1. 会議録本文
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000・会議録情報
昭和二十八年七月三十日(木曜日)
午後三時二分開議
出席委員
委員長 田口長治郎君
理事 川村善八郎君 理事 鈴木 善幸君
理事 中村庸一郎君 理事 山中日露史君
理事 日野 吉夫君 理事 小高 熹郎君
遠藤 三郎君 高橋 英吉君
塚原 俊郎君 中村 清君
夏堀源三郎君 濱田 幸雄君
椎熊 三郎君 白浜 仁吉君
赤路 友藏君 淡谷 悠藏君
田中幾三郎君 辻 文雄君
松田 鐵藏君 中村 英吉君
出席政府委員
水産庁長官 清井 正君
委員外の出席者
農林事務官
(水産庁漁政部
長) 立川 宗保君
農 林 技 官
(水産庁生産部
漁港課長) 林 真治君
専 門 員 徳久 三種君
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七月二十九日
委員中村清君辞任につき、その補欠として中山
マサ君が議長の指名で委員に選任された。
同月三十日
委員中山マサ君及び西村直己君辞任につき、そ
の補欠として中村清君及び高橋英吉君が議長の
指名で委員に選任された。
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本日の会議に付した事件
農林漁業金融公庫法の一部を改正する法律案起
草に関する件
昭和二十八年六月及び七月の水害による被害農
林漁業者等に対する資金の融通に関する特別措
置法案及び農林水産業施設災害復旧事業費国庫
補助の暫定措置に関する法律の一部を改正する
法律案起草に関する件に関し、水害地緊急対策
特別委員会に意見申入れの件
請 願
一 焼尻漁港築設促進の請願(松浦周太郎君紹
介)(第二二〇号)
二 頓別漁港を第三種に指定等の請願(松浦周
太郎君紹介)(第二二一号)
三 斜内漁港を第一種に指定等の請願(松浦周
太郎君紹介)(第二二二号)
四 差閉港を漁港に指定等の請願(玉置信一君
紹介)(第二二三号)
五 枝幸漁港掘さくに関する請願(玉置信一君
紹介)(第二二四号)
六 焼尻村西浦地域に簡易船入ま築設の請願
(松浦周太郎君紹介)(第二二七号)
七 大樹町沿岸に漁港築設の請願(伊藤郷一君
紹介)(第三一二号)
八 焼尻漁港築設促進の請願(椎熊三郎君紹
介)(第四七二号)
九 焼尻村西浦地域に簡易船入ま築設の請願
(椎熊三郎君紹介)(第四七三号)
一〇 密漁船取締強化等に関する請願(床次徳二
君紹介)(第七三一号)
一一 船越漁港修築等に関する請願(井谷正吉君
外五名紹介)(第八四九号)
一二 土々呂漁港を第二次整備計画に編入の請願
(甲斐政治君紹介)(第八五〇号)
一三 佐尾漁港を第四種に指定の請願(西村久之
君紹介)(第一四三八号)
一四 小川原沼開さくに関する請願(淡谷悠藏君
紹介)(第一九六九号)
一五 泊焼山漁港修築に関する請願(淡谷悠藏君
紹介)(第二〇六八号)
一六 霞浦及び北浦に国立淡水区水産研究機関設
置の請願(塚原俊郎君紹介)(第二二九四
号)
一七 さんま漁業取締規則の一部改正に関する請
願(塚原俊郎君紹介)(第二二九五号)
一八 岩手県下の漁港整備に関する請願(鈴木善
幸君紹介)(第二五九二号)
一九 厚内漁港修築に関する請願(本名武君紹
介)(第二七七九号)
二〇 小川原沼開さくに関する請願(山崎岩男君
紹介)(第三〇一一号)
二一 泊焼山湾漁港修築に関する請願(山崎岩男
君紹介)(第三〇一三号)
二二 鯛の浦湾を第四種漁港に指定の請願(白浜
仁吉君紹介)(第三二一一号)
二三 佐世保湾の禁止制限解除並びに防潜網撤去
に関する請願(白浜仁吉君紹介)(第三二
一二号)
二四 新潟県水産業会資産処理に関する情願(鈴
木善幸君外一名紹介)(第三四一五号)
二五 一湊漁港湾修築に関する請願(岩川與助君
紹介)(第三六〇四号)
二六 駐留軍演習等による漁業損害補償金増額に
関する請願(田口長治郎君外二名紹介)(
第三九七八号)
二七 南洋群島内漁業基地復活に関する請願(今
澄勇君紹介)(第四〇七七号)
二八 北海道入漁制限等撤廃に関する請願(長谷
川峻君紹介)(第四四四八号)
二九 内水面漁業免許料及び許可料撤廃に関する
請願(五十嵐吉藏君外一名紹介)(第四五
六二号)
三〇 同(田中龍夫君紹介)(第四六七九号)
三一 漁業免許料制度撤廃の請願(早稻田柳右エ
門君紹介)(第四六二四号)
三二 水産業協同組合法の一部改正に関する請願
(鈴木善幸君外一名紹介)(第四六七五
号)
三三 オットセイ保護条約締結等に関する請願(
鈴木善幸君紹介)(第四六七六号)
三四 漁港整備費予算増額に関する請願(鈴木善
幸君一名紹介)(第四六七七号)
三五 漁業協同組合の行政委託事務費補助に関す
る請願(鈴木善幸君外一名紹介)(第四六
七八号)
三六 玉江浦漁港防波堤並びに船だまり築設の請
願(田中龍夫君紹介)(第四六八〇号)
三七 南洋群島内漁業基地復活に関する請願(大
橋忠一君紹介)(第四八〇五号)
三八 見島漁港整備に関する請願(田中龍夫君紹
介)(第四八三三号)
三九 内水面漁業免許料及び許可料撤廃に関する
請願外一件(鈴木善幸君紹介)(第四八三
四号)
四〇 妻鹿漁港整備に関する請願(堀川恭平君紹
介)(第四八三五号)
