1. 会議録本文
本文のテキストを表示します。発言の目次から移動することもできます。
-
000・会議録情報
昭和三十年五月二十七日(金曜日)
午後二時五十五分開会
—————————————
出席者は左の通り。
委員長 江田 三郎君
理事
秋山俊一郎君
白波瀬米吉君
委員
青山 正一君
大矢半次郎君
重政 庸徳君
関根 久藏君
田中 啓一君
溝口 三郎君
森 八三一君
河合 義一君
清澤 俊英君
三橋八次郎君
東 隆君
菊田 七平君
鈴木 強平君
政府委員
農林政務次官 吉川 久衛君
農林省農林経済
局長 大坪 藤市君
農林省農地局長 渡部 伍良君
農林省蚕糸局長 塩見友之助君
事務局側
常任委員会専門
員 安楽城敏男君
常任委員会専門
員 倉田 吉雄君
常任委員会専門
員 林 達磨君
説明員
通商産業省軽工
業局化学肥料部
長 大沢 融君
—————————————
本日の会議に付した案件
○開拓融資保証法の一部を改正する法
律案(内閣提出)
○農林水産政策に関する調査の件
(ひょう害に関する件)
(農業団体の再建整備に関する件)
(桑園の煙害に関する件)
○政府に対する申入れの件
—————————————発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/102215007X01219550527/0
-
001・江田三郎
○委員長(江田三郎君) ただいまから農林水産委員会を開きます。開拓融資保証法の一部を改正する法律案を議題にいたします。本法律案につきましては昨日の委員会における取きめによって、直ちに討論採決に入ることにいたしたいと思います。御意見のおありの方は賛否を明らかにしてお述べを願います。
別に御意見もないようでございますが、討論は終結したものと認めて御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/102215007X01219550527/1
-
002・江田三郎
○委員長(江田三郎君) 御異議ないと認めます。
それではこれより採決に入ります。開拓融資保証法の一部を改正する法律案を議題に供します。本案を原案通り可決することに賛成の方の挙手を願います。
〔賛成者挙手〕発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/102215007X01219550527/2
-
003・江田三郎
○委員長(江田三郎君) 全会一致でございます。よって本案は全会一致をもって原案通り可決すべきものと決定いたしました。なお、本院規則第百四条による本会議における口頭報告の内容、第七十二条により議長に提出すべき報告書の作成、その他事後の手続につきましては慣例により委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/102215007X01219550527/3
-
004・江田三郎
○委員長(江田三郎君) 御異議ないと認めます。よってさよう決定いたしました。
なお報告書には多数意見者の署名を付することになっておりますから、本案を可とされた方は順次御署名をお願いいたします。
多数意見者署名
秋山俊一郎 白波瀬米吉
青山 正一 大矢半次郎
重政 庸徳 関根 久藏
田中 啓一 溝口 三郎
森 八三一 河合 義一
清澤 俊英 三橋八次郎
東 隆 菊田 七平
—————————————発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/102215007X01219550527/4
-
005・江田三郎
○委員長(江田三郎君) ひょう害の件を議題にいたします。
最近各地に降ひょうがあって、農作物に相当な被害を与えたようでありますので、これら被害の状況及び政府におけるその対策等について政府当局の説明を聞き、この問題の取扱い方について御協議を願いたと思います。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/102215007X01219550527/5
-
006・吉川久衛
○政府委員(吉川久衛君) 本年度の凍霜害につきましては、四月中の被害の状況の調査がまとまりましたので、すでに発表をいたしておりますから御承知をいただいていることと思いますが、それに対する具体的な措置を講ずる準備をいたしておりましたところ、本月に入りまして五月の十五日、二十三日、四日の降ひょうによる農作物の被害が相当出て参りましたので、これらのものとあわせて九州の風水害、その他地方の凍霜害、それから今回のひょう害等、あわせて営農資金の問題につきましてはこれは立法措置を講ずる問題でございますので、農林委員の各位とも十分お話し合いを願って、これが対策を樹立したいと考えております。それから共済金の問題でございますが、これはもう九州の佐賀県を初めとして、被害農家に対しては概算払いの手配をすでに完了した所もございますし、なおその手続を進めているところもございます。遺憾なきを期しているつもりでございます。その他種子の問題であるとかその他いろいろの具体的な問題等々ございますが、これらにつきましても遺憾のないよう措置するよう、ただいま手配中でございます。ひょう害については最近各所に頻発をいたしておりますので、その現地についての調査はすみやかに実施をいたしております。また府県の調査、被害報告等とあわせまして、農林省としての結論を急いでいるような次第でございます。簡単でございますが、今日までの状況を報告申し上げました。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/102215007X01219550527/6
-
007・重政庸徳
