1. 会議録本文
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000・会議録情報
昭和三十年五月十二日(木曜日)
午後一時三十一分開会
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委員の異動
四月八日委員松原一彦君辞任につき、
その補欠として杉原荒太君を議長にお
いて指名した。
四月十二日委員中川以良君及び杉原荒
太君辞任につき、その補欠として郡祐
一君及び松原一彦君を議長において指
名した。
四月十四日委員郡祐一君辞任につき、
その補欠として中川以良君を議長にお
いて指名した。
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出席者は左の通り。
委員長 新谷寅三郎君
理事
植竹 春彦君
宮田 重文君
木下 源吾君
委員
木村篤太郎君
中川 以良君
中山 壽彦君
豊田 雅孝君
野本 品吉君
千葉 信君
松浦 清一君
衆議院議員
森 三樹二君
事務局側
常任委員会専門
員 杉田正三郎君
常任委員会専門
員 藤田 友作君
常任委員会専門
員 川島 孝彦君
常任委員会専門
員 熊埜御堂定君
衆議院事務局側
常任委員会専門
員 阿部 三郎君
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本日の会議に付した案件
○理事の補欠選任の件
○一般職の職員の給与に関する法律の
一部を改正する法律案(衆議院送
付、予備審査)
—————————————発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/102214889X00519550512/0
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001・新谷寅三郎
○委員長(新谷寅三郎君) これより内閣委員会を開会いたします。
まず、お諮りいたしますが、本委員会の理事一名欠員となっておりますので、本日その補欠互選を行うことに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/102214889X00519550512/1
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002・新谷寅三郎
○委員長(新谷寅三郎君) それでは理事の補欠互選をいたしたいと思いますが、互選の方法は成規の手続を省略いたしまして、便宜、指名を委員長に一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/102214889X00519550512/2
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003・新谷寅三郎
○委員長(新谷寅三郎君) 御異議ないと認めます。それでは、本委員会の理事に松原一彦君を指名いたします。
—————————————発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/102214889X00519550512/3
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004・新谷寅三郎
○委員長(新谷寅三郎君) 次に、一般職の職員の給与に関する法律の一部を改正する法律案を議題といたします。
本案は、衆議院儀典森三樹二君ほか九名提出にかかるものでありますから、提案者から提案理由の説明を求めたいと存じます。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/102214889X00519550512/4
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005・森三樹二
○衆議院議員(森三樹二君) ただいま委員長より御指名いただきました森三樹二でございます。一般職の職員の給与に関する法律の一部を改正する法律案の提出者といたしまして、提案理由の説明を申し上げます。
御承知のごとく、本法案は勤務地手当に関するものでございまして、この勤務地手当の法案につきましては、昨年来、衆議院並びに参議院の人事委員会におきまして回数を何回となく重ねまして、最後には衆議院並びに参議院の合同の意見を調整するところまで持って行きまして、慎重に審議を重ねまして修正案を作ったのでございます。その案が本年一月二十三日に衆議院を通過いたしまして、翌日の一月二十四日の本会議に上程されましたが、本会議に上程せられましたところ、御承知のごとく、本案が通過をしない間に衆議院の解散になりまして、ついに成立をみることができなかったのでございます。ただいまお手元に提案いたしました本法案は、すなわち解散前における衆議院並びに参議院の人事委員会におきまして、各委員の修正意見を十分尊重し、各都道府県にわたりまして作りました成案でございます。
私どもは今日の情勢からかんがみましても、すでにもう昨年の七月に勧告なされましたこの勤務地手当の給与につきましては、できるだけすみやかに本法案を通過さして、一般公務員の給与を是正したいと考えておる次第でございます。
何とぞ皆様方の御審議によりまして、本法案の通過をすみやかに御決定願いたいと思う次第でございます。
なお、一言附加いたしますが、一番最終のページに記載してあります通り、本法案に要する経費といたしましては、大体二百十二億円の見込みでございまするが、この二百十二億円という内容は、国家公務員、地方公務員あるいは特別職のそうした全体を含めたものでございますので、その点もお含みの上、何とぞ本法案の審議をお願いしたいと思うのであります。よろしくお願いいたします。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/102214889X00519550512/5
