1. 会議録本文
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000・会議録情報
昭和二十八年七月二十四日(金曜日)
午前十時五十二分開会
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出席委員
衆議院側
議長 坪川 信三君
副議長 吉川 久衛君
渡邊 良夫君 平野 三郎君
足立 篤郎君 金子與重郎君
足鹿 覺君 川俣 清音君
参議院側
議長 片柳 眞吉君
副議長 宮本 邦彦君
佐藤清一郎君 関根 久藏君
寺尾 豊君 河野 謙三君
清澤 俊英君 白井 勇君
戸叶 武君 松浦 定義君
委員外出席者
国務大臣
農 林 大 臣 保利 茂君
衆議院事務局側
参 事
(委員部長) 山崎 高君
参議院事務局側
参 事
(委員部長) 宮坂 完孝君
常任委員会専門
員 安楽城敏男君
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本日の会議に付した事件
○農業災害補償法の一部を改正する法律案
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会議発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/101624982X00219530724/0
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001・坪川信三
○議長(坪川信三君) これより農業災害補償法の一部を改正する法律案の両院協議会を開きます。
国会法第九十条により、本日の議長は私が勤めますから、よろしくお願い害補償法の一部を、いたします。なお、協議委員及び協議会の事務を掌理する職員以外のかたがおられましたら、御退席を願います。
昨日に引続き御協議を願いたいと存じますが、早急に結論を得ますよう、懇談の形で協議を進めたいと思いますが、御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/101624982X00219530724/1
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002・坪川信三
○議長(坪川信三君) 御異議ないようですから、これより懇談会に移ります。
午前十時五十三分懇談会に移る
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午前十一時十一分懇談会を終る発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/101624982X00219530724/2
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003・坪川信三
○議長(坪川信三君) これにて懇談会を閉じまして、再開をいたします。
只今の懇談会で得ました結論について御報告を願います。足鹿君。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/101624982X00219530724/3
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004・足鹿覺
○足鹿覺君 今まで懇談をいろいろといたしました結果、衆議院側としましても、参議院の御主張に同意することに大体態度をきめました。つきましては、昨日来の両院協議会の公式の会議、或いは懇談等の際におきましても、その根本的な考え方については、両院とも寸毫も食い違いはないということは一応確認されているわけでありまして、問題は、その抜本的な農業災害補償制度に対する基本的な態度そのものに変りはないということは皆さんがひとしく、よく御確認になつたことでありまするので、この際、法案の内容を若干いじり廻すというような姑息な態度はやめまして、参議院側の御主張に一応同意をいたし、なお、今後この両院の完全に意見の一致した災害補償制度の抜本的な改廃の問題については、更に御提案を申上げて申合せを行い、その申合せに対しましては、幸い、農林大臣も御出席のようでございますから、御所信を承わり、政府の基本的な態度を明かにして頂いて、問題を円満妥結せしめたい。かように考えまするので、お諮りを頂きたいと思います。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/101624982X00219530724/4
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005・坪川信三
○議長(坪川信三君) 只今の足鹿議員の御意見に対して何か御発言ございませんか。
別に御発言もないようですから、採決いたします。先刻の御報告の通り、参議院議決案を協議会の成案とするに賛成の諸君の御起立を願います。
〔賛成者起立〕発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/101624982X00219530724/5
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006・坪川信三
○議長(坪川信三君) 起立総員、よつて本協議会の成案は参議院議決案通りとするに決しました。
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007・坪川信三
○議長(坪川信三君) 次に、先刻足鹿君から提出されました申合せの件についてお諮りいたします。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/101624982X00219530724/7
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008・足鹿覺
○足鹿覺君 それでは、先刻の私たちの考え方についても参議院の各位も完全に、御同意を頂きましたので、改めて申合せの案文を申上げますので、お諮りを頂いて御決定願いたいと存じます。朗読をいたします
申 合
農業災害補償法は、実施以来五ケ年を経過したが、その制度の根本的欠陥と運営又宜敷きを得ず、農民の要望に応え難き実情に鑑み、両院協議会は、左記により農業災害補償制度の行詰りに対し抜本的検討をなすことを申合せる。
記
一、農業災害補償制度に就ては、その抜本的改廃の必要であることを確認する。
二、政府は、昭和二十九年産水稲を目途として制度の根本的改廃を行い、農業災害補償に対し完全なる施策を講ずること。
三、衆参両院は、農業災害補償制度の完ペきを期するため閉会中も尚その調査を継続し検討すること。
昭和二十八年七月二十四日
以上であります。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/101624982X00219530724/8
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009・坪川信三
○議長(坪川信三君) 只今の申合せを行うに御異議、ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/101624982X00219530724/9
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010・坪川信三
○議長(坪川信三君) 御異議なければその通り決しました。それぞれ各院に併せ報告することにいたしたいと存じます。
なおこの際、只今の申合せに関し、農林大臣の所見を承わりたいと存じます。農林大臣保利茂君。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/101624982X00219530724/10
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011・保利茂
○国務大臣(保利茂君) 農業災害補償制度におきましては、今回の改正法案御審議の過程におきまして弔、両院の御意見もそうであります七うに、政府といたしましても、根本的に検討しなければならない必要を感じているのでございまして、然らば根本的に改革する新制度を昭和二十九年度から実施できますか否かは、それぞれ両院において小委員会を設けて御検討を願つておられる問題の結論の如何にもかかつて来ると存ずるのでございますが、御検討の結果、又政府も検討いたしました結果、改正中には二十九年度から直ちに実施いたし得る問題もあろうかと存じまするし、又問題に上りましては、多少の準備期間を要するものも出て来るかと存じておりますけれども、いずれにいたしましても、農業災害補償制度の根本的検討を政府といたしましても、真摯に検討をいたす所存でございます。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/101624982X00219530724/11
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012・坪川信三
○議長(坪川信三君) 只今の保利農林大臣の発言を了承することにいたします。本協議会の任務はこれにて終了いたしました。
これにて散会いたします。
午前十一時十九分散会
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賛成者数及び氏名 十七名
吉川 久衛君 渡邊 良夫君
平野 三郎君 足立 篤郎君
金子與重郎君 足鹿 覺君
川俣 清音君 片柳 眞吉君
宮本 邦彦君 佐藤清一郎君
関根 久藏君 寺尾 豊君
河野 謙三君 蒲澤 俊英君
白井 勇君 戸叶 武君
松浦 定義君
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農業災害補償法の一部を改正す
る法律案両院協議会成案
参議院議決の通りとする。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/101624982X00219530724/12
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