○重政庸徳君 霜害、ひょう害等に関しては前例のあることでありますし、それからまた被害の性質上同じことをしても時間的に早くやるということが最も肝要なのであります。もちろん法律によらぬばならぬものは多少の時日は要しますが、ほかのものはすみやかに措置を講ずることが必要と思うのであります。大体今、次官の説明を聞いたのでありますが、最小限に見てもまだ一カ月の議会の期間がありますし、農林省はその期間にこれに対する措置を全部終了して行くという強いお考えがありますかどうか、お伺い申します。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/102215007X01219550527/7
-
008・吉川久衛
○政府委員(吉川久衛君) 重政委員のおっしゃる通り農林省としましては前年、前々年等の経験もございますので、それに準じまして、すべての手配をいたしておりますから、御期待に沿い得るものと確信をいたしております。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/102215007X01219550527/8
-
009・重政庸徳
○重政庸徳君 岡山県から申し出ておりますように、また、このほかにもいろいろな方法があるのでありますが、共済金の即時払いはもちろん、今すでに調査のできた所は取りかかっておるという御説明でありますが、この共済金並びにこの営農資金はこれはもちろん第一に必要なことであるのでありますが、その他被害のひどい所に対しては、いわゆる救農事業というものも考えられぬことはないということでありますが、大体どういうことをこれからこの一カ月の間に急速にやるというお考えでありますか。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/102215007X01219550527/9
-
010・吉川久衛
○政府委員(吉川久衛君) ただいまこの国会においてやらなければならないという問題は、営農資金の累年災害の場合には延期の問題が一つあると思います。それから新たに営農資金をお世話をしまして、それに対しまして利子補給等の特別措置の問題もあろうと思うのであります。こういう問題は立法を要しますので、これについては農林委員の皆様と御相談を願いまして、この国会中に立法措置を講じまして措置したいと、かように考えております。それから被害の規模からいたしますと、ただいままで私の方で調査をいたしておりますところによると、昭和二十八年の災害の凍霜害につきましては、二十八年度の被害に対して、二十九年度は約半分でございます。本年度は今日まででわかっているものでそのまた半分でございます。そんな前年、前々年等の被害の状況とも比較検討をいたしまして、ただいま程度の被害でございましたら、これは、その他の問題についても、行政的な措置で予算の範囲内で許すだけの特別なその被害地域に対する配慮ができるのではないか、かように考えております。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/102215007X01219550527/10
-
011・森八三一
○森八三一君 本年度発生いたしましたこの不幸な災害、凍霜害、ひょう害については、お話がありましたようにこの国会中に法的措置を要するものはそういう手続を取り運ぶ、行政措置で行けるものはそれぞれ予算の範囲内において行政的に善処をするということでありますので、これは一応解決すると思いますが、昨年の例に徴しますると、国会開会前、あるいは開会中にそういう災害が発生いたしました場合には、これはそういう措置を講じ得る、議会の開会中ということで支障はありませんが、国会の閉会後に発生するとか、国会閉会直前に問題が巻き起って、法律制定の時間的余裕のないというような場合等は、非常に災害農家に対してお気の毒なことを長くそのまま放置しなきゃならぬという事態が発生するのでありまするから、そこで当面する問題については、お話のようにこの国会中に間に合うような立法措置をぜひとっていただきたいと思いますが、しからざる場合にも対処し得るような基本的な、そういうことに対処し得る立法を考えて行く必要があるのじゃないか、こう思うのでありますが、そういう点について御研究がありますのか、政務次官どうお考えになりますか。お伺いいたしたいと思います。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/102215007X01219550527/11
-
012・吉川久衛
○政府委員(吉川久衛君) 私も政務次官になったばかりで、森委員のおっしゃるような研究をまだいたしておりませんが、これから私がそういった問題にどういうふうに考えて行くかという考え方を申し上げますならば、昔は忘られたころに災害が発生すると言われたのでございますが、最近は累年災害の様相を呈しておりますので、森委員の御指摘になるような問題が起ってくるかと思います。従いまして、そういう問題について私どもは災害が必ず累年ということになれば、恒久的な対策をここに立てる必要もございますけれども、必ずしもそうも言い切れないのが災害であろうと思います。そこで、その場その場の措置をとるということになるのでございますが、御指摘のように国会の会期中ならば十分にこの点は特別立法等の法的措置もとれるのでございますが、直前とかあるいは国会の終った後の休会中とかいうような問題等は確かに問題になってくると思います。こういう場合には私は災害の規模によりますが、行政的な措置で特別立法をやったような精神に沿うて最大限度の取扱いをする。その度を越えた部分については二十八年度の場合のような私は臨時国会が召集されて、救農国会とでも申しますか、さような措置がとられることが妥当であると考えております。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/102215007X01219550527/12