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006・新谷寅三郎
○委員長(新谷寅三郎君) 本案についての審議はいずれ後日十分にいたしたいと思うのでありますが、本日は提案者について簡単な御質疑でもあれば御質疑を願いたいと思います。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/102214889X00519550512/6
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007・千葉信
○千葉信君 ちょっと提案者にお尋ねしますが、衆議院の方の審議の状態は今どういう格好になっているか、その点を一つ。それから承わるところによると、この問題に関して小委員会制度らしいものが設けられたらしいのですが、一体その小委員会は何をやるための小委員会か。そうしてまたその小委員会は、その後この問題に対してどういう検討を加えておられるのですか。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/102214889X00519550512/7
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008・森三樹二
○衆議院議員(森三樹二君) 千葉さんの御質問にお答え申し上げますが、御承知の通り、人事委員会が解散されまして内閣委員会に併合されました。本案も従いまして内閣委員会に現在継続をいたしております。そこで新しく解散によりまして成立いたしました委員会におきましては、その法案につきまして各委員諸君よりいろいろ御意見がございまして、やはりこの地域給につきましては、是正はされましたけれども、なお幾多の調整をしなければならぬ点もあるので、新しい議員諸君の意見もやはり尊重してもらいたいという御意見が非常に強かったのでございます。従いまして、この法案を提出いたしまして直ちに本委員会において審議を進めるということは、かえって審議をスムーズにするものではないというような意見がございまして、小委員会を前国会のように作つてはどうかという意見も発議されまして、われわれもこれに賛成をしたようなわけでございます。従いまして、その小委員会ができましたのは地方選挙の前でございます。従って地方選挙の前に小委員会が作られましたが、小委員会を開会するには至らず、地方選挙に入りまして、今回いよいよ審議することになったのでございますが、私どもは一日も早くこの小委員会の開会を要求して参っておりますが、現在のところまだ開かれておりません。今日も内閣委員会がございまして、この問題を理事会で取り上げました結果、委員十名のうち、委員長は民主党の高橋禎一君でございます。その高橋小委員長に対しましても、私から強く小委員会の開会を要求いたしました結果、来たる本月の十六日の午後一時より小委員会を開会するというような運びになりましたので、御了承願いたいと思います。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/102214889X00519550512/8
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009・千葉信
○千葉信君 そうしますと、本法案に対しては、内閣委員会として審議を進めるという方法をとつて、一方小委員会としては、若干の注文がこの内容についてあるだろうからという理由で、その委員会もたとえば十六日なら十六日、内閣委員会と並行しながら開いて行くと、こういうのですか、そうお伺いしたのですが。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/102214889X00519550512/9
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010・森三樹二
○衆議院議員(森三樹二君) 千葉さんの御質問の要旨の通りでございます。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/102214889X00519550512/10
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011・千葉信
○千葉信君 そこでお尋ねしたいのは、その小委員会で検討される内容というのは、今の御答弁からいいますと、やはりいろいろなまだ不十分であった地域とか、あるいは相当条件を備えていると認められる地方から、いろいろな要求があったりして、そういう点についてある程度の考慮を加えるという、そういう小委員会の設置なり、それから審議ということになりますと、結論としては若干この提案された法律案自体に修正ということが起るかもしれないという、そういうことが考えられるのです。そこで提案者に御注意申し上げたいのは、ここに提案されている法律案自体でさえも私は相当容易ならない見通しにあると思うのです。正直に申し上げてそうだと思うのです。ところがそういう見通しが一般的であるにかかわらず、さらに小委員会等で検討を加えられた結果、この内容に変動が起ったとか、あるいはある程度の修正が行われるということになりますと、法案そのものである場合よりも、もっと前途困難な問題が起ってきはしないかと思います。従ってそういう点を考えますと、今までの衆参両院の人事委員会における修正案作成の経緯や、それからその後におけるこの問題自体の動向から考えても、もうそろそろ国会で両院一致で作った修正案を通さなければならない、そうして実施しなければならない時期に来ていると思うのです。むしろ遅きに失すると思うのです。そういう意味からすると、私は今御答弁のありましたような、そういう内容で設けられている小委員会の今後の審議というものに対して一抹の不安を抱かざるを得ないのです。今の提案者の説明によりますと、非常に熱心にその小委員会の開催を要請しているというお話でありますが、私はむしろ問題自体の解決という点から考えますと、その小委員会についてはなるべく積極的に開会を要請するというような態度はお避けになるようにお願いしたいと思うのですが、その点一つお含みおき願いたいと思いますが、いかがですか。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/102214889X00519550512/11