四一 南洋群島内漁業基地復活に関する請願(赤
城宗徳君紹介)(第五二一〇号)
四二 陸奥湾のほたてがい増殖事業費国庫補助に
関する請願(淡谷悠藏君紹介)(第五五五
五号)
四三 内水面漁業免許料及び許可料撤廃に関する
請願(淡谷悠藏
君紹介)(第五五五六号)
陳情書
一 水産業の振興発展に関する陳情書
(第一一七号)
二 三井楽漁港の改修に関する陳情書
(第三一二
号)
三 以東底びき網漁区拡張反対に関する陳情書
(第三七二号)
四 漁業災害共済制度確立に関する陳情書
(第四〇六号)
五 漁業権免許、許可料撤廃に関する陳情書
(第四〇七号)
六 オホーツク海暴風浪及びカムチヤッカ沖地
震による漁業災害の復旧資金の融通に関す
る特別措置法改正の陳情書
(第四三二号)
七 水産業協同組合系統指導職員設置に対する
国庫助成に関する陳情書
(第五二七
号)
八 中小漁業融資保証法に基く融資の金利軽減
措置に関する陳情書
(第五二八号)
九 協同組合系統製氷冷凍施設に対する電力割
当等特別措置に関する陳情書
(第五二
九号)
一〇 駐留軍演習による漁業補償手続の簡素化に
関する陳情書
(第五三〇号)
一一 漁業権免許、許可料撤廃に関する陳情書
(第七七五号)
一二 漁業協同組合系統製氷冷凍施設に対する電
力割当等特別措置に関する陳情書
(第七七六号)
一三 漁業筋合組合の旧債務に対する利子補給制
度設定促進の陳情書
(第七七七号)
一四 漁港修築事業費の全額国庫負担に関する陳
情書
(第七七八号)
一五 漁業権免許、許可料撤廃に関する陳情書
(第八〇九
号)
一六 水畜産物利用研究の振興に関する陳情書
(第八一〇号)
一七 漁業免許料、許可料制度廃止並びに漁業組
合に対する法人税撤廃の陳情書
(第九一五号)
一八 加工水産物の輸出振興に関する法律案反対
の陳情書
(第一一九九号)
一九 同
(第一二〇〇号)
二〇 漁船の建造及び改造に対する金融に関する
陳情書
(第一二〇一号)
二一 第三海洋丸だ捕事件に関する陳情書
(第一二九五
号)
―――――――――――――発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/101604562X02119530730/0
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001・田口長治郎
○田口委員長 これより会議を開きます。
農林漁業金融公庫法の一部を改正する法律案起草に関する件について議事を進めます。本件について赤路委員より発言を求められております。これを許します。赤路友職君。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/101604562X02119530730/1
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002・赤路友藏
○赤路委員 ただいま上程されておりまする農林漁業金融公庫法の一部改正の問題につきましては、会期の延長するかせぬかということが非常に関係を持ちますが、その点はなはだ不分明でございますので、明日までこれの御審議を御延期願いたい、かように思います。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/101604562X02119530730/2
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003・田口長治郎
○田口委員長 赤路委員より、本件に関する審議を明日まで延ばす、こういう動議が提出されました。この動議に御異議はございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/101604562X02119530730/3
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004・田口長治郎
○田口委員長 御異議なしと認め、さように取扱います。
暫時休憩いたします。
午後三時三分休憩
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午後四時三十八分開議発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/101604562X02119530730/4
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005・田口長治郎
○田口委員長 休憩前に引続き会議を開きます。
ただいまより請願及び陳情書の審査を行います。本日の請願及び陳情書日程全部を一括議題といたします。
まず請願及び陳情書審査小委員長の報告を求めます。日野吉夫君。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/101604562X02119530730/5
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006・日野吉夫
○日野委員 ただいま議題となりました請願及び陳情書につきまして、請願及び陳情書審査小委員会の経過並びに結果について御報告いたします。