-
013・森八三一
○森八三一君 まあ昨年の例によりますると、四月、五月に発生した東北方面を中心とし、北海道を中心とする凍霜害については、国会の開会中であったために衆参両議会を特別立法が通過をいたしまして、一応の対策はとられたわけであります。ところが六月四日茨城県の筑波山麓に発生いたしましたひょう害は時間的にそういう措置をすることができなかったということで、これがとうとう暮の国会まで持ち越されたということであります。十一月三十日から十二月九日まで開かれました第二十臨時国会でありましたか、まで持ち越された。そこでお話のように行政措置でなし得る最大限度のことをやっていただくと同時に、当委員会といたしましても法律が当然生まれるものという前提に立って政府は善処すべきであるという申し入れをいたしたのであります。が、しかしそういう申し入れがかりに行われたといたしましても、法律に根拠を求めなきゃならぬ措置を勇敢にやるということは、実際問題としてはむずかしいことではないか。ことに今日のように財政の面が非常に窮屈になっておりますというと、主管省である農林当局は、そういう申し入れなり実際の農村の惨状をよく御承知でありますから、解決のために善処をしようというお気持は十分ありましょうけれども、財布を握っておる方の側になると、お座敷議論からいたしまして、法律の基礎がなければできないことはできませんと、こういうふうに突っぱられる危険が、財政が困難になればなるほど非常に強くなると思うのであります。そうでなくとも、今申し上げましたように昨年の例に徴しましても、ほんの僅かな一週間くらいの違いで、前者は救済され後者は放置せられるということになる。もちろん私は災害のくることを希望するものではありません。ありませんが、災害はいつくるかわかりませんので、いつくるかわからぬ災害と取り組んで行くためには、やはり基本的な基本法を制定いたしまして、予算の範囲内において政府が善処をして行くということをいたしませんと、非常にこれは不公平な措置になると思うのであります。もちろんそういうような恒久立法、基本立法だけでは間に合いません。昭和二十八年の北九州災害から九月十三号台風まで、ああいうような高率補助をしなきゃならぬというような特別の問題が起きますれば、これはそれに取り組んで、そのことだけでも臨時国会を召集すべきであると思うのです。そういう問題は別にいたしまして、普通災害の発生は、これは日本の置かれておる気象的な、地理的な条件からして、そういう表現がいいか悪いか知りませんが、まあ宿命的な不可避的なものであろうと思うのです。だとすれば、やはり基本的立法をすることが必要であると思いますので、岡山その他の本年度発生いたしました当面する災害対策を、これをお話のようにこの国会中に解決をはかり、同時に将来そういう問題が起きないとは断言いたしかねる実情にありますので、そういう問題に不公平な措置が生まれませんように、機敏に農林当局の手当が行き届くというような法律を作って行くべきであると思いますので、御研究を希望いたします。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/102215007X01219550527/13
-
014・吉川久衛
○政府委員(吉川久衛君) まことにごもっともな御意見でございますので、その点について十分検討をいたしたいと思います。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/102215007X01219550527/14
-
015・三橋八次郎
○三橋八次郎君 今回の災害は、ちょうど時期が時期でございますので、次の作物のことを考えなければならぬ時期でもあり、まあ苗代などの災害につきましては直ちにまた苗の成長等も考えなければならぬ時期であります。そういう意味におきまして、一体何日くらいでこれの救済の策ができるのでございますか。それから伺いたいと思います。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/102215007X01219550527/15
-
016・吉川久衛
○政府委員(吉川久衛君) 被害作物にもよりますし、それからまた救済をすべき対象にもよりまして、一言をもつてお答えはできません。何とも申上げられませんけれども、直ちにできる問題は、先ほども申しましたように共済金の概算払いなどは、調査の結果が確定すれば、直ちに、できる問題でございます。それから営農資金等の問題については、これは立方の措置を要しますけれども、ものによりましてはつなぎ資金的な金融の特別のお世話を申し上げておくというようなこともできますし、またやっておることでございます。
それから種子対策等については、これは県と直ちに連絡をとりまして、その対策をただいまもすでにやっておるのでございますが、ただ先ほどの御陳情にもありましたような、麦の種子の購入助成とかいうような補助金とか助成金というような問題になりますと、これは予算が正式に通過をいたしませんと困難な問題でございますので、さようなものによって多少違いがございますけれども、農林省としてはもうできるだけの措置を講じたい。なるべく被害農家の御納得の行くような措置をとりたい、かように考えてやっております。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/102215007X01219550527/16
-
017・三橋八次郎
