このときにあたつて、私は大蔵大臣、農林大臣に対して、水産行政、水産振興のためにどれほどの努力が持たれておるか、感覚を持つておるか、この点をただしてみたいのであります。また自治庁の長官に対しては、必然的に起つて来る税制改革によつて、水産業者はどの程度の負担をしなければならないかという問題に対する構想を聞きたいものであります。よつて善処ができ得るものであつたならば、諸君と一緒になつて、それに対する予備交渉を、委員会を通じてやることになつたならば、私は今後の水産行政、水産振興のために非常に大きなプラスになることと信じておるものであります。これが二十四票対一票の、光栄ある署名をしない理由であります。委員長においては、この国会はもはや会期は短い、これをどうしてもこの国会で上げなければならないという御意向を持つておられるようでありまするが、事は明年から賦課される問題であります。慎重審議をしなければ、漁民のための利益、日本国民の利益というものが、正しい理解のうちに、政府にその要望をもたらすることによつてのみ成果があがるものと私は考えておるものであります。この点に対する慎重審議の上に、誤りのなき運営を要望する次第であります。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/101604562X01419530721/4
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005・鈴木善幸
○鈴木(善)委員 ただいま松田委員の御発言の中で、特に本案の審議促進に関連しておる点がございますので、申し上げておきたいのであります。それは二十八年度分の免許料、許可料は、現行法によりますれば本年の十月から徴収されることに相なつておるのであります。従いまして「この改正法律案は、二十八年度分からこれを徴収しないこととするという内容のものでございますから、本国会中にこれを可決する必要があると思うのでございます。この点だけを申し上げておきたいと思います。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/101604562X01419530721/5
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006・松田鐵藏
○松田(鐵)委員 先ほど提案者からの御意見がありましたが、本年賦課されておる金額は六億余であることは全委員がよく承知しておるところであります。しかして会期は切迫しておることも承知しておるものであります。次の国会はMSAの問題を論議しなければならないので、おそらく九月の半ばごろ開かれるようにも新聞で報道されて、おります。私は何も本法案の引延ばし作戦をとるなどというやましい考えは決して持つておるものではありません。要は委員長の運営次第によつて、私のただいま述べた大蔵大臣、また農林大臣、自活庁の長官が自由党内閣の政策としてわれわれに述べるだけの責任があり、また私ども全委員が真情を吐露して、水産行政のために、水産振興のためにこの委員会を通じて努力をしたならば、明年度の予算そのものは六億や七億の問題ではありません。この問題の解決のための努力をすることに対して、たとい本年の十月に交付されるという六億が万が一間に合わなくても、水産行政のために、水産振興のためにもつともつとプラスになることがあつたならば、私は是とするものであり、あらゆる観点からこれを論議して、終結したならば、かりに本国会において通らなくても、審議未了になつても、次の国会においてそれこそ一日や三日でも通ることは絶対に請合いであろうと私は考えるものであります。これは私の所見でありまして、鈴木委員に反駁をするものではありません。ただそうした条理を尽してこの法案を審議することによつてのみ日本の国民全体、日本の漁民に利益をもたらすことは、お互い委員として考えなければならないことを私は諸君に対して強く要望するものであります。
またつけ加えて申し上げますが、二十四対一であります。これに対して、力をもつてこの問題を解決せんとする、一気に押しまくらんとする場合においては、私は日本国民、日本漁民の名において、いつでも光栄ある敗北を覚悟して立つておるものでありまして、この点賢明なる諸君は私のただいままで述べた議論に対して御了承を願いたい、御協力を願いたいと思うのであります。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/101604562X01419530721/6
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007・川村善八郎
○川村委員 先ほど来の松田委員の御発言は、漁業にとつて、日本経済のためにもまことに重要な役割をなす法律の改正であるから、慎重審議をして、どこまでもあやまちのないようにするという御意見については、私も了承できるのでございます。ただ問題は、ただいま提案になつて、会期はあと大体十日よりありません。そこで十日の間にこれを通すことは、相当に困難の伴うこともわれわれは予想しなければならぬし、また当然そのことに対処しなければならぬと思います。そこで今予算が参議院にまわされて、今月一ぱいのうちにどうしても通さなければならないということで、総理大臣初め各閣僚は全力を傾注すると思われるのであります。こういうふうな事情で、松田君の要望にかかわらず、大蔵大臣や農林大臣、自治庁長官等は、よほどこちらの方でも努力しなければ、本委員会に出席して、一日なり二日なりここで審議することは容易でないと思いますので、委員長におかれましては、三大臣と内々よく相談されて、でき得べくんば、やはりこの委員会に出席をして、それぞれ質疑応答をされた方が、かえつて審議がすみやかに行くじやないかという感じもいたしますので、委員長におかれましては大臣にそれぞれ折衝して、できるだけ本委員会に出席されるように努力せられんことをお願いをしておく次第であります。
なお松田君にこの席をかりましてお願いをしておきますが、委員長は全力を尽して三大臣の本委員会に出席されることを願うでありましようけれども、万一参議院にまわされている予算審議の関係で、どうしても繰合せができないという場合には、政務次官でもこの委員会に出席されて、松田君の意思を十分お伝えし、また御答弁を願つたらいいじやないかと思いますので、松田君は三大臣が一日二日のうちに出席することが不可能な場合には、その点を何とか委員長と相談して、しかるべくおとりはからいを願うと同時に、特に漁民諸君におきましては、この法律改正の一日も早からんことをお願いしている向きは御承知の通りと思いますから、その点もどうかお含みの上、松田君におかれましては委員長とよく相談をして、すみやかにこの法律の審議を進められ、かつこの法案の通過をはかられるようにお願いする次第であります。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/101604562X01419530721/7