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012・森三樹二
○衆議院議員(森三樹二君) 千葉さんの御意向も十分尊重いたします。ただし、御承知の通りやはり新しい国会が構成されまして、委員諸君も、前回と同じような人事委員会というものがありまして顔ぶれも同じならばよろしゅうございますが、何しろ新しい内閣委員会というものであり、しかも構成メンバーの顔ぶれもほとんど変つておるようなわけでございまして、私一存にもいかない点も多々あるのでございます。その辺も一つお含み願いまして、あなたの御期待に沿うように善処いたします。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/102214889X00519550512/12
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013・千葉信
○千葉信君 提案者の御答弁なされた政治的な立場というものがわからないのじゃありませんけれども、とにかくこの問題について、もっと真剣にこの問題自体の解決をはかるように努力されるためには、やはり今申し上げたような態度をとつていただく以外に方法がないと思いますから、一つその点を十分再考を願いたいと思います。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/102214889X00519550512/13
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014・木下源吾
○木下源吾君 提案者の森君にちょっとお伺いしておきたいのですが、聞くところによれば、政府といいますか、与党というか、その勤務地手当制度をなくするというようなことが主張されておる。しかるに、いま一方においては議員提出で二百十二億の巨額を要する修正というか、そういう案が提出されておる、これは全体の態勢から見てどういう見通しを持っておられるのか、これをつまり実際に実現させようとすれば、政府は予算措置を講じなければならない、政府にかかっておる問題だと思う。で、この点は実現させる上において重大な問題を含んでおると思うのです。這般の消息は一体どういうふうになっておりますか、そういう点について何ら考慮せられることなく、議員提出として一路ただこれをやつて行くというだけにとどまっているのか、その点を一つ何でしたら御説明を願いたいと思います。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/102214889X00519550512/14
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015・森三樹二
○衆議院議員(森三樹二君) 今、木下委員からの御意見でございますが、私も同感でございまして、この地方選挙に移る前の委員会におきまして、御承知のように給与担当の国務大臣は大久保留次郎氏でございます。大久保留次郎氏が就任いたしまして、私は委員会に大久保氏の出席を要求し、この勤務地手当の予算の措置につきまして質疑応答を行いました。しかし大久保給与担当の大臣といたしましては、この二百十二億に上るところの予算措置については、自分としては今責任を持ってこれを善処するということは容易でない。御承知のような一兆円の予算措置の中において、こうした予算を今組むということはとうてい私としては不可能だと思うというような答弁がなされましたが、しかし私どもは衆参両院がまとめたこの法案の重要性、しかも昨年の公務員の給与ベース、一般給与の引き上げもなされなかったという状況にかんがみまして、どうしてもこれは政府が責任を持ってやつてもらいたい、国会の意思を尊重してもらいたいということを十分主張いたしました。まあ一応考えておこうというような結論になりましたけれども、その後私は大久保長官ともしばしば会いまして強く要請して参ったのであります。しかし具体的に御承知のように政府の予算措置といたしましても、この勤務地手当の予算を計上されておらないという段階でありますが、これはまあ各政党の考え方もありまして、私どもはあくまでもこの勤務地手当の予算を昭和三十年度の予算の中に計上すべきであるという考え方は強く持っておるわけでございます。従いまして、今後におきましても衆議院並びに当院の委員会におきましても、ぜひともこの法案を上げていただくとともに、この裏づけとなる予算措置につきましては、皆様方の一つ御支援をいただきまして、ぜひとも予算の実現もはかっていきたいと考えておるわけでございまして、皆さんの一つ御協力、御支援を心からお願いしてやまない次第でございます。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/102214889X00519550512/15
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016・松浦清一
○松浦清一君 ちょっと伺いたいのですが、衆議院の方でこれを提案されたのは三月二十九日ですな。そうすると、支給地の区分表ですが、これは昨年の十月か、十一月ごろに最終決定をした場合の区分表をそのままお出しになっておるようですが、その後合併等になっているのがだいぶあって、町や村の名前が変つておるところがございますが、そのままでお出しになれば、これに何かただし書きでもつけておかれるのが本当じゃないのかな。何月何日付の町村名によるとか、その必要ないものですか。まるっきりここに書かれている町村がなくなっている、新しい名前になっているというところがだいぶある。これは技術上の問題ですけれども、これで差しつかえないものか、あるものか、一つそれを……。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/102214889X00519550512/16