○三橋八次郎君 現物対策はこれをなるべく急いで、その時期を失わないようにお願いしたいと思います。それから共済の対象になる作物に対しましては、概算払いはよろしうございますけれども、対象にならぬ作物に対しましては、どういう救済の方法を考えておいででございますか。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/102215007X01219550527/17
-
018・吉川久衛
○政府委員(吉川久衛君) お答いたします。共済の対象にならないものにつきましては、前回、前々回等の災害の場合の前例等もございますので、融資等のお世話を申し上げておるような次第でございます。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/102215007X01219550527/18
-
019・三橋八次郎
○三橋八次郎君 この共済の対象にならないような作物は、農業経営の多角化ということに対しまして、きわめて重要な関係を持っておる作物がたくさんございますので、特に河野農林大臣の営農の多角化という見地に立ちまして、これらの作物に対しましても十分の一つ考慮をお願いしたいと思います。
なお、先ほど岡山県の方からいろいろ各項目をあげまして陳情があったのでございますが、そのうち一つ、果樹の被害というものにつきましては、ただ果物が落ちたり葉が破れたということではなくて、樹勢が弱ったために今後病虫害が発生するおそれが多分にあるのであります。それの防除ということにつきましての薬剤の助成ということも、ぜひ一つお考えおきいただきたいと思うのでございます。いかがでございますか。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/102215007X01219550527/19
-
020・吉川久衛
○政府委員(吉川久衛君) 被害作物の種類によりましては、たとえば病虫害の防除とかあるいは樹勢回復のための措置をとらなければならないものも出てくると思います。そういう問題についても十分一つ何らかの措置を考えてみたいと目下検討中でございますので、さように御了承願います。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/102215007X01219550527/20
-
021・江田三郎
○委員長(江田三郎君) 速記をとめて。
〔速記中止〕発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/102215007X01219550527/21
-
022・江田三郎
○委員長(江田三郎君) じゃ速記を始めて。
先ほど審議いたしました問題につきまして次のような申入書を関係大臣に送りたいと思いますが、その申入書の案文を朗読いたします。
以上の申し入れをいたすことに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/102215007X01219550527/22
-
023・江田三郎
○委員長(江田三郎君) さように取り計らいます。
なお、かような災害の根本問題につきましては、別に時期を改めまして検討をいたしたいと思います。それではこの問題は一応これだけにいたしておきます。
—————————————発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/102215007X01219550527/23
-
024・江田三郎
○委員長(江田三郎君) 次に桑園の煙害及び農業協同組合及び農業協同組合連合会の調整勘定関係国庫納付金の件について関根委員から質問の御要求がありますので、この際御発言を願います。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/102215007X01219550527/24
-
025・関根久藏
○関根久藏君 昨年再建整備促進法の一部を改正いたしまして、例の信用組合連合会にありました調整勘定を閉鎖、調整勘定の利益金は国庫に納付する、納付された金を財源として政府はこれを協同組合の再建整備促進、あるいは再建整備のためにすでに予定されております費用、あるいはそれに関連しております人件費その他の費用、これ以外には使わないで、あげて再建整備促進のために協同組合の方に回す、こういうふうになったのでありますが、本年度の予算におきまして、そのうちに養蚕の信用基金の方に三千何百万円、協同組合の役職員の奨学資金に七千万円、一億円余を計上したのみで、あとの五億一千万円は計上されないのでありますが、いかなる理由でさようなことになりますか、御見解を承わりたいと思います。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/102215007X01219550527/25
-
026・大坪藤市
○政府委員(大坪藤市君) 調整勘定の益金は、ただいまお話がありましたように、国庫に納付したものを、再建整備または整備促進に使わなくちゃならない、こういうようなことに相なっておるのであります。国庫に納付いたしました金額が約六億一千万円見当であります。従って六億一千万円そのものを計上いたしたい、かように考えておったのでありますが、財政の関係その他で、本年度はただいまお話の通り、一億円見当のものを計上することにいたしたのであります。しかしながら、法律の精神からいたしまして、三十一年度予算から以降におきまして、私どもといたしまして、その金額を再建整備または整備促進に使いまするように努力して参りたい、かように考えておるわけであります。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/102215007X01219550527/26
-
027・関根久藏