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008・松田鐵藏
○松田(鐵)委員 ただいま川村委員から適切なる御意見がありましたが、私は決して三大臣が一緒でなければならないという考え方を持つているものではありません。しかもまた与党の諸君もただいま申される通り、非常に急がれて、本国会中に通過をさせたいという希望を持つている。しかし当委員会に大臣が出席されたのは、今まで農林大臣がたつた一回だけにすぎません。かかることで自由党の政策がはたして全国民に対して徹底するものであるやいなやという問題に対しては、私は非常に不満を持つておるものであります。政務次官は政務次官の立場がある、大臣は大臣の立場がある、自由党内閣における閣僚の責任は案に重大なものであります。私は決してかつての同僚である政務次官をないがしろにするものではありません。しかし閣議に列席することのでき得ない政務次官が、この私の要望また諸君の要望を、はたしてどのような手段をもつて、どこまでそれを政府にお話ができ得るかということに対しては、私は残念ながら多少の不安を持つておるものであります。私は日本国民全体の、漁民全体の、また水産行政、水産振興に対する委員各位の適切なる議論を大臣に反映させたく、これを希望するものであり、しかして各地から陳情団として日日参つておる数は、新聞では四千人と報道されております。これは政務次官に会つても満足するものではないと思う。要は政策を如実に大臣から聞き、しかして納得を希望して無理な旅費をつくり、無理な日程をもつてわざわざ上京しておる、あの姿を見るとき、われわれは委員会において大臣の出席を希望する。それが今までたつた一回より大臣が出席しない、どうしてわれわれの議論が政府部内に直接に反映できるやいなやという問題は、お互い野党諸君もお考えにならなければならないことであろうと存ずるものであります。ただいまの川村委員の、スムーズに運ばんとするその気持ばよく了承するものでありますが、私の欲するところは、三大臣の出席を希望し、委員各位の議論、私の議論を直接政府に伝え、これに善処することを唯一の望みとしておるものであります。この点に対して委員長はしかるべく善処あらんことを要望するものであります。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/101604562X01419530721/8
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009・日野吉夫
○日野委員 大体松田さん言われることもわかると思うですが、こ議論をいつまで繰返しておつてもしかたがないで、これは国会審議権ですから、二十四対一反対であろうが何であろうが、やはり委長はそれぞれ関係大臣出席を求めて審議を進められることを御決定になつて、議事を進められたらいかがでしようか。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/101604562X01419530721/9
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010・田口長治郎
○田口委員長 松田委員、川村委員、日野委員お話に対し委員長からお答えいたします。本案審議にあたりまして松田委員意見を承りますと、きわめて適切なる御意見と考えますから、できればあす各大臣を水産委員会に出願つて、いろいろな意見交換をして見ることに委員長において努力をいたしたいと思うでございます。
なおこ委員会運営問題でございますが、こ問題に関しましては、私今日まで各委員審議権も尊重いたしますし、同時に民主的に運営をする、こういうことにも注意をして来ておるでございますから、十分に御審議を願うと同時に、国会運営を民主的に運んで行く、こ点について松田委員においても御了承を願いたいと思うであります。
それと同時に、二十九年度予算に対しましては、ただいま松田委員からお話通り、各地に災害が起つておりまして、いろいろ予算獲得という点において環境はきわめて悪いでざごいます。二十八年度予算につきまして松田委員あるいは福永前委員長、川村委員、そ他各位が非常に努力をしていただいたでございますが、前年程度努力では、こ環境に対して予算をより一層獲得するということはなかなか容易でないと考えるでございます。皆様方驥尾に付して、委員長もこ点についてできるだけ努力をいたしたい、と考えておる次第でございますから、どうかこ上とも皆さん方御協力をこ際お願いをしておきます。それでは本案はこ程度にとどめておきます。
—————————————発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/101604562X01419530721/10
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011・田口長治郎
○田口委員長 次に、中小企業個人あるいは法人造船資金、いわゆる建造資金問題でございますが、先ほど理事会におきまして皆さん方といろいろ御相談いたしました結果、これはどうしてもさような道を開かなければ、中小企業者が建造資金で行き詰まつてしまう、こういうようなことに意見が一致をいたしまして、何とか本国会に公庫法を改正して、中小企業者に対する造船資金解決をはかる、こういうふうに理事会で話合いをお願いした次第でございますが、さような方向に委員会全体として努力をすることに御了承願えますかどうか、そ点をお伺いいたします。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/101604562X01419530721/11
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012・田口長治郎
○田口委員長 それではさように決定いたしまして、本国会中に目鼻をつけることに全員協力して努力をする、かようなことにいたしておきます。
本日はこ程度にとどめ、明日午前十時から委員会を開会いたします。
これをもつて散会いたします。
午後零時十分散会発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/101604562X01419530721/12
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