ただいままでに当委員会に付託されました請願は全部で四十三件でありまして、そのうち漁港、船だまりに関するものが最も多く二十二件であります。次に漁業免許料に関するもの五件、その他十六件となつております。
以上の各請願につきまして本日小串員会を開き、慎重に審査いたしました結果、本日の請願日程中第三、第四、第七、第一〇ないし第一六、第一八ない上第二七、第三二ないし第三八、第四〇な一いし第四二の各請願は、いずれもその趣旨は適切妥当なものと認め、採択の一上、内閣に送付すべきものと議決し、第一七、第二九ないし第三二、第三九、第四三の各請願は、すでにその目的が達成されておりますので、これらの各請願は、いずれも議院の議決を夢しないものと決しました。その他の請願につきましては、今後も慎重に検討する必要がありますので、その取扱いの決定につきましては、これを留保いたした次第であります。
次に陳情書でありますが、当委員会は送付されました陳情書は、全部で二十一件であります。各陳情書につきましても、慎重に審査いたしました結果、これらの各陳情書はいずれも委員会において了承するに決した次第であります。
なお個々の詳細なる内容につきましては、文書表において御審議願うことといたしまして、簡単でありますが、小委員会の審査の経過並びに結果について御報告申し上げた次第であります。(拍手)発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/101604562X02119530730/6
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007・田口長治郎
○田口委員長 これにて小委員長の報告は終りました。
お諮りいたします。請願及び陳情書につきましては、ただいまの小委員長報告の通り決するに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/101604562X02119530730/7
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008・田口長治郎
○田口委員長 異議なしと認めます。よつて小委員長の報告通りに決しました。
重ねてお諮りいたします。ただいま議決いたしました請願に対する委員会報告の作成につきましては、先例により委員長に御一任願いたいと存じますが、これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/101604562X02119530730/8
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009・田口長治郎
○田口委員長 異議なしと認め、そのように決します。
—————————————発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/101604562X02119530730/9
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010・田口長治郎
○田口委員長 この際白濱君より発言を求められております。これを許しま託す。白濱君。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/101604562X02119530730/10
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011・白浜仁吉
○白浜委員 この際水産庁長官にお尋ねしたいことが二、三点ありますので、お答えをお願いしたいと思います。
第一点は、漁業制度についてでございますが、終戦後、占領治下におきまして制定されました漁業法、水産業協同組合法などは幾多の改正を要する点がありますことは御承知の通りでございます。免許料、許可料の撤廃、その他局部的の改正は漸次これを行つておるのでございますが、なお根本的、抜本的の改正が業界から要望されておるのでございます。つきましては、政府においてもそれぞれ調査研究中のように伺つておるのでございますが、その進捗の程度はいかがでございましようか。また来る第十七国会にその改正案が提出の運びになりますかどうか、この点お伺いしたいと思うめでございます。
次に水産に要する研究費の問題でございます。先ほどから長官からもるる御説明があつたのでありますが、私は本問題につきまして、すでに第十五国会においても申入れをいたしておつたのでございます。私どもがこの狭い日本の国土に住みまして、期待するのはやはり水産資源の開発ということにあるのでございますが、その根本をなすものは、この水産に対するところの研究の問題であるのであります。すでにあります八箇所の海区研究所の問題にしましても、ややもすれば、この研究費その他もイージー・ゴーイングな運営にまかされておるのでございます。これらの研究所を活用する意味におきましても、私はその地方々々の独特の方法で、重点的にこの研究を進めるという態度で進んでもらいたいと思うのでございますが、この点つきまして、なお水産庁長官はいかなるお考えを持つておられるか。従来他の原始産業と比べまして、水産関係の研究に対する費用が、ともすれば比較にならないような状態でございますので、今後一層当局の御努力もお願いしたいと考えておりますので、その点特に本日御意見を承つておきたいと思うのでございます。