○関根久藏君 財政上の関係でさようになったというお話でありますが、もともと法律がさようであったために、信用組合連合会の調整勘定の利益金はまた返してくれるのだということの意味で、皆さん骨を折って出したのであります。ほかのものとは違いまして財源ははっきりしておるのであります。それにもかかわらず、さような処置に出なかったことは、やはり政府は法律違反をし、参議院の決議を無視するお考えでさようなことをおやりになったものですか、どうですか、その点を一つお伺いいたしたいと思います。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/102215007X01219550527/27
-
028・大坪藤市
○政府委員(大坪藤市君) 決して参議院の付帯決議あるいは法律の精神を無視している考えはないのであります。われわれといたしましては、三十一年度以降に、ただいま申し上げました残っておりまする五億円見当のものを計上いたしたい。かように考えておりまして、努力して参りたい、かように考えております。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/102215007X01219550527/28
-
029・関根久藏
○関根久藏君 そういたしますというと、政府のお考えでは、三十一年度以降において、すでに前に考えられておった五億一千万円、これは協同組合もしくは連合会の方へ交付する、さように了解してよろしいですか。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/102215007X01219550527/29
-
030・大坪藤市
○政府委員(大坪藤市君) これは財政に関係して参りますので、もちろん大蔵当局の了解が要るわけでありますので、農林省といたしましてはそういう方針で努力して参りたい、かように考えるのであります。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/102215007X01219550527/30
-
031・森八三一
○森八三一君 今、関根委員の質問を聞きまして非常に意外に感ずるのですが、実は大臣がおいでになったときに、この問題は私も質問をいたしたいと思っておったので、お伺いをいたしますが、すでに六億幾らの金が政府に納入せられたのです。その金は法律でかくかくの用途に使わなければならぬ、こう規定をしておる。それを使わないということは、他に例をとりますると、例のガソリン税を取る、そのガソリン税は特別立法によって道路の整備に使わなきゃならぬ、こう規定しておる。それもいずれは使いますが、ことしは道路の整備の方には使いませんという措置でよろしいということにも解釈できるのです。こういう趣旨でこの法律ができたのではなくて、その年にガソリン税として国庫が徴収いたしました金は、その見込みの金額は、その年の道路の整備の費用として予算に計上しなければならぬ。しかしガソリンの場合には輸入数量が増減いたしますので、予算にははっきりしたものは組めないわけなんです。一応の見込みをもって組んでおく、こういう措置でわれわれは予算を了承し、審議をいたしている。ただいまの問題も同様であって、まだ幾ら納まるかわからぬというのであれば、これは見込みでおやりになることもよろしいと思いますが、すでに六億一千万円というものが確定をしたのです。その金はよそで使ってはいかぬと法律はきめておるんだから、財政の都合だといってよそに使うことは、これはまさに法律違反だ、こういうように私は理解する。それを来年度組めばよろしいという考えでは、われわれが法律を制定した当時の趣旨というものは、ここに踏みにじられているというように言わなければならぬと思いますが、そうなりゃしませんか。そういう解釈にならぬのかどうか。それをはっきりしておいていただきたい、発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/102215007X01219550527/31
-
032・大坪藤市
○政府委員(大坪藤市君) その点につきましては、私どもといたしましては、法律の精神にのっとりまして、今後とも大いに努力して参りたいと、かように考えているわけであります。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/102215007X01219550527/32
-
033・森八三一
○森八三一君 いや、私の聞いているのは、今後の努力ではなくして、法律がかくかくの金はこういう方向以外に使ってはならぬ。こうはっきり規定したのです。それが納入にならない。その金がまだ政府に納入されておらぬとすれば、これは別問題、私はガソリン税に例をとったのでありますが、そういうような場合には金額がはっきりいたしませんから、一応予算として見込みを計上される。その年の外貨割当等から想像をいたしまして、その道路整備に計上されている金額が妥当であるかどうかということを審査して予算の議決をいたすという手続を踏んでおるのであります。ただいまの問題は、すでに昭和二十九年度中に六億一千万円というのは政府に納められたのだから、その金は財政の都合だからといってよそに使っては相ならぬ金なんです。それを将来善処しますというだけでは、どうも法律をじゅうりんしておるということに私は相なると思いますが、法律違反とはお考えになりませんか、どうか。ならぬとすれば、理由をもう少し、私ども頭の悪いやつによくわかるようにしていただきたい、こう思うわけです。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/102215007X01219550527/33
-
034・大坪藤市