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017・森三樹二
○衆議院議員(森三樹二君) それはお説の通りでございます。従いまして、そうした点もこれが万全であるとも思っておりませんが、まあそうした新しい町村の合併なんかも刻々と行われておる問題でございますので、そうした点は一つまた審議の過程におきまして善処していただきたいと思うのです。最近になりましても町村合併、私どもの郷里でも行われておるところもございますので、そうした問題は多少本案では不備な点もあるかと思うのでございまして、その点よろしくお願いいたします。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/102214889X00519550512/17
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018・松浦清一
○松浦清一君 それから最終ページの予算の所要経費の問題ですが、昨年の十一月に最終決定をしたときに、なかなかこれは正確に所要経費をはじき出すということはむずかしいことなんでしようが、百四十億か、百四十五億ぐらいだというふうに参議院の方では勘定しておったのですが、どういうわけで二百十二億円になったか。もしその数字を調べたところがあれば、国が必要とする所要経費がどのくらいか、地方が必要とする経費がどれだけになっておるか。調べができておれば一つ。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/102214889X00519550512/18
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019・森三樹二
○衆議院議員(森三樹二君) その点一つ衆議院の専門員の阿部さんから御答弁願いたいと思うのです。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/102214889X00519550512/19
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020・阿部三郎
○衆議院専門員(阿部三郎君) 衆議院の内閣委員会の阿部専門員でございます。
この法案は社会党のほうでお出しになりましたが、ただ資料をくれというお話しでありましたので、大蔵省が調査いたしましたこの法案を実施するに要する予算調べ書きをお渡ししたのであります。それによりますというと、一般会計を二つに分けまして、裁判官、検察官、それから防衛庁、この分が一億八千二百七十七万四千円、それからその他というのが、もっぱらこれは給与法適用者になりますが、これが二十八億九百八万三千円、それから特別会計のほうでは、企業会計が二十億七千八万四千円、その他、事務関係のほうであると思いますが、それが四億五千七十七万三千円、それから政府関係機関が五十三億九千六百六十八万四千円、それから地方公共団体が百三億六千六百九十八万円、合計二百十二億七千六百三十七万八千円、こういうふうになっております。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/102214889X00519550512/20
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021・松浦清一
○松浦清一君 そうすると、今おっしゃった合計、これは大蔵省調べですな。大蔵省調べの合計が国の予算の中に組み込まれなければ、これは実施できないということですね。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/102214889X00519550512/21
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022・阿部三郎
○衆議院専門員(阿部三郎君) そういうわけでございます。衆議院でも算定しております。参議院のほうでも算定なされておるだろうと思いますが、それは人事院方式によりまして、この中にははね返り分を含んでおりません。つまり勤務地手当を基礎として上って参りますところのいろいろの分、そういうものを入れておりませんし、それから地方のほうは交付団体がございますので、これを約八〇%程度に見ております。それから公労法適用者も大体八〇%程度に見ておりますが、電電公社とかは見ないことになっています。即売のほうも見ないことにしています。そういうふうになって参りますと、大体百四十数億でありましたか、再計算の結果百五十一億二千万円ばかりになるようでございます。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/102214889X00519550512/22
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023・野本品吉
○野本品吉君 先ほど千葉さんからちょっと触れられたのですが、この案を作り上げるまでには、衆議院及び参議院の先の人事委員会の委員の方々が非常な御苦労をなすつてまとめ上げた。ところが人事委員会がなくなって内閣委員会になつた。それから内閣委員会の構成もまた前の人事委員会と非常に変つてきた。それでその結果として先ほどの森さんの御説明を極端に解釈しますと、従前の人事委員会における論議検討の結果というものが全く白紙に戻ったというふうにも考えられるのですが、この点を明確にしておきますことは、今後のこの案の審議の円滑な進行の上に非常に大事なことなので、それがはっきりしておりませんと、あとになって審議の途上でいろいろ混乱を来たしてくるのじゃないか、その点についていま一度はっきり一つ御答弁願いたいと思います。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/102214889X00519550512/23