もう一点、私はお伺い申し上げたいのは、この前から他の委員の方々からも重ねてるるお話があつたのでございますが、東南アジア開発の面におきましての漁業の意義といいますか、こういうような面を私は特に強調したいと思うのでございます。聞くところによりますと、いろいろなことを東南アジア開発の面において政府は唱えておりますけれども、実際において日本が誇りを持つて、自信を持つて進出できるのはただ漁業だけではないかということを私は考えておるのでございます。私の手元にあります一つの件をとらえましても、インドネシアなどにおきまして、相当進んだ交渉が行われておるのでございますが、資金面におきましての政府の措置は、必ずしも額面通り受取ることができないという状態でございますし、今日沿岸の漁業とその他の調整の問題で、国内的にも非常な問題があるさ中でありますので、私どもはむしろこの広い海洋に、しかも手を差伸べて待つておるところの東南アジアにおける漁業の開発に、今後一層力を尽してもらいたいと考えておるのでございますが、その点について何か具体策でもありますれば、承つておきたいと存ずるのでございます。
以上簡単に三点につきましてお答えをお願いしたいと思います。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/101604562X02119530730/11
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012・清井正
○清井政府委員 ただいま白浜委員より御質問ありました第一点の漁業法の改正の問題でございますが、お話の通り漁業法はただいまの状況におきましては、この法律制度の当時の状況と異なつておりますし、また漁業の関係自体が年とともに漸次変化をいたして参ります等の関係もありますので、同法案につきまして、相当根本的に研究改正の要あるものと私は考えておるのであります。しかしながら、この問題につきましては、漁業全般の制度の基本法であります関係上、事修正に関しましてはよほど慎重を要し、各方面の事情を十分研究いたし、また関係の方々の意見を十分拝聴いたした結果、適切な改正をはからなければならぬと思つておるのであります。目下水産庁におきましても、それぞれ該当の係官に、自己の該当する職責の部面について研究をいたさせておるのでございまして、それを逐次総合いたしまして、法律の改正の方向に進めて参りたいと思つておるのであります。しかしながら、次の国会にすぐに出されるかというところまでは、実は残念ながらまだ行つていない状況でありまして、なおしばらくこの問題につきましては、私どもの事務的研究におまかせを願いたいのであります。いずれまた研究の具体的な進捗に応じまして、御意見等も十分拝承する機会もあろうかと思います。目下ただいまのお話の方向に沿うて研究を進めておるという段階でございますから、さよう御承知を願いたいと思います。
それから第二点の試験研究の問題でございますが、これまたお話の通り、また御指摘の通り、非常に大切だと思いながらも、なかなか予算を具体的に実現するということには非常な困難を感じて参つておるのであります。特に資源の開発が必要であります関係上、その方面の調査研究、あるいは加工の研究、あるいは輸出振興を背景とする加工の研究等、先ほどいろいろお話もあつたのでありますが、私どもとしてはさらに調査研究の予算の拡充強化、特にただいまお話のありましたように、重点的に拡充強化せねばならぬものと思つておるのであります。しかしながら、財政等の関係もありますので、この予算を増額するにあたりましては、よほど努力を要するかと思うのであります。私どもとしては、全力を尽して試験研究のための拡充に努めて参りたいと思います。特にまた各試験研究機関におきまするところの実態についての御意見もあつたのでありますが、私どもとしては、各海区の研究所の研究もさらに活発化いたさせまして、当該地方の実態に即応する調査研究をさせたいと思つておるのであります。
第三点の東南アジア開発に関する問題でありますが、これまた東南アジアを開発することは、全産業を通じて言われておることでございますが、特に水産関係につきましては、その先端として具体的に施策を講ずる必要がある、こういう意見でございますが、私どももまつたく同様に考えております。現在は、護もいろいろお話のありました通り、それぞれの国の事情によりまして、おのずから漁業の実態も異にいたしますし、またわが国との外交関係もそれぞれ異なつておるという関係もございますので、大体具体的には民間の資本と提携したような形において行われる場合が相当あるのであります。私どもといたしましては、いかなる方法をとるにせよ、東南アジアにおきます漁業の開発、並びに東南アジア各関係国との漁業を通じてのいろいろの組織等を、さらに強化いたして参らなければならないと考えておるのであります。具体的にただちにこういうことと申しましても、それぞれ国によりまして方法が違いますので、抽象的な方策は申し上げられないのでございますが、明年度の予算措置につきましても、ただいま申しました通り、調査船等を建造いたしまして、何とかして新資源の開発、探索等をいたしたいということを考えておるのであります。そういつた調査研究の方策とあわせて、関係国との関係をさらに緊密にして行くというような、考えられるいろいろな方法を講じまして、東南アジアの開発について努力して行きたいと考えておる次第であります。