○政府委員(大坪藤市君) 実は政府といたしましては、再建整備及び整備促進の経費といたしまして、ほかにいろいろと経費を支出しているのであります。従って現にほかに支出しております金額との見合いにおきまして、その間の調整をどういうようにしようかという問題が一つ別にあるわけでありまして、従って本年度の調整勘定の益金のあのうちに、外ワクで考えるか、内ワクで考えるかといういろいろな困難な問題があるわけでして、従って本年度はさしあたり一億円を計上いたしまして、今後残りました分につきましては努力して参りたい、かように考えたわけであります。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/102215007X01219550527/34
-
035・森八三一
○森八三一君 そうすると、ますますわからなくなってくるのです。というのは、六億一千万円納入があった。で、そのうちからひもつき的に予算に組んだのが一億円、残りの金は法律的に究明して行くというと、一般の財源からその程度の金は再建整備に予算化しておるんだから、それで別に法律的に見ました場合には違反ということにはならぬ。こういう解釈だといたしますると、来年度に行って組もうといたしましても、すでに昭和三十年度予算で六億一千万円というものは支出したのじゃないか、こういう議論になる。だとすれば、努力しようとおっしゃいましても、こういう困難な財政事情のときに、それはもうおそらくこの問題は、ただ努力する、努力するということの継続だけであって、実際問題としては解決しない、こういうことになると思う。今お話のような解釈だとすれば、これは私は非常に遺憾なことでありまして、法律違反ではないということの説明をなさっておるのだから、問題は非常に将来に困難性をきわめると思いますが、その辺の解釈をもう少しはっきりしていただきたいと思います。一般的な財源から農協再建整備のために六億円以上の金を使っておるのだから、この法律の示しておることをやっておる、こうお考えになっておるのか、どうか。われわれは既往の政府の措置によって行われてきた約束のものはそのものとして、別ワクである六億一千万円はそのものとして処理をすべきである、こういうふうに理解しておるのです。その点をはっきりしていただきたいと思います。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/102215007X01219550527/35
-
036・大坪藤市
○政府委員(大坪藤市君) その方の法律解釈につきまして、いろいろ意見があるのでありまして、私どもといたしましては、ただいま先生よりお話しのありましたような考え方で進みたいと思っておるのでありまするが、その点につきましてのまあ十分な結論に到達いたしていないのでありまして、従って本年度予算におきましては一億円計上しておる。その問題を今後も解決いたしまして、できるだけ三十一年度予算以降におきまして計上いたしたい、かように考えておるわけであります。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/102215007X01219550527/36
-
037・森八三一
○森八三一君 まあこれはいつまで議論をしておりましても、この程度より進行しないと思いますが、政務次官いかがでございますか。これは法律の精神からいって、私の考えるようなふうに解釈をなさいませんと、将来財務当局と話をつけてと、こういうことでは非常にむずかしい問題になる。だから率直に、これは法律にはどうもぴったりしておらぬが、本年は財政の都合でこうせざるを得なかったという程度でございませんと、何か法律に示されたことはやっておるのだ、こういう解釈だと、将来これはおそらく努力をすると言っても、努力の成果は期待できないというふうに私はなると思うのです。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/102215007X01219550527/37
-
038・吉川久衛
○政府委員(吉川久衛君) 森委員の御指摘のように、法律論といたしましては、私はおっしゃる通りだと思います。ただ財政の都合で法律の精神を犯さない程度に、この際財政上の都合でこういう措置をとらざるを得なかった、こういうふうに御理解を願いたいと思います。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/102215007X01219550527/38
-
039・森八三一
○森八三一君 まあこの問題はむしろ大蔵当局と折衝しなきゃならぬ問題でありますので、これで質疑を打ち切ったわけではありません、いずれ財務当局の御出席をいただきまして、私は私なりに考えておる今の法律論がございますので、間違っておれば、間違っておる点を指摘していただきまして直していただきたいと思いますが、機会を改めてこの問題をお伺いすることにいたしまして、きょうはこれで質疑を打ち切ります。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/102215007X01219550527/39
-
040・関根久藏
○関根久藏君 今の問題ですが、まあ結果において、その協同組合の調整勘定はだまし取りされてしまったようなわけなんです。非常にこの点は政府は重大なる責任があると私は思うのであります。ただいま政務次官からの御答弁で、財政上やむを得なかったからさような処置をとったのだと、こういうふうにはっきり農林経済局長の御答弁も一致しておいてもらわないというと、問題はきわめてめんどうになると思う。そこで、いずれ森さんも御質問申し上げるそうでありますが、私も一つ大臣の方に御質問申し上げたいと思うのであります。それを留保しておきまして本日は質問を打ち切ります。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/102215007X01219550527/40