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024・森三樹二
○衆議院議員(森三樹二君) ただいまの御質問でございますが、私野本さんの御質問はごもっともだと思います。私どもの気持、内心的な気持といたしましては、せっかく長い間かかりまして衆参両院が作りましたこの原案ですから、ほんとうならば、あまり私はこれが骨子をいじりたくない。できるならばこれを通過さしたいという気持もあります。しかし何といいましても衆議院が解散になりまして、新しく議員諸君が当選して来られました今日、新らしい議員諸君によって構成されました委員会のやはり意見といいますか、発言といいますか、これをまた抑制するということもできないのでありまして、従いまして、私はその小委員会の開会されました場合、あるいは委員会の場合におきまして、できるならばこれを私どもの気持としてはあまり修正しないで、極端に言えば、これをこのままと言えば行き過ぎかも知れませんが、この案を一つ通してもらいたい、やはりあくまでこれを骨子として通過させていただきたい。こういう私は意見を述べてあります。述べてありますが、それはあまり強く言いますと、その新らしく当選された議員諸君の意見を抑制するのじゃないかというような反発も起きてくるわけなんです。参議院のように選挙がなく、同じ形でずっと続いていればいいが、衆議院は非常に激しく変動があるものですから、私どもはやはり提案者としては、これがあくまで原案であって、この案を通過願いたい。こういう強い決意を持っております。しかし、あまりそうかといって委員会の各委員諸君の意見を抑えるという、圧殺するということはちょっとできないのですが、その辺を一つ御了解願いたいと思います。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/102214889X00519550512/24
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025・野本品吉
○野本品吉君 今の点につきましては、私は委員長において将来十分委員と話し合って、お互いに思想の統一と申しますか、ものの考え方をまとめておかぬと、これは話にならないのじゃないかと思います委員長にも希望を申し上げておきます。もう一点、これもそういう意味で私はお聞きするのですが、この案は前に衆参両院の人事委員会の御相談によって決定されましたか、その通りでございますか、それとも多少の改訂が加えられておりますか。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/102214889X00519550512/25
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026・森三樹二
○衆議院議員(森三樹二君) これはほとんど私改訂はないと思っております。それは多少、全然ないということはないでしょうけれども、ほとんどこれは委員長一任などというように、小さな町村などが多少修正された点はあるいはないとは言えませんが、ほとんどないと言って差しつかえないくらいのものだと私は思っております。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/102214889X00519550512/26
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027・野本品吉
○野本品吉君 これは専門員の方はおわかりですか。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/102214889X00519550512/27
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028・阿部三郎
○衆議院専門員(阿部三郎君) 受田委員長の、最後の委員会法案になります際に、委員長一任として、今お話の通り若干のものが入っております。その数等は今ここに資料を持っておりませんけれども、きわめて少数であったと思います。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/102214889X00519550512/28
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029・野本品吉
○野本品吉君 今の点につきましては、後日お示しを願いたいと思います。それだけです。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/102214889X00519550512/29
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030・新谷寅三郎
○委員長(新谷寅三郎君) ほかに御質疑ございませんでしたら、本日の発議者に対する質疑は一応これで終了したいと思います。御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/102214889X00519550512/30
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031・新谷寅三郎
○委員長(新谷寅三郎君) 御異議ないと認めます。それでは本日の委員会はこれで散会いたします。
午後二時一分散会発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/102214889X00519550512/31
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