1. 会議録本文
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000・会議録情報
昭和二十九年四月三日(土曜日)
議事日程 第三十号
午後一時開議
第一 統計法の一部を改正する法律案(内閣提出、参議院送付)
第二 特別調達資金設置令等の一部を改正する法律案(内閣提出)
第三 日本銀行券預入令等を廃止する法律案(内閣提出、参議院送付)
第四 外国為替銀行法案(内閣提出、参議院送付)
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●本日の会議に付した事件
日程第一 統計法の一部を改正する法律案(内閣提出、参議院送付)
日程第二 特別調達資金設置令等の一部を改正する法律案(内閣提出)
日程第三 日本銀行券預入令等を廃止する法律案(内閣提出、参議院送付)
日程第四 外国為替銀行法案(内閣提出、参議院送付)
午後一時三十六分開議発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/101905254X03319540403/0
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001・堤康次郎
○議長(堤康次郎君) これより会議を開きます。
————◇—————発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/101905254X03319540403/1
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002・堤康次郎
○議長(堤康次郎君) 日程第一、統計法の一部を改正する法律案を議題といたします。委員長の報告を求めます。内閣委員会理事下川儀太郎君。
〔下川儀太郎君登壇〕発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/101905254X03319540403/2
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003・下川儀太郎
○下川儀太郎君 ただいま議題となりました統計法の一部を改正する法律案について、内閣委員会における審査の経過並びに結果を御報告申し上げます。
現行統計法に基く国勢調査は五年ごとに行うことになつておりますが、今日では終戦直後のようなはげしい人口の移動もなく、かつ厖大な国費を要しますので、これを十年ごとに行うことに改めるとともに、国勢調査を行つた年から五年目に当る年に簡易な国勢調査を行うよう、統計法の一部を改正しようとするものであります。
本案は、二月二十二日予備審査のため本委員会に付託され、ただちに政府の説明を聴取し、三月二十六日本付託となつたので、四月一日討論を省略して採決の結果、全会一致をもつて原案の通り可決いたしました。以上御報告申し上げます。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/101905254X03319540403/3
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004・堤康次郎
○議長(堤康次郎君) 採決いたします。本案は委員長報告の通り決するに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/101905254X03319540403/4
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005・堤康次郎
○議長(堤康次郎君) 御異議なしと認めます。よつて本案は委員長報告の通り可決いたしました。
————◇—————発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/101905254X03319540403/5
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006・堤康次郎
○議長(堤康次郎君) 日程第二、特別調達資金設置令等の一部を改正する法律案、日程第三、日本銀行券預入令等を廃止する法律案、日程第四、外国為替銀行法案、右三案を一括して議題といたします。委員長の報告を求めます。大蔵委員会理事淺香忠雄君。
〔淺香忠雄君登壇〕発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/101905254X03319540403/6
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007・淺香忠雄
○淺香忠雄君 ただいま議題となりました特別調達資金設置令等の一部を改正する法律案外二法律案につきまして、大蔵委員会における審議の経過並びに結果を御報告申し上げます。
まず、特別調達資金設置令等の一部を改正する法律案について申し上げます。
この法律案は、特別調達資金の運営に関する事務の簡素化をはかるため、アメリカ合衆国政府等からの受入金の同資金への受入れ等に関する事務を都道府県の職員に取扱わせることができることにいたしますとともに、所要の規定を整備することとし、あわせて、日本国における国際連合の軍隊の地位に関する協定及び日本国とアメリカ合衆国との間の相互防衛援助協定の締結に伴い、これらの協定に基いて国際連合の軍隊またはアメリカ合衆国政府の特定の職員の需要に応じて行う物資等の調達につきましても、駐留軍の場合と同様、同資金において取扱い得るようにいたし、さらにこれに伴う給与の支払い事務につきましても、その一部を銀行に委託して取扱わせることができることといたしております。
本案につきましては、審議の結果、昨二日質疑を打切り、ただちに討論に入り、小川委員より社会党両派を代表して反対討論のあつた後、採決いたしましたところ、起立多数をもつて原案の通り可決いたしました。
次に、日本銀行券預入令等を廃止する法律案について申し上げます。
日本銀行券預入令は、昭和二十一年三月二日以前に流通していた旧日本銀行券の強制通用力を失わせるとともに、これをすべて金融機関等に対する預貯金等とし、一定の制限のもとに新日本銀行券によつて引出させることを目的といたしておつたのでありますが、その目的とするところはすでに達成されましたので、今回同令を廃止すると同時に、経過措置として、終戦後の引揚者及び今後の引揚者の携帯した旧日本銀行券の引きかえについて所要の規定を設けることといたしております。すなわち、その持帰り旧日本銀行券が五万円以下の場合には全額の引きかえを、五万円を越える場合にはその越える金額の七割を交換することとし、引きかえの最高限を二十万円と定めております。なお、これにより引揚者の九九・九%以上が全額の引きかえを認められることとなるのであります。
本法案につきましては、慎重審議の後、昨二日質疑を打切り、討論を省略して、ただちに採決いたしましたところ、起立総員をもつて原案の通り可決をいたしました。
次に、外国為替銀行法案について申し上げます。
この法案は、外国為替取引及び貿易金融の円滑をはかるため外国為替銀行の制度を確立し、その業務の公共性にかんがみ、監督の適正を期するとともに、金融制度の整備改善に資することを目的といたしております。
まず第一に、外国為替銀行は大蔵大臣の免許を受けなければならないこととし、かつ資本の最低限度を十億円と定めております。第二に、この業務は外国為替取引または輸出入取引その他の対外取引に関する信用供与を主とし、一般国内貸出し業務は対外取引関係の金融と関連のあるものに限つております。第三に、店舗は外国為替取引または貿易金融上重要な地に限つて設置できることとして、国内店舗はかなりの制限をいたしております。
本法案につきましては、慎重審議の後、昨二日質疑を打切り、討論に入り、苫米地委員は自由党を代表して附帯決議を付して賛成の討論をせられ、季岡委員は両派社会党を代表して同じく賛成討論をせられた後、採決いたしましたところ、起立総員をもつて本案は附帯決議を付して原案の通り可決をいたしました。
附帯決議は左の通りであります。
外国為替銀行法案に関する附帯決議
外国為替専門銀行に課せられた国民経済的使命の重要性にかんがみ、同行機能の完全なる発揮を図るため、政府は外国為替専門銀行に対し低利円資金の供給、政府保有外貨の預託、輸入ユーザンス制を認める等為替貿易金融制度の正常化の強力なる諸施策を検討の上急速に実施に移されたい。
右決議する。
以上であります。
右御報告を申し上げます。(拍手)発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/101905254X03319540403/7
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008・堤康次郎
○議長(堤康次郎君) まず、日程第二につき採決いたします。本案の委員長の報告は可決であります。本案を委員長報告の通り決するに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/101905254X03319540403/8
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009・堤康次郎
○議長(堤康次郎君) 起立多数。よつて本案は委員長報告の通り可決いたしました。(拍手)
次に、日程第三及び第四の両案を一括して採決いたします。両案は委員長報告の通り決するに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/101905254X03319540403/9
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010・堤康次郎
○議長(堤康次郎君) 御異議なしと認めます。よつて両案は委員長報告の通り可決いたしました。
本日はこれにて散会いたします。
午後一時四十六分散会発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/101905254X03319540403/10
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