-
041・江田三郎
○委員長(江田三郎君) ちょっと速記をやめて。
〔速記中止〕発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/102215007X01219550527/41
-
042・江田三郎
○委員長(江田三郎君) 速記を始めて。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/102215007X01219550527/42
-
043・関根久藏
○関根久藏君 養蚕の被害の問題につきまして御質問を申し上げたいと思うのであります。それは埼玉県の児玉郡渡瀬村に朝日化学肥料株式会社というのがあって、社長はもとの衆議院議長の堤さんのようでございます。その会社は月産千トンないし二千トンの化学肥料と熔成燐肥を製造しておるのでありますが、たまたま本年の春蚕期になりまして、あの渡瀬村、それに神川村、飛んで群馬県の鬼石町、藤岡市の一部、大体養蚕戸数は三、四百ほどあると思うのですが、掃き立てグラムが一万グラム、これがほとんど全部死んでしまっておる。養蚕家は非常な大騒ぎをしておるのでありますが、いろいろ関係者の調査、会社の言明等によりますれば、これは熔成燐肥を製造する際に亜硫酸ガスと弗素、これが桑に影響を与えて、その桑を食った蚕はみんな死んでしまった、こういう状態なんであります。もちろん桑のみでなしに、あるいは大麦にしましても穂の上が白くなっておる。小麦はそのガスに面した方は黒くなっておる。その他野菜等も相当の被害を受けておるであろうし、また草なども、附近の草をとってくれれば兎の子は死んでしまうというふうな何が歴然として出てきておるのであります。で、この問題は今増産途上にあります養蚕家が非常な損害をこうむったのみでなしに、養蚕はほかの作物とは違いまして、非常に精神的の問題が多いのであります。非常な、まあ養蚕家は将来これでは養蚕ができなくなろう、掃いてもだめだろう、せんだっての被害で死んだやつも、あと入れてもその桑ではだめだ、養蚕がだめになったら桑でも売ればいいじゃないかということになりますけれども、その桑そのものは、そういう害毒のある桑はだれも買手はありませんから、養蚕家は非常な大損失をこうむることになっておるのであります。その附近はもと養蚕の方で非常な、過去の時代に日本養蚕業の発祥地でもあるという、木村九蔵さんという人がおったのでありますが、その人の家のある附近なんであります。養蚕をほとんど主なる産業にしておるんであります。非常な困難な状態になっておる。一方、これが対策としても、あるいは会社のほうへ損害賠償の請求をするとか、あるいは共済制度の活用を願うとか、さまざまな養蚕農民の諸君は日夜大騒ぎをやっておるのでありますが、どうも何か法律の解釈からいって、一部においてこの養蚕の被害が、いわゆる産繭共済にはこれが適用されないのだというふうな見解があるんでありますが、これはまあ災害によって養蚕家が被害を受けたのでありますから、当然私は共済制度によって共済金が支払われてしかるべきものだと思うのでありますが、まずその点につきまして一つ農林当局の御説明を願いたいと思います。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/102215007X01219550527/43
-
044・大坪藤市
○政府委員(大坪藤市君) ただいまの御質問にお答えいたします。当該の場合におきましては、肥料工場による損害ということははっきりいたしておると思うのであります。従いまして、当該の場合には、肥料工場が損害の完全賠償をすべきものじゃないか、かように考えられるのであります。そういたしまするというと、損害を賠償してしまうということになりますというと、損害は被害者にはなかったことになるのでありまして、従って農業共済の場合には、損害があった場合に支払うということになりますから、当該の場合には、共済の対象にならないというようなふうになるのではなかろうかと、かように考えるわけであります。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/102215007X01219550527/44
-
045・関根久藏
○関根久藏君 そうしますと、会社会社の方へ賠償の請求をして、会社が賠償を支払わなかったという場合に共済の問題が起ってくる、こういうことになるのですか。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/102215007X01219550527/45
-
046・大坪藤市
○政府委員(大坪藤市君) ただいまの問題は、まだ実は現地につきましてよく調べたことがないのでありまして、実は現地の事情がどうなっているかわからないので、確定的な御答弁を申し上げるわけには参りませんが、一応保険理論といたしましては、工場による被害でありますから、工場がこれを賠償すべきものじゃないかと一応考えるわけであります。従って、賠償すべき性質のものでありまするから、それを対象にして保険の損害があったものとするというわけには参らんのじゃないか、一応全体の問題としては考えられるわけでありますが、その点につきましては、よく現地の事情、あるいはそういうような問題を検討いたしましてから、あらためて御答弁申し上げたいと思います。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/102215007X01219550527/46
-
047・関根久藏
○関根久藏君 よく一つ御調査願いまして、とにかく何の害であろうと、第三者であろうとも農業災害であることは間違いないのであります。十分に御研究願いまして、災害の補償ができますように一つ御心配願いたいと思います。