—————————————発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/101604562X02119530730/12
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013・鈴木善幸
○鈴木(善)委員 先般の北九州の風水害、和歌山県の風水害、その他各地に起りました災害によりまして、水産関係の災害が相当甚大なるものがあるわけでありますが、特に河川の氾濫、土砂の流出等によりまして、沿岸の増殖場が相当の被害をこうむつておるのであります。ちようどこの貝類等の増殖の場所は耕地と同様でございますが、目下水害対策委員会におきましては、耕地等の復旧につきましては、手厚い国庫の助成によつてこれを復旧するという方向で対策が進められておるようでありますが、遺憾ながら水産関係の増殖場の被害につきましては、これを軽視いたしておるようなきらいがあるようであります。
つきましては、この際私は動議といたしまして、増殖場の災害復旧につきましても、耕地等の災害復旧と同様に、国の手早い助成のもとにこれを行うように本委員会において決議を行いまして、これを委員長より水害対策委員会に対して適切なる申入等の措置を講ぜられるように、ここに動議を提出する次第であります。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/101604562X02119530730/13
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014・田口長治郎
○田口委員長 ただいま鈴木委員より、増殖場復旧に関し農地と同様なる国家の手厚い方法によつてこれを助成する、かようなことを水害対策委員長に対して水産委員長から申し入れるようにとの動議が提出されました。この動議を採択し、さようとりはかろうことに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/101604562X02119530730/14
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015・田口長治郎
○田口委員長 御異議なしと認め、さよう決しました。
文案その他につきましては委員長に御一任を願いたいと思いますが、いかがでしようか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/101604562X02119530730/15
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016・田口長治郎
○田口委員長 それではさように取扱います。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/101604562X02119530730/16
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017・小高熹郎
○小高委員 二、三日前の当委員会において委員長に要望いたしておきましたが、竹島問題が意外に進展しつつあるやに聞き及んでおりまして、現地から非常に憂慮にたえないという報告がひんぴんと来るのでございますが、これについて岡崎外務大臣及び木村保安庁長官を当委員会に呼んで、これは国家の重大問題でありますので、外務省のある首脳部等も、このままにしておくならば韓国にすらかくのごとき目にあつて、一体将来日本はどうするのだという心配の声をも漏らしているのでございますがゆえに、これは真剣に取上げて、皆さんとともこの委員会においてある程度の国の方針を明らかにさせたい、かように思うのでございますが、この点につきまして、それはあとまわしにしてくれということでありますが、会期もすでに余すところございません。委員長はいつこの問題を取上げられるか、委員長にお尋ねいたしたいのであります。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/101604562X02119530730/17
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018・田口長治郎
○田口委員長 ただいまの小高委員の御質問にお答えいたします。会期が非常に切迫しておりまして、明日になりますれば、会期延長になるかどうかということがはつきりすると思いますが、会期が延長になりましたら、御趣旨の通り善処したいと思います。
本日はこれをもつて散会いたします。
午後四時五十七分散会発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/101604562X02119530730/18
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