それと、この肥料の製造の監督官庁はどちらになるのでしょうか。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/102215007X01219550527/47
-
048・大坪藤市
○政府委員(大坪藤市君) 通産省でございます。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/102215007X01219550527/48
-
049・関根久藏
○関根久藏君 それでは一つ通産当局にお伺いしたいのですが、この問題は、なにもこの春偶然に起った問題ではない。朝日化学会社が昨年の春頃から熔成燐肥の製造に着手したのだそうです。そこで昨年の初秋蚕にも晩秋蚕にも、今度ほど区域は広くはなかったのでありますが、やはり今年と同じような被害を受けて、ほんの目くされ金の賠償金を払って問題が済んでおったのだそうであります。会社の方も、さようなことから、そのガス発生の、鉛毒ですか、鉛毒の被害のないように何か工場の設備を改造しつつあったのだそうであります。それがたまたま改造ができ上って始めたところが、やはりその施設が不完全なために、あるいは、いいかげんであったかどうだか、やはり今度のように被害を起してしまったのです。さような際における、やはり肥料製造の監督官庁は何らかの、昨年来のなにで、会社の方に勧告なり、あるいは指示なり与えておられましょうか、どうですか。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/102215007X01219550527/49
-
050・大沢融
○説明員(大沢融君) ただいまのお話でございますが、実はこの問題を先般惹起いたしましたにつきまして、さっそく会社の責任者を呼び出しまして、いろいろ事情を聴取したわけであります。御指摘のように、実は昨年の秋も若干被害を出して御迷惑をかけたということも申しております。会社としましては御承知のように燐鉱石を焼くものですから、燐鉱石の中のガスが出まして、その中に弗素があって、それが非常に蚕に有害だということで、昨年さっそくそれの除去装置をつけて参ったのでありますが、まあ、完成してやりましたところ、さらに今年またまた被害をこうむって非常に恐縮しておるのであります。さっそくその被害の事実を認めまして、現在被害面積等を十分関係者と立ち会いの上で調べまして、そうして損害の責めに応じたいということを申しております。同時に除塵装置につきましても、さらに改善を加えまして万全を期したいというので、現在工場を止めまして、いろいろ専門家の御意向もくみ入れまして現在改造中でございます。そういう事情を聞きましたので、私どもとしましても、早急に御迷惑のかからないような賠償額を支払うと同時に、除塵装置につきましては、一つ完成の暁には十分試験場その他で見ていただいて、今後こういうことを繰り返えさないような完璧な設備を作ってもらうように実は先般戒告いたしたわけであります。会社の方としましても、現在いろいろ御指導を専門家に受けまして鋭意改善中でございます。完全な除塵装置ができるまで現在の工場の操業を一時見合せたいということを申しておりますので、実はそれを期待して見守っているというのが現状であります。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/102215007X01219550527/50
-
051・関根久藏
○関根久藏君 将来再びさようなことがないように、まあ理論的にはあるいは考えられるかもしれませんが、あの場所は先ほど申し上げたように海岸とか、あるいはなんとかいうところでなしに、非常に養蚕の盛んなところに近接しているのであります。それは監督官庁の方で将来間違いないように設備をさせるから、こういうのであって、その補償が受けられるものでしょうか、どうですか。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/102215007X01219550527/51
-
052・大沢融
○説明員(大沢融君) 会社の方としましては、昨年の不完全なところを、さらに専門家の意向を聞きまして、目下改善しているわけであります。問題が燐鉱石の中の弗素にあるとしますと、まあ、弗素の除去ということにつきましてはいろいろ研究もなされておりますので、この点を十分くみ入れてやっていくものとわれわれは考えておるわけであります。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/102215007X01219550527/52
-
053・関根久藏
○関根久藏君 一つ監督官庁の方で、将来さようなことは絶対起さないのだという程度まで、あるいは設備なり、あるいはその他の方法で万全の措置をとるようにご心配が願いたいと思います。どうぞ一つ今の賠償の問題につきましても政府でもあっせんを願いまして、関係農民が安んじて業務に励めるような措置を御心配いただきたいと思うのです。よろしくどうぞお願いいたします。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/102215007X01219550527/53
-
054・江田三郎
○委員長(江田三郎君) よろしいですか。
それじゃ本日はこれで散会いたします。
午後三時五十九分散会発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/102215007X01219550527/54
4. 会議録のPDFを表示
この会議録のPDFを表示します。このリンクからご利